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[中の者へと挨拶を済ませると、準備された席の前へと辿り着き
…どの席に座ったものか、迷って立ち止まった。
ここに集う者逹は、地方領主の娘などより位が高いだろう──
上席は、末席は。知らぬ事を悔いながら、右手を胸元に当てて戸惑いを見せる]
[しばらくそのような挙動をとっていたが、やがて意を決したように葡萄酒を注文する。
赤い色――だが、それは血のあかではない。心のなかで言い聞かせて、唇を湿らせた]
[さて、アナスタシアをはじめとする客人達の姿も
幾許か見られるようになって居ただろうか。]
もうじき、宴も始まります。
いま暫しお寛ぎ下さいませ。
どうぞ、ごゆるりと。
[一礼し、その場を後に。
向かう先は、酒庫番の許。]
[ピンクのドレスの愛らしい女性。
オリガのジャムを口に運ぶ仕草を、そっと目で追った]
ごきげんよう。
私はフィグネリアと申します。ここまで良い香りがしますね。
[それはジャムだけではなく、窓外からも。
穏やかな声音で続けようとしたとき、ニコライ達>>244が現われ
グレゴリーにも会釈し薔薇園の少女に心配げな視線をそそぐ]
こわい、夢。早く忘れることが出来ればいいですけれど。
[少女の目が覚めれば、軽い自己紹介くらいしたか。
ひどい怪我はない様子に安堵の息をつく]
……もう、外が暗いわ。
[そして宴の始まりを知る。グレゴリーの声>>304に席を立った]
[礼拝堂を出たところで、扉の影から老家令の声が宴の準備が整ったと告げる。]
──ああ、行く。
[老家令の姿は見えなかったが、気にするのは止めていた。
あの時も、老家令は緞帳の裏の使用人用のドアにでも滑り込んだのだろうと判断するに至っていた。
旅の疲れで自分の目が霞んでいたのだろうと。
理屈がつけば信じるのは容易いこと。
霧にも薔薇の香にも、あるいは城全体を錆びのように覆う血と亡霊の気配にも迷うことなく宴の席へと向かう。]
[食堂に入り、料理を並べている眷属がいれば葡萄酒を託す。少し会話もするだろう。]
[しかし人間が来る前にと、そそくさと酒庫へと戻った。]
宴会場が、一階の広間>>0なのか、地階食堂>>322なのか、教えてプリーズ
>>270でアヴァクームも食堂と言っているから、食堂でFAかな?
―― 食堂 ──
[ベルナルトの姿を認めれば、そのままでいるようにと目知らせして、自分も使用人が案内した席へと腰を下ろす。
食前酒の勧めにはシェリーを注文した。]
― 礼拝堂 ―
早く… この城から… … 去って …
[吐息の合間に一語一語区切るように囀る。]
………ね
[低い位置から青年を見上げる。
眸は濡れ、爛熟した熱を秘めている。]
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