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俺の居た時代にはあったからえーねん。
ビバ・クロスオーバー。
周りが和っぽかったりファンタジーっぽかったりしたので、
サイバー方向に突っ走る天邪鬼なわけで。
ちなみに、アンドロイドじゃなくテクノライズドなのさ。
ベースは生身ー。
〔二人の遣り取りの合間…もう一度青年の瞳を覗き見る。
携帯電話は物珍しくもあるのだが、そのバックライトを映す彼の瞳に…鏡の淵が兆しているかどうかそれを確かめたくて〕
〔未知の機器に興味は湧くものの、それは芹菜のものだから…と寄せた身を起こす。胸から下をひとつふたつ摩る仕草をし…〕
…いや…この調子で全部眺めていくと流石に、と思ってね。
〔頬をひとつ摩って、場に居る者を眺め遣る。〕
…海の名に拘ると混乱させてしまうかな。
では…"Void"…と其処へ浮かぶ者の名を呼んでもいいかい?
〔首を傾けて青年に呼びかける。携帯電話を気にしている芹菜へは、玩具でいいと思う…と静かに笑みかけて〕
…"Void"、お前は俺をそう呼ぶか。
[その名に微笑んで頷いて。]
空虚ならば、これから満たされればいい。
一度ゼロになり、そこから新しくはじめるだけだ。
[ほんの僅か、砂のように粒子がこぼれるのは、消滅の前触れで。]
…ただ、今はもう少し…この地に居たいんだ。
きちんと別れを言えてない。
[消え入るような声で、小さくつぶやく。]
[赤いケータイとやらから流れてくる歌声に一心に聴き入っている]
?
[パラパラと砂のこぼれるような音がした気がした。辺りを見回すが]
気のせいかな?
〔青年の例示には、幾つか頷いて…記憶に頼るばかりではいけないね…と納得もする。丁寧に礼を言って立ち上がる〕
…キミを受け容れられて…よかった。
魂の魅力は消えないから…輪廻の先でも
時間はかかるけれど、きっとボクにはキミが解るよ。
〔そして別れの対象を気にかけ…胸の痛みを憶える。
…深く深く、案じる眼差しを注ぎ…〕
…またこの名で呼ばせてくれるね…"Void"。
村に限らず、この国でも別の国でも…また逢いたい。
〔芹菜の様子を暫く見遣って、枯井戸の縁から腰を上げる。
彼らが携帯電話を眺めるのをやめるようなので…後は興味の侭に。〕
女好きの石動くんの心は…動かないだろうから
キミのことは彼らに任せるべきだね?芹菜。
危なっかしくてつい気にしてしまうけれど…
皆キミを放っておけないから大丈夫。
ボクの姿がなくてもキミは平気だね、…心さえ傍にいれば。
〔時の砂が零れるよ…もうお行き。促すように掌を述べる。自分には明日があるが、彼らにはわからない。芹菜と"Void"へおやすみ…と囁いて歩き出す。深い感謝と付き合わせた詫びとを*胸にして*〕
…もう少しだけ。
[芹菜に向かって、なんでもないと笑い、
ヒューバートの言葉に頷く。]
いつか逢えたら、その時は。
[踵を返す彼を見送って、
*少女が頷くならばあの洋館へと戻り、尽きぬ話と共に過ごすのだろう。*]
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