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─回想・食堂─
[何を話していたかは、まるで覚えていなかった。ぽつり、ぽつりと何かを話した記憶ばかりはあるのだけれど
…食堂へと移動すると、フィグネリアに…同行していたならば、カチューシャにも、紅茶を供して。
>>101 カチューシャの呟いた言葉を聞いて、ほっと息をついた
…その瞳と、目が合って]
………私は、死して祈られるものでありたい。そう、今は願える。
「貴方の事も。」
[目を細めて、はっきりと答えた。目前の瞳は、自分から見ると「祈る者」のそれだったから。
……そう伝えると、去りゆく後ろ姿をじっと見つめ]
『私は、人として生きるつもり』
[揺れる空気に、そっと呟きを乗せた]
─回想/了─
― 遠い、遠い記憶 ―
[年端もいかない少女が親と思しき人間と大きな屋敷の前に居る。ここはある地主の屋敷…
今日からここにお世話になるんだ。いいね。大人が少女を諭すように喋る]
[しばしの間、その場に留まっていた。冷めた紅茶は、その香りを舌に残しながら飲み下した。そして、カップを片付けて。その場にカチューシャが居れば、自分も出ると告げて食堂を出る]
「いのるもの」「闇」「人間」「吸血鬼」…
[次々と頭を巡る単語。人間と吸血鬼で、区別する気持ちはとうに消えていた。
ただ、祈りを知るか、衝動に任せるか。目指すものがあるか──
アナスタシアの瞳は、確かにぬばたまのなかに輝きを宿していた。
それは、恐らくはどの者よりも強い力を宿して──
その理由までは、知る由もなかったけれど]
………『グレゴリー』………
[あの場で、もしもグレゴリーのカチューシャに対する意識が違っていたら。
紅を宿したぬばたまの瞳、その声が、変わっていなければ。
あの優しい笑顔を、勇敢な命を
散らせたのは]
ここが、私の新しいお家…
[少女はつぶやく。少女、そしてその隣にいる人間は余りいい服を着ていない。典型的な貧しい農家といった風情である
貧しい農家が口減らしのために、裕福な屋敷に奉公に出すというのは、当たり前の風潮であった。…引き取り手がない場合は、山に捨てられるということも多かったので彼女は幸せなほうであろうか]
[嗚呼。今の自分には 祈りと後悔しか残っていない]
───
[帰る場所は、在る筈なのに もう、とても遠い場所]
[気付けば、4階の大きな扉にもたれかかって、大きな声で
泣いていた──]
[悪戯な笑みがアナスタシアから向けられると
きょとんとした表情が浮かんでしまう。
何時も揶揄るのは城主の方だったから奇妙な感覚があった]
考える時間が頂けるなら有り難いね。
――…“私達”と言うなら、
あなたは、人の世に戻る道は、選ばないの?
[彼女の選ぼうとする道を確かめるが如く問いを向ける。
奇特な者の話にははたりと瞬いて視線の先を追うのだけれど
アメジストの双眸とぶつかれば更に困惑するばかり]
[新月の月に喩えるユーリーに城主は思わずくすりと笑みを零した]
あなたには言葉で敵う気がしないわ。
言葉だけでなく意志においてもそうなのでしょうけど。
――…あなたはそう言うけれど、
私は、自分で自分を忘れてしまいそうになるの。
[長い一人きりの時間で本来の名さえ忘れてしまった。
時折で良いから名を呼んで欲しいと眷属に乞うほどに
誰かに呼ばれるのを何処かで待っていた]
だから、もう、あなたには忘れ去られてしまった、と。
[宴の前に挨拶を交わした他の客人たちも忘れている、と。
ユーリーの課した軛の意味するところは計り知れぬままある]
[程なくして…屋敷の入り口に主と思われる大人が現れる。どちらも優しそうな…男性と女性。さらにその隣には…少女と背丈が変わらない少年…
我が子をよろしくお願いします…そう短く挨拶をして少女の親は立ち去っていった]
[開口一番、男性が喋る
仕事は明日からでいいから、今日はこの子…ユーリにでも屋敷を案内してもらいなさい]
は、はい…
[緊張した声で返事をする。親からはこれから領主様の下で働くのだから粗相のないように、と言われていた]
ダニールは、ここまで読んだ。 ( b27 )
[此処にいる理由が変わっていない事をユーリーから聞けば
城主は小さくひとつ頷いて]
怠慢であるとは思いません。
宴らしからぬ宴になったのですからそれは仕方なきこと。
それに、礼拝堂での雄弁さには……
人の上に立つに相応しい、と、そう思いもしました。
[貴族であればこそかそれとも彼自身の資質か。
其処までは分からぬながらも何処かで通じるものを見出していた。
グレゴリーの話には言葉の区切りごとに相槌が打たれる。
悔やむように握られた拳にふと城主の手が揺れた。
城の住人に対してなら触れていたであろう手。
けれど、既に正体を晒しているというのに、触れる事に躊躇う]
[その後、少年…ユーリーと一緒に屋敷を回る。回りながら少年は問いを投げかける
…君の名前はなんていうの?
]
あ、あの…私の名前は……………
[緊張して答えられないでいると、少年は言葉を紡ぎだす
じゃあ、僕が名前をつけてあげる!]
[助けようと尽力した者の手で友が殺される。
上に立つ者として守ってきたはずの民から家族を奪われる。
ユーリーが心に負うものは彼の言うとおり同じに思えた]
――…苦しいね。
[宴の発端は城主自身であるから
宴の犠牲者を憐れむことも憚られ、
ただ重ねるようにポツと其れだけを紡いだ]
[イライダと別れて城内をゆったりと歩いていた。
城主の眷属となった実感はないままに、廊下に飾られた花瓶から一番好きな花を一輪取り出し、花弁を食む。]
やっぱり、赤が一番ね。
[姉は白い薔薇が似合うとよく言われていた。ならば、自分は赤い薔薇が良いと、そう望んでいた。
しかし、赤いドレスは似合わなくて。いつも着ていたのは、白にも赤にもなれない、ピンク色。
赤い薔薇の馨を胸に吸い込みながら思い出すは、美しき城主のこと。
手が自然と牙をたてられた首筋へと触れる。]
私の永遠は、イライダ様……
[イライダが居ないのなら、永遠など望まなかった。
ふと胸を過ぎったのは恐怖。
『花は散るからこそ美しい』――あの美しい城主も、いつか散る日が来るのでは……そんな考えが頭を過ぎる。
慌てて頭を振って、その考えを頭から追い出した。]
「うーん、何がいいかなあ…、やっぱり、かっこいい名前のほうがいいよね。」
あ、あの…私は……
「アレクセイ…うーん、いい感じなんだけどちょっと違うよなあ…」
[少女が言いたいことを遮るかのように名前の案を出し続ける、と屋敷の裏に続く森。一羽の鳥が力強く空を飛んでいる]
「あ、アリョール…うん、それでいい。よし、今日から君はアリョールね!」
あ………
[少年が名づけたアリョール…鷲という名前。本来、少女につけるような名前ではない。だが、この年齢の女の子にしては高い背丈、低めの声…彼が性別を間違えるのも仕方がなかったのかもしれない]
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