611 ぬばたまの檻
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アナスタシア
[城主の唇が音を紡ぐと、ダニールの声がすぐ傍にした気がした。
目を閉じて聞き入る]
……嗚呼…。
それだけ聞ければ充分です。
[作り笑いを消して、どこか褪めた常の表情に戻り、丁寧な会釈を城主へと]
これで漸く、迷わずに進めそうです。
御機嫌ようイライダ様。貴重な時間を裂いて頂いてありがとう。
【赤】 城主 イライダ
[感情を殺して紡いだ其れ。
痛みを感じるのはきっと気のせい。
痛みを感じる理由がわからない。
人ではないからその理由を知らずにいる]
【独】 伯爵令嬢 カチューシャ
/*
それにしても
倒すべき相手が男性キャラクターだと
平気で強気になれる^^
相手が女性キャラクターだと
やっぱりこう、剥き出しの敵意は出せないんだよね。
どうも、相手が女性だと優しく接してしまう。
城主 イライダ
人の心までは分かりはしない。
私は万能ではないよ。
[アナスタシアの和らいだ声は彼の記憶にあるものだろうか。
変化に城主は瞬きをした]
城主 イライダ
――…アナスタシア。
少しだけ、触れさせて貰うよ。
[辞そうとするアナスタシアの肩へと手を触れさせる。
これは城主の扱う魔法のようなもの。
城主の目と耳に聞こえる其れを彼女に伝える術]
【赤】 城主 イライダ
[ふるりと微かに首を振るう。
何でもない、と先の言葉を打ち消すかのように]
問うてばかりで済まなかったね。
ねぇ、ダニール。
あなたがアナスタシアに伝えたい言葉、は？
[いつもの気まぐれのように言葉を紡ぐのだけれど
結局問う言葉になってしまい困ったように眉尻を下げた]
【墓】 薄命の青年 ロラン
こんばんは。
それとも…これから宜しくお願いします、の方がいいのかな。
[ゆると小首を傾げながら、微笑ってそんな挨拶をイヴァンへと]
【墓】 ダニール
ナースチャ……
わたしがそこで「嬉しい」と即答できる人間でないことは、知っているでしょうに。
……本当に、あんたって子は。
[困惑したような、笑みにも取れる声]
……
城主 イライダ
――ダニール――
ナースチャ……
わたしがそこで「嬉しい」と即答できる人間でないことは、知っているでしょうに。
……本当に、あんたって子は。
[困惑したような、笑みにも取れる声]
……
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