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──……
理屈っぽいのは、職業柄?
だが、逃げないのなら助かる。
[データをスキャンしながら、苦笑いに首を傾ける。
片目の真紅が何かを確認するように、一度だけ点滅した。>>117EndeavourのME=08 シグの報告、撤退アナウンスを受けて、]
──そうだな。
部屋に戻るのならちょうど良い。
外の騒ぎも、コンタクトだけで終わったようだ。
サラからも連絡が入るかもしれないぞ。
[ぱち、と不思議そうに瞬きをしたのは、一番最後の言葉に向けてだ。]
何もしない?
……うむ。
ともあれ、邪魔をする。
[強く握った指を緩めて、フィリップの横に並んだ。]
職業まで知っているのか。これはますます謎が深まるばかりだ。
しかし、空から舞い降りた君をこうやって抱いたままというのもどうしたものかな。
[どうしていいのか判らず少し悩んだ挙句、部屋の扉の前まで彼女を抱いたままでいた。
鍵をかけ忘れた扉を開き、その時には彼女を独りで立たせ、部屋に招き入れる。
雑多な家具の中でも、フィリップ以外の人間が座ったことがないのではないだろうかとも思える男物のソファへ彼女を座るように促し、お茶でも無いかと冷蔵庫を漁り始める]
こんな部屋で申し訳ないね。彼女も判れてからずいぶんたってしまって、男独りの生活に埋没してしまっているもので。
[ペットボトルに入った紅茶を取り出し、コップを二つ用意して注ぎ始める]
サラさんから僕の話を聞いているのかい。
職業まで知っているのか。これはますます謎が深まるばかりだ。
[ため息をつきながら、自分の部屋へと彼女と一緒に移動する。
鍵をかけ忘れた扉を開き、部屋に招き入れる。
雑多な家具の中でも、フィリップ以外の人間が座ったことがないのではないだろうかとも思える男物のソファへ彼女を座るように促し、お茶でも無いかと冷蔵庫を漁り始める]
こんな部屋で申し訳ないね。彼女も判れてからずいぶんたってしまって、男独りの生活に埋没してしまっているもので。
[ペットボトルに入った紅茶を取り出し、コップを二つ用意して注ぎ始める]
サラさんから僕の話を聞いているのかい。
─ フィリップの部屋 ─
帝都大学、
理学部生物学科、
気象生態学科研究室──助教授。
[当たり前のようにフィリップの肩書きを口にする。
鍵が掛かって居ないから慌てて出掛けようとしたのだ、と言うよりな推理をすることもなく、扉の中に入る。最初に視界に入るのは飾られた家族の写真。始めて入る部屋に、またぱちぱちと瞬きをした。
勧められたソファに座り、冷蔵庫を漁る様子を見守る。]
部屋の中がどうなっているかは、データに無かった。
冷蔵庫の中身も。
家族と離れて住んでいる事。
最後の彼女と別れてからの時間は──。
[データにあった、と告げる。]
サラから聞いた、と言うのは正確じゃないな。
人間が会話するように話をした訳では無く、
ラボ経由で、データとして得ているだけだから。
データ、か。
確かにこの部屋には最近サラさんは入ってない。
だが、前に彼女と判れた日も伝えてないはずだ。
なのに家族のデータが、無い?
そもそも、何故僕のデータがラボに?
サラさんにとって僕の個人情報はラボにとって何も特になる部分は無い筈だ。
[彼女の前に紅茶の入ったガラスのコップを置き]
そして、僕はHMのパイロットで君がインターフェースか。
理不尽ではあるが全て繋げると、僕はそのHMを開発しているラボに何らかの理由でデータ登録されているパイロット候補者で、君は僕がパイロットになった際のサポーターといった所か。
ラボにデータがあるのは、
フィリップ・ミラーがパイロットだから。
候補者ではないぞ?
En/Co/lCha/Dis/At/En=6*Oの
パイロットは、お前しかいない。
[何の変哲も無いコップをまじまじと観察してから、ペットボトルの紅茶が注がれたそれを持ち上げる。紅茶が揺れるガラス越しに見えるのは、ごく普通のマンションの天井。
喉が渇いていると言う様子でもなく口に運んで、何かを試みるように一気に飲み干した。]
……だから。
知らない事は、知りたい。
パイロットの情報は多い方が良い。
この部屋には、私の取得していない情報が多く眠っているように思う。
[コップを置いて、フィリップの方に身を乗り出す。]
嗚呼、当然なら、
断わると言う選択肢は許されていない。
知りたい、ねえ。
[自分の前においたコップを持ち上げ、少し口に含む。
こういう愛の告白は大歓迎だが、今回は素直に受け入れるのも一苦労のようだ]
知りたいのは僕も同じだ。
サラさんが僕を一体どうしたいのか、そして君が僕と出会った理由は何なのか。僕しか乗れないHMとは。
ある意味、僕と君は今似たもの同士なのかもしれないな。
・・・もうこんな時間だ。
僕は明日も授業があるので、そろそろ寝ないといけない。
かといって、サラさんの会社から来た人を追い出すわけにもいかないしな。僕のベッドで良ければ使ってくれ。
僕はソファで寝ることにするよ。
明日、念のためにサラさんに連絡も入れてみようと思う。
[身を乗り出した彼女から少しだけ身を引いて]
しかし、部屋をあら捜しするのはさすがにやめてくれよ。
一応、僕の研究資料も沢山おいてある。それが無くなったら困るんだ。
・・・・・・まったく、とんだ居候だな。
[彼女の口ぶりから、この部屋でのアドベンチャーが終わるまでは居座るつもりだろうなと腹をくくった]
我々のHM──En/Co/lCha/Dis/At/En=6*Oは
まだラボで眠っている。
とは言え、先刻の様子では……。
[身を乗り出したまま、コスチュームと同色のヘッドセットに手を伸ばし、Endeavour社の社員が送った音声を再生した。
「通信!未登録HMによりME=08が中破!
これ以上の活動続行は不可能と見て離脱する! 繰り返す.....」
サラに連絡を取る事を否定しないと告げてから、似ている所があるだろうかと真面目に検討する表情。]
私とお前が、似ているのか?
残念だが、その言葉の意味が、私にはよく理解出来ない。
[もうこんな時間だ、と言われて、またじっとフィリップの顔を覗き込んだ。]
ソファ──この椅子は、
お前の身体のサイズに適合しているとは思えない。
遠慮なく本来のベッドを使え。
私はこの部屋を探索するゆえ、先に眠って良いのだぞ?
[そう言うと立ち上がり、案の定ソファのある部屋、台所、バストイレ、ベランダと探索をはじめた*。]
[頭を掻きながら]
ああ判った、好きにしてくれ。
[そう言って部屋から出て行こうとする]
似ていると言ったのは、立場や状況は違えどもお互いに知識不足と相手への興味を持っているという点についてだ。
あと、そうだな。君にも僕と同じような異物感を感じる、ということか。
[自分に感じる異物感に対しての考察は何も進んでいないが、そう感じたのは事実だ]
それじゃあ、お休み。
[そう言って寝室へと入っていった**]
─ 寝室 ─
[朝フィリップが目覚めると、目の前にEndeavour社の広報アイコンに瓜二つのインターフェイスが布団の上から覆い被さるようにして、至近距離でフィリップの顔を覗き込んでいる。]
──おはよう、フィリップ。
目醒めはどうだ?
異物感とやらはどうなっている?
[吸い付くような不思議な質感の黒手袋に覆われた指先が、フィリップの様子を確認するように、頬を撫でた。]
私は、部屋の探索をすでに終えた。
今日は、お前の職場について行く。
[当然のように告げて、巡らせる細い人形のような首。
寝室の扉は開いていて、廊下の向こうは、インターフェイスが眠る前に告げた通り、女の子が来て掃除をして綺麗になって──は居らず、告げた通り、正確に雑然とした物の配置や置きっぱなしの小さなゴミまで、元に戻されている。]
──それにしても。
朝食になりそうな物が、冷蔵庫に
保存されていないのは感心しないぞ。
そして、何を食べて暮らしているかも、私のデータに無い。
[上に乗ったまま、好物を教えろと問うた**。]
村の設定が変更されました。
―道中―
[足早に歩けば、蒼真の住まいまでは然程掛からぬであろう。
暫し無言でいたイステは、
ふと口を開いた。]
私はお前の質問に答えるが、
私もこの世界の機神について
情報を収集したい。
お前は、機神について知っているか?
[言葉は調子を崩さない。*]
ー自宅前ー
[二階建てのアパート、それが蒼真の家だった。
一階右側の部屋に鍵を差し入れて扉を開けば、イステを中へと促す。
入口横の台所から奥へと進めば、ベッドにソファー、小さな机等が置いてある8畳ほどの部屋へと辿り着くだろう。]
まぁ、座れよ。
[ソファーの方へと視線で促せば、冷蔵庫から水を二本取り出して、片方をイステヘと放り投げた。]
[ジャケットを乱雑に脱いで、ベッドへと腰掛ける。
パキッと小気味よい音を起てて水の蓋を開ければ、一気に半分ほどを喉の奥へと送り込む。]
…………ッハ、少し落ち着いた。
[喉から胃へと流れ込む心地好い冷たさに、
少しだけ昂っていた気持ちが落ち着いていくのがわかった。
その後の視線は、自然と目の前の女性へと向けられる。]
キシン……?なんだそれ。
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