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にぃ
[頷くように、眼を細めて鳴いた。
爪を立てないように、ジュリエットの足に
ちいさな前足をかけて後ろ足で立ち上がるような格好。
尻尾がご機嫌そうに揺れている。]
[やがてテニエルを放り出すその時まで、応対はするだろう。]
気にするなよ。
俺は代理でお前は客だ。
[すまんと言われればそう言うか。
子猫の姿を見れば、ふと笑み零し。
テニエルには右目を向け続けたままだが、戻る。**]
良い嫁、か。
……どうかな
[マカロンをスプーンで切り分ける。
男性なら一口で食べれない事も無いだろうが、
自分、おっさん、ちび、となるとそうも行かない。]
ほれ。
[ちびに一片。
縋る姿を撫で繰り回したい衝動を抑えつつ。]
にゃー
[笑み浮かべた店長代理へも首を向けて
小さく鳴いた。ひげがふるえる。
酒の匂いが気になる様子]
おっさんも。
[おっさんにも一片。
スプーンにのせたまま、ババアの"押し売り"の如く。
すぅ、と近づけていく。]
行けるよな?
[にやにやと、煙草を咥えたままの相手に
悪戯っぽく笑った。]
そうか
[代理に声に小さく頷いた。
なんとなく、だが漸く把握できた物もあったようだ。]
あんた、良い代理だな
[全うしたであろう、相手へ
小さく向けると、少しだけ笑い声を立てた。]
み。
[差し出されたかけらに
ピンク色した鼻先を近づけてくん、と嗅いでから
ぺろ、と舌で舐めて、口に運ぶ。
差し出したのが指先なら
ぺろぺろと何度か名残惜しそうにやっぱり舐めていた。]
……
[無論、指先に決まっていた。
舐められるとそれだけで綻ぶ面。]
悪ぃな
本当なら、此れはあまり、な
ちびにとって、良い喰いもんじゃないんだろうが
[其れでも、あげたい、と思うエゴ。
笑みには微か、寂しそうな色が浮かんで消えた。]
だろ?
[度が過ぎる事は百も承知だが。
ババアの受け売りを真っ直ぐに捉えられるような
良い子供には育たなかったようだ。]
悪かった、苛めすぎたよ
[しかし、直ぐに声を掛けるとそっと手を伸ばし
一度その煙管を、すまん、と断り指で取ると灰皿へ]
ゆっくり、な
[スプーンをもう一度、口許へ近づけた]
おっさん
[その際。
顔を近づけておっさんにだけ聞こえる声量で囁いた]
恨まないでやって呉れ、な
あいつは、不器用なだけなんだ
[あいつ、と指したのは誰だったか。
何処かの甘党は、きっと
此れからも全うして行くのだろうから。]
ちび。
……酒は止めとけよ
[顔を離すと、お酒に興味をもっていそうな
愛らしい姿に小さく、声を*掛けた*]
本気か……。
[少し息を詰まらせて、また首を伸ばす。
マカロンは何とか口へ。]
はは。
恨まれているのは私のほうさ。
君も意外とわかっていないね。
甘い、と言うのかな。
[味に対する感想かも知れない。*]
みぃ…
[とても名残惜しそうに
ぺろぺろと指先を舐めてから、見上げた。
少し尻尾が下がった。
前足でじゅりえっとの足をふみふみとした。]
?
[スプーンを差し出している、
頭上の動きが気になるのか、きょろきょろ]
にぁ
[わかった、と返事をするような一声。
軽く床を蹴ってじゅりえっとの膝の上。
首を伸ばして酒の入ったグラスを気にする。
けれど、舐めようとはしない。
一応、おとなしくしてはいるようだった*]
そうそう、一つ頼まれてやってくれないか。
アディ君がね……
[アディにあった変化、髪が異様に伸び、手足が如く動くこと、彼女の母親が人外のものらしいこと、などをジュリエットに告げ]
君ならそういう事にも詳しいだろう。
[そう言ってから、白猫の所作を眺め*]
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