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Side Li9 記録時期 不明
[ レナイ ]
[ 広大な ウ宙ニ ]
[ ──────────────────ガ、 ]
[ 一欠片で モ が、
存在する 限リ ]
[ トモ ニ ]
くそっ!
[シートから崩れ落ちたリルの体を抱く。
フィリップの眼には、ラミアのコクピットの中が赤い液体で満たされているように見える。このままだと溺れてしまうような。
アラームが鳴る。何に対してのアラームかは判らないが、敵に対してのアラームではなさそうだ。このラミア自体か、もしくはリルの状態に対してのアラームなのだろう。
先ほどの狂乱状態からは抜けている。
ともかく、一度体勢を立て直さなければ]
リル、聞こえるかリル!
一度戻るぞ。
[何処へ?]
・・・・・・ Endeavour社に。
[他に心当たりなど無いのだから。
もはや感覚すら怪しい両腕をさらに酷使する。
リルのサポート無しにラミアをEndeavour社へと向かわせる]
[内部からの時間計測不能な、空白が有った。
フィリップの腕の中で、目蓋を揺らす。]
──……
フィル?
[ラミアが移動しているのは分かる。
何処へと、問うように、まだ少し焦点の合わないぼんやりとした瞳でフィリップを見上げた。]
・・・・・・リル。
[だが。
体の中に滞留する、罪の意識。
眼を背けていた現実が、全て紐づいてしまった。
そして、僕は。
彼女を、殺したのだ。過去に]
[ラミアとの接続が徐々に戻ってくる。
フィリップが激痛が走る腕でラミアを移動させている事に気付いて、コントロールを切り替えた。
移動先は、元のEndeavour社──ラボ。]
[程なくして、Endeavour社の元いたラボに到着する。
リルを抱えて、コクピットから出る。
一刻も早くコクピットから出たかった。
近くにいるクルーを呼びとめ、緊急で医療を受けられるようにお願いをする]
─ Endeavour社ラボ ─
[痛む個所を弛緩させる為に、胸を仰け反らせている。
瞬き。浅く喘ぐ息で、フィリップに告げる。]
──フィ、ル。
恐らく、私のダメージは
緊急度Dと言った所だ。
[コックピットを出ると、医療用ベッドが運ばれてくるのが視界の隅に入った。]
殺した、な。
[浅い呼吸の隙間、ぽつりと零す。
リュースとそのインターフェイス、オキセンシェルナだけではなく。パイロットのポルッカ ヘヴンベルを。]
今は喋らなくていい。
[治療が行われると告げられ、リルの手を離す。
運ばれてきたベッドへリルを横たえると、フィルをおいて、医療チームがリルを奥へと連れて行こうとする]
リル・・・・・・
[言葉が、かけられない。これ以上]
[はっ、と息を呑む。
彼女の問いかけが、真意とは違うものに聞こえてしまった]
僕は・・・・・・
僕は、君を、殺してしまった。
[涙を流していた]
フィ、ル?
[投げ掛けた言葉と返答が食違っている。
咄嗟にベッドから身を起こしかけて、点滴他の装置をリルに接続しようとしていた白衣の者に遮られた。]
何を、
言っ ──…ッ
・・・・・・
[最後にリルが何か言おうとした声は、既にフィリップには届かない。
医療スタッフがリルを連れ去ろうとするのを、ただ呆然と見ていることしか出来ない]
[リルの身体に震えが走る。
肢体が飛び起きようとして、ベッドから落ちそうになり、白衣の者達が止める。]
…… 嫌 だ。
フィ、ル
私の 傍を、離れる な────ッ
[白衣達は顔を見合わせる。二人の会話を続けさせる事が、インターフェイスの損傷に繋がると判断したのか、涙を流しているフィリップをその場に残して、ベッドは奥の施設へと運ばれて行く**。]
・・・・・・
[すっ、とリルに背中を向ける。
そうだ、そうだったんだ。
リルが愛した対象は、僕ではないのだ。
それを、【フィリップ】の都合で書き換えてしまったのだ。
いつも一緒にいて、ずっと傍らにいて。
でも、どこか遠く離れているような気がして。
それは、これが原因だったのか]
[自分の中で、揺れている。
今、自分という固体はフィリップ・ミラーなのだ。
だが、記憶と記録は【フィリップ】のものになっている。
ちぐはぐな存在。
ただ、ひとつだけ確実な事がある。それはフィリップ・ミラーも、そして【フィリップ】もこの地上で生まれた存在ではないのだ。
故郷の星に残された皆の為に戦う。夢幻のように感じるようで、でも手の届く現実のようにも思える。
【フィリップ】の記憶に沈むのは怖い。
だが、彼の願いを拒絶も出来ない。
これは既に同情では無くなっている。今のフィリップ・ミラーにとっても、この肩に重くのしかかる現実なのである。
遠くにある星。その星の住人の命。無視は出来ない。出来れば救いたいと思っている。
きっとそこにはまだ思い出せてない家族や友人がいるのだろう。見殺しには出来ない]
[だが。
ラミアに乗ることによる恐怖。
そして、リルに対しての背徳感。
握りこぶしに力が篭る。
そして、フィリップは静かに研究所を去った**]
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