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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
次の日の朝、物語の導き手 アリス が無残な姿で発見された。
――――――2Day
現在の生存者は、サラ・ミラー、フィリップ・ミラー、風限 蒼真、イステ、キャスリーン ロンズデール、f>u:e3(ハルナ)、ポルッカ ヘヴンベル、リル、段田 弾、オキセンシェルナ、会社員、円城寺 海人、謎の影 の 13 名。
投票を委任します。
f>u:e3(ハルナ)は、会社員 に投票を委任しました。
投票を委任します。
リルは、会社員 に投票を委任しました。
― 昨夜―
演算補助デバイスの修理は不可能。
現代の技術力では――
但し、Endeavourは未知数。
[ダンの質問>>1:621には、悲嘆もなく落胆もなく
ただ事実だけを告げる。
更に次の質問に答えようと口を開けば
流れ込んだ信号の対応及び伝達>>1:640が優先された。
そのまま牛丼屋へと雪崩れ込めば
質問に答える事よりも、エネルギー補給が優先された。]
[ゴディバ、の単語をメモリーに学習。
口元にご飯粒がついていた際の対応を学習。
牛丼の構成情報及び味覚情報を検出。]
ダンは物知り。
[二人ともが食事を終えれば、警戒を行いながら店を出る。
そのまま帰路につくのが理想的だったのだが――。]
ダンの情報が割れていた場合。
Endeavourの襲撃が想定される。
[しかしながら住まいを移すのは重労働。
代わる案もなく、一度アパートに引き返す事となった。**]
― 朝・ダンのアパート ―
保留事項。
昨夜の質問を回答する。
[ダンの起床を待って、少女は話し始めた。
ちなみに、ダンが目を覚まして5秒も経っていない。
彼は未だ布団の中だ。眠そうだ。]
漆黒の機神。適正判定はE。
協力は可能なものと考えられる。
不確定要素は互いの目的。
及び私。
協力関係時の利点。
共同戦闘。
ダンの経験値の上昇。
私のメモリーを確認、修正。
それと...
[少女はつらつらとつぶやき続けた。]
投票を委任します。
風限 蒼真は、会社員 に投票を委任しました。
会社員は、ポルッカ ヘヴンベル を投票先に選びました。
投票を委任します。
イステは、会社員 に投票を委任しました。
イステが「時間を進める」を選択しました。
…… …
だから、ソウマ、
お前は…変わっている。
[結論のようにそう謂った。
黙して見つめていた眼を僅かに伏せた。]
―――…話すべきは、他に。
紅の機神のこと。
他の機神のこと。
聞きたいこと在らば答える。ソウマ。
だが休息も必要だ。
ひとは私よりも脆い。
湯を使うなりすることを勧める。
……在り方が違ったら、上下をつけなきゃ駄目なのか?
[ギシリとベッドを軋ませて、腰を掛ける。]
俺はそうは思わねぇ。
在り方が違ったとしても、相手を受け入れて理解したいって思えば、自然と対等になる筈だ。
だから俺は、イステと対等でありたい。
―――やっぱ、変か?
[伏せる顔に、それでも真っ直ぐに視線を送る。]
っと、そうだな。
とりあえず汗を流させてもらうか。
話はその後にしよう。
…それは、
[ベッドの軋む音。
立ったままのイステは蒼真を見下ろすかたちになる]
――私の触れたことない、考え方だ。
だから、対応の仕方が、わからない。
[淡々としているようでいて、言葉の合間に戸惑いににた気配。
提案を受け入れる蒼真に、イステは頷いた]
別に対応の仕方なんていらねぇよ。
嫌か、嫌じゃないか。
それだけで十分だ。
[ああ、今までの自分らしくない考え方だなと苦笑をしながら立ち上がった。
いままで見上げていた視線が、今度は見下ろす形へと変わる。]
それじゃ、すまねぇけど先に湯を貰うな?
[そう言ってシャワールームへと姿を消した後。
暫くすれば水音が聞こえてきただろう。
暫しの一人の時間。
イステは何を思うか……知る由もない。]
風限 蒼真が「時間を進める」を選択しました。
……。
[蒼真の顔の位置が変わる。
それを追うようにイステの視線も動いた]
嫌か、嫌でないか…。
[自らに問うように繰り返す。
先に、と謂う彼に頷いて、見送ったあと
イステはベッドに静かに腰を下ろした。
ゆるりとした動作で自分の肩に触れる。
塞がった傷と、それから]
…いやでは、ない。
忌避。嫌悪。その類。
ソウマに対して、私はそれを抱いていない。
[誰に聞かせるためでもなく、
一度、思考に落とした言葉を口にする。
イステは俯けていた顔を上げ
バスルームの方を向いた。]
[それから暫く。
それほど長い時間を掛けずに、シャワールームの扉が開く。]
待たせちまったな、すまん。
[まだ少し濡れた髪をタオルで拭きながら、
ベッドに座っているイステへと視線を向けた。]
それじゃ話をするか……っと、その前に。
[次行かないのか?
とシャワールームを顎で指す。]
いや。問題ない。
――…、? ああ、私か。
[肩に触れていた手を降ろす。
乾いているとはいえ零れた青の体液は残っているであろうから]
では、今少し時間を。
[紐を緩めて袖を抜く。
イステは鏡を見て肩の傷を確かめた。
零れた青が微かに残っていたが
もう傷自体は跡形も無い。]
問題ない。
[声は少し反響する。
コックを撚る。水音。
湯の熱さに眼を瞑る。
流れる水、微かに浮かぶ青色の紋様を辿って落ち――]
/*
あんまりこう
そういうことに頓着しない
というか認識がないことを
あらわしたかったんでやろう!と思ってたんですがこれはもうなんだそのすいません
[バスルームへと姿を消すのを見送ってから、
ベッドへと倒れ込むように座る。
昨日の夜……イステと出会ってから、丁度一日が過ぎたくらいか。
なんともまぁ、この短時間で随分と自分の「普通」が崩れた物だ。
我ながら単純過ぎる、と苦笑をしてみれば……成る程。
単純だからこそ、両親の事で是程までに凝り固まってしまったのかもしれない。]
……潮時、なのかもな。
ガキのままじゃいられねぇなんてよく言ったもんだ。
[誰よりも、自分自身が一番子供だったのかもしれない。]
[その時、ガチャリとドアが開く音が聞こえた。
顔を上げて、音のした方へと視線を向ける。]
ん、早かった………な………っ
[簡単に言えば、裸だった。
見事なまでに何も来ていない。なんていう不意打ち。
数秒間、フリーズする思考。
声は思うように出せなくて、魚のようにパクパクとしているだろう。]
な……な、ななな!
何してるんだ馬鹿!お前実は馬鹿か!?馬鹿だな!?そうだ馬鹿だ、この馬鹿!!
[弾かれたように立ち上がれば、
自分でも何を言っているのか解らない罵声とともに、荷物の中のタオルを引っ掴んでイステの体を隠すように押し当てる。]
隠せ!とにかく隠せ!そして着ろ!
…ばか。
そんなに連呼しなくても聞こえている。
なぜそんなに罵倒を繰り返す。
何故。私は身を清めたあとには
裸身でいるもので、
[ぼふ、とタオルが押し付けられて
イステは幾度か目を瞬かせ]
……。…承知した。
[今ひとつ腑に落ちないといった態ながら、
「着ろ」という言葉に従うことにしたようだ。]
システムひとりゴト:投票システム関連について
今回の投票結果はかなり参考になった気がする。正直この村でこのシステムを導入すると何処が死んでもおかしくない(くらいレベルが拮抗している)村だとは思うが、それ故に事故も起こりやすいと感じる。例えば他のチームとの発言数や立ち位置の比較を考慮しなければ、昨日のじいさんチームは秀逸だった。
吊り投票とは違う思考ルーチンで投票するという事がどういう結果をもたらすのか、というのも興味深くこの村の投票結果はいいサンプルになると思うが、それ以上に自分で投票したときに感じたことは、票数が3では足りない気がした。
投票を委任します。
フィリップ・ミラーは、会社員 に投票を委任しました。
危ないんだよ!色々と!
[なんとかバスローブを羽織わせれば、
ようやく平常心を少し取り戻して溜息を吐く。]
……ッ。
そ、それならなんとか……。
[それでも、未だ刺激的な恰好である事に変わりはなく。
恥ずかしがる様子もなくこちらを向いているイステを、横目で赤い顔ながらチラリと見る程度。]
危ない。
それはおかしい。
私はお前に危害を加えようとはしていない。
……何故顔を背ける。
[少しだけ、困った様ないろを滲ませた。]
身を清めたあとは
何も纏わないものだったのだが。
そういう意味じゃなくてだな!
……あぁ!ったくもう!
[どう説明していいか解らず、頭をガリガリと掻く。]
イステの時代はどうだったかわからねぇけど、
此処では他人にはそう気安く裸を見せないんだよ。
なんつーか、その、だな。
色々と自覚してくれ………。
例えば、今回は
・2人1チーム
・うち明らかにGM・狼陣営1チーム(二人)
という条件が存在しての3票である。
通常は「投票しない」事でGM陣営・狼陣営を生き残らせる事が可能だが、このシステムだと「投票しないとキーキャラクターが死んでしまう」という思考で投票を行わざるを得ない。
ここで、もしこれに従って投票が行われた場合は序盤2票が死に票になり、生き票が1票。これは少ないかもしれない。
場合によってはみんなが「キーキャラクターに投票しない」事によって事故で死ぬ事もありうるが、この投票システムが通例化し、また票数が10人に対して3票という配分よりも上であればこの事故は起こりづらくなるのではないかと考える。またそもそもGMキャラ・明確に狼の立ち位置のキャラがいない状態では3票は妥当だと考える。じゃあ昨日の投票数で何票が適正だったのか?というとうーむと悩んでしまう。4票かな、5票だと多いかな。悩ましい。
―――…。
[常よりは、きょとりとしている――と
表現してもいいような様子で]
……そうか。承知した。
自覚――肌を見せないことか。心得た。
逆にこれは狼役・GM役を行うプレイヤーには非常に優しくない投票方法かもしれない。単純に「投票されないとまずい」わけで、プレッシャーが吊り投票よりもはるかにかかる。GMにとってさらにマゾゲーになった気がする。実際今回僕は集計もやっていなければ各キャラクターの設定についても特に調整を行っていない、いわば一般プレイヤーと同じ状態なので、さらに厳しい。うまくやれてるのかな、という不安はかなり強い。
事実僕は独り言をあまり書かない主義なのだが、この村についてはけっこう書いている。これはストレス発散もしくは表ログに対しての補足・言い訳に走っているともとれる。比較的GM業が多く、多分現状のRP村企画者の中でも極マゾ型の僕ですらこうなるわけだから相当なものである。
投票システム自体はとても興味深いものではある。ただこれ今後bdhekiが村企画やるとしてこの投票システム採用するかといったら改良・調整が必要だと思う。一言でいえば更に廃仕様(主にGM)だ。
こんな案が戸田との雑談で生まれちゃうようだから、あたしゃいつまで経っても変態的な村しか建てられないんじゃないかと反省。
[いつもの淡々とした様子とは少し変わり、
どこか幼さすら覗かせる仕種に、更に顔を赤くする。]
いや……それもそうなんだが。
イステはまた別の自覚を……だな……。
投票を委任します。
キャスリーン ロンズデールは、会社員 に投票を委任しました。
/*
何かいろいろな事が起きているけど、何をどうすればよいのやら。
……円城寺キャス組はトラブルメイカーなんだろうか(笑
ポルッカシェルナ組が初回吊りかー。ポルッカ好きなんだけど票を回せなかったんだよなあ。三票って案外絶妙なのだろうか。
*/
だからだな!
あー何て言えばいいんだ……ッ!
[伸ばされる指先を握って、軽く引き寄せる。
そのままコチラに体が傾けば肩を軽く掴んで。]
〜〜〜〜ッ、一回しか言わないから良く聞けよ!
イステは可愛いんだから、無防備な姿を晒すなっ!
俺は男!イステは女!わかるな!?
ただ、投票するという行為自体にとっては個人的には健全になった気がする。面白いプレイヤーに生きてもらいたい、という考え方で投票出来るのが個人的に心地良い。うまく調整できたらいいのだけども、と色々考え中。
ソウ、…っ、
[体が傾ぐ。
肩をまた捕まれて眼を丸くした。]
……?え、ぁ 、
…
[蒼真を見て、固まる。
瞬きひとつ、ふたつ。
こくん、と気圧されるように頷いた。]
個人的には、「こいつが生き残ったらこういうストーリーになるのではないだろうか」という考え方で投票を出来る気がする。イコール事前外部投票方式と非常に近似した結果が得られるのではないだろうか。
まああと、この村はコンビ村なのに設定事前打ち合わせなし、外部相談なしというかなりハードル高い村だとは思うのだけれど、これがすんなり成立してしまう参加者の構成に対して純粋に驚いている。
RP村やるにおいて中々これだけ恵まれた環境では出来ないのではないだろうかというのを痛感する。いやーいつも我儘ばっかで振り回してしまい申し訳ないですはっはっは。特に今回個人的にはパートナーに圧倒的に恵まれているので感謝もひとしお。
ところで、今回まじすんません的なそんじょそこらのSF設定詰め合わせ、めまぐるしくて大変申し訳ないorz
思い出したときにちびちび独り言で書いていこうと思います。あ、これが補填と言い訳ってやつだね!!
○テラフォーミング(惑星改造)→これはうっちー・戸田案から。調べてみるとアーマードコアや遊戯王のカード名が出てくる辺りそれっぽすぎる。
○地球探査関連
→前にも書きましたが、「ぼくの地球を守って」が参考。
地球の調査にきたら、地球の感染症が船の中で流行ってしまい全滅シナリオ。その後登場人物が現代に転生するあたりも近いものがありますが、調査船云々の設定は村始まってから付け加えたもので、転生設定が先だったりします。なのでこの設定を追加で考えている間に「あれ、これぼくたまじゃね!?」って気がついた感じです。
現段階では、基本外へ向かって何か働きかけてもらわないと特にこちらからイベントは起こせません。状況的に。
会社員倒してもらうくらい。
(まだラスボス出てきてないから…
って言うかまだまだ出てこない…)
その中でポル爺は一人でがっつりイベント起こすための橋を架けてしまった。あれは見事だった。
実際えんじょーたんがポル爺の作った状況をうまく使ってイベントを起こしに来た。
えんじょーたんはあと1回くらい投票を乗り切ったら主人公候補かもしれないな。
○フィリップは前のパイロットの複製品
→厳密には違うのでこれも参考ですが、「ゼーガペイン」は意識しているかもです。ただゼーガペインはデータの保存ですが。あとスカイクロウラも参考にしているかも。
記憶・記録は前世のものがあって、肉体や現在の人格はそれはそれの複製品、という意味では「リング」シリーズの最終巻「ループ」に近いです。特に記憶再生等はどちらかというとループですが、手記の再生と経験の復元はSFものの鉄板なぞっている感じです。
記憶のセクター開放順番のランダム性は、よくあるシナリオ時間軸をばらしてギャラリーに見せる手法の亜種じゃないかなと。
ちなみに、フィリップはこの後「前のパイロットではない」という事を思い出し、その前のパイロットとリルの改修前の姿であるインターフェースをあぼんたことまで思い出してしまいますが、ここまでくるとあたしゃただのSF作品中毒患者なだけじゃないかと思っていしまいます。
○テラフォーミング装置が最終兵器になって他のロボットにボコられる古代の事件
→よくある話ですが、この設定を聞いたとき(これ自体は戸田から先に言われた気がするけどどうだったかな)、TRPGの「アルシャード」を思い出した。あれは世界を統制する機械仕掛けの神「デウスエクスマキナ」が暴走する話だったりします。まあTRPG界ではメジャーだけども一般的に誰も知らないと思うのであれですが。
そういえばラミアですが、ロッドが出てきた時「これはガリアンか、それともグフか」と悩んだのは秘密。
あれ、昔の某村でどっかの某男爵が蛇腹剣使ってたな。実際にあの剣存在しても全然強くないんだろうな、男の夢でしかないんだろうな。
さて、問題は今日どこまでやるかって奴ですよね・・・・・・いつもと違いすぎるので、設定どこまで書いていいのか全く間合いが分からないっす。たすけてー
いや既にみんなからお叱り独り言たくさん書かれているのではないだろうか・・・・・・ブルブルブル。
これくらいの話はインターフェースの方々に通しておいて、くらいの話はしているものの、設定調整役ではないがGM側設定を考える立場というのが初めてすぎるので本気で震えています。ぶるぶるぶる。
─ Endeavourラボ/会議室のような場所 ─
[サラが慌てて出て行き、フィリップも外へ出た。
ぽふんと音を立てて座りなおしたソファは、あまり座り心地が良く無い。リルが息を吐いて天井を見上げると、長い黒髪がソファの背もたれにサラリと流れる。]
[先刻、サラは、リルはフィリップのパートナーである事を確かめるように問うた。]
パートナー?
我々は、運命を共にする同士だ。
少なくとも、私はずっと……。
何故そのような質問を、サラは。
[聞き返し損ねてしまったと呟きながら。]
[無人の部屋で、会議の書類を広げるようにして中空に現出させたスクリーンに再生するのは、すでに上がっているパイロットのデータと観測されたインターフェイスの画像群。]
──……
全て、インターフェイスと、
パイロットのデータだ。
私とフィル以外のインターフェイスとパイロット。
[この土地に根ざすパイロットも二名含まれる。
リルが、他組両者の関係性について想像の翼をはばたかせることはなかったが、彼等からすれば、自分達とEndeavour製のHMこそが異物であり、侵略者だろう事は理解出来る。]
[次に展開するのは、廃工場離脱後にシグが撮影した火災状況等のデータ。]
──それにしても、
このデータを収集調査した者達は、
本来はあちら側の人間達。
Endeavourが、会社組織と言う形で、
社会に根ざしている事で。
あのシグの彼等が、古代機神に
掃銃を向けるような事態が生まれる。
彼等は職務を通して、
社会の保全に貢献していると
感じる事も可能なのではないだろうか。
[──思い返すのは、故郷で従事していた職務の事。彼等と共通項を感じる点が無いとは言えない。命を投げ出しても構わないと、心を決めた理由にも。]
[開いたスクリーンはそのまま、目蓋を閉じる。
ソファの座り心地の悪さは、リル自身が纏っている黒黄の衣装が、革張りの椅子の上でツルツルと滑ってしまう所為だと気が付いた。]
……、ん。
[ヒールを脱ぎ捨て、ソファの上に横たわり、それでも居心地が悪くて胎児のように丸くなる。
チューブで投与させた薬剤が、人間の満腹時の安堵に似た神経の弛緩をもたらしたのか、手足の先がぼんやりと温くなっていた。]
フィル。
……フィリップ。
今のお前が、サラの言った通り
完全で無いとしても、 私は──。
[真紅の双眸を閉じて、意識を闇の中へ落とす。つかの間の活動停止**。]
リルが「時間を進める」を選択しました。
…その言い方は、どういう…
幼子に謂うようだ、それは。
[満足そうに頷いた蒼真の顔は未だ赤い。]
警戒とは。
お前は私の敵ではないのに。
限界。
疲れているのか、ソウマ。
[離れる蒼真の手首に触れる。]
…いや、問題はない。
いや、だから敵とかに対する警戒じゃなくてな……?
[駄目だ、理解してもらえそうにない。
おそらく根本的にそういう認識がないのだろう。]
ああ、少し疲れた……。
正直もう負けそうだ。
[ぼふり、と。
力が抜けたようにベッドに倒れ込む。]
すまん……話は明日でいいか。
このまま続ける、あらゆる意味での自分に対する自信と信頼がないんだ。
[イステには己がそういう、いろごとの対象になる想定がないようだった。]
ソウマ…?
[ベッドに倒れ込んでしまった蒼真の顔を覗き込む。]
―――自信?
よくは、分からないが…
疲労しているのだろう、
了解した。
ん……どうかしたか、、、?
[触れてくる指先を、離れる前に握り返して。
半分寝ているような声で話しかける。
余程疲れていたのだろうか。
それに対する返答を聞き届ける前に、
イステの手を握り締めたまま、睡魔へと沈んでいった。]
っいや、特に意味はない―――
…ソウマ?
[呼び掛けた時には既に寝息。
指先は握られたまま。
イステの低すぎる体温にひとの熱は染みるようだった。]
……、違う。
[体温から。そして在り方から違う。
イステは少し、眼を伏せた。]
……。
[――握られた手を解こうと思えば
できたろうが、イステはそのまま
床に横座りし、ソウマの眠るベッドに頭を預けて、眼を閉じた++]
/*
さて、今日はどう行動しようかいなっと。
円城寺はサラとの会話が終わるまで(あるいはポルッカが突入するまで)動けないだろうし、変化が起きるまではキャスリーンも合流しようがないし。
# 流石にEndeavour社内に濫入とかミリである。
>>1:550は拾いたかったんだけど、それ拾っちゃうとそこから公園で合流してないと時間軸的にちょっとおかしいのよね。うーむ。
単独行動で小回りが利く分、他のキャラと絡んで行きたい所ではあるんだけどなあ。
*/
― 夜→朝 ―
ん………。
[どれほど眠っていただろうか。
窓の外から射す光の明るさで、ゆっくりと意識が表へと上っていく。
その、未だまどろみにある意識の中。
やけに手の感覚だけがはっきりとしている。
どこかひんやりとして、心地好い感触。]
なんだ、これ……?
[その心地好さの正体を確かめようと、
寝ぼけながら握っている物を引き寄せる。]
投票を委任します。
段田 弾は、会社員 に投票を委任しました。
−朝/自宅アパート−
[起き抜けにハルナの説明が流れたが、理解できるはずもなく。
眠い目をこすりながら、布団からもぞもぞと出る。]
ん、……ごめん、ハルナ。
ちょっと顔洗ってくる。
[欠伸や伸びをしながら、台所に向かった。
冷たい水が、寝ぼけた頭を急速に冷ます。]
ふーっ、やっと目が覚めたよ。
で、何の話だっけ?
……ふぁ。
[再び欠伸。]
蟻と像が相撲をした。
蟻が勝利。
[ダンの欠伸を眺めている。
口の中を覗き込もうと首を傾げれば
間に合わずに閉じられてしまった。]
修正。
蒼黒の機神との協力可能性。
及び住居の危険性。
本日の方針について。
[求められるなら、一からの説明を開始する。]
― 朝:ホテル ―
[目を閉じる。眠る、というのとは少し違う。
意識の整理。無意識の整理。
イステの心臓部にある、「歪んだ多面体」のエネルギーの循環を整える。状態とすれば、眠るに近いと言えるそれ。
揺り起こすのは]
…―― っ…!?
[引き寄せられる感覚に、眼を開けた。]
……蟻と象?……ふぁ……。
[わからない、と言った様子で首を傾げつつ、目を閉じて大きな欠伸をする。
再び目を開けると、目の前にハルナの顔があった。]
おわっ!……ええと。
黒い機神とは協力できるかもしれないってことだね。
向こうも“終焉”の阻止が目的みたいだから、大丈夫なんじゃないかな?
もう少しよく話してみた方がいいとは思うけど。
廃工場を嗅ぎ付けてくるくらいだから、ここも見張られていると考えた方がいい。
アテがあるわけじゃないけど、早めに離れないと、また襲ってくるだろう。
昨夜、ハルナは未知の信号を確認したよね?
黒い奴以外にも、“終焉”の阻止を目的とする機神がいるかもしれないし、話が通じる相手だったら、その人たちとも接触したいな。
……?
[予想より大きい手応え。
まだ完全に開き切らない眼を指で擦りながら、
なんとか目標を見ようと………]
――イステ?
[現状を理解できていないまま、
視認した人物に、声を掛けた。]
あ、あれ……なんで手を握ってんだ…?
…、……
[蒼真には、眼を丸くしたイステの顔が見えただろう。瞬きの後、常の表情に戻って]
…私はイステ。
[それでは自己紹介である。
肩にかかる布が少しずれた。]
お前が、昨日、 握った。
記憶が曖昧なのか。
俺が?
[まったく記憶にない。
いや、辛うじて薄らげに覚えているような……?]
す、すまん。………ッ!
[首筋の肌が視界に入れば、
慌ててイステのバスローブを掴んで乱暴に整える。]
?
[驚愕するダンを分析……解析不能。]
了解した。
外出時の接触頻度は高い。
住まいを移動も併せて考慮。
最適の方針は歩き回ること。
敵性機体に注意は必要。
[そこまで言って、視線を少し落とし
また上げた。]
ダンの生理現象の鎮圧も確認。
現在より方針開始可能。
/*
>>51
>[そこまで言って、視線を少し落とし
また上げた。]
>
>ダンの生理現象の鎮圧も確認。
何を見た、何を(笑
*/
そうだね、警戒しながら移動しつつ……ん?
[ハルナの視線の動きとそれに続く言葉で、かぁと顔が真っ赤になった。手近にあった布団で慌てて下半身を隠す。]
ちょ!いや!待って!これは!その!ええと!あの!
……はぁ、もう。うん、行こうか……。
[布団から手を離すと、ぐったりと疲れた様子で立ち上がった。**]
まったく……。
[俺にも警戒しろといったのにこの調子だ。
信頼しきっているのか、それ以前にそんあ発想がないのか。
どちらにしろ、ひどく純粋なのだろう。
諦めたように溜息を吐いてから、頭を優しく撫でた。]
―――そうだな。
イステはどうしたい?
?
うろたえる事は無い。
私は観察していた。
夜間、
[それ以上を告げる前に、ダンが制してきた。
疲れた様子のダンをじっと見つめ、首を傾げた。]
肉低的疲労は観測できない。
不思議。
[ダンは出かける支度を始めたようだ。
少女は観察しつつ、時折手伝った。ぎこちなかったが。]
/*
読み返しても円城寺inえんでばあ社の時間軸がわからないので、究極呪法「キニシナイ」を唱える事とする(ぉぃ
とりあえず Endeavour社の周りをうろうろした的な発言一つ落として、それから方針を考えるかな。
*/
― 朝:ホテル ―
どうした、ソウマ。…?
[頭を撫でられれば
イステは怪訝そうにその手を見上げた。
蒼真はイステの意志を確認する。]
――…。
私の。
[少しの間。
顔がちかい。
イステは視線を僅かに斜め下へ逸らす。]
――情報の収集と
それから、現状組して問題ないと推測される
深緑の機神の乗り手らとの接触を提案する。
キャスリーンの予想、《Endeavour》が
紅の機神と何らかの関連があるならば
――単機で挑むのは無謀と、考える。
ダン。
食料と水分の携帯を提言する。
一ヶ所に留まる事は危険。
店での食事は難しい。
紅しょうが。
[唐突な言葉に、紅しょうがが用意されそうになった。
首をふるふると横に振る。]
修正。
言語探索に昨夜の解析情報が混在。
[そんなこんなで支度を終えれば、二人して部屋を出る。
今日も変わらず、少女は彼の背を追って歩く――。]
― 円城寺がEndeavour社内にいる頃/Endeavour社周辺 ―
[キャスリーンは全知全能の神ではないから、両手が届く範囲までしか見通すことができない。見えないものを知ることは不可能だから、時に理解不能な現象に出会う]
この、壁の向こう?
[二度従って、二度とも円城寺へ引き合わせた脳裏に響く「何か」。三度目は思いがけない場所を示していた。眼前にそびえ立つのは巨大企業Endeavour――彼女が「終焉」との繋がりを疑う組織のビル]
この向こうにいるのが円城寺なら、彼はいったい何者なの?
[キャスリーンは全知全能の神ではないから、混沌へ容易に引きずり込まれてしまう。乱れきった思考の渦を、彼女は長い間もてあましていた。*]
キャスリーン ロンズデールが「時間を進める」を選択しました。
/*
>>59
これで、
・円城寺と合流するルート
・円城寺との合流を一旦諦めて、他のキャラと接触するルート
・ポルッカシェルナ組の襲撃に巻き込まれるルート
への選択肢が出来た……よーな気がしない事もない(どっちだ
あと、キャスリーンが気に留めていなかった(実に迂闊な話ではあるが(笑))円城寺の素性に、彼女が興味を持つきっかけになる……ような気がする。
以上全て発言投下したあとに思いついた後付である(またか
*/
別に、なんでもねぇさ。
……本当に、少しは警戒心もてよ?
[撫でていた手をそっと離してから、
ベッドからのんびりと身を起こす。
二人の距離が近ければ、
少しだけ顔を赤くしながら、体を引かせる。]
……そうだな、本当にEndeavourが裏で何かしら協力してるとしたら……。
[それは最悪の予想。
相手は既に社会において絶大な地位を築いているのだ。
世論的・社会的にこちらを排除しにかかられたら、いくら機神があっても土俵が最初から違うのだ。
どうしようもなくなる可能性もある。]
……仲間を見つけろってことか。
昨日のキャスリーンに緑の機神、
その他にどれだけ居てくれるか解らないが。
―朝:ホテル―
…お前を警戒する理由が
私には、ない。
私たちは待っている、お前を。
[首をちょっとだけ傾ぎ
そのままじっと蒼真を見た。]
《Endeavour》についても知りたい。
もうあまり時間の余裕も、ないだろうと推測する。
私たちに監視はついているだろうが
この場にいても話は進まない。
他に、「終焉」に刃向かう機神がいるならば探したい。
同じ存在《インターフェース》ならば、感じ取れる。
あとは、顔がわかる、声も分かる。
深緑の機神の乗り手なら、
精度高く探せるかもしれない。
[す、と立ち上がり背を向け
バスローブを脱ぎかけ――
肩まで肌蹴たところではたと手を止め]
肌は見せないのだったか。
[と、思い直したように蒼真から見えない方へと向かった。]
― 朝 / 川沿い ―
[少ない陽を弾き、煌くせせらぎを他所に、二つの影は歩く。
空の雲は真っ白な峰とはいかない。
灰がかった合間から、懸命に太陽が顔を覗かせていた。
少女にとっての生命線も、細く、確実に差し込んでいる。]
シトクロムe6の操縦について。
コクピット内部。
これはダンのイメージで改装可能。
[鳥の声を聞き届けながら、ぽつぽつと言葉を交わす。]
水晶は初期イメージに過ぎない。
緑光晶――プラナスメタルがイメージ変化を支える。
学習によって水晶は増える。
整理も必要。
ダンが快適レベルに則って改装する事を提案。
また、シトクロムe6の武装レベルについて。
主構成物質はあらゆる形を取る事が可能。
操縦者の意向に応える為の機能。
粒子砲兵器の小型化も可能。
出力は落ちる。
機体の小型化や巨大化等、
質量保存の法則を著しく破る事は出来ない。
武装構成が質量を持つのであれば、可能。
[口から滑り出るのは、戦いの助言。
瞳に移るのは平和な景色と、繰り手たる青年の姿。
ふと目に留まるは、風に揺れる小さな花。
水色がかった一本だけのそれ。
いつの間にか少女は立ち止まり、じっと眺めていた。]
時間が無い、か。
[イステがそう感じているのなら、恐らくそうなのだろう。
本来ならば《適格者》たる自分と今すぐにでも考えうるべき最善の動きを実行したいはずだ。
だが、それを……自分一人の我侭で待ってもらっている。]
―――すまない。
[意識せずとも、自然と謝罪の言葉が漏れる。]
イステに頼りきりだけど、それでいこう。
まだ同じ目的を持つ同士が居るというのなら、合流した方が確実だ。
[その時、突然バスローブを脱ごうとするイステ。
あまりに唐突なその行動に一瞬静止の声が遅れたが、
再び此方の臨界点が試される事になる前に自分で思い直してくれたらしい。
そのまま物陰へと歩いていった。]
……心臓に、悪い。
[暫くすれば服をきちんと来たイステが姿を現す。]
――――。
…待っている。
待つのは私たちの意思だ。
[詫びる蒼真へ言葉掛けて。
心臓に悪い。
その呟きは聞こえなかったようだ。]
ならば、お前の用意ができたなら行くことにする。
大丈夫か。
……わかった、じゃあ謝らない。
[その代わり、と。
立ち上がれば正面から真っ直ぐにイステを見る。]
ありがとう。
こっちなら、いいだろう?
それじゃ少し待ってくれ。
簡単な身支度だけしちまうから。
[そう言って、洗面台へと向かう。
暫くすれば部屋へと戻り、用意が出来た旨を伝えるだろう。]
−Endeavour社内−
[外の空気を吸いたい。
そう言って出てきたのはいいが、この殺風景な施設に空などという物は見当たらない。
そもそもここが何階なのかも怪しい。階段を上り上まで行ってみようと考え登ってみたが、結果何も変わらない風景が広がっていた]
参ったな。
[来た道を引き返せる程度には記憶しているし、部屋のプレートで部屋名称は覚えている。スタッフに聞けばリルの待つ部屋に戻るくらいは出来るのだろう。
かといって迷子というのも恥ずかしいものだ。君子危うきに近寄らずとはよく言った物で、自分もその言葉に忠実に生きようとしてはいるのだが、今回ばかりは歩くことで思考を整理しようという目論見もあった。
振り返れば純粋な一人の時間というのは、リルとであってからはほぼ無いに等しかった。
廊下に響く靴音が、耳に刺さる。
喉の乾きを覚え、自動販売機を見つけ、小銭を投入する。
スポーツ飲料水が入ったペットボトルが排出される。蓋を開けながら周囲を見渡すと、大型の灰皿が配置されている。どうやらここは喫煙所のようなものらしい。
口に水分を含む。
今日は色んなことが起きた、整理しよう]
[リルについて。
詳しいことを聞けたわけではないし、言及するつもりも今は無い。
しかし、このラボで生まれ、僕と会うまでここで暮らしていたこと。
当たり前のようにこの施設で医療を受けていること。
そして彼女は、フィリップという人間に出会うために生まれたであろうということ。
アンドロイドではないか、と思っていたがその案は先ほどの医療行為のせいで廃案となった。
だが、リルの真実は他の要素の真実を追いかける過程で知ることになる気がしている]
[サラ。
全てを知っていると思っていたし、未だに僕に対して隠し事をしているという認識でいる。
ただ、僕が想定していたよりも彼女は”知らない”のかもしれない。
リルに対しての知識はあるのだろう。むしろこの施設でリルが生まれ過ごしたたならば知らないわけがない。
だが、僕の記憶やラミアに対してはあまり知識が無いのではないだろうか。
”調査中”。その言語はサラの本音であったように感じる。事実、リルもそれが真実であると言っていた]
記憶だけが、自分の証明とはな。
今一番あやふやなものを信じられるわけがないだろ。
[ラミア。
今日最も情報を得た項目。
地面から発掘された古代のHM。だがラミアは他のHMと対立している。
そしてパイロットとインターフェースがいなければ動かないこれを、僕とリルは自在に操っている。
古代のHMが何故。そして、ラミアの中でどうして僕の記憶が再生されたのだ。
ラミアと僕が、そしてリルが繋がっているならば、僕とリルは一体何処から来たのだろうか]
投票を委任します。
謎の影は、会社員 に投票を委任しました。
!?
[顔を上げる。
テレパシーのようなものが、微弱だが流れこんできた。
どの方向から来たのかうっすらと理解出来る空になったペットボトルをゴミ箱へ放りこみ、その方向へと駆け出す]
― ホテル→ ―
[手を引かれながら、ホテルの外へ。
とは言っても、自分では向かう先に見当が付かない。
Endeavour社にでも行けば話は早いんだろうが、
恐らくその話の行き着く先はコンティニューなしのBADENDだろう。]
……何か、手掛かりでもありゃいいんだけどな。
[やはり、イステ頼りになってしまうようだ。
申し訳なさそうに、イステへと視線を向けながら歩く。]
/*
ポルッカシェルナ組と接触してみたいんだけど、もう少し遅くならないと現れないんだっけ。どうしようかな。
・シェルナは裏設定を出すのに一役買えそうならやってみたいかな的な。
・ポルッカとはあれこれ抜きに会話を交わしてみたい的な(←
フィリップ夫妻(違)は生身で他キャラと絡む予定とか無いのかな。中盤以降で、とかなんだろうか。でも二組落ちたら終盤だから、ある意味いまも中盤の入り口だったりも。
まあこちらから絡みたくなったらメモで言えば絡んでくれそうな気がするけど、ちとこっちもその辺の方針が固まってなかったりとか。向こうもそうなんだろうか。
*/
[携帯端末を取り出す。
映し出される地図。
微弱な反応をとらえていた。]
――――?
このあたり…。
[そこは、オキセンシェルナが金の道筋を通したひとつだった。だが時間の経過で、追えるほどではなく]
―――微かな気配が残っているが、
こちらは追えないな。
[首を巡らせる。]
…手がかり。
そう謂えるかは些か疑問だが―――
ソウマ。
私はひとつ気にかかっていることがある。
エンジョウジの謂っていた「リル」なる人物。
何か、引っ掛かる。
証拠も確証もないが、
エンジョウジが「フシギチャン」と称した彼女の行動が、
いにしえに関わりあるものであるがゆえの可能性を見ている。
エンジョウジなら
詳しくわかるだろうか。
/*
ふむ、風限イステ組はポルシェ組へ接触しに行ったか。そりゃそうか、風限イステ組がまだ接触してないのってあの組だけだしね。
とすると弾ハル組へ接触しに行った方がいいのかにゃー。
*/
円城寺か……大学に行けば居るかもしれねぇけど。
[基本、あいつはフラフラしてるらしいからなぁ、と
まだ日常に流されていた頃の会話で得た情報を呟く。]
生憎、番号教えあうほどは仲良くなかったしな。
もし円城寺を探すって言うなら足を頼りにするしかねぇな。
[駆けつけた先は、ラミアが鎮座しているラボだった。
漆黒の装甲からは、ただただ威圧感を受ける。それも考慮されて設計されているのかもしれない。
”呼ばれた"
そう考えた。
コクピットが開いているため、ジャンプして中に乗り込む。リルに指南されて跳んだビルの工事現場の時とは違い、自分のフィジカルポテンシャルと認識が一致してきたようだ。
リルのいないコクピットは広く寂しい。
パイロットシートに腰掛け、腕を闇へと伸ばしてみる。
ロッドの操作をリルから受け取った時と同じように、腕に赤い閃光のようなラインが浮かび上がっていく]
―朝/街―
――そうか
ふらふら。捕まえにくいということだな。
オチャがどうとか謂っていたが。
ならば、反応を辿ったほうが早いだろう。
[一度見た機神。深緑の彼ら。
伯爵の秘書。もしくは、新たな誰か。]
― 川沿い ―
[キャスリーンはEndeavour社のそばでしばらく思い悩んでいたが、以前悶着を起こした受付嬢の視線に気が付いて、いったん離れる事にした。
当てもなくバイクを走らせて、いつの間にか川沿いにたどり着く。草花のにおいがかすかに伝わってきて、重かった頭が少し軽くなった気がした]
……迂闊ね。
[円城寺の素性について、もう少し気を留めるべきだったか。事前に素性を調べていれば、不可視の迷宮へ迷い込む事もなかっただろうに]
円城寺がEndeavour社に縁ある者かどうか、まだわからないけれど。でも、《コンゴウ》の主が「終焉」側に属している可能性……それを失念していた事は事実だわ。
[膨大な時が流れ、手段も目的も忘れ去られた時代。対抗手段たる機神とその搭乗者が必ず「終焉」に敵対している保証は無い。その事に気付かなかった自分が情けなくて、ため息が自然と漏れる]
[ふと、二人の男女が視界に入った。いや、一方ははたして女と言うべきなのか。素性はわからないが、その少女からは「人ならぬもの」のにおいがした。彼女は立ち止まって、何かを見つめている]
懐かしいにおいのようで、でも見知らぬにおいのようで……あれは、なに? 似たにおいを、どこかで。
[キャスリーンは好奇心の目をハルナに向けて、しばらくの間たたずんでいた]
そうだな、追える方から追った方が効率的だろう。
[そういうと、イステの携帯端末を覗き込むようにして。]
……駄目だ、見てもわからねぇ。
一番近い反応はどれだ?
とりあえず其処から虱潰しに行こう。
セクター9 記録時期 B.C.∞ 再生率20%
『ロック』
まだ終わってはいない、再び訪れる機会の為に、私はこの記録を【ラミア】に残すことにした。この記録を読んでいるという事は、君は
『ロック』
『ロック』
我々【美しい星】人が生存する道はただ一つ。この星への移住しかない。
だが、その為には移住を阻害する【古代のHM】を全て破壊しなければいけない。
これは、我々【青い星】人の全ての魂を賭けた【聖戦】である。その事を君は忘れてはならない。
『ロック』
『ロック』
『ロック』
そう、か。
[目標の破壊。
そうか、先ほどの戦闘でラミアは敵対しているHMを小破させている。それがトリガー。
ならば、古代のHMを1機撃墜出来れば、このセクターのロックが解除されるかもしれない]
[そして、このセクターには自身とラミアに隠された真実にたどり着く、大きなヒントが記録されているに違いない]
[腕が痺れている。ロッドを使用した時と同じ症状だ。どうも自分一人では長時間ラミアを扱えないようだ。
ラミアとのコネクションを切断し、コクピットから降りる。近くのベンチまで歩き、腰を降ろす]
―街/朝―
ひとつ、この街から少し離れた川の側。
ひとつ、この道に通った金色の気配。
近さで謂えば金色の気配の方だ。
[携帯端末を指し示す。
わからない、とまた蒼真は言うだろうか。]
― 川沿い ―
ダン。
あの花は変わっている。
[一本だけ咲いた花。
それも白や黄色など、在り溢れた色ではない。
雑草の中で立つ生命を見て、少女はそんな言葉を零した。]
陽光を受けて成長するもの。
私に――
[続く言葉は、いずれかから香る信号に止まった。
セキュリティーレベルの上昇。
花に割いていた視覚媒体を、周囲を探るべく向けた。]
移住。それがラミアが他のHMと戦う理由。
いや、僕が。僕とリルが。
[”美しい星”という惑星の住人がどのようなものなのかは判らない。
だが、この戦いの本質を理解するには十分な情報だった。ようやく朧気なものの輪郭がはっきりしてきた。
古代のHMは、その”美しい星”に住む人類を拒んだ。これはある意味自己制御システムにおける自然現象の一つとも言えるのかもしれない。人間が外部からウィルスの侵入を拒むように、地球も同じように拒絶反応を示したのだ。これもまた、自然現象の一つなのである。
・・・・・・ 自分は、この戦いを受け入れるべきなのだろうか]
― 川沿い ―
[キャスリーンはハルナを見つめたまま動かない。少女の正体を推し測れずにいるからだ。あれは古代のものか、現代のものか]
[視線が交錯する。]
――
[該当信号の発信源か検証...類似。
青い寝間着...綿100%。
敵性度判定...演算失敗。]
……
接触を試みる。
[無言で掴んでいた裾を離し、
とことこと信号の方向へ――]
『あっ! この前の姉ちゃんだ!』
[キャンディを舐めている少年が現れた。
割って入る形になった彼は、
ポケットからハンカチを取り出し、女に近付く。
ちなみに、今日はチュッパチャップスンだ。]
かまわない。
それも私の役目のひとつだ。ソウマ。
[ふと、イステは遠目に見える
工事中のビルの作業に当たるHMへ顔を向けた。
Endeavourの本社ビルもまた、ビジネス街のほうに見えようか。]
――…《Endeavour》か。
もし敵に回るとしたら……本当に厄介だぞ。
[イステと同じ方向へと視線を向けて、
静かに言葉を続ける。]
世界中を敵に回す。
そんな事にだってなるかもしれねぇ。
大袈裟じゃなく、な。
[キャスリーンは少年に声をかけられ、ハンカチを差し出されても、その行動の意味をすぐには理解しなかった。なんのことはない、予想外だったのだ]
もういいの? そう。あなた、偉いわね。
[彼女はハンカチを受け取って白衣のポケットに入れる。少年をそれを確認して、顔全体でうれしさを表現すると、「ありがとう!」と手を振りながらかけだしていく。その背中を見送るキャスリーンの目は、困惑と愉悦の入り交じった色をしていた]
この時代、この世界。私はまだまだ、知らない事が多すぎるわね。
/*
書いてから、ハンカチを少年にあげたままにしても良かったかなと思わなくもなかった。どっちが良かったかな。
*/
―街―
何が相手とて
私が望むのは、「終焉」を退けること。
[イステは見据えるように、眼を細める。]
あのとき。
「終焉」を倒すには至らなかった。
地に封じたのみ。
だから。今度こそは。
[キャスリーンはハルナに向き直して、再び直視した。向けた瞳は二色に染まる。その色は興味と警戒]
私はキャスリーン・ロンズデール。アモン伯爵に縁ありしもの。機神の一つを預かりしもの。
[あなたは誰か、とは問わなかった]
ふっ。
[肩の荷が降りた感覚に陥る。
そうだ、ラミアも言っていた。古代のHMのパイロットは”身元が判別出来る人間”なのだ。
つまり、この僕もまた同じように身元が判別出来る人間であり、サラとも従兄弟同士で幼少から世話になっているのは間違いない。
記憶を大事にしろ、とサラが言っていたのはこういう事だったのか。
ラミアが僕に見せたのは、ラミアに込めた誰かの願いでしかない。まるで自分の事であるかのように彼は僕に記録を見せ、自分が成し遂げられなかった任務を僕に託そうとしているのだ。
事実、その”美しい星”の人類に対して感情移入が無いわけではない。憎悪の感情を植えつけられているのもあるが、確かに彼らに非は無い。
抗体であるはずの古のHM達を破壊する事がこの地球にとって有益であるかどうかは考えるべきなのだろうが、人類だって外宇宙の別の生命体との遭遇に対して全く適応出来ないわけではないだろう。対話の余地はある。
ならば、古のHMは古い抗体でしかなく、地球にとっても不要であれば、”美しい星”の人類にとっては有害な存在でしかないのかもしれない。
少なくとも、ただ見殺しにするのは忍びない]
[少年は後に、この出来事に関してこう語る。
『あの日、あの時、あの女性に出会わなければ、
僕はずっとニートのままだったでしょう。』]
……
[歩み寄ろうとした足が止まった。
目の前で起きた現象はあまりに自然で
在り溢れた人間の営みそのものだった。]
インターフェイスの信号。
けれど人間?
[いくら演算をしても、答はエラーメッセージばかりだった。]
[少年は後に、この出来事に関してこう語る。
『あの日、あの時、あの女性に出会わなければ、
僕はずっとニートのままだったでしょう。』]
……
[歩み寄ろうとした足が止まった。
目の前で起きた現象はあまりに自然で
在り溢れた人間の営みそのものだった。]
インターフェイスの信号。
けれど人間?
[いくら演算をしても、答はエラーメッセージばかりだった。
そうしている内に、女性の方が話しかけてきたようだ。]
/*
うん、私もちょっと気になっていたんですが。神話の時代に「終焉」と「機神」との間に対話が成り立たなかった理由って何なんでしょうね。向こうの惑星探査機自体が地球生命に害を為すような質の物だったとか、そういうのなんでしょうか。
*/
[頭を抱える。
参ったな、というようなため息を付く。
自分という存在に対しての不安は取り除かれたが、この判断は重い。
リルはこれを知っているのだろうか。サラはどうだろうか。
少しだけ、まるで他人ごとのように物事を捉えられるようになったのは大きな前進だ。
だからこそ、冷静になれねば**]
フィリップ・ミラーが「時間を進める」を選択しました。
謎の影が「時間を進める」を選択しました。
キャスリーン・ブロンズデール。
[名前を復唱する。演算ミスで一文字増えたらしい。
目前対象の友好度を計測...40%。]
アモン伯爵……私のメモリーにはない。
私は...
[信号検索...該当一件。]
3rh;v>6rのf>u:e3。
契約者にはハルナと呼ばれている。
私は覚えがある。
貴女の信号。
/*
>>106
>『あの日、あの時、あの女性に出会わなければ、
> 僕はずっとニートのままだったでしょう。』
何をどう咀嚼してそうなった!(笑
*/
−川沿い−
ん?あの花がどうか――?
[会話の途中で言葉が止まる。ハルナの視線の先では白衣の女性が子供と何やらやり取りをしていた。
掴んでいた裾から手を離して女性に歩み寄るハルナ。その様子から、単なる顔見知りではない事が容易に推測される。
かと言って自分が出来ることもなく、ただハルナと女性のやり取りを見守るしかなかった。]
―朝・ホテル内のレストラン―
うむ……うむ。
やはり朝は味噌汁じゃのう。海苔と納豆じゃのう。
[明らかに異国人の老人が、和食のメニューに舌鼓を打っていた。箸も上手に扱っていた]
私は銅の谷などではありませんが。
[間違い方に少し呆れた]
……いまのが、あなたの真の名? それはこの言語では発声不可能な名前なのかしら。もしそうであれば、あなたは異文化に生まれたものなのでしょうね。
信号というのが何を指すのかわかりませんけれど、私もあなたのにおいをどこかで嗅いだ気がしています。それが何時の何処なのか、わからなくて困っているのですけれど。
[伯爵を知らないという。それは古の時代に接点が無かったからなのか、伯爵の名が喪われてから世に現れたからなのか。今はまだわからず、さりとてそれを尋ねるべきか判断も付かず]
段田 弾が「時間を進める」を選択しました。
和食は良いの。わびさびでヘルシーで美味いからのう。
[そんなことを口にしながら、一口一口を嬉しそう食べていく。ところでわびさびって何だろうと少しだけ思ったが、そんなことを二秒も気にし続けるような性質ではなかった]
うむ。ごちそうさま、じゃ。
[やがて食事を全て平らげ、ナプキンで口周りを拭く。
そうして、ぽつりと呟いた]
さて……これからどうしようかのう?
/*
んー。ついインターフェイスと喋ってしまうんだけど、それをやるとパイロットを傍観させがちにしてしまうかな。もしそうなら余りよろしくないなー。
*/
[段田弾は思う。
ああ、この女性――キャスリーンもインターフェイスなのだと。
さらに思う。
ハルナは信号と言い、キャスリーンはにおいと言った。
ハルナは機械的で、キャスリーンは野性的だな、と。]
胴の谷間?
[言語意義を検索中...不明。]
におい。
私に特徴的な体臭はない。
別意義の言葉と推定...
[じっと見つめている。]
本来であれば発音出来るよう変換可能。
メモリーそのものが参照できない。
キャスリーン・ロンズデールと類似の信号の接触日時。
検索する。
[検索中...]
投票を委任します。
ポルッカ ヘヴンベルは、会社員 に投票を委任しました。
ポルッカ ヘヴンベルが「時間を進める」を選択しました。
― ホテル付近 ―
いくのか?
[端末を見るイステに視線を送りながら
この先の行動について尋ねる。]
どんな奴が出てくるのかね……?
[これまでに会った3人を思い浮かべながら
これから出会うであろう者に思いをめぐらせた+]
魔導機械? それとも、純機械の方かしらね。人よりも機神に近い、そんなにおい。
あちらは……人間のようね。混じり気の無い、純血の人間。
[そして弾がたじろく様を見て、口元を緩める]
こういう空気は初めてなのでしょうね。でも、次に同じ空気を吸った時は、空元気でも威勢を良くした方がいいですわ。あなたがこの子の主たるを願うのならば。
[そこに見たのは、新兵のにおいか。ふと、前に見た拙い動きの機神を思い出す]
/*
円城寺のコアタイムって思ってたより遅いのかな。
こりゃちょっと私の側が頑張らないといけないやもしれん。
栄養ドリンクブーストも視野に入れるか。
*/
えっ、あ、あるじ?
[キャスリーンの言葉に一瞬驚き、やがて首を傾げる。]
どうなんだろう?
キャスリーンさんは俺の知らない事を色々知っているのかもしれないけど、俺はハルナの事をパートナーだと思ってますよ。
でも、ご忠告はありがたく聞いておきます。
俺自身、もっと頼りになるパートナーでありたいですから。
あ、俺、段田弾って言います。
[今更ながら自己紹介をして、ぺこりと頭を下げた。]
しかし、あの青年はちゃんと宣戦布告を届けたじゃろうかのう。
[頭を捻りながら、とりあえずレストランを出る。
彼は、貸しにした方がいい、と言って現金を突っ返した。ただの青年に見えた男が、多額の現金を、だ。
正直、なんかマズったんじゃないかと思った]
あれ、無関係じゃよなぁ。多分。
[思索にふけりながら、目的地もなく歩く。何かを考えるときのクセで、歩きながらだと頭の中がまとまりやすくなる気がする]
― ホテル付近 ―
来たからには、接触をはかろうと考えている。
どんな者かは、…まだ分からないが。
[ホテルの中へと足を踏み入れる。
敷かれた絨毯に音が飲まれた。
このホテルにはレストランが併設されているようだ。]
――そういえばソウマ、
食事は必要ではないのか。
[ふと気づいたように振り返る。
レストランの側、中に居るものからは
イステと蒼真の姿が見えようか。]
[まあ、とりあえず宣戦布告はした。してしまった。分からないことだらけだが、矛先は多分間違っていない。状況的はきっと。
うむ、と頷き、自分の得ている情報を一つ一つ整理する]
まず、シェルナとリュースは終焉を止めるためにある。そういう存在意義を『持たされている』。
そして、リュースはHMである。でかくて多分高性能。
そして、ここから推測。
リュースは終焉と戦うことを想定して作られた機体である。
つまりその終焉とやらは、リュースでボコれば倒せるような代物である。
[キャスリーンはしばし視線で弾の表情をまさぐった後、右手の甲で口元を抑えて忍び笑いを始め……そして耐えきれなくなって声を漏らした]
あなた、若いのね。
[でなければ余程のお人好しだろうと、彼女は思った。未だ敵か味方かも定かではない相手に対して、余りにも無邪気すぎる。
そういえば、とキャスリーンは記憶を振り返る。ハンカチを返してくれた少年のこと。あの少年も無邪気だった。この少年達は、無邪気なままに生き続けている。
キャスリーンの知る時代、古の故郷では、そうやって生きる事は困難を極めた。この世界には、その高価な無邪気を護り続けている何かがあるのか。
それが、風限の口にした「対等」という言葉も護っているのだろうか]
─ 闇の中 ─
[【 】は【 】の夢を見るのか。
リルの意識が落ちた闇の中で再生されるそれらは、必要な情報を忘れないようにする活動の際に知覚される現象──夢だと断定しよう。]
Side Li1 記録時期 不明
[「妻に生き残って欲しい」と言いながら、自らの命は顧みない、彼の想像から抜け落ちてしまっているのは、二人の出会いの記憶に相違ない。
生態系修復装置の設計者である彼は何処で妻とはじめて顔を合わせたのか。最初に我々が何を話し、意気投合したのか。そして、現在の妻がどのような職務に従事し、どのような意識を持った個人であるのかも。
研究が【美しい星】に間に合わなかった事への後悔もあるのだろう。だが、自己犠牲だけですべてを解決しようとするのは、彼の悪い癖だ。研究者としての職業意識を別にしても、妻もまた、彼に生き残って欲しいと切望している──その単純な事実に気付かない。
彼の妻である女性の移民先の星を探す調査団への志願は、政府に受け入れられるだろう。調査団の人材として必要な能力を彼の妻もまた有している。]
Side Li2 記録時期 不明
[滅びの瞬間に怯えながら、見知らぬ場所での夫の死を恐れながら、只、待つ事よりも、共に在る事を望んでいる。
二度と故郷に戻れなくとも構わない。
選択が積極的なリスクを伴う結果を生んだとしても構わない。
最期の瞬間まで時を共有していたい。
高度に進化した社会の中で、何故、私達は婚姻と言う形態を選んだのか。彼の意識からそれが抜け落ちてしまっている事が悲しい。
──決意は変わらない。]
Side Li3 記録時期 不明
[【青い】【星】への到達。それは調査団の任務の変化した事を示す。様々な可能性が脳裏を過る。
もし、探査装置が成果をあげなかったとしたら? それが壊れたとしたら?──彼はおそらく、最も危険な任務に志願するだろう。
まだ観測は始まって一月も経過してないのだが。]
Side Li6 記録時期 不明
[事態が深刻すぎて涙で前が見えない。
こうなる可能性を考慮しなかったかと言えば、否。寧ろ、成功の可能性が低い事は、調査団全員が理解していたはずだ。
絶望的な空気が船を包む中、【美しい星】の滅亡よりも、自身の死よりも、彼の死を怖れている事実に気付いた。
彼の志願を私は止める。
装置の最重要発明技術者である彼が装置の修理のために降下して、生命を失った場合、我々の未来も失われるだろうと言う説得を試みる。彼を一番に降下させる事は止める事が出来るだろう。
だが、第二候補者の降下は失敗に終わる。
リミットはほど近い。]
Side Li7 記録時期 不明
[最期に向けて、出来得る限りを尽くす。
それは【美しい星】の同朋の為でも有り、私が死んだ後の彼の為でも、そして何より私自身の希望の為に。
私に彼の選択が理解出来ない事が多くあったように。
彼には、私の非人間的で残酷とも言える選択がすぐには理解出来ないかもしれない。
けれども、これが私でしかない。
切望している。
──愛しているわ。]
[検索終了...]
日時検索結果は先日。36時間以内。
[伝えながら、ダンと女性のやり取りを眺める。
挨拶の方法をメモリーに登録。
笑いをもらす女性には、視線を向けるのみ。]
[端から聞かれたら、何を言っているのかと訝しまれるだろう。しかし、どうせその後にこう推測されるはずだ。
―――ゲームか、SF小説の話でもしてるのか?
だから気にしない。どうせ警戒する相手に自分の存在は筒抜けである]
あー、つまり。
HMで有名なあの会社に、リュースでボコって壊せる未確認超機体ぽいのがあるのかもなぁ。
[そしてキャスリーンは、この少年に対して腹の探り合いをする必要は無いと判断した。これは氷の思考が生んだ答えか、それともただの甘さか。それは彼女にもわからない]
私は「終焉」に相対する者。「終焉」を討つために永き時を超えて来た者。鉄壁の巨人《コンゴウ》の従者。
あなた方はどうかしら? 「終焉」に敵対しているのかしら? 「終焉」に与しているのかしら? それとも、何の関わりもないのかしら?
私の敵か味方か、どちらかしら?
[自らの旗幟を鮮明にして、弾たちに問いかけた]
そうですね、俺、まだまだ若いです。
だから、俺は俺の可能性を信じてます。
そうでなきゃ、生きてる意味、無いですし。
[胸を張って言った。]
ところで、キャスリーンさんもインターフェイスなんですよね?
パイロットの人は、どこにいるんですか?
俺達も“終焉”に対抗する立場ですよ。
だから、出来れば味方でいたいですね。
俺達が敵対する意味こそ、探すのが難しいと思います。
[キャスリーンの言葉に、当然のように答えた。]
―ホテル―
[ホテルの廊下。白髪の老人が歩いている。
蒼真に食事のことを尋ねた折、視界に入った。
穏やかそうな人物。
だが、口にしているのは――]
そこのご老人。
いま、なんと謂われた。
[イステは、彼を呼び止めていた。]
三十六時間以内……? それは、随分と最近の事柄ですね。
[そして弾にパイロットの存在を問われて、ようやく推測に確定の署名をする]
HMと呼ばれるものと、古の機神のにおいを感じたもの。光の砲弾を込めし大砲を放ったのは、あなた方の機神……と、いうことかしらね。
私の主は……さあ、何をしているのか。どちらにいるのか。私にも掴めなくなっている所ですわ。
[ため息を吐きつつも、微笑を失う事はなかった]
─ 1d・Endeavourラボ/会議室のような場所 ─
[ソファの上で再び目覚めた時、傍には誰かが居たのか。
Endeavour本社にやってきた円城寺からのアポにサラが何らかの対応を施した後であったのか。]
──…ッ
[表示したままのスクリーンはそのままになっており、睡眠中のリルの意識と呼応したのか、ノイズが走っているのが目立つ。
リルの真紅の双眸からは、涙が流れていた。]
過去等、
振り返るものか。
懐かしんで溺れたりするものか。
これが私でしかない。
切望していた。
何度あの時に戻っても、
私は現在に繋がる選択をする。
こんなけの情報で大企業に喧嘩売るんだから、便利なキャラ設定だったなぁ。元破天荒英雄。
行動理由=勘。ただし英雄の勘。
[最近の事柄と言われれば、一つうなずく。]
"終焉"――
[外部音声メモリーを元にデータ化した存在。
そのあらゆる物事は不明瞭。
削除されたのか、元から無いのかは不明。]
データの開示を受諾。
私はシトクロムe6の演算処理媒体。
演算補助デバイスの破損の為、未使用。
盗掘者の手により出土し密輸。
輸送ミスによりダンの元へ。
現在に至る。
開発者周囲の目的は"終焉"の停止。
開発者の目的はプロテクトにより閲覧不可。
現在の契約者、ダンの目的。
今の言葉通り。
―Endeavour社―
社長、まだかよ……。
いつまでまたせるんだか。
[気づけばいつぞやの後援と同じようにふんぞり返っていた]
─ 1d・Endeavourラボ/ラミア格納庫 ─
[戻りの遅いフィリップを探しに行く。
彼はラミアの格納庫の隅にあるベンチに腰掛けていた。ラミアの扉は開いたままで、コックピットの闇がのぞいている。]
……フィル。
[夢を見た所為だろう。胸が詰まる。
感情を見せないように声を掛けた。今までと比較して距離が遠い分、随分と控えめに響くかもしれない。]
[呼び止められて、眉を動かす。なんと言ったか……。
わりと物騒な話をしてました]
ホ?
なんのことかのう。
[振り向くと、自分を呼び止めたのは一組の若い男女だった。どちらも知らない顔であることを確認する]
どちら様ですかのう?
そう。なら、お互い助力を期待して良いようですね。
[どこまでも真っ直ぐな弾の回答に感じるこの感情は、まぶしさか。
そしてハルナの「輸送ミス」という言葉を聞いて]
えっ。
[表情が少し固まった]
そ、そう。良い人に巡り会えて、良かったわね。
[混じり気の無い本音が漏れた]
/*
>>146
>どこまでも真っ直ぐな弾の回答に感じるこの感情は、まぶしさか。
推敲仕事しろ。なんだこの日本語モドキは。
*/
?
[女性の表情が不思議な反応を見せた。
じいと覗き込む。]
良い人。
ダンは良い人。登録した。
[まさかとっさの本音とは理解せず、うなずいた。]
ちなみに。
盗掘者は現在、宇宙旅行計画。
音声記録メモリーに残っている。
出土から密輸までの音声データを
事細かく伝達することも可能。
[ちなみに、内容はほとんどコントである。]
リル・・・・・・。
[思考に沈んでいた所に、リルが声をかけて来た事に気が付く。
顔を上げて、リルの顔を見つめる。いつもよりも元気が無いというか、声に強さが無いというか]
途中で道に迷ってしまって、気が付いたらここにいた。
独りにしてすまなかった。
[今はまだ、この事を話さずにいよう。
全てはセクター9の記録が開示されてからだ。
僕自身の不安は取り除かれた]
もう大丈夫だ、考えはまとまった。
この世界に対して僕とリルの二人で何が出来るかを、一緒に考えよう。
[力強くはないが、笑顔をリルに向ける。
そろそろ夜になるだろうか、体が睡眠を求めてきた]
―ホテル―
…――、…話が聞こえた。
「終焉」を、知っているのか。
[インターフェース同士は、
古の時代、今とは違う気配を持つがため
互いを感じ取れはするが
他の機神のパイロットについては、その限りではないのだ。]
「さて、お話を聞かせていただきたいのだが?」
アンタ誰?
「情報部n」
もういいや、社長を出して社長を。
あんたに話してもしょうがないから
[椅子にふんぞり返ったまま答えた。
目の前の情報部の人間の悔しそうな顔が印象的だった]
正直、昨日遅くにエンジョージと絡んだだけの自分らは、絶対今日死ぬと思ってたんだよな。誰を生かしておきたいか、って投票方法だし。みんな自分と絡んだ所に入れるっしょ。
だからわざわざ、自分で死にやすくなるよう敵の本願に突貫した面もあるんだけれど。
でもこの投票方法、物語的にコイツはここで死ぬべき、って理由で投票したいとき困る気がするな。つまりこの後墓場に行って、投票したいとき困る気がするな。
[終焉を知っているのか……。そう聞かれ、再度その女性を見る。どこか冷たい雰囲気を纏う女性]
知らんよ。知らんから困っておる。
どうやって止めるもんなのかの。やはり、ボコれば壊れて止まるものなのかの?
[あえて名称は口にしなかった]
音声……そんな物が残っているんですか。けれども、私には不要な物です。そうね、事が済めば……それを元に、輸送ミスをした人を捜してお礼を言うのですね。その時は、どんなお礼をするのか、よく考えるといいでしょう。
[ハルナに向かって、キャスリーンは伝わりそうに無い事を助言した]
「終焉」に関する手がかりを、あなた方は手に入れていますか?
私は未だに有意義な手がかりを見つけていません。憶測の域を出ない、予感に近い事なら一つ。Endeavourの向こうに「終焉」の影を感じるという、その程度の事柄だけ。あなた方は、何か心当たりがありますか?
[二人を交互に見比べて、そう問いかけた]
[大丈夫と言うフィリップに首を傾ける。
彼の性格を考えると、本当かと再確認する事にあまり意味は感じない。]
──…構わない。
私も、少し眠っていた。
サラも席を外して、あのまま戻っていない。
[笑顔を見て、フィリップの傍まで歩み寄った。]
此の世界に対して何が出来るか。
選択肢が──複数あると言うのだろうか。
嗚呼、前髪が少し乱れているな。
あのマンションの部屋に戻って、眠るか。
今夜はこの施設に留まるか。
ここには宿泊施設があるはずだ。
今日はそこを利用しよう。
[帰宅するのが億劫というのもあるが、何となくラミアの近くにいるべきだ、と感じた。
ラミアの覚醒も条件になっている。接触する機会が増えれば、記録開示も早まるかもしれない]
それでもいいかい、リル。
「社長以外と話す気はないようですな」
[部下の声。
溜息。]
「力を持つと、それが正当な自分の力でなくとも、勘違いをしてしまう人間というのはいるものです」
…自分のことを言っているのか?
[笑う。]
忘れるなよ。それは私たちが対外交渉に臨む時、常に意識しなければならないことだ。お前はEndeavourの人間だが、Endeavourそのものではない。
「…は」
いいだろう。代役を立てるのは面倒だし、誠意を示そう。私が直接話す。回線を通せ。録音されると困る、例のごとく私の顔は過去の映像を、声は対外的に使っている調子に直させろ。
必要以上に修正する必要はないぞ。
ホッホ。さて、どうかのう?
[乗り手と聞き、やっぱり乗って操縦するんだと分かった。今まで知らなかった]
ああ、昔も戦争があったのかの。それで負けたのか。
……いや。どうも世界はまだ終焉を迎えてないようじゃし、単純に負けたわけでもないのか?
まあよいか。
で、それでワシがその乗り手という者じゃったら、お主はどうする?
今フィルアンドリルが水面下で熱い戦いを繰り広げている。設定の椅子取りゲームという名の…
開幕直後からずっとやってっけど
マンションに戻らなくて、
良いのだな。
──分かった。
[控えめにそっと、今、乱れていると言ったばかりのフィリップの前髪をすくった。
ヘッドセットに触れ、施設内マップをフィリップにも分かるように、パネルで表示。宿泊施設があるエリアを示す。]
私は此処から来たのだ。
何の問題もない。
[前髪を整えられる。
少し気恥ずかしくなったが、お返しというわけでもなく彼女の肩にかかった髪を指にかけ、後ろに流す。
軽く後ろ髪に指を通す。彼女の髪の感触が心地よかった]
ありがとう。
じゃあ、行こうか。案内してくれ。
[そう言ってから、一瞬ラミアへと視線を向ける。
何故だろう。その体からは禍々しい闇が発せられている気がした]
記録した。
動作後、私が破損されていなければ。
[自分を掘り起こした人間。
音声でしか知らない人間。
けれど、現代に甦らせた事実に変わりはない。]
襲撃記録。
紅漆の機体。
Endeavour側の機体に加担。
エネルギー観測値。
メモリーデータ値の"終焉"と類似。
[必要なら、戦闘中のデータを開示すべく
内部で情報をまとめる。++]
こちらは、アレハンドロ・コレイア14世だ。
伝言を頼まれてきた、内容が内容だから社長にと思っただけだ。
伝言の依頼主は、ポルッカ・ヘヴンベルだ。
俺はただ伝言を受けただけで、ポルッカ・ヘブンベルとは無関係だ。
繰り返すが、俺は金で雇われただけで無関係だ。
[自分の立ち位置を明確に伝える]
……ん。
[自分の髪が前に流れている事には気付いていなかったが、何時もより下を向いて歩いて此処まで来た所為でそうなっていたのかもしれない。
ともあれ、目の前に彼は居る。傍に居るのだ。
少しだけはにかんだような笑みをフィリップに返す。
インターフェイスとの接続で、ラミアのコックピットが音も無く閉じる。フィリップがそのHMを振り返った時、リルは前方を向いていた。宿泊施設へ向かう。]
──フィルは、
もしかして。
ラミアに、乗っていたの、か?
否、どちらでも構わないのだが。
機体に接続したのならば、
腕は大丈夫だった、だろうか、と。
協力、のう。
[もう一度二人を見て、ふむ、と頷く]
それはもう一人に聞いてもらいたいのう。
ワシは詳しいことは何も知らんからの。協力関係など気軽に約束できん。
……じゃがまあ、忠告くらいはしておこうかの。
もしお主らがワシと敵を同じくするなら、身の回りには気を配った方がいいぞい。鼠がうろちょろしておるかもしれんからの。
紅漆の機体……。
[風限やイステが言っていた機神のことだろうか。それが「終焉」との類似性を持つというデータを明かされて、キャスリーンの脳裏に「眷属」の二文字が浮かぶ]
それは本当なのですか? 「終焉」に、似ていると?
[事務的に処理するハルナを見て、ふとキャスリーンは考える。ハルナと名乗る、人ならぬもの。自分やイステと同じ側にいるであろうもの。
けれども、何故だろう。自分よりも、この少女の方が人間により近いように思えるのは。少女のどの部分にそう感じたのか、自分でもわからない。++]
あら。ふふふ…。そんなに警戒しなくても、私たちは何もするつもりはありませんよ。
どのくらい、私たちと彼の関係についてご存知なのかしら。
/*
>>163
その名前なにをどうやってでっち上げたんだ(笑
←元ネタ無いだろうと勝手に決めつけている奴
←つまり元ネタがあれば恥さらし
*/
何も知らねーよ??
いったろ、金で雇われただけだと。
[実際は貸しにしていて受け取ってはいないのだけど]
警戒もしたくなるさ、受け取った伝言がとんでもなくてね。
/*
>>166
ちなみに中の人は別に眷属だとは思っていません。キャスリーンならそう推理するかなあ、という感じ。
正直言って「終焉」の正体とかよくわかr
*/
/*
そういえば、今の所キャシーには監視が付いていないっぽいけど、監視が付いたとしてキャシーは気付くんだろうか。
まあ最終的には面白いかどうかで考えるんだけど(ぉぃ)、どうなのかなあ。
*/
投票を委任します。
サラ・ミラーは、会社員 に投票を委任しました。
サラ・ミラーが「時間を進める」を選択しました。
嘘はつけないな。
君のいない間に少しだけ搭乗した。
今のうちにラミアの事を学んでおこうと思って。
腕は・・・・・・大丈夫だ。
短時間であれば支障はないようだ。
[しかし、何故リルというインターフェースがありながらこれほど苦痛を伴う操作手段が存在するのだろうか。
疑問は沸いたが、気に留める程では無かった。
廊下を進むと、簡易宿泊施設の区画に入る。
人の気配はあまり無い。HM同士の戦闘が表面化し、出払っているのだろうか]
サラ・ミラーは、オキセンシェルナ を能力(襲う)の対象に選びました。
─ 1d・Endeavourラボ/簡易宿泊施設 ─
[区画を仕切る扉が音も無く開く。
昼夜も分からない施設の明るい蛍光灯の下で、フィリップの腕を覗き込んだ。手のひらをそっと添わせて、異常が無いかの簡単なスキャン。光の円環が波紋を描き、フィリップの腕を通過する。]
短時間であれば、か。
少しずつ、試してみた方が良いのかもしれないな。
[フィルに話し掛けながら、サラはこの施設を、治療等含めて好きに使えば良いと言っていたが、彼女が戻っていない事も有り、連絡しておこうと思考する。忙しい身分のサラであれば、施設外へ出た可能性もあるやもと、所在地を検索しようとして──。
サラと円城寺の通信を傍受してしまう>>163>>167>>167>>169>>171。一瞬、リルの真紅の双眸が、非人間的な光を帯びた。]
そうかもしれないけど。
俺まで疑われたらかなわんしな。
まぁ、とりあえず伝えておくぜ。
「我らは世界の終焉を止める者なり。義によって立ち、この世の終わりを望む者を討ち滅ぼさんとするものなり。
此度、その脚がけとして貴社を陥落せんと望む者なり。
その代表ポルッカ・ヘヴンベルの名において、貴社Endeavourへ、ここに宣戦布告を行う」
だってさ、正義は自分のところにあるとか息巻いてたぜ??
あい分かった。覚えておこう。
[金色の気配はどこに、との質問に、しばし冷たい女性の目を見つめる]
さて、の。
昨日はとりあえず、ワシの隣を部屋を取らせて休ませたがの。まだそこに居るか、それともどこかに出ておるか。
まあ、それでも近くには居るじゃろう。
[そして。最後の忠告には、口の端を歪めた]
おお、ありがとう。気をつけるよ。
……討ち逃がさんようにな。
[クツクツと笑い、そしてふと表情を元に戻した]
さて『見知らぬお二方』。引き留めてしまって失礼。
お食事に行くのでは?
[別れの挨拶は、そっけなく。
相手は未だ素性の分からない。オキセンシェルナを欠いたままこれ以上情報交換は、得策ではないと感じていた**]
[腕を光が通過する。
どんな構造になっているのだろうか。インターフェースという存在を漠然と”パイロットをサポートする人間”と認識しかけているのだが、彼女の腕に搭載されているスキャン装置はどのような物なのだろうか。超小型端末が取り付けられているのではとリルの腕をじろ、と見るが結局判らずじまいだった。
スキャンが終わると、リルが何かに気が付いたような反応を示した]
・・・・・・どうした、リル?
意味不明だし、正義を語るものが絶対的正義であったことは今まで一度もないと私は思うけど、はい、受け取りました。
こちらの言葉を伝えてもらってもいいのかしら。
本社から、サラへの通信を傍受した。
『我らは世界の終焉を止める者なり。義によって立ち、この世の終わりを望む者を討ち滅ぼさんとするものなり。
此度、その脚がけとして貴社を陥落せんと望む者なり。
その代表ポルッカ・ヘヴンベルの名において、貴社Endeavourへ、ここに宣戦布告を行う』
[ヘッドセットに手を当てて再生する、その音声は円城寺の伝言。瞬きをひとつ。スクリーンを現出させて、本社の防犯カメラと接続する。あまり映像は良く無かったが、そこには見覚えのある学生の姿が映っていた。]
ポルッカ・ヘヴンベルの代理で、
何故彼──が?
ああ、そうだね意味不明だ。
伝えるのはかまわんけど、連絡取れないよ?
そんなことより、居場所を条件次第では教えてもかまわんけど??
俺は金で雇われただけだしな。
今のは、聴こえたぞ。
──サラ。
[顔を合わせて居らずとも思念が伝わるのか、定かでは無い。通信に割り込むリスクを考え、咄嗟に念を送った。]
円城寺 海人が「時間を進める」を選択しました。
[スキャンの名残、仄かな色をした光が空に滲むように溶ける。
フィリップの講義を聴きに行った教室で出会った、1人の学生の不可解なシグナルを思い出す。円城寺の浮かべた表情等も。
風限 蒼真と言うパイロットは、帝都大学医学部に所属する学生だったが、この円城寺海人は何者なのだろう。]
サラ、相手に
──円城寺は。
[続けて再生する音声は、サラと円城寺の両方。
首を傾けて、何処か遠くを──そしてフィリップを見た。]
あなたを彼以上の金額で雇うこととかかしら。
[首を傾げる。]
彼の要求に対して折れることはできないわよ。
うちが倒れたらそれこそ世界は大混乱だわ。
円城寺君!?
[見覚えのある顔。
そして違う名義での宣戦布告]
この世の終わりを望むもの、だと?
そんな馬鹿な、古代のHMは人間との対話の機会すら与えないつもりか!
[これは同情だ。
しかし、人間の業の深さも理解しているつもりだ。
話し合いで解決するような声明ではない。
それにしても、円城寺は何故別の人間の声明をもってここに来ているのだろう]
リル、ポルッカ・ヘヴンベルとは誰だ?
僕らはその人物と接触する必要がある。
面白くない提案だな。
だけど、理には適ってる、流石ってところなのかな?
そりゃそうだ、此れだけ偉そうにしてる会社が倒れたら大変だ。
が、しかしだ。
未確認HMの話がある以上、此処も万全ではないんじゃないだろうか?
主犯だったりな、ポルッカ・ヘヴンベルが。
こういう場では面白みを嫌う人間もいるから、どうしたらいいか迷うことがよくあるのよ。
偉そうにしている、と思わせてしまっているとしたら、申し訳ないわね。そんなつもりはないのだけど。
…「未確認HM」のことを知っているのね。
そして、あれが強力なものということも知っている。
情報が密かに世に伝わっているのか、あなたが特別なのか、果たしてどっちなのかしら。
ヘヴンベル氏が主犯、か。
ありえないことではないわね。
彼になら「抵抗し得ない実力が何の担保もなしに自由に動いている」というのがどういう意味を持つか、分かるはずだもの。
侵略者、か。
[ボルッカのデータを確認する。
元傭兵。
成る程、こういうのは手馴れているのだろう。
いわばクーデターみたいなものだ]
彼が古代のHM操縦者の中核と考えて間違いなさそうだな。
いいや? 偉そうなんてとんでもないぜ。
一般人の俺に社長がテレビ電話とはいえ時間を割いてくれるなんてびっくりだ。
社長が気さくなのか、ポルッカがとても危険な人物なのか?
どちらにしても、伝言を受けたかいはあったね。
[情報を一つ手に入れる。
未確認HMが強力だという情報は正確にはなかった]
へぇ、強力なんだ??
俺の友達達は、まじヤバクネ?しか言わなくてよく分からなかったんだよ。
どっちでもないという選択肢だとおもうぜ。
ほら、俺が色んなところに無駄に知り合いがいるし、
情報も漏れ出してるんじゃないか??
[つまり、両方といいたい]
ちょうど時間が空いていたものだから。
ま、時間を割いてもらえない政府のお偉方あたりは、今の光景を見たら飛び上がって驚くかもしれないけど。
[笑う。]
…「抵抗し得ない」もののまま放置するつもりはないわよ。
あれは危険だわ。
情報が漏れているとしたら、急がなきゃね。
無用の混乱を市民に与えていいはずはないもの。
馬鹿な、確かに地球は地球に生息する生物のものだ。
しかし人類もまたいつかは滅び行く運命。他人事ではない。
それを、対話も無しに拒絶するほど今の人類は低脳ではないだろうに。
ボルッカと、会おう。
対話か、あるいは・・・・・・・彼のHMを沈黙させる事も想定しておく。
政府のお偉方よりポルッカなんだね。
ちょっと、俺もあの人に対する摂氏方を考える。
市民はもはや遅いかもしれないぜ
俺が、ポルッカならまずは市民から崩す。
現に噂は出回っている。
その上で、オタクの会社にネガティブキャンペーンだ。
政府を使ってももはや覆せない流れが起きるかもしれない、なんてね。
忠告として受け取っておくわ。
でもEndeavourより彼らが怖いと思うわよ、普通の人は。
私たちの味方は政府より市民だし、ね。
──そう、
なのだな。
[口調は変わらないが「拒絶」と繰り返した時、過去を思い出す言葉は無機質なものになる。]
ボルッカと会うとすれば、明日か。
サラも各方面に向けて準備が必要と思われる。
…スタンドアローンのまま存在し得る、何かの拍子に一般市民へ危害を加えようとすると一方的に加えられてしまう何か。そんなものを、世界は許さないわ。もちろん、私たちも。
HMを独占してる企業に対抗する未確認HMだよ。
俺じゃなくても、未確認を応援するんじゃないか??
民衆は、立ち向かう強者が好きだし。
支配者を嫌う傾向は確実にある。
まぁ、あくまで俺の考えなんだけどさ。
そうだな、僕らも休息をとって万全の体勢で望もう。
[そう言うと、リルの背中からそっと手を回し、肩を抱いた]
大丈夫、僕がついている。
…そうかもね。私たちも今まで「立ち向かう強者」としてある時は応援され、ある時は攻撃されたわ。
でも、私たちが未知の存在だったことはない。
あなたも、私たちに協力してくれると嬉しいのだけど。
投票を委任します。
円城寺 海人は、会社員 に投票を委任しました。
[はっ、と口に出した言葉を反芻する。
そうか、僕は自分のことを当事者として扱っていないのだ。
そして、リルはインターフェースである以上当事者だと認識をしている。
ついさっきまで、消えてしまいそうだった自分という存在。
だが今はリルを守るという責務を感じるまでに、落ち着いていた]
うん? なんだか違うぞ。
お金で買えないのが俺の心だぜ!!
ポルッカに組する気もないけど、エンデバーに付く気もそんなにしないってところかな。
……ん。
元軍人のパイロットと
彼のインターフェイスを、
怖れているわけでは、無いのだが。
[フィリップに身を持たせかけるようにして、身体の力を抜こうとする。フィリップの顔を見上げた。理由は分からないが、彼が落ち着いていると言う事がリルに安堵の息を零させた。]
メッセンジャーとしてやってきた
円城寺が、気になるな──。
[また会う気がした、一方的では有るが、その予感が的中している故に。]
しょうがない、条件を出そう。
同行者を連れてHMの製造工場を見学したい。
それと引き換えにポルッカとあった位置を教えよう。
それ以外は、今のところ不明だ。
[当事者意識の欠如が、落ち着きとして現れている事には気が付かなかった。休もうと言う、フィリップに同意する。]
──……
フィルと、
一緒に眠りたい。
[首を傾けながら、片手だけ手袋を外す。
あらわになる白い手。その指先をフィリップの腕に絡め、近くの部屋を指し示した**。]
こちらからも条件を出していいかしら。
彼との接触があった場合、再び情報を提供すること…
…八王子に大きな工場があるわ。
そこなら、明日にでも行っていいわよ。
ボディチェックはさせてもらうけどね。
あと、そこで働いている人たちは一般の社員よ。
邪魔したり、不安がらせたりは、しないであげて。
[指が絡みつく。
きっとリルも、過去に拘らないとはいいながらも不安なのだろう]
ああ、いいよ。
[彼女がそうしたいのなら、拒む理由は無い。
リルの腰に手を回し、部屋の中へと入っていった**]
OK、交渉成立でいい。
んじゃ、ついでに伝言もあずかろうか。
ついでに、直通の連絡先をおくれ。
今日みたいな手間は勘弁だ。
それに、【一般】社員じゃ話にならないようだしね。
[言葉には一般じゃない社員がいる事を確認する意図を載せて]
工場の邪魔はしないつもりだけど、
同行者が暴れた場合は、勘弁してくれ。
どうやら、前科持ちのようだから。
一応俺も止めるつもりだけどな。
まあ、「一般じゃない社員」がいるわけじゃないんだけどね。
情報量には差があるけど、どんな企業でもそうでしょう?
うちの情報部に電話をかけて。番号は帰りに情報部の者…そっちにいる社員から受け取って。
伝言は、今まで私が話してきたことだけど…。
「あなたになら、「抵抗し得ない実力が何の担保もなしに自由に動いている」ということがどれだけ世界に脅威を与えるか分かるはずだ」と。「もしあなたが、今そんなつもりはなくても、何かの拍子に一般市民へ危害を加えようとすると、一方的に加えられてしまう。そんな存在を、世界は許さない」と。「そちらがどういうつもりで実力を保持しているのか、是非教えてもらいたい」「仕事に忠実なだけのうちの社員にさらに危害を加えたら許さない」「誤解があるのなら、話し合うための準備はある」ともお願い。
…ちょっと多いかしら。
/*
@寝床
なんか急に目が覚め……は?
ええええええええなんだそれえええ?!
え、ちょっと待って。なにがどうなってそうなったの。いや面白いが、非常に面白いんだけれども!
あれ、どう動けばいいんだ。いやまてまてまて、頭が回らん。私の脳みそが状況についていけてないぞ。
……よし! 寝る! 寝直す! 起きてから考える! そうだそうしよう!
*/
リルが円城寺との会話を聞いたのはうまいよね。頭のどこかで爺さんの退場のことを考えつつしゃべっててどうやろうかと困っているところで一発解決の確定ログをぶっこんでくれた。
― ホテル ―
……俺は、風限蒼真だ。
[別れ去っていく爺の背中に、名前を投げ掛けた。]
あれもパイロット、か。
一筋縄ではいきそうにない爺さんだったな。
[表面は好々爺っぽくはあったか、
内には何か一物を抱えている……そんな印象。]
イステは、どう感じた?
…彼は。
この時代においても
何らかの戦いを経験しているのかもしれない。
[蒼真の問いにはそう答える。]
キャスリーンと対をなす
乗り手では、ないようだが。
前進、とも言い難いか。
[キャスリーンの質問>>166を受け、少女は静止する。]
本当……この場合の「本当」の定義。
「実際に起こった事」と変換する。
「本当」ではない。
あくまで外部音声データ。
外部波長データをロードした結果。
データ化された情報が元。
開発者によるメモリー操作は否定できない。
[女性の心中を余所に、少女は理論的事実を告げる。]
情報交換完了...
キャスリーン・ロンズデールの敵性度を設定。
[目的の有害度……E。
方針の合致……B。
会話対応、開示レベル……C。
総合。
契約者≪ダン≫の移行と合致。協力可能。
敵性度は低。
詳細な敵性度ランクを決定。
敵性度 ....]
[ ――― ̄ ̄____ ̄_ ̄_――
__  ̄  ̄ ―――_  ̄  ̄ ̄ ___
『人類__ ̄―画』
――_______ ̄―― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄__]
戦い……戦争、か。
[胸がチリと痛む。
両親が死ぬ原因となった物……。]
まぁ、会えただけでも良しとしよう。
険悪な雰囲気になったわけでもない、
次に話すときの取っ掛かりになると思えば良いさ。
………と、そういやメシだったな。
[よく考えれば、騒ぎのせいでまともな食事をそんなに取っていなかった。
意識をすれば、そこには確かな空腹感。]
設定を完了。
[演算は滞りなく処理サレマシタ。]
複数で固まっている。
信号が発見されやすい。
移動を提案する。
[ダンの裾をくいくいと引っ張った。
特に先ほどまでと変わりのない仕草。
その脇で、水色の花びらが一枚散る。
少女の視界を横切り――瞳はそれを追う事はしなかった。]
…ソウマ。
[戦争。
夜の公園で絞り出すように語った彼の過去を思う。
けれど。
(かのものに対抗しうる兵器。機神)
そう、遠い記憶が
イステのことを定義付ける。
ふるき禁呪さえ用いて編み上げられた。
戦争。戦い。目的は変わらない。その為にイステとヴォルバドスは―――]
あ、ぁ。 そうだな。
―――食事。
摂れるうちに、とることを勧める。
ここでもいいし、別の場所でもいい。
[イステは食べ物の好みを知らないから、そんな風に謂って。]
ん、あぁ……そうか。
[この時代、
違う時を生きていたイステにとって、
この時代の食べ物は殆どが未知なのだろう。
それでは当然好みもわからない。]
なんか、単純な嗜好もないのか?
[だったら俺が決めるけど、ともう一度問い掛けて。]
……。
…食物を摂取する必要は
特には、ない故。
[それでも。単純な嗜好、と問われれば]
エネルギー化の効率が高いという意味でなら、
あまいもの、だろうか。
甘いものか。
[この周辺の店を思い出していく。
流石に隠れた名店とかは把握していないが、
ある程度の数ならば流石に知っている。]
じゃあ、喫茶店にでもいくか。
ケーキとかパフェとか、甘いもんには事欠かないだろ。
確か……近くに評判がいい店があった筈だ。
[付近に条件が該当する店を思い当たれば、
そちらへと向かうために出口の方へと向かう。]
喫茶店。
[ケーキ?パフェ?と首をかしげたようだったが]
お前も食事も取れる場所ならば、
問題はない。ソウマ。
[来た時とは逆に、
蒼真のあとを付いていくように歩き始めた。]
― →喫茶店 ―
あー……そうか、しらないのか。
[知っていて当然の事を知らない。
そればまた、自分とイステの違いを再認識させられる。
生まれや、生きた時代、境遇。
それどころか種族すら違うのだろう。
それに少しだけ、複雑な思いを抱く。
店に入ると、運よく直ぐに席に案内された。
写真付きのメニューを受け取ればそれをイステに渡して。]
どれがいい?解らなければ適当にするけれど。
―喫茶店―
知らない。
それは、私たちには関わりない事だった。
[当時。
街がどうだったか、
神官や魔導師がどのように暮らしていたのか。
イステには遠いことだった。
けれど今は、違うらしい。
色鮮やかな写真の載ったメニューを渡され
じ、と真剣な顔をして見た。]
……。たくさんある。
こんなにも種類があるのか。
よく、分からない。
ん、解ったよ。
[どこか困ったように表情を変える。
それを見て苦笑をしながら店員を呼んだ。
イステにはケーキとミニマンゴーパフェ、カフェオレのケーキセット。
自分にはモーニングセットを頼む。]
この国は娯楽に全力を使うんだよ。
一見無駄に見えるものでも、それで笑顔になれれば意味がある。
……。
[蒼真が頼む、それをイステは見ている。]
あの頃よりも
多くのものが溢れている。
やはり、ずいぶんと違う。
私たちが、それに触れてなかっただけかもしれないが。
――笑顔。笑顔、か。
[あまり時間もかけず、
注文したものは運ばれてくるだろう。
パフェをじっと見た。
スプーンを持つ。真顔でつついた。
口にする。]
――。
[うん。と頷いた。美味しいらしい。]
[注文した物が運ばれてくれば、
イステの行動をじっとみる。
本当に初めてなのだろう。
何処か何かを伺うような動きをした後、口に運んでいく。]
ん。
[無言で頷く様子を見て、微笑ましそうにしてから
自分が注文した物に手を付けていく。]
─ 2d・Endeavourラボ/宿泊施設 ─
[穏やかな呼吸、心地良い温度。
傍らのぬくもりに身を寄せるようにして、リルは眠っている。今、リルが身に付けているのは、騎乗用のスーツではなく、病院で着るような薄い水色の寝間着。
無意識にそうしたのか、片手は緩くフィリップと手を繋いだまま。
施設の中は常に蛍光灯が灯っており、時間の経過は分かりにくいが、日付は2Day に移行しているようだ**。]
[もくもくと食べている。
たまに蒼真の方を見て、
またパフェに視線を戻す。]
……。
[しばらくしてから、漸く]
おいしい。
[と、謂ったのだった。味覚は普通らしい。]
良い人?うん、そう!俺は良い人!
だって、ヒーローだから!!
“終焉”や、無関係な人を平気で巻き込むエンデバーと戦う正義の味方!
[誇らしげに胸を張っていると、ハルナに袖を引かれた。]
ん?ああ、そうだな。
キャスリーンさんは、どうします?
[時々こちらに向けられる視線に首を傾げながら
カリ、とトーストをかじる。
そのまま暫く食を進め、8割方を食べ終わった頃。
イステの方から声が聞こえた。]
――……ん、それはよかった。
[微笑みながらコーヒーを口に運ぶ。]
― 川沿い ―
そうね。
[キャスリーンは弾に今後の予定を問われて、少し考える仕草をした]
少し、調べ物がありますから。一度お別れをしましょう。目的が同じである限り、いずれまた会うことになるでしょうし。
[そう言って、バイクの背に乗る]
/*
ふうむ。第三勢力なのかなあとも思ったけど、>>0:221を見る限り、ハルナが「終焉」に敵対する存在である事は間違いないのかな。
ただ、それとは別に目的があって、それが>>223と。なんだろう、これ。四文字? たとえば「人類総機械化計画」……陳腐すぎるな(笑)。うむ、わからん。
キャシーへの敵性度が上がる所を見ると、あまりよろしくない方向性のものっぽいけど。開発者がマッドエンジニアらしいし。
*/
/*
ログ読み直し。
>>184
むー。ちょっとここの発言がよくわからない。
これはなんだろう、フィリップ(の背後ではなく、キャラ)がポルッカの伝言を勘違いしている、という事なのかな。「この世の終わりを望む者」(=「終焉」)を地球人類の事だと勘違いしてる?
違うのかな。んーよくわからん。
*/
じゃあ、とりあえずポルッカとあった位置を伝えよう。
[昨日ポルッカと出会った場所と状況を伝える。
オキセンシェルナについてはあえて伏せておいた。
成立した交渉はポルッカの情報だけだから]
じゃ、明日八王子に行くからその旨もお願いね。
あ、あとフィリップ『達』にもよろしく伝えておいてね。
[思い出したのはリルの不思議ちゃん具合。
そこに興味を示したイステちゃん。
そして、エンデバーのマスコットに似ているリル。
なにか、エンデバーに関係があるのではないか?
今後の交渉に有利に立てるのではないか?
色々な意味合いを込めた上での言葉だった]
/*
あれ? >>194 を見る限り勘違いしているわけでもないのか。うおー理解が追いつかないぞ。
>>203
うん、心を買えてもいいんじゃない?(こら
*/
―翌日・市街地―
さぁって準備は万端だ。
[昨晩はその手の友人を呼び出して怪しい電化製品を購入した。
超小型カメラに録音装置だ。
帽子に仕込み、靴に仕込み、胸に刺したボールペンにも仕込んだ。
数を撃てば当たるの感覚だった。
上記に留まらず、此れでもかという位の量だった]
しかし、あいつも単純だなぁ。
取れた画像を少し遣るっていったら半分ぐらい金までだしてくれるなんてさ。
ま、取れなかったといって誤魔化すけどな……。
[伝えた内容は単純だった。
電車の中とか、色々なところで女性を盗撮したいとかそんな話を色々伝えたら二つ返事で協力をしてくれた]
馬鹿、遠慮するな。
美味しかったんだろ?
だったら全部食べちまえよ。
[遠慮がちな言葉に苦笑しながら。
どこか子供っぽい雰囲気のイステの頭を撫でる。
人間ではない、違う……そう言っていたが。
いったい何処が違うというのだろうか。
体の作り?体液の色?機神と繋がる力?
そんなもの、今は何処にも見えないじゃないか。
今のイステは何処からどう見ても……
甘いものに喜んでいる、ただの女の子だ。]
――……なんで、戦うんだろうな。
さて、肝心の同行者はどこにいるんだっか。
しかし、本当俺もお人よしだねぇ。
HMに興味を示した理不尽子ちゃんの為に、大企業と交渉とはね。
まぁ、あそこの美人社長とコネクションできたのはいろんな意味で大きいけどさ。
美人は罪だよ、まったく。
[とはいいつつ、不思議と気分は気楽だった**]
/*
整理整理。
まず円城寺はまだ中立として動いている。「単に気になるから」なのか、情報集めに奔走している状態。流れ次第では「終焉」側、または Endeavour側に与する可能性を持っている、と。
まあ円城寺視点では背景事情がわからないわけで、そういう立ち位置になるのもわかる話か。
キャシーは「終焉」と敵対した実体験があるから、「終焉」側に付くことは困難。今更事情説明を受けても容易には納得しないだろう。
ただ Endeavour については、Endeavourと「終焉」の関係次第、という所かな。
キャシーには「終焉」と交渉した記憶が無いはずで(なんかよくわからんけど急に襲ってきた、程度の認識のはず)。フィリップのいう「どうして対話しないんだ」という考えとの間に齟齬があるのよね。
彼の対峙した際にそこの認識の相違をどう埋めていくか、って所が課題になるのかな。
*/
/*
×彼の対峙した際に
○彼と対峙した際に
んー。そうか、タイミングが合わなかった場合、フィリップ夫妻と行き違いが起きる可能性もあるのか。難しいな。
当然フィリップは今日ポルッカとの邂逅を優先するだろうし(しなければいけないし)、こちらもそれに協力すべきだからなあ。
フィリップがポルッカをボコる→帰って来た所で円城寺組と対峙、というのが一番都合のいい展開かしらん。その辺りを念頭に動くかな。
*/
―喫茶店―
また、ばかと謂う。
理解に苦しむ。
それとも私の今の行動は、本当にばかなのか。
[感情の起伏は少ないがどこか不本意そうだ。
頭を撫でられ眼を2度、瞬かせた。
食べるのも一段落したか、スプーンを置く。]
それは、私のことをさすのか。
それとも、「終焉」自身についてか。
或いは別の何かか。
指すのが私のことであるなら
それが私の在る理由だからだ。
/*
オキセンシェルナが未だに無発言と。大丈夫だろうか。
そういえば《コンゴウ》の情報を碌に出してないな。出しておいた方がいいか。
それにしても、ロボット大戦的な話のはずなのにロボットに乗りもしないで情報集めに奔走とか、我々のチームは何をやっておるのか(笑
*/
そうですか、わかりました。じゃあ、また。
[バイクにまたがるキャスリーンに別れを告げた。
去り行く背中を見送って、ハルナの方を見る。]
キャスリーンさん、まだ完全に信用されたわけじゃないけど、悪い人じゃなさそうでよかった。
これから協力して戦えるといいな。
/*
もの凄くどうでもいいけど、役職割り当ては、
人狼:謎の影
C狂:リル
狂人:フィリップ
なのかな? ずっとフィリップが人狼だとなんとなく思ってた私。本当にどうでもいい話だった。
*/
なに、今のは冗談の「馬鹿」だ。
気にしないでいい。
[納得が行かないといった風の表情をみれば、
ぽん と頭を軽く叩く。]
――戦うためだけに存在する……
だったら、もし戦いがなくなったらどうするんだ?
/*
この村の投票システム的には、パイロットとインターフェイスの組み合わせが変化する事も視野に入れている、という解釈でいいのかね。
とはいえ、他の組み合わせっていうのが余りピンと来ない状況ではあるけど。
リルは「終焉」側しかあり得ないだろうし、イステも風限以外のパイロットがしっくり来る感じはしないなー。ハルナはまだ可能性を感じるけど。
キャシーは一応他と組めそうだけど、それが面白いかというと正直疑問だ(笑
*/
――…。
了解した。
[イステは頭を叩いて行く手を見てから、
視線を蒼真の顔へと向けた。]
――。
[僅か、間。]
そうなれば必要になる日が来るまで
また再び、眠りに付くことになるだろう。
私はイステ。
ヴォルバドスの魂。
私たちの振るう力は戦いのない中では大きすぎる。
……それでまた、眠りについて。
戦いになれば目覚めて、戦って……。
その繰り返しなのか?
そんなの……――――。
[言葉が、続かない。
それがイステにとっての普通なのだろうか。
でも、俺は……]
/*
人類機械化よりは人類植物化の方がよりマッドかな(何が
いや、確かハルナって光合成してたなあと今更に。
独り言がまだ1700pt以上もある(笑)。結構書いてるつもりなんだけど、流石瓜科多弁か(笑
*/
そう、繰り返し。
「終焉」を完全に退けられれば
それもまた、終わるだろう。
[「終焉」と戦う。
「終焉」と名乗った彼らが何を思うていたのか、
イステにはそれを考えるという発想も、
今はまだ無いだろう。]
……ソウマ?
[言葉を途切れさせた蒼真へ
イステは続きを問うように声を掛ける。]
そんなの……あんまりじゃねぇか。
[感情もある、意志もある。
それなのに、彼女の在り方は人として認められていない。
事実、確かに人ではないのかもしれない。
それが普通なのかもしれない。
でも、それでも――……。]
気に、入らねぇ。
[ぽつりと、そう呟いた。]
[食器類を店員が下げていく。
漂う雰囲気にか、何処か足早に。]
あんまり。
何故。
何が、気に入らないというのだ、ソウマ。
[瞬く。不思議そうに。]
/*
空から女の子が降ってくるけど
既に幼なじみの子がいていい感じとかだと
とってもラブコメちっくですよね
とか唐突に思いました。
……全部だよ。
[手を強く握りしめながら、
イステの方へと視線を向ける。]
そんな生き方を「普通」にしやがった周囲も。
そんな生き方を「当然」としてるイステも……
[そして、不意に視線を伏せる。]
……ッ。
―――……。
f>u:e3(ハルナ)が「時間を進める」を選択しました。
……なんでも、ない。
[伸ばされる腕を握って、
視線をゆっくりと上げていく。]
なんでもねぇよ……――。
[何かを確かめるように、手を強く握ってから
席から立ち上がった。]
行こう、イステ。
[バイクは瞬く間に小さくなっていった。
やがて見えなくなっても、その地平を眺めている。]
悪い人ではない。
キャスリーンは、悪い人ではない。
登録した。
[次第に、掴んでいた袖から指が離れた。
顔はそのままに、瞳だけをダンに向ける。]
赤色の巨人。
単騎打倒。
現在の形態では困難。
キャスリーンは調べ物。
明確な目的がある。
闇雲は収穫が少ない。
次。
どこへ行く?
―喫茶店―
――…ソウマ…?
[指先に熱。体温。眸を合わせる。
けれど何を彼が思ったのかまでは、イステには]
…。
[小さく、頷いた。
雲から、薄く光り射す。
人はざわめき行き交っていた。]
[キャスリーン・ロンズデール。
敵性度判定:B。警戒が必要。
悪い人ではない。
段田弾。
契約者。
良い人。
警戒が必要?
プロテクトにより原状伝達不可。]
――
[胸部の緑光晶よりエラーを検出。
原因を検索...不明。
予備エネルギー使用の影響と過程。
対処を終了シマス。]
そうだね。悔しいけど、1対1ではとても敵わない。
味方を増やす方向で行動してみたらどうかな?
昨日の黒い奴も、キャスリーンさんも、“終焉”の阻止という共通の目的で協力し合えるわけだし。
黒い奴とは対エンデバーでも手を組めそうな気がする。
他にも同じような機神っていないのかな?
あと、赤い奴が手を貸したEndeavour社についても調べたいんだけど、俺たちはマークされてるからなぁ。
[どうしよう?とハルナを見た。]
機神。
人類には過ぎる力。
製作には目的が存在。
目的の理由は大よそ拮抗。
でなければ人類は崩壊する。
この場合の対抗勢力は"終焉"と仮定。
他の機神を探し出す。
協力の可能性は高い。
[戦力分析...紅の戦闘能力が不明。エラー。]
Humanic Mobile。
現代のレベルでは高い技術力。
数体投入。
巨大企業と推測。
回り道はファイアーウォールの危険性。
捕虜を取り聞き出す。
正面から突破が妥当。
緊急時、ダンは脱出転送可能。
死なせない。
[じ、とダンを見返す瞳は、何も詰まっていない琥珀のよう。]
それに。
シトクロムe6。
戦闘段階がもう一つある。
いざとなれば使用法を教える。
巨大も巨大、下手な国を一つ相手にするよりやっかいだよ。
奴らが機神を目の敵にするのにも、理由があるのかな。
正面から、捕虜を取る、かぁ。
過激なようだけど、Endeavour社について調べるには、それくらい必要なのかもしれない。
ただ、あいつら編隊組んで襲って来たから、今の俺で敵うかどうか……。
[悔しそうに歯噛みする。「死なせない」というハルナの言葉には笑顔を返した。]
ありがとう、でも俺だけ逃げるなんてダメだよ。
ハルナも一緒じゃなきゃ。
……もう一つの戦闘段階?それは頼もしいな。
その時は頼むよ。
頼まれた。
[頼むと言われれば、こくりと一つうなずきを返す。]
シトクロムe6の力。
ダンのイメージ次第。
枠に囚われず、自由な発想。
ダンの力になる。
シトクロムe6はダンのイメージに応える。
[歯噛みするダンに、淡々とメッセージする。]
巨大なEndeavourの目的……。
音声を再生する。
[音声データを収集、再構築。
再生を開始します。再生日時を記録シテクダサイ...
....完了。]
あー、あー。そこのHMのパイロット、聞こえるか。
こちらはEndeavour社のHM管理課所属、鈴木だ。
その機体は未登録HMである。Endeavour社にて確保・管理する。機体から速やかに降りてくれ。
繰り返す、それは未登録HMだ。Endeavour社にて確保・管理するから速やかに降りてくれ。
[少女の口から、鈴木大輔の声が再生された。]
――以上のデータを元に推定。
Endeavour社の目的は機神の収集。
及び廃工場のデータより、破壊も辞していない。
支配下に無い力に対する恐怖と不安。
但し、紅の機体の目的が同一かは不明。
エネルギー膨張率が高い。
力に怯える必要が無い。
Endeavour社の行動理由。
私及び機神の抵抗と考えられる。
致命的な損傷を負った場合。
私と一緒は問題がある。
ダンの命まで奪う必要性がEndeavour社に推定できない。
それに。
その状況下に陥らなければ問題は無い。
−???−
[それは記憶の破片のようなもの、かもしれない。
様々なものに触れて見えて来たものかもしれない。
暗い、何も見えない視界の中に声があった]
『反抗的過ぎる』
『出来損ない』
『失敗だ』
『処分を』
[声は続いている]
『他に悪影響が出る前に』
『少しなりとも使える余地があるなら』
『───消せ』
[視界には何もない。
ただ、声が続いている]
[誰かの手の感触。
心地よい。
けれど]
───…
−ホテル客室−
[金色が目を覚ましたその室内は暗い。
照明はなく、カーテンは引かれ、寝台の上に体はない。
ベッドから上掛けが剥がされて床に落ちていると思えば、
丸くなったその中から手と足が少しだけ見えた。
もそりと音がしそうな怠惰さで起き上がると、
床の上に金色が零れ落ちて扇になる]
……痛ぇ
[ぼそ、と呟いた声は低くて小さい。
寝相が悪いのか、最初からあえてこのように寝たのか
余り記憶にはなかった]
―街の一画―
[何処か、沈んだように見える
蒼真のとなりを、歩く。
携帯の端末を片手に。]
ソウマ。
……この後は…
深緑の機神と、接触を試みたいと考える。
「リル」のこともある。
《Endeavour》の仔細な情報を知れればと思うが
お前の顔はすでに詳細なプロフィールを含め
知られているだろう。無論私も、ヴォルバドスも。
生身で近づくことは危険だ。
ヴォルバドスを呼べばそのまま戦いとなるだろう。
ならば。目的を同じとするものと、
協力できれば。 あの時のように。
オキセンシェルナが「時間を進める」を選択しました。
[蒼真は快活な返事をしない。
喫茶店で言葉を交わしてから、こうだ。]
…――、ソウマ?
[イステは彼の顔を覗き込むようにする。
ほんの少し、眉尻を下げる。
けれど、イステはいま、
立ち止まらない。
立ち止まれない。
工事現場。
HMが作業を行う。
オーロラビジョンに流れる
Endeavourのイメージキャラクター。
赤い瞳が街を見つめていた。]
[シャツの釦をとめ、ベストを羽織るとブーツの紐を結びなおす。
三回ほど直したのだが、何度やっても立結びになる。
今日は靴紐がそういう気分なのだと判断して、
諦めてまずはポルッカと合流することに決めた。
隣の部屋の呼び鈴を押しても無反応だったので
例によって澄んだ金色の世話になる。
直方体の中でゆらゆらと揺れる光を頼りに
その足は階下へと進んだ。
既にそこには彼と話していた二人組もない。
近づけば、早々に寝過ぎだと怒られることぐらいは覚悟していた]
投票を委任します。
オキセンシェルナは、会社員 に投票を委任しました。
[ジジイ、と声をかけた瞬間にやはり怒られた。
これくらいは脳内演算の導き出した結果として
十分に高い可能性で算出できていたので問題ない]
悪かったですごめんなさい以後気をつけまs
[棒読みだったのがいけなかったようだ、更に怒られた。
両耳を手で塞いで、思わず険しい顔をせざるを得ない]
/*
顔グラ第一希望だと
声がくぎゅーみたいな
ツンツンだったのですけど
ラスボスの2Pカラーみたいだったので
違ってて良かったのかもしれn
そうか、HMはEndeavour社の専売特許だから、機神のような存在が邪魔なんだ。
でも、だからって無関係な人たちを巻き込んで良いわけがないじゃないか!
[再生された音声を聞いて、昨日の惨状を思い出す。
平穏の象徴だった家が一瞬にして瓦礫と化し、悲鳴を上げる人々。
Endeavour社、もしくはHMパイロットへの怒りが込み上げて、声を荒げた。
それでも淡々と説明を続けるハルナの様子に、少し冷静さを取り戻す。]
……ごめん、急に怒鳴ったりして。
うん、俺がもっとシトクロムe6を上手に動かせるようにならなきゃ。
機体が致命的な損傷を負った時は、機体を置いて二人で逃げればいいじゃないか。
何故一緒だと問題があるんだ?
私にはまだ演算できない。
けれど人類にはある。
怒りという感情。
怒鳴ることもある。
気にしない。
[首をふるふると横に振った。]
スズキは言った。
Endeavour社での「確保・管理」。
方便の可能性もある。
ない可能性もある。
シトクロムe6にはf>u:e3というデバイスが必要。
でなければ動作不可。
管理。
彼らにとってのメリット。
より強大な力の入手。
機神はその一つと言える。
私のみを逃がすメリットはない。
また、私のみならシトクロムe6を召喚可能。
やはりシトクロムe6のみを確保しても無意味。
私が動作している。
彼らにとって機体回復可能性を否定できない。
私のみを逃がす理由は彼らにはない。
/*
スズキてさかなみたいだよな。
こんなとき、
キャラチップリル2Pカラーならなんといったか。
ちょっとなにうじうじしてんのよ
情けない!
だめだ。喧嘩腰だ。
ありがとう、ハルナは優しいな。
[首を振るハルナの頭を優しく撫でた。]
そうか。もし奴らが機神とインターフェイスの関係を知っていたら、機体だけの接収に留まらない可能性が高いってことだね。
そうならないためにも、俺が頑張らなきゃいけない。
[瞳に決意が宿る。]
[撫でられた感覚につられて上を向く。
そこには空が広がるばかりだ。]
不備がある。
[視線は広い空から狭い街へ。
風に揺られる植物と同じように、少女の髪が揺れる。]
ダンは言った。
私はパートナー。
意義は配偶者。
ダンと私が頑張る。
完成する。
[ととと、と街の方へ向かって歩き始める。]
はっ、配偶……って!
[かぁ、と顔が赤くなる。]
そうだね、二人で頑張ろう!
……あっ、待ってよハルナ!
[駆け足で追いつくと、並んで歩き始めた。**]
― 川沿い→街中 ―
[キャスリーンは弾とハルナに別れを告げて、バイクを走らせた。彼女には調べ物がある。むろん円城寺のことだ。
主を求め導きに従い、二度円城寺に出会った。そして三度目、導かれた先はEndeavour。あれも円城寺だったなら、それは何を意味するのか]
――円城寺は。
[敵か、味方か。確かめなければならなかった]
?
体温及び血圧が上昇している。
運動不足の可能性。
[並んで歩くダンを観察した。]
街の方には信号が複数。
留意。
[街は周辺に近づくにつれ人が増える。]
ロリ
『おじさん、あのお姉ちゃん金髪さんだよ〜』
ロリコン
『うんうん。綺麗だねぇ〜。おじさんも、お嬢ちゃんをいい色に染めたくなtt』
和尚
『そこで何しとるんや!』
ロリコン
『うへぇ、逃げろぉ』
[今日も街は平和だった。**]
─ 2d・Endeavourラボ/宿泊施設 ─
[フィリップは、魘されていた。
頭の中をぐるぐると回っている言葉がある。
開示されていないキーワード。どこにも無いヒント。
セクター9がわずかに開示されたお陰で、僕は救われたはず。そう念仏を呟くように自分に言い聞かせていた]
―街中―
…?
[人が行きかう中を逆走し、
和尚に追われ逃げていく子連れが見えた。]
……なんだろうか。
[それもまた、街の日常のひとつ。]
がはっ!!
[覚醒。
上半身を急に持ち上げ、飛び起きるような形になった。
体中は汗でべっとりしていて、息も上がっている。
傍らにはリルの姿。密着して寝ていたようで、今でも彼女の手を握ったままでいる]
…で、どーすんだよオジーさま
[左サイドの髪を編みながら老人に尋ねる。
食事は必要ないと返答したところ、とりあえず
ホテルから出ることになった。
ホテルの自動ドアが開くと尾骶骨ほどまである
下ろした金色がふんわりと風を含んで僅かに舞う。
それを手で抑えながら、老人とハイティーンという
見た目的にはとても不思議な組み合わせは宿泊先をあとにした]
―街―
待て、ソウマ。
[謂うイステは、携帯端末に視線を落としていた。
曖昧な位置のみしか示さないが]
会わんと探している者たちは、
街のほうに、近づいてきている、ようだ。
−街−
信号が、複数?
これまでに会った人たちか、まだ会ってない機神がいるのか……。
ハルナの髪、綺麗だって。
よかったね。
『よかった。
塵は付着していない。』
[平和なやり取り。
その時、ハルナが袖を引っ張る。]
『既知の信号。
これは漆黒。』
…深緑の機神が乗り手ら。
[蒼真を促すように見上げた。
彼の様子は、どうだったろうか。
金色の髪の少女と、快活そうな青年と。
目立つかれらは、人ごみの中でもすぐ分かるだろう。]
[リルを起こさないように、ゆっくりと絡んだ指を解いて、リルの手を枕元にそっと置く。
起こさないように部屋を出て、洗面所で顔を洗う。
衣服は患者がよく着るような簡易の服に着替えていた。
鏡で自分の顔を見る。
目の下に隈が出来、まるで病んでいるようだ。
何故だ、オールクリアのはずだ。
僕という存在は、健全なはずだ]
漆黒?あの人たちか。
ちょうどいい、昨日はゆっくり話すことも出来なかったから、色々教えてもらおう。
ハルナ、方向はわかる?
『このまま真っ直ぐ。
80%の確率。』
[頷いて、ハルナの指した方向に歩いていった。]
だって、そうだろ!?
リルも僕も人間で、古代の人間から記録だけ託されて・・・・・・
ラミアだって、何かの偶然だ!
リルがいるから操作出来ている、それだけの事だ!!
[フィリップは、気がつかない。
逃避のあまり、既に多くの現実から目を背けていることを]
−街−
――いた、あそこだ。
[互いに近づけば距離は容易に縮まる。
青い眸を、段とハルナの2人へと向け、
蒼真を先導するようにしながら近づいた。]
深緑の乗り手ら。
無事であったようで、なによりだ。
[声をかけられて視線を向けた先には、探していた姿。]
やあ、そちらも無事でよかった。
昨日は助かったよ。ありがとう。
あの時は突然襲われて、名乗ることも出来なかったね。
俺はダン。彼女はハルナ。
改めてよろしく。
[長身の男と声をかけてきた女性を交互に見た。]
それは、此方も同じこと。
ダン と ハルナ。
[あのときダンとは言葉を交わしたが、
ハルナの方ときちんと向き合うのはこれが最初だろう。]
改めて、名乗ろう。
私はイステ。
[それから、蒼真の方を見、視線で促す。
彼もまた、カザギリ ソウマ と名乗ったであろう。]
お前たちを探していた。
―市街地―
あー、キャスリーンのばーかばーか!!
さっさと、出て来いこのやろう!!
[うろうろと街を徘徊したがまったく持って見つからなかった。
思わず叫んだせいで周りから好奇の視線を寄せられていた。
そうやって目立つ事で、相手が見つけてくれれば楽なのだが]
『漆黒はイステ。
契約者はカザギリ ソウロウ。
登録した。』
俺達を探していた?
ちょうど俺達も貴方達に会いたいと思っていたところだよ。
ってハルナ!ちょっと違う!
ごめん、ソウマ。
ハルナはちょっと言葉に不自由なところがあって……。
[ソウマと名乗る長身の男性に詫びた。]
ソウロウ?
いや、ソウマだ。
[訂正したが、さて修正は為されるのか。]
そちらも、探してくれていたということか。
ならば、話は早い。
率直に謂おう。
お前たちと協力関係が結べればと考えてのことだ。
−市街地−
…なあ、なんか行き先決まってるぽいけど
[どこまでいくのだろう。
地理には詳しくないからこそ、ただついて行くだけなのだが。
暫く進んでいけば目指しているものがどんなところなのか
なんとなく目の前には見えてくるのだが]
………。
[突然の侮辱に少し固まる。
お前は俺の事を知っているのか……まさか!
ば、ばかなお前は確かにあの時……!?
とか、そんな超多元宇宙的思考に意識が飛びかけた所、謝罪の声が耳に届いたことでなんとか自我を取り戻すことに成功した。]
い、いや……別に良い。
機神を呼ぶ奴は何処か常識が抜け落ちている部分があるってのは既に痛感してる。
[ちらりとイステに視線を向ける。]
― 市街地 ―
[彼方に騒音が現れて、此方へと迫ってくる。たなびく白衣を気に留めもせず、またがる軍馬のいななきも何処吹く風。そんなキャスリーン・ロンズデールは円城寺のすぐ後ろにまで近づくと、視線を辺りに走らせた]
注目を浴びているようですけれど……何をしたのです、円城寺?
[円城寺へ向けた声には呆れの感情が混じる]
―街―
ソウマ?どうした。
[見られた気がしたのか顔を向けた。
それ以前に、今何かよく分からない思念が
蒼真の方ではじけたような気がするが
深くは追求しなかった。]
あんたを探してたんだよ、あんたを!!
[現れたのはいいのだけど、
なんだか、サラリとしていて文句を言いたくなった]
ふぅ、ところで。
そこの理不尽なお姉さん、俺と楽しいところに行かないか?
[一呼吸置いて、何時も調子に戻した。
そして本来の目的を伝えた]
奇遇だね。
こちらもイステ達と手を組みたいと思ってたところだよ。
俺もソウマも、恐らくEndeavourに素性が知れてるだろうし、イステもハルナも、“終焉”を阻止するという目的は一致しているだろうから。
『演算補助デバイスの破損。
現代の技術では修復不可能。
大丈夫、問題ない。』
[イステの蒼眸を見つめ返すハルナ。]
あなたが私を捜すなんて、どういう風の吹き回しですか?
でも……名前すらわからない未知の存在では無いのですから、呼ぶなら名前で呼んでください。キャスリーンでもロンズデールでもご自由に。
長いと仰るならキャスでもキャシーでも構いませんわ。
楽しいところ……少々、いかがしい響きのする言葉ですね。詳細は先に教えていただけるのかしら?
[円城寺に向けられるは、興味と不審のオッドアイ]
―街―
ダン、ハルナ。
私もまた、お前たちとの目的の一致を見ている。
そう、《Endeavour》は
私たちを狙ってくるであろうと考えられる。
態勢を整えて、確実に捉える、
最悪でも破壊しようと考えるはず。
各個撃破を狙うかもしれない。
あの、紅の機神のこともある。
互いの特性、情報交換含めできれば、と考えているが、どうか。
[ハルナは答える。問題ないのだろうか。
澄んだ琥珀のような眸と青色の宝石のような双眸が、じっと。]
そうか。破損。私は生憎と機械文明には詳しくない。
問題ないなら、いいのだが。
え、理不尽なお姉さんってなんだかいい響きだと思うけどな。
詳細は教えたくない、面白くないから。
主に俺が。
[驚かせるぐらいではないとつまらない]
一つだけ、キーワードを教えちゃおうかな。
エンデバーとHMかな。
……。
[キャスリーンはあからさまなため息を吐いた。よりにもよっての、キーワードだったからだ]
あなたが楽しむのは構いませんけれど、その前にせめて私の疑念を晴らしてください。
あなたは私の敵なのですか? 味方なのですか?
私は四度、導きに従って主たるものを捜しました。うち三度、出会ったのがあなた。ここまではいいとしましょう。
問題は残りの一度。つまり三度目のとき。導かれる先に立ちふさがったのはEndeavour――。その時、あなたは何処にいたのです? かのEndeavourの中にいたならば、あなたはそこで何をしていたのです?
あなたは、何者なのです?
[彼女の目が険しくなる]
そう、あの赤いのが一番の問題なんだ。
あれは“終焉”ではないのか?
『可能性は否定できない。
しかし、出力に疑問。
抑えていた?』
実際に手合わせしてみて、どう感じた?
あれが“終焉”だとしたら、Endeavourに手を貸した理由もわからない。
こちらから提供できる情報は限られてるけど、出来る限り協力したいと思ってるよ。
[イステの提案に頷きで返した。]
……状況からして、お互いに敵と言う事は無いだろうと判断した。
もしも終焉にEndeavour社が関与している場合、
俺達は社会的に追い詰められる可能性がある。
最悪、国際的なテロリスト。
良くて強奪したHMによる暴動者って所か。
[肩を竦める様にして、軽く頭を左右に振る。]
今の内に共通目的の仲間をはっきりさせておきたい。
[どうだ?と二人に尋ねるように。]
/*
どうでもいいですが、やっとキャスリーンの顔グラが馴染んできました(遅
いやぶっちゃけ割とてけとーに決めたもんだかr
*/
ええっと、俺が何者か?
円城寺 海人 18歳。
趣味は綺麗な女性と話す事。
そして、ラーメンを食べる事。
最近のお気に入りラーメンは、ニンニクが多めに入ったラーメン。
公務員の両親の元、郊外の都市ですくすくと育つ。
小、中、高と成績は優秀。
通信簿のコメントは、もう少し何事にも真面目に取り組みましょう。
最終学歴は今のところ、帝都大学。
未来の夢は、楽に暮らして行ける仕事に就く事。
こんなところでいい??
そして、俺が君の敵か味方かは知らないな。
昨日ならEndeavourの女社長と話してたよ。
でも、俺Endeavourの人間ではないぜ。
むしろ、Endeavourに敵対する宣戦布告を人に頼まれてもっていっただけさ。
今、俺に言えるのはこれぐらいだぜ?
……円城寺?
[宣戦布告のメッセンジャーを務めたと聞いて、彼女の視線の温度が五度ほど下がったように思えた]
あなたはそれを私に信用しろと?
自己紹介を信じるならば、あなたは「終焉」にもEndeavourにも無関係で、そして不真面目で安穏とした人生を好む人間という事になりますよ? そんな人間が宣戦布告などと、まるで世迷い言のような事を。
いったい何が目的なのですか――と、尋ねても、あなたは答えないのでしょうね。では、尋ね方を変えましょう。
あなたの誘いを受けて、私が得られるメリットは?
[不思議な人間だ、とキャスリーンは思った。彼はまるで自分の命に対してすら不真面目であろうとしているかのように見える。まるで滑稽な道化だ]
……。
情報を握るものは、強い。
[蒼真に視線を向けながら
暴動、テロリストとイステは思考で反芻する。]
――…或いは。
「世間」なるものも敵に回さざるをえない か。
[蒼真は、まだ答えを出してはいない。
待つ、イステは待つだろう。
そっとこぶしを握る。
蒼真の言葉に段が頷くのが見える。
イステはハルナのほうも、見て。]
「終焉」を退けること。これが第一。
もうひとつ、出来るならば、
私たちと同じ、「終焉」に立ち向かういにしえの機神の協力が得られるならば、それに越したことはない。
俺とソウマは、そんな感じだね。
どうしたって、エンデバーとの関係を清算しない限り、以前の生活に戻れない。
俺は、協力し合えると思ってるよ。
[ソウマの問いには、そう答える。]
そうそう、キャスリーンさんっていうインターフェイスのお姉さんとも会ったけど、場合によってはあの人とも協力できるんじゃないかな。
パイロットの人が見えないのが、ちょっと気になるけど。
……君は“終焉”の記憶があるのか?
ハルナは開発途中で故郷を滅ぼされたらしくて、詳しいことがわからないんだ。
[イステに問いかけた。]
−市街地−
[オキセンシェルナを連れて歩きながら、見上げるしかないEndeavourのビルを尻目に、呟く]
むぅ。
そう言えば、昨夜はサルーンに行くのを忘れておった。
[至極真面目に、呟く]
一つだけ、違うぜ。
不真面目だって言うのは周りの評価だ。
俺は全然真剣なんだけどなぁ、天才というのは周りには理解されないから。
「終焉」にもEndeavourにも無関係ってのは間違いないね。
[実際、此処数日まではどちらにも関わる事なかった]
宣戦布告は、俺がしたんじゃないよ。
変な爺に頼まれたから行ってきただけさ。
[Endeavourと交渉が成立してる事はあえて伏せる。
めんどくさそうだったから。
それに交渉が成立しているだけで自分はEndeavourの者じゃないから]
[歩きながら髪を纏める。
さいごにくるりとみつあみを巻きつけ、
とりあえずいつの間にか仕入れたらしい情報を聞く]
…黒紅?なんだそりゃ
[記憶にないのか、それとも消えているだけなのか。
それらは別としてもさっぱり色として見当がつかない]
あれとかじゃないのか?
さっぱり過ぎてピンとすらこねーよ
[指差したのはビルにともされた警告灯の赤。夜に見れば、黒に赤だ。
そう思ったら、急にサルーンなどと言い出したので軽く肩を竦める]
ホントー自由人だなジジイ
流し読んだでござる。
プロフィールが元軍人から元傭兵に変わっていたでござる。フィリップのやろうどうしてくれる。こっちはとある国で少将までいったジェネラル・ヘヴンベルだという設定があるのに。
やりやすくなったじゃないか。
あとエンジョージの中身に今さら気付いた。
…――。
[そして。終焉について、問われれば。]
「終焉」。
結論から言えば、仔細な情報は、抜け落ちている。
激しい戦いの末、私たちの体は大いに破損した。
それに加え、長きに渡る眠りを経たため
多かれ少なかれ、「欠損」が在るだろう。
それは、あの黒紅の機神もまた、
そうなのかもしれない。
ただ、私には。倒すべきものとして、
「終焉」の、記憶が。
[黒。赤。黒。赤。それから。
青。弾けて、黒。ヴォルバドス。
戦いの記憶。]
特性か……。
正直、俺の力不足でシトクロムe3の性能を活かしきれてないらしい。
歯痒いけど、今は頑張るとしか言えないよ。
俺のイメージが広がれば、戦闘の幅も広がるみたいだから、訓練は必要だと思う。
ビーム兵器も使ったことはあるけど、体育の授業で褒められた事のある剣道が、一番実用性は高いかな。
─ 移動 街へ ─
[フィリップは「ポルッカの所へ案内してくれ」と言った。
インターフェイスであるリルは、彼等との戦闘が必須であるとも、話し合いで解決するだろう/平和的に解決したいとも口にしなかった。
何故ならリルの願いや希望にフィリップが影響を受けるとしても、最終的に、HMでの戦闘にはパイロットの意思が重要であったから。]
黒紅の機神には気をつけろ。と言われたのじゃよ。お主の同類らしき女にのう。
おそらく、リュースみたいなやつじゃろ。
[警告灯を指差すシェルナに肩をすくめて言って、そして与太話も続ける]
自由ではない。生命を噛みしめておるのじゃよ。
誰にも理解されない天才は天才ではありませんよ。狂人と呼ぶのです。
好感度が上がる程度では想定されるリスクに見合いません。面白い事、と言われても抽象的に過ぎます。
円城寺、あなたが本当に不真面目で無いつもりなら、交渉のやり方を変えるべきですわ。周りに理解される努力が足りないから、あなたは不真面目と思われるのです。因があれば果が生じるのは当然のこと。
――あなたは、私の明かした「正体」を信用していますか? 私が《混血の女/ヴァムピーラ》であると思っていますか?
[天才と狂人は紙一重という。その紙一重を区別するのは誰が行うのか。少なくとも、評される側では無い]
じゃあ、“終焉”がイステを認識している可能性は?
『状況から予測。
試算……エラー。
情報が不足している。
ただ、“終焉”は私を認識していない。
こちらの可能性は高い。』
イステ達もキャスリーンさんと会ってたんだね。
……老人?
その人のことは初耳だな。
イステは、“終焉”に手を貸しそうな機神の存在があると思う?
[二人は街へ。]
──そうだ、フィル。
宣戦布告をしてきた相手が、
パイロットであると言う点から、ひとつだけ。
騎乗していないパイロットを直接殺害する事には、
適応パイロットが一時不在に成る事で、
機神の活動が一時的に停止状態になる
それ以上の意味が無い。
インターフェイスが存在する限り、
機神の召還は可能──だ。
……そのキャスリーン。
そして今日であった老人を入れれば、
今の所四体の機神が近くに居ると考えて良いだろう。
味方かどうかは別として、だが。
[事実、Endeavourに与する者もいるかも知れない。
終焉等の事を考えなければそれが大多数の意見だろう。
相手は世界的大企業、その中に己を組み込むのが最も安全だ。]
もし、インターフェイスの「損傷」が全記憶に及んでいたら。
選ばれた奴はEndeavourに協力するかもしれないな。
ああー、もうめんどくさいなぁ。
EndeavourのHMの工場見学しに行くぞって話だよ!!
アンタ、HMに興味示してたみたいだから、誘ってんのさ。
正体は信用してませーん。
信用に足る事実がないから。
だけど、なんか変な奴ってのは理解してる。
だからこそHMの工場を見せて話を聞こうとも思ってる。
[面倒になって全てを暴露してしまった]
ああ、俺ってばかっこわるい。
スマートに誘導して驚かせてやろうと思ったのに……。
[肩を落としてがっくり]
同類?
…そういえばなんか昨日のやつも言ってたっけ
[昨日のやつ=円城寺。
最初は自分と誰かを間違えて呼んでいたように思う。
名前はなんだっただろう、たしか]
───イステ
[確かそんな音じゃなかっただろうか]
命を、かみしめる、ねぇ
そりゃー結構な……?
[言葉が止まる。遠くから近づいてくる何か。
先日覗き見されていたときに感じたものと似ている気がする。
追いきれなかったあの気配だと]
そうだね、常に監視されているくらいの警戒は必要かも。
ソウマは慎重なんだな。
勉強になるよ。
赤い奴との戦闘も互角だし、すごいと思う。
俺も頑張らなきゃ!
[ソウマの顔を見上げて、にこっと微笑んだ。]
パイロットの、意思の力、か……。
俺、もっともっと頑張る!
そうじゃ。そのイステじゃな。
[渋面になった。とても渋面になった。
エンジョージの顔が頭に浮かんだ。この辺りで聞かない名前。それを漏れ聞いたことは、記憶の端にわりと残っていた]
ホッホッホ。マズッたかのぅ?
[こういうときだけ好々爺ぶった]
……は?
[表情が固まるのは、これで二回目]
本当にあなたは何者ですか、円城寺?
よくもまあ、大胆な事を考えて、そして実現させたもの。あなたの度胸と悪運は賞賛に値するでしょうね。
[一つ間違えればただの無鉄砲ではないか、とは口にしなかった]
あなたにどんなメリットがあるのか、皆目見当も付きませんけれど……わかりました。そのお誘いをお受けします。ただ、少々時間を頂けるかしら?
[キャスリーンは右手の人差し指に噛み傷を付けて、赤い血を滴らせる。そのしずくを左手にはめていた細い腕輪にたらすと、腕輪の表面に鈍い光の紋様が走って消えた。
何が起こるかわからない以上、備えをしておく必要がある。彼女はいつでも機神《コンゴウ》を喚びよせられるよう、準備を施したのだ]
これでいいわ。では、参りましょうか?
そう、一つ言い忘れましたけれど。
[そしてキャスリーンは苦笑いする]
あなたはスマートという言葉に謝罪すべきです。
まー、いいわい。
とにかく、命のありがたみを知らねば、いざ賭けるとき軽くなるってことじゃ。
[強引に話を終わらせて、それからその建物を親指で指す。まだ少し距離があるが、すでに視界に収まらないほどの大きさ。Endeavourのビル]
ほれ、これじゃ。国も黙らす我らが敵じゃ。
戦闘を行うならば、
召還された機神を完全破壊する事に
──最も意味がある。
パイロットではなく、
インターフェイスだけを破壊した場合は……、
[そこで言葉を切ったのは、涼やかな金の気配を遠くに察して。
街に溢れる情報のネットワークに接続していた探査を、リルは咄嗟に止めた。警鐘を鳴らすランプのように点滅する真紅の双眸。]
──……
[Endeavour社のデータに登録されていた者達の姿を、遠距離であれ視認出来るよう視力に焦点を当てた状態で、気配の方向へくるりと首を巡らせた。]
/*
Q:ところで >>351 の腕輪って >>0:239 で使っている奴ですか? そんな機能あったの?
A:そんな機能が今日突然実装される事になりました。
※後付けである。みなまで言う必要もない。
*/
[ソウマとイステの言葉に、なるほどと頷く。]
現状、こちらが俺とソウマ、場合によってはキャスリーンさんも加わる可能性あり。
向こうは赤いの+エンデバーの機体。
所属不明の老人と金色?
うーん、エンデバーが三機編成で襲ってきたから、せめてそれと渡り合える戦力で行動したいな。
[指から血を流す様子を見て]
痛々しいからやめるかこっそりやって欲しいんだが……。
それにごめんよ、スマート!!
[スマートなんて言葉に謝る事になるとは]
まぁいいや、とりあえず此処に向って。
丁度いいからそのバイクに乗せてって。
[工場の位置を入力したデバイスをキャスリーンへと投げる]
別に、構わねえよ
トンズラこかなかったってことは
ジジイが信用に値するって思ったんだろ
[それなら構わない、と軽く肩を竦めるだけに留まる。
耳を欹てるために持ち上げた手が緩くこぶしになって
示された敵の言葉に花紺青を瞬かせた]
国をも黙らすって…
こりゃまた随分デカいのにケンカ吹っかけなきゃならねーのな
でも、話に乗ったってことは
勝算、あるんだよなジジイ
[一応、確認とばかりに花紺青をポルッカへと向けた]
俺のメリットは、色々とアレでアレかな。
ちょーーっとだけ気になるんだよね。
ここ数日の異変が、な。
それに俺の中で本案件に関わってると思われる者が、
美人ぞろいでさ、カッコいいところ見せたらもしかしたりとかしない??ってなぁ
[きっと少しだけ鼻の下が伸びていたに違いない]
/*
ゴメンよスマートじゃないだろwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
あら、血はお嫌いかしら?
[円城寺から携帯デバイスを受け取り、しばし地図を眺めたあと、白衣のポケットに仕舞い込んだ]
軍馬の後ろに人を乗せたことがありませんので、自分の身は自分で守って下さいね。
[円城寺をバイクの後部に乗せて、自分の身体に手を回した事を確認する]
では、参ります。
[鋼の軍馬はうなりをあげて走り出した]
― 移動中 ―
知っていましたけど、円城寺。あなた馬鹿ですね。
[彼女は感情を表情に出すことも面倒になって、率直に感想を述べた]
[段が挙げる機体の数に頷き]
Endeavourの機体自体は脆弱だが
数を揃えてこられると、厄介だな。
黒紅の機神のサポートがはいれば、
もっと悩ましいことになる。
空間をゆがめるような、あの力は。
[あれに、対抗するには。
蒼真の決意、迷わぬ心。それが、きっと。でも。]
――所属不明ではあるが、
あの老人は一応、「終焉をボコる」とは謂っていた。
戦力的には、現在私たちの認識している機神すべてが協力体制を取れればいいが…
[バカにするような顔で、Endeavourのビルを指し示す。それはでかかった。とてもでかかった]
こんなん相手になにが勝算じゃ。国がこびへつらう、他に類を見ない大企業じゃぞ。
まともにやって勝てるはずなどあるもんか。
[当然のように言って、それから偉そうに腕を組む]
―――だから、困っておる。
パイロットだけでは駄目、か。
[古のHMは現代に蘇り、その上でパイロットが存在する。
ならばパイロットはHMが”選ぶ”事で成立する。
裏を返せば代替が利くという事なのだろう。
自分もそうなのだろうか。リルとラミアは、自分以外を選ぶ可能性があったのだろうか。
その思考に、少し寂しさを覚える。
刹那、リルが突然周囲を警戒し始める]
リル、何があった?
/*
>>367
まあ普通は特定のパイロットを想定して造ったりはしませんわな。伯爵搭乗機として生まれた《コンゴウ》みたいなのは別として。
*/
あれはサポートなんて生易しい感じじゃなかったけど……。
[昨日の様子を思い出して、イステの言葉に眉を顰めた。]
その老人も“終焉”と対立する勢力なら、心強いかもしれないな。
俺は配達ミスだったみたいだけど、ソウマを見てると、それなりに適正の高い人がパイロットに選ばれてるような感じだから。
嫌いっていうか、好きではないぜ。
[バイクに跨り腰に手を回した]
ソレってあんまりじゃない??
って、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?
[いきなり急発進するバイク]
馬鹿でもいいからぁぁぁぁ!!!!
安全運転してぇぇぇぇぇ!!!!
[周りから見たら凄まじい騒音の塊と化していただろう]
[フィリップに頷いた。]
ポルッカおよびインターフェイス
Endeavour社保存のデータとほぼ一致。
宣戦布告をして来た者達が
少し遠いが、Endeavourビル方向に居る。
本社に向かう心算、なのだろうか。
こちらから──接触するか?
人気の無い場所へ誘導の必要は?
そうだな、最悪Endeavour社のHMは何とかなる感じだった。
10機20機と来られたらあれだが、
2機や3機なら如何とでもなると思う。
つまり全ての問題は、あの黒紅の機神……。
[あれを倒す事。
それが最優先事項になるだろう。]
適正が高い、か。
そうだと良いんだがな……。
まともにやったら、なら
[ん。と小さな相槌のような、疑問のようなひとつの音]
……でも、どうせ正攻法なんか使う気ないんだろ?
[ちら、と老人へと視線を向ける。
偉そうに腕を組んでいる様は勝ちに行く気のように見えるのだが]
― 八王子工場までの道 ―
[キャスリーンはバイクを一旦止めて、ポケットから取り出したデバイスで再度経路を確認する。そしてデバイスを仕舞い直してから、]
勿論死なない程度には安全ですわよ? 吸血鬼の血を引いているとはいえ、私の身体能力は人間並でしかありませんから。
変身能力でも受け継いでいれば、円城寺をすぐにでも納得させられるのでしょうけれど。
[円城寺がまだ生きている事だけを確認して、バイクを再スタートさせた]
ああ、はぁ、分かった分かった。
[キャスリーンの声は届いていなかった。
返事しか出来ない、まさにそんな状態]
う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!?
[バイクが再び風を切り出した。
いわゆる死刑宣告に近かった]
そうじゃな。
……正攻法を使って勝てるなら、そちらの方が好みなのじゃがな。相手が相手じゃからの。
[老人は顎に手をやり、そのビルを眺め見る]
封印するのがやっとだった、というようなことを、イステは言っておった。
封印。なんともファンタジックな物語に出てきそうな話じゃがの。
なあ、オキセンシェルナ。一つ聞くが、お主は今、終焉とやらが何をしておると思う?
― 八王子工場前 ―
[デバイスが示していた場所に近づき、周囲を確認しながらバイクを進める。やがてそれとおぼしき建物と塀の群れを見つけ、門の前にたどり着いた]
此処でしょうか、円城寺。……円城寺?
[返事がすぐに返ってこなくて、キャスリーンは訝しんだ目を向けた+]
誘導の必要はある。不必要に血を流す必要はない。
だがHM同士が戦っても被害が起きない場所は限られている。
例えば、Endeavour社でも駐車場のような広い場所、もしくはビルの工事現場。どちらも人が多いか。
リル、付近に人気がなくて開けた場所はあるか。最悪、川原や公園でもかまわない。
はぁ、はぁ、はぁ。
ちょっとタンマ。
[息を整えるべく、深呼吸を行う。
2.3分そのまま休憩し、ようやく動ける状態へとなった]
え、っと、ここから先は俺に全部任せてくれ。
ちょっと違う名前名乗るけど、気にしたり笑ったりしないようにな!!
アンタはHMをじっくりと見物してくれればいいよ。
…封印?
[ぱち、と眸を瞬かせる。
拳になった手が、考えるように口元に添えられる。
封印されたというのなら、それが本当ならば、今もそのままならば
自分たちはこの場に必要ない存在のはずなのだ]
でも、それなら
[疑問が、ひとつ。
何故自分たちはここにいるのだろう、と。
何故自分たちは]
…封印は、今どうなっている
まあ簡単に言うと、
ポルッカは、英雄ではあってもその実はただの普通の軍人だったりします。出世したの、英雄って言われてからですし。
国家や故郷など、信じるものや守りたいもののために、目の前のことを一生懸命頑張ってきただけの人間なんです。命懸けで。
そして困ったことに、それに生き甲斐を感じてしまい、今はそれを失って全てが色あせて見える毎日を過ごしてました。
で、この戦いに何故立ち上がったかというと、それはただ一つ。
自分を必要としてくれた人のために。
[「パイロットだけでは駄目」と言うのは、機神での戦闘よりもリスクの小さいパイロット暗殺がもたらすメリットの少なさを、説明したかったのだった。
──ラミアが、リルが。
フィリップ以外を選んだ可能性は、果たして。]
了解した。
周辺マップスキャン。
地下駐車場は戦闘場所に適さない。
運河沿いの公園地帯が一番条件に近い。
では、向こうのインターフェイスに
私から──アクセスする。
あーあー、本日工場見学の約束をしているものですけど。
名前は、アレハンドロ・コレイア14世だ。
[工場の入り口へと向かい。
警備員へと偽名と目的を告げる]
笑わないんだな。
[自分でいっておいてあれだけど、笑われると思っていた。
だけど、キャスリーンは冷静だった。
服がまともなら素晴らしい秘書に見えただろうに、
それだけが残念だった]
ああ、頼む。
[襟元を正す。
話し合いにならない予感もあるし、こちらがラミアに搭乗する前の段階で仕掛けてくる可能性も否定は出来ない。
体中を緊張が支配する。
そして、これは好機。
この抜けきらない不安と悪夢を、早々に取り払うのだ。
セクター9にこめられたメッセージを全て知ることによって。
鍵は、HMの破壊]
知らんよ。知らんが、推測できるじゃろう。
お主がここにいる。イステと名乗ったお主の同類にも会った。
[再度、見上げる。巨大なビルを]
終焉とやらは、ここで封印を解いておるんじゃよ。
解いておるのか、解かされているのか、意図的か意図的でないかはまた別の話としてな。
じゃが、まだ途中じゃ。まだ終焉は出てきてないからの。
[さて、と。視線を下げ、今度はオキセンシェルナの瞳を見る。
その、美しい色の瞳を]
そろそろ聞いておこうかの。
終焉とやらは、どういうものじゃ?
――お待たせいたしました、コレイア様。
[警備員に呼ばれ、作業着にタナカという名札をつけた男が現れると、深く頭を下げて出迎えた。
…工場の事務員らしき女性が2名、アレハンドロ・コレイア14世という客が如何なる人物か目撃しようとちらり顔を覗かせたが、気付いたタナカの視線によりすぐさま事務室へと引っ込んだ。]
本社より伺っております。私、当工場で責任者を務めます田中正樹と申します。
当工場では土木作業用の重HMの製造をしておりまして…大変失礼とは思いますが、企業秘密も多く御座います故、工場内は撮影・録音が禁じられております。
先にあちらの部屋にてボディッチェックを受けていただきますがよろしいでしょうか。
[と、奥にあるひとつの扉を指差した]
とりあえず、俺たちは別の反応も探してみる。
っと……連絡先、教えておいた方が良いな。
[そう言うと、ダンに携帯の番号を教えた。]
何かあったら、お互いに連絡をとろう。
ただし……盗聴をされてる可能性は十分ある。
最低限の連絡・内容だけを伝えて必要ならば実際に合流……という形にしたほうが良いだろうな。
[そう言って別れを告げれば、
イステと共にさらに別の場所へと向かって歩き始めた+]
[フィリップに頷くと目蓋を閉じて、軽く背を反らせた。
黒手袋の両手を前方へ伸ばし、金色の気配──インターフェイス・オキセンシェルナへ送信する、矢のような光。
その色はスキャニングを行う時のような淡色ではなく、真紅。
オフィス街を忙しく行き交う人々の間を抜けて、届けられる。]
『“この世の終わりを望む者”への宣戦布告者
ポルッカ・ヘヴンベルおよび、そのインターフェイスに告ぐ。
其方が、宣戦布告を委任したメッセンジャー“アレハンドロ・コレイア14世”から、伝言を受け取っている前提で、その回答を希望する。
「あなたになら、「抵抗し得ない実力が何の担保もなしに自由に動いている」ということがどれだけ世界に脅威を与えるか分かるはずだ」「もしあなたが、今そんなつもりはなくても、何かの拍子に一般市民へ危害を加えようとすると、一方的に加えられてしまう。そんな存在を、世界は許さない」「そちらがどういうつもりで実力を保持しているのか、是非教えてもらいたい」「誤解があるのなら、話し合うための準備はある」
「Endeavour社員に更に危害を加える事は許さない」>>216
──以下地点にて待つ。』
[以下地点。添付されているマップデータには、今しがたリルが選定した運河沿いの公園地帯が示されている。]
なんか何処にでもいそうな名前だなぁ。
ボディチェック!? 聞いてないぜぇ……。
それに土木用だって!?
俺が見たかったのは戦闘用のHMなんだけどなぁ。
[肩を落としながら指し示された扉へと向う。
動きはあくまで振りだから大げさに。
盗撮録音については、何も気にしていない。
見つけやすいフェイクを一つ二つが見つかるだけできっとすむだろう]
…デスヨネー
[棒読み、浮かべられるのは乾いた笑みひとつ。
それがどんな状況か推測できるからこそ
こんな言葉しか浮かべられずにいる]
終焉、か
終焉ってのは───ッッ!
[また言葉を口にしようとしたのが止まる。
けれどそれは、今までとは違っていた。
背に大きなものをぶつけられたかのような強い圧迫、
息が詰まり、思わず膝を突いて胸を押さえながら地に蹲る。
滴る音は金色ではなく、頬を伝う汗]
─ 運河沿いの公園地帯 ─
公園は縦に長いだけで然程広く無い。
ラミアを出す場合、水面移動および戦闘となる可能性がある。
──移動しよう、フィル。
[そのエリアはオフィス街や地下鉄、高速道路とはほど近い。
都市を縦断する運河に停泊している船は無く、水辺の公園は早朝にマラソンランナーが訪れる他の時間帯は人気が無い。数週間前までは、浮浪者のバラックが並列していたが、市の景観および治安保全措置により撤去されたばかりである。
そびえ立つEndeavourのビル影が、川面に落ちている。]
どうなさいました…? お客様。
ボディチェックはX線検査です。
なにかご都合でも悪かったりされますか…?
_
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/ ./ ,-、,.-、ヽ \ |
/ i⌒'⌒ヽ\ \ ヽ
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,'/ / /// ト、l |、ヽ )
,! / /7ノ‐- 、 >'ヽVヽ ,|
| ノ_,イ 、=='='_==、 /_===ォ |||
.| .イエ| | `ー┸’-' 〈┸’‐'".| l`
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| i | i |`、ヾニニニニ,ニニフ/′
/ ト!| l |ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ /
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´ |ハハ| |ハ!|. 丶. / |"'''‐- ...__
| \ ` - イ,ル'
[終焉について。オキセンシェルナがその説明をしようとした矢先、彼女は不意に膝を地に突いた]
……どうした? 大丈夫か?
ああ。
[リルの腕を取り、リルの進む方向へと共に移動を開始する。
ラミアも便利といえば便利だが、街中で戦うのは骨が折れるものだ。
この周辺の戦闘可能スポットを整理しておく必要がありそうだ]
またまたご冗談を。マンガかTVの見すぎでは。
当社では戦闘用などという物騒なHMは製造しておりません。
では、こちらへどうぞ。
[案内する動きの中でそっとエンジョウジの傍まで寄ると、小声で…]
(承っております。が、従業員の中にはそれを知らぬ者もおりますので、どうぞご憂慮とご配慮をお願いします)
[伝えた後、キャスリーンへと笑顔を向ければ、]
女性の身体を我々が触れるわけにもいきませんが………事務員がチェックいたします。どうぞ、ご一緒にこちらへお願いします。
[と、同じようにと促した。]
……そうか。釣れたかの。
[>>392の内容をシェルナから聞けば、二秒の間だけ瞼を閉じた。
そして再び目を開けて、苦しそうに息をするオキセンシェルナへ問いかける]
どうするかの?
[ひとつ、ふたつと大きく息を吸い込み
それから呼吸を整える]
どうするも、なにも行くに決まってんだろ
[長い息をひとつ吐き出すと、起き上がる。
花紺青に金色がちらつく眸は真っ直ぐに前を見る]
こんな無茶苦茶なケンカの売り方されて
黙ってられるほど気ィ長かねえ
い、一応冗談だったんだけどな……。
俺ってそんなに阿呆に見えるか、まったく。
[肩を落としながら田中の耳打ちを聞く。
観察眼の鋭いものなら、一瞬だけにやりとする顔に気づくだろう]
ああ、キャスリーンに手を出すとかやめておけよー。
死ぬぜ? キックの威力は体験済みだ。
[ケラケラと笑う]
威勢がいいのう。その分なら心配はいらんな。
……では、行こうかの。
[相手が提示した場所は、運河沿いの公園地帯。
広い場所だ。人も少ない。
つまり、相手は一戦を交える用意がある。そう、理解した]
………。
念のためという事で、以上の品をこちらのロッカーにて預からせていただきます。
[携帯電話、デジタルカメラ、手帳と共に、エンジョウジの服から発見した万年筆…らしき2本を小箱に収め、ロッカーへ。
キャスリーンのボディチェックも終わったと確認するとひとつ頷いて。]
お手数をお掛けいたしました。ご協力を感謝します。
それでは、これより工場の方をご案内させていただきます。
[言って、扉に手をかけた。]
―土木用HM製造現場―
あちらが――――でありまして。この工場では一日に――――の………。
[土木用、と説明するHMの製造現場を流すように説明し、通り抜ける。
そしてエレベーターに乗り込んだところで。]
――それでは、コレイア様。
ここから先はどうかご内密にお願いします。
[操作盤に触れる手が複雑な動きをしたと思えば…エレベーターは明記されていない階層――地下の、更に地下――へと向けて動き出した………。]
─ 運河沿いの公園地帯 ─
[宣戦布告者達がやってくるのを、フィリップの隣で待つ。
ラミアはまだ召還されていない。
川面を渡る風が、リルの漆黒の髪を攫って流す。真っ直ぐに立つ姿勢、人間離れした肢体は、Endeavour社の広報マスコットが実体化したよう。見目で分からずとも、金色のインターフェイスがリルを感知出来るだろうが。]
…了、解
[もうひとつ息を吐き出して歩き出す。
指定された場所まで行くまでに
不規則な呼吸は規則的なものに変わる。
公園地帯へと向かえば向かうほど知覚できるのか
眸に金色が揺らめいて滲む。
近づけば近づくほど手の中に汗が滲んだ]
─ 運河沿いの公園地帯 ─
[隣のリルは近づいてくる敵のインターフェースを感知しているのだろうか。
リルの挙動を気にしながら、敵らしき人物が姿を現すのを待っている]
― 運河沿いの公園 ―
[運河の水の匂い。吹き抜ける少し強い風。
ろくな遮蔽物のない、見通しのいい公園に、一組の男女がいた。
見回し、他にそれらしい人影が居ないことを確認する。視線だけで眸に金の滲んでいるオキセンシェルナと意思を交わし、足を向けた。
ゆっくりと、ことさらにゆっくりと近づいていく。
少し距離を開けて、立ち止まる]
……アレハンドロ・コレイア14世は、ちゃんと伝言役を務めてくれたのじゃのう。
[重々しい声で、そう口にする]
[身に着けていた盗撮機器のほとんどを奪われた。
幸い、いくつかは残っていたので問題はなかったが]
はいはい、じゃいこうか。
[キャスリーンと女性社員と合流し見学を始める]
わぁお、あの社員綺麗だね。
工場で働くなんてもったいない!!
[土木用HMの工場には余り興味がなく、
必要最低限である、気体の作り、パーツの接合部分だけを確認していた]
はいはい、大丈夫大丈夫。
貴社が、俺にとって用なしになるか、それ以上の問題が起きなければきっと、喋らないよ。
[エレベーターは地下へと進んでいく。
秘密に近づけるのはいいことけども、
問題は何かあったときに脱出の経路がなさそうな事だった]
[視界に現れたのは、壮年の男性。
データ通り体からみなぎるオーラはフィリップを威圧するのに充分だった]
貴方が、あの声明文の主か。
話し合いに来た、と言ったら貴方は笑うかな。
[だが、まっすぐポルッカの瞳を見つめる]
― 運河沿いの公園 ―
…アレはンドロコレいや?
[誰だそれは。
さっぱり理解できないが、伝言だの声明だの
そんなことを行っていたのでおそらく円城寺だと理解する。
だが、そのことよりも視線は黒髪の女へ向かう。
見た目には女だが、それ以前にインターフェイスだろう。
十中八九、自分に先ほど赤光を打ち込んできた相手だと判断したのか
幾らかそちらを見る視線が険しくなる]
[軽い口調で信用ならざる言葉を発するエンジョウジに、ずっと笑みを浮かべていた眼差しが一瞬だけ厳しくなる。が。]
然様ですか。その大丈夫が永く続く事を願います。
では――
[エレベーターが停まり、扉が開く。]
コレイア様について"顧客"としての案内を貰っておりません。ここからは一辺倒の説明しか出来ず、またご質問にもお答え出来ない事をご了承ください。
後は、ご自分の目でどうか。
[地上よりも広いであろう製造現場へと*指し示した*]
笑いはせんが、呆れるかもしれんのう。
何を勝手に世界の代弁をしておるのか、とな。あの会社の思い上がった思想が目に見えるようじゃ。天上人にでもなったつもりかの?
[オキセンシェルナを介して送られたメッセージに対しては、論ずる気も起きなかった。しかし、相手が話し合う気でいる以上、付き合わなければならない]
回答じゃったのう。
当方は、現在貴社を中心として産まれようとしている危機を憂慮する者である。
我らが持ち得る武力はそのために必要不可欠なものであり、決して矛先を他に向けるものではない。
当方の憂慮を誤解として話し合いの場を設けんとするならば、まずは何故に我々を監視していたのかを弁明していただきたい。また、これに対し言い逃れは不可能であることをまず理解していただきたい。
はいはい、大丈夫大丈夫。
そもそも説明に期待はしてない。
現場レベルでは社長花に遣ってんだと思うのが当然だろうし。
俺に対してもきっと良い感情はないだろうからさ。
オッケーオッケー、俺とキャスリーンでしっかり確認するさ。
[キャスリーンに目配せをした。
ここから先は、ふざけてる場合でもない。
意図が伝わるかは怪しいけれども、伝わると信じたかった]
[相手の姿が視認可能になった地点で、フィルの腕を引いた。
随分と、ゆっくりと近付いて来ようとしている事に気付いて、真紅を細める。
彼等は一定の距離で止まる。オキセンシェルナを見る。フィリップがポルッカに話掛けるのを聞きながら、]
──……
金色(こんじき)の。
この世の終わりを望む者を屠るため、
目覚めたインターフェイス?
と、そちらの声明と回答に疑問がある。
未知のHMを危機とする立場からすれば、
其方が、調査および観察対象と成るのは
決して、不可解ではないと思われるが。
何故、Endeavour社は、其方に取って
“この世の終わりを望む者”に該当するのか?
悪いが僕はEndeavour社の人間ではない。
Endeavour社がどれだけ思い上がっていようと僕には関係のない事だ。無論、あれだけの大企業が思い上がらない理由も思いつかない。
危機を憂慮する、というが貴方が所持しているHMは充分憂慮すべき危機ではないのか。
まさか、貴方はその恐るべき力を持ったHMを世界平和のために使うので誰も傷つけず誰も不幸にしないとでも言うわけではないよな。傭兵であった貴方なら尚更だろう。
監視?それはEndeavour社がやっていた事か?
だがもし監視をしていたとすれば、当然今言ったとおりの事だ。無論これに対して、Endeavour社が所持するHMが正当な運用をされているかと貴方に問われれば、それは先ほどの僕の問いかけと同じではある。だから貴方の主張は理解している。
[リルの言葉を聴き、それを汲む]
そうだ、何故Endeavour社が終わりを望んでいると貴方は断定できる?
僕から見れば、貴方の所持しているHMこそ。
[同情かもしれないが]
不要で過剰な、地球という存在にとっての古びた抗体にしか思えない。
…屠るかどうかまでは、定かじゃねーけど
でも、望まねー終焉を否定するつもりがあんのは事実
そのためにここにいる、多分
[確信がもてないのは、自分の記憶が虫食い状態だから。
何がどう望まないことなのかまで、
記憶の中にある情報だけでは確定にならない]
ふむ。……なるほど。
貴君らはEndeavour社の人間ではないのか。
[二人の言葉を聞き、そしてそこに反応した]
当方が伝言を介して声明を送ったのはEndeavour社である。
貴君らが彼の企業の人間でないなら、何故にその内容を知り、何故に我らに伝えられるべき言伝の内容を知り、その返答を聞きたがる?
ただの興味本位と言うわけでもないだろうが、回答をすべき相手でないならばこちらに答える理由はない。
それについては解答をしておこう。
残念だが、その伝言役も、そして伝言をされた側の人間も、共に僕の知人だからだ。
[実質、リルの盗聴が決め手ではあるが]
僕がEndeavour社の人間ではないにもかかわらず、貴方たちに興味を持ち接触を希望した理由はひとつだ。
僕も、古代のHMを操る者だからだ。
そして、僕はHMから古代の記録を伝えられている。
貴方が所持しているHMは、過去に過ちを犯した。
ゆえに、二度と悲劇を繰り返さないよう私は貴方の所持するHMを沈黙させなければならない。
貴女が望まない世界の終焉、
──なのだろうな。
[「多分」は大分大ざっぱだなと、首を傾ける。
感情の籠らない人形のような笑みを、オキセンシェルナに向けた。
しかし、この世とは地球上に生息する人類に取ってのこの世──世界なのだろうとも。
フィリップと異なり、リルはEndeavour社の人間だとも、そうでないとも言っていないのだが。敢えて補足を選ばない。]
[ポリ、と頭を掻いた。大きく、息を吐いた。
過ちを犯した―――その男は、オキセンシェルナとリュースのことをそう評した。
終焉を止めようとする者のことを。
そして、その隣の女の言葉]
問うておこうかの。
終焉を望む者か?
・・・・・・ 貴方がいう、終焉とは何だ。
人類の滅亡か、それともこの地球の崩壊か。
もしくは、生態系の破壊や気象変化を言うのか。
ならば、僕は貴方の思う終焉を望んでいる可能性を否定はしない。
[少し目をつぶり、記憶を再生する]
古代に、この地球にたどり着いた外宇宙の生命体がいたのだ。
彼らの母星が滅び行く運命だから、移民先を探していた。
だが、君たちのHMはこれを拒み、彼らの所持していた装置を沈黙させた。
これが、私の知っている事だ。
知らねえよ
こっちは終焉どころか、自分の望みが何かも知らねえ
[笑う顔に、何も思わないのだろう。
寧ろ表情に浮かぶのはつまらないという感情]
…ったく、聞いてりゃ間違いだのなんだの
勝手に言ってくれんじゃねえか
終焉以前の問題だ、気に喰わねえ
未来、ね。
[ちらりとリルに視線を送り、それからフィリップを見た。そして、オキセンシェルナの言葉を聞き、頷いた]
なるほどのう。
そこの男。貴君は我々の言う終焉を、気にする必要はない。
まずい。終焉設定出さないと爺さんチームに申し訳なさ過ぎる!!
しかしどうしていいのかわからん!!たすけて!!!
この世の正義とは一つではない。
我々にとって正義と思えることが、そちらには悪と見えることもある。―――その逆も、また然り。
要は何を信じるか、じゃ。
戦とは正義と正義、信じるモノのぶつかり合いよ。
[自らの隣へ視線を送る。粗野で、記憶も曖昧で、しかし憎めない金の髪の女。
信じてみるのも悪くないと、そう思ったもの]
おう、青年。正義はこちらにあるぞ。ワシの勘じゃがの。
お主はどうじゃ?
だーッ、あーだこーだめんどくせえなお前!
[手の汗は先ほどのポルッカの一撃のおかげですっかり引いた。
心底面倒くさいとばかりに一声吼えると
金に花紺青の微かに残る眸は前方を睨む]
何でなんか知るか、実にンなことどうでもいいね
自分を媒介に選んだ機神が選んだ、それで理由なんか十分なんだよ。
これ以上の正当な理由がどこにあるってんだ?
終焉が何だか明確には解らねえ
何でジジイが選ばれたのかも知らねえ
でも、とにかく今はお前等が面倒くせえから
とにかくまずは一発殴る!
その後は、そのあとで決めりゃいい
[支離滅裂だろうがなんだろうが気にしているわけがない。
この頭は言葉よりも殴り合いのほうが雄弁だと思っているのだから]
貴方に問われるまでもない。
・・・・・・ どうやら貴方とは戦うしかないようだな。
[終焉。終焉。
気になる単語。
頭の中でジジジ、という音が鳴り始める。
このポルッカと、そしてオキセンシェルナと出会うことによって、また鍵が開こうとしている]
リル、ラミアだ!
決着をつける!!
……ふむ。
そうか。
機神に選ばれただけで満足出来るインターフェイスと、おのが正義を信ずる元軍人のパイロット。
正義とやらに興味は無い故、
私の分はくれてやろう。
其方の機神の消滅と言う結果だけで十分だ。
[決着を付けると言うフィリップの言葉にリルが頷くと、
水面を押し上げるようにして、その漆黒に紅が禍々しく映える機体が姿を現した。]
[腕の中に納まったリルの顔を見、こくりと頷く。
現れたラミアのコクピットが拓くのを確認すると、ラミアを抱いて跳躍する。
そして二人はまっすぐ、ラミアのコクピットへと吸い込まれた**]
[腕の中に納まったリルの顔を見、こくりと頷く。
現れたラミアのコクピットが拓くのを確認すると、ラミアを抱いて跳躍する。
そして二人はまっすぐ、ラミアのコクピットへと吸い込まれた**]
噴き出してる場合じゃねーぞジジイ
向こうもこっちも、梃子でも動かねえつもりなら
直接殴りあって解決するしかねーだろ!
[言うよりも先に、手にしていたのは澄んだ金色。
ゆらりと長方体の中で揺れていた光が強くなる。
それと呼応するように体の輪郭を滲ませる金の燐光は
大地に吸い込まれ逆流しながら軌跡を描き]
──Kallats av Oxenstierna som ska utvidgas
[手にしていた金色は流体へ、粒子へと変化し]
── Ljus-Svart
[黒金の機神は闇より滲み出るように現出する**]
/*
ラミアって名前が出ると一々噴くんだけど
でもそれよりも
ラミアのグラフィックの赤い胸飾が
どうしても乳首に見えて仕方ない。
[番号を交換する蒼真と段を見、]
携帯。
通信手段として
私も使用可能だ。
必要ならば。
[携帯端末のかたちをしたモノは、現代普及している技術を読み取った結果である。
もちろん、相手が携帯を持っていないと連絡は取り合えない。]
直接逢うとき、
落ち合う場所を決めておくもよいだろう。
そうだな、あの喫茶店はどうか。
[パフェを食べたあの店だった。
却下がはいれば公園と謂うつもりで。]
― 街中 ―
[見上げる瞳と、簡潔な言葉。
それに少しだけ微笑みを浮かべる。]
あの喫茶店か。
そうだな………何かがあればあの場所、そう決めておいた方が便利かもしれねぇ。
[ダンとハルナが同意すれば、
イステの提案を採用しただろう。]
それじゃ、俺達はいくよ。
[イステを促すように。道の先へ視線を向ける。]
[視線に促され、
そちらへ身体を向けながら]
私たちは、同じ目的を持つお前たちに
助力を惜しまない。
ダン、ハルナ。
十分に気をつけて。また会おう。
[そう、声を掛けた。]
[二人と別れて暫く歩きながら、
ふと空を見上げる。
いつの間にか昼過ぎとなって居たのだろう。
陽は最も高い時間を過ぎ、ゆっくりと影を伸ばしていく。]
なぁ、イステ……お前は……
――いや、……近くに反応はあるか?
[何かを言いかけた言葉は途中で遮って、
ぽつりとそう呟いた。]
…?
[蒼真は言葉を途中で切ってしまう。
気にかかるようでイステは彼を見たが、
続く問に、答えて。]
「近く」と言えるほど、近くない。
[携帯端末を取り出す。
ポケットから出すようでいて、
実は何処からともなく現出しているのかもしれない。]
少し、遠く。
移動しているよう、だ。
[ハルナのように、
信号が、個体識別がはっきりしていれば
話は別だが、その位置取りは少しぼんやりとしている。]
遠いか……。
[さて、どうするか。
仲間を増やす、それには賛成だ。
少なくともこの街には黒紅と自分を除く三体の機神がいると思われる。
理想としてはその三体全てとの協力体制。
その上で黒紅の機神を倒し、HMを退けつつ終焉を倒す―――。]
どうする、向かってみるか?
[少し、考えるような素振りを見せる。]
――向かってみる。
[答えて、それから。青は蒼真を映す。]
確認、しておくが。
その先に戦いがある可能性は低くない。
ソウマ。覚悟はしておけ。
答えが、まだ出ずとも
私たちにはお前が必要だ。
お前が居なければ戦えない。
必要と有らば、お前の手を引くだろう。
ああ、解ってる。
決めなきゃ………いけないからな。
[足を止めてイステの瞳をじっと見る。
指先は何かを確かめるように頬へと伸びて、
すう…、となぞるように撫でた。]
――……ああ、大丈夫だ。
[あとは、覚悟だけ。]
…、…?ソウマ…?
[指先が頬の輪郭をなぞる。
問いかけ、僅かな戸惑いのようなもの、
それが混ざったような声で。
大丈夫だ、と謂われれば
頷いてしまうのだろうが。]
なんでもねぇさ。
[不思議そうな顔をするイステから
そっと指先を離し、再び歩きだす。
行く先に戦いがあるかもしれない。
平穏や普通などカケラもないかもしれない。
だが、それでも……――]
――大丈夫だ。
だから、行こう。
[離れていく指先、
イステは蒼真を見つめたまま、暫し。]
…――。
[大丈夫だと蒼真は謂う。]
わかった。ソウマ。
[彼を追い、隣に並んだ。]
――戦い方は、《適合者》たるお前へは
接続したと同時に伝わっているはず、だが。
問題のある箇所は?
……問題らしい問題は無いと思う。
まだ理解出来てない所もあるかもしれねぇけど。
[二人で隣同士並びながら、
ゆっくりと道を歩いていく。]
――ただ、あの痛みがフィードバックする機能。
あれはあんまり使わないでくれ。
――…。
あの蒼の剣は鞭にも変わる。搦手に使え。
盾も大きさを変えることができる。
編みあげる焔は魔導の焔。
これもまた、武器として使える。
細かな調整などはインターフェースの私が受け持つが。
…、…?
使わないほうが、よいと。
何故。動きの精度上昇は必須だ。
お前もまだ、操縦に不慣れな、現状もある。
………俺は。
[一度言葉を止め、イステの方へと顔を向ける。]
―――俺は、
お前が傷つく姿なんて、見たくないんだ。
[解っている、こんなのは我が儘だ。
自分がまだヴォルバドスを上手く扱えていないことも解っている。
そう、技術の面でも……心の面でも。
それでもこれは、偽らない本心だった。]
…――。
[眼を丸くして、歩みを止める。
青に浮かぶ戸惑いの色が常より濃い。]
なぜ、そんな ことを
…謂うのか。
――…傷ついても、
私は、すぐに癒えると 謂った。
お前も、見ただろう。
それでも、どうして。
……それでも、痛いんだろ?
[戸惑う様子を見せるイステに一歩歩み寄る。]
痛いって言っていいんだ。
苦しいって言っていいんだ。
[肩に、そっと手を乗せる。
視線は真っすぐ、青い眸へと向けて。]
確かに、絶対っていうのは無理かもしれない。
俺の弱さから、使わなきゃいけないときもあるだろう。
それでも……俺は、使ってほしくないんだ。
――…、
痛みは、ある。
痛みがなければ細やかな動きをカバーできない。
私の感覚が鋭敏なのは、
必要な、こと…
[肩に手が触れる。
イステは自分でも意識していないのだろうが、
息を飲んだ。]
――ソウマ…。
、――…
それ は。約束、しかねる。
感覚の共有を控えた結果、お前まで、
窮地に陥ったら、いけない。
……俺の事は良い、なんて。
そんな事言ってもイステを困らせるだけだよな。
[結局は自分の弱さから来る結果。
あれを使う必要がなければ、イステは痛みに堪える必要などないのだから。]
だったら……使う時は俺が決める。
せめてその選択は、俺にさせてくれ。
[俺のせいで、イステが苦しむというのなら。
その選択も全て、自分が背負おう。
自分の弱さを他人のせいにしない為にも。
肩に触れる手に、少し力が篭る。]
/*
>>417
>社長花に遣ってんだ
「社長は何やってんだ」か(笑)。一瞬何かと思った(笑
この村、なんか絶妙なタイミングで絶妙な誤字が出てきますね。
*/
[前を向く蒼真へ視線を合わせ、
イステは己の肩に触れる。
体温を確かめるように。]
詫びなくても、いい。
それが、お前の意志ならば――
[言葉を切り、肩に当てていた手を、緩く握った。]
それでも、さ。
[そう、謝罪の理由はもう一つ、
使わないと約束させられない、自分の弱さ。
自分が傷付く事を前提とさせなきゃならない、
自分自身の情けなさ。
だから……「ごめん」]
さ、いこう――――
……。そうか。
[まだ、よく分からない様子で、
それでもイステはそう謂った。
隣を歩く。しばらくは言葉もなく。
向かう先、反応の強い方へ。
まだ見ぬそこに、在るのは。]
― 夜 / 街中の高台広場 ―
[時に無言で、時に質疑に答えながら
少女は三者のやり取りを記録した。
"終焉"に対する対抗勢力の結成。
演算に違わず、ダンは協力という形を布陣していた。
少女の中で...メモリーが再生され、停止する。
目を閉じ、流れくる風に身をせせらがせた。]
[ダンが「ドウカシタ?」と訊ねてくる。
少女は目を開き、ぽつりと一言だけつぶやき返した。]
――信号は已然、複数。
[信号の来やる方角、あちら、こちら、と瞳をやる。
琥珀に映る灯火は、天(そら)にさざめく万古の輝きに似た。]
― 八王子工場 ―
弁えていますから。
[円城寺に「笑わないんだな」と言われ、キャスリーンはその一言だけを返答とした。詳しく説明したい衝動もあったが、この場でそれをすべきでない事はわかっている。
本当に此処でHMを生産しているのなら、此処はEndeavourの中核施設の一つのはずだ。信頼に足る者以外は立ち入らせたくない施設だろう事は容易に想像が付く。
そんな場所へ「異物」が侵入する以上、「排除」される危険を考慮するのは当然のことだった]
[エネルギーの充填は大丈夫かと問われれば、頷く。
これからどうしようかと問われれば、演算中と返す。
少年は別れた彼らを、まだ見ぬ戦いを見つめていた。
少女は、大地と天に沈んだ夜を見つめていた。
だから、少女の形は口を開く。]
予兆。
[膨れ上がる気配。
脆弱なエネルギーはより強い波から逃げ出そうと拡散し
信号受信を行っているf>u:e3の元まで届く。
大気が、見えない咆哮に震えている。
少女は、何も口にしようとしなかった。
ダンが気づいたなら――頷きは返しただろうが。]
[案内に従って進むうち、タナカと名乗る人物に説明を受けた]
ボディチェックならご自由に。大した物は持ち合わせておりませんわ。――そうね、この首飾りと腕輪は身に付けたままで構わないかしら? 形見ですので。
[伯爵家が滅びているのなら、これはまさしく形見に違いないのだ。もちろん持ち込みたい理由は別にあったが、心情的にも他人に預ける気になれなかった]
― 土木用HM製造現場 ―
(土木用……以前見た、あれね)
[説明に耳を傾けながら、製造現場の端々に視線をやる。その多くは理解の外にあるものだったが、大規模かつ効率的な作業の風景に、Endeavourの力を感じずにいられなかった]
(戦闘以外を目的とする、機神に似る巨人……か)
[戦争目的で生み出された物が他の用途に転用される事はキャスリーンの時代にもままみられた事とはいえ、「機神」すらその例外では無かった事に、軽い衝撃を受ける]
―街中→川沿いへ向けて―
[日は、徐々に傾き始め
いにしえのものが目覚めて2度目の夜が忍び寄る。
街灯が灯り始め、人々は日常を送る。
家路を急ぐ流れとは反対に道をゆく蒼真たちは
彼の謂う「普通」を逆走していく。
静かに、青い双眸が前を見据えて]
近づいてきた。
[川にかかる橋の側。車が走り抜けていく。
黒。赤。黒。赤。航空障害が点滅する。
赤。黒。赤―――]
― ME製造工場 ―
(挑発めいたことを)
[内密にと釘を刺されても「はいはい」とあしらうような態度を取る円城寺を見て、キャスリーンは彼が性根から馬鹿なのではないかと思った。
ただの馬鹿、とは違う。リスクを理解した上で、そういう言動を取らずにはいられない性分なのではないか、と。もしこの推測が当たっているのなら、ただの馬鹿よりも性質が悪い]
……。
[そんな時、円城寺が目配せするのを見た。彼が何を伝えようとしているのかはわからない。わからないが、]
(――結論を出すには早いかしら)
[その瞳に馬鹿以外の何かを感じて、彼女は思考を再開した]
/*
PC視点では、この場面に考えるだろう事は、
・円城寺という人物の見極め
・Endeavourという組織の見極め
・「終焉」の痕跡の探索
辺りになるはず。特に三番目が最重要。まあこれは割とすっきり整理できている感じ。
PL視点でどう動くべきかとなると、ちょっと定まらない所。フィリップ夫妻は今日一日ポルシェ組にかかりきりだろうし、サラと会話を交わすべきなのかとなると少々悩ましい。サラ相手だとうわべの情報交換に終始する事になるんじゃないかなあ。裏人格が出てくるなら別だけど、出て来ないよねえ。
*/
[ラミアが現れた刹那、運河の水面は機体が放つ光で、不吉な紅に染まった。終末の世界を暗示するごとく、血で満たされた川──否、水は無色透明なままのはずだ。
パイロットとインターフェイスが、闇色のコックピットに乗り込むと、ラミアは生命を得たように咆哮した*。]
― →川沿い付近/夕方→夜 ―
[人の流れに逆らい、
ゆっくりと進む先に待つは避け続けた非日常。
歩みを進めるにつれて光は紅、そして黒に。
等間隔で設置された街灯が淡い光で行き交う人を照らしていく。]
――もうすぐ、か。
[非日常に身を投じるのも、
答えを出さなければいけない時も、
もはや、もうすぐそこ。]
[それは突然に
鮮やかに
そして恐るべき速さで
光景を一変させる。]
―――!
[水面。水面が紅に染まる。
距離はある。
まだ遠いはずだ。
それなのに。
イステは染まらぬ青の眼を、見開いた。]
――...
[青のインターフェイスが感知したと時を同じくして
少女に内臓された受容機に浸透するものがあった。
滴らせる者の正体は見えない。
信号は踊れど、遥か遠く。
それでも――遠く、遠く。
運河を染める猩猩緋は、安寧の夜を一角染めていた。
日々の営みに紛れたオルガニズムの赤。
正常な者は気づかないサン・バルテルミ。
類似する琥珀の瞳は、劇的に染まりはしない。
それでも少女は確かに、遠い血の咆哮を受け取った。]
― 川沿い付近 ―
[瞬の間に変わる光景。
日常から非日常へと、川は容易にその色を変えた。
耳に届く咆哮は微かに、だが確かに己が覇を称(とな)える。]
……ッ!
紅って……あの黒紅の機神か!
[まだ距離は遠い。
だがそれでも、その存在は容易に感じ取れた。]
−夜/街の高台広場−
[演算中との答えに軽く頷いて、待つことにした。]
……予兆?
[唐突なハルナの言葉に顔を覗き込むと、琥珀色の中に緋色が揺れる。
はっとして視線の先を追うと、運河の水面が朱に染まっていた。]
こ、これは……!?
― Endeavour社・本部 ―
スズキさん、上がってきましたよ。
シグの次世代機……完全な戦闘用HMの完成系が、ね。
[社長の一声で緊急配備された機体。
今回の未登録HM事件を解決する為に投入された切り札。]
行きましょう。
既に出撃準備は出来ているようです。
整備班は徹夜だったそうですが、ね。
白昼に採取したデータを参照。
この街の運河は無色。
及びごく薄い青緑色。
現在は青緑色ではない。
水面一帯。
染める魚類の血液も想定不可。
この色は人為的なもの。
[何よりも生命に近い色を見て、少女は平坦に告げる。]
ME=08R2 シグ改 が見物しにやってきました。
ME=08R2 シグ改は、見物人 を希望しました。
これが、ME=08R2。
整備班や技術部ではシグ改と呼んでいるらしいですが。
[機体のスペックがプリントされた紙を見せながら]
全体的に、シグの約三倍の出力があります。
先日我々に加勢した見たことのないHM、あのデータを利用して改良を加えた結果となっています。
データ的には例の未登録HMには劣りますが…数では此方が勝ります。
運用を間違えなければ勝負にならないということはないでしょうね。
ああ、この河がこんな色になるなんて、一度も見たことが無い……!
人為的なものって、まさかあの黒紅の機体!?
[先日のプレッシャーを思い出して、手のひらにじとりと汗が滲む。]
……ハルナ、どうしよう……?
―格納庫―
タラコ色じゃねぇ方か。趣味がいいな。
あのバケモン共を凌駕しろってのも技術部に無茶いいすぎだろう、充分だ。
[スペックを確認し終えた資料を脇にあったデスクへと投げ置き]
――で。
こっちの青いヤツはなんだ?
[見上げたのは、ただ一機だけ配色の違う機体]
ME=08R2P/EL シグエル が見物しにやってきました。
ME=08R2P/EL シグエルは、見物人 を希望しました。
それは、型式番号ME=08R2P/EL。
通称シグエルと呼ばれてる機体です。
[さらに別の紙を取り出し、スズキへと手渡す。]
シグ改の更に発展系を目指した改良型……と呼べば聞こえは良いですが。
取りあえず量産性を排除してスペックと兵装を突き詰めた一点物の機体ですよ。
所謂、試作機の試作機…とでもいえばいいんですかね。
今回の件で特別に配備された機体です。
R2は高機動型ザクUの再設計仕様。
有名なのはアレだな、"真紅の稲妻"ジョニー・ライデン機。
R2P/ELはビーム兵器搭載試験機。
ジェネレータを新型に変えてゲルググ開発の基になった機体だ………ったハズ。
………また扱い難そうなもん造りやがって。
[だが、口元には笑みが浮かぶ]
判った、俺が貰ってく。
お前らはシグ改を使っとけ、わざわざ危なっかしいもん乗る必要はねぇ。
― 川沿い ―
[異変の先へと走る中、
ポケットの中に入れてある携帯から軽快な音楽が流れ始める。
走る足を緩める事無く乱雑に取り出し、
表示されている発信元を見れば急いで耳に押し当る。]
―――ッ、俺だ!
今かけてきたって事は、お前達も見えたんだな!?
………また扱い難そうなもん造りやがって。
[だが、口元には笑みが浮かぶ]
判った、俺が貰ってく。
お前らはシグ改を使っとけ、わざわざ危なっかしいもん乗る必要はねぇ。
おう、お前ら。
基本操作は同じだが出力が違う。上からは試し乗りする暇もなく出撃しろって指示が出た。
慣れるまでは無茶すんじゃねえ、いいな。それじゃ行くぞ!
[激を投げ、青い機体の昇降機へと乗り込んだ]
ああ、運河が赤く染まっていた!
あれは、やっぱり昨日の……?
[受話器の向こうからは、走っている気配を感じる。]
向かっているのか!?
俺達も行くから、それまであまり無茶しないでくれ!
ええ。
むしろスズキさん以外じゃ扱えませんよ、これは。
[スペックを見れば見るほどピーキーな機体だ。
並みのパイロットじゃ振り回されて終わりだろう。]
では、行くとしますか。
今日も元気に残業だ…っと。
[スズキの檄を聞き届け、自分もシグ改へ続く昇降機へと足を踏み入れる。
目指すべき目標は…未確認HMのパイロット達。]
小隊員、シグの出力は高くない。支援に専念しろ、欲張るな。
小隊長、シグとシグ改の出力の差を忘れるな、手前の隊員をおいてけぼりにすんじゃねぇぞ。
[各機に指示をだす。
通信。地上の連絡員より近くに要注意人物ありとの報。
以前、廃工場で合間見えた機体に関わる人物――ソウマとイステの姿が確認された]
チ。公園の戦闘に乱入する気か?
あちらに邪魔をいれるなとの指令だ、HMに乗り込まれる前に叩く。行くぞ。
[躊躇なく、生身の人間への攻撃指示を出した]
[通話を終えて、端末を仕舞う。]
やっぱり、そうだ!
イステがそう言ったらしい。
すぐに俺達も行こう!
[駆け出そうとしてハルナの手を引いた時、上空に見慣れない紅の機体が現れた。
紅だけではなく、青い機体の姿も見える。
引き連れる黒の機体には見覚えがあった。]
あいつら、Endeavour!?
くそっ、こんな時に……!
急ごう!
[黒い機体が飛来する。機銃による辺り一面を舐めるような一斉掃射。
赤い機体と青い機体が弾幕のすぐ上に陣取り標的に動きあれば即座に対応しようと構えた]
あなたが悪いのですよ、スズキさん。
あなたは良い上司だったが……少々先走りすぎた。
―――――アリーヴェデルチ(さよならだ)
……ッ。
[手を引かれ、気が付けば幾度目かのコクピット。
ヴォルバドスの内部からの視点へと変わっていた。]
―――また、戦うんだな。俺は。
[操縦桿をゆるく握りながら、語りかけるように。]
[問いかけるような蒼真の声に、
ヴォルバドスは、蒼色の眸を光らせる。
展開される敵陣。
数で圧倒する一軍へ
漆黒にして青の騎士は堂々として立つ]
――そうだ。
[ヴォルバドスがそうしているかのように
静かにイステは答える。
絡みつくコード。手にしたままのグロック18Cに青が映える。]
戦わなければ、生き残れない。
心、定まらぬとしても、
私たちには、お前が――…
[スクリーンは一気に開ける。
血染めの川を背に、彼らが立ちふさがっている。]
――行くぞ。ソウマ。
― コクピット ―
[少しだけ顔を下げたまま、
己の後ろにいるであろうイステに声を掛ける。]
なぁイステ……覚悟は出来た。
だけどな、まだ足りねぇんだ。
[コクピットのモニターの中。
青い機体が此方を睨むように構えている。]
――――俺に、戦う理由をくれないか。
[駆け寄る先で、広範囲に渡って土煙が舞う。
上空では、Endeavour社の黒い機体が銃を構えていた。]
奴ら、また無関係な人まで巻き込むような攻撃を――ッ!
赦さないッ!
ハルナ!転送を!!
チィ…ッ
[浮かぶ焔、現れる腕。
数多の銃弾は弾かれ、そこには果たして漆黒なりし青の騎士が威風たる姿を見せていた]
各機、フォーメーションを乱すな。三方より波状射撃を仕掛ける。
けっして近づくんじゃねえ、そして近寄らせるな!
終焉を倒したら……。
イステの、闘う理由がなくなったら。
普通に、生きてくれ。
人として、笑いながら生きてくれるって。
そう…… 約束してくれないか。
― コクピット ―
…理由?
[尋ねられて、蒼真を見る。]
理由とは。
己で見つけるもの、では ないのか。
ソウマ。
――私から、与えられるものでは、ないのでは…
[ヴォルバドスを囲むように三方へと陣取る3小隊。
1隊が撹乱し、2隊が撃つ。また次の1隊が撹乱し、残る2隊が撃つ。
近づくようにして遠ざかる、ゆらりゆらりとしたフォーメーション]
[ヴォルバドスを囲むように三方へと陣取る3小隊。
1隊が撹乱し、2隊が撃つ。また次の1隊が撹乱し、残る2隊が撃つ。
近づくようにして遠ざかる、ゆらりゆらりとしたフォーメーション]
― コクピット ―
――…、…!
[続いた蒼真の言葉に、
イステは、大きく、大きく眼を見開いた。
声がうまく、出ないようで。
それは、約束できることなのだろうか。
否、イステはひととは違うものだ。
キャスリーンの謂っていたように。
流れる血の色が違うように。
けれど、蒼真の願いは。]
わ、たしは ――…
[――迷う、間も。相手は与えてくれまい。]
…ッ…! ソウマ、来る!
[丁度十字架に磔になったように広げられた両腕の先が
絡みつくコードを握る。]
[ブン、と視界が歪んだ。
ハルナに教えられた通り、自分にとって馴染みのあるコックピットをイメージする。]
…………。
[数瞬の後、己の身体にぴたりとフィットしたシートと、水晶が転じた操縦桿やボタン類が、目の前に存在した。]
言ったよな、例え事実が違っていても……
周囲がそう思えば、それが真実になっちまうって。
だったら俺が思ってやる、俺が保証してやる!
――――……俺が、お前を人間にしてやるッ!
『状況は夜。
エネルギー消費効率に注意。』
[b6/fの肩付近で、緑光晶の繭が飛ぶ。
離れた場所。
自分達に襲いくる彼らと同じように
複数がやってくる信号。
ちらとだけそちらの方に視線をやった。]
……確かに、聞いたぞ。
[イステの言葉と同時。
操縦桿を握り締める手に力が篭る。
下げられていた頭は正面を見据え、倒すべき敵を視認した。]
―――行くぞ、ヴォルバドス……!
くそ、逃げられた!
[急上昇により銃撃から逃れた緑の機体を目で追いながら照準を再び修正する。]
流石に、急な乗換えだと慣れないな。
完全に機体に振り回されてる!
本当にスズキさんは化け物だよ!
[現状、有効打らしき攻撃などひとつもできてはいないなれど、敵機から攻撃らしき攻撃を受けてもいない]
通信機があるかは知らねぇが…と。
[回線を開き公共通信を発信する。
無線を受信できるなら聞こえるはずだが、目の前のHM――ヴォルバドス――にそれがあるかは不明なまま語りかけた]
抵抗するんじゃねぇぞ。
こちらの目的はお前らの殲滅じゃあない。未登録HMの確保、または破壊だ。
現在、お前らに攻撃の意思があると判断しているため、見てのとおりこちらは攻撃を躊躇していない。
だが投降するというのなら攻撃は中止する。
もう一度、要求を繰り返す。
抵抗するんじゃねぇ。
[語りかけながらも、攻撃の手を緩めることはない]
[敵機の握る剣が恐ろしく閃く。まだこちらに被害はない、が。
これを圧倒できるかといえば、その保障はどこにもなかった]
通信機があるかは知らねぇが…と。
[回線を開き公共通信を発信する。
無線を受信できるなら聞こえるはずだが、目の前のHM――ヴォルバドス――にそれがあるかは不明なまま語りかけた]
抵抗するんじゃねぇぞ。
こちらの目的はお前らの殲滅じゃあない。未登録HMの確保、または破壊だ。
現在、お前らに攻撃の意思があると判断しているため、見てのとおりこちらは攻撃を躊躇していない。
だが投降するというのなら攻撃は中止する。
もう一度、要求を繰り返す。
抵抗するんじゃねぇ。
[語りかけながらも、攻撃の手を緩めることはない]
[パイロットのイメージにより形成されたのは刀身の細い日本刀。
1機の黒に狙いを定めると、刀身を肩に担ぐ形で上空より襲い掛かった。]
『ん。』
[急上昇した機体に引きづられるようにして
繭は夜空へと浮かび上がった。
繭にいくつか銃弾が掠ったが、大きな損傷はない。
仮にも心臓部を護る防壁――。]
『飛行が安定している。
以前よりも。
今のダンの全力。
見てみたい。
以前より無茶を提案。
打数は敵が上。
確固撃破は難しい。
連携力より想定。対策されている。』
−運河傍公園−
Styrelsen
[言葉と共に二つの体は金色の粒子へと変化する。
次の瞬間には老人と金色の体はリュースの中へと転移し、
薄っぺらい体は求められた場所に滑り込む。
ぶつ、と幾らか心地よくない感触が体に響くのに離れている。
直接体に無数のケーブルプラグが繋がる音だ。
結構な数の点滴をおこなっているようにも見える]
『目標。
確固撃破ではなく、隊単位の撃破。
複数の攻撃を利用する。
もしくは複数を攻撃可能な武装を使用する。
スタートポイント。
敵の攻撃と機体の交差地点。』
機動戦士ガンダムF91、主人公たるシーブック・アノーのセリフ。
「抵抗するんじゃない!いっちゃえよ!」
これ、ものごっつ酷ぇセリフだよな。問答無用で氏ねっていってやがる。
[パイロットの搭乗を確認したかのように
半人半馬の奥の眸にともる金色。
黒赤が咆哮をあげたのに対し
黒金はただ静かな駆動音を響かせるのみ。
その期待の中で、
操縦システムは繰手の尤も扱いやすい形へ
自然と変化を見せていた]
[外部からの声が聞こえる。
成程……もっともだ。
外部から見ればアチラこそが正論であり正義だろう。]
ハ……前の俺なら、悩んだだろうな。
[周囲が見た場合如何思うか。
一番普通で平穏な選択肢はどれか。
そんな「周囲の流れ」を見て、ただ流されるだけの選択。
そんな自分に苦笑を漏らしながらも、
操縦桿を握る手はさらに強く。]
だけどな、俺はもう流されねぇ。
周囲の流れとか壁だとか、もうそんなものは考えねぇ!
ああ、そうだイステ。
俺たちはそのどっちも受け入れることは出来ない。
[通信が開かれる中、同じ様に言葉を紡ぐ。]
俺の進む先に壁があるなら、殴って壊してやる!
俺の進む先に流れがねぇってなら、
俺がこの手で流れを作ってやる!
[イメージするのは、剣から鞭への変化。
一気に多数を攻撃するための効率的な手段。]
俺はもう「群」なんかに隠れねぇ!
…ソウマ。
[これが、本来の彼なのだろうか、とイステは思う。
人は実に、不可解で、予測できず、それでいて――]
…。
[こくり、とイステは頷く。
意識を、ヴォルバドスへと向けて――]
[騎士が振るうは片手の剣。
青い燐光を散らし、その形が見る間に変わる。
剣と同じ青を纏った、撓(しな)る鞭。
ひとたび振るえば、
空間を切り裂き、幾体もの相手を絡めとり、
その身を焼くであろう。]
[その指示に呼応するかのように
赤と黒の機体はさらに連携を重視するように隊列を組みなおした。
再び、手に持つ銃から弾丸の雨が放たれる。]
やった!当たった……!
[斬撃の手応えを感じて、歓喜の声をあげる。
損害を与えた機体に意識が集中するあまり、他への警戒は相対的に疎かになった。]
― コックピット ―
[金色の光に包まれ、コックピットに転移する。気付けば座席に座っていた。
手に握るは操縦桿。どこかで見たようなコンソールは、どこか懐かしくすらあった]
ホッホウ。気が利いておるの。
[説明を聞くまでもなく、手に取るように操作法が分かる。試しに半人半獣の上体を僅かに傾けさせ、その手に持つ武器を頭上で回転させた。
ポールアクス。長柄の戦斧]
悪くない。
[性能を把握し、表情を消して呟く]
/*
というか、絶対このヒトタチ正規の軍事訓練受けてるよね。あれか、Endeavourって PMC とかにも手を出してるのか、ひょっとして。
*/
[パイロットの油断を見透かしたような銃撃が、機体の背部を襲う。
背後からの銃撃であったことと、スピードに乗っていたことが幸いして致命傷は避けられたが、数発が背中に突き刺さった。]
[機体の重量に見合ったポールアクスを
頭上で回転させる。
その両刃の戦斧が空気に描くのは黄金の粒子伴う軌跡。
そこまでに行き着くプロセス、レスポンス。
共にそれらは老兵の要求を満たすものになる。
唯一満たせないとすればそれはテクニカルな面だけ。
特に、重量と速度に重きを置いた機神はその反面
小回りがきかないのが目だった難点といえた]
[赤い2機が装備をグレネードランチャーへと変更する。
無事な黒の小隊機がそれぞれスモーク・ディスチャージャーを噴出し視界を濃灰に埋めたところでそれらが射出される手筈となる]
[――そして、青い機体は機銃を捨てると背中に背負っていた長身の砲塔を取り出した]
―vsダン&ハルナ―
各機距離をとれ!
高度と斜線に気をつけろよ?
同士討ちなんてみっともない真似してみろ、一週間残業手当無しにしてやる!
へーえ、センスは悪かねぇな
[リュースの動き、レスポンス。
自分の中を解して通っていくその伝達と反応。
大きく心臓が脈打つかのような感覚に似ているが
実際その場所には心臓なんてものはなく]
ジジイ、派手にやってくれてかまわねえ
あの硬ぇ頭を一発殴らねーととにかく気がすまないってんだ
その為のカバーは、こっちで出来る限り
『...戦闘に支障はない。』
[機体に命中したのを見て、首を傾ぐ。]
『修復には戦闘休止が必要。
今は考えなくていい。』
[二機に同時に攻撃が命中する。
それを確認すると同時掛けられた声にも、物怖じはせず。]
テロリスト、上等だ。
正義とか世界とか……そんなもの俺の背中にゃ重すぎる。
[再び別の目標に狙いを定めれば、
今度は瞬時に剣へと武器の形を変え、接近するように。]
―――俺の背中は、女一人の笑顔で限界だ!
『隊単位の動きは統率。
崩せない。
隊間での動き。
微妙な差異がある。
0.62秒。
連携は形式化している。
保っている位置関係。
誘導可。
敵はこちらの攻撃を防御不可。
こちらが攻撃すれば必ず回避する。
それが私の教えられること。
引き続きデータを収集する。』
/*
ガチ戦術ゲーの領域に片足踏み込んだりしない事を願うばかりである(笑
(今はまだドラクエで踏みとどまってる感)
>>572
イケメン過ぎる(笑
*/
[暗赤色から、鮮やかなオレンジに点灯するコックピット内。
ラミアの機体にエネルギーが満ちている。]
──ほう、
そちらは、戦斧か。
さて。
[スクリーンに映り対するは、黒く静かな半人半獣の機体。回転し、速度を上げるポールアクスを、真紅の双眸で見詰める。
インターフェイスが予測するのは、リュースの機動力と、ポールアクスの回転速度、両者が組み合わさり、如何な破壊力を生むのか。]
―川辺/コクピット内―
お前、何を。
[蒼真の言に、イステは眼を瞬かせる。
テロリスト云々ではない。
女がどうとか、今。]
――!!
[煙幕。赤色の機体が、
ランチャーを構える。咄嗟に、己の権限で
青い盾を現出させる。受け止めるか、切り裂くか。]
[黒を地とする青き盾、
光を帯びながら腕と体を覆うもの。
まさにその姿は騎士。
だがインターフェースでは此処まで。
操縦者が避けるなら、ヴォルバドスはそれに従うだろう。そうでなければ――]
/*
誰だ、擲弾なんて言葉使ってるのは(笑
※頭が回らないので独り言をばらまいております。
※大事な事なので二回言いました。
*/
[リュースの正面に浮かび立つラミア全身を、フィリップが制御する万能ロッドを媒介とする、真紅の球が包んでいる。
ヴォルバドス、b6/f の二機と対峙した時と同様。
頭部の円環が点滅すると、真紅の波動が、ラミアの頭部、双肩、両腕からと、リュースに向けて放たれた。
砲弾の球型が、幾何学紋様の軌跡を描いてリュースを襲う。
対する、古代の機神を破壊する意思は明瞭。]
[ダンのイメージにより、360度視界が広がるコックピット内。
敵機とほぼ同高度で旋回したことで、全方向からの銃撃という最悪のシチュエーションは脱していた。
ハルナの助言を聞きながら戦術を構築するも、経験の浅さが災いする。]
……ごめん、今の俺じゃ敵機の誘導とかできそうにない!
ハルナ、敵機をうまく集めてくれないか?
銃口を極限まで絞ったビームで、何とかやつ等を戦闘不能な状態まで追い込みたい!
守ってやるさ……!
ついでに、手が届く範囲なら全てをな!
[両手を広げるようにすると同時。
イステがやったのだろうか、その先に出現するのは蒼き盾。]
……いいタイミングだ、イステ!
[其処からイメージするのは、噴出す炎。
それは擲弾を蕾の様に包み込むように広がり、収縮する。
炎の蕾の中で巻き起こる爆発。
だがそれは完全に外部への影響をかき消されただろう。]
―八王子工場―
[なにやら、秘密工場内が慌しく感じた。
研究員は計器を見守り、作業員は急ピッチで赤青黒の機体をくみ上げてはじめた]
ほう、頃合かな??
[とはいえ予想通りといえなくもない。
ポルッカとの戦闘がきっと始まったのだろう。
ソレを見越しての工場見学だ。
あわよくば一体、量産型を盗んでしまおう。
そんな魂胆だった]
『――、了解した。』
[繭の中、周囲に満ちる緑光晶に触れる。
少女という心臓部を内包した球形の歪みは
b6/fと、極細い糸のような緑光晶で繋がっていた。]
『知っている。
これは運命の糸というらしい』
[一人呟き――触れていた繭が淡く明滅する。
コクピットへ届く、一つの水晶。
水色に輝く、追加プログラム。]
『ダンにプレゼント。』
[表情を消したのは、敵の機体が運河から現れるやいなや、水が血のように紅く染まったのを見たからだ。
不吉。それは過去に何度も感じたことのある、死の予感。
そして、その機体の色は……黒紅]
派手にやって構わない、って言ってもなぁ。
速度を武器に距離を詰め、重い一撃を叩き込むって機体じゃろ、これ。
……派手にやる以外、どうしろと言うんじゃ。
[しかし、オキセンシェルナにそう言った時、彼はすでに笑んでいた。
構えを取らせる。両刃を引き、柄を前に。握る手は広く間隔を開ける。
敵機が砲撃を撃つ。避け、叩き落とさんと四脚を操り、斧を振らせた]
/*
>>581
>あわよくば一体、量産型を盗んでしまおう。
え。ちょ。ま。
*/
[青い機体が構えた長銃身。
それは従来の実弾兵器などではなく、実験配備ながら高出力のビームライフルであった]
―八王子工場・地下秘密施設内―
・・・・・・?
[コレイアと名乗った青年の様子に不穏さを感じ取ったか軽く眉を寄せながらじっとその動きを監視している]
なぁ、あいつら一瞬で気絶とか出来ねぇ??
HM一機パクって逃げたいんだけど。
[周りに聞こえないようにキャスリーンに耳打ちする。
監視されてる視線に動じる事はなかった]
まあ、ご尤も…?
[黒と、赤。
ポップアップウィンドウにちらつくその色。
赤。その色が、金色を歪めるに足る。
けれど、それを考えるよりも先に自分を媒介としていく信号。
そのために意識を集中させる]
なっ……ビーム!?
そっちも十分デタラメじゃねぇかッ!
[今から避ける動作は不可能。
防御……完全に出来る保障はないだろう。
となれば、最も効率的なのは―――]
チッ、一か八かだ!
[盾を再び上空に向け「斜め」に出現させる。
完全に防ぐのではなく、流れを変えて「いなす」。
それが出来るかどうかは……
ヴァルバドスの出力と盾の強度次第だろう。]
[耳打ちされて、さりげなく視線を揺らして周りを確認する。当然のように監視されていた]
円城寺、あなた馬鹿でしょう?
[別に声を潜めるでもなく、普通に罵った]
[ダンが触れると同時、頭部の植物型が明滅した。
限りなく白に近い緑色を示すそれは、夜を照らし出す。
陽光にも似た輝き。
暫くもせず、夜の闇が取り戻されれば、
b6/fが再び姿を現した。
形状に変化はない。
見た目に見える形状変化は――特にはない。
変化は一点。
心臓部の繭と繋がる見えない緑光晶の糸と同じものが
先ほどの発光に紛れ、敵の数機に繋がれていた。
それがダンにも――皆にも見えるように、太さを増す。
見た目にはまるで、敵機が触手に掴まれたように見えた。]
タナカマサキです。
先にも申し上げましたとおり、質問にはお答えいたしません。悪しからず。
[表情を変えることなく、平淡に答える。
が、タナカは別にプロではない。問われた際に一瞬だけ、奥にて極少数のみ組み上げられている青の機体に視線が寄ってしまっていた。]
馬鹿とは酷いなぁ。
俺、真剣なんだけど!!
[内容には触れず抗議する。
元々は、見学してキャスリーンにHM見せるのが目的だったけど、
もっといいことを思いついちゃっただけの話だ]
[戦斧は軌跡を描いて空間を断裂させようとするかのように
金色の尾をひいて閃く。
その速さは、技術の不足を補って余りあるもの。
繰り手の望みを叶える為に]
[いなされた光線。
質量と熱量を伴った光は流れを変えられ、ヴォルバドスの脇へと着弾しその周囲を蒸発させる。威を逸らした装甲にはどれだけの影響を与えられただろうか。
ビームを放った銃身は熱を持ち、次の発射まで時間を要するようだ]
ふーん、青が一番強いのね。
[またしてもキャスリーンに近づき耳打ちを始める]
じゃあ、こうしよう。
君は確か、機神を持ってると言った。
だったら、オペレートもお手の物だろう??
俺があの機体に乗り込むからさ、それをオペレートしてよ。
それが本当に出来たら、俺は君を信じよう。
[早口で告げた]
クッ…なんだ今のは!
[確認できるのは、シグが三機にシグ改が一機。
何か線の様な物で繋がれていると言う原状。]
…ッ、その訳の解らない物を早く叩き切ってしまえ!
……真剣なのは構いませんけれど、先々の当てはあるのですか?
[盗んだ後どうするつもりでいるのかと、冷ややかな目で円城寺を見た]
―川辺―
[漆黒にして青の騎士は、
その巨大な盾を天へ向けて斜めに掲げる。
鏡のように一瞬きらめく。
叩きつけられる光の奔流。
シグエルの持つ兵器の威力は
さすが《Endeavor》というべきもの。
盾はそれを受け流さんと角度をつけて、
焔は光を焼ききらんと猛った。
ぎしり、と空気が軋み
足元の土が、草が、焼ける。]
[老人の手練れた操縦が機神を操る。
襲い来るは真紅の砲弾。敵機より計五つ放たれた死の塊。
四足が動き、それらの軌道から機体をずらす。避けられなかった二つは、金の粒子ほとばしる長柄の両刃が中空で叩き落とした。
人の上半身と、獣の下半身。同時に引き出された性能は、その操縦者の能力を雄弁に語る]
…ちゃんと撃てたな。たいしたもんだよ技術部も。
[ライフルの放熱を進めつつ、更に上空へと昇る。ここを狙われては厄介だ。そして――]
で、なんであのHMは元気なんだよ!
[直撃させたつもりだったがあれでは…あと何射当てればいいというのか]
[ならば、とバーニアを全開にし引き千切ろうと試みる。
シグ改はその出力を持って引き伸ばす程度の事は可能のようだが、引き千切るには値せず。]
―コクピット―
[僅かに眼を眇めながら――]
損傷、盾持つ左腕。
および盾の強度、
回復するのにエネルギーと時間を要す。
次に撃たれたときは薙ぎ払え。
動きに支障はない。
続けろ、ソウマ。
思うまま、歌え。
天才なら何でも出来るんじゃないかと思ったんだけど。
やっぱり、駄目かな??
でも、俺を主というならそれぐらいやってもらわないとなぁ。
だって、俺なんだぜ!?
[無茶振りにも程があった]
いや、不足は無い!っけぇ――ッ!!
[ハルナの放った触手に束ねられた機体のコックピット周辺は避けつつ、戦闘不能になるようにビームを掃射した。]
それにほら、本当に機神をもってるならば、
そいつのパワーアップに使えると思わん??
今の技術取り込めば、怖いものなんてないぜ。
[再度、ひそひそと耳打ち]
/*
せんせいー、円城寺氏(及びその中の人)が何を狙っているのか良く分かりません。分からないので、取りあえず PC の立場で反対してみているんですが。
*/
……大したもんじゃねぇか。
[光の滝、そしてそこから生まれる衝撃の後。
確かにその両足で大地を踏みしめるヴォルバドス。
その姿に率直な感想を漏らす。]
嗚呼、いこうイステ。
今度はこっちの番だ……ッ!
[右手に握り締めた炎を纏う剣。
それを構えたまま、上空の機体を切り伏せようと
天へと昇り、駆け上がっていく。]
―vsソウマ&イステ―
「効いている…? いまならいけるか!」
[赤い小隊長機がシグ2機を従え滑空する。
擲弾を連続で撃ち出し、続く2機も機銃を乱射した。]
……円城寺?
私の目的は「終焉」で、そして私はEndeavour社が「終焉」に関わっている疑念を持っていますけれど。
Endeavourが「終焉」に何の関係もない組織だったなら、あなたはただの盗賊ですよ?
[呆れつつ耳打ちした。パワーアップについては、余りに《コンゴウ》との技術体系が違い過ぎて可能なのかどうかすらわからない。そもそも彼女は技術職ではないのだ]
ホッホ。少々扱いにくいが、リュースはいい機体じゃのう、オキセンシェルナ。
[満足げに頷いて、さらにコンソールを操る]
では、征くかのう。派手に、頭に一撃がお望みじゃったな?
[機体に身を低くさせる。両刃は最速で振り下ろせるよう、肩に担ぐように。
一瞬の溜め。そして、操縦桿を限界まで前に倒す。
真っ直ぐに、黒紅の機体へ突撃させる]
[緋色の爆発はポールアクスの傍でザクロのように小さな球を幾つも噴出させながら。或いは川面に派手な朱色のドーム形を描いて。]
……やはり、
獣形に意味があるな。
[前回の戦闘では不具合のあったフィリップの腕とロッドとの連携にも意識を配りつつ、口端を吊り上げる。]
間合いを詰めねば、
アクスは撃ち込めまい。
嗚呼、波動砲弾を抜けて
来るが良い──。
[当然、ポールアクスでの狙撃が容易になる上方へは跳躍しない。
ロッドの回転は継続、真紅の巨大な球でラミア自身の機体を包んだまま、また新たな砲弾を弾幕の──盾に、前方へ水飛沫を上げて、相手が縮めてくるであろう間合いを崩すため、ラミアは急直進した。]
その可能性は忘れていたな。
もし、間違ってたらごめんなさいってして、ポルッカ倒して許してもらおうぜ。
それか、何とか誤魔化そうぜ。
[笑いながら耳打ち]
半獣機体、
全体波動発射有効圏内、
到達予測0.X秒。
戦斧回転方向予測
──…、
[コックピット内の光がリルの肌に反射しているのか、それともインターフェイスと機体との接続を示しているのか、白い肌には淡紅色の幾何学紋様が浮き上がっている。]
―vsダン&ハルナ―
[だが、その大きな隙を見逃さんとするシグ改達は
肩のランチャーから一斉に砲弾を敵機に向けて一斉に発射をする。]
やった、か……?
[半信半疑で尋ねる。
今の出力でも、蓄えたエネルギーの5分の1くらいは消費しただろうか。]
す、すごい……。
これは、時と場所を選ばないと、俺達もあいつらのようになってしまう……!
―vsソウマ&イステ―
[効いているどころか、敵機の動きは更に激しく。
翼を広げ、跳び立たんとするところへと踊りかかるもすれ違いに1機が斬り落とされた]
……キサマナノカさんだったかしら?
氏が体調不良を訴えているので、ここで見学を切り上げてもよろしいかしら?
[そう言って、転がった円城寺がどう反応するかをじっと見守った]
[己が操る機神の威力を目の当たりにして腰が引けたところで、シグ改の攻撃。
銃弾は悉く、地表とそれを覆うものに、容赦なく降り注いだ。]
そこで悪いとかほざけばジジイの頭に蹴りかますわ
[ひとこと、ただひとつ。
だが、褒められて悪い気はしない]
…飛び道具の多いやつだな
[は、と短い溜息]
―八王子工場―
タナカマサキです。
ご満足いただけましたでしょうか?
それでは地上へと戻りましょう。どうぞこちらへ。
[目の前で発生したドメスティック・バイオレンスなど気にする様子もなく。キャスリーンの言葉にひとつ頭を下げるとエレベーターへと促した。]
―川辺/コクピット―
(脆弱とはいえ、力を増した1機に、
動けるものと数を揃えてこられると――ー)
[イステの前にはグリッドで仕切られた
淡く光る青い球体。敵の位置を示す光点が明滅する。]
――!
[イステは、自分たちが居る場所から
離れた空を光が焼くのを感知する。
機神の放つエネルギー。]
ダンたちか…
っと、もういいのか……??
[体起こしてキャスリーンに尋ねた。
元々の目的を達成できたなら問題はない。
強奪は、あくまでプランの一つにしか過ぎないのだから]
チ。
こっち来るつもりかよ…。
[翼を広げた様を見て舌を打つ。ライフルは未だ熱を持っている。このまま撃って果たして砲身が耐えられるのか否か]
お前ら、シグ改Bの補佐につけ。俺は大丈夫だ、しばらく囮になる。
[自分に連いていた2機へと指示を出すと、更に更に高くへと上昇しヴォルバドスから距離を取ろうとする]
チ。
やっこさん、こっち来るつもりか?
[翼を広げた様を見て舌を打つ。ライフルは未だ熱を持っている。このまま撃って果たして砲身が耐えられるのか否か]
お前ら、シグ改Bの補佐につけ。俺は大丈夫だ、しばらく囮になる。
[自分に連いていた2機へと指示を出すと、更に更に高くへと上昇しヴォルバドスから距離を取ろうと動いた]
[弾ける。
装甲へのダメージは、重くもないが軽くもない。
繰り手の求めへの最大限レスポンス。
突撃は、その重量と相俟って、空気との摩擦を生み出し
それは黄金の焔纏う一撃へと変わる]
[高空より見下ろす地表。
運河沿いにある公園では先日の戦闘に割って入ってきた彼のHMがまた別の未確認HMと戦闘をしており]
………あっちはあっちで派手だね、まったく。
いっそ共倒れてくれれば楽なんだがどうなんだよ。
[小さく、ボヤいた]
ええ、構いませんわ。このまま見学を続けても、あなたと私の体調が悪くなる一方でしょう。
[体調やストレスで済めばむしろいい方だと彼女は思う。命に関わる事態に陥ってはたまらない]
あなた、よく今まで生き延びて来られましたね。
[悪運だけは評価した]
[爆炎と煙が巻き起こる中、
未だ戦闘可能の四機はその中心を注視する。
恐らくは煙が晴れた時には
無傷とはいかないまでも、未だ現存する機神の姿があっただろう**]
/*
この場面、どう考えてどう行動するのがベストだったのか、さっぱりである。
……私の頭が明らかについて行けてない(笑)。なんでそんな事を思いつくのよ(笑
*/
―川辺/コクピット内―
黒紅の機神らが居るほうとは
別の方角で大きなエネルギーを感知した。
ダンとハルナも戦っているようだ。
[蒼真には答え。
モニタに映った
遠ざかっていこうとするシグエルを見た。]
まぁ、君がいいならそれでいいさ。
俺は元々おまけに過ぎないから、ね。
いやー、そんなに誉めるなって。
やっぱり俺ってば天才だからね。
[此れでもかというぐらいに笑う]
じゃあ、タケダシンゲンだっけ?
帰りの道を教えてくれるかな?]
「…以上が、円城寺海人についての報告です」
普通の学生ね。
「普通の青年ですな」
ただ、フィリップとつながりがあるのは意外だったわね。
「社長の従兄弟殿ですか。社長が支援なされている」
フィリップの研究は面白いわよ。
…偶然、なのかしら?
まあいいわ。とりあえず円城寺海人の動きには注目しておいて、怪しい動きがあったら追って。
ただし、ヘヴンベル氏の時の徹は踏まないこと。
彼の同行者の素性も分かり次第報告。
「はっ」
これで二つ目ですね。
[キャスリーンは両手を腰に当てて、小さくため息を吐いた]
あなたがこれからいくつの言葉に謝罪する事になるのか、今から楽しみですわ。
[そう言うと、エレベーターへ向かった*]
[撃墜されたシグのパイロットより脱出したとの通信を受ける]
オーケイ、今度奢ってやる。地上部隊に合流し退避してろ。
と・さて。来るのかこないのか、どっちかね。
[威嚇を兼ね、未だ撃つに適さない状態の砲身を下へと向ける。
一番の目的は時間稼ぎだ。公園での戦闘に邪魔を入れない。それさえ成せるなら後は未確認HMを逃そうと、味方総崩れで撤退しようと問題はない]
各機、無理に攻撃を行うな。遠間からの射撃に徹し被害を最小限に食い止めろ。
敵機を破壊できずともデータは集まる、戦闘を継続できることが重要だ。
[回線を味方のみへのものに切り替え、通信を行う。これが傍受されるか否かは不明だとし指示を最低限に、目的にフェイクを混ぜて指示を出した]
―川辺の上空/コクピット―
それが《Endeavor》というわけだ。
なるほど、自信の程が伺える。
――約束。
[呟く声に、複雑ないろ。
胸に在るは「歪んだ多面体」。
ヴォルバドスの魂たる、それがイステ。
それ以外の何者になれるというのだろう?
空から見下ろせば、異様なほどに赤い、川。
血が流れた、数多の血。それを想起させるような赤。
その中心に、黒紅は居た。
相対して、黒金は居た。]
「ところでその円城寺海人ですが、今同行者にしばき倒されたようだとの報告が。部下の話では痴話喧嘩ではないかと」
…勝手な推測はやめて、淡々と仕事をこなすように伝えて。
「…は」
うっとおしい、つーか男らしくはねえよな
[とことん飛び道具やらそういったものが性に合わないのだろう。
機体に、遠隔操作が出来るものは用意されていない。
機神は悉く、インターフェイスの性格を反映している。
ちら、とポップアップウィンドウに映るのは
目の前の機体以外の姿。
直接交戦がないとは言え、注意ぐらいはしろという
機神からの心遣いであったのかもしれない。
一瞬、小さな映像として見えた黒青の姿に金色が揺らぐ]
タナカマサキです。
お預かりしている物をお返ししますので、まず最初の部屋へと戻りましょう。
後は警備員がお見送りいたしますので、気をつけてお帰りください。
[エンジョウジ、キャスリーンと共にエレベーターへと乗り込み、地上へのボタンを押した*]
[ザクロのように弾ける緋色の閃光。
与えたダメージは予測範囲内のもの。
黄金纏うポールアクスの光の軌跡を解析するインターフェイス。]
──フィル!
行くぞ。
−ラミアコクピット内−
相手は戦斧で接近戦が得意なタイプか。
[近接用のロッドと戦斧では、重量の差で不利になるかもしれない]
リル、このまま距離を取りつつ一気に殲滅しろ!
[頭の中がジリジリする。先ほどよりも、強く]
え、謝るひちゅようなんてある、か?
[途中で何故か噛んでしまった]
っ、なんていうか理不尽女のせいで口の調子があるいな。
[工場関係者からの視線を感じる。
だとすれば都合がいい、今の俺はただの馬鹿でしかないから]
だから言っただろ?
Endeavor社を敵に回すのは厄介だ……って。
[少しだけ苦笑を漏らしてから、
再び真剣な顔つきへと気合を入れなおす。]
ま、今となっちゃ関係ねぇけどな!
[ギリ、と操縦桿を握り締める。
再び剣を構え、空を駆ければHMを切り落とさんと剣閃を振るうだろう。
だが、相手の動きは時間稼ぎと戦闘続行に主を置いた物。
まるで力をいなされる様に、
攻勢に出るも成果は中々でなかった。]
[Endeavour社のHMの戦闘通信音声は、当然入って来ている。
音声、フォーメーションデータ、隊列を組んでHM二機と交戦しているらしき。
目の前の戦闘相手に関しては、向こうが痺れを切らすまで、遠距離攻撃を続けても構わないのだが。長時間戦闘になれば、モニタに遠くチラ見えた黒青が向こうを離脱して、こちらに参戦して来ないとは言えない。]
―社長室―
[部下との通話を終えると、早くも眠気が襲う。
最近、サイクルが早い。
加速度的に眠気の襲う回数が増えた。
「自分が眠った後」の記憶は混濁し、定かではない。
「自分が眠った後」、自分が行動していることに明確に気付けるのは眠気について考える、この一瞬だけだ。
知ってはいても、気付くことはない。
「取り出そうとする記憶しか取り出せない」「記憶容量が違う」と、「彼」は言っていたのだったか]
―川辺上空/コクピット内―
――だが、問題はない。
[苦笑をこぼす蒼真に、
イステはそんなことを謂った。]
そう。為すべきことは決まっているのだから。
[蒼真の振るう剣へ、鞭へ、
そして翼へ。
己のコア――「歪んだ多面体」から
力を送る。分析する。
確かに、願われたとおり今は
ヴォルバドスとの感覚の共有は薄い。
それでも動く。騎士は、戦い続ける。]
[刹那、ラミアは機体を包む大きな真紅の球形ごと、更に加速度を上げて間合いを詰める。
黄金の焔の向こう、ポールアクスの刃の懐へ飛び込む。
ラミアを包む真紅が有機的な膜のように膨らんで弾け──緋色の波動が黄金の焔と拮抗する。
磁場が発生したような振動に大気が揺れ、海に向かう縦方向に、沿岸公園の柵が崩れてのみ込まれるような、津波が起きた。]
…飛び込まれたら面倒だ
[ぽつり。
面倒なのは、こちらは半馬であるから。
具体的に言うのなら、人が一歩後退するのと
軽トラックがバックするのでは違うということ]
飛び込まれる前に、叩く
[ケーブルプラグから機神に望むのは更なる攻勢。
それに対し、繰り手は何を望むのか]
せめて、もう一射くらいは当ててぇよな。
[欲張るな、と部下にいいながらもそんな事を口にし。
シグエルを駆ると自分は距離を取るに専念し、攻撃は部下に任せ逃げに徹した。
隙を見つければ、ビームを当てる。それだけ考えながら戦闘を継続する――*]
[両腕の赤い閃光がまた現れ、暗闇の中輝きだす]
くっ、ぬあああああああ!!
[激痛を振り切り、力をこめる。
握りこんだ拳のモーションがラミアへと伝わる]
[金色の判断よりも
あの黒赤の媒介の演算能力が上回った結果。
巨大であるということは
それだけ遮蔽物足りえるものだということ。
両刃の影から飛び込んでくるそれに
抗おうとするのは既に刃ではなく戦斧の長柄。
それでも、炎は緋色との拮抗を重ね
火花を散らせる様は季節外れの花火のよう]
―vsソウマ&イステ―
[戦場は、シグエルの誘導によって川辺上空へと昇っていく。
剣を振るわれれば逃げる。さもなくば、射撃を継続する。濃い戦闘を少しでも薄く引き延ばそうとする動き。
――と、遂にまた1機、距離を詰められ切り払われた。
楯にした左腕ごとに半身を裂かれ、落下する機体より飛び出したパイロットシートからパラシュートが開かれる…*]
―川辺上空/コクピット内―
[嗚呼。まるで、あのときのようだ。
血の川。あれは、どの都市で流れたのだったか。
コードが絡む手指に、
うっすらと浮く幾何学模様。
それは文字だ。イステに刻まれた魔導の文字。
赤に混ざり爆ぜる金。
黒の中でなお赤い赤。
遠い戦いの記憶の戸を叩くかのようだった*]
このまま打ち崩せ!!
[力が篭る。
リルのバックアップを頼りに、ただ力をこめ続ける。
リュースとの接触が、フィリップの脳に流れるノイズを大きくしていく]
小回りが効かんのは辛いところよのう。ワシもそうしたいが……あちらも速い。
[こちらの速度を利用され、懐に入り込まれる。真紅の球形が弾け、衝撃波を生んだ。
ビリビリと機体が振動する。敵の武器はロッドだろうか]
だがの、長柄にも近距離用の戦い方はある。
[繰り出すのは、両刃ではなく柄尻。軌跡は小さく、しかし鋭く]
[打ち付けられる長柄がラミアのボディの軋ませる。
だが、そのダメージは当然戦斧の刃を受けるより少ないはずだ。
そのまま、損傷を避ける事無く、ラミアは、フィリップの振り込んだモーションを受け、ロッドを横から凪ぎ払うようにして、リュースの脇腹に、強烈な一撃を叩き付ける。]
―中核研究所―
どうなっている?
[中核研究所へ足を踏み入れるや否や、部下に声をかける。]
「…シグ改、ですか。それとも例の機体の」
両方だ。
「良好、と言っていいでしょう。少なくともこれまでのデータと相反するような記録は上がってきていません。しかし…」
何だ。早く言え。
「やはり、投入が早かったのでは。現場の情報不足、訓練不足に加えバックアップも万全とは言えません」
くっ!?
[フィリップの視界が真っ赤に染まる。
コクピットがそうなったわけではない。
単純に、彼の視界が何者かに支配されたのだ。
そして、この異変は・・・・・・ラミアを通してリルだけではなく、ポルッカとオキセンシェルナへも流れ出ていく]
ぐあああああああああっ!!
[その視界は少しずつクリアになっていき、どこかの景色が広がっていく。
荒野。全てが破壊され、家屋どころか自然さえも失われかけた大地。
その中央に、不自然に”巨大な闇”が鎮座していた]
[至近距離からの一撃は
装甲と装甲を繋ぐ僅かな隙間を狙ったかのように
巧妙な一撃へと変わる。
機神の装甲があげる軋みのような、僅かな悲鳴]
くっ、そ……!
[掻い潜られたことが腹立たしい。
それよりも、自分が繰り手と機神の力を最大限
引き出せていないことのほうがもっと悔しい。
反撃の一撃を叩き込もうとして、
不意に視界を覆う赤に、引き攣れたように喉が震えた++]
こういう時って、長柄の柄尻で相手の胸を押して強制的に退かせ、開いた距離を利用して刃で一撃……とかだっけ?
やばいな自信ない。使わんとこ。
―八王子工場・ゲート―
[エレベーターを経てもとの部屋へと戻った。
没収されていたグッズを手渡され、出口へと案内された]
さーって、終わり終わり。
なんだよ、キャスリーン、黙り込んじゃってさぁ。
そんな顔してると理不尽な上に無愛想だぜ。
[相変わらず返事はなかった。
きっと、俺の行動に怒っていたのだろう]
[長柄は装甲の隙間に突き刺さるだろうか。
軋むような不快な音がインターフェイスの耳に届き、生爪を剥がれるような痛みが走るが。]
裂けて、
爆ぜろ
──人型と獣を
バラバラにしてや、──…ッ
[振動にコックピット内が揺れている。
否、スクリーンに明減する光が不自然に激しく──紅く。]
……ぐ。
[脇腹に喰らう、強烈な一撃。長柄を繰り、距離を取らんとする―――その矢先、視界が"支配"された]
な……なんじゃ?
[最初は、赤。そして荒野。見渡す限り不毛の大地。
そして巨大な闇]
[叩き込めるだけを叩き込んだ後は、迅速な離脱だ。
一撃で葬り去る事は困難であろう。
ポールアクスが回転して振り下ろされる前に──後方へ跳ばなくては成らない。]
……ッ、
フィル!
[果たして一体、何が起きているのか。
真紅の向こうに、運河沿いの公園地帯、都心とは異なる光景が広がりはじめる。──闇が、見えた。]
―Endeavour社・ビル前―
[呆れた様子のキャスリーンに必死に頼み込んで、
Endeavour社の前まで来た]
一応、協力関係だし。
とりあえず、お礼でもいってやるとするか。
ポルッカが見つからないから俺から提供できる情報がないんだけど。
[ビルへと進んでいった]
[視界は赤から黒へ。
何が起きているのかさっぱりわからない。
機神から受け取る信号も、繰り手から受け取る信号も]
…なんだ、これ
[プラグが刺さり、コードが文字通り生えたかのような腕の先
キューブに触れていた手が、指が、微かに震える。
虫食いになっていた記憶の一部が脳内に過ぎる感覚]
前回の記録を最後にしようと思っていたが、結局私はこうしてまた記録を書いている。しかし、今回の記録は今までとは違う。この記録を知ることになった君へ向けて書いている。
まだ終わってはいない、再び訪れる機会の為に、私はこの記録を【ラミア】に残すことにした。この記録を読んでいるという事は、君は・・・・・・
そういうセキュリティを施している。
そして、私と妻が作り上げた惑星調査装置がもし遠い未来に復活した時は、きっとこの結論に到達するに違いないと、私は確信している。
今、私は【青い】【星】にいる。
惑星調査装置の修理は完了したが、激しい戦闘の結果、それは死に絶えようとしていた。
それと同時に、この私もこの【青い】【星】の空気に存在している【毒】を浴び、もはや命が尽きようとしている。
そう、妻と同じように。
だが、私はここで諦めるわけにはいかない。
我々【美しい星】人が生存する道はただ一つ。この星への移住しかない。
だが、その為には移住を阻害する【古代のHM】を全て破壊しなければいけない。
これは、我々【美しい星】人の全ての魂を賭けた【聖戦】である。その事を君は忘れてはならない。
たとえその結果、この【星】の住人が滅びようとも。
私は、彼らの【HM】のうちの一機、【En/Co/lCha/Dis/At/En=6*O】の鹵獲に成功した。
これを用いて、惑星調査装置を守る事を考えたのだ。
だがインターフェースがこの【HM】に繋がっていなければ稼動しない事が判明した為、そのままインターフェースのシートへと設置した。
解析を続けたが、インターフェースが認めたパイロットでなければこれを使いこなすことは不可能だった。
この【HM】は私を認めた。しかし死したインターフェースだけではこの【HM】は自在には動かない。そこで私は、私の両腕に人工シナプスを埋め込み、この【HM】の命令系統に直接接続した。
動かすには大きな激痛を伴ったが、私の執念はそれを凌駕した。
だが、残念なことに私はこの惑星調査装置を守りきることが出来なかった。
ある斧を所持した【HM】に大きな傷を受けてしまった。インターフェースが無い私では、勝利する事など叶わなかったのだ。
今、私は最後の力を振り絞っている。
この惑星調査装置の中核部分を、生体デバイスとしてこの星に住まう生物へと移植している。
長い年月、遺伝を繰り返した先にこの惑星調査装置が再起動するだけの力を手に入れるだろう。
その時、私はいない。
だから、この【HM】をガーディアンとして近くに埋葬することにする。
・・・・・・・この私自身と、インターフェース、そして妻の記録と共に。
この【HM】の名は、【復讐の刃】。通称【ラミア】。君という名の私が、遠い未来に乗るであろう機体だ。
そして、彼らは惑星調査装置・・・・・・私と妻が作り上げたこの子を、【終焉】と呼んでいた。
/*
驚きすぎて鼻水でた。かんだ。
ちょwwwwwwっをまwwwwwwwwwwwwww
[過去の戦闘経験ゼロのつもりでいたん。]
ぐあああああああああああああああああ!!!
[狂気。既に彼は正気を失っていた。
ただ目の前にいる”敵”を、倒すこと。
彼にはもはやそれしか残っていない。]
リル!!奴を破壊しろ!!
この時代で貴様に負けるわけにはいかんのだ!!!!!
[瞳は充血し、その両腕の赤い閃光は、まさに漆黒の闇を照らすほどであった。
ラミアのボディへと、さらなる力が注ぎ込まれる]
[視界を支配される──異様はそのままに。
事前計測地点まで、想定通りの離脱開始。
インターフェイスによる、万能ロッドの回転補助および、エネルギー充填。再加速準備の完了。同時に、敵機の移動地点予想。
視覚のジャックにより、若干のズレが生じている可能性有り。
嗚呼、歪む──闇に覆われた世界が歪んで、メビウスの環のように捩じれるのを感じる錯覚。]
──…フィル!
[身を乗り出して、ただ名前を叫んだ。]
[視界が戻る。
運河、公園、敵機、そして自機のコンソール。ここが元のコックピットであることを把握する]
……何が、なにやら。
[判断は早かった。混乱はせず、目の前の状況に最も適した行動を取る。……いつもやって来たことだ。
やることは単純だった。リュースを操り、敵機に戦斧を振る。ただそれだけ]
[狂気混じるパイロットの意思を受けて。
回転するロッドはラミアの手元を離れ、中空でその大きさを増す。
ラミアの機体を再び包む、真紅の波動球。それは一つに留まらず、ボコボコと中空で増殖して、大きな血溜まりを想起させる球体群に変化した。
間合いも、距離も何も無い。
如何なる攻撃が、敵戦闘機から繰り出されたとしても、ラミアは回避する事無く、河川地帯を瞬時に崩壊させかねない波動攻撃を行う。]
[コンソールを操る……違和感があった]
どうした、オキセンシェルナ?
[振り向く。震える金髪の女を見つける―――明らかに様子がおかしい]
リル!!
[振り返り、リルの顔を見る。
その表情は、いつもの冷静でどこか物腰のやわらかそうなフィリップではなく、悪鬼の如き形相だった]
戦斧を喰らうな、避けろ!!
そしてもてる全ての弾を撃ち尽くせ!!
君も思い出したようだな、リュース、いやオキセンシェルナ!
君達こそ、この私を打ち倒した最後のHM!
だからこそ、君達が最初のターゲットだったのだ!!
リュースさえ倒してしまえば、この私にもはや敵は無い!!
[眸から抜け落ち、褪せていく金色。
機神との接続に不具合が出ている証拠だ]
ッ
[何でもない、とも言えず
ただ問いかけの言葉に首を横に振る。
前を向かなくてはならないとわかっているはずなのに]
[金色は生み出された当時、機神を得られずにいた。
『出来損ない』
『失敗だ』
『処分を』
機神ひとつまともに喚び出すことの出来ないインターフェイスなど
彼等にとって意味のないものであり、そして何より
『反抗的過ぎる』]
───嫌、だ
[金色の脳裏の中
記憶を書き換えると共に声は続いている]
安全性の担保は取れていたはずだ。
実地でのデータは不足していたが、こればかりはな。
[画面に映し出されるデータを目で追う。]
…早すぎたのは承知だ。
でも、時間がないんだ。
[「サラ」でいる時間がどんどん短くなっている。
予想より変化が急激だ。]
[破棄される寸前ではあったが、その後に
どうにか機神を得たことにより、破棄を免れる。
それでも、そう簡単に事は終わらなかった。
外敵の侵略。
初めて駆り出されたその戦地。
防衛に成功した、その代償として
ひとつの街が消え、パイロットが死んだ。
インターフェイスの暴走。
それ以外の、何でもない。
故に]
いや
記録を洗い直してバックアップ体制の充実を図れ。
シグ改の調整を急がせろよ。
その上で、次の準備にもかかれ。
「次、ですと?」
そうだ。エルに持たせた「あれ」の改良を。
そしてシグ改もまだ性能向上は可能だ。
「この戦力をもってしても事態は収束しない可能性があると?」
…常に次の手を打つ。そうしてここは動いてきたはずだ。そして、現行の体制ならそれが可能なはず。頼むぞ。
「…まだ忙しさからは開放されませんか」
いつも率先して寝ずに過ごすのはお前だろうが。
睡眠は取れと言うのに。
「ふ…能率は落としておりませんよ。お任せを」
嫌ぁああああああああああああ!!
[響くのは悲鳴]
[裁定は下される。
『他のインターフェイスに悪影響が出る前に』
『少しなりとも使える余地があるなら』
『記憶を───消せ』
視界には何もない。
ただ、声が続いていた]
[敵機の映像。状況に舌打ちし、とにかく回避行動を取ろうと操作する。
が、動きが鈍い。バランスが崩れる。ポップアップする警告。オキセンシェルナの異常]
……しっかり、つかまっておれよ。
[戦斧を、刃を横にし前に構える。防御の構え。
あの攻撃は、避けられまい]
「次に、未知のHMの方ですが」
未知のHMは、以後社内では「インフルエンザ」と呼称する。
ややこしいが、隠語だと思え。
「は、当社ではインフルエンザの研究もされておりますが」
インフルエンザとだけ呼ぶことはほとんどあるまい。
「了解しました。今回確認されたインフルエンザの映像を出します。現在インフルエンザ同士で交戦中のはずなのですが、こちらは干渉が強くなかなかまともに映像が入ってきません」
そうか。仕方ない。可能な限りデータは取れよ。
「もちろんです」
[相変わらず、なんという力。]
…急がなくてはな。
[呟き、自室へ足を向ける。
途中、「リル」のための施設が目に入る。
く、と胸が痛む。
二人は、無事だろうか…]
[黒の上に描かれていた金の光が弱まる。
インターフェイスの弱体化を示すかのごとく。
それでもパイロットとの接続はどうにか保たれているのだろう。
水平に構えた戦斧、けれどこの状態で
あの狂攻を受け止め切れるかは定かではない]
…… ァ
[襲う熱の波に、何処か恍惚とした炎がリルの双眸に宿る。
形相の変わったフィリップを見詰める。
ポールアクスを避けろと言う命令に頷いたのか、どうか。]
[真紅の球体軍は、淡い金色の光に包まれた半獣の機体を容赦なく破壊する。戦斧に弾かれても爆球は連続して続き、真紅の闇の向こうに、漆黒のその機体を覗かせない程。
ロッドがフィリップの突き刺すような命を受けて、紅い流線型を描く鋭利で巨大な長槍に変化した。
──ラミアは巨大な槍を掲げる。
赤黒く禍々しい気が流出する。
その槍は、憎しみの記憶を突き立てるごとく、爆心地に立つリュースを貫く。]
/*
> すれ違いざまに敵を真っ二つにして、「成敗!」ちゅどーん。
> とかやりたいけど自粛しようと思うておる。
ポルッカメモ 2011/04/02(土) 02:12:52
今、見たz
まっ二つだと、
1)だがしかし、それは残像だった。
2)機体は容易にまっ二つに裂けたかのように見えた。裂け目の空間がぐにゃりと歪み、いかなる空間の原理か、ラミアの機体は元の形状を取り戻す。
とか言う、後から戦闘するチーム泣かせの描写を入れる事になる気ががが。後の事を考えると前者のがマシだろうけど、典型的にアレすぎて恥ずかしいです ノノ
[装甲の外で弾ける複数の球体。
その振動は内部へも伝わる。
腕に繋がったままのケーブルが、数本切れた。
だらりと、腕に刺さったままのプラグからしな垂れ落ちる]
…じーさん、
[離脱させたい、と思う。
自分の勝手で巻き込んでしまった老兵。
見つけさえしなければ、もっと気楽な余生をおくれていたはずで]
[装甲は悲鳴を上げている、といってよかった。
接続は既に危うい。
戦斧を水平に構えていられる
その両腕が在ることすら既に奇跡といって良い。
迫る赤黒の槍、それは過去の憾みを果たすかのように
的確に黒金を貫いた]
[視界が赤く染まっている。額から流れ出る血。
警告音が沸き立つコックピットでオキセンシェルナに声を掛けられ、ポルッカは声を返す]
おう、征くぞ。
[手はしっかりと操縦桿を掴み、目は前を。絶体絶命の時にあっても、戦意は未だ失われず。
コンソールを操作する。
赤黒の槍が自機に命中する寸前、敵機に向かって、リュースに戦斧を投げさせた]
───……、…
[震える。
けれどそれは、恐怖からではなく]
ああ
[短い声。
そこにある感情は、感謝とそれから]
征こう
[微かに滲む金色]
/*
ハルナおつかれさますぎる…。
私も寝ろよという話だった。
だってきになr
オキセンシェルナのことを思い出して
叫ぶとかやるのもいいなあと思ったんだけど
今更言い出すのも。時間。すごい。し。
[呼吸が荒れる。両腕を激痛が支配する。
否、もしかしたらこの激痛がフィリップを支配しているのかもしれない。
古代の【フィリップ】という存在の記憶と憎悪。ラミアから伝わってくるその濁流が体を駆け巡る。
目、口、鼻、耳、その全てから暴風が駆け抜けていく、そんな感覚に陥っている。
そして、フィリップ・ミラーはその濁流に身を任せている]
リル、とどめだ。
[途切れ途切れの呼吸で、リルの名を呼ぶ]
[狂槍を受け止めるべきであった戦斧は
繰り手の選択によって閃く。
金色の願い──一発殴る、それを叶えようとしたようにも
どこか見えた。
その瞬間、確かに黒には再び金が奔る。
金色は、狂槍の貫きによって
半人半馬が破壊され、ただの骸となる
その瞬間まで確かに黒の上で輝き続けていた───**]
──…ッ
[フィルと名前を呼びかけて、眉を寄せて頷く。
激痛に耐えている彼の腕に両の手を重ねながら、リルは、リュースを貫く槍を持つラミアとの接続を深くした。]
[槍はリュースの機体にズブズブと埋まりながら、破壊部を広げるように波打つその形状を変化させる。狂気に似た憎しみの槍先は幾つにも分かたれ、半獣の四肢を内部から引裂いた。
淡い金色を放つ漆黒の優美な機体を、黒紅は蹂躙し尽くす。]
[──最後に。
ポルッカが放ったポールアクスだけが、鋭い軌跡を描いてラミアの胸に飛び込んで来た。
黒蒼の機体と対峙した時も現出したリフレクトシールドが、僅かに遅れたのは何故だろうか。重い斬撃は、薄紅色のシールドによって幾分緩和されては居たが。
ラミアの胸に黄金纏う刃が、突き刺さる。
その衝撃はフィリップではなく、接続を更に緊密にしていたインターフェイスであるリルへと。]
[狂槍を受け止めるべきであった戦斧は
繰り手の選択によって閃く。
金色の願い──一発殴る、それを叶えようとしたようにも
どこか見えた。
その瞬間、確かに黒には再び金が奔る。
金色は、狂槍の貫きによって
半人半馬が破壊され、ただの骸となる
その瞬間まで確かに黒の上で輝き続けていた───**]
ふはははははh!!宿敵リュース、これが貴様の最後だ!!
[憎悪が体を駆け巡る。
望みは叶った。
だが、その後ろ・・・・・・リルに異変が起きる]
・・・・・・
[体の中のエーテルの流れが変化する。
”自分とは何だ?”
【フィリップ】なのか?
それとも、”フィリップ・ミラー”なのか?
魂は、どちらだ?]
[次の瞬間、瞳の充血は消え、体を満たしていた濁流は緩やかになっていた。
正気に戻ったが、嘔吐。体の中で起きている変化に体が着いていけない。
だが、やらなければいけない事がある]
リル・・・・・・!
[体に力が入らない。だが、シートから乗り出すように、リルへと手を伸ばす]
[ Side Li9 記録時期 不明 ]
[それは、繰り返し書き込みと削除が行われた所為で、断片化されたデータだ。目的を達成するまでの道のりの長さ、困難さ、制作者の執念を表すかのごとく。
開示された記憶と連動して、現在のリルのインターフェイスの処理速度が一時低下。それがポールアクスを完全回避出来なかった要因。
読み取れるものは、非常に少ない。]
[軋む。
悲鳴を上げているのは自分の体ではなく、機神。
それがはっきりとわかるからこそ、前を向く。
怖いとか、そんなことを思うよりも先に
金色の脳裏に浮かぶのは]
…ありがと
[サッカーボールほどの大きさのキューブを抱きしめる。
そっと撫でて、もう一度感謝の言葉を囁く。
リュースと明確に繋がる澄んだ金色のそれを抱きしめたまま
たくさんのことを思う。
老兵の脱出を。
出来なくとも、せめて息があるようにと。
サルーンにはいけなかった。ジャズも聴けないままだ]
[ 装甲に食い込む斧は、戦士の軌跡 ]
[ あるいは金のインターフェイスの意思 ]
[ かつて装置を破壊したのと同じ、ポールアクス ]
[やがてそれも、リュースから光が失われると地上に落下する。]
じーさん、ありがと
[ぽつりと呟く。
まだ、彼の息はあるのだろうか。
繋がる機神は既に息絶えようとしている。
それは繋がる自分もまた、同じ事。
沈んでいく記憶の中で、頬に触れたキューブの冷たさが
不意にひとつの手を思い出させた。
冷たいけれど、とても綺麗な手。
その名前を震える唇が呼ぶよりも先に
耳に届いたのは機神が四散する音。
季節外れの金色の花火を打ち上げるかのような───**]
リュースは、能力(去る)を実行することにしました。
[フィリップの腕に添えていた両手が離れる。自身の胸に斧の刃を受けたように、リルの肢体が衝撃に傾いて滑り落ちる。
眉を顰め、悲鳴を噛み殺しながら、接続を減らそうとする。
リルの肌に浮かんでいた淡色の幾何学紋様は瞬時に色を失って消えた。]
… ──ァ
[リュースが四散する音に、聴覚は合っている。耳鳴り。
殲滅が完了したならば、次はパイロット状態の確認。遠方の戦局次第で、移動もしくは離脱を選択しなければ成らない状況。音声も映像も現在は入れていないが。]
すまんな……。
何も教えてやれんかった。
[機体はもはや動かない。そして、自らの意識も薄れていく。
コックピットに最後に残った意思が、彼を脱出させようと動いたかも知れない。しかし、彼は結果としてそこに残っていた。
彼の身体はもはや操縦席になく、指一本動かすこともできず、床へと倒れていた]
……ありがとう。
[最後の呟きは、小さく。
かつて英雄と呼ばれた傭兵、ポルッカ・ヘヴンベルは、息を引き取った**]
Side Li9 記録時期 不明
[ レナイ ]
[ 広大な ウ宙ニ ]
[ ──────────────────ガ、 ]
[ 一欠片で モ が、
存在する 限リ ]
[ トモ ニ ]
くそっ!
[シートから崩れ落ちたリルの体を抱く。
フィリップの眼には、ラミアのコクピットの中が赤い液体で満たされているように見える。このままだと溺れてしまうような。
アラームが鳴る。何に対してのアラームかは判らないが、敵に対してのアラームではなさそうだ。このラミア自体か、もしくはリルの状態に対してのアラームなのだろう。
先ほどの狂乱状態からは抜けている。
ともかく、一度体勢を立て直さなければ]
リル、聞こえるかリル!
一度戻るぞ。
[何処へ?]
・・・・・・ Endeavour社に。
[他に心当たりなど無いのだから。
もはや感覚すら怪しい両腕をさらに酷使する。
リルのサポート無しにラミアをEndeavour社へと向かわせる]
[内部からの時間計測不能な、空白が有った。
フィリップの腕の中で、目蓋を揺らす。]
──……
フィル?
[ラミアが移動しているのは分かる。
何処へと、問うように、まだ少し焦点の合わないぼんやりとした瞳でフィリップを見上げた。]
・・・・・・リル。
[だが。
体の中に滞留する、罪の意識。
眼を背けていた現実が、全て紐づいてしまった。
そして、僕は。
彼女を、殺したのだ。過去に]
[ラミアとの接続が徐々に戻ってくる。
フィリップが激痛が走る腕でラミアを移動させている事に気付いて、コントロールを切り替えた。
移動先は、元のEndeavour社──ラボ。]
[程なくして、Endeavour社の元いたラボに到着する。
リルを抱えて、コクピットから出る。
一刻も早くコクピットから出たかった。
近くにいるクルーを呼びとめ、緊急で医療を受けられるようにお願いをする]
─ Endeavour社ラボ ─
[痛む個所を弛緩させる為に、胸を仰け反らせている。
瞬き。浅く喘ぐ息で、フィリップに告げる。]
──フィ、ル。
恐らく、私のダメージは
緊急度Dと言った所だ。
[コックピットを出ると、医療用ベッドが運ばれてくるのが視界の隅に入った。]
殺した、な。
[浅い呼吸の隙間、ぽつりと零す。
リュースとそのインターフェイス、オキセンシェルナだけではなく。パイロットのポルッカ ヘヴンベルを。]
今は喋らなくていい。
[治療が行われると告げられ、リルの手を離す。
運ばれてきたベッドへリルを横たえると、フィルをおいて、医療チームがリルを奥へと連れて行こうとする]
リル・・・・・・
[言葉が、かけられない。これ以上]
[はっ、と息を呑む。
彼女の問いかけが、真意とは違うものに聞こえてしまった]
僕は・・・・・・
僕は、君を、殺してしまった。
[涙を流していた]
フィ、ル?
[投げ掛けた言葉と返答が食違っている。
咄嗟にベッドから身を起こしかけて、点滴他の装置をリルに接続しようとしていた白衣の者に遮られた。]
何を、
言っ ──…ッ
・・・・・・
[最後にリルが何か言おうとした声は、既にフィリップには届かない。
医療スタッフがリルを連れ去ろうとするのを、ただ呆然と見ていることしか出来ない]
[リルの身体に震えが走る。
肢体が飛び起きようとして、ベッドから落ちそうになり、白衣の者達が止める。]
…… 嫌 だ。
フィ、ル
私の 傍を、離れる な────ッ
[白衣達は顔を見合わせる。二人の会話を続けさせる事が、インターフェイスの損傷に繋がると判断したのか、涙を流しているフィリップをその場に残して、ベッドは奥の施設へと運ばれて行く**。]
・・・・・・
[すっ、とリルに背中を向ける。
そうだ、そうだったんだ。
リルが愛した対象は、僕ではないのだ。
それを、【フィリップ】の都合で書き換えてしまったのだ。
いつも一緒にいて、ずっと傍らにいて。
でも、どこか遠く離れているような気がして。
それは、これが原因だったのか]
会社員が「時間を進める」を選択しました。
[自分の中で、揺れている。
今、自分という固体はフィリップ・ミラーなのだ。
だが、記憶と記録は【フィリップ】のものになっている。
ちぐはぐな存在。
ただ、ひとつだけ確実な事がある。それはフィリップ・ミラーも、そして【フィリップ】もこの地上で生まれた存在ではないのだ。
故郷の星に残された皆の為に戦う。夢幻のように感じるようで、でも手の届く現実のようにも思える。
【フィリップ】の記憶に沈むのは怖い。
だが、彼の願いを拒絶も出来ない。
これは既に同情では無くなっている。今のフィリップ・ミラーにとっても、この肩に重くのしかかる現実なのである。
遠くにある星。その星の住人の命。無視は出来ない。出来れば救いたいと思っている。
きっとそこにはまだ思い出せてない家族や友人がいるのだろう。見殺しには出来ない]
[だが。
ラミアに乗ることによる恐怖。
そして、リルに対しての背徳感。
握りこぶしに力が篭る。
そして、フィリップは静かに研究所を去った**]
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