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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
[『蒼真、父さん達は医者なんだ。
たしかに危険かもしれないけれど……。
沢山の人が傷付いてるのを放っておくなんて出来ない。』
『そんな事をしてしまったら、僕達が医者という道を選んだ意味がなくなってしまう。
だからね、見て見ぬふりをして放っていくっていうなんて選択は、父さんと母さんにはないんだよ。
この危険には……意味があるんだ。』
『大丈夫……半年もしたら戻るさ。』
――……そういって。
困ったような笑顔で駄々をこねる俺の頭を撫でた。
それが、最後。]
[かこん。もうひとつ石を蹴る。
今度の石蹴りはうまくいって、二度、三度、と
人の間をすり抜けていく。
六度目の蹴りで側溝の隙間に挟まってしまった]
願い
[なんだろう。歩きながら考える。
もう少し記憶の欠片が残っていたら、わかるのだろうか。
でも、記憶なんてものはもうさっぱりだ。
まるで、必要最低限のこと以外は与えられていないかのようでもある。
リュースが言葉でも喋れるものなら聞くというのもあるが]
わっかんねえよ、くそジジイ
[昔はわからない事をどうしていたんだろう。
かすかに唇を尖らせながら思い出そうとするのだけれど]
そんな簡単に、見つかるわけ、ねえだろ───────!!!
[往来であることも忘れて、遠慮ない腹式呼吸。
気づいたときには遅く、人々の視線が
こちらに向かうのがわかる。
慌てて持ち上げた指先から、ぽたん、と雫の落ちる音。
金色は街路の舗装に落ちて染みこむ。
ショーウィンドーの前、大光量のそばであったことが幸いと
考えるよりも先に走り出して路地裏へと引っ込む。
とりあえずはホテルまで戻ることを優先しながら、
その中で気づいたことがひとつ]
…こうなったら、意地でも見つけてやる
[自分に与えられている義務。終焉への反逆。
与えられているそれが一先ずのゴールテープだというなら
その先に何を見出すかは、まだ───いくらでも**]
似たようなもんだろうが……。
[死ににいくわけではない。
それは両親も同じだったはずだ。
死のうとして戦場に向かったわけではない。
……それでも、戻ってこなかった。]
嗚呼。
忘れてた古傷抉られたもんでな。
[揺れる眸を真っ直ぐ見ながら。
小さく舌打ちをする。]
―――なんでまた、こんな……。
違う。
私は―…、…
[形よい眉を少しだけ寄せる。
傷はもう、薄皮で塞がっていよう。]
使命を果たすまでは、
戦わなければならない。
だから。死にはしない。
死ぬわけにはいかない。
お前も死なせはしない。ソウマ。
――古傷?
なにが、あった。お前に。
……。
[死なない、死なせない。
信じられたらどれ程楽だろう。
だがどうしても、楽観的になれなかった。
過去に失ったという事実が
希望的観測を過剰なまでに否定する。
それでも……きっと縋りたかったのだろう
自分より目線が低い彼女の頭を、
そっと触れるように撫でた。]
――個人的なつまんねぇ話だよ。
気にする必要なんか、ねぇさ。
…?ソウマ…?
[動きの少ない表情に、
やや狼狽えたような色がさす。]
何故、そのように、触れる。
[イステはゆるく己の手を握りしめる。]
…お前が言葉を荒げるほどのことが
つまらない話だとも、
気にする必要がないとも
私には、判断できない。
すまん。嫌、だったか?
[頭に触れていた手を引っ込めるようにして、
本当につまんねぇぞ、と前置きをしてから口を開く。]
……親父は一言でいえば自由な奴でな。
「思った通りにやれ」
「自分の世界は自分で回せ、他人に乗っかるな。」
が口癖だった。
俺もそんな親父が好きだったし、俺自身もそういう風に育ってたよ。
[どこか懐かしむように、
少しだけ笑みを浮かべる。]
でもな、ある日他の国で戦争が起こった。
……医者として放っておけなかったんだろうな。
いくら周りが止めても聞かなくてなぁ。
お袋と一緒に行っちまったよ。
――……そして、帰ってこなかった。
[静かに目を閉じて、夜空へと顔を向ける。]
周りの皆は悲しみながらも言ってたよ。
「普通にしていれば、危険な場所にいかなければ。」
「皆の言う事を聞いていれば。」
……本当にその通りだ。
変な信念やこだわりなんか捨てて、普通に暮らしてれば死ななかった。
俺も、独りにならなかった。
誰も不幸になんてならなかった!
[最後の言葉だけすこし声を荒げた後。
気を取り直すように軽く頭を振る。]
周囲と違う事をすれば、不幸になる。
普通と違う事をすれば、危険がある。
だから、俺は群の中で「普通」に生きる。
不幸にならない為に、誰も不幸にしない為に……な。
[最後に頭をガリと掻いてから、大きく息を吐いた。]
―――それだけの、話だ。
それは違う。
拒否の意味ではなく。
[けれど、離れていく手にはそれ以上は言葉を重ねない。語られ始める蒼真の過去に、イステは耳を傾ける。
街の中心部から外れたこの公園では、人々のざわめきも遠い。]
・・・・・・!
[音にならないため息が漏れる。
ついさきまでそこにあった現実。それはすでに瓦解していた。
まるで遠い記憶であるかのように。そして自分とは乖離しているはずの見知らぬ”フィリップ”の影が自分に入り込んできている。非現実的な記憶と、湧き上がる理由の無い感情。フィリップという個体の中は矛盾で溢れかえっている]
―夜/公園―
「普通」の中にあったものも
否応なく戦いに巻き込まれる世界になりつつある。
「終焉」を、退けなければ終わる世界。
[死したこと。孤独。ひとり。
ひとではない身であるイステは、智識を組み合わせて想像するしかない。もう片方の手で蒼真の腕を掴む。]
ソウマ、お前には――
《適合者》たる所以がある。
己の信じるものへ、信念のまま進んでいく、
想いの強さ。私たちにはそれが必要だ。
今、話しに聞いたお前の父は、
そのような者であったのだと私は推測する。
ソウマ、今、お前は ――
[人間という存在をハードウェアに例えるならば、肉体はマザーボードおよび筐体、思考能力がCPU、記憶がメモリ、経験がソフトウェア、そして記録がハードディスクだと考えている。
本来ならば記憶領域であるメモリの中にある大事なものをハードディスクに記録していくのだろう。
しかし、今の自分は違う。メモリとハードディスクが全くリンクしていない。現在のメモリの中に存在する情報には行き場がなく、霞となって消えていくのみ。しかしディスクには記録されているのだ、自分が記録していないはずの記憶が。
未知のアプリケーションが起動し、勝手に演算処理をこなしていく。
経験の無いデータを拾い上げ、何事も無かったかのように再生していく。
いや、今までもそうだったのかもしれない。ハードディスクの入れ替え後も入れ替え前も、メモリにあった記憶がが記録されたディスクなど存在していなかったのかもしれない。
自らインストールしたと思っていたソフトウェアも、それは幻想で他の誰かが勝手に仕込んだ物だったのかもしれない]
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