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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
遅延メモが残されています。
サラ・ミラーは会社員に投票を委任しています。
フィリップ・ミラーは会社員に投票を委任しています。
風限 蒼真は会社員に投票を委任しています。
イステは会社員に投票を委任しています。
キャスリーン ロンズデールは会社員に投票を委任しています。
f>u:e3(ハルナ)は会社員に投票を委任しています。
リルは会社員に投票を委任しています。
段田 弾は会社員に投票を委任しようとしましたが、解決不能でした。
円城寺 海人は会社員に投票を委任しています。
謎の影は会社員に投票を委任しています。
サラ・ミラー は 段田 弾 に投票した。
フィリップ・ミラー は 段田 弾 に投票した。
風限 蒼真 は 段田 弾 に投票した。
イステ は 段田 弾 に投票した。
キャスリーン ロンズデール は 段田 弾 に投票した。
f>u:e3(ハルナ) は 段田 弾 に投票した。
リル は 段田 弾 に投票した。
段田 弾 は リル に投票した。(ランダム投票)
会社員 は 段田 弾 に投票した。
円城寺 海人 は 段田 弾 に投票した。
謎の影 は 段田 弾 に投票した。
リル に 1人が投票した。
段田 弾 に 10人が投票した。
段田 弾 は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、f>u:e3(ハルナ) が無残な姿で発見された。
b6/f は立ち去りました。
現在の生存者は、サラ・ミラー、フィリップ・ミラー、風限 蒼真、イステ、キャスリーン ロンズデール、リル、会社員、円城寺 海人、謎の影 の 9 名。
投票を委任します。
リルは、会社員 に投票を委任しました。
投票を委任します。
風限 蒼真は、会社員 に投票を委任しました。
会社員は、フィリップ・ミラー を投票先に選びました。
投票を委任します。
イステは、会社員 に投票を委任しました。
[思考を巡らせ、ため息をつく]
撤収しよう。
[リルを危険に晒すわけにはいかない。それに気になることもある]
撤収する先は・・・・・・Endeavour社。
―コクピット内―
[睨み合う3体の機神。
だがそこに深緑の姿はない。
イステは視線を正面から少しそらし、
ひとつのウィンドウを表示させる。
光点は3つ。
(―――ダンたちの反応は
なし、か…)
戦える状態なら、
気づかないはずはないのに。
その事実もまた、
イステの表情を厳しいものにした。 ]
イステが「時間を進める」を選択しました。
― 戦場 ―
[ラミアが撤退する素振りを見せたその時、
上空から十機程度の紅い機体が現れる。
その中には青い機体の影もあっただろうか。
それらは此方を真っ直ぐに目指して飛んでくるようだ。]
……ッ、またEndeavourのHMか…。
[一機二機なら何とでもなるだろうが、
あの数は少々拙い。
何よりまだ日が明るいこの時間、周囲には人も大勢いるだろう。
あの数を相手に戦闘を行えば、少なくない被害が出ることは想像に難くない。
都合よく、黒紅の期待は撤退をしようと動いているようだ。
ならば此方も退いた方が良いだろう。]
イステ、この場から離れよう。
このまま此処にいても面倒なことになる。
今のHMとの距離なら振り切れるはずだ。
[――反応が増えた。
だがそれは深緑ではなくEndeavourのHM。
スクリーンの一部が
空の部隊を拡大して映しだす。
赤に交じる青い機体――シグエルを確認すると、
イステは少しだけ眉を寄せた。]
――あの時と同じHM…
[もう、修理されたのか、と。
蒼真の言葉にイステは頷く。]
[イステが頷くのを確認すれば、
此処から離脱する為にヴォルバドスのバーニアで空へと舞い上がる。]
円城寺、お前も取り合えず離脱した方が良い。
その機神…コンゴウっていったか?
それがどういう性能なのかは解らねぇが……
あのHM、特に青い機体は油断するとやられるぞ。
[イステはコンゴウに向けて通信を行う。
顔表示と共に、通信を通しての影響か
やや機械音じみた声が届くだろう]
《「ラミア」が撤退するのに合わせ、こちらも一度退く。》
《後で落ちあいたい。公園で構わないか。》
《「話し合う」時間が必要なのだろう?》
[そうして。
イステは「ラミア」が撤退する方向を確認する。
「Endeavour」がその先に在ることは見て取れたか。]
[青い光を昼の星がごとく散らしながら
巨体は空へ舞い上がる。
遠く迫るはEndeavourの一部隊。
地上で見上げていたものは声を上げた。
まるで、まるでお伽話であると。
ネット上のコミュニティやつぶやきで
その姿は出回ろうか。]
― →街中/夕方 ―
[あれからEndeavourのHMを振り切って、
目立たない場所でヴォルバドスから降りる。
徒歩で再び街中へと戻るころには、
既に陽は落ちかけ、夕焼けで街は染まっていた。]
……流石に街中で襲ってはこねぇと思うけど、な。
[二人で街の中を歩きながら、ぽつりと。]
――警戒するに越したことはない、がな。
[携帯端末に視線を落とす。
キャスリーンたちの反応は感知できるだろう。
だが]
…ダンたちは、どうしたろうか。
フィリップ・ミラーが「時間を進める」を選択しました。
投票を委任します。
フィリップ・ミラーは、会社員 に投票を委任しました。
反応、ないんだよな。
[イステに視線を向けず、前を向いたまま。]
……さっきの大騒ぎ。
この街にいるなら、解る位大きかったよな。
[それでも連絡も来ず、
姿も見せなかったということは―――]
ない。
[連絡について。
ぽつり。つぶやく]
つまり、
出られない状況にあるということ。
……修理に時間がかかっているのか
……倒されたか
鹵獲、され たか
[最後の一つは、少しだけ、言い倦ねるように。
ダンとハルナ、そしてフィリップの高台での遣り取りを、知るすべはイステにはない。]
……。
[イステの言葉に、暫しの沈黙。
嫌な予想ばかりが頭を過ぎる。]
少し、メシでも食わないか。
[気分を変えたかったのだろうか。
ふと目の端に映ったファミレスへと指を差す。]
― ファミレス ―
[同意を得れば、店内へと進む。
丁度夕刻と中途半端な時間帯な為か人は疎らだ。
待つこともなく席へと案内される。]
甘いもの、だったな。
[イステが頷けば喫茶店の時と同じ様にパフェを頼んで。
自分は少し軽めのハンバーグセットを注文する。]
―――……はぁ。
悩んでも仕方ない……っつっても、考えちまうな。
[頬杖をつくようにして、溜息を一つ。]
[頷き、注文するは蒼真に任せ、
行儀よく背筋を伸ばして席についている。
携帯端末は机の上に置いて]
思考停止してしまうよりはいいが、
負の思考にとらわれすぎては、ならない。
――…。
[指先が液晶を撫でた。]
……そう、だな。
[イステの言葉に深呼吸をするように大きく息を吐いて。
軽く体を解す様に腕を伸ばした。
液晶に触れるイステの仕草には何も言わず、
程なくすれば注文す多物がテーブルへと運ばれてくる。]
さ、取り合えず食うもの喰っちまおう。
[言いながら、探していた。
深緑はけれど、何処にもいないようだった。
キャスリーンや円城寺とは
またすぐに合流せねば、とも考えている様子。]
ん。
[運ばれてくるパフェの器のふちに指先触れて]
いただきます。
[甘いもの。気に入ったようだった。
もくもくと、食べる。]
[円城寺とキャスリーンは無事に離脱できただろうか。
そう簡単に死ぬタマとも思わないが……
取り合えず、陽が完全に暮れた後に公園に行って待っておくべきだろう。]
…………。
[食べる様子をじっと見る。
その顔に浮かぶ表情は、解りづらい物かもしれない。
だが、自分には確かに何処か嬉しそうに食べているように見えた。]
おいしいか?
お。
俺ちゃんと出撃したのかー。
仕事熱心だなぁ、鈴木大輔。すげぇぜ鈴木大輔。褒めてやるぞ鈴木大輔。よせや照れるぜ鈴木大輔。次も頼むぞ鈴木大輔。オッケー任せろ鈴木大輔。
投票を委任します。
キャスリーン ロンズデールは、会社員 に投票を委任しました。
……今、少し驚いただろ。
[僅かな表情の変化。
それを見て取れば、ククと笑んで。]
気にしねぇでいいさ。
単に俺がイステを見て、そう思ったってだけだ。
[そうして、自分の料理を口に運ぶ。]
[また瞬いて、蒼真を見る。
小さな笑いに、イステは何故だろうか、
真っ直ぐ見ていられなくなったようにパフェに視線を落とした。]
――…。
[スプーンでアイスクリームを
掬って口に運ぶ。]
よく、わから ない。
ソウマ、…
そのうち、わかるようになるさ。
[視線を逸らすイステをチラリと見て。
恥ずかしいか、戸惑っているのか、
どちらにしても、普段より感情を色濃く表に出しているようで。
どこか嬉しそうに笑みを浮かべた。]
……それに、
わかってもらえねぇと……俺が困る。
[最後の呟きは、とても小さく。]
……。そうか。
それ、は。「私」でも、理解できるものか。
[ひととの違いを思うてか問う。
フルーツの、最後のひとかけを口にして。]
…?
[小さなつぶやきは上手く聞き取れなかったようだ。何だ、と聞きたげな表情を浮かべる。]
ああ、出来る。
[その答えは何処までも真っ直ぐに、
一欠けらの迷いもなく言い切る。]
……ッ、なんでもねぇ。
[こちらを伺うような表情に気づけば、
ついさっきの言葉とはまるで真逆に、言葉を濁した。]
――。
[迷いない様子に押されるように、
小さく頷いた。が]
ソウマ?
[何でもない、と次は濁される言葉。
器を横に避けながら、少し前に乗り出す]
気のせいじゃない、か?
[覗き込む二つの青。
それに少し気圧されるようにして。]
問題は……あるっていうか、ないっていうか……!
[顔が少し紅い。]
風限 蒼真が「時間を進める」を選択しました。
そうなのか。
私の勘間違い だろうか。
[少し身を引いたが]
あるのか。
ないのか。
どちらなのだ。
ソウマ、顔が赤い。どうした。
[自分の指先が冷たい故に、
冷やせるかと思ったか伸ばしかけた。]
[頬に触れる指先。
その冷たさを感じれば、少し遅れて包み込むように手を重ねた。]
……問題、ないな。
[そのまま、もう片方の手で髪をそっと撫でれば
何処か蒼がかった黒糸が指の間を抵抗も無くすり抜けていく。]
心配してくれて、ありがとうな。
[ぴく、と指先が微かに震えた。]
そう か。
[髪の毛がさらさらと流れ落ちる。
青い眼を瞬かせて、わずか下を向く
面映そうに見えた。]
いや、別に。
礼を言われるようなことでは、ない。
─ 戦場 ラミア/コックピット内 ─
[フィリップが迷う気配を感じる。
複数対戦、先制攻撃の機会を逸してしまった。
トラップの可能性を高くみる。
それらの理由とは別に、撤退と言う言葉に何処か安堵してしまったのは、何故か。戦闘がはじまれば、何かが起きると感じてしまったのは、何故か。]
《──円城寺。》
《お前の面白おかしい自爆トラップに
巻き込まれるのは、ごめんだ──。》
[円城寺のメッセージからは多少時間の空白を作ってしまったのだろう。
レスボンス。スクリーン機能をONにして、口端を小さく吊り上げたリルの映像共に、簡易なメッセージをコンゴウに送った。笑みでは有るが笑みは無い。見詰める真紅の双眸は、対するスクリーンに映った、円城寺の表情を読み取ろう睨む。]
[撤退。ラミアは急速に空へ向かう。
HM同士の距離が開くと、スクリーンはノイズに塗れ円城寺の姿を映さなくなった。
上空で万全のタイミングで出動してきた十数機のEndeavourのHM、シグ改達とすれ違った。紅のなか、一機だけが青い。]
──サラ。
当然、指令を出すのは彼女しか居ない。
[パイロット席に腕をもたせかけながらの呟きは、まだ青い空に昼間の溶けるように。ラミアは、Endeavour社のサラの元へ向かう。]
いいんだよ、俺が言いたいんだから。
[少し目線を伏せる様にするイステ。
その頭を最後にくしゃりと撫でてから手を放した。]
そういう所が可愛い、って言うんだよ。
リルが「時間を進める」を選択しました。
― 戦場・《コンゴウ》コックピット―
猪武者ではありませんか。
[キャスリーンはラミアに撤退の意志を感じた。二対一での戦闘を避けるということは、向こうの戦力はこちらの予想の範疇に収まるということか]
─ラミア・コックピット内 ─
シグの編隊・・・・・・
[また古代のHMの討伐命令が下ったのかと、通り過ぎるシグ達を眺める。
そうだ、HMの破壊という目的を共にするという事は、そこに”終焉”と呼ばれるものが存在するはず。
ならば、サラが一体何者なのか、選択肢は少ない。
このラミアの記録にあるセクター7。それが開示されるのと同様かそれ以上の情報をサラは握っているはずだ。
いや、それだけではないのだ。サラが気になるのは]
[おいそれと撤退を決めたのには、他にも理由がある。
自分の中で、疑問が生まれたのだ。
自分は”何”なのか。
この悩みは、今までの漠然な悩みとは違う。
つまり。
現在のフィリップ・ミラーは、一体どの生命体の構造を継承しているのか、だ]
各個撃破の好機を逸しましたけれど――?
[左のコンソールに反応を感じて、キャスリーンの左手が渦を巻くようにコンソールを撫でる、それに呼応して、左上方に全球スクリーンとは独立した長方形のスクリーンが浮かび上がった。
そこに描き出されたのは現代の機神の群れ。紅に満ちた群れの中に一羽だけ、青い鳥が見える]
Endeavourの支援部隊ですか。
[風限からの声が届く。「油断するとやられる」という言葉はにわかには信じがたかったが、全くの憶測でも無いだろう。とすると現代の機神はそれほどに性能を高めてきているのか。
そしてイステの声が響く。撤退の提案。異論は無かった]
撤退しましょう、円城寺。あなたもそれを望むのでしょう?
[独立スクリーンに複数の撤退ルートが表示され、更に公園の位置がマーキングされる。あとは円城寺の操作に任せるだけだ。
《コンゴウ》から降りたら、巨人を送還する必要がある。キャスリーンは左手の腕輪を撫でて、それがまだ活性化状態にある事を確かめた]
[もし、僕の肉体がラミアから発見された【フィリップ】を模して作られた場合、この地球に移住不可能な【美しい星】人と同義になるのではないだろうか。
そうではなく、あくまで【フィリップ】という存在をモチーフにした人間なのか。
この回答次第では、僕は最悪の結論を自分の中で出すことになる]
/*
また足をもがれたくなければ
退くんだな、的なことを
鈴木さんに言ってみたいイステです。
バトルバトル
リルが元インターフェースの魂あたりを
描写してくれてるので
そのへんもつつきたいなあと思っています。
[現代のHM、シグ達の機体もすぐに遠ざかる。
雲よりも上空は、果てしなく澄んだ青い世界が広がる。
此処は故郷の【美しい星】ではなく、【青い】【星】。
古代の機神はすべて、破壊しなくてはならないもの──それから。]
──フィル。
戦闘を迷った理由。
撤退と言う選択に、
さっき、乗る以前に言った事は関係があるのか。
[ふと、脳裏に声がよみがえる。「敵」の機神からの声]
『不要に戦闘を行い被害者を出すのはこちらとしても不本意だ』
不要な戦闘などと……いささか諧謔に過ぎるのではなくて?
[我々を滅ぼさんとするものが何を言うのかと、キャスリーンは思った。座して滅亡を待つ酔狂な生命などあるものか。いずれ滅ぼそうというのなら、いずれ戦わなければならない。先にやるか後にやるかの違いのみ。
――しかし]
それが本心ならば、それは迷い。なぜ、今更に迷いを?
[些細な疑問が頭をもたげた。*]
キャスリーン ロンズデールが「時間を進める」を選択しました。
・・・・・・いや。
[推測を口にしてリルを悲しませたくはない。
せめてサラに全てを聴くまでは]
ただ、開示されていない記録のセクター7で、過去に何が起きたのか気になっただけさ。
/*
さて、撤退したのはいいが。ここからどうしたらいいのかな。
とりあえず、
・フィリップとサラの会談
・風限イステ組と円城寺キャシー組の相談
というステップを踏むとして。
・フィリップがこちら側に付く
→そんな展開ありうるの?
まああったとするなら、ここで「終焉」登場、「終焉」対三機または「終焉」対ラミア、かな。
・フィリップが「終焉」側に完全に付く
→形だけの交渉をして(あるいは交渉無しで)決戦
・フィリップが迷ったまま
→これが一番読めない。
リアル時間明日までに決戦の形へ向かえるのだろうか。
*/
[機体は、Endeavour社へ近付いて行く。何処を通り抜けたのか、スクリーンに映し出される景色が一瞬、灰色の影に覆われた。
翳るコックピット内。じっとフィリップを見詰める。]
過去に、起きた事か。
お前、1人ですべてを背負っては
駄目なのだ、ぞ。
……──
かつてのこの機体のインターフェイスと
パイロットの殺人もそうだった。
[おのれは既に罪人だと、開示された記録でフィリップは告げていた。]
/*
明らかになっていない主な謎は、
・サラがフィリップ夫妻に加えた(かもしれない)改変の内容
・神話時代、なぜ「終焉」との対話が成り立たなかったのか
・En/Co/lCha/Dis/At/En=6*Oの名前の意味
辺りだったかな。他に何かあったっけか。
*/
―ファミリーレストラン―
[黄昏は空を赤く染め始める。
思い返す遠い記憶の戦い。
赤色。赤。だった。赤。
敵として現れたEn/Co/lCha/Dis/At/En=6*O
確かにA/I=L2の顔をしていたのに、敵。
同士討ちかと、思うような。
(躊躇うな)
(あれは、私たちの敵だ)
動揺、の後。叱咤したのは他か己か。
あの赤色を討ったのは、金色で――けれど彼女は、もう。]
ああ、……。行こう
[蒼真に頷いて立ち上がる。
傍に。それはまだ、よくは分からないようか――]
/*
あ、いかん。
キャスリーンにラミアの記憶があるかどうか、という辺りの事を考えるの忘れてた。
うーあー。どうしよう。
*/
・・・・・・ありがとう。
でも、知りたいんだ。
それをしたところで、僕が苦しむだけなのかもしれない。過去は何も変わらない。
でも、君と僕がいる未来の為に。
これ以上、罪を犯さない為に。
・・・・・・いや、僕はどうなっても構わない。
君に罪を犯して欲しくない。
ひとつだけ、聞いていいかな。
リルは僕の事を、地球人だと思うかい。
それとも、あの記憶の中の【美しい星】人だと思うかい。
[そう言った瞬間、コクピットの外に施設の中の風景が広がる。
中核研究所。サラの元へ]
フィリップ自体のルート分岐
1,【フィリップ】に乗っ取られラミア暴走
2,フィリップとリルが反逆、ラスボスと戦闘
3,フィリップとリルが別行動、リル単独でラミア戦闘
4,フィリップとリルが自分の意志でHMと戦闘し敗北。
5,フィリップとリル、両方とも片田舎でひっそりと寿命を迎える
─ Endeavour社ラボ ─
[無機質なメタリックグレイのゲート。日光が届く場所から深い縦穴を降下していくうち、壁面の色はダークグレイ、そしてマットブラックへと転ずる。
ラミアの機体は、Endeavour社のラボへと格納された。]
あ、しまった!
さっきの質問だと、リルが生態スキャンとかしなきゃいけないかもしれないから、リル悩んでいるのかも!!orz
―Endeavour社・中核研究所内―
[ラミアが着陸する衝撃がコクピットに伝わってくる。
フィリップが意思を伝えると、コクピットのハッチが開く]
・・・・・・さあ、降りよう。
[コクピットの座席から軽く腰を上げ、リルのほうを振り返り手を差し伸べる]
― →街中/夜 ―
[まるで当然のように、肩が並ぶ。
人混みの中を共に歩いていく二人。
既に日は落ちて、街の様相は紅から闇へと染まっている。
今日は妙に冷えた夜風がビルの間を通り抜けていった。]
……寒くないか?
[横を歩くイステへと、案じるように尋ねる。]
― 街中/夜 ―
[向かうのは公園。
無事に離脱したであろう円城寺とキャスリーンも、きっとそこへ向かうだろうと]
…?
いや、大丈夫だ。
もとより、冷えるようなものでも、なし。
[と、白い指先を体の前に持ってくると、視線を落とす]
[罪を犯して欲しく無いと言う言葉には、そうかとだけ答える。
続きの問いにはすぐには答えない。]
──……
[降下および着陸完了のランプが点っている。
手を差し伸べるフリップに腕を伸ばし返すと、抱きついた。
胸に顔を埋める。]
フィル。
私は、今のお前が何者になっても、いい。
私自身、すでにインターフェイスと言う
得体の知れないモノだ。
……得体の知れない。
[視線を上げて、フィリップの顔を見詰める、真紅の双眸。何かを言いかけて、止める。]
それでも、お前は、
私を愛していると言ってくれた。
それ、だけだ。
ん……そうか。
[その答えに、横目でイステの様子を見れば
白く細い指先が、体の前でどこか所在なさ気に揺れていた。]
――……。
[それを少しだけ不器用に握ると、
自分のジャケットのポケットへと突っ込む。]
……。見てるほうが、寒い。
得体が知れない、なんてそんな言葉君の口から聞きたくない。
それなら、僕だってそうだ。
・・・・・・ありがとう。
僕はフィリップ・ミラー。そして君はリル。ただそれだけだったね。
過去に囚われるのは、もうやめないとな。
―Endeavour社・宿直室―
[たまねぎは薄切り。みつばはシャッキリとした歯ごたえを残せる2cm長。ニンジンも熱が通りやすいサイズに切っておく]
[ヒレよりロースだ、庶民派だ。つーか丼にヒレは似合わねぇ。豚肉は丁寧に筋切りをしてたっぷりのパン粉で衣をつけたら2分弱でからりと揚げる]
[カツを揚げる間にお椀に卵を落とせば、菜箸でくるんくるんくるんと3回だけ溶きくだく。あまり溶かないのがガッテン流]
[カツ・たまねぎ・ニンジンを雪平に揃えて溶き卵を廻し入れれば強火で一気に煮てしまえ]
[後は丼に入れた白飯に乗せれば完成、と]
[出撃が空振りに終わり帰還して後、腹を膨らますべしと宿直室で飯を作っていたりした。]
あー…っつっと。なんだな。
俺らが立ち入り禁止なのはまあ、しゃあねえと思ってやらぁな。
[ボヤくのは、ラボへと収納されたMHの事。
"クリムゾン・インフルエンザ"と名指されたそれを調べる事が出来れば、もっと多くの情報が得られるというのだが…]
せめて技術部の奴らはあれこれさせてもらってんだろなぁ、まったくよ。
[可能性は低い、が。それでもそれを期待する。いま起こっている事の全貌とも詳細とも言わない。せめて片鱗と対策が解るようにしてもらわないと、部下の士気に関わる]
そいじゃま、いただきます、と。
[両の掌を合わせ、目を閉じた]
―街中・公園に向かって―
え、
[握られた、と思う間もない。
ずいぶん熱いものだ、と思ったのが
ポケットに手を突っ込まれてから]
……。
………そうか。
[面食らったようにポケットに入れられた自分の手を見ていたが]
やはり、随分と温度が違うものだ。
[自虐的な言葉を吐いたと言う訳では、突き放した視点で自分を眺めた姿が「得体がしれないモノ」だった。過去にも現在にも後悔は無い。
先刻、口にしなかった事は言わないままだ。
リルの瞳が揺れる。何を考え、何を感じているのか。]
礼なんて、いらない。
[真紅は少し潤んで。挑むように睨みながら、フィリップのくちびるにくちびるを重ねた。]
──…ッ
降りる、ぞ。
― →公園/夜 ―
いっただろ。
俺が温めてやる、って。
[何処か気恥ずかしいのか、視線は逢わせぬまま。]
体温が違うなら、俺から奪えば良い。
……そしたら二人で丁度良くなるだろ。
/*
思い付いたんだけど
ヴォルバドスをパワーアップさせるなら
銃を取り出して
《魔器解放。
イステの歌、奏せ》
で自分を撃って
ヴォルバドス真形態とかどうかな熱くね?
―夜/公園―
…た、しかに。
お前はそう、謂った、けれど。
[見上げる。
蒼真の顔はイステから逸らされていた。]
……変わっている。本当に。
[古、己を繰る《適合者》はこんな風ではなかったとイステは思う。
緩く、ポケットの中の指先を握った。]
変わってる……そうか、そうかもな。
[流れに流されて、普通に生きる。
そんな事をずっと考えていた数日前の自分なら、
こんな行動も思考もしなかったのかもしれない。
苦笑の声を漏らして、
逸らしていた視線を戻しイステの顔をチラと見る。]
……ん。
[指先が握られる感覚。
それを感じ取れば、此方からも確りと握り返した。
そのまま暫く歩けば、公園へと辿り着いただろう。
周囲を見渡しては見るが、
どうやら円城寺の姿はまだ無いようだった。]
・・・・・・
[自然な仕草に、何が起こったのか一瞬戸惑う。
数刻、思考が停止した後リルの手を取ってラミアから降りる。
地面に降りた後、少し不自然に濡れた唇を人差し指で軽くなぞりながら考え事をしてしまう。
そう、過去の事ではなく現在の事なのだ。
ため息を軽く付いた後、近くのクルーにサラとの面会について連絡をお願いした]
>>+0
[少女の瞼はぴくりと震える。
そして、今度は確実に手を握り返し
その人の名を]
…… カツオ…?
[……呼んだつもりだったがカツ議論が邪魔をした。++]
カツオ…
……宿題は、ちゃんと――やった…?
[あの夏、私たちは叶えられない約束をした。
あの真っ白い(宿題を放置して)北の塔まで
機神で飛んで行くんだと――。]
― 街 ―
[《コンゴウ》のいびつな飛行ユニットが巨人を運び、戦場から安全圏へと撤退した。《コンゴウ》は円城寺の思念に応え、彼とキャスリーンを光に包んで地上へと降ろす。
そしてキャスリーンが《Vampiric Tutor》で《コンゴウ》を送還して、巨人は虚空へ消え去った]
初陣お疲れ様でした。
[興味が無さそうな顔で、形だけの祝辞を述べた]
― 夜の公園 ―
……でもきっと、それが俺なんだよ。
["変わっている"
その評価を堂々と受け入れるように。
イステの言葉を肯定する。
人気のない夜の公園。
街灯が淡く照らすベンチの傍まで歩けば、
イステを促すようにして其処に座る。]
とりあえず、座って待とう。
ここなら公園の全体が見えるだろうしな。
/*
あ、いかん。栄養ドリンクを調達してくるのを忘れた。
まあ明日でいいか。
……RP村で栄養ドリンク投入とか久しぶりだなあ。
*/
投票を委任します。
円城寺 海人は、会社員 に投票を委任しました。
主が主だから、これぐらいで丁度良いのでしょう。きっと神の思し召しですわ。
さ、事前に済ませる用事が無いのなら、公園へと向かいましょう。
[キャスリーンは涼しい顔で答えた]
― 公園/夜 ―
そうだな……俺は俺、だからな。
[ベンチの背凭れに体重を預けて、
星が輝く空を見上げる。
ビルに切り取られた狭い夜空。
そこから見える星の輝きは弱々しく、少ない。]
空が……空気が汚れてるしな。
それに地上が明る過ぎるのさ。
周囲を明るく見えやすく便利にしようとして。
それで見えてた物が逆に見えなくなっちまうってのは切ねぇ話だ。
/*
>>76
>それに地上が明る過ぎるのさ。
光害ってやつですな。昔初めて夜に郊外から街の方角を眺めた時、本当に地平線辺りが真っ白になってて「あんなに光を出しているのかー」とか感心したものです。
*/
/*
>メモ
>*締め切りは4/6の朝六時ですが、今回は結果が確定次第発表させて頂きます。
という事は、早々と投票を済ませている人が結構多いって事かな。
*/
そうだな……、
良い変化とは言いづらいかもしれねぇ。
でも、星自身は何も変わってねぇ。
単に俺達が勝手に見えづらくしちまっただけで、
その向こうでは変わらず光ってるって話だ。
[空をじっと見上げるイステ。
その髪を優しく指先で梳かす様に撫でる。]
もういいさ。
イステちゃんとかリルみたいなのが良かったといっても後の祭りだ。
事前に済ませる用事はないけどなー。
公園に行って、何はなすの?
正直、イステちゃん、カゲムシャと話す事なんてないよ。
訂正する、イステちゃんなら無駄話してもいい。
とはいえ、行ったところで、
イステちゃんは終焉を討つから協力してくれ。
あいつは、イステちゃんとラブラブする未来が欲しいから、
俺に力を貸してくれ。
きっと、こんな話しかねーよ??
むしろ俺が話したいのはフィリップとリルかな。
あいつら、いやフィリップは迷っている。
きっとおれたちの知らない何かを知っているからだろう。
フィリップがあの機神の搭乗者の名前なのですね。そういえば、あなたが周りの迷惑も考えずに叫んでいた名前もフィリップでしたね。
フィリップと会話をするにしても、風限とイステに話を通しておいた方がいいと思いますよ。フィリップとの交渉中に彼らが乱入してきたら、困るのでしょう?
それでも行かないと言うのなら、せめて連絡をすべきでは? 連絡手段があるのなら、ですけれど。
そう、そのフィリップだ。
エンデバーの社長の親族であり、パイロットでもあったらしい。
[簡単にフィリップについて説明をした]
フィリップと会いに行く話しはさ、
イステちゃん達に話すのは得策じゃないと思うんだけど。
交渉というほどのものをするつもりはないけど、
会いに行くことを話したら無理やり止められると思うぜ?
乱入されるのも困るんだけど、難しいところだな。
あー、連絡先は知らん。
じゃあ、キャスリーンはイステちゃん。
俺はリルとフィリップを探しに行くってのでどうよ。
―公園―
…成る程な。
星の位置が知っているものと違うが。
[髪を撫ぜる手に視線を流す]
…お前は髪を触るのが好きなようだな。
なにも面白いものはないぞ。
[それから一度目を閉じて
携帯端末を取り出し、眼を向けた]
円城寺 海人が「時間を進める」を選択しました。
――…。
「大莫迦」か。
[「大莫迦」「斜め上に行動する」と
蒼真の言った円城寺を思う。
話す事。話す。
終焉に組するものと?
イステにはない発想だった。]
これが「斜め上」というものだろうか…
[今まさに円城寺がそんな話しをしているとは
知る由もないが。]
[キャスリーンは両手を腰に当てて、わかりやすいため息を吐いた]
あなた、安全を確保した上でフィリップと対話のテーブルに着く方法すら考えてなかったのでしょう? だから馬鹿だと言うのです。
彼らがあなたを危険な目に遭わせる可能性を、きちんと念頭に置いていますか? 私単独では《コンゴウ》を動かせないのですから、あなたが殺されたり監禁されたりすると非常に困るのですけれど。
[画面を指先でなぞれば推移する。
地図。深緑の反応はやはり、ない]
――…。
[少し渋い顔になる。
髪の毛を撫でられるならされるに任せたまま
僅かだけ唇を引き結んだ。]
というかですね、風限とイステすら説得できないようでは、フィリップと対話したところで何の実りも得られないと思いますよ?
対話を避ける人間が対話を望むなんて虫の良い話です。
[それから一拍置き
思考を切り替えるようにこう口にした。]
ソウマ。
「大莫迦」が斜め上に行動するならば
どうすると考える?
[それは可能性の示唆だった。]
位置が?へぇ……、場所が違うからかね。
[星の知識は流石に専門外だ。
夜空を見上げながら、自分で思いつく様な理由を口にする。]
それはちょっと違うけどな。
髪を触るのが好きと言うより、イステの反応が好きなんだよ。
些細な違いがわかってくるとな、これが案外楽しくなってくる。
[イステが端末を取り出せば、その画面をちらりと。]
……
[尋ねながら、イステの中には
理解不能ながらひとつの推測が浮かんでいる。]
…キャスリーンがうまく
舵を取っているといいが。
[イステはイステなりに、気遣っていた。]
[溜息は予想通り。
だからとびっきりの笑顔で返す]
じゃあ、俺がサインをしたらコンゴウを呼び出せるようにしてくれ。
それならば、いつでも逃げれるだろう?
サインはこれでどうだ?
[サインにすべく、指をパチンと鳴らした]
それに、コンゴウをいきなり呼び出したキャスリーンはかっこよかったからなぁ。
もう、契約者としていきていくしかないんだから。
どうせだから、アレ俺もやりたい。
/*
対話を望みつつ
私たちとの対話は避けるとか
虫のいい話だまったくwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwww
そっちの話が聞きたかったんだけどな!
[端末に表示される物の意味は解らないが、
何かを探していることは解る。
それは今待っているキャスリーン達か、
それとも未だに連絡の来ないダン達か。
言える事は、未だ待ち人は双方ともに来ないという事。]
大莫迦の行動、ねぇ。
予想できたら苦労しないからこその大莫迦なんだろうが。
[何かを考える様に目を瞑って。]
順番ってものがあるんだよねぇ。
現在の終焉の状況、そしてフィリップの迷い。
今、現在の一番重要なポイントはここ。
終焉の状態、フィリップの心次第なんだけどさ、
全面戦争の可能性もあるし、戦争回避もありえるわけだ。
だけど、イステちゃん達と話しても重要なピースは今はない。
説得ってのは材料を持って初めて行えるものだから今は無理だ。
[身振り手振りをつかって、自分の思いを伝える]
―公園―
[些細な違い、それについては
まだよく分からないようで反応は薄い。]
ソウマ。
ある程度待って、
それでも来ないようなら此方から動く。
[端末に示されるであろう反応の場所へ、だろう。]
……。二手に別れろと言いましたよね?
そのサインを私はどこから確認すればいいんですか? 室内にいたら見えませんし、遠ければ肉眼では見えません。
私は確かに人ならぬもの、《混血の女/ヴァムピーラ》です。でも、能力は人間とほとんど変わりませんよ?
相手が武器で奇襲してきた場合は、五発六発生身で耐えてくださいね。でないと間に合いませんから。
順番も何も、あの二人に邪魔されたら困るのでしょう? 問題を残したまま進んだって上手くいきません。解決してください。
え、ほらなんというかコンゴウにそういう機能追加できねぇ?
俺のサインで俺のところに飛んでくるとか。
[キャスリーンに呼んでもらっては意味がない。
俺が呼び出したいのだ。
それがロボットに対するロマンだ]
チームプレイだチームプレイ。
俺はリルとフィリップを攻める。
キャスリーンは、イステとカゾギリを抑える。
これで完璧、解決って事でどう?
此方から動く、か。
まぁいいけどよ…、来ないって事は向こうが拒否したって事だろ?
協力意識のない奴に無理に合わせて、
良い結果なんて生まれるのかな…ってな。
[其処まで言って、ガリと頭を掻く。]
とは言ってはみた物の、だ。
イステがそうしたいって言うなら……
俺は付き合うんだけどな。
[まいったねぇ、と呟く。]
円城寺は今すぐ風限やイステと連絡が取れるんですか? あなたのデバイスに機能を追加して。
私はおとぎ話の魔法使いではありません。念じて何でも出来るなら「終焉」だって倒しています。
チームプレイって、それは自分で解決出来ないから私にぶん投げているだけでしょう。チームプレイという言葉に謝罪してください。
[またため息を吐いて、腕を組んだ]
円城寺、私はあなたの対話案に反対しているわけではありませんよ? あなたの案が杜撰すぎるから直せと言っているんです。
私が協力しようとしているのに、どうしてあなたは私に協力しようとしないのです? チームプレイとは協力し合う事を言うのでしょうに。
―公園―
では、理解不能ながらその行動も想定に入れる。
[携帯端末には、一般の人が使うように
時計の機能もついている。]
何故?
《終焉》を倒すのに、
できうるならば協力を仰ぐべきと考えるからだ。最悪でも不戦協定を結ばねばならぬ。互いに干渉しない。それでもいい。
一番してはならないこと。
それは、私たちがお互いに潰しあって
その結果共倒れになることだ。
それでは全く意味がない。
何のために私が、私たちが在るのか。
意味がなくなる。なくなってしまう。
それではそれこそ、 御終いだ。
あー、そりゃまったくもってそうだ。
なるほどなぁ、魔法使いではないか。
[ロボットを見た姓で若干勘違いをしていた。
ありえないものを見て感覚が狂っていたのかもしれない]
チームプレイさーんごめんなさーい。
[へらへらと笑いながら答えた]
まぁ、冗談はこれぐらいにして。
キャスリーンはあの二人と話すしかないと思っているんだよなぁ。
その根拠、逆に聞かせて欲しいな。
[いわれてみれば通りで、主張は何時も俺から。
キャスリーンの意見を聞く事は余りなかった]
なるほど。わかりました。
[キャスリーンは息を吸い込むと、
円城寺の腹を強く蹴った]
話を通さないと彼らに邪魔されますよ、と私は言いましたよ? あなたも同意したでしょう。あなたも納得したこれは根拠ではないのですか? 馬鹿でしょう、あなたは。
[淡々とそう語ると、キャスリーンは円城寺を引きずって歩き始めた]
/*
キャスリーンwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwいいチャージイン(蹴り)だ!
まあ、巡り会いよな。
もっとも、まともな戦い方なんぞ教えられたかどうか。
平和な人は平和に過ごすべきだとか思ってるしのう。
[蒼真は何も言わずに聞いていた。
立ち上がり、イステは頷く。
だが、公園の出入り口のほうへと向かっていた足が
ふと、とまったのは]
……キャスリーン?
[待ち人の姿が、見えたようだったからで
――否、それだけではなく]
[おかしい、俺は分かり合おうとしたはずだったのに
なぜか、腹を蹴られていた。
何を言っているかわからないかと思うが真実だった]
ああ、そういうことね。
もっと深いところで、なんか意見があると思ってたんだ。
[動くのがおっくうになったのでなすがままに引き摺られた]
[イスカが頷けば、
続いて自分も立ち上がっただろう。]
んじゃ、いくか。
[言葉はそれだけ。
それで十分だとでも言いた気に、
それ以外の言葉は発さずに隣へと並ぶ。
そして公園の出口へと差し掛かった辺りで、
人影が1つ……いや2つみえただろう。]
あれ、キャスリーンか?
キャスリーンさん怖いよ!
お年寄りの話は、ちょっと聞いただけでは理解できなくても、いつか必ず俺のためになるんだって、おふくろが言ってた!
― →公園 ―
浅い理由だと思うなら解決してください。
[ずるずると引きずって行くうち、イステと目が合う]
お待たせしてしまったかしら?
[その表情はにこやかだった]
随分と遅かったな。
まぁ……時間どころか同意すらも取ってなかったから
なんともアレな話だが。
[引きずられている円城寺に目をやり。]
……苦労してそうだな。
……。
では、キャスリーン。エンジョウジ。
話をしよう。
[仕切りなおした。]
《終焉》に立ち向かうにあたって、
お前たちと協力関係…結べれば、と思っている。
――だが、その前に。
エンジョウジ。
お前は持たざるときに私たちに言葉を向けた。
だが無益な犠牲を出したくはなく、
故にお前を巻き込むわけには行かぬと
私たちはそれにほとんど耳を貸さなかった。
それは私もフィリップも同じ。
此処までは分かっているな?
だが今は違う。
お前は大きな、大きすぎる力を
行使する《契約者》と成った。
今や私たちとお前の立場は対等。
……お前の「斜め上」、聞かせてもらおうか。
[風限に慰労されて、彼女はくすりと笑う]
私も苦労と思っていましたけれど。私の種族の宿命を思えば、都会の空の星ほどにも大した事のないものでしたわ。
[そろそろ自分の足で立てと、円城寺をつま先で軽く突いた]
キャスリーンは円城寺に引っ張られて、あんな性格になったんじゃないかのう……。
お年寄りらしいことを一つお主に伝えていたなら、前ばかりじゃなく上と下も見ろよ、と言っておったに違いないかと思われる。横と後ろはガン無視でいい。
いかーん、いかんな。
イステちゃん、いくら君でもそれはいかんよ。
[言葉と格好はふざけた状態だ。
しかし、表情はいたって真剣だった]
力がない俺を見て、
巻き込みたくないから意見を聞かない。
力を手にした俺を見て、
対等だから意見を聞かせてもらおうときた。
なぁ、小娘、おまえ、『何様』のつもりだ。
力の有無で言葉の重さなんてかわらねーんだよ。
そんな事もわからないから、すぐに討つだ討たないと言い出すんだ。
終焉は確かに危険な存在かもしれない。
あるいは、討つべき存在かもしれない。
[足でつつかれて体を起こしながら]
だけど、それじゃイステちゃんだってかわらねぇよ。
だから君たちとは組まない。
それに俺はフィリップにも宣言している、味方するのは平和に対してだけだと。
[そこまで一気に喋ると口を閉ざした]
うむ? 上と下を同時に見る方法をしらんのか
こう、右目で下を見て左目で上を見るだけなんじゃがの。
こんなこと、小学生でもできるぞい。
[嘘を教えた]
/*
む。これはどうしたものかな。というか、円城寺の中の人はこの口上でどうやって会話を収束させるつもりなんだろう?
*/
−中核研究所−
[サラを待つ。時間が永遠に感じられる。
心拍数が上がっているのが自分でも判る。
いや、ここでラミアがメンテナンスされ、リルが生まれたというのなら・・・・・・
この中核研究所には、まだ他にも何かあるのではないか。
そんな予感が頭から離れない]
―公園側―
――…。
[円城寺の言葉を静かに聞いて、
イステは静かに口を開いた。]
成る程。分かった。
[表情は動かない。]
お前は私に「何様」だと問うた。
――私はイステ。
《終焉》を討てと生まれ、
古より在りしもの。ヴォルバドスの魂。
…この世界を守れと。故に。民を巻き込むなと。
私は、そう在るもの。私は人ではない。
だから、お前が私に「相容れない」と思うのも
また致し方のないことかもしれない。
そうか、それじゃ俺も言う事はないな。
お前が決めた流れなんだろ?
だったら俺が口出す事でもなんでもないからな。
[頭をガリ、と掻いて。]
ただまぁ、お前と同じ様に俺にも決めた流れがあるわけだ。
だったら最低限、お互いの邪魔はしないって事で良いか?
そんな約束はしない。
俺は、俺が思うようにやる。
少なくとも今は組むつもりがないだけ。
敵対したいとも思ってはいない。
だけど、敵対しないとも約束は出来ない。
それだけだ。
投票を委任します。
サラ・ミラーは、会社員 に投票を委任しました。
サラ・ミラーは、リル を能力(襲う)の対象に選びました。
[蒼真と円城寺が話し終わるのを待って、続けた。]
エンジョウジ。
私は。
お前の謂うようなことを、
私にぶつけてきた《契約者》を覚えている。
年若い、少年だった。
「何様のつもりだ」と、
「何もわかっちゃいない」と、
そう、謂って。
[眸に僅か、懐かしげなものを見るような色が宿る]
円城寺、言いたい事が山ほどあるのですけれど、先に聞きたい事があるので後回しにします。
あなたはどうやってこの世界を平和にするつもりなのか、その方法を詳しく教えてください。
[一度、言葉を切った。
真っ直ぐに円城寺を見て]
――……私はお前が嫌いではないよ、
エンジョウジ。
お前が私をどう思っているかは、
私には予想も見当もつかないが
それには関係なく。
だから、
私もお前と、お前たちと
敵対したいとは、考えていない。
イステちゃん、そりゃいくらなんでも可哀想だ。
俺みたいな、馬鹿はそうそういないっての。
[何時も通りのふざけた調子に戻した。
怒りなんて出していてもしょうがないから]
わからない、そんなことはわからない。
方法がわかるならとっくに実行してるさ……。
[ぽっかりと、空虚感。「たったの数十年間」だったけれど、私と「彼」は共に生きてきた。運命共同体だった。
…家族のようなものだった。]
[それを私自身が意識し確認することは、本当に最近まで、できなかったし、今はこうして離れてしまった。
あまりにも脆いつながり。
「こんなにも遠い存在だったのだ」と認識する…
そのことを、私は悲しいと思った。]
―公園近く―
――…。
[円城寺の言葉を聴いて思う。
策がないということらしい。]
……キャスリーン。
お前は、どうしたいと考えている?
[コンゴウを任された、
うつくしき吸血種族の女に、聞いた。]
[部下へ連絡を取る。]
中核研究所へ行く。
あとのことはしばらく頼む。
…何があっても動じるな。
Endeavourができることを考えて考えて、考え抜け。
いつも私たちはそうしてきた。いいな。
「は。一体どういう」
[一方的に通話を切り、壁に隠されたボタンを押すと、壁が大きく開き、中核研究所へ直接通じる経路が開く――]
サラ・ミラーが「時間を進める」を選択しました。
―中核研究所・外殻―
「社長!てっきりこちらにおられるものとばかり」
少し前まではいたのよ。
「は。あの、フィリップ、リルのご両名が社長をお待ちです」
…分かったわ。
Side Li?? そこに残存しないはずのデータ>>51
[古代の黒蒼の機体と、半人半馬の金を纏う黒機体の記憶は、En/Co/lCha/Dis/At/En=6*OとそのインターフェイスA/I=L2には有っても、リルには無い。
終焉と戦うべくして集合した、古代の機神同士が何故戦うのか、と、インターフェイス達の混乱した通信の一端が、En/Co/lCha/Dis/At/En=6*Oにも届いた。
En/Co/lCha/Dis/At/En=6*Oは、音も無く通信用スクリーンに映し出す。ただ座席に固定されただけの、死したインターフェイスの姿。魂を失った虚ろな人形の器だけを。]
[もし、其処に置かれたインターフェイスの中に、まだA/I=L2の魂が存在していたなら。或いは、リルの魂があったならば──?]
『共に在る事が
いかにしても困難であるならば、
その時は……
再び
出会えることだけを、
絶望の中、切望する。
どんな過程を経て、
どんなに残酷な結果が生まれようと構わない。
それを望まずにはいられない。
頭がおかしいのかもしれないわ。』
[敵機スクリーンに表示されたのは、インターフェイスの姿だけ。広大な宇宙にも似た闇の中、フィリップはたった独りだったのだろう。]
待たせたみたいね。
ふたりとも、こっちへ来て。
私の…研究室があるわ。
[フィリップとリル。
ふたりは、ふたりでいることが、とても自然に見えた。]
・・・・・・・では、僕らがここに来た理由はもう理解されているという事ですね。
[サラが研究室に誘うという事は、彼女の全てを伝える気になった、と解釈出来る。
おとなしく、サラに従い後をついていく]
──……
サラ。
[サラが入って来たのを見て、静かに瞬きをした。前回サラがそうしたように、今度はリルから握手を求める。
フィリップと並んで、研究室へ向かう。]
[振り返ると、部下の顔に驚愕が貼り付いていた。
「彼」は、終ぞ誰をも自分の研究室へ招くことはなかった。
少し笑い、落ち着くよう促す。
気が狂ったわけではない。
別人である、だけだ。]
―中核研究所・外殻深部、自室―
[部屋に入ると、多くの機器の電源が落とされていた。
いくつかのディスプレイだけがデータを示し続けている。
「フィリップ」のもの、「リル」のもの、そして、この中核研究所の最深部…「彼」自身の]
…。
[それは「彼」の家族だった。
吐く息が、少し震えた。]
これは・・・・・・
[ディスプレイに広がるデータ。
すぐにはわからないが、どこかで見たことがある気がする。
今の僕ではなく、【フィリップ】が]
─ Endeavourラボ/外殻深部 研究室 ─
私は、サラに会う為に
戻って来た。
[今まで誰も招かれた事が無いと言う研究室に入ると、まずそれだけを返した。]
リル。
[サラに会うために戻ってきた。そうリルは言った。
自分の疑問をぶつけるだけではなく、リルの中にも彼女へと到達する道があるのだろう]
いくつかの質問に答えてほしい。
まず、僕はどうやって生まれたんだ。
あら、嬉しいこと言ってくれるじゃない。
「彼」が悔しがるわ、きっと。
あなたたちは「彼」が細い糸をたどって作った、「彼」の拠り所だったもの…
[キャスリーンはしばし沈黙したあと、大きく息を吸い込んで、
そして、固めた左拳で円城寺の頬を殴った]
どうして周りに理解されようとしないのかと思っていましたけれど。……あなた、自分でも自分を理解するのが嫌なんでしょう?
[そして困った顔をイステに向けた]
彼のやりたいようにやらせてみます。彼の悪運が本物なら、案外くるりと世界が回ってしまうのかもしれません。
――回らないなら、少しでもベターな解決を。これでも主で、私は従者……補佐役ですから。
伯爵の次に華麗で、伯爵の次に聡明で、そして伯爵の次に美しい。地上最高の秘書にして伯爵の第一の従者……それが、この私、キャスリーン・ロンズデールだから。
[そして、口元に微笑を浮かべた]
そんな抽象的な話を聞きにきたんじゃない。
現代に【フィリップ】と同様の固体が存在し、僕には記憶が無く、ラミアから過去を教えられた。
なら選択肢は多くない。
僕自身が【フィリップ】か、子孫。もしくは・・・・・・複製。
そして、それはリルも同じという事か。
古代のラミアのインターフェースは死亡していた。だが今リルが目の前にいる。僕と同じ。
あなたたちは「彼」――
この星に送り込まれた惑星探査装置の生みの親だった人たちが元になった擬似生命。
出自は違うけど、今のふたりはふたりとも「彼」が作り出したようなもの、と言っていいわね。
…話を続けても大丈夫?
[電源の落とされた機器のある雑然とした室内。
展開されているデータのうち「リル」のものだけは、慣れ親しんだものだった。
逆に言うならば、他のデータにはアクセスが困難だった。或いは、サラについて「不自然な空白」が生じていたように、この研究施設に居た間もアクセスしようと、リルは「考え」無かった。]
「リル」のデータには、
此処に居た時にアクセスしていた。
[自分自身の有り様について、疑問は無い。
フィリップとサラの両方に頷いた。]
[背を向けたまま円城寺に言葉を掛ければ
そのまま公園を後にしようとする。
その際に、イステに少しだけ目配せをして。
共に帰路に着くならばそのままホテルへと。
もし彼女がこの場に残るというのなら
止めはしないだろう。]
―公園側―
[――いい音がした。大変いい音だ。
イステは一度、瞬いた。]
そうか。分かった。
ならば各々、成すべきを成し、
行くべきを行く。
私たちは、フィリップたちを追う。
彼は、「知っている」が、「知らない」。
知らないからこそ、知ろうとするだろう。
《終焉》を。
私たちはその所在を知らねばならない。
恐らくはお前たちと行く道筋は似ている。
そうして辿り着く「先」が同じならば、
そのときは、共に。
「元のあなたたち」は夫婦で、研究者だった。
ふたりは別の星からこの星への移住を模索するため、惑星探査装置を作り、送り込んだ。
でもこの星の環境は、彼らにはまったく適さなかった。
彼らにとっては、この星の大気も、この星の水も、この星の生物も、すべてが毒でしかなかった。
惑星探査装置が宇宙で待機していた探査船へ射出したこの星の地表のサンプルにはウィルスが紛れ込んでいて、次々と探査船にいた人たちは死んでいった…
…みたいね。
私が知っているのは「彼」が知っていたことだけだから――
詳しいことが分かるとしたら、あなたたちだけ。
あなたたちが覚えているかは分からないけど…
私は「彼」の話をするわね。
その後、「彼」は最終手段として搭載されたテラフォーミングのためのシステムを発動させて、この星の改造を始めた。
この星の生き物にとっては、それは破滅と映ったでしょうね。
彼らにとっては、この星の多くのものが毒だったんだから。
[キャスリーンの拳を真正面から受けた。
転ぶことなく、必死に立った。
そして掛けられる言葉に全てを見透かされた気持ちになる。
自分の道が行き詰ってしまったから]
そうだよ、俺は今自分自身を理解できず道を見失っている。
だから、八つ当たりに近い、ごめんねイステちゃん。
そして、お茶は全てが片付いた時にでも是非。
[すなおに謝罪をする]
だけど、此処で諦めることはしない。
やはり俺もフィリップ達、そしてエンデバーを追う。
終焉の情報がない限り、どうしようもないから。
わるいな、キャスリーン。
こんな主で迷惑だろうけど、もうちょっと付き合ってくれ。
[グリグリされる足の痛みをこらえながら笑いかけた**]
もちろん、この星の…地球の人類は、抵抗した。
そのために作られたのが「抗体」あるいは「インフルエンザ」と「彼」が呼んでいたもの。未知のHM。古代の人型ロボット。
その反発力は凄まじくて、「彼」は敗北を喫した。
やはり、テラフォーミングは行われたのか。
そして、阻止された。
人間にとって破滅と言われても仕方が無い。
生態系、大気の成分、気温、気候、全てが人間が生息するに適したものではなくなる。それはつまり、人間はこの星で生きていけないという事だ。
[ああ、そうだったのか。
やはり、セクター7の記録は、テラフォーミングを実行したという記録だったのか]
わびることではない、エンジョウジ。
私のほうは、何も問題はない。
[イステは静かに言い、返る言葉を、待って――
言い聞かせるような呟きにゆっくり頷く。]
私たちは願う。
私たちの目覚めずに済む様な世界を。
《終焉》の、訪れない世界を。
そのために私たちは、戦う。
[私たち。それは、己とヴォルバドスのことであったろう。
目覚めずに済む、それは平和と同義であろうか
キャスリーンと円城寺を交互に見て、]
――願わくば。
お前たちと我らの道交わり
共に在らんことを。
[祈りの歌のような言葉を残し、イステは踵を*返した*]
そこまで記憶は、再生されたのね。
改めて「彼」を尊敬するわね…
「フィリップ」が死んでから、果てしがないほどの時間が流れていたはずなのに。
― 街中→ホテル ―
[もしイステが道中を共に帰ってきていたならば、
常に何処か不機嫌な蒼真の様子に気が付いただろうか。
夜道の中ホテルへとたどり着けば、
その身をベッドの上と投げ出して。
寝転んだまま天井をじっと見つめるようにしていた*]
[今まで再生された断片。そのピースを組み合わせるように、紡がれるサラの言葉に耳を傾ける。リルには無い記憶、データとしてまったく存在しない部分に言葉が触れた時に、眉を寄せた。]
──……
嗚呼、
【フィリップ】
否、フィル──。
[最初に口にした名は、リルが死んでからの過去のフィリップを想って。案じるような二度目は、隣に居るフィリップ・ミラーに向けて。
サラの話を邪魔しないように、フィリップの腕にそっと手を添える。]
惑星探査装置が機能を停止した後生き残っていた「フィリップ」がやったことなのかどうなのか、「彼」にはよくは分からなかったみたいだけど、「彼」が次に目覚めた時には、「彼」――探査装置の擬似意識は、人間の中にいたわ。
…この星の、ね。
彼は次の機会を待ったわ。
とても長い間。
[リルの手の感触を感じると、すっ、とその手を取り、握る。
『彼』というのが、【フィリップ】が過去生体デバイスへと逃がしたコアなのだろう。
待て、サラから見て『彼』であるならば、サラは?]
フィリップチームのよくないところは、エンデバーの研究所に入ってしまうと一通り話が終わるまで外出できない所ですね・・・・・・
あ、でもそれって戦隊ものにおける幹部と同じなのでは!?
ていうかフィリップTって比較的その位置なのでは!?
その場合、戦隊ものだと敵は誰が知っているのだろう・・・・・・
あ、QBか!
っていう話になるんだよな!!
やっぱりインターフェースに過去の話の設定をあらかじめ伝えておくべきだったのではないだろうか!!
まあ、過ぎたことはしょうがない。
ここからどうやって情報開示すべきか・・・・・・ううむ、もうラスボスがとびでてじゃじゃじゃじゃーん!という事でどうだろう。
私はたまたま「彼」が入り込んだ人間の子孫。
長い間探査装置とつながっていた、その記憶だけが、私と「彼」がきょうだいだったことの証明…
[フィリップに握られた手は、案じたはずが震えていた。
瞬きをせずに、「フィリップ」「リル」「彼」のデータが流れ続ける部屋で、双眸を見開いている。]
そうか、ではもう目覚めるんだな。
終焉、が。
テラフォーミングの力を持つ、人類にとって破滅をもたらす装置が。
[眼を瞑る。共存など夢だったのか]
…でも、この星の古代の人間たちも、探査装置を完全に破壊できなかったことを憂いていたようね。
探査装置を封印した後、同じように自分たちの戦力…「インフルエンザ」を封印し、探査装置の反応か何かによって封印が解けるように仕掛けていた。
ついさっきまで私の中にいた「彼」は探査装置の再稼動が近付いたことで積極的に活動できるようになった。
「彼」と私は、Endeavourを立ち上げた。
私は「彼」のことを認識はしていなかった。
けど、Endeavourの誇る技術力は探査装置に残されたあなたたちの星の技術に裏打ちされたものだった。
「彼」は自分の本体である探査装置を発見すると、その直上に中核研究所と呼ばれる施設を作ったわ。
それからのEndeavourは破竹の勢いで世界を席捲した。
「彼」は探査装置の近くに眠っていた「ラミア」を掘り出した後、その中に残っていた「フィリップ」の痕跡とインターフェイスのデータをサルベージした。
そして「彼」はそれが自分の父親と母親だと気付いたの。
それから「彼」はここでふたりをなるべく完全な形でよみがえらせるための試行錯誤を重ねた。
フィル、あなたは「フィリップ」のクローン…
そして「リル」、あなたは「フィリップ」の妻だったリルの記憶を強制的に書き込まれた「ラミア」のインターフェイス。
「ラミア」のインターフェイスは「死んで」いて、しかも記憶領域は混濁していた。「彼」はとても苦労したわ、彼女を「リル」としてよみがえらせるために…
・・・・・・そうか。
[自分は、クローン。リルの手を握る力がわずかに強くなる]
多分、これが僕からの最後の質問だ。
僕は何故、今生きている?
もし貴方がいうように、ここで過去のフィリップと同じ存在のフィリップが生まれたならば、この地上の環境に適合できず、死ぬはずだ。
もしその彼が、テラフォーミングを行った後の環境で、僕は生きていけるのか?
そして・・・・・・リルは。
[彼女の元は、インターフェースなのだ。”地球”の]
「彼」があなたを作った時、この星の人間の組成を元に、適応のための対処を施したのよ。
…それでも、データ上では10年もてばいいみたいだったけど。
あなたが生まれて、もうすぐ8年になる。
そして、「リル」は…
現状でも、不安定な存在よ。
「死んでいた」んだもの。
そして、「リル」の身体はこの星で作られたもの。
テラフォーミングが行われれば…どうなるか分からないわ。
──……
サラ。
「サラ」は、私達と話した時、
一度だけ「僕」と言った。
やはり、私は此処で、
“あの子”の傍に居たのだな。
私は、過去の「リル」が名付ける事も出来なかった
あの子に会いたくて、此処に戻って来た。
それで、誤魔化したつもりか。
終焉が起動すれば、リルが死ぬ。
終焉が起動しなければ、僕が死ぬ。
・・・・・・ そういう話か。
[リルの横顔を見つめる。
なんだ、僕の結論なんてもう出ているのかもしれない。
僕と、幾億の命を。この美しい横顔と引き換えに・・・・・・
[リルの横顔を見つめる。
なんだ、僕の結論なんてもう出ているのかもしれない。
僕と、幾億の命を。この美しい横顔と引き換えに・・・・・・]
[暫くの間、じっと食い入るようにサラの顔を見詰めていた。
真正面を向いたまま、わななくくちびるを開く。]
──フィル。
それに、もうあの子ではない
サラ……。
私の選択は一つだ。
[手を握りしめたまま、フィリップを睨む。
明確に首を横に振る。]
違うわ。
【フィリップ】の選択を無かった事には出来ない。
“あの子”を破壊させない。
──お前を死なせない。
あと2年あれば、僕には充分だ。
たった10年の命でも、残りの時間君といられるなら。
それとも、僕はまた独りにならないといけないのか。
[言葉に詰まる。絞り出すような掠れた声で言った。]
嗚呼、
繰り返し、だな。
繰り返してしまう。
フィルを独りにしたくない。
独りにしてしまった事を、後悔している。
けれども、お前が死ぬと言う未来を私は選択出来ない。
[フィリップの答えを待たず首を横に振って、サラを見た。]
──すべての話を、
私とフィルの両方にしたな。
サラは、どうするのだ。
“あの子”や私を止めるか?
・・・・・・くそっ。
[感情が濁流となって駆け巡る。
”永遠に放さない”
また嘘をついたのか、僕は。
リルが生きていて欲しい。しかし、彼女はそれを、選べない]
・・・・・・ごめん、少し独りで考えさせて欲しい。
[リルの返事を聞かず、フィリップは研究室から外へ出て行った**]
・・・・・・くそっ。
[感情が濁流となって駆け巡る。
”永遠に放さない”
また嘘をついたのか、僕は。
リルが生きていて欲しい。しかし、彼女はそれを、選べない]
・・・・・・ごめん、少し独りで考えさせて欲しい。
[リルのサラへの問いかけの返答を聞かず、フィリップは研究室から外へ出て行った]
[フィリップが部屋を出て行ってしまう。
探査船に乗る以前、乗ってから、こんなやり取りは過去にも何度もあった。
立ち上がる。フィリップを追うかわり、サラを睨む。]
確かに、この星は美しい。
私は、その美しさを必要としない。
“あの子”もそう──
……ッ
[言葉が止まる。かつて、あれだけ我が子のように、深く愛した研究の成果。だが、「彼」の事は「リル」よりも、サラ・ミラーの方が詳しい。]
……今更だ、サラ。
止める事が“あの子”の為になるだと?
【終焉】が、自死を望んでいると言うのか?
ラミア以外の古代HMに乗る者たちも、
そんな宿敵を認めまい──。
特にインターフェイスは、【終焉】の阻止
それだけの為、作られたものであるのにな?
Endeavourと言う企業の表側を作り上げた事には敬意を払おう。
今まで、“あの子”の傍に居てくれた事には、
幾ら、感謝しても足り無い。
此処で、サラと私はお別れだ。
[真紅の双眸に強い光が宿る。長い髪をかきあげて笑う。
もう、振り返らない。リルは、外殻深部のゲートを次々に開けて、ラミアが待つ格納庫へと駆けて行く。人成らざる者が走る速度で**++。]
・・・・・・
[何処ともつかない廊下を彷徨っている。
今更自分の為になんて戦うことは出来ない。
全て享受している。自分が【フィリップ】だ、という事を知った時点で。
失いたくない。リルという温もりを]
だが、どうしたらいい。
[考えるという行為自体に気だるささえ感じる。答えなど出ないまま、歩き続ける**]
…。
[力なく、部下との通話をつなぐ。]
私よ。
今から、中核研究所のメンバーは全員、作業を中断。
所内から退避させなさい。
データのバックアップは常時行われているはずね。
…今は従って。お願い。
そういう時のマニュアルもあるはずよ。
[通話を切る*]
/*
@寝床
む……何事?(メモを見た)
ふむふむ。ふむむ。根っこの部分って、そこって事なのか……な?
んー。ちょっと考えがまとまらないなー。
*/
/*
とりあえず脳内整理のための書き散らし。
フィリップ夫妻は機神と戦って死亡、という流れではないのん?
ラスボスと戦うつもりだったのかな。
その辺りをどうするつもりなのかがわからないと、こちらもどう協力してよいやらわからんなあ。
円城寺は「終焉」関係の情報を軸にロールプレイしたい、って事でいいのかしら。
んー……戦う前に、双方の事情をすべて把握したうえで自分の行動を決定する、というプロセスを踏みたい、ってことかしらん。それならあの無謀ともいえる突進ぶりがふにおちるよーな気も。
*/
/*
>>196
>特にインターフェイスは、【終焉】の阻止
>それだけの為、作られたものであるのにな?
あれ? そうなの?
*/
/*
とりあえず円城寺PLのやりたい事っていうのが、あのメモだけだと酌み取れないので、もう少し詳しく知りたい所である。
「なぜ」今のままだと出来る事がないのか、そこを明らかにしてくれないとなー。
*/
―道中〜宿泊ホテル―
[少し遅れて行ったイステが
蒼真の様子が常より不機嫌そうなのに気づいたのは少々遅れてからだった。]
どうした、ソウマ。
[尋ねた。淡々と。]
/*
OTLってなんだろう。
そしてぐぐる。
技術移転事務所(Office of Technology Licensing)の意味。
違うな。
物語において、過去、未来、仮想、代替世界などの時間軸に対する本来の時間軸を表す英語Original Time Lineの略。
これか。
………。
[尋ねて来るイステには最初無言で。
チラリと横目で見てから、また視線を戻す。]
……別に、ちょっとムカついただけだ。
あとはまぁ……しょうもない理由だよ。
むかついた。
腹立たしい、そういった類か。
エンジョウジのことだろうか。
それともキャスリーン?
理解に対話は欠かせないと謂うが、
時に軋轢を生じるものだな。
だが話せたことは有意義だった。
[しょうもない?とは首を傾げ。
イステは携帯端末を手にしたまま自分のベッドに腰掛けている。]
円城寺だよ。
イステがその前に仲間割れしたくないって言ってなきゃ直殴ってた自信があるね。
[眉間の間に、更に皺が寄る。]
別にあいつが何考えてるかなんて如何でも良いけどな。
イステに向かって「何様だ小娘」と来たもんだ。
あー!腹が立つ!
[頭をガリガリと、髪を乱し引っ掻く。]
……しょうもない方は、本当にしょうもないんだよ。
[天井を見ていた視線は、端末を手にしたイステへと向けられる。]
――……。
エンジョウジは撲られたり蹴られたり忙しいな。
自業自得と謂えばそうなのか。
[自分が撃ったことは当ててないので
換算に入れない。]
別段お前が腹を立てるような事でもない。
あれが私に対する円城寺の評価だというだけ。
あまり苛立つな、皮膚に傷がつくぞ。
[軽いタッチで液晶を叩く。
キーで何か入力しているようだった。
「ラミア」の向かった方角、その位置、
追えるかどうか。
蒼真の視線がこちらを向いたのに気付き]
…?どうした。
あそこで腹立てなきゃ何処で腹立てるんだよ。
[指先で眉間を伸ばす様にしてから、
大きく溜息を一つ。]
………。
(お茶しようって聞こえたのが原因とか言えるかよ、馬鹿。)
[尋ねるような視線を受け止めてから。]
はぁ………。
[自分の馬鹿さ加減に再び溜息が漏れる。]
[ひとつ瞬く]
――そうか。
まあ、確かに。
私は「小娘」というような存在でもないが。
[淡々としていた。
蒼真の大仰なため息が聞こえる。]
……?…ソウマ?
[首を傾げた。]
なんでもねぇさ。
…………ただの嫉妬だよ。
[何かを振り払うようにベッドから起き上がれば、
イステの方へと近寄って。]
全部言えれば楽なんだろうがな。
ったく……馬鹿はどっちなんだか。
[熱を持たない頬に指先で触れてから
シャワールームの方へと歩いていく。
暫くすれば水音が聞こえて来るだろう。]
−中核研究所−
[かつかつかつ、と迷いを感じる足音が廊下に響く。
先刻のリルの表情。
強い決意の現れ。
きっと、止めることは出来ない。自分の中にある答えに対しての思いは強いが、それはリルにとっても同じ。天秤にかける事など出来ない]
《終焉》を封印した地点。
そこからは、あれは動かされているだろうか。
…この世界は変わりすぎていて、
もう、位置が分からないな…。
[イステの表情は厳しい。
あれの通る地は
―地球の古代人にとっては―
死の大地となっていった。
街が死んだ。
人が死んだ。
大地が死んだ。
それが《終焉》をつくりし者たちにとっては生の大地に作り替えることであるなどと、イステには分からない。否、分かったとしても。守ることが理由であるならば終焉を止める、それは変わらないのだ]
[イステは徐に立ち上がり、窓辺へと向かう。
このホテルは窓を開け放てるようになっているらしい。窓を開き、ある方角を見据えた。
その方角には、Endeavourの本社がある。
航空障害灯が明滅する。
赤。黒。赤。黒。赤。黒。黒。黒。
空気がざわめくと感じたのは
「テラフォーミング」を行うために
幾星霜の時を経て、
「それ」が起動しようとしているからか。
この青い星に「自己統制システム」が
あるとするならば。
それは彼らを拒み、巨人を生み出した。]
[自然と、駆け出していた。
その先には何も残っていないかもしれないぞ?
また、孤独になるかもしれないぞ?
大事なものを、失うかもしれないぞ?]
[二人が永遠の別れを迎えるまでは。
彼女を一人にしない。
今の自分にとっては、それが全てだった。
ラミアの元へ。呼ばれるままに**]
― ホテル ―
[頭から一気に水を被る。
苛立っていた頭と、何処か火照った顔に
熱を奪っていく水の流れが心地よかった。]
……どうした?
[タオルで頭をガシガシと拭きながら部屋に戻れば
窓の外、その何処か一点を見詰めるイステの姿。
何かあるのかと、自分も窓の傍へ。]
となると、その原因は限られるな。
[液晶を覗き込むイステの横で、
明かりが灯る夜の街を見下ろしながら]
黒紅か、青いHMか。
それとも……
――――終焉、か。
「現代」のものではない。
[頭の芯に警鐘を鳴らすようなそれは、イステがこの時代に目覚めた時のものに似ていた。]
「ラミア」か「終焉」か
……或いは「両方」か。
「両方」ね。
そりゃまた景気の良い話だな。
[手にしていたタオルをベッドの上に放り投げて。
服掛けに置いていたジャケットを羽織る。]
……準備は大丈夫か?
/*
とりあえず円城寺待ちかなあ。それまで他の人が動けなくなるんじゃなかろうかという点が不安だけど。
まあ無理に動かそうと思えば動かせなくもないんだけど、それをやると円城寺の行動幅が狭まって更に動きづらくなる懸念があるのよね。
*/
/*
とりあえず円城寺は >>158 の通り、基本フィリップ夫妻か Endeavour(というか、おそらくサラ)との接触を狙うはず。
という事は……。
*/
/*
・フィリップ夫妻との対話を望む場合
・街中で偶然遭遇
・強引だが楽。
・フィリップの家へ特攻
・円城寺が家を知っているのか? という疑問有り。
・それさえどうにか出来れば問題無い。
・居場所を知るため大学へ
・遭遇に時間がかかるの難点。
・サラとの対話を望む場合
・Endeavourへ特攻
・サラに本社へ来て貰う必要があるのかな?
・八王子工場へ特攻
・バイクないけど中略でいいよな、もう。
・サラがいるのかどうかわからん。
・中核研究所へ特攻
・何処にあるのかわからん。たぶん無理。
……だいたいこんな感じだろうか。
*/
/*
>>79 >>92 この辺りの考えをそのまま踏襲するなら、サラよりもフィリップとの対話路線かな。
円城寺はフィリップに何を聞きたいのか、というと。とどのつまりは、
・「終焉」との戦闘回避は可能か?
という事かな。共存とかは戦闘回避の手段の一つでしかなくて、大元はここじゃないかと。
で、これが可能かを判断するために、
・「終焉」とは何なのか?
・「終焉」は何をしようとしているのか?
・「終焉」側が譲れない部分とは何か?
といった辺りの情報が必要、という事なんじゃないかな、と推測。
*/
/*
んで、戦闘回避が現実的なレベルで可能と判断した場合、「終焉」側に味方する事もありうる、というのが円城寺PCのスタンス、と。
(円城寺PLがそんな展開を望んでいるかどうかは別にして)
……という感じ、なのかなあ。まあ推測の域を出ないけど。
戦闘回避が不可能だった場合は、円城寺の生命に関わる問題だけに中立を守る事はない……よね? そして「終焉」側によほど感情移入しない限り「終焉」側に付く事はないと思うので(円城寺死ぬし)、この場合は地球人類側に付く、という事でいいのかな。
*/
…
そういえば、どうしてあの時
全員を運命の糸(触手)でひっ捕まえなかったの?
あれのせいでダンと私はやられた気がするんだけど。
/*
ソウマももうちょっと交渉とかするといいwwwwwwwww。
ほっとくとなんか
違う方向に持ってかれる気配。
感情があんまりないから
情に訴えるというのがないんだ私は。それはにんげんの役目だ、叫んだらいい。
―Endeavour社―
追い出されたぁ?
「退避命令、だよ」
[こんなことを言うのもマニュアルに反するが、と。
昔の同僚が珍しく顔を見せたと思ったらそんな事を言った]
いや、お前が色々話せねぇとこにいるのは判っちゃいるが…。
「何かが起きても私の事は心配するな。やる事をやってるだけの状況だからな」
[だが、と言葉を続けて]
「お前達は違う。やれる事があったら早く動いておけ。様子見をしている時間はなさそうだぞ」
…相変わらず具体的な事言わねぇなお前。
「仕方ない。そういう場所に配属されたんだ」
そういう問題じゃねぇよ。まあいい、ありがとよ。…無事でな。
[簡単に、片手を振り合って別れる]
―格納庫―
おうお前ら、40秒で支度しろ。
面倒な事が起きそうだ、その前にインフルなんとかすっぞ。
[パイロットスーツにも着替えぬまま、昇降機へと飛び乗った]
─ Endeavour社ラボ/ラミア格納庫 ─
[“あの子”が、何時どの時点からテラフォーミングを望まなくなったと、サラは言うつもりなのか。覆ったと言う根拠はあるのか。
リルかフィリップどちらかしか生き残れないのは、どうにも成らない。
けれども、此処まで“あの子”が、細い糸を手繰って進んで来た長いながい道のりは。]
……勿論、サラを責めても
何も変わらない。
だが、もし、ラミアの出撃が出来なくなれば、フィルは。
[だから走った。]
[過去の記憶が鮮明に甦る。
この惑星の生態系がすべて滅びると分かった上で、テラフォーミング装置を発動させた【フィリップ】を想う。【フィリップ】の絶望も、復讐も、おかした罪のすべてを、共に背負いたかった。そして何より、]
私に罪を背負わせたく無いと言う──フィル。
何より、今のお前を死なせたく無い。
目の前に生きているお前が居て、
その死を選べるわけが無い。
【美しい星】の人々の移住が成功すれば、
私が居なくとも、きっと……
[本来あるべき社会の中で、身体を蝕む【毒】に怯える事もなく、フィリップは生きて行ける。共に在りたい。切実に。それは変わらない。けれども、フィリップの居ない未来と、おのれの居ない未来であれば。]
──フィルッ!
[ラミアの元にフィリップが現れた時は、驚いた。
驚愕に目を見開くと言うのは、こういう事を言うのだ。
彼がリルを止める為に来たのなら、振り切って、独りでもラミアで出撃した方が良い。【終焉】が復活するまでの時間なら、機神二機を足止め出来るかもしれないし、この段階であれば、パイロットの直接殺害を選んでも問題は──、]
[否、嗚呼。
何も考えられない。
一秒でも長くフィリップと居たい。
コックピットの闇へ飛び込んでくれた、フィリップに腕を伸ばす。
強く、強く、抱きしめる。
同じ場所で先刻そうしたよりも、激しく、奪うようにくちづける。]
[Endeavour社ラボの灰色のゲートをくぐり、夜の街を見下ろす場所へラミアが急浮上する。ラミアが放つ波動は闇の中でも紅い。
終焉の復活がほど近い事を告げるサインか、Endeavour社ラボの建物から、胎動にも似た規則的な低い音が響いていた。]
―ホテル窓辺―
[イステは、光の塵の降り積もり
霞んで赤みを帯びた夜の空を睨む。]
――来る。行くぞ、ソウマ。
[謂うが早いか、
イステは蒼真の腕を掴み、
もう片腕を宙へと差し伸べ
銃を構え、放つ。
星をめがけて撃つような青の焔の弾丸は
ある一点で展開し、闇を裂く魔法陣を描き出した。]
――私はイステ。
[歌う。合図。]
/*
せめてインターフェイス・機神探知機をキャスリーンに装備させるべきだったなあ。後の祭りだけど(余所見
*/
リル。
もう、嘘はつかない。
[ラミアのコクピットの中、強く抱きしめる。
戦う。自分の為でもなく、他の星の誰かでもない。
彼女と共にあるために]
いくぞ、ラミア!
[息を吐き、腕を闇に伸ばす。
腕を通っているシナプスが、ちりちりと焼ける]
―夜・空にて―
[巨大な騎士は青の魔法陣より
まず腕を差し伸べ顕現する。
ちょうど、イステが銃を放ったのと
鏡映しのように。
羽のように身を躍らせた《適合者》と《魂》を迎え入れ、航空障害灯の明滅を軽々と飛び越えて空へ。地上には光の澱が揺れている。]
[ロッドを扱ったときのように操作系を委譲されるのではなく、ただフィリップの体からラミアへと力を流し込む。
バックドラフトのような感情の流れはあるが、操作を委譲された時ほどは無い。
これなら正気を失わず、かつラミアの力をさらに引き出せるはず。
針に糸を通すかのようなバランスだが、何とか保てそうだ]
……ッ、ちょ…っ
[腕を掴まれれば、そのまま体は夜の空へと躍り出る。
思わず驚きの声が漏れるが、瞬の間に視覚は暗転し
見慣れたコクピットへと変わっていた。]
……無茶するな、まったく。
― 街中 ―
[キャスリーンは乗り捨てていたバイクを回収すると、「今回も自分で身を守れ」と警告して、円城寺を後ろに乗せて走った。限界ぎりぎりをかすめ続ける安全運転も、もうお馴染みの感覚になってきている]
素直な謝罪にやせ我慢。いまさら柄にもない事を。
……でも、飾らないあなたは少しだけ格好が良かったですよ、円城寺。
[彼女は思い出したように呟いた]
―コクピット内―
無茶ではない。
移動の無駄を省いただけだ。
[事も無げに謂って、
伸びてくるコードに指を絡める。
接続。ヴォルバドスに魂が宿る。
反応はあるだろう。位置を測定する。]
準備はいいか?
/*
ふと馬鹿な RP村を考えた。TRPGリプレイみたいなの。
キャラ発言と中の人発言をRPする。どこかの家に集まっているプレイヤー達が劇かゲームか何かやっているという設定で。
既に誰かやってそうな気もする。
*/
/*
キャシーとイステってどっちも基本冷静系だけど、大分キャラは違うなあ。イステの方が淡々としている感じ。
*/
[「嘘を付いた」と直接にフィリップに告げた事は無かったけれど。
何も言わず、ただ頷いた。
闇の中に幾何学紋様が浮かび上がり、紅い光が点る。
オールラウンドビューの視界には、蒼を沈ませる夜の【青い】【星】の姿がある。
──古代の機神達はすぐに来る。そんな確信が胸にあった。]
[倒す。
いや、彼らと戦うこの時間こそが、今までの自分の8年間という人生よりも、そしてこれからの寿命の2年よりも、遥かに尊いものだ。
そして、勝利したい。
それがリルの願いなのだから。
ディスプレイに、幾何学模様が浮かぶ。
戦いが、始まる]
―コクピット内―
[接続を確かめる。
目標は高エネルギーの発せらるる場所へ。
呆れたような蒼真の声には少し首を傾いだが]
――、…
[ひとつ、瞬き]
そうか。魂なくば動けないは道理。
ならば十全だな。
[ヴン、と低い音を立てて視界が一気にひらける。
彼らのいう【青い】【星】のひかりが満ちた夜]
/*
《コンゴウ》召喚まで進めておいた方が時間短縮になるだろうなあと思いつつ、あまり先に進めちゃうと円城寺がやりづらくなるかなあとも思ったり。うーろうーろ。
*/
/*
ふと思ったけどこの状況、円城寺の中の人が到着と同時に寝落ちするパターンが一番心臓に悪いな(笑
*/
ま、少し違うんだけどな。
[ハ、と苦笑を零して
視線は真っ直ぐに夜空の向こうに居るであろう黒紅に。]
―――……行くぞ!
[夜天を駆ける流星が、その輝きで夜空に一本の線を引いた。]
[パイロットの身体から直接ラミアへ注ぎ込まれる力。
中空に浮かぶ黒紅の機体を、ロッドの媒介無しに高密度の波動が包む。
地球上の光とは、紅い光が──闇を染める。
響き渡る、ラミアの咆哮。]
[満ちる、戦いの気配に大気が震える。
「時間がない」と訴えるはこの青い星そのものか]
ia ia Vorvadoss.
[遠い昔の頌歌。
イステの手の甲から腕にかけ
青く光はなつ魔導の呪文が浮かんだ。]
―空にて―
[操縦者の命ずるまま、
《魂》の頌歌が導くまま、
ヴォルバドスは空を翔る。
――赤。赤が黒を染める、その場所へ向かって。]
/*
Ph’nglui mglw’nafh Cthulhu R’lyeh wgah’nagl fhtagn
死せるクトゥルー、ルルイエの館にて、夢見るままに待ちいたり
だと信仰の対象が違いますね。
意味わかんない単語の羅列ですがカッコイイヨね
クティーラだったらこれでもよかったのかも。
[迷わない。
怖れない。
振り返らない。
フィリップと共に戦える、今がある。
胸が熱い。ただそれだけ。]
──来る、ぞ。
黒蒼の機神が。
[黒き空が震え、地平を紅に染める。聞こえるは機神のうなり声。キャスリーンはバイクを止めて、その方角を仰ぎ見た]
フィリップ……では?
――行きますか、円城寺?
[円城寺に左手の細い腕輪を見せて、返事を待つ。《コンゴウ》に乗れと、彼女は言う。選択肢を束ね、判断と決断を主へ。それが従者の務めならば]
―コクピット内―
――「ラミア」。
[睨むように見て呟く。
先んじて円城寺らは来ているだろうか?
空より見下ろす地は遠すぎてまだ見えない。]
/*
>メモ
>《我が主/マイ・マスター》。
そういえば、この村の企画を最初に聞いた時に思い浮かべたのは、ファイブスター物語だったりします。
*/
これで三度目の対峙ってやつか。
[視線の先、その身に纏う光は何処までも紅く。
一つの機神が悠然と立ちはだかっていた。]
三度目の正直……に、しなきゃな?
美しい秘書にそういってもらえると光栄だね。
OK、行こうか。
[戦う為じゃない。
それでも、今はコンゴウがないと話すら出来ない]
[キャスリーンはただ頷くと、皮を食いちぎる勢いで右手の人差し指に傷を付け、赤い血を滴らせる。それを飲み干した魔導の腕輪が、鈍い光の紋様を身に纏った]
我に叡智を。《Vampiric Tutor》――!
[現れる空間の裂け目。咲き乱れる紅の薔薇。血の薔薇を咲かせしものを、運命に抗いしものを、吸血の教示者が叡智により招く]
[その身を染めるのは黒。暗黒。ほのかに明滅する赤。鮮血。更にもう一つ。所々を乱雑に染める、白銀。
生命と金属の混血児たる《コンゴウ》は、招かれて降り立つ。主に従うために。
そして《コンゴウ》は主と従者を吸い込んで、コックピットへと招いた]
・・・・・・ああ。
[ぐっ、と力が腕に篭る。
ラミアへと力が流れていくのと同時に、フィリップの体が少し軽くなっていく感覚に襲われる。
腹の下に力をいれ、自分という存在を留まらせる]
リル、最初から全力だ。
遠慮するな。
[巨人の飛翔は吹き飛ぶが如くに。大質量の砲弾が空を貫いて飛ぶ。みるみるうちに無が点になり、そして形へ。そして巨人は二体の機神が待つ舞台へと]
―空―
[赤。黒。赤。赤。赤。赤。 赤。
その只中に於いても、
ヴォルバドスは漆黒にして青。染まりはしない。
青い焔を揺らめかす剣をたずさえて――
もうひとつ。誰かを待つように]
[頷きながらも、
イステは反応を気にしていた。]
ソウマ。エンジョウジ――だ。
[それは砲弾が如く夜を裂いてやってくる。
ヴォルバドスが騎士ならば
コンゴウは重装兵と謂えようか。]
― 空、そして主従の座 ―
[あふれ出す戦場のにおい。懐かしいにおい。キャスリーンは二体の機神を眺め見て、そして微笑した]
人を待たせるなんて、円城寺も罪作りですね。
行くぞ、キャスリーン。
答えなんてない、だけど前に進むしかない。
[大気が震えている。
待っているのは本気の本気。
だけど、こちらも引くわけには行かない]
>イステ&リルメモ
すげぇ嬉しいお誘いなんだがログの収拾が手間取る事態になったら本意じゃなさすぎるんだわ。
ほら、自分、引き立て役ですから…。
[ラミアの手元に現出させた武器はなく。
長い両腕が異界の炎のような真紅に染まっている。
最初から全力だ、と言うフィリップの言葉を受けて。
ラミアが両腕を掲げた。
咆哮する頭部、その真紅の円環から、両腕から、放たれる巨大なザクロの実のような紅い波動は、インターフェイスが視認する事が出来た黒蒼の機体へと。
それぞれ、別の波形で幾何学紋様を描く、紅い三つの強い光の軌跡。
──追って咆哮とものラミアの跳躍。
黒蒼の機体が持つ刃への躊躇はなく、真正面から。]
《少々待ったぞ。》
[通信をコンゴウへ送る。
状況報告のように。
そうして、イステは赤の方を見た。
見据えるは、赤。
ラミアから放たれるは研ぎ澄まされた殺気。
此処は戦場。現代を侵食する神話の時代。
イステは命ずる。漆黒を守る盾を――編み上げ]
……くるぞ!イステ!
[言うが早いか、襲い来るは三つの紅い波動。
それは確実に此方を飲み込もうと、
ヴォルバドスへと波を広げていく。]
―――……ッ!
[防ごうとイメージするのは炎の盾。
だがそれは、追って迫りくる剣閃までもを防げたかどうか。]
[最早居ない、器でしかなくなっていたインターフェースが
皮肉にもだぶる。戦い方が全く違うのに]
――その子の体、…返してもらう
[低い呟きは、誰に届く事があろうか――]
[真正面から来るラミア。
ヴォルバドスは盾を構える。
赤の描く幾何学模様と相反するかのごとく
青の描く魔導の文字が
瞬時に盾に浮かび上がり炎の波を呼び出した。
ラミアを包み押し流さんと猛る。]
緊張で凍えないのは、あなたの数少ない長所ですね、円城寺。
待たせたせいで、先方はいたくお怒りのようですけれど。どうするにせよ、お早めに。私はサポートを。
[左右のコンソールを素早く操作して、各機の位置関係をサブスクリーンに投影した]
イステちゃんも理不尽だなぁ。
別に約束してねぇぜ。
お茶の約束は、したけどさ!!
サポートは任せる。
まずは話を出来る状態をつくる。
[戦闘のイメージを練り上げる。
イメージしようとするのは回避戦]
ia――
[歌う。
イステの力の行使は、魔導による。
太古の伝承の体現、即ちそれは
キャスリーンの知識に在った魔導の書
「イステの歌」そのもの。
膚に浮かぶのはいにしえの叡智、
力をヴォルバドスと、《適合者》へ送り続ける]
円城寺達、も──来たかッ
[重量を感じさせる武骨な塊が急速度で飛び込んでくるのが分かる。
コンゴウ、二体目の出現を機体の熱量だけを感知するモニタが示していた。
二機目も、来ると思っていた。
だが、ヴォルバドスへ向かう事を止めはし無い。
また自爆を盾に、休戦勧告が出るかもしれない。]
― コクピット ―
チッ……。
[コクピットまで届く衝撃に軽く舌打ちをして。]
だが、射程外から来られるよりは
やり様があるってもんだ……な!
[青い炎がラミアを押し流そうとすると同時。
今度は此方の番だと剣を握り接近を試みる。]
―上空―
出撃してみりゃ本当に反応ありかよ。いいんだか悪ぃんだかな。
[インフルエンザ出現せり、の報に思わずボヤく]
ああ、細かいポイントはいい。もう見えるわ。
[連絡員からの言葉をさえぎる。視界の正面、遠くに見える巨大な焔に舌打ちをした]
おう、お前ら気張れよ。どんな手を使ってもかまわねぇ、インフルエンザを殲滅する。
ただし無茶はするな。各自、自分のやれる事をやればいい。判ったな。
[青い機体から各機へと通信が飛ぶ。
鈴木の指示に応えるシグナルランプが無数にきらめく。
その数、十ではすまない。フルに動員された社員とME。
シグエルに従い飛んでいる以外にも、周囲に多くの部隊が我を急ぎ配備されていた――]
[柘榴色の波動を
燃え盛る青の濁流にて相殺せんとし、
その流れと共に己が剣の間合いへと踏み込む。
叶うならば騎士の剣はラミアを袈裟懸けに斬らんとするだろう。]
ええ、無茶なんかしませんよ。
[スズキの通信が聞こえる中、
軽い調子で答える。]
まぁ……どうやら、
無理は通さなきゃいけないみたいですけどね。
キャスリーン、外部スピーカーオン!!
[コンソールの叩く音が響いたのを確認して口を開く]
リル、目前って事は、まだってことだよな?
それにいいよ、頭に血が上ってるようだから、相手をしてやる。
かかってこい!!
[スピーカーを通じて宣戦布告をする。
もっともこちらは撃ち落す気はないのだが]
この翼は、例の追加武装かい??
違うならいつでも呼び出せるようにしておいてくれ。
他にも武器とか追加武装があるならそれも頼むぜ。
[小回りの聞かない暴れ牛発言には]
従順もいいけど、暴れる子も悪くない。
もっとも女性の話だがな!!
何処に居るにしても、
とりあえずコイツを退けない事にはなんともならねぇだろうさ。
[戦闘が続く中。
焦っている様子のイステを宥めるように。]
目の前の機神をぶっ飛ばして、次に終焉を倒す……。
一つづつ、順番に片付けていこうや。イステ。
[ヴォルバドスの炎の盾──立ちはだかる壁のようなそれに、巨大なザクロが爆ぜるように、砲弾がぶつかり、炸裂する。力のぶつかり合い。
瞬時に、立ち上がる火柱。
ラミアの紅い腕が振るう軌跡。波動の刃──斬撃は、押し流さんとする力の壁を無理矢理叩き割るようにして、振り下ろされる。
それは、対峙する相手の剣の間合いに入ると言う事。
ヴォルバドスのボディに叩き込む一撃は、ラミアを袈裟懸けに斬ろうと振り下ろされる刃とぶつかった。]
ええ、例の追加兵装《月光をまたぐ翼/バット・スクランダー》ですわ。もう今にも突進しそうなぐらいに力が沸き立っていますから、ご随意に。
他の武装……無くも、ありませんけれど。
[あまり気乗りしなさそうに呟くと、右のコンソールを操作する]
[ぶつかり合う衝撃が内部にも伝わってくる。
何処からか耳に届いている胎動に似た低い音が激しくなる。]
──……
誰にも奪わせないとも。
[それは【フィリップ】が殺害したインターフェイスの身体の事か、ラミアの事か、それとも。呟きは紅い空に溶けるように。]
[火柱が上がる。
赤と青は交わらない。
――キイン
と、鼓膜を鋭く突き通すような音が
夜に響いた。刃がぶつかり合い、エネルギーが生まれる。
騎士は腕に、魔力を通し力をこめる。
ラミアの刃をそのまま押しやり、追撃するために。]
よし。良い子だ。
[後方で頷く気配を感じれば、
更に強く操縦桿を握り締める。
その瞬間、互いの間で刃と刃が交り爆ぜる。
重厚な音が戦場に響き渡れば。
それと同時に機神が弾かれるように後方に下がろうとする機体を押し止める。]
―――ッ、そう簡単にはいかねぇか……!
[操縦桿を握り締める力が
そのままヴォルバドスにも伝わるように。
剣を押す力が更に強まる。]
[円城寺の右横にサブスクリーンが現れて、白銀の長く野暮ったい物体の映像を映し出す。《鉄塊と呼ばれし大剣/アイ・アン》と呼ばれるそれは、ただの無骨な剣だった。
――《生ける金属/ヴァン・メタル》を極限まで圧縮させて造られたそれは、ひたすらに硬く、長く、重く、力任せに振り回すためだけに生まれたような、ただの無骨な剣だった]
身の丈三倍ほどの長さの、金属の塊なら……無くもありません。これで良ければいつでも引き出しますけれど。
[気乗りしない顔で言った]
/*
《何人にも屈せぬ壁/バキ・ユーラ》と、どっちを出そうか迷っていたら、時間を食ってしまった(汗
*/
/*
それは剣というにはあまりにも大きすぎた。 大きく、ぶ厚く、重く、そして大雑把すぎた。それはまさに鉄塊だった。
とか書こうかと一瞬思ったけど、流石に自重しました。
*/
くっ・・・・・・!
出力を上げる、押し返せ!
[腕の閃光が強くなる。体を通り抜けていく感情のうねりが強くなるが]
過去など関係ない、呑まれるかああああ!!!
[腕だけではない。
体全体から、赤い光が漏れ始める]
[《月光をまたぐ翼/バット・スクランダー》を聞いて笑みを零し、
《鉄塊と呼ばれし大剣/アイ・アン》をみて頭を抱えた]
翼は了解、ただし、姿勢制御を優先してくれ。
いくら早く動けてもバランスが崩れたら元も子もない。
鉄塊だが、遠くに展開する事は出来るか??
いきなり取り出すんじゃなくて遠くから射出して武器にすることも考慮したい!!
《楽観的だ、な──円城寺!》
《その機体で跳べるなら、お前が来い!》
《二機同時でも、》
[外部通信はすべて、全体へ向けたもの。
頭に血がのぼっていると言われ、底から沸き上がるような身体の熱を感じる。]
──分かっ
ラミア両腕、および
双肩の出力上昇ッ
[フィリップの命令に応える。
互いに押し返そうとする刃と刃は拮抗して、夜を切り裂く。
コックピット内の明かりも点滅するように、紅い。]
なるべく意に沿うようにいたしますわ。
[翼の出力を調整する。もっとも、気休め程度のものだ]
大剣を遠くに? できません。手元にしか呼べませんから。
遠距離の敵を対象としたいなら、投げてください。外れたらその戦闘中は回収不可能ですけれど。
[淡々と口にする。融通の利く武器ならば、苦労はしないのだ]
君は、そのインターフェースのために戦うと僕に言ったな。
奇遇だ、僕も同じ結論に到達した。
あの時、僕は君に使命の重さを論じたが・・・・・・
これも、悪くないな。
[にやり、と口元が綻ぶ]
自分の望む流れに身を任せる……
一度やっちまったら病みつきになるぜ?
[戦闘中、似つかわしくない軽口が応酬される。]
……他でもない俺が保証してやるよ!
[出力を上げるため、幾何学紋様の薄紅い光は、ラミアと接続を強化したリルの肌を刺青のように染めている。
その朱線を駆け抜けていくように、響くのは終焉の胎動。]
《嗚呼、探さずとも、 すぐに逢える。》
[イステの問いに、通信用スクリーンに映るインターフェイスは笑みを浮かべていた。]
《……だが、その前に────お前が墜ちろッ!》
惑星探査装置 GUIL-GAIN が見物しにやってきました。
惑星探査装置 GUIL-GAINは、見物人 を希望しました。
―中核研究所・最深部―
[大地が割れ、大気は鳴動する。
外殻と最深部――「惑星探査装置そのもの」をつないでいた通路、配線、その全ては絶たれ、外殻…「中核研究所」と呼ばれていたものが音を立てて崩れ去っていく。
"Guilty-Gainer"
そう名付けられたモノは、その漆黒の身体に、希望と絶望、破壊と創造を宿している。]
[ひときわ振動が大きくなった次の瞬間、ソレが勢いよく地中から姿を現した。
と、見る間もなく空高く突き上がっていき、周囲の全てを飲み込むようにして鎮座する。
豪壮かつ先鋭的なシルエットを誇ったEndeavour本社ビルは、この時音を立てて崩れ去った。]
/*
しまった!!
「お前が死ね」だと単純過ぎる。
「壊してやる」は違う意味で駄目だ。
と思って捻ったら、モ○ガン様の台詞を言ってしまった。
[全てが崩れ去った後、一瞬の静寂がその一帯に訪れる。
惑星探査装置…「GUILGAIN」の表情は闇に落ち、何をも見つめてはいない。]
[コンゴウがその身を敵機へと突撃させた先か後か。
突如現れた今日題する気配に、ヴォルバドスは動きを止めただろう。]
―――……ッ。
[息を、呑む。]
女に溺れて己を見失うのがパイロットとはな。
笑わせてくれるよ、まったく。
[目の前にで繰り広げられる女性への拘り。
聞くに堪えない惚気としかいえなかった]
[ど く ん
と。
イステの中心にある《歪んだ多面体》が
脈動のように呼応する。
それは痛いほどだ。
あの夜、赤色を見たときよりももっと。
もっと。もっと。強く。
あれを討てと、あれは敵だと、叫ぶ。]
――ッ、…!
[だから。反応が一瞬遅れそうになる。
咄嗟に行う、ヴォルバドスとの感覚共有。]
[眼前に広がる波動は、《コンゴウ》を妨げるか。否。大質量の鉄甲弾は止まる事も曲がる事も無い。
焼かれようが削られようが、ただただ前へ進むのみ]
血の、臭い?
[キャスリーンが呟く単語に首を傾げる。
そして、同時に期待が激しく揺れた。
敵の攻撃の被弾のようだ]
ちぃ、油断した!!
ダメージは!?
[それが何者であるかは直感でわかった。
その異様な風貌。
その異常な巨躯。
その異質な雰囲気。
そこから溢れ出る存在感は正に絶望……
《終焉》の名を冠するにおぞましい程に相応しかった。]
……あれが、終焉―――。
ブ、ブブブ。ブゥーン…
[低く響く駆動音。
安定稼動に入った証。
ゆっくりとその身体から無数のコード――触手のようなものが這い出し、地面へと突き刺さっていく。]
[その傍から、少しずつ。
全ての緑が枯れ、空気が腐っていく。
テラフォーミング。
最終の手段にして、究極の手段。]
ダメだ、あれは…!!
[無数のコードが地面に突き立つ。
イステはそれに見覚えがあった。
そのコードで、齎すのだ。
《青い星》にいる者たちにとっての破滅。《終焉》を。]
新手か!? 数はいくつだ!?
[思い浮かぶのは量産型の集団だった。
リルが操るHMだけでもつらいのに、余り良い状況とはいえなかった**]
[ヴォルバドスはその矛先を《終焉》へと向ける。
剣を鞭と変え、得意とはせぬが
遠距離より焔を放ち
地に刺さるコードを断ち切らんとした。]
/*
>■場所:ハルマゲドンの地(嘘です)
まあハルマゲドンは確か本来地名だったはずだけど、きっと気にする人はいない……よね?
*/
[避けると言う選択を持たぬような機体コンゴウが、ラミアに直接ぶつかる衝撃。
両腕を交差させたまま、斜め後方へ弧を描くように跳んで下がる。
──その時だ。
【終焉】、惑星探査装置 GUIL-GAINが、Endeavour社ビルを崩壊させながら、その姿を現したのは。]
―――… ソウマ。そうだ。アレが《終焉》。
私たちの、敵だ。
[腐敗。それは古の再現だった。
コードを切ろうと、
それは焼け石に水だろうか。
本体を断たなければならない。
今度こそ。この上なく、徹底的に。
青の双眸に鋭い光が宿る。
――時を同じくして、
HMの部隊もまた腐り行く大地と
惑星探査装置の姿を見るであろうか**]
/*
@寝床
>カオナシ
うしおととら、だっけ?
あれ? あっちはハクメンだったかな?
むー、一回流し読みしたっきりだからよく覚えてないなー。
*/
──……ッ
“あの子”なのね!
[ラミアを通じて伝わる肋骨がひび割れるような衝撃よりも、ギルゲインが現れた事への感情が痛みを凌駕して、異なる感覚をインターフェイスの身体にもたらす。
開始されるテラフォーミング。
リルだけは、その不吉な姿に、絶望、恐怖、暗黒の闇ではなく、希望の光を見る。]
― ダンのアパート ―
[大地の胎動>>316と共に、少女の瞼が動いた。
遠い場所、どこかも分からない場所。]
――
懐かしいにおいがする。
[布団から上半身だけを起こし、窓の外を見た。
――そう遠くない空、雲が枯れた。]
[痛覚というものが戻ったからだろう。
ずくりと脳が傷んだ。
修復後の後遺症というのも、勿論あるが――]
……ダンが
危ない。
[半身のみ肉体の少女なら、
緑光晶の恩恵が生き永らえさせよう。
しかし、純然たる生身の彼が浴びたなら――
割れた空と同じように、腐敗を開始するだろう。]
[掌を見る。
フィリップ・ミラーの修復は見事だった。
完全ではないが、一個の生命として呼吸している。
掌の緑光晶を意識すれば、ぐにゃりと歪み
また元の手の形へ再生した。]
……
[奥の奥、断たれた繋がりを認識する。
命令系統が繋がっていない。
召喚する為の一本が、消えていた。]
ダン…
[彼の姿は、台所にあった。
いいにおいがする。
いつか食べさせて貰った牛丼とは違うらしい。
窓の外、鳥が一羽落ちた。
窓の外、花が花弁を散らせた。]
[――__ ̄―― ̄― ̄ ̄_ ̄_
―__ ̄―― ̄― ̄ ̄_ ̄_―
__ ̄―― ̄― ̄ ̄_ ̄_――
 ̄―― ̄― ̄ ̄_ ̄_ ̄_――
_ ̄―― ̄― ̄ ̄_ ̄_――_]
[繋がっていた二本の内の一本――
インターフェイスと機体に学習を連動させるもの。
消えかけていたそれに、命令を通す。
本来の働きにない働きを、強制する。]
― コクピット ―
[突然、機体の動きが軽くなる。
その動きの変化には覚えがあった。
あれはそう、初めてラミアと遭遇した時。
思い出すのは、肩から流れる青い血液。]
バ………ッ、くそっ!!
[イステに抗議の言葉を言おうとするが。
今はそのような場合ではないと
言葉を飲み込むと共に、自分への苛立ちを口にする。
終焉に対して攻撃すると同時に
機体に走る若干の衝撃はどれほどの影響があったか。]
[イステはヴォルバドスの魂。
自身を称するその言葉通り、
戦闘における操作は感覚共有が前提となっている。
《魂》と正しく接続したことで
何処か残していた動きの重さが一変した。
反応速度、意志伝達速度、技の展開速度、
すべてが上昇する。
蒼真はそれを如実に感じるだろう。]
[台所で卵焼きを焼いていた。
背後から呼ぶ声に振り返る。]
やあ、ハルナ。目が覚めたのか。
本当によかった。
いつかあの人にお礼を言わなきゃ……。
…………ハルナ?
[意味がわからず、差し伸べられた手を見ていた。]
[断線を感じる。
回線に指令が流れ込むごとに、綻びが生じる。
"彼女"の声は聞こえない。
別れを済ました二人にとって、感慨は意味をなさない。]
速度はそこまで速くない。
でも、今の私に出来るのはこれくらい。
先にダンだけでも。
[光の束が、少女の意思より先に
段田弾の転送を開始する。
卵焼きの美味しそうなにおいがした。]
――そうだね。
お礼を言わなきゃ。
また、一緒に、
[収束する光の渦。
消え行く段田弾の姿を認めた。
少女から機体へ。
最後の連絡を行い――二人の繋がりは断ち切れた。]
―Endeavour社付近―
ほ、報告ー!
本社地下より…きょ、巨大なインフルエンザ出現! 本社ビルは倒壊、応援求む! 応援もt た、たすけ、うわあああ…!!
[突如現れた巨大HM。その姿にEndeavour社付近に待機していたシグ隊は圧倒される。
ある者は伸びた触手に貫かれ、ある者は変貌を遂げていく大地に飲み込まれ、またある者は巨大HMの攻撃で直接砕かれただろうか。
救援の通信より程なくして、そこに待機していたシグ隊は等しく壊滅していた――]
―上空―
おい! 誰か! 誰でもいい! 返事をしろ!
[だが、すでに本社ビル傍の部隊の反応はひとつとてなく――]
…――12小隊のシグが3分で全滅だと…?
なにが起こってやがる………。
[唇を噛む]
本社へ向かう! 各機、編隊を組みついてこい!
[翻し、青いシグエルを先頭にしてMEの一団はEndeavour社、本社ビルへと向かい飛んだ]
[段田弾を引き受けた機体は、海上を飛んでいた。
回線に混乱が生じている為か
その姿は揺らいでいる。
それでも、緑光は機体の形を保って空を行く。]
え……なに、……?
[突然の転送。
スクリーンに映し出された風景が流れて行く。]
ハルナ?いったいどうしたんだ?
[訳が分からず、パートナーに問うた。]
―__ ̄
回答。
"終焉"の信号を確認。
イステ、キャスリーン・ロンズデール
両名の信号を確認。
失敗の可能性。
地球環境死滅の可能性。
[少年に届いた声は、少女に似た少女ではないもの。
緑光晶にメモリーされた自我断片の再生。]
し、“終焉”……ッ!
イステ……。キャスリーンさん……。
[戦うことから逃げ出した自分を恥ずかしく思う。]
……ハルナは?君は誰?
――
[機体の速度が落ちて行く。
自動から半自動に変わるようだ。]
f>u:e3の意思の一部をインストールした者。
公式にはシトクロムe3と呼ばれる。
f>u:e3は呼ぶ。
"クロム"。
f>u:e3。
不明。
回線が焼き切れている。
現在地検索不可。
シトクロムe3……クロム。
じゃあ、君は俺が操縦していた機神ってことか。
回線が焼き切れて……不明!?
戻らなきゃ!ハルナを置いていくなんて!!
[大地に突き刺さったいくつかのコードが焼き払われた。
忌まわしき抗体。この星の意思の具現。あれのせいで、こんなにも長くの時間がかかってしまった。
だが今回は、その分、準備をする時間を取れた。
この星の抗する力を削り取るための時間。]
ブゥーン…
ブゥーン…
[駆動音が鳴り響くと、焼き払われたのと同じ、あるいはそれ以上の数のコードが現れた。
コードは次々と地面に突き刺さっていく。]
[闇に落ちた顔。
口にあたる部分がゆっくりと開いていく。
その中もやはり闇。]
ブゥゥウーーンンン…
[低く長い駆動音ひとつ。その余韻も消えぬうち、開かれた口から音もなく熱線が放たれた。
周囲の通信施設や抗体たちを巻き込むように、そのままゆっくりと首を回していく。]
[次いで、事前に準備してあったものを発動。
すなわち、Endeavour社の関わる全ての通信を強制的にシャットアウトさせた上で、いくつかの拠点や人工衛星から強烈な妨害電波を発信させる。
これで、地球上のほとんどの通信手段を無効化できる。
それだけで多くの人間が混乱に陥るだろう。自分のことが世界に伝わるのもしばらくは阻止することができる。
もし伝わってしまったら、次の手を打てばいい。
仕込みは終わっているのだから。]
―――!
[熱線が、夜を薙ぎ払う。
避けろ、と謂うまでもなく
ヴォルバドスは動いたろう。
そのスクリーンは映す。
連鎖する爆発。
電波塔がどろり、融解しながら飴細工のように折れて落ちた。
電線が引っ張られ、高圧電流を撒き散らしながら千切れ暴れる。]
*/
なんだ。
その
取り敢えず村の展開がスクライドなことだけ把握した…。
[最終回前でラスボス終了して
主人公達はただひたすら殴り愛する最終回]
[ヴォルバドスの反応速度。
それは今までの動きとは一線を隔す物だった。
地上に存在する物質、その総てを溶かすであろう熱線。
その輝きが見えた瞬間には、既に回避行動が取れる程に。]
……ッ。
[街が溶ける。
炎が上がり、ビルが倒れ。
ギルゲインの周囲が地獄絵図へと変わる。
こんな物を見せられては、
同期を止めろ等と言えるはずがない。
そも、後ろに居るイステの雰囲気が言葉は無くとも雄弁に語っていた。]
クソ…………ッ!!!
[コクピットに、鈍い音が響き渡る。
なにかを壁に叩き付けたかのような音。
その次の瞬間には風限の額からは血が流れていた。
同様に、コクピットの一部の壁にも
彼の血が付着していただろう。]
情けねぇ………。
結局こうするしかねぇのかよ!
今の貴方には何もできない。
私にも。
[ ]
戻る。
戦いに参列不可能。
最善の結論。
戻らない。
戦力比は不明。
この機体での大気圏外への逃亡は不明。
彼らが失敗した場合。
いずれにしても死滅する。
戦いへの参列は今回はもう不可能。
今は来るべき"次"に備えて。
[告げて、機体はゆっくりと降下していった。
漣が間近に聞こえる。]
―― ̄ ̄__――
"次"があるかは不明。
荒療治は無駄に終わる可能性。
それでも貴方が"力"を欲するならば。
新たな力を授けよう。
望まぬのであれば。
機体の制御を明け渡そう。
[飛行を止め、浮遊状態で静止する。
足元には海。
もう後、少しでも降りれば着水するだろう。]
《――来るな!!》
[青の機体があの一団の長であろうと、
イステは制止の声を通信で投げかける。
モニタには、イステの顔がノイズと共に映り込むだろう。]
[手遅れであった。
シグエルにイステの通信が届く数瞬前。
放たれた熱線は空を往く青と赤と黒の一団を薙ぎ払うように迸り、溶けた無数の鉄塊が爆ぜながら墜落していく]
[そして、それはシグエルも例外ではなかった]
う、うおおおおおお…ッ
[直撃、ではない。
だが掠めた熱線は機体を斜めに溶かし落とし、鈴木の駆る青い機体はバランスを崩して近くの民家へと突撃した――*]
……こうでもしなきゃ、
やってらんねぇんだよ。
[流れる血もそのままに、操縦桿を握る。
視線は真っ直ぐに終焉へと向けられたまま。]
手前勝手に約束だお願いだと並べ立てて、
結局は何も出来てねぇ……
自分自身の不甲斐なさに腹が立つ!!
[ヴォルバドスの手の内にある剣。
それが叫び声と共に燃え盛る蒼い焔に包まれる。]
く………!
[目の前で、何機ものHMが終焉に屠られていく。
あるものはバラバラに、
あるものは半身が溶かされ。
運よく攻撃の間をかい潜った者以外が、
次々と黒煙を上げ地へと落ちて行った。]
………いい加減にしやがれ!!!
[ヴォルバドスは剣を振りかぶり、
終焉へと向かい真っ直ぐに飛んでいく。]
スズキさん!!!!!
[シグエルが落ちていく。
起動不可能といった状態ではないだろうが、
それでも中破に値する破損だったのは見て取れる。]
なんだってんだよ、一体!
[突然の機体間の通信の不良。
それによる連携の乱れ。
シグ改は今や、屠られる獲物と化していた。]
[一機、また一機と落とされていく。
自分達はこんな物だったか。
この程度で終わるようなヤワな部隊だったか。
鬼のスズキの訓練に堪え、乗り越えてきた事はこの程度で潰えてしまうような道程だったか。
ギリ、と奥歯を噛み締め外部スピーカーのスイッチを入れる。]
―――――何をしてる!!!!!
通信が使えない程度で連携を乱すな!
スズキさんの指導はそんな生易しかったか!?
違うだろうが!
[周囲に、スピーカーから怒声が響き渡る。]
今すぐ隊列を組み直せ!
近い者はスズキさんとシグエルを回収!
これより最優先目標を本社より現れた大型インフルエンザと定める!!!
街を守るサラリーマンの意地見せてやれ!!!!
[これまでバラバラに逃げていたシグ達の動きがピタリと止まる。
そして次の瞬間には……もはや混乱は収まっていた。]
[それでも、決して敵う事はない。
落とされるスピードは遥かに遅くはなっただろうが……だがそれだけ。
少しづつ、シグ達はその数を減らして行った。]
ちょ!!!
ま、ば、ちょ、俺ぁこっからラスト5秒の(FIRE!)逆転ファイターするために出待ちしようってのに回収すんじゃね、こら、持って行かないdあーーーー…
[おっ持ち帰りっ(爆笑中]
[溜め込んだ速度と質量の積分値がラミアへと移送し、ラミアの体躯を大きく揺らる。
反動が《コンゴウ》の進路を跳弾のように屈折させた。《コンゴウ》の巨体がラミアから遠ざかるのを、翼が力任せに逆らって食い止める。姿勢が逆転しそうになってよたよたと立て直す姿は、穴から這い上がろうとする獣の様]
少々勢い余りましたね。
[キャスリーンの両手が別個の生き物のようにうねって《コンゴウ》の姿勢を制御する。それは如何にも力業で美しさの欠片も無い]
足の裏を少し火傷しました。被害詳細、右足底部十三パーセント損傷、各部外装甲は五から七パーセント、間接機構二パーセント、その他は軽微です。
敵の数は一体と、……あとは誤差です。
[大型の独立スクリーンが現れる。大写しになる巨大なる影。再臨した暴力装置。その口が赤熱し、輝く焔を吐き出して周りを一切の容赦なく薙ぎ払っていく]
あれが「終焉」です、円城寺。
[再び見る悪夢。それは懐かしいと言えるようなものではなかった。*]
/*
>メモ
>■場所:ハルマゲドン接近(嘘です)
劇場版幻魔大戦知ってる人、何人ぐらいいるかな……。内容は私も覚えてないけど。
*/
/*
語感の響きはハルマゲドンよりアーマゲドンの方が好きだったりします(どうでもいい
ヨハネの黙示録を久しぶりにちらっと見たけど、こんなに長かったっけ。
*/
/*
自分の台詞回しが
時々とても悪役くさい。
そんな風に感じる私は
ギルゲインの顎が気になります。
ざわ、ざわとか謂うのではなかろうか
 ̄―__
了解した。
[機体は、ゆっくりと海中に沈み行く。
大気の声が枯れ、水の声が大きくなる。
内部への浸透は、全く無かった。
水に触れた緑光晶から光を発し
その色は緑から深緑へ、深緑から紺へ――]
[やがて機体は潤しいまでのスカイブルーへと変化し――]
今一度、力を課そう。
遺産。遺志。
機能を稼働して。
[水圧を物ともせず、深く、深く潜っていった。
光は圧力を切り裂くように、いつまでも輝きを失わない。]
検出。
"ここ"でなら。
誰の邪魔も入らない。
誰の検知にもかからない。
[こうして――一人と一体の闘いは始まった。**]
/*
ちなみにコンスコンの名前を見たせいで《コンゴウ》にジャイアント・バズを持たせたくなったのは内緒です。
*/
[本当に、目の前に惑星探査装置が姿を現した。
天地をまったく異質なものに、塗り替えて行くようなテラフォーミング作業。
リルの胸を満たす感情は、単純な歓喜と言うものではない。
それは【フィリップ】と【リル】の共同研究の最後の成果であり。独り、【フィリップ】が繋いだ復讐の糸が結実した結果であり。
そう、「罪人」だと【フィリップ】が残した言葉。
実稼働するギルゲインを、【青い】【星】のインターフェイスの身体を通して、それがこの惑星の人間達に取って──まさに【終焉】に相応しいと、重くるしい程に感じさせる。]
──…ァ、ア
ア
[Endeavour社のシグ編隊をのみこむ【終焉】の力。
今まではサラと共に(偽りのと言ってもいいかもしれない)味方であった、リルに共感を感じさせる者達であった彼等を、一瞬で。]
……あれは、まさに
この地を奪い、
覆い尽くし、
変質させ、
死をもたらすもの──だ、な。
[熱とも寒さとも、恐怖ともつかない何かに、身体が震えた。
コンゴウがぶつかった衝撃、連動する痛みと相まって、グラグラと吐き気がするような。]
……フィ、ル。
あの装置の名前は、
何 と、
何と呼べば良いんだ、 ……?
[フィリップを見る、涙がリルの頬を伝う。
過去の彼の罪を背負う。
彼の復讐と、【美しい星】の住人達の幾億の命を背負い直す。
【青い】【星】のすべてを、今、目の前に居るフィリップを生かすために犠牲にしても良いと信じている。けれども、フィリップは──。]
[インターフェイスの状態に左右される。ラミアは目的地点を越えて停止した。
波動塊を突き抜けて飛び込んできたコンゴウと、正面衝突したラミアの胸部はボコリと凹み、装甲にヒビが入っている。停止を受けて、ぼろぼろと剥がれるウロコのような漆黒。]
/*
>>374
あれ、なんか向こうにダメージ結構通った。大した事ないと思って >>369 ぐらいの被ダメージに抑えたのに(笑
*/
/*
そういえば、移民のための侵略+惑星改造といえば宇宙戦艦ヤマトの遊星爆弾があったなあ。なんかシリーズ途中から無かった事になってたけど。
*/
[《終焉》に刃は届いたか。
それはかの装甲に傷をつけはしよう。
決定打にはならない。
《終焉》が口より熱線を吐くが止まれども
炎は止まらない。
広がるは阿鼻叫喚の地獄。
断線した電線から高圧電流がのたうち爆ぜる。]
/*
たぶん他の表現だったのを「揺らす」に書き換えようとして書き換え損ねた、って辺りだろうなあ。
校正仕事しろと言わざるを得ない。
*/
……ッ、硬ぇ……!
[全力の斬撃。
それすらも決定打には繋がらない。
逆に此方への反動が大きいくらいだ。
コクピットへと伝わる衝撃で、体を軽くぶつける。]
/*
バスターランチャー辺り追加兵装に用意しておいた方が良かったかな。それか科学忍法火の鳥ぽい何か。
*/
ソウマ!
[反動、イステ自身は
コードに絡めとられているため揺らいだだけだった。]
――出力を上げる。
[白い膚に刻まれる魔導の文字は
首筋を取り巻いて]
セクター7 記録時期 B.C.∞
[観測記録 調査装置稼動開始より【130日】。
妻は、私に隠し事をしていた。それも、二つ。
ひとつは、惑星探査装置に搭載されているテラフォーミング装置を、独断で稼動させていた事。先ほど発覚した。
そしてもうひとつは、彼女自身が【青い】【星】の毒に侵されていた事。
テラフォーミングが成功しても、きっと私しかもう生存出来ない。
言葉にならない。だが、私も覚悟を決めた。
その最後の刻まで、共に生きよう。
私は、テラフォーミングを開始した惑星調査装置をこう名づけた。]
[ヴォルバドスから溢れ出る青き炎は
更にその勢いを猛り狂わせたか。
まるで何かに呼応するように、力が全身へ行き渡る。]
イステ……それは。
[それは、胸の内に湧いた一つの黒い不安。
たった一つの点だったそれは、
じわりとその染みを広げ、まるで思考を塗りつぶすように。]
……機体からのイステへの反動《フィードバック》
でかくなるんじゃねぇのか―――?
―――ッ、お前にはなくてもなぁ!
[思わず声を張り上げるが、
それでもヴォルバドスの動きは止まらない。
生み出された焔は打倒すべき者へと向かい
闇夜を喰らうその煌きを更に強くする。]
[スクリーンに映し出されるのは、蒼き炎の出力を上げ、剣を掲げ、ギルゲインに向かわんとするヴォルバドスの機体。]
《ギルゲイン!》
《──その子を止めさせはしないッ!》
[機神は勿論、【終焉】に向かうものは全て──Endeavour社のシグ達であっても。]
[惑星探査装置の禍々しい風貌に、全身ぞくりとする。
しかし、うっすらとこの装置の構造が頭に広がる。
やはり、これは過去のフィリップが生み出したものなのだろう。
人類にとっての終焉。
しかし、これがいきつく先にこそ、自分とリルの終着点がある。
それでいい。迷いはとうに無い]
うおおおおおお!!
[腕に力が入る。記録開示の衝撃を乗り越え、さらにラミアの出力を上げていく]
[蒼真が何事か謂いかけるが
イステはただ前を見る。
黒。空虚。貌のない《終焉》を討つ為に]
――ッ…!
[リルの声が届く。
迫り来るラミアの、咆哮]
[蒼真が何事か謂いかけるが
イステはただ前を見る。
黒。空虚。貌のない《終焉》を討つ為に]
――ッ…!
[リルの声が届く。
出力を上げるラミアの、
咆哮にも似た魂の発露。]
──罪深い か。
[テラフォーミングを最初に無断で開始した事を悔いはしない。
あの時の選択の結果が齎したものが、現在から理解出来たとしても。
ギルゲイン──その名を聞いて、言葉を失う。
繰り返す。──戻れない道を選ぶ。
【青い】【星】、【美しい星】、どちらかの惑星の、すべての住民達の命と引き換えにしても、互いは互いを生かしたい。最後の瞬間まで共にいたい。]
[上がる出力に合わせて。
ラミアの傷口を癒すように、機体に描かれた紅い幾何学紋様から、血のような粘液が滲み出す。
滲んだ緋色はブクブクと膨らんで半球を描き、やがてびっしりと装甲を覆った。
ラミアの纏う紅い闇が深く、暗くなって行く。
真紅、暗赤色、それから。底無しの沼のようなその暗黒は、稼働をはじめた Guilty-Gainer. と同質のもの。]
ああ、行こう。
リル。
[見つめあいながら、微笑みで返した。
額は汗でびっしょりと濡れている。
それでも、ラミアを介してリルと繋がっている事を幸せに感じる]
謎の影が「時間を進める」を選択しました。
投票を委任します。
謎の影は、会社員 に投票を委任しました。
…… ん、
[胸を絞めつける想いは言葉に成らず、ただ愛しい微笑みに頷いた。]
胸部損傷……
回復および波動砲群充填エネルギーの確保。
供給元は、この都市がEndeavourに接続する
すべてのライフラインを指定。
[瞬間、リルの肌に浮かんだ薄紅色の幾何学紋様が閃光を放った。
フィリップの微笑みを焼き付けたままの視界が、紅く──染まる。]
――!
[闇がごぼりと沸き立つのが見えた。
ラミアもまた、《終焉》と同質のものを
毀れさせて。]
変質、していたというのか… ?
[眉を寄せ、注意をラミアのほうへと向けた。
エネルギーが集まるのを感知する。]
《っ――邪魔をするな…!》
[ラミアの機体から放たれたのは、夜の【青い】【星】へと散らばって行く、無数の紅い光のコード。
リルが指定した供給元に──すべてのコードが接続された時、宝石箱を引っくり返したように目映い、都市の明かりがフツリと消えた。
Endeavourが関わるすべてのエネルギー施設から、ラミアに供給される力。]
[判断が鈍る。
例え機体の性能が高まろうが、
それを操る者の思考にノイズは走れば、逆効果だ。
戦いだけを、眼前の敵だけを見ることが出来ない。
街から光が消える中。
速いながらも何処かぎこちない動きをするヴォルバドスは
ラミアに攻撃を加えようと目標を変える。]
ぐっ・・・・・・!
[ラミアへのエネルギーの集中。そしてその威力を支えるための負担がフィリップにも降りかかる。
体が振動を始め、シートに体を固定し歯を食いしばる。
視界が赤く染まっていく]
[今、ラミアに宿るのは、終焉から世界を救う者達ではなく。
あの【終焉】──ギルゲインを作りし者達の魂だ。
繁栄する巨大都市の、
この先進国の、
否──Endeavourが関わっていたすべて世界の光を受けて。
ラミアは、何処までも続く無限の闇を駆け抜ける。]
[コンゴウではなく、ギルゲインを直接攻撃しているヴォルバドスへ向かう。
──跳躍の速度は今までとは比べ物にならない。
ヴォルバドスが攻撃目標をラミアに変えた事に気付くと、
無に近付きつつある、頭部が震え、嗤い声に似た音を立てた。]
/*
《コンゴウ》だけ動かして、後で円城寺&キャスで会話補完、とかをした方がいいのかなあ。うーん。うーろうーろ。
*/
補修は出来ないんだろう!?
だったら、防御に注力してくれ。
補修する要素があるなら出してくれ!!
[損害報告を受けての指示を出す]
ラミアは、能力(去る)を実行することにしました。
解ってる!
解ってるけどな……割り切れるもんじゃねぇんだよ!
[その動きは、必要以上に大きい。
まるで機体が傷付く事を異常に恐れるかのように、]
―――……ッ、またかよ……。
また俺に、傍にいて欲しい人を失えって言うのかよ!!!
[思い出す、帰って来なかった背中。]
ラミア-零- が見物しにやってきました。
ラミア-零-は、見物人 を希望しました。
[初期機体名En/Co/lCha/Dis/At/En=6*O
フィリップにより【復讐の刃】【ラミア】と名付けられたその機体は、
より、魂の本質に近い形に──変形する。]
ラミアの形状が、変わった!?
[これが、ラミアの真の姿か。
フィリップにかかる重力が強くなっているような錯覚に陥る。体を貫く衝撃が、本来地面があるほうへとフィリップをおしつけ、視界はさらに赤く染まり、視界自体が狭まっていく]
これは、ジャミング……??
それに、地面を削っている!?
あいつ、なんだ??おかしいぞ。
[戸惑いを隠せず。
目で、キャスリーンへ情報を求めた]
戦闘中の修復は不可能です、円城寺。
《コンゴウ》には自己修復能力がありますけれど、修復に数時間から半日程度かかる上に、搭乗者の血液を必要とします。
[「防御注力」の指示を受けてコンソールを操作する。その視界の隅に滑り込む影。ラミアという影が不自然にうごめいた気がした]
[変容した。
ラミアは、En/Co/lCha/Dis/At/En=6*Oであったものは、
その在り様を体現する。]
――冒涜するか、これ以上…!
[変わり果てたその姿に
イステは息混じりの呟きを吐き出した。]
あれが「終焉」です、円城寺。
私の故郷、私の時代、私の世界を破滅寸前まで追い込んだ正体不明の悪魔。機神たちが力を合わせてなお、封印するのが精一杯だった相手。私が時を飛び越えた理由。
目的も正体も私にはわかりません。覚えているのは、大地と大気を変質させる感覚……破滅のにおいだけ。
――フィリップの機神が。いったい何が?
[変貌するラミアの姿に愕然とする]
[闇を睨みつける眼に、青い光がちらつく。
ヴォルバドスの動きに無駄が多い。
コードを握り締める。]
――ッ、
お前がやらずに誰がやるというのだ。
私たちには、お前が必要だ。
喪うと決めてかかって何が変わる。
お前は決めたと謂った。
その覚悟、――変わらないなら剣を取れ。
了解したっ!!
じゃあ、推力はいい、防御を優先だ!!
[回復が出来ないならば被弾ではなく受け止めなくてはならない。
硬い特性を最大限、生かすとしかない]
な、んだ!?
[終焉に気を取られている隙に変形するラミアの姿があった]
大地の汚染、ならばあの地面への接触はまずいぞ!!
すまん、平和的解決なんていったけどアイツは討たないと駄目だ。
ジャミングといい、話し合いが通じるとは思えない!!
[眼前で異様な程の変貌を見せる機神。
ソレは奇しくも、終焉と同じく貌が無い形。]
―――ッ。ああ……解ったよ。
だったらやってやるさ!
[剣を、操縦桿を握り締める。]
覚悟しとけよ……!
終わったら文句が山ほどあるからな!
いいのですね?
――では存分にお暴れください。《コンゴウ》共々、最後までお供しますわ、円城寺。
[不敵な微笑。それはあるいは、円城寺の影響か。別にそれでもいいと、彼女は思った]
[蒼真が操縦桿を握る。
《適合者》の意志をもって、
ヴォルバドスは蒼い焔の勢い増した剣を構えた。
翼の形に似る
エネルギーの出力が加速度的に上がり
姿を変えたラミアを両断する勢いをもってして迫った]
[たとえ、討つ事になろうとも覚悟は決めた。
環境汚染を止める。
その上でもう一度、判断する]
鉄塊をだすぞ!!
まずはあの地面との接続を絶つ!!
[リルが聞いたはずのないその声を、死を。
ただ、想いだけで留まる消えてしまいそうな自分自身を、鮮明に思い出したのは何故か。
嗚呼──どれだけ此処に留まっていられるだろう。
意思の力で構えられるヴォルバドスの剣を前に、浮遊する意識を留め、熱を滾らせるように、リルは叫んだ。]
フィルッ!
今なら、素手で受け止められる!
[《コンゴウ》の両手が空を掴み、動きを止める。
いや、止めていない。少しずつ、少しずつ。空間という鞘から力ずくで引き出さんとするそれは、発光する刃。
少しずつ、少しずつ。ついに勢いよく抜ききった剣身が更に光を増し、そして急激に元の姿へと。
光を失ったあとに残ったのは、無骨な白銀。塊。長大な武具。一つの剣。
――《鉄塊と呼ばれし大剣/アイ・アン》]
任せろ!!
このエネルギーゲインなら・・・・・・僕とリルなら!
[両腕に力をこめ、ぐっと腕からラミアの中の闇へと伸びる赤い閃光を手繰る。
そして、指を開き、何か虚空を掴むようなモーションをラミアに直接フィードバックする]
阿修羅すら、凌駕する!!
[忽然と現れた新たな炎は
螺旋状にヴォルバドスを取り巻いた。
ラミア目掛け振り下ろす剣に、さらに力を与え、
力で押し切り断つために。
ヴォルバドスの機体には
イステに浮かぶと同じ青く光る紋様が
その存在を主張していた。]
――断ち切れ!
[蒼真へ向けて。彼ならさらに力を引き出すことも出来ようか。人の意志あってこそ成る真なる蒼を、彼は見られるだろうか。]
/*
>>425
ラミア放置してギルゲインへ攻撃するのね。
……ああ、いろいろな意味でそれはありだな。うん。
*/
[変形したラミアの両腕を漆黒の球形が幾重にも取り巻く。
腕を振り上げる振動で大気が震え、グワッと言う激しい音を立てる。
振り下ろされる刃を──白刃で 受けた。
それから、ボコボコと膨らんで増殖する球形の暗黒波動群が、刃身を根元へと辿るようにびっしりと張り付いて行き、
──根元で、爆ぜる。]
[翼が《コンゴウ》を押し出して、ギルゲインが大地に張り巡らせた穢れの根へと運び込む。
一つの剣は円城寺の思念のまま、腰の位置へ。
止まる時間。破る斬撃。振り抜かれた巨大剣が大気を切り裂き、穢れの根を一閃した]
──…ッ
フィル、私のフィル。
一緒ね。
負けない、わッ。
[薄紅の幾何学紋様が浮かぶリルの肌は徐々に透き通るように、白くなり行く。その魂を繋いでいるのは、共に在るフィリップ・ミラーと言う存在。]
[目の前をちょろちょろと動く抗体たち。
損傷。重大ではない。自力で修復が可能。
だが、エネルギーをそんなところに回したくない。
ああ、邪魔だ。
ようやく、終わるのに。
ようやく。
ようやく。]
ブゥーン…
[一度止められた熱線を、再び吐き散らす。
もはや標的を定めてすらいない。]
回避!! いや、翼をたたんで防御壁を後方に全力で展開!!
[コクピットに響く警告音。
穢れの根を千切られた、終焉の反撃だった]
・・・・・・ああ、一緒だ。永遠に。
[視界がブラックアウトしかける。
唇を噛み締め、意識を保つ。
自身が搭載した、人工シナプスによるラミアとの接続能力。
リルという存在を、そしてラミアという機体を維持するために、フィリップの全てをかけて力を支える。
最後の一瞬まで、リルが全てを出せるように。
リルが苦しむ顔を、自分が見なくて済むように]
壁と言われてもそんな機能は……いいですけれど。
[何かを思いついて、キャスリーンの右手だけが激しくコンソールの上を駆け回る。想定外の操作に見たこともない方陣が編まれて消えた]
[蝙蝠の翼が折りたたまれて二つの杭となる。その杭の周りから鈍い光。飛翔のための力が乱雑に吹き散らされて、攻撃を遮る霧の障壁と化した。
熱線がその霧と反応して激しい色彩の波動をそこらかしこにぶちまける。障壁を乗り越える頃には、熱線の威力は半減していた]
背中を火傷しました。飛翔及び戦闘行為には支障ありません。
[再び翼を展開して浮力を得るべく、両手が魔導機械のコンソールを滑走する]
[蒼い一閃は、先刻よりも鮮明で力強かった。
ただ、パイロットの意思を示す、真っ直ぐな軌跡が、そのシンプルさが、白刃取りを可能にさせたのだろう。]
《──断ち斬るなら、
斬れ。》
《黒蒼、その前に──
お前の、 腕を貰うッ》
グ……ッ!
[コクピットに衝撃が伝わる。
剣の伝い、何かが這い寄る様な感覚。
ソレを感じたと同時、権を握っていた手の付近が爆発を起こした。
剣がヴォルバドスの手を離れ、地上へと落ちていく]
――――……ッ、しまっ……!
あと軽いのを一発受ければ……八十パーセント程度の出力なら。
[熱線を軽減していなければ十分だったかもしれないが、肉を超えて骨をえぐった可能性も否定できなかった]
/*
ちと迷った。ラミア相手に撃つなら 80% って事にしようかと思ったんだけど、ギルゲイン相手に撃つならちょっと加減しようかなあと。
円城寺がどっちに撃ち込むつもりだったかはわからないけど。
*/
──……アァ アッ!
[パイロット席のフィリップは前を向いているだろう。
彼に、ささえられているのが、分かる。
二人は同じ方向を見て、居る。
今は、眼差しをかわさずとも、触れずとも、一つだ。]
[螺旋を描く連続した波動が、闇色に染まるラミアの双肩から、まるで波紋を押し広げるように、放たれる。
ヴォルバドスに向けて──ではあるが、射程範囲内にあるのなら、コンゴウ、シグ編隊の残りも巻き込むように。]
/*
>>446
武器落としちゃったぞ。ヴォルバドスの武器ってメイン以外に何があったっけ。青い炎かな?
*/
ッ……。
こうなったら……!
[拳を、強く握る。
残る武器はこの両の腕と我が身から猛り噴出す炎。
ならばそれを振るうのみ。
更に前へと突進をしながら、その拳を敵へと繰り出す。]
もう一発か、ちと食らいたくないな。
得体知れない相手だ、被弾は出来る限り避けたい。
よし、溜まったエネルギーを少しだけ鉄塊に回してくれ!!
[イメージするのは居合い抜きでの横一文字。
終焉とラミアを射線に捉えるようにイメージを放つ]
ッ……。
こうなったら……!
[拳を、強く握る。
残る武器はこの両の腕と我が身から猛り噴出す炎。
ならばそれを振るうのみ。
敵から放たれる波動。それを視認しつつも
更に前へと突進をしながら、その拳を繰り出す。]
[《生ける金属/ヴァン・メタル》に蓄積されていた怒りが、《コンゴウ》のもう一つの動力「怒号反応炉」へと送られ、そして無骨な剣へ注入される。
周りを覆う闇に溶け込みかけていた大剣が光を帯び、その存在を明らかにした。
重々しくひねる腰、引き絞られる両腕。翼が巨体を運び、二体の機神と再臨した悪魔が直列を為す。
そして、抜きはなった。
その剣身は届くはずもない。けれどもそれは撃鉄。込められた怒りが斬撃波となって斜線の全てを切り裂かんとする。星よ、怒りは何をもたらすか]
[熱い。
部下たちは皆無事に逃げおおせただろうか。
…いや、無理だろう。
どれだけ生き残っているのか。
しかも、テラフォーミングが確実に進行している…。]
くる、しい。
[戦い。
相容れない者同士の。
私には何もできない。
結果を受け止めるだけ。]
うわぁぁぁぁぁ!!
[斬撃波が敵に届くと同時に螺旋の波動。
コクピットが激しく揺れるほどの衝撃の中にコンゴウは存在した]
だけど、これで!!
いけるなよな、キャスリーン!!
[結果としてダメージは大きい。
だけど、必殺の一撃を放てる状況にはなったはず]
[腕から流れ込む、リルの涙の感触。
席から立ち、リルのほうを振り返り、腕を伸ばして頬に手を添える。
口の中に鉄の味が広がっている。どこか出血しているらしい]
どうした、リル。僕はここにいるよ。
ええ。頼んでもいない量をご馳走になって、少々お腹がもたれましたけれど。
[被害状況を丹念に調べていく。その横できらめくサイン。力が満ちきった証]
ああ、思い上がったリルに一撃をかますぞ。
あとはタイミングだけだ。
いつでも、ブースト全開できるようにだけ、準備を頼むぜ。
[相手を妥当する一撃は用意した。
あとは当てるタイミングを計るだけだ]
[魂の震えに呼応するよう、ラミアの胸部──真紅だけが闇の中で輝きを増す。
ラミアから放たれる弾幕は尽きる事が無い。
双肩、両手、その五指、あるいは全身を包む 巨大な円環が。
だが、ヴォルバドスは近付いて 来る。
爆炎に包まれて見えない、おそらくコンゴウからの斬撃波が的確にラミアのボディを撃つ。]
──フィル。
こわいの。
一緒に居る事の幸福を感じるほどに、
別れがこわいの。
[コックピットが激しく揺れた。
インターフェイスが感知し得る機体の損傷度から、全身がバラバラになるような痛みが襲い来るはず。だが、すでにそれをあまり感じない。]
承知しました。行きすぎて外さないでくださいね。
[鉱血融合炉の出力を翼へ送る。そして怒号反応炉から「大砲」への安全弁を解除]
僕だって怖い。
失うのも怖いし、君を残していくのも怖い。
[身を乗り出し、リルのすぐ隣へと身を移して肩を抱く]
でも、この一瞬一瞬が、永遠に感じる。
リルを失って生きる時間よりも、リルに出会うまでの時間よりも。
今この時が、たまらなく愛しい。
[肩を抱く手に力が篭る]
・・・・・・これから先も、ずっと二人でいたい。
[コンゴウの斬撃波に何処かが吹き飛ばされた。
ギルゲインがテラフォーミングが終えるまで、戦わなくてはならない。
敵を一体でも多く倒さなくてはならない。
ラミアの機体は動く。
間合いを詰める、ヴォルバドスと腕と腕を組んでのつかみ合いになる。
イステとヴォルバドスの接続がどうなっているか(接続が深い程インターフェイスが損傷を受ける事は共通項としても)、考える事無く。
手首を握りつぶし、
腕ごともぎ取ろうとする、
獣のように。
無──永遠の別れ 死に近付きつつあるラミアの咆哮は、リルの悲鳴のような声に似る。]
すまねぇが―――、
是以上攻撃喰らってやるわけにはいかねぇんだよ……ッ。
[襲い繰る多重の弾幕。
だがそれを最小限の被弾で抑えながら前へと出る。
もはや距離は詰めた。
組み合う腕の一本を振り払えば、上半身を捻り振りかぶる]
喰らい……やがれぇぇぇぇぇ!!!!!
.
[コードを再生していく。
邪魔な抗体は「ラミア」と戦っている。
心が乱れる。
ああ。
いらない。
いらない。
いらない、いらないいらないいらない]
[ヴォルバドスの片腕を強く握りしめたまま、ラミアは──吹き飛ぶ。
焔に灼かれ──損傷した機体から破片が、真紅の体液に似た液体が飛び散る。ラミアの背が不自然な方向に捩じれて、波打つように、しなる。
空中からの急激な落下。
今、何者かがラミアを狙い撃つならば──格好の標的。]
[妨げる空気の壁。突き破る重装歩兵。愚直なまでに直線を進んだ先に、落下する黒の機神。そして砲身が伸ばされ、掌の砲口がラミアを捉える。
《超最強吸収破壊砲/ドメイン》は、放たれた]
[視界が、世界と接続した無数のエネルギーコードに溶け出すように、滲んでかすむ。涙に濡れて揺れる真紅の双眸は、すぐ隣にいるフィリップの姿を捉えようと、睨んだように歪む。
フィリップが、触れている。
フィリップに、肩を抱かれている。
──その感覚が薄れて行く事に、いい知れぬ恐怖を覚えながら。
両腕をのばして、フィリップにしがみつく。]
……ずっと 二人で、
[息を零して頷くと。
ラミアがこの【青い】【星】の世界と繋いでいたコードが、自然に解除されていくのが分かった。]
[とうに、ヴォルバドスとは離れている。
ラミアの腕は何も掴んでは居ない。
コンゴウから放たれた破壊砲の閃光が──ラミアの無の闇色を塗りつぶすように覆う。]
[唇をそっと離し、リルの耳元で囁く]
僕の記憶も、そして人生も。
全てが幻だったみたいだ。
でも、僕は不幸じゃない。
だって、
君と最後の瞬間を、こうやって一緒にいられるのだから。
/*
ちなみに元ネタの《超破壊吸血破壊砲/ドメイン》は割と普通の飛び道具系呪文です。
PS版に出てきた上位呪文の性能がおかしかったのは良い思い出。
*/
何も知らず、何も気づかないでいれば苦しい思いをせずに済んだのかもしれない。そう何度も思った。
でも、やっぱり知ってよかった。
君と僕は、出会う運命だったんじゃない。
出会ったんだ。
お互いに望んで出会ったんだ。
順序なんて関係ない。
僕は、僕の居場所をやっと手に入れた。君の腕の中という、居場所を。
こんなに幸せなことは無い。
[ラミア……、
貌を無くした機神が炎と衝撃の渦へと消える。
それを見届ければ意を決したように、
厳しい顔をして後ろへと振り返った。
そこには、同期の影響により傷付いた姿のイステが居ただろうか。
仕方が無かったとはいえ、敵の攻撃の中に身を投じる事になってしまった。
その代償は、やはり大きい。]
―――……一度、戻るぞ。
[その言葉に対して、イステは何か言っただろうか。
例え反対したとしても押し切る結果となっただろう。
どちらにせよ、この様な状態では終焉と闘えない。
ヴォルバドスも、イステも……自分自身も。]
[もはや、周囲には大量に居たHMも
数は殆ど残っていなかった。
青黒の機神は、戦う者の少なくなった戦場を後にして
かつて自分の部屋があった場所へと飛び去っていった*]
[コードを伸ばす。
うねり、周囲の破壊された機器を、人間を、突き刺し、包み、飲み込んでいく。エネルギーへと転化するためだ。]
ふ。ふふ。
あはは…
[けたけた]
[耳元で伝えられるフィリップの言葉に、ただ頷く。]
胸が、熱い。
[抱きしめ返す腕を強くする。震えている。
幸せだと、フィリップの傍以外に居場所などないと、伝えたいけれど。言葉が上手く出て来なかった。]
──フィル
フィリップ。
愛してるわ。
[ただ、壊れたように同じ言葉を繰り返しただけ。]
リル、僕も君の事を愛して・・・・・・
[刹那。フィリップの額が突然裂け、血が噴出す。
ラミアを支え続けた代償。そしてダメージのフィードバック。
上体は跳ね、スローモーションのように、後ろに倒れていく。
それと同時に、ラミアのコクピットが爆煙で満たされる]
……大丈夫。
私も、すごく
幸せ、
だか、ら──…ッ
[最後の記憶は、後方へ倒れるフィリップを感覚のない両腕で、掻き抱こうとした事。手足がもつれ、爆煙で視界が奪われる中──鮮血の色だけが鮮やかに。]
[もう視界が失われている。
それでも、リルのいるほうへと笑顔を見せ、その手を握りたいと虚空へと手を伸ばし。
フィリップの意識は、闇の中へと落ちて行った**]
[夜の【青い】【星】に──光の海が広がる。
ラミアの甲殻は砕けて闇に吸い込まれるように四散する。
真っ白に融かされて、後は、何も見えない**。 ]
ラミア-零-は、能力(去る)を実行することにしました。
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