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[がくっと頭が前のめりに落ちかける。
それを何とか片手で支え、]
ケルベロス、待機より起動。
[コンソール室の全モニタが表示を切り替える。あるモニタへは、付近異相次元に近づいたラムダ監視艇が表示されていた。]
― 港 ―
[飛び立つ船を見送った。
防寒着でだるまみたいになったまま]
……あー…
[行っちゃった。
見送った。きょろきょろしてた。
コンビニからここまでついて来てしまったのは、無事な出港を見届ける為なんだ、と思っている]
[堅苦しい口調には僅かに目を伏せ。
切れた通信機を見やりました。
最後の言葉は、通信切断のノイズ交じりで上手く聞き取れないまま――]
……保護者はそろそろ終わる、
つもり……だったのですけれどね。
[1人きり、
誰にも聞こえない呟きを、誰かへと向けました。]
[ごそごそと、着込んだ防寒具を探って。
提げた端末にアクセスする]
目的地に付くまで。
あの船を追尾するヤツがいないかどうか見守ってて。
――あいつ。λ、の、ことは…
[相棒に囁く。
16年一緒に居たAIに、二度目の”無理なお願い”。
一回目は出会ったときだった。二度目は、ひょっとして別れるとき、になるかもしれない]
コダマさんをもっふもっふしつつ。
ロールとしてしっかりコンビニ行った方がええんやろうか?
このまま寝落ちでへんなことになりそうで怖いw
ディング無理しなくても、
まだ異相次元に居るラムダ監視艇は何とかボコっておく。
でも、ボコりたいならどうぞどうぞ。
ケルベロスのこと、とは何ですか。
やっぱり何かあったんだ。
貴方は何も教えてくれない。
4年前のことも、何一つ――――…
[そしてどれだけ調べても、その詳細を知ることは叶わず]
………………っ。
[目の前で崩れ落ちそうになる相手の姿を見つめる眼差しは、僅か不安げな物になり]
あの船。
[次いで、自分を拉致した船がモニターに映り、眼を見開いた]
……ラムダか。
[足を組み、無感情な瞳でホログラムモニタ表示されたそれを見つめる。肘掛に肘をつけ、頭を支える。追い掛けられていた事からすると、悠然とした態度に見えなくはない。]
次元角度90異相次元71±1(3)を追尾領域へ。
[パリ…。
不可視状態のケルベロス周囲の空間に電撃のような光が走る。]
次元隔壁を突破し、破壊セヨ。
[異相次元航行中の監視艇へ向けて放たれる高密度の攻撃。]
>>-663
いえいえ、むしろこっちが寝落ちか魂落ちするかm
とりあえず今川焼きをたくさん作って待っていよう。
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