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[相変わらず、なんという力。]
…急がなくてはな。
[呟き、自室へ足を向ける。
途中、「リル」のための施設が目に入る。
く、と胸が痛む。
二人は、無事だろうか…]
[黒の上に描かれていた金の光が弱まる。
インターフェイスの弱体化を示すかのごとく。
それでもパイロットとの接続はどうにか保たれているのだろう。
水平に構えた戦斧、けれどこの状態で
あの狂攻を受け止め切れるかは定かではない]
…… ァ
[襲う熱の波に、何処か恍惚とした炎がリルの双眸に宿る。
形相の変わったフィリップを見詰める。
ポールアクスを避けろと言う命令に頷いたのか、どうか。]
[真紅の球体軍は、淡い金色の光に包まれた半獣の機体を容赦なく破壊する。戦斧に弾かれても爆球は連続して続き、真紅の闇の向こうに、漆黒のその機体を覗かせない程。
ロッドがフィリップの突き刺すような命を受けて、紅い流線型を描く鋭利で巨大な長槍に変化した。
──ラミアは巨大な槍を掲げる。
赤黒く禍々しい気が流出する。
その槍は、憎しみの記憶を突き立てるごとく、爆心地に立つリュースを貫く。]
/*
> すれ違いざまに敵を真っ二つにして、「成敗!」ちゅどーん。
> とかやりたいけど自粛しようと思うておる。
ポルッカメモ 2011/04/02(土) 02:12:52
今、見たz
まっ二つだと、
1)だがしかし、それは残像だった。
2)機体は容易にまっ二つに裂けたかのように見えた。裂け目の空間がぐにゃりと歪み、いかなる空間の原理か、ラミアの機体は元の形状を取り戻す。
とか言う、後から戦闘するチーム泣かせの描写を入れる事になる気ががが。後の事を考えると前者のがマシだろうけど、典型的にアレすぎて恥ずかしいです ノノ
[装甲の外で弾ける複数の球体。
その振動は内部へも伝わる。
腕に繋がったままのケーブルが、数本切れた。
だらりと、腕に刺さったままのプラグからしな垂れ落ちる]
…じーさん、
[離脱させたい、と思う。
自分の勝手で巻き込んでしまった老兵。
見つけさえしなければ、もっと気楽な余生をおくれていたはずで]
[装甲は悲鳴を上げている、といってよかった。
接続は既に危うい。
戦斧を水平に構えていられる
その両腕が在ることすら既に奇跡といって良い。
迫る赤黒の槍、それは過去の憾みを果たすかのように
的確に黒金を貫いた]
[視界が赤く染まっている。額から流れ出る血。
警告音が沸き立つコックピットでオキセンシェルナに声を掛けられ、ポルッカは声を返す]
おう、征くぞ。
[手はしっかりと操縦桿を掴み、目は前を。絶体絶命の時にあっても、戦意は未だ失われず。
コンソールを操作する。
赤黒の槍が自機に命中する寸前、敵機に向かって、リュースに戦斧を投げさせた]
───……、…
[震える。
けれどそれは、恐怖からではなく]
ああ
[短い声。
そこにある感情は、感謝とそれから]
征こう
[微かに滲む金色]
/*
ハルナおつかれさますぎる…。
私も寝ろよという話だった。
だってきになr
オキセンシェルナのことを思い出して
叫ぶとかやるのもいいなあと思ったんだけど
今更言い出すのも。時間。すごい。し。
[呼吸が荒れる。両腕を激痛が支配する。
否、もしかしたらこの激痛がフィリップを支配しているのかもしれない。
古代の【フィリップ】という存在の記憶と憎悪。ラミアから伝わってくるその濁流が体を駆け巡る。
目、口、鼻、耳、その全てから暴風が駆け抜けていく、そんな感覚に陥っている。
そして、フィリップ・ミラーはその濁流に身を任せている]
リル、とどめだ。
[途切れ途切れの呼吸で、リルの名を呼ぶ]
[狂槍を受け止めるべきであった戦斧は
繰り手の選択によって閃く。
金色の願い──一発殴る、それを叶えようとしたようにも
どこか見えた。
その瞬間、確かに黒には再び金が奔る。
金色は、狂槍の貫きによって
半人半馬が破壊され、ただの骸となる
その瞬間まで確かに黒の上で輝き続けていた───**]
──…ッ
[フィルと名前を呼びかけて、眉を寄せて頷く。
激痛に耐えている彼の腕に両の手を重ねながら、リルは、リュースを貫く槍を持つラミアとの接続を深くした。]
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