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切符、切符……あ、あったあった。
ここはどうなのでしょうねー、楽しみですね。
[佳奈につられるように笑い、副車掌がいつ切符を確認しに来てもいいように、準備をしてまっている]
あ、やっと来ましたね。すこし遅かったですけれど…。
[確認に来た副車掌に、切符を手渡した]
はーい、切符をお預かりします!
[切符を目にして、芽衣の瞳がキラリと光った。
するりと切符を受け取ると、今日の日のために練習をした鋏さばきを存分に披露すべく、ちょっと大げさな振りを入れた後におもむろに]
ぱちり☆
[切符にメロン型の切り欠きが入る]
おおぉ…。
[それを見て、自分で感動している芽衣。
こっそりと、切り落とされた切符のカケラをポケットに忍ばせていたりして]
確かに確認いたしました。
良い旅を。
[にっこりと微笑むと、永莉に切符を戻した]
[元気で愛嬌のある副車掌だなーと、思いながら切符を受け取る]
確認お疲れ様です。
旅の間はよろしくおねがいいたします。
[そして、受け取った切符を財布にしまい、他の2人との*会話に戻った*]
――連結部分――
[美紗子は飽きもせず、車内を穴が開くほど見つめていた。
そう、途中人が増えて居たことも気付かずに。]
『私の存在は空気状態…』
そうよ!私は空気…。さすがよく心得ておいでね?
素晴らしい…それでこそわたくしの…はがぁ!!
[背後か真横から聞こえた謎の声に感心しつつも、微動だにしなかった美紗子だったが、誰かが寄りかかっていたドアを開けた勢いでバランスを崩し]
ぎゃー!!足攣ったわ〜〜!!
[にゃー]
[連結部分のアコーディオン部分に見事沈没。
ガタンゴトンと揺れる振動と共に、悶えている。]
はぁ…。
なんだかえらい酷い目にあったわ。
[にゃー]
[アコーディオン部分に倒れてから数分、ようやく美紗子は起き上がることに成功。
服についた埃を、レースのハンカチーフで叩き落として服装を整える]
さすがに家政婦ごっこも飽きたし。
席に着いて食事にでもしようかしら?
うちの子達がせっかく風情を味わえるようにと、駅弁を買ってくれた事だし…。
[レースの手袋を嵌めた指先で帽子のつばをつまみ、形を整えると。
美紗子は先程までとは打って変わり、女将としての佇まいを纏いながら再び客車へと足を踏み入れ、空いている席に座り、ウェットティッシュで手を拭いた。]
さて、このツバメ弁当という品を、食するとしましょうかねぇ。
だからミーアちゃんは、大人しくそこで座っていてね?
[みゃー]
[空席に置かれた真っ白い猫のぬいぐるみは、愛くるしい表情を微塵も動かさないまま、主の食事を黙って見つめている。
そして美紗子は、するするとツバメ弁当の封を*解いていくのだった*]
/*
むむん。
もう一回声をかけていいのか、思案しちゃう。
また逃げられたらどうしよ。
でも、アレは構ってサインだよね?(違う?
*/
ん…あれ?
[目が覚めると既に日は高く。
ぼんやりとした思考をも焼くような日差しが、カーテンの隙間から滝田の頬に一本の筋となって投げかけられていた]
…しまった、寝過ごしたか…。
揺れる場所での睡眠は慣れてないからなぁ。
もう疲れが出たか?
[小さく伸びをして起き上がると、大きく頭を振って覚醒を促す。
カーテンを開けてしまうと、そこには夏真っ盛りの眩しい世界が広がっている]
いー天気だ。今日も暑そうだな…。
駅に着いてるってことは、ここは新八代か?
停車時間延ばすって言ってたっけか?
何しようかな…。
[ふぁ、とあくびをすると、とりあえず洗面所へと顔を洗いに*向かった*]
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