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当たりはもういっぽーん。
[ちんちーんと手すりを叩いてもう一本要求中!]
そうなのか? じゃあセイランは平気なのか?
[じー]
― 宇宙船用港 外れ・倉庫街 ー
………っ
[上着の上から更に防寒具を目深に被った小柄な影が、張り付くように倉庫の壁際に踞っていた]
くそ。
[愛機から降ろしていた積み荷を訪ねて、倉庫街まで人目を忍び。
そして
轟音。閃光。衝撃]
なんで…だよ……
[目視出来る距離に浮かぶ、黒い船体。幼い脳裏に焼き付いたケルベロス艇を、見紛うはずもなかったが。
それよりも、ディングを怯えさせたのは――右目に仕込んだ走査レンズが捉えた、宙に停泊するもう一機の船。
ステルスシールドの綻びは一瞬だっただろうが、それでもはっきりと視えた、―ラムダの監視艇―]
動け、よ
[下肢への命令指示が空転して、立ち上がれない。
乱れる心臓を押さえつけて、分厚い防寒具の下の端末を探る。
定時ではないから、AIに連絡はつかなかった]
おおう! これはびーえるという奴か! それともセイラン女の子と言う落ちか?
[どきどき恥ずかしそうにした! ちらっ]
いや、お風呂に服着て入っちゃだめ!って番台のおばちゃんが言ってたからさー
[だいたい、セイランは救護室で一度脱いどるのだ。
二度目のサービスくらいどうってことないのだ]
パンダ ぱんたろんは、ここまで読んだ。 ( B55 )
シノンは正しい。[えらいえらい]
セイランの兄さんもボディペインティングで正解だよねー
[紅白の絵具を準備している!]
[船舶艇開発時期の辛かった思い出が蘇ってきた。
こういうのを「走馬灯のように」というのだろう。まだ死にかけてはいないが。
やがて、コダマは気を取り戻すと男と社長の姿を探して歩き始めた。
通信端末のスイッチは切っていない]
…………ボクに会いに来た。
だからそのためになんでこんな……!
[聞こえてきた声に小さく問いの声をあげた。
その問いをぶつけるべき相手の姿は、まだ見つけることができなかった**]
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