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[槍はリュースの機体にズブズブと埋まりながら、破壊部を広げるように波打つその形状を変化させる。狂気に似た憎しみの槍先は幾つにも分かたれ、半獣の四肢を内部から引裂いた。
淡い金色を放つ漆黒の優美な機体を、黒紅は蹂躙し尽くす。]
[──最後に。
ポルッカが放ったポールアクスだけが、鋭い軌跡を描いてラミアの胸に飛び込んで来た。
黒蒼の機体と対峙した時も現出したリフレクトシールドが、僅かに遅れたのは何故だろうか。重い斬撃は、薄紅色のシールドによって幾分緩和されては居たが。
ラミアの胸に黄金纏う刃が、突き刺さる。
その衝撃はフィリップではなく、接続を更に緊密にしていたインターフェイスであるリルへと。]
[狂槍を受け止めるべきであった戦斧は
繰り手の選択によって閃く。
金色の願い──一発殴る、それを叶えようとしたようにも
どこか見えた。
その瞬間、確かに黒には再び金が奔る。
金色は、狂槍の貫きによって
半人半馬が破壊され、ただの骸となる
その瞬間まで確かに黒の上で輝き続けていた───**]
ふはははははh!!宿敵リュース、これが貴様の最後だ!!
[憎悪が体を駆け巡る。
望みは叶った。
だが、その後ろ・・・・・・リルに異変が起きる]
・・・・・・
[体の中のエーテルの流れが変化する。
”自分とは何だ?”
【フィリップ】なのか?
それとも、”フィリップ・ミラー”なのか?
魂は、どちらだ?]
[次の瞬間、瞳の充血は消え、体を満たしていた濁流は緩やかになっていた。
正気に戻ったが、嘔吐。体の中で起きている変化に体が着いていけない。
だが、やらなければいけない事がある]
リル・・・・・・!
[体に力が入らない。だが、シートから乗り出すように、リルへと手を伸ばす]
[ Side Li9 記録時期 不明 ]
[それは、繰り返し書き込みと削除が行われた所為で、断片化されたデータだ。目的を達成するまでの道のりの長さ、困難さ、制作者の執念を表すかのごとく。
開示された記憶と連動して、現在のリルのインターフェイスの処理速度が一時低下。それがポールアクスを完全回避出来なかった要因。
読み取れるものは、非常に少ない。]
[軋む。
悲鳴を上げているのは自分の体ではなく、機神。
それがはっきりとわかるからこそ、前を向く。
怖いとか、そんなことを思うよりも先に
金色の脳裏に浮かぶのは]
…ありがと
[サッカーボールほどの大きさのキューブを抱きしめる。
そっと撫でて、もう一度感謝の言葉を囁く。
リュースと明確に繋がる澄んだ金色のそれを抱きしめたまま
たくさんのことを思う。
老兵の脱出を。
出来なくとも、せめて息があるようにと。
サルーンにはいけなかった。ジャズも聴けないままだ]
[ 装甲に食い込む斧は、戦士の軌跡 ]
[ あるいは金のインターフェイスの意思 ]
[ かつて装置を破壊したのと同じ、ポールアクス ]
[やがてそれも、リュースから光が失われると地上に落下する。]
じーさん、ありがと
[ぽつりと呟く。
まだ、彼の息はあるのだろうか。
繋がる機神は既に息絶えようとしている。
それは繋がる自分もまた、同じ事。
沈んでいく記憶の中で、頬に触れたキューブの冷たさが
不意にひとつの手を思い出させた。
冷たいけれど、とても綺麗な手。
その名前を震える唇が呼ぶよりも先に
耳に届いたのは機神が四散する音。
季節外れの金色の花火を打ち上げるかのような───**]
リュースは、能力(去る)を実行することにしました。
[フィリップの腕に添えていた両手が離れる。自身の胸に斧の刃を受けたように、リルの肢体が衝撃に傾いて滑り落ちる。
眉を顰め、悲鳴を噛み殺しながら、接続を減らそうとする。
リルの肌に浮かんでいた淡色の幾何学紋様は瞬時に色を失って消えた。]
… ──ァ
[リュースが四散する音に、聴覚は合っている。耳鳴り。
殲滅が完了したならば、次はパイロット状態の確認。遠方の戦局次第で、移動もしくは離脱を選択しなければ成らない状況。音声も映像も現在は入れていないが。]
すまんな……。
何も教えてやれんかった。
[機体はもはや動かない。そして、自らの意識も薄れていく。
コックピットに最後に残った意思が、彼を脱出させようと動いたかも知れない。しかし、彼は結果としてそこに残っていた。
彼の身体はもはや操縦席になく、指一本動かすこともできず、床へと倒れていた]
……ありがとう。
[最後の呟きは、小さく。
かつて英雄と呼ばれた傭兵、ポルッカ・ヘヴンベルは、息を引き取った**]
Side Li9 記録時期 不明
[ レナイ ]
[ 広大な ウ宙ニ ]
[ ──────────────────ガ、 ]
[ 一欠片で モ が、
存在する 限リ ]
[ トモ ニ ]
くそっ!
[シートから崩れ落ちたリルの体を抱く。
フィリップの眼には、ラミアのコクピットの中が赤い液体で満たされているように見える。このままだと溺れてしまうような。
アラームが鳴る。何に対してのアラームかは判らないが、敵に対してのアラームではなさそうだ。このラミア自体か、もしくはリルの状態に対してのアラームなのだろう。
先ほどの狂乱状態からは抜けている。
ともかく、一度体勢を立て直さなければ]
リル、聞こえるかリル!
一度戻るぞ。
[何処へ?]
・・・・・・ Endeavour社に。
[他に心当たりなど無いのだから。
もはや感覚すら怪しい両腕をさらに酷使する。
リルのサポート無しにラミアをEndeavour社へと向かわせる]
[内部からの時間計測不能な、空白が有った。
フィリップの腕の中で、目蓋を揺らす。]
──……
フィル?
[ラミアが移動しているのは分かる。
何処へと、問うように、まだ少し焦点の合わないぼんやりとした瞳でフィリップを見上げた。]
・・・・・・リル。
[だが。
体の中に滞留する、罪の意識。
眼を背けていた現実が、全て紐づいてしまった。
そして、僕は。
彼女を、殺したのだ。過去に]
[ラミアとの接続が徐々に戻ってくる。
フィリップが激痛が走る腕でラミアを移動させている事に気付いて、コントロールを切り替えた。
移動先は、元のEndeavour社──ラボ。]
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