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―礼拝堂―
[捕らえた小鳥の為の鳥籠は礼拝堂。
吸血鬼狩りを生業とする者とその弟子が城を訪れたのは
およそ一年ほど前の事だったように記憶している。
眷属であった者の半数がその狩人と弟子によって屠られた。
ことのほか目を掛けていた存在さえも奪われて城主が怒らぬ筈ない。
小鳥は捕らえ血を与え人の身には持て余すだろう快楽へと堕ちる。
哀歌を謡う娘>>91の背後へと音無く現れた城主は
冷たい指先を娘の咽喉元へと宛がい]
あれは呼んでも助けには来ないよ。
――…だから、もっと深い場所に堕ちてしまうと好い。
[娘の耳朶で誘う聲は中性的で蠱惑な香りが漂う]
[天井から伸びる布に絡め取られた儘の娘に其処から逃げる術は無い。
礼拝堂の入り口は閉じられてはいるが鍵はかかっておらず
来訪者が望めばその扉を開くであろう]
キミには言い忘れていたね。
宴を始めることにしたんだ。
[ふと思い出したように紡ぎながら娘の細い首筋を指の腹で撫でた]
キミの師匠は来ないだろうけど……
他の者がキミを助けに来るかも、ね。
[囁けば娘の首筋にそっと顔を埋める。
人より幾分低い温度しか持たぬ城主は
未だあたたかな娘の肌にぬめる舌を這わせて]
何が起こるか、愉しみなこと――…
[娘の内に燻る熱りを更に焦らせば愉しげにくちびるを歪めた**]
何というえろさ。
ボクには真似出来ないね。
ゆっくり正座で見物でした。
中身はあの人ではない事は確定したみたい。
もっとえろくなるはずだから。
ど・ど・ど・どーしよーかなー♪
れ・れ・れ・れーてぃんぐしーん♪
―― 部屋<回想> ――
卑屈になる必要なんて……なかった…
[ベットに横たわり、微睡みながら男は思う]
招待状さえ……こなければ…
[男の周りではあの城の宴に行くことは死を意味することは有名だった。
これまでに何人もの貿易商仲間がこの宴に呼ばれ、
誰一人帰ってくるものはなかった。そのためこの城への招待状は『死の招待状』として恐れられているのだ。]
だからこそ……
[この城の主は一番裕福な貿易商とのみ取引をしたがった。
そのため、男は注意深く、決して目立たず、尚且つ様々な手段を講じて大きくなっていったのだ。
裕福になりすぎては目をつけられる。
そのため、時には海賊に多額の賄賂を渡すことも厭わなかった。
それは貿易をスムーズに行うための手段でもあったのだが―]
[だが5年ほど前だろうか…貿易商仲間で男がもっとも信頼を寄せていた者が
『死の招待状』を受け取ったのだ。
彼は男に自分の財産を預かってほしいこと、そしてもし戻ってこれたら、1割でもいいから戻してほしいと…頼んできた。
男は快諾した。もとより、本当に帰ってきたら、全部返すつもりで―]
―…っ!!!
[しかしやはり、彼は戻ってこなかった。結果男が一番裕福な貿易商となり、この城とも取引をするようになったのだ。
もちろん今まで通り狡猾に目立たなくする方法もある。
しかし、男はそれを選ばなかった。信頼を寄せていた仲間、彼にとっては親友とも呼べる人間の命を奪った主がどのような者か知りたかった。
そして、彼の命を奪った『宴』がどのようなものかも―]
[そして、その日は来た。周りにはさも自分などふさわしくないと謙遜ぶってみせていたが、実はこの日を待っていたのだ。
招待状を受け取ると男は早々に信頼できる仲間に財産を託した。あの日、彼が男に告げた言葉と同じ言葉と共に。]
あいつは―どんな最後を迎えたのか…
[男は微睡みから深い眠りに落ちていった**]
フィグネリア・エーリン。
[名を覚えるつもりはなかったが。
視線を肖像画に向けたまま、愛想の良いとすら言える声で答える]
私はアナスタシアよ。お嬢さん。
アナスタシア・ニコラエヴナ。
[招かれてきた客ならば、また何度も逢う事になるだろうか]
[階下――玄関のある一階の広間を抜け、会議室やサロンを覗く。
終始、気怠げにぬばたまの眸を伏せながら、足取りには迷いなく]
……あら。
[先ほど挨拶を交わしたばかりのフィグネリアも一階を廻るなら、またすぐに鉢合わせてくすりと笑う。
楽器が整頓されて並べられた一室、どうやら音楽を饗するための小ホール、と僅かに惹かれた興味に眉を上げ、足を踏み入れた]
――рояль《ピアノ》ね。
[入り口付近の竪琴へ触れた手をすぐに離し、一番奥に置かれたピアノへ。
躊躇いもなく椅子に座ると、鍵盤の上に指を広げた]
――ポ――ン――
[ハンマーが弦を叩く軽い音が一音、音楽室に響きすぐに消えた]
いいわ。懐かしい。
[調律を確かめるように、指を滑らせて和音を奏でていく。メロディーのない柔らかな音]
いいわ…懐かしい。
[連弾が出来なくなって、ピアノには触らなくなった。
いつか兄と並んで弾いた曲を、細く口ずさむ]
[ふと、空を見上げると随分時間がたっていたことに気付き]
そろそろ、宴の客人も集まっただろうか。
[と呟くと、跳ね橋を上げる準備を始めた。
しかし、その動作は緩慢だったので
もう一人くらいなら駆けこむこともできただろう**]
[ ほんとうに 鏡に写したように そっくりね
幼い頃には何度も聞いた。
似てなんかないわ。
口を開けば皮肉しか言わない、根性曲がりのナースチャ、でしょう?
活発を通り越して苛烈な少女は、双子の兄の飄々とした笑顔と、鏡に写る自らとを引き比べて不満げに唇を尖らせたもの]
本当は、似てたのかしらね。
[ダニールの絵姿も残ってはいない。
鏡の中の己が、いつしか兄の記憶と入り混じって、兄がどんな顔だったのかはもう判然としなかった]
[兄がどこでどうやって人としての命を落としたのか、女は知らない。
だが、ならば生きているかも知れないとは決して思わなかった。
何故と問われても、――だって死んでるもの。としか答えられない]
……懐かしい。
[三度目となる言葉を朱唇から漏らして、ピアノから指を離す。
音の余韻は、女の漂わせる香水の薫より早く、するりと溶けて消えた]
何しに来たのかしらね、私。馬鹿馬鹿しい。
[兄が失踪する前に招待状を受け取っていた、という噂。
そして女の元へ届いた招待状。宴への誘い]
嗚呼。どんな宴にして下さるの?ご城主様。
[女の双眸は、ぬばたまの闇の色]
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