611 ぬばたまの檻
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[陽射しのせい?>>224
たしかに、酷く眩しかった。けれど。
今も、女の自室には斜めに、細く午前の光が射し込んでいる]
[頬に触れる冷たい手>>220が心地よかった]
ええ、ありがとう。
寝てればなおるから……
[言いかけた言葉は弱まって千々に消えた。
この部屋に、オリガを入れた吸血鬼]
( 229 ) 2011/01/26(水) 00:42:39
……畜生!
[声を漏らして毒づく。
動かない左足に。拳銃のない懐に。
息を喘がせ、本棟の玄関をくぐる。
ただ単にトリスが、アナスタシアを送っただけならば何も問題はないのだ――だが、彼女は一向に姿を見せない。もう埋葬が済んでしまったというのに!]
……ガラスなら……
[痛む足を引きずり、自室に戻る。
サイドボードに置いたワインを、壁にかけた軍用コートで包んだ]
( 230 ) 2011/01/26(水) 00:43:15
[オリガの目線に>>220構わない、と視線を返す
そう、この娘も既に共犯に仕立て上げる気満々なのだ]
さて、アナスタシア。苦しいか?まあ、俺もなった時はそんなもんだった
だけど、より強い人間の血を入れる事でお前は別の生き物に変われる
[オリガの髪を上げ、首を晒させる
健康的な色に惑わされない吸血鬼など、いない]
ーーー血を吸え、アナスタシア!
( 231 ) 2011/01/26(水) 00:43:40
[花が散らされた地をじっと見つめた後、
>>221ユーリーの声に目を向ける
その言葉の意味を正確に理解はできないが
ただ、彼女が吸血鬼に襲われた訳ではない事と、
その死は彼女の意思が認めたものではないか、
という思いに駆られて]
( 232 ) 2011/01/26(水) 00:44:16
――。
[右腕を持ち上げて、頬に触れるオリガの手に己のそれを重ねた。
引き剥がそうとするようにも、捕まえようとするようにも。
しかし結局、甲に掌を重ねただけで女の手は止まった]
( 233 ) 2011/01/26(水) 00:45:58
[手を大きく伸ばし、
高いたかい位置から、ニコライが指先を緩めた。
時間が急に遅くなった様な感覚。ゆぅっくりと…ロザリオが宙を滑る。
そのまま下に、下に――
赤い絨毯の長い毛先に柔らかく受けとめられて。
其れに一瞬魅入った。
だから、見逃した。]
( 234 ) 2011/01/26(水) 00:49:12
[少女の姿が、土の下に見えなくなる。
花を添えるときだけは近づき、
ユーリーの訴える>>221のを聞いて。
吸血鬼への祈りにはただ睫を伏せたのみ]
……あなたは、いると思われますか。
[何が、それのない不親切な問い。
先程庭ですれ違い、娘に何事かを問おうとしたヴェロニカに囁くように。
あの時は彼女の様子に通り過ぎただけだった]
( 235 ) 2011/01/26(水) 00:49:41
……使うことになったら、ごめんなさい。
使わなかったら……やっぱり、盗んじまってごめんなさい。
[ワインを小脇に抱えて。
見舞いの品にも、鈍器にも成り得る]
[さて。]
[彼女の部屋は――どこだ?]
( 236 ) 2011/01/26(水) 00:49:57
[トリスの視線に気付けば、離れた場所に立つナティアから視線をアナスタシアへ。>>231
重ねられた掌が、冷たい。>>233]
貧血で具合が悪いのでしたら。
寝ているよりも、もっと良い方法がありますわ。
[トリスによって髪を上げられ、晒される首筋。
抵抗することなく、寧ろ差し出すように。]
足りない血を、補えば良いのですわ。
[ぬばたま色をじっと見つめる。]
( 237 ) 2011/01/26(水) 00:51:34
ふ、ふ。
なぁに、それ――
[トリスの声>>231に喉を鳴らす。
両目を刮いて晒された首を見上げた]
馬鹿な子ね。
何を考えているの…かしら。
[上体を起こそうともがく。吸い寄せられるように]
これなら、”いや”じゃない。いいわ…それでも…
( 238 ) 2011/01/26(水) 00:51:53
[ふと、場違いな雰囲気に視線をやる>>225。]
……ベルナルト殿?
[少し足を引きずる様に礼拝堂を後にする背中。
浮かんでいたのは、怒りか。それとも焦りか。
自身が聞いていた範囲では、彼があのような背中で式も早々に立ち去る原因が浮かばず。]
失礼。
[一声残して、同じ様に外へと。]
( 239 ) 2011/01/26(水) 00:52:56
海賊紳士 トリスは、遊牧の民 ナタリーの手をぐっと握っている。
( A33 ) 2011/01/26(水) 00:53:01
[少女を天を送るのに礼砲はいらない。
なのに、
その時、城の窓のひとつが砕け――
男が ひとり 落ちた。]
( 240 ) 2011/01/26(水) 00:54:44
――っ!? ニコライさん!!?
[それは悲鳴に近かっただろう。
慌てて駆け寄った。
けれど伸ばした手は空を掴んで……
窓枠を乗り越えたニコライは、
―――――…下に、 下 に
誰の手も届かない、場所へ。
最期まで、あの笑みを浮かべて……]
( 241 ) 2011/01/26(水) 00:55:17
[>>235を聞けば、答えを考える事に数秒の時間を要して]
……わからない。
でも……いるとすれば、抗うべき。
[細い瞳の白を薄赤に滲ませ、睨み返すような目を向けて
最後の言葉には、祈りの意思を含んだ]
( 242 ) 2011/01/26(水) 00:57:20
フィグネリアは、ヴェロニカがユーリーを見るその様子>>232を、近くで知るだろう。
( A34 ) 2011/01/26(水) 00:57:41
だけど生憎、私に牙はないのよね。
[首元に唇を寄せて、囁いた。
甘い薫に酔う。誘われるまま舌を這わせながら左の手を、
手を伸ばす。
枕元に置かれた短剣へと]
だから、そんなこと言われても困るわ――?
( 243 ) 2011/01/26(水) 00:57:42
敗残兵 ベルナルトは、アナスタシアの部屋を探して、廊下を歩く。
( A35 ) 2011/01/26(水) 00:57:46
ヴェロニカは、大きな音のした方を、驚いて振り返った。
( A36 ) 2011/01/26(水) 00:58:21
( 244 ) 2011/01/26(水) 00:59:23
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