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まぁ、姿かたちなんぞ
たいした問題じゃないさ
[テニエルの声に頷くと、
倒れこんだアーシーの肩に手を伸ばした]
ほれ
上まで運んでやる
少し休むといい
[(/*アーシーは喉枯れてるし*/)そのまま二階へ、とジュリエットに対して二階への階段を指差し、呟く]
殺してでも、だ等と口にしていた者の所作とは思えないな。
いや、だからこそか。
[ジュリエットの行動と、ケヴィンの行動を比較しても表面上なんら変わりは無いように見て取れる。例えその精神面に大きな違いがあろうが]
お疲れさん
[アーシーを二階まで運んでいく
テニエルには、少し空ける、と言葉を残し]
ゆっくり休んでくれ
[空いている一室、簡易ベッドがあれば
其処に彼を横たえて、おやすみ、と告げ階下へ]
まぁ、な
[階下へ戻ると、おっさんの傍へ]
男にも女にもなれない半端もんさ
……酌でもしようか?
[にや、と笑いながら席に座した]
ははっ
[笑う]
折角なら美女に願いたいものだね。
ボトルでも入れようか。
[幾つかの候補の中からバーボンを選ぶ]
悪かったな、髭のおっさんで
[バーボンが選ばれると、つい、と其方に視線を遣って]
もう少し早けりゃ、美女だったんだが
[自信満々に自分を美女、と言い放った
ボトルが運ばれれば、グラスに氷を入れ
おっさんの飲み方を聞いたりしつつ]
……
[放り投げられた問い。
ぽとりと目前に落ちたものを拾いあげるように]
さぁ、な
………昔はこの姿が厭で堪らなかったが
今は、麻痺しちまってるのかもしれねえな
[ぽつぽつと返答した。]
まぁ
[火を見遣れば
気の周らない事に、すまん、と零し]
………月のもんが来ないだけでな
根っこは真逆なんだ
好きな相手すら、そうなっちまう事は、な
[女を愛するのは、抵抗が無い訳じゃなかった。
過ぎる過去をバーボンに浮かべながら
そっ、とおっさんにグラスを差し出した]
[謝罪の言葉を手で制し
感心したような相槌。
グラスを受け取り、ジュリエットに軽くかかげ]
ところで君は何故この店に?
会いたい奴が居た
[掲げるグラスを見れば
自分のものも小さく掲げる]
約束をしたんだ
………信じては居たんだが
来ない所を見ると―――
[約束を破るような人間では無かった筈で。
相応の理由が在るか、或いはもう会えない場所に居るのか
続く言葉を押し込んで]
……おっさんは?
[逆に問う。]
探しに行けば良い。
私は、ただの客さ。
その昔ここへ通っていた。
昔は立ち回りが下手でよく危険な目に会っていたから
ここは良い隠れ家だったんだよ。
それで一つ鍵を預かった。
最近になってまた思い出したのさ。
[少し饒舌にグラスを傾け*]
鍵、か
[小さく頷いた
グラスが空くのならまた、新しく作り]
おっさん、見た目とは随分違うんだな
なんだか少し、意外だ
[人の事をあまり言えた立場では無いものの
率直に漏らすと]
探しに、か……
[ぽつり零し、酒を呷る]
……そうだな
[何時からその思考が抜け落ちたのか
諦めたのは何処からだったのか]
まぁ
―――、今は良い男に見惚れる時間を
大事にしていたってバチは当たらんだろ
[単純に根は、男に惹かれるものである、から。
テニエルにも、アンドレアにもある
魅力的な部分についての冗談を漏らした。]
――……、ん
[ソファでそのまま、転寝をしていたらしい。
ぼんやり聞こえる言葉を、聞くともなしに聞きながら
目をこする]
……
[小さな声が届くと其方に視線を遣った
何処か、愛し子に向けるような優しい笑みで]
おはよう、色男
良く、眠れたか?
[グラスを揺らした。]
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