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幻術師 ヒューバート は 傀儡使 舞葉 に投票した
忍者 ナサニエル は 傀儡使 舞葉 に投票した
暗殺者 シャーロット は 傀儡使 舞葉 に投票した
依巫 芹菜 は 傀儡使 舞葉 に投票した
傀儡使 舞葉 は 忍者 ナサニエル に投票した
調律師 すてら は 傀儡使 舞葉 に投票した
隠者 モーガン は 傀儡使 舞葉 に投票した
放浪者 ウルズ は 傀儡使 舞葉 に投票した
オートマトン ミッキー は 傀儡使 舞葉 に投票した
迷子 ヘンリエッタ は 傀儡使 舞葉 に投票した
忍者 ナサニエル に 1人が投票した
傀儡使 舞葉 に 9人が投票した
傀儡使 舞葉 は村人の手により処刑された……
依巫 芹菜 は、調律師 すてら を占った。
放浪者 ウルズ は、依巫 芹菜 を守っている。
次の日の朝、幻術師 ヒューバート が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、忍者 ナサニエル、暗殺者 シャーロット、依巫 芹菜、調律師 すてら、隠者 モーガン、放浪者 ウルズ、オートマトン ミッキー、迷子 ヘンリエッタの8名。
迷子 ヘンリエッタは、忍者 ナサニエル を能力(襲う)の対象に選びました。
[呑気に見ていたのもつかの間、舞葉の様子がおかしい事に気付いた時には既に間に合わない状態で―]
待―
[舞葉が目の前で暗い闇の底へ墜ちて行くのを、ただ見ている事しか*出来なかった―*]
― 枯れ井戸 ―
[何時の間にか傍の木の上から井戸を眺めていた]
[徐々に人が集まりだすのを静かに眺めていた]
[人形はドレスの裾を翻し音もなく地へと降り立つ]
御機嫌よう。
随分と大勢で、お散歩かしら?
今日は日がな一日、
其の井戸の闇を眺めていたけれど、
私には余り役立たなかったのだわ。
――枯井戸――
[少年が井戸の底を覗き込んだ。そう見えたのは一瞬とも、永遠とも感じられた。縁石を掴んだ両手を支点に、半身が揺らぐ――]
リッ……、舞葉っ……!!
[――そして少年は、円形の暗渠の中へと墜ちていった]
[モーガンの言葉の意がすぐには理解できなかった。]
[だって、あの幼子が自ら井戸へ落ちていくとは思いもしなかったのだから。]
――――舞……
[名を呼びきる前に目の前から姿を消す少年に、目を大きく開いたまま悲鳴をあげることも叶わず、呆然と井戸を見つめることしか…]
[耳を澄ませても底面への激突音は聞こえなかった。
代わりに届いた音は人形のように愛らしい朗らかな声]
――ヘンリエッタ。
――そなたか? 舞葉を唆したのは?
[日傘の娘を振り返り、うっそりと問いかけた]
***
私は其れを切り離す。
彼はもう休むべきなのだと思った。
彼をもう休ませようと思った。
だから私は其れを送る。
切り離す其れが悟られる事は無い。
仮令心を震わせ腐って居ようとも、
其れが負ける筈は無い。
其れは古よりの伝説の生き物。
私は彼を眠りへと誘う。
[人形を胸に傀儡使は闇へと吸い込まれる]
[言霊使いの問いにくるりと日傘を回す]
私は私の思う事を口にするだけなのだわ。
此処に居る限りは誰かをつき落とさなければならないと、
そう思いながら其の闇を眺めていただけよ。
余り役には立たなかった――そうか。
ならば、そなたが“闇より来るもの”か。
《深淵を覗き込むものは用心するが良い》
――古い言い伝えじゃ。手垢に擦り切れるほど、古い、な。
《お前が深淵を覗き込むとき、
深淵もまたお前を覗き込んでいるのだから》
――そなたが“闇より来るもの”であれば、井戸の奥底は同質の存在。そなたの役には立つまい。
然り。
この枯井戸は贄を欲する。
或いはそれは、“彼の地”に至ると念じて赴くのやも知れぬが。
何れにせよ、変わらぬことだ。
事実として、この孔は――この場に居る者を喰らい続けよう。
やがて彼の塒へと其れは沸く。
腐れ落ちかけた頤を開き吐くは竜の息吹。
灼熱の炎は一瞬で全てを焼き尽くす。
口許から零れる粘性の液体は、
甘い腐臭を漂わせていただろう。
私は殺す為に此処に在る。
其れは殺す為に殺す。
彼の声をもう聴けない。
彼の細い三日月の笑みをもう見れない。
彼の手はもう私の髪に触れない。
私は――…
***
舞葉…――十姫。
[どろりと絡みつく甘い腐臭が漂い]
[小さな手は赤黒く爛れ腐り始め]
[じくり] [ぐじぐじ] [じりじり] [ぐじり]
[見開かれた石榴石の瞳は揺れる]
[紅い人形は弱弱しく被りを振るか]
厭…醜くなるのは、厭。
[震える白い手が赤黒い手に触れ]
[触れた形に皮膚が陥没して戻らず]
[息を呑み薔薇色の唇は戦慄くか]
棄てられるのは、厭。
ひとりは、厭。
[石榴石の瞳から一滴の泪が零れ]
ひとりは――…寂しいのだわ。
〔目覚めた場所は――彼岸花の咲乱れる広大な草原。〕
〔灰色の空に…紅い月。〕
〔時折、遠くでオーロラらしき灯りがゆらめいている。〕
〔死せる幻術師は、自らが手にしていた柳の杖を見ていた。〕
[夢見ぬ眠りから目覚め、室内を見回しても人の気配はない。
不安げにソファーを離れ、片足を引きずって、屋敷をさまよう。]
…あぁ、ここに居たのか。
[気配のある部屋をノックし、芹菜の姿を見つけて安堵する。]
…井戸?
[昨日聞いた話を思い出す。
人狼を、井戸へ突き落とせと言い残し、この地の番人は無惨に殺されたと…]
……アハハ。…絆されてくれてたのかい…ヘンリエッタ。
〔…ばらり、と10本あった柳の枝が解けかける。中から覗くのは…古びた一本の剣。きつく握り締めて、目を閉じる。〕
…これが愛(かな)しい…ってやつか…
〔実感として――共有する想い。…嗚呼。〕
[その場に力無く座り込み、井戸を見つめ続ける]
―――……。
[先程モーガンに言われた言葉が胸を刺すようで、両手で胸元を押さえたまま地面へと目を伏せた]
[いつしか老爺はしゃがみこんでいた。自らの心裡に囚われたかと見える少女に言葉を紡ぐ]
さあ、な。ヘンリエッタよ。そなたがひとりであるか、否か。
それはそなたが決めることじゃ。儂は、知らぬ。
ひとりだと思えばひとり。さにあらずと思うならさにあらず。
何れを求め、如何に動く?
[細身の杖を地面に突いて立ち上がった]
〔柳の集まる望みを追って…幻術師は、ひとつの望みが潰えたのを知った。輪廻のあとさき――夢幻の狭間で、幻術師は一度モーガンの前に跪く。一度礼を取って、友たる父を見詰め――〕
…叱ってくれて有難う…モーガン。
そう、…ボクはまだ自分の魔法に囚われたまま。
純粋な教えをくれる貴方が…必要だったんだよ。
そして皆にも、貴方が必要だ…どうか死なないでほしい…
モーガン、闇は此処に在るのだわ。
[濡れた石榴石の瞳は井戸の闇を見詰める]
[貌の半面は見る間にも腐り赤黒くなるか]
闇を見詰めても、判らなかったのだわ。
この先に何かあると信じるのなら、
貴方も此処へ身を投げると良いのよ。
[闇を見据えた侭に濡れた睫毛が震える]
[井戸の淵を握る赤黒い指は感覚がない]
どれだけ想っても…いいえ。
想うからこそ届かないのだわ。
私はもう、醜いのだから。
[皆は井戸へ行ったのではないかと言われ、窓の外を見る。
小屋の一つから、煙が上がっているのが見えた。]
…火事!?
[粗末な小屋は見る間に炎に包まれて。
思わず飛び出す。
思うように動かぬ足が歯がゆい。]
〔隠者と自分は、互いに夢を見た。望みを。
まだ――大いなるその高みには届かない。〕
……貴方は、妥協のない方だから…御老。
この血と体温の枯れた身体で対峙させて戴くには
余興にすらあまりに無礼が過ぎる…と思ったんだ…。
〔…輪廻を待つ此処で、何ができるだろう。――幻術師は、この空間の性質と価値とを本能的に探り始めていた。〕
ごめんなさい、
ファーカ、ごめんなさい。
今の私は醜いのだわ、
お父様に棄てられた程に。
心が震えると、
私は腐ってしまうのだわ。
貴方は私を嗤わないで呉れる?
只の人形が心を震わせるなんて可笑しいと、
そうして腐れ朽ちていくのは滑稽だと、
嗤わずに居てくれるかしら?
ヘンリエッタ!
誰がお前を嗤おうか。
お前はいつだって小さく綺麗で可愛く、そして強くて──。
ただの人形ならば心を震わせることすらしはしない!
腐れ朽ちて……私を置いて逝ってしまうのか?
お願いだ……お前が嘆くと同じように
私だって、「一人は厭だ」「寂しいんだ」!!
夜を越えれば朝が来よう。
闇の先には、無があろう。
それは一切が空となり一切が色となる世界。
[少女の傍らへ歩み寄る。同じように井戸の縁を掴んだ]
想う必要など無い。美醜など気にする謂われは尚更あるまい。
私をつくった者は、嗤ったもの。
「人形如きが心を持ち人を想うとは」
そう云って腐れ逝く私を嗤ったのよ。
そしてお父様は私を棄てたのだわ。
酷いわね、酷いわ、酷いのよ。
カーファ、貴女は一人で無を望むのに、
私が朽ちるのを厭うと云うの?
私は未だ此処に居て、
貴女を愛しく想っていると云うのに。
モーガン。
私は――…人形なのよ。
完璧を求められるの。
美しく在るのが当然なの。
私が其れを失う事は、
人が其れを失うのとは意味が違うのよ。
心を震わせ腐れたからこそ、
私は全てを失ったのだから。
[老人の言葉に薔薇色の唇が白く成る程に噛みしめ]
其れでも…愛しいと想ってしまったのだわ。
〔焼け焦げた外套を…身体から剥がす。〕
……。…よく燃えたもんだ、ね…
…ック…
〔服下から覗く黒い身体を隠すように、猫背を更に丸める。まだ燻る煙をその身から立ち昇らせる侭に、目を瞑り…枯井戸を落ち来るものの気配へと耳を*澄ませていた*〕
そうね、モーガン。
心を震わせ腐りながら、
私は私の観るべきものを観るのだわ。
[背を向ける老人へと視線は投げず]
[石榴石の瞳は濡れた睫毛が伏せる]
私は何を言えば良い。
彼女になんと言えば良い。
私が望むは"無"へ還ることで。
けれど今一人になるは恐ろしくて。
これは我侭だ。
彼女の言うとおりだ。酷い、酷い。
私は──。
腐る前に貴女を抱き締めれば良かった。
一度だけ、お父様がそうして下さったのよ。
歌が上手だと、褒めて頂いた時に。
とても温かかったの。
今なら判る。
私は、嬉しかったのだわ。
ファーカ、私は貴女が嗤って呉れても、
――きっと嬉しいのだわ。
― 回想 ―
[溶液に蕩揺たい聴こえる音色に耳を傾ける]
[研究の合間に誰かが流している音楽だろう]
[耳に心地良くて何時の間にか覚えてしまった]
[日溜りの中で聴き覚えた歌を口ずさむ]
[大きな手が頭を撫で抱き閉められる]
「オマエは歌が巧いのだな」
[其の人の貌を覗くととても苦しそうで]
[腕の中は温かくて不思議な気分になり]
[其の言葉も知らず判らないのに判って]
[其の人の瞳には溢れる寂しさが滲んで]
[戸惑いとは別に良く判らない気分になる]
―――其れでも、わしはお主を愛しく思うよ。
涙を流す、お主のその姿が…。
[ふらり、立ち上がり血色の失せた顔でヘンリエッタへ力無く微笑み]
しゃあろっと、なさにえる…一度屋敷へ戻ろう。
此処に居らぬ者に伝えねばならぬ。
[視線を合わせぬまま、二人へと声を掛け。歩みを進めようとしたところで顔を上げる、徐々に強張って行き]
…風が…
[掠れた声で呟くと駆け出す、微かに漂う煙の方角へ]
嗤いたければ嗤うと良いのだわ。
人形如きが分不相応に心を持ち、
腐れて逝くのは滑稽だと。
けれど私は其の声を聴きわけ、
殺してからこの闇に投げ捨てる。
[絶対零度の静かな声が告げる]
[遠く聴こえる声に瞼を持ち上げ]
[紅く揺れる空に瞳を細めるか]
綺麗…
[無意識のうちに小さく呟き]
燃えているのだわ。
ステラ、貴女が見ているのは誰?
ひとりは厭と駄々を捏ねる子供を、
大人は嗜めるべきなのだわ。
[唇を尖らせふいと彼女の方から顔を背ける]
[駆け出す気配に顔をあげるも呼ぶ声が聴こえ]
[暗殺者へ向き直るより早く腕は伸ばされる]
――…
[どろどろと腐って逝くのに人形の胸は温かい]
[柔らかな肢体に包まれて震える腕は――…]
シャーロット…
[井戸に集まった面々から離れつつ、呟いた]
――それとても、枷。
心が宿るのは、肉にではなかろう。
心が宿るのは、《存在》そのもの。
清浄が不浄へと、聖なるものが穢されたものへと。
生者が死者へと、移り変わるように。
転価する事もまた誉むべきかな。
[井戸を振り向き、白煙たなびく空を見上げ、足元を見下ろした。搾り出すように呟く]
……愚かな、やつ、よ……。
……迷い、迷うて、迷い続けた揚句に果てへと旅立ったか。
――汝、輪廻せしや否や?
[ふわふわと揺れる紅毛を指先で梳り]
誰だって、「一人は厭」。
私だって──、
[同じ、と囁いて小さな体を抱き上げる]
[駆けるすてらの背中を見遣り、少女の言葉に紅く燃える空を見て]
私たちも、行こう。
[少女と抱き、黒い僧衣の後を追った]
今宵は貴女の邪魔をしてしまったわね。
ごめんなさい。
次ぎは貴女が望むならば邪魔をしないから、
想う人を送ってあげて。
けれど、ファーカ、
ひとつだけ覚えておいて。
若し其れを貴女が厭うなら、
若し貴女が望むなら、
私は何時でも貴女の刀に成る。
――うるず!
[前方に見えた銀色の髪へと駆け寄り、身を起こす様子に片手を添えて]
大丈夫か…?
…これは…如何したのじゃ…
[目の前に広がる炎に呆然と呟き]
[抱かれる温かな腕に僅か戸惑うも]
[巻き髪梳く指先の感触には寛ぎ]
[薔薇色の唇は安堵の吐息を零す]
ひとりにしたくはないのよ。
貴女の傍に、何時も誰かが居れば良いのに。
[抱き上げられるのにきょとりと瞬き]
[彼女の貌を覗くひと時もあるだろう]
そうね。
でも、重くはないかしら?
[彼女を気遣う如く小首を傾げ]
[共に火事場へと*向かうだろう*]
ヒューバートがもう、
安らかだと良いのだわ。
[呟き彼女の胸に頭を凭せ]
ファーカ…――有難う。
[俯き加減に*小さく囁いた*]
いいや。お前は気にしなくて良いよ。
──ねえ、ヘンリエッタ。
「不殺」を願うのは、私たちには許されないことだろうか。
私はつくづく思い知った。
お前が消えるかと思ったときに。
私はどうやら──ヒトが、この村の者が、
……好きなようだ。
「殺す」が我らの為すべきことだと言うのに。
誰一人にも、死んで欲しくないと思ってしまった。
この村は、暖かすぎる。
まるで私の罪さえも融かしてしまいそうな。
――村の何処か――
[細身の杖を突きつつその場を離れ、左右を見回して鼻をひくつかせた]
……雨の匂いじゃな。
……暫くすれば降り始めよう。葬送の篝火は消える程にはなるまいが。
[大樹の幹に寄り添い、身を凭れさせて深く息を*吐いた*]
[ヘンリエッタの言葉に大丈夫と小さく頷き]
[駆ける先、小さな小屋は既にあらかた焼け落ちて]
[かすかに漂うは、もろとも肉を焦がすものか]
──助かるまいよ。
既に、もう。
[何の感情も持ち合わせない声音が呟いた]
ファーカ…
私は留まり続ける事が必ずしも良いとは思わないの。
此処で安らげる人達を送るのは忍びないと、
貴女はそう想うのかも知れないけれど。
仮令其れを厭おうとも私達には役目があるのだわ。
そして大切な人達をこそ留まらせずに導く為にも、
私達は殺すべきなのではないかしら。
だからこそ、私達は此処に居るのだと、
腐り始めた私はそう思うのよ。
[紅い人形は彼女に寄り添い石榴石の*瞳を伏せた*]
…、……っぐ
――これは…何、…誰の……っ…
〔焼け焦げて黒ずんだ胸を…押えて蹲る。〕
〔死せる幻術師を襲いだすのは――*現世の痛み*。〕
[シャーロットの呟きにのろのろと頷く]
…気が、消えておる。
…柳か…。
[中に残っているであろう主の名を呟き、赤を映し込む瞳が揺れる]
……ふ…
[嗚咽は飲み込み、ウルズの服の布地を強く握ったままその場に顔を伏せた]
[ぽつり]
[ぽつり]
[ささやかな雨粒が肌に落ちる]
[紅く焦げた空を見上げ]
──死者を送る雨か。
類焼の心配は無さそうだが、何れにせよ消し止めねばならないな……。
それとも放って置けば、そのうち鎮火するか。
[すてら、ウルズ、そして燃えさかる小屋と順繰りに見て]
[空を見上げて煙の中振り落ちる雨粒を顔に受け]
…涙じゃ…
[空が流す、涙にも思えて目の前の小屋を見つめ、痛々しく眉を歪め]
……
[小さく呟くのは中に居る主への弔いの言葉、ゆっくりと目を閉じて深呼吸をするとその呼吸に合わせて小屋が軋み炎が球のように縮まり、掻き消える。]
…小屋近辺に空間調律を施した…
此処に居ては解放した時に熱風で火傷をするやもしれぬ。
あまり時間が持たぬ、一度屋敷へと戻ろう…。
[ウルズを抱き起こすと小屋へ背を向けて屋敷へと向かい、シャーロット達も目で促す]
[ひとつ、ふたつ。地面に落ちるしずく。
それはいつしか雨へと変わり…
雨は、木々にも、家並みにも、
燃え盛る小屋にも、それを見る人々にも、
平等にただ静かに降り注ぐ。]
…彼が。
[袂を掴んだ白い手が、震えるのが伝わってきた。
ステラの様子と言葉から察して、炎の中に消えた人を思う。
誰かが火をつけたとも、彼自身がそうしたのかも判らぬが、あの中に居ては…とは容易に想像がついた。
懐へと仕舞った、枝にそっと触れる。]
あぁ、済まない…
[抱え起こされ、肩を借りて屋敷へと帰る。
濡れた布地越しに、その体温を感じた。]
[山鳩をナサニエルに渡すべく館内をうろついていたが遂に会えなかった。
そしてそれ故異変に気づくのが遅れてしまった。気付いた時には燃える小屋は既に焼け落ちようとしていた。]
火事なんだな。誰かいるのか、なんだな。
[そういって出ようとしたところでシャーロット、すてらを鉢合わせになる]
[小屋から充分に距離を取ったことを確認すると大きく息を吐く。遠くからまた軋んだ音が聞こえたような気がしたが振り返らず]
…なさにえる、先程言っていた話…
何時でも良い、気が向いたら話しておくれ。
[荒く息を吐いて呟き、歩みを進める度に顔に小さな掠り切り傷のようなものが増えていくが雨粒がきっと隠してくれるだろう。]
…みっきいか。
……この先には何もない。
まずは、屋敷に皆戻ろう…?
無事を確認したい。
[合流したミッキーを伴い、邸へと戻り]
すてら、悪いが私はこの子を寝かせてくる。
[小声で伝え、二階の空き部屋へと上がっていった]
小屋の中に人が居たようだが…もう、駄目らしい。
[それだけをミッキーに告げて、雨の中を歩む。
濡れそぼった銀の髪は、その表情を半ば隠して。
肩が僅かに震えたのは、冷たい雨に冷えただけではなかったかも知れぬ。]
[シャーロットにこくりと頷き、邸に着いてウルズを何処か落ち着ける場所に座らせると何か拭けるものを探しに幾つかの部屋を回る。タオルのようなものを見つけてくれば人数分、取って戻ってくるようで]
[シャーロットにこくりと頷き、邸に着いてウルズを何処か落ち着ける場所に座らせると何か拭けるものを探しに幾つかの部屋を回る。タオルのようなものを見つけてくれば人数分、取って戻ってくるようで]
…其処にはあったか…
[ミッキーがウルズに手渡す様子を見届けるとミッキーの分のタオルも手渡し、追ってシャーロット達へも渡しに行き]
……どうすれば戻る。
以前にもこうなったことはあるようだし……。
時がたてば治まるのだろうか。
……ああ、ありがとう。
[ともかく、とすてらから受け取ったタオルで手早くヘンリエッタを拭いてやり、ベッドへと寝かせる]
しばらくはゆっくり休むと良い。
…ありがとう。
[そう彼らに言い、多少ぎこちなさも取れてきた動きで長い髪を拭く。
日増しに傷は癒え、体力も少しずつ戻ってきているようだった。]
[すてらが上へタオルを持っていくのを見送り、震えているウルズのために暖炉の火を強くする。人は寒いと震える、という知識は入っていた]
小屋の中に人がいたといっていたんだな。それは誰か分かってるのかなんだな?
[今見かけたもの以外というともう少ししか候補はいなかった]
…包帯を持ってこようか。
手当ては必要じゃ。
お主が人形であろうと。
[ヘンリエッタの言う人形の意は詳しくまではわからない、人とどれ程差があるものなのかも。見ていて痛々しい疵は本人も気に掛かることだろう、ヘンリエッタに伺うように問いかけ、許しをもらえれば包帯を取りに行く筈で]
子が駄々を捏ねることの何が悪いか、へんりえったよ。
子は、大人に甘えるものじゃ…
わしは、そういうものだと思っておる。
[先程の問いへの遅い返答を漏らし]
この状態では癒着してしまいそうな気もするが、さりとて放って置くわけにもいかないか。
[ヘンリエッタの返答を聞く前に、すてらへ包帯をと言い]
……一人は厭と泣く事自体、駄々ではなく正当な要求なのかもな。
この小さな体に孤独は辛いだろう。
ヒューバートがねぐらに使っていたらしい。
…何故、こんなことに…。
[濡れた髪を拭い、伝え聞いたことを話す。
外の雨は、いまだ降り止まぬ様子。
窓越しに、濡れそぼる木々をみる。]
器は関係なかろう。
人とはそういうものじゃ。
へんりえったも、お主も、わしも。
――独りではない。
こうやって話せているのだから…
[消毒は効くのだろうか…そんなことを考えながら治療箱と水桶を持って戻ってくるのだろう。窓の外の雨は止む様子はない…この雨が晴れた時、心の整理もまた*つくのだろうか…*]
[ウルズの言葉を聞きヒューバート、という人物を思い出す。そして話からすれば恐らく彼は死んでしまったのだということも理解する。なぜこんなことに・・・というウルズの言葉に原因を考えるが]
ただの火事なら問題なく逃げれたと思うんだな。もし逃げれていなかったとするならそれはただの火事では無い、ということになると思うんだな。
[ただの火事でないならなんなのか。逃げられなかったのはなぜか。だが今は考えても仕方がない。火が鎮火したら小屋に行ってみようと思った]
[窓硝子を濡らす雨。
この分では、いずれあの小屋も燃え尽き鎮火するだろうか。]
…雨が止んだら、片付けに行かなきゃならないな。
骸があれば、弔ってやらないと。
[髪をまとめようとして痛みにやや顔を顰め、溜息混じりに毛先を指先で弄ぶ。
例の少年が井戸に落ちたことは、未だ知らされていなかった。]
彼らが何の罪を犯したのだろう。
……そもそも罪とは誰が決める。
導くべき我々か──否。
彼ら自身か──、
その命を半ばで狩り取り、次の輪廻へ送り出すことが本当に彼らの幸せか。
彼らが死を望むなら、心安らかに送ることが出来たろうに。
ヒトは生きる限りなんらかの罪を犯すとも言う。
では我々は全てのヒトを殺さねばならん。
目に留まるヒト全てを。
『何が正しいのか』
──お前ならば、このように惑うことなく役を果たすのだろうな。
一つを知った引き換えに、分からないことばかりが増えた。
私はどうすれば良い。彼らを殺すが彼らの幸せか。
──私は。
己が望むことのためだけに、彼らを殺して良いのだろうか。
それは──罪ではないのか。
[思い出すのは、彼の独白。]
…望みは、叶ったのだろうか。
それとも、未だ無念の中に居るのだろうか。
[「悪い幻を見せたくなくなって、ここへ来た。」
そう漏らした言葉を思い出す。
もう少し、話したかった。
その思いが胸の中へと沈んでいく。]
[未だ、霧は晴れぬまま。
手に触れた欠片の鋭さに、思わず竦んだままで。
ウルズとしての日々は、少しずつこの胸に積み重なっていく。
*暖炉に温められた体は、いつしか眠りを欲していた。*]
/*
舞葉、お疲れさまでした。キリング描写を待ってから動き出せばよかったですね。墓下では表での失敗を教訓にペース配分を考えながら過ごしていきたいと考えています。箱復帰なさった暁には構ってやって下さいね。
今日はもう休みます、おやすみなさい。
*/
/*ま だ 起 き て ま す ( ぇ
原因:某ネットゲーム(アイテム配布キャンペーン(レベルによって数が変化)をこの二週間、二回に分けてやっていて(おかげで3キャラをLv20に…)その二回目配布が今日(厳密には昨日)の昼にあってついでにレベル上げしてたら二時にまで/馬鹿)+ファミ通読んでたから(大馬鹿)
これからは真面目にやりますよ?(何
― 回想 ―
肉体が精密過ぎて心の揺れに反応するの。
人形に心は必要ないと、
私の設計者は其処まで計算しなかったのよ。
心を震わせる度に私は腐って逝くわ。
[暗殺者と調律師へと淡々と告げ]
[問い掛けには暫く思案の後に頷く]
隠しても仕方ないのだけれど、
態々醜いものを晒す必要も無いわね。
[手当てを受ける間も甘い腐臭は部屋に漂い]
[赤黒い頬を包帯に覆われるのに瞳を伏せる]
そうね、子供は大人に甘えるわ。
けれど私が誰かに甘えてしまえば、
きっと温もりに心震わせ腐ってしまう。
――…あの時みたいに。
[包帯を巻かれた小さな手を握って開く]
[未だ動く事を確認して安堵の息を吐く]
すてら、シャーロット、有難う。
睡眠は必要ないのだけれど、
少しひとりで考えたいのよ。
外は雨だし部屋を借りるわね。
罪も咎も興味が無いのだわ。
誰かにとっての罪は、
誰かにとっての罪で、
私にとっての罪ではないもの。
本当に彼等を導けるのは彼等自身でしょうね。
在る限り罪深いとしても、
本来全ては輪廻の輪に還されるのではないかしら。
其処から外れているらしき此処に留まり続けるのは、
永劫に罪を持ち続けると云う事なのかも知れないわ。
何が良いのか、
何が悪いのか、
私には判らない。
其れでも貴女が安らげば良いと、
私はそう願っているのよ。
[二人が部屋を出て行くのを見送る]
[たたまれ脇に立てかけられた日傘]
[男に貰い受けた柳の枝を見詰める]
ヒューバート…
[彼を想い人形はまた少し腐る]
[腹部の腐れるは見えずとも]
[甘い腐臭は*部屋を満たす*]
〔現世から届く苦痛と希望は、やがて中和されゆく…〕
――……、…
〔均衡が訪れると、幻術師は漸く…柳の杖を握り直す。〕
〔まだ呼吸は荒いが…ふらと立ち上がり〕
〔猫背の男は、無意識に杖に凭れ…るのをやめた。
解けかけた柳を繋ぎとめるように、ぐ、と絞る。〕
…。情が深いな…皆。…ボクなんかより、ずっと。
〔呟き。〕〔暫く…柳から受取る望みだけを拾い集める〕
……舞葉が、…いない…?…
〔此処にいるのだろうか――〕
〔広大な、闇の灯る草原。――探しに探して――〕
〔"安らぎの地"へある枯井戸から落ちてきた人形遣いは、
花々に受け止められるようにして眠っていた。…〕
………。…
〔眉を顰める。罪深さにまた痛みを感じるが…ただ今は傍に。〕
…。…つらい思いを、させてばかりだね…
〔幻術師は、背を押した者の存在を感じながら…舞葉の頬を歪な指の背で緩やかに撫でていた。眠っていてほしいけれど、多分目を開けてほしいのだろうと…そんな*気持ちを抱えて*〕
―自室―
♪― ♪― ♪―――
[雨の中、濡れる事も厭わず窓に腰掛け、外へと向けて、誰にも理解出来ぬ言葉で歌を歌う―死者を悼む鎮魂歌を。
目の前で墜ちていった舞葉、燃え尽きるヒューバートの小屋―
死んでいった2人の事を思い、彼は歌う―その瞳に涙はない。
だがその歌は涙を流していた―]
[動かなくなった舞葉の懐から十姫が這い出してくる。かつて舞葉だった物を一瞥すると]
壊れてしまったか。脆いものだな……。
次はもう少し頑丈な人形に憑きたいものだ。
[十姫が舞葉の残骸の周囲を小刀で薙ぐと、光る細い糸が千切れていく]
[天井を見上げて]
しばし、眠りにつくとするか。
時間は…まだまだあるのだから。
[十姫は小さくあくびをすると、井戸の底でごろりと横になった]
[舞葉の残骸を冷めた目で見つめながら]
所詮、傀儡は傀儡に過ぎぬか。
自らの意思を持って動くように創るのは至難。
あの自動人形をもう少し調べてみたかったのだが……な。それと、あの小娘……。
[十姫は地上のオートマトンとその製造者、迷子人形に想いを馳せる]
[自室に一人。二人の命の消えた事を繰り返し繰り返し考え続け。]
何でなんだろうね?何でヒューバートさんと、舞葉って子が死なないといけなかったんだろうね?
果たして人を模して作った人形は、人を超えることができるのだろうか?
人形が人と共存し、人を求める……どちらに転んでも興味深いな。
[十姫はくつくつと笑っている]
おや?
[花に囲まれて眠っている舞葉の幻影を見るヒューバートの姿に]
現実を直視せず、自らの見たいもののみを見て過ごすのか…?
それが貴殿の求める安住であるか?
[くつくつと押し殺した笑い声]
まこと、惰弱な生き物であるな、人間とは。
――孤独
他人を求めた貴殿に与えられる罰として相応しかろう。
幻を見ることができる貴殿なら、精神は救われているのであろうて。
それ以上に何を求めるというのか。
人が他者を必要としない世界…それこそが望ましい姿であり、安住の世界だとは……思わぬか?
[十姫の声は届かない。ヒューバートの姿を見ながら、くつくつと忍び笑い]
すてらとその仲間たちが求めた物の行く末、見届けさせてもらおう。
人間たちの踊る様は……よい余興となろう……か
[人形は突然糸が切れたように、*地に倒れた*]
[思い返す。ヒューバートの塒を包んだ炎を。]
……ヒューバートさんに「殺意」はなかった。電雷がそういったからそれは間違いないんだよね。
あの時、電雷がそのことをヒューバートさんに言った時、
誰かほかにいたのかな?そんな気配はあった?
そうか、覚えてないよね。
それなら、どうしたらいいんだろう?
[目を宙に向け、黙る。自らの中の誰かの言に耳を傾けているかのように。]
……情報の開示の仕方?なんだか難しい事言ってない?
えーと、それってつまり殺意を持っている人を見つけるまで黙ってろって事なの?
……でもね、それって、誰か一人しか電雷は見られないよね、確か。
結局一緒…………
はぁ?んー、確かに無くした物探しとか、好きな人の事とかだったら一日に何回やってもあたしは具合悪くはならないけど…………
[そんな事していいのかなぁ、と首を傾げる]
もしかして、石動はすてらさんとかシャーロットさんとかヘンリエッタの事知りたいだけなんじゃないの?
[わざとらしく顔をしかめて、咎める様な物言い]
……あ、そうか。それはまあそうなんだけど。
でもね、無くした物探しくらいならともかくさ、好きな人の事は……むやみに聞いちゃいけないと思うよ。
でも……無くした物、か。
[銀髪の青年の顔が脳裏に浮かぶ。ウルズの過去は、彼自身の中に封印されているのか抜け落ちているのか]
…………電雷でも無くした記憶は見つけられないんだよね。
[自分自身の来し方をふと思う。
物心のつくかつかぬかの頃に電雷の依代となり、石動・裂光・業火をも受け入れるようになって。
自分を養っていた術師の死のどさくさで、一人でさまよう暮らしを始めるまで、
彼らが自分に憑いていた時、何をしていたのか
薄々は察しをつけているものの、直接には知らない。
回想から我に返ると今までの会話にけりをつけるようにきっぱりと]
うん、やっぱり妙な手を使うのはやめようよ。
[そういうと、誰かの姿を求めて*部屋を出た*]
*/えーと、ちなみに、黒発見時まで、判定結果を言わないというのは
結構真剣に考えました。今日の襲撃結果見て。
真剣に考えて、ログ作ってる過程で、やめたほうがよかろ、と思い直しましたが/*
[手当ても済み、ヘンリエッタを部屋に残し階下へと]
[雨音がやけに耳に触れる]
[リヴィングでは蒼銀の忍が死者を悼む鎮魂歌を]
────。
[重苦しい空気に小さく溜息を吐き、窓際部屋の隅へ座り込んだ]
輪廻へ戻るが、あるべき姿。
此処は輪から外れた、異なる地、で。
ここに居ては、いずれ彼らも腐ってしまう──?
[赤黒く爛れ落ちた皮膚──先ほど見た、それを思い出し]
[たとえ姿形は変わらないままであろうと]
[留まっていてはやがて心が]
[それでも、と]
["私"の中の"私"が嘆く]
──少し、考えさせてくれないか。
心が決まるまで。
/*(Q見ながら)俺にはメグの言ってることは綺麗事にしか聞こえねぇけどな。敵の取り巻きも敵ってのは普通の事だろ?
「アイツ」って…元友人とか?(原作での詳しい関係知らない)
偉そうな口叩くと警視総官に言いつけるぞ?(何/携帯刑事最近見てないなー)
メイド狩り……(何かを押し留めるのに必死のようだ/何)
[うっすらと、目をあける。
雨音と、流れる歌声以外はとても静かで。
ゆるりと身を起こし、目に入った長い蒼い髪に問いかける。]
…なぁ。
人を殺める事を、楽しいと思った事は、あるか?
[抑えた声は、僅かに震えていて。]
[人を殺すことを楽しいと思ったことはあるのか。という問いは自分に向けられたものではない。が]
人を殺すことを楽しいと思ったことは無いんだな。
[そこでふと気付く。では人を殺した時自分はどう思ったか?
答えはすぐに出た。何も思わなかった、なぜなら命令だから。]
[―己が歌に心捕われていたか。掛けられし声に意識を現へと戻せばそこは自らの部屋では無く。見回せばリビングらしきと直ぐに知れた]
ん…何?
[微かに沈んだ調子で続きを促し、そうして問われれば]
―全然。
[簡潔に答えるその声も、ウルズを見る瞳も、冷たい色を宿していた―まるで全ての心を*凍てつかせたかのように―*]
人形にとっては、感情など無駄なものだと思っていたが……
人を殺すことに快感を覚えさせる……か。使えるかもしれんな。
[十姫は学習機能付随の自律型殺人人形を思い、目を細めてくすりと哂う]
[静かな室内は、ただ重苦しい空気の中で。
目をやった窓の外で、雨の滴に揺れる枝の葉。]
…そういえば、あの子は?
[人見知りらしい少年は、こんな雨の日に寒い思いをしていないだろうか?
心配になって、小さな声で問う。
テーブルの上には、置き忘れられて黒ずみかけた茸。]
ヘンリエッタならきっと二階にいるんだな。もう一人の舞葉はボクも見ていないんだな。
[そこで言葉を切り、窓の外を見る。小屋の炎はもう殆ど見えなくなっている。降りしきる雨が炎を鎮めてくれたのだろう。ならば・・・]
少し小屋を見てくるんだな。どうなってるか確認するんだな。
[そう言って館を出て小屋に向かった。]
…そうか。無事だと良いが…。
[淡い色の茸へと指を伸ばす。
帽子のような小さな傘は、ぐずりと腐り落ち、崩れていく。]
…気を付けてな。
小屋が崩れるかもしれない。
怪我人は俺ひとりで充分だから。
[様子を見てくるミッキーに声をかけ、見送る。]
[たとえ相手が人でなく魔物であっても殺す事自体に喜びに類する感情を覚えた事など一度もない―思わぬ戦利品を得られた時は嬉しかったが]
―だってそれが普通だったし。
[幼くして邪教の信徒に拾われ地下の神殿で女王への憎悪と己の成すべき事―女王暗殺―を成すために必要な事だけを教えられてきた―極めて荒っぽい方法で]
改めて思い返すと本当に無茶苦茶だったよな…普通5歳のガキを「自分の食物は自分で手に入れろ」って下水道に放り出すか?
[下水をすすりヤモリと溝鼠を捕えては―ヤモリは兎も角鼠は捕えられる様になるまで苦労した―生で(初歩の火炎魔法を覚え魔力のみで維持出来る様になるまでそれは続いた。何故ならその下水道は全く火の気も可燃物もない忘れ去られた場所だったからだ)食らった]
そんで投げナイフの腕しか磨いてないってのにいきなり地上から人拉致ってきてそんで俺の前に連れてきて小剣持たせて「こいつを殺したらパンをやる」って…今生きて―るのかあんま自信ないけど兎も角無事大人になれたのは本当に奇跡だよな…。
―小屋の前―
[降りしきる雨により炎は殆ど消えているが熱気はまだ残っていた。辺りには物が焼けた匂いと・・・人が焼けた臭いが漂っている。そして微かな油の臭い。
その臭いが入り混じった小屋の中央に不自然なほど黒く焦げた人の死体があった。
傍によってひっくり返してみる。うつ伏せだったらしく焼け焦げてはいるがまだかろうじて判別できたその顔は・・・]
確かにヒューバートなんだな。ん?この傷はなんなんだな?
[左肩から右わき腹にかけて爪のような傷跡がかろうじて見て取れる。その傷は深く、心臓まで達しているようだ。
そして周囲に漂う油の臭いもヒューバートの死体から出ているようだった]
放浪者 ウルズは、調律師 すてら を能力(守る)の対象に選びました。
――焼け跡――
[焼け落ちた小屋の前。
一時の豪雨はやがて収まり、今は絹糸の細さと変わっていた。背丈ほどもある長い杖を抱き、老爺は静かに佇む]
――――。
[見つめる眼差しには深い憂愁が漂う。物音ひとつない静寂の中、雨は無言で降り注いだ]
状況から考えると鋭い爪を持った何者かがヒューバートを襲い、死体に油をまいて火をつけた、ということなのかなんだな。
[自分でも出来るか、と考えてみるがここまで鋭い傷は付けられない。同じように体を抉って殺すことは出来たとしても。無論武器があればその限りでは無いが。]
とりあえず調べ終わったし戻るんだな。
[館に戻りかけたところでふと気付き、外にあったボロボロの布団を死体にかけた。燻る炎も雨によって濡れた布団を最早燃やすことは出来ないであろう。
そしてそれが終わると*ゆっくりと館に戻り始めた*]
状況から考えると鋭い爪を持った何者かがヒューバートを襲い、死体に油をまいて火をつけた、ということなのかなんだな。
[自分でも出来るか、と考えてみるがここまで鋭い傷は付けられない。同じように体を抉って殺すことは出来たとしても。無論武器があればその限りでは無いが。]
とりあえず調べ終わったし戻るんだな。
[館に戻りかけたところでふとモーガンの気配に気付く]
モーガン、いたのかなんだな。ここで死んでいるのはまちがいなくヒューバートなんだな。
――小屋の前――
[焼け跡を検分するミッキーをとがめるでも手伝うでもなく、隠者はただその様子を見守る]
…………。
[暫くして見つかった焼死体を改めるミッキーの声に、ゆっくりと口を開いた]
…………人狼、じゃよ。それは。
[ジンロウ・・・それはシャーロットの言っていた御伽噺の中のイキモノ。]
モーガンはこの傷を付けてここに火をつけたのは人狼と思ってるのか?なんだな。
[データには無いが傷の付け方、深さから中々の力を持っていると思われる人狼。それは一体どういうものなのか?]
[...の生きてきた『世界』には蘇生魔法もあったがそれは必ずしも成功するものではなく失敗すればそれで最後―肉体は滅び魂は輪廻の輪に戻るのみ。
...は文字通り生死の境を行き来しながら人の殺し方を学んできたのだ―何度も殺されながら状況に応じた回避方法や急所を突く方法を徐々に体に覚え込ませると言うやり方で]
[その合間に書庫の本を読みあさり様々な知識―古代語や異種属の言葉、世界の謎に触れる書物―を記憶し、譲り受けた実験用具で毒の精製をし、やがて使い魔を得て地上にしかない材料を得るために活用した]
[最後には神殿を魔物がうろつく様になり気配の読み方を否応なしに覚えた]
人狼…か。
[十姫の口の端がわずかに歪む]
もう百年以上昔になろうか。この周辺でそんな名前の暗殺団の噂が流れてたな。狼の毛皮の切れ端を持っていたことから名前がついたと言われていたが。人ならざる者との噂もあったか。どこまでが真実であろうか……
[小刀の刃を指で撫でながら]
……まだ我が獣姫と呼ばれていた頃の話だな
本物なら……逃げ場はなかろう。人狼は狙った獲物は絶対に逃さぬよ。
生き残るには、殺される前に殺すしかあるまい。
どうするのだ?脆弱な存在……牙を持たぬ人間どもよ。
いや、ここに集いし者には全員牙があるのかもしれぬな……
[小刀を口元に持っていき、深紅の舌を刃に這わせる]
[―そうして、生きるために感情を殺して日々を過ごし、やがて日の当たる世界―地上へ出る時が来た。女王の護衛になるのは簡単だった。だがそこから先が...にとっては困惑と困難と試練と忍耐の連続だった。
―自分では決して綺麗でもなんでもない、寧ろ醜いと思っているのに誰も排斥しようとする者は居なかった。それ処か度々女官から愛の告白を受けたりもした]
俺の何処がそんなに良かったんだろ?
[また、報告書を書くのも辛かった―読んで覚える事は出来てもそれを実際に書くとそれこそ忍者の暗号の如くなるからだ]
[ゆっくりとした足取りで、窓辺へ向かう。
雨は上がりかけていた。
窓硝子に映る顔。
あの夢の中で一瞬垣間見たあの姿のように、乱れた長い銀の髪。
あの姿とは違う表情で窓硝子に映る、同じ顔。]
人を殺める事を楽しいと思った事があるか?
[窓に映る姿に触れ、小さく問う。
硝子を隔てて合わせた手のひら。
この手が覚えている、あの感触。]
…あれは、俺…なのか?
[躊躇なく刃を振るい、競技のように、遊戯のように、貫き、斬り裂き、刺し抉り…。
無造作に蹴り飛ばした、あの少年のように小さな姿。
斬り、断ち、潰すほどに、沸き上がる高揚感。]
…俺は…。
[窓硝子に映る、情けない目をした姿。
額を押さえて、ゆるりと頭を振る。]
オートマトン ミッキーは、ランダム を投票先に選びました。
[―ミッキーが出て行く気配を背中に感じながら遠き日を思い返す。
春の日差しの様に優しく、若木の様な生命力に溢れていた癒し手―
最後まで無条件信頼はしてくれなかったけど戦いの時は互いに背中を守りあい、そして唯一全力で手合わせ出来たライバル―
嘗ては憎悪し、やがて敬愛するようになった美しき女王とその世話係にして秘めたる恋人である長―
嫌な事も一杯あったはずだけど、それでもあの頃が一番―]
―楽しかった、のかな…。
[その答えは未だ出ていないけれど―]
…何故。
[自ら井戸へ…と耳にし、愕然とへたり込む。]
まだ、兄の名すら…聞いていなかったのに。
[出会い、数度言葉を交わした。
それだけなのに、胸に風穴の開くような喪失感。]
…嘘でも、偽りでも…俺が兄だと言えば良かっただろうか?
そうすれば、あの子をつなぎ止められただろうか…
[壁に凭れたまま、うなだれた顔は長い髪に隠れ、
*僅かに肩だけを震わせている。*]
〔…現世の望みと苦痛とは、…自らの命をチップに差し出した賭博師の心を強く刺す。…併し、柳の心は折れず…舞葉の傍に在る。〕
…ここでの悪夢に耐えられるのは…
夢の扱いに慣れた"Willow"…ボクだけだ。
きっと皆…生きようとしてくれる。
〔…そして人形遣いの彼女が持つ柳は…しあわせな夢を見るための鍵。悪夢を祓う、しあわせの鍵。〕
そばにいるよ。…舞葉。
ボクは…悪夢からキミを守るために此処にいる…
かわいい女の子は、…放っておけない性質なのかもね。
アハハ…
〔柳の加護。まだ全員に渡せてはいない。
…魔法使いは、継いでくれる者の名を…知っている。〕
〔…現世の望みと苦痛とは、…自らの命をチップに差し出した賭博師の心を強く刺す。…併し、柳の心は折れず…舞葉の傍に在る。〕
…ここでの悪夢に耐えられるのは…
夢の扱いに慣れた"Willow"…ボクだけだ。
きっと皆…生きようとしてくれる。
〔…そして人形遣いの彼女が持つ柳は…しあわせな夢を見るための鍵。悪夢を祓う、しあわせの鍵。〕
そばにいるよ。…舞葉。
ボクは…悪夢からキミを守るために此処にいる…
[十姫はヒューバートの言葉を聞き、視線を舞葉の残骸に。夜目に慣れた十姫の目に映るは、どろりと溶解した残骸]
人が誰かを守るなんて言葉は、偽善に過ぎぬよ。
[十姫が細めた目に映っているのはどんな光景だろうか]
かわいいコは、…放っておけない性質なんだ。
あなたみたいな女の子なら尚更ね。アハハ…
〔柳の加護。まだ全員に渡せてはいない。…魔法使いは、*望む者の声を…*待っている*。〕
[十姫は思い出す。
自らが、自らの僕が、手にかけてきた人々の姿を。
命乞いをし、大切だと謳ってきた者を見捨てる光景を。
人の自らの生への執着、欺瞞、裏切り……]
[地上から聞こえてくる、聞き飽きた死者への悼みと悔恨の言葉に]
殺戮に快感を得られない者は、自らの狂気を抑え現世に留まるために、何者かの許しを得る必要があるというのだろうか。
……それが心の安寧であるか。
まったく、人とは面白いものであるわ
[からからと笑い声をたてる]
シャーロットは舞葉に問うた。お前の考える罪とは何か、と。
そなたは、どのような答えを期待していたのだ?
依巫 芹菜は、放浪者 ウルズ を能力(占う)の対象に選びました。
依巫 芹菜は、忍者 ナサニエル を投票先に選びました。
──邸内──
[紫の瞳が探すのは誰か。
ようやく目指した人を見つけ、その目を覗き込む。]
……違う。ごめんなさい。すてらさん。
[脳裏によぎったのはヒューバートの塒を襲った炎だったのか。
ぺこりと頭を下げると、その場を*立ち去っていった*。]
― 個室 ―
[窓を叩く雨垂れの勢いが弱まる頃]
[漸く包帯に包まれた手で日傘を掴む]
[肉体の腐食していく感覚はあるが]
[包帯に包まれた貌に苦痛は見て取れず]
[窓際に立ち日傘を室内で回し開く]
――…
[くるり] [くるくる] [くる] [くるり]
[日傘を回すと*深紅の薔薇が舞う*]
[館に戻りながらモーガンの言葉を想起する]
『人狼というものは人を食らう恐るべき生き物じゃ。
じゃが真に恐ろしいのは【人そっくりに化けることが出来る】ことにある。その意味が分かるかの?
自分の目の前にいるものがもしかしたら人狼やもしれぬ。
自分以外を疑い、貶め合わせることを無上の喜びとしておる。
我らは会ったばかりで縁も所縁もない。人狼が仲たがいさせるにはうってつけの集まりじゃろうな。
儂はもう少し外にいるとしよう。お主は戻ってヒューバートのことを伝えるがよい。人狼のことを伝えるか、それはお主に任せよう』
──邸内・廊下──
[とぼとぼと歩を進める。瞳には、共にいる者たちの色は映ってはいない。]
違ってたね、すてらさんも。
本当に……誰なんだろ。どうしたらいいんだろ。
[館に戻るとリビングにはウルズとナサニエルがいた。ナサニエルがタオルを投げてきたので受け取って体を拭く。そして二人に説明を始めた。]
小屋には人の死体があったんだな。確認したけどまちがいなくヒューバートなんだな。ただヒューバートは何者かに殺されてから火を付けられていたんだな。体の前面に深い傷があったんだな。
[そう言って爪の軌跡をなぞるようにナサニエルの前で腕を振ってみせる]
そしてヒューバートの死体から油の臭いがしたんだな。恐らく死体に油をかけて火をつけているんだな。
[そこで一旦言葉を切る。人狼のことを伝えるべきか・・・]
[リビングに入っていくミッキーの姿が目に入る。
どこに行っていたのか、他に誰かいるのか。彼の後についてリビングへ]
「……小屋には人の死体……体の前面に深い傷…………死体に油をかけて……」
[ミッキーはヒューバートの死んだ現場の状況を語っているようだ。
聞いているのはウルズとナサニエル。]
──そうか、「殺意」を持った奴はあのおっちゃんをそんな風にしたんだな。
[舌打ちしつつ、言葉を挟む。その瞳に宿るは、再び紫の光。]
[そこまで話したところで芹菜に気付く。とりあえずみたことを説明し、話を続ける。]
実はそこでモーガンにあったんだな。モーガンはヒューバートを殺したものを【人狼】と言ったんだな。
人に化けることが出来、見た目も全くわからないらしいんだな。そして皆を仲たがいさせて楽しむらしいんだな。
もちろん人を襲うこともするんだな。
[ミッキーの言葉に黙って耳を傾けるが]
……そんなつもりはさらさら無いのだがなぁ……。
限りある情報ではそう思われるのも仕方がないか。
……「人狼」か。石動、んと、裂光か業火でもいいけどさ、そんな名前、聞いた事あるかい?
ないのか。
「殺意」を持った奴は「人狼」……。
[ミッキーの言を聞きつつ、眷属たちと情報を交換している。]
[芹菜に向かって]
芹菜は人狼はいると思うのかなんだな。ボクとしてはモーガンの言葉を否定できるデ0タは無いんだな。
むしろ真正面からヒューバートが攻撃を受けていることからヒューバートは相手を警戒してなかったと思えるんだな。
少なくとも犯人はヒューバートに警戒はされていなかったんだな。
[言うべきか否かしばし迷っている様子だったが、やがて他の3人に向けて口を開く。]
おいら、ここに来てからずっと誰かの「殺意」に気がついてたんだ。誰に向けてのものかもわからない。普通にしてたら誰がそれを持ってるかも知ることはできない類のものだけどね。
誰かの心をおいらが探ったら、それを持ってるのが誰かはわかるけど、芹の体がもたないから、できるのは日に一回ってところさ。
おいらは、昨日番人さんが死んだって聞いてから、なんとなく気になってたヒューバートのおっちゃんの心を見た。で、今日ヒューバートのおっちゃんと会った事はなかった奴だったけど、舞葉、って子が死んだのを聞いてから、すてらさんの心を覗いた。……二人とも、「殺意」の持ち主じゃなかった。モーガンのじっちゃんの言い方だと、「人狼」じゃなかった、って事なんだよね。
でも、呼び名はどうであれ、そういう奴がこの中にいるのは確かなはずだ。
おいらたちの中に、ね。
[ウルズに舞葉の死を告げた後、声を掛ける事の出来ぬままに時は過ぎ。戻って来たミッキーにタオルを投げ渡す。
人狼の説明には顎に手を当て]
人の仲違いを見て楽しむ、ねぇ…やっぱ俺の知ってるのとは違うっぽいな。
[...の知識の中にあるのは知能を持ち人肉を喰らう魔物としてのソレだけで。態々人を疑い合わせる性質など初耳だった]
[突然口調が変わったことに少し違和感を感じながら]
ということは芹菜はボク達の中に入っている人狼、と言うものを見つけることが出来る、といいたいのかなんだな。
そしてすてらは人狼では無い、そういっているってことでいいんだな?
ああ、そういう事になるよね。
ただ、気にかかってるのは、ヒューバートのおっちゃんの心を見て、あんたは「人狼(という言い方じゃなかったけどね)」じゃない、って本人に言った。
その直後って言っていいタイミングなんだ。おっちゃんがあんな事になったのは。
──実は、おっちゃんが死んだって聞いてから、誰を見るにせよ、その人が「人狼」じゃなかったら、その事は本人にも知らせないほうがいいかな、って事も考えてたんだ。ただ、それだとおいらが覗いた事をも忘れてもらわなきゃならないし、心を覗くだけじゃなくてそんな形で記憶をどうにかするってのもどうかな、って。
[最後の言は、ウルズのほうをちらりと見て、付け加える]
[芹菜の言葉に少し考え]
ボクは言った方がいいと思うんだな。もしモ−ガンの言うように互いを疑わせるのが目的であるなら誰が人間であるかを皆が知っておくのは必要なことだと思うんだな。
人間と分かれば疑わなくてもいいんだな。
[ミッキーを見やり]
やっぱりそう思うんだ。わかったよ。誰を見て、どうだったか。必ず言うからね。
[そういった後ふと、くすくすと笑う。訝しげな顔をするミッキーに]
あのね、おいらの仲間に業火って奴がいるのさ。
そいつ、「ミッキーって奴はすごく強そうだ、一回相手したい」なんて言ってたんだけど、
頭の中身じゃミッキーが明らかに勝ってらぁ。それで、今業火がしょげてるのさ。
[笑いを収めて口調を改めると]
よかったらさ、ヒューバートのおっちゃんと舞葉って奴のこと、いろいろ話してくれるかい?誰か。
「人狼」探しには関係ない。ほとんど芹も他の奴も話してないんだ、その二人と。だから、単に、知っといてもいいかなって。ちょっとでも知ってたほうが、冥福も祈りやすいじゃない?
[そう言うと、*3人に「頼むよ」と*。]
[ミッキーの言葉に同意しつつ]
殺意って…マジで鈍ったかなー。
[忍者としてそういった物に敏感なはずの自分が気付かなかった事に軽く落ち込むも]
俺も知らせるのに一票。
隠しとくとそれこそ向こうの思う壺だし一部にだけ言うとまた同じ事が起きた時に聞いた奴同士で疑いあう事になる。知らされてない中に真犯人が居たら…。
[肩を竦めて]
だから全員に知らせといた方が良いと思うよ?
[ニヤリと笑って]
―芹菜の言ってる事が本当だったら、だけどね?
[芹菜の言葉に]
ウーン、ボクもその二人とは殆ど話してはいないんだな。
それでもいいなら話すんだな。
[そういってヒューバートと会った時の話を*はじめた*]
[暫しの間を置き]
―なーんて。ま、今んとこ信じてるから安心して?
[一転、明るく言い放ち]
俺も良く知らないけどそれでも良いならー。
[自らが知ってる限りの事を話すか]
ふあ…
[十姫は地上の様子を伺っている]
この集落に殺意の波動は感じてたが……
それが住人から出ていたのか、あるいはこの土地に残る残留思念なのか。
[刀を弄びながら]
…我も殺意に鈍くなったものだな。少し平和ぼけしておったか
誰も殺さず、殺されず…そんな世は存在しないであろう?
なら、少しでも殺されないよう、己の身を守るように行動するが…道理
[ナサニエルの言葉に]
芹菜が嘘を吐く必要はないとは思うんだな。嘘を吐く必要なんてあるのかなんだな。
[やや咎めるかのような口調でそういった]
[ミッキーに咎められれば]
へいへい、悪ぅござんしたー。
[拗ねた様にそっぽを向く仕草は―本人の意図はどうあれ―子供の様にしか見えず]
他者の想いなんて判らないのだわ。
判らない部分を想像で補えば齟齬は出てしまう。
[半ば呟く如き声音]
私達には私達の為すべき事がある。
ファーカは未だ、迷っている?
― 個室→広間 ―
[部屋を出るのを随分と躊躇う]
[身に纏う甘い腐臭は消えない]
[包帯を巻いた手で扉を開ける]
閉じ篭っていても仕方ないのだわ。
[言い聞かせる如く呟き]
[俯き加減に広間へ入る]
御機嫌よう、みなさん。
[ドレスの裾を軽く持ち上げ一礼]
[誰からも離れた部屋の片隅へ]
[暫くは彼等の会話に耳を傾け]
[忍者とミッキーの会話に瞬く]
ミッキー、人は嘘吐きよ。
様々な理由で嘘を吐くわ。
理由なんて他者には、
判らないのかも知れない。
私は芹菜の言葉を疑っている訳ではないけれど、
だからと云って鵜呑みにして信じてもいない。
[―不意に漂う甘い香り。
程なくして入ってきた香りの主の方を見やり]
ヘンリエッタ…。
[包帯を巻かれたその姿にあの時見た物が錯覚でもなんでもない現実だと改めて認識させられ軽く拳を握り締める]
[顔の半分は包帯に覆われている]
[名を呼ばれ石榴石がひとつだけ]
[忍者を捉え直ぐに貌を背けるか]
見苦しいわね、ごめんなさい。
[身を隠す如く窓際のカーテンに半ば隠れ]
お気遣い有難う、シャーロット。
独りで居ても舞葉や十姫やヒューバートの事を想ったわ。
今は少し落ち着いているのよ。
[俯き顔をあげまた俯く]
貴女やすてらの事も想ったわ。
折角付き添って呉れたのに、
追い出すようにしてしまいごめんなさい。
本当に、有難う。
――回想 邸内――
[邸内を歩いていたところ芹菜に呼び止められ、目を覗き込まれると困惑の苦笑を浮かべ]
…如何かしたか?
[違うと言われ、謝られても芹菜が何を言いたかったのかはわからない]
…なんじゃろうか…。
[立ち去る背を見送ることしかできず]
[しばらく思案するように沈黙し]
知られてしまっては責を果たす妨げになるかもしれない。
彼らは恐らく──知れば排斥するだろう。
お前が望むのなら、私は従うよ。
いいや。
放っておくことも出来なかったんだ。
それに手当てはほぼ、すてらが。私はただ手伝っただけ。
[小さく笑みを浮かべ]
気分はどうだ?
どこか気持ち悪いところは?
私はお前がそばに居てくれればそれだけで。
一人ではないと思えるからね。
[と、何かを思い出し]
ああ……、いつか歌を歌ってくれないか?
お前は嫌がるかもしれないけれど。
そうね、私達には為すべき事がある。
彼等は私達を見つければ排斥しようとするでしょう。
でも私は貴女が見つからなければ其れで良いのだわ。
前回は私が勝手に送ってしまったけれど、
他に送り出したい人が居るのならば私が従うわ。
[窓の外を見る…雨は未だ止まない。再び井戸へ行こうとも思うが足が動かない。リズムを壊すことなく鳴り続ける雨音、原因はきっとそれだけではなく]
…色々と、零れ落ちるな…。
受け皿になるには…器としてはあまりに未熟すぎたか。
[皆のいる広間へと足を向け]
手当てをして呉れたのはすてら。
抱き締めて呉れたのはシャーロット。
[薔薇色の唇は笑みを引く]
[半分しか見えないけれど]
貴女は――温かかったのだわ。
[問い掛けには被りを振る]
大丈夫よ。
[先程ミッキーに告げた如く]
[其れは嘘かも知れないけれど]
[カーテンから覗かせる貌は以前と同じ]
[揺れる紅い巻き毛も以前と変わらず]
私の方こそ、ごめんなさい。
気を遣わせてしまうくらいなら、
そっちへ行っても良いかしら?
[小首を傾げると包帯が覗く]
では、私は──ウルズを。
失われた記憶に何があるかは知らないけれど、思い出す事が良いとは思えない。
せめて全て思い出す前に。
貴女を、ひとりにしたくは無いのよ。
でも私はきっと是からも腐って逝くわ。
其れでも、傍に居て良いかしら?
[不思議そうに瞬き]
お父様が褒めて下さった歌?
厭な筈が無いのだわ。
喉の腐れる前にはきっと、
私の歌を聴いて頂戴。
迷子 ヘンリエッタは、おまかせ を能力(襲う)の対象に選びました。
舞葉の事で沈んでいたみたいだし、
其の方が良いのかも知れないわね。
判ったわ。
今宵はファーカに任せても良いかしら?
[招かれる手に誘われて]
[忍者の元へと歩み寄る]
[ゆらり] [ゆら] [ゆらり]
[背後でカーテンが揺れ]
[さす日傘をくると回す]
お邪魔します、かしら?
[彼女へと頷いたのはふたつの意味があった]
[大丈夫と嘘を吐いたのに黙って頷いて呉れた事]
[そしてもうひとつは彼女に罪を重ねさせる事]
優しい…のかな?
[首を傾げて]
ひょっとしたら残酷なのかもよ?
[どこか冗談めかして言う]
優しさってのは時々残酷な物だから―受ける側には、だけど。
[その瞳を過ぎるは過去の日々―皆の優しさが残酷なまでに自分を切り裂いた。受け入れられる毎に罪を思い知らされた―]
暗殺者 シャーロットは、依巫 芹菜 を能力(襲う)の対象に選びました。
暗殺者 シャーロットは、放浪者 ウルズ を能力(襲う)の対象に選びました。
投票を委任します。
暗殺者 シャーロットは、調律師 すてら に投票を委任しました。
[冗談めかして告げられる言の葉]
[片方だけの石榴石はすと細まる]
そうね、残酷だわ。
けれど私は嗤われるよりは、
残酷な優しさの方が好きよ。
嗤われたら貴方を殺してしまうもの。
其れに優しさに傷つける程に、
私は未だ判らないのだわ。
[忍者の瞳を覗き瞬く]
優しさが、痛かったの?
心は見つかったんだな。というよりみんな心は持ってると気付いたんだな。
色々難しいからはっきりとは言えないだろうけどなんだな。
ヘンリエッタはまだ心はいらないと思ってるのかなんだな。
忍者 ナサニエルは、ランダム を投票先に選びました。
違う…何が…芹菜には何かが見えるのか…
[一人、言葉を零しながら廊下を歩く。一度皆の居る場所へと赴こうとしたが人影を見るとやはり躊躇われた。代わりに足が向く先は雨の中。履いている草鞋が水音を鳴らす。]
…この楔からは逃れることができぬか…
壊れた欠片、直すことは…出来るの、じゃろうか。
[後ろ向きじゃ、と苦笑を零し]
…一体何が目的か…?
これが誰かの求める安住なのか。
[遠く呟き止まぬ涙の中、彼が消えていった井戸へと向かう]
嗤ったりなんかしないよ―俺も醜いから。
[そう言う...の姿は他の者から見ればそこそこ良い方に入るだろう。だが本人の中では一体どう映っているのか―]
―昔の事だよ。
[覗き込む目をじっと見つめ返す]
[視界の端に黒衣が過ぎる]
[つい、と窓の向こうに視線を投げ、次いで空を見上げ]
……行くのか。
[死者を嘆く彼女の声を思い出す]
見つかったのならおめでとうかしら?
[問い掛けに長い睫は緩やかに瞬く]
心が震えれば私は腐れてしまうのだわ。
醜く腐れて棄てられるのはもう厭なの。
其れに仮令棄てられずとも、
此の侭に腐れ続けては壊れてしまうわ。
心など不要の物。
人は獣と違い、道具を使う。それだけで強者として生きられると言うのに。
その力の対価として心という弱点があるとすれば…それを捨て去ることができぬのは人に与えられた運命だということか。
[すてらの言葉を聞き、溶解した舞葉に視線を移すと]
安住を求めるなら他人を求めるな。間接的にこやつを殺したのはそなたであろう。
そなたに悲しむ資格などありはせぬ。犠牲の上にこそ安住は成り立とう。
[たとえそれが二律背反になろうとも……と、くつくつと笑う]
[包帯の巻かれて居ない白い小さな手]
[彼の頬へ伸ばし厭われなければ触れ]
貴方の身は腐れて居ないわ。
[逸らされない眼差し]
[奥底に映る色を探す]
今は?
[暗殺者の声に窓外へ視線を移す]
すてらにも、
きちんとお礼を云わなければ。
其れに、
選ばなければいけないのね。
[静かに呟き]
[井戸へ辿り着くと何歩か、離れた所に座り懐を探って持ってきた物を取り出す。
鳥の串焼きと、果実が二つ。途中拾った葉の茂る枝一振りに乗せ]
…お主の真に求める物が思い浮かばなかった。
思い浮かぶものはあげることができぬからやもしれぬ。
飯の話をした時のお主の顔をよう覚えておる。
これで…
[許しておくれ…紡ごうとした言葉の重みに苦笑を零し]
…其れは言ってはいけないな…。
でも、お主も柳も一人ではない、此処に居ずとも。
彼女は誰を選ぶのだろう。
[呟いてそれぞれの顔を順に見詰め、扉へと歩く]
[扉の手前、立ち止まると振り返ることもせず]
……お前たちはどうする。
[言うと、邸から出て行った]
人狼とは、人の心が作り出した幻想か
過ぎたる願いを抱いた者に罰を下すか
人の心がそれを退けることができるか
[ヘンリエッタの言葉に挑戦的な笑いを浮かべながら]
安住など幻にすぎぬ。存在している限り、永遠の安らぎなど得られぬよ。ただ仮初の休息の時を過ごすだけ。
人形は醜く腐れ棄てられる時が来ることに常に怯える日々が続くのみよ……
真の安らぎを得るには…
[舞葉をちらりと見遣り、地上へと意識を戻す]
迷子 ヘンリエッタは、隠者 モーガン を投票先に選びました。
[緑色の浅い夢から醒めて、ゆっくりと辺りを見回す。]
…力は…共に在りたいものの為に…?
[虚ろな眸は空に問い。ゆっくりと立ち上がり、歩き出す。]
[触れる手を厭う事などなく。柔らかく微笑んで]
―ありがとう。
[凍れる泉の色の瞳に眠るは―『罪悪感』と『怯え』]
今は―まだちょっと怖い、かな?
[声音には自嘲の色が混じるか]
[シャーロットの言葉に外を見やり]
―選ばなきゃいけない…。でも―
[聞こえないほど小さく呟き]
―俺もいく。
[音も無く立ち上がるとヘンリエッタを追い外へと向かう]
調律師 すてらは、ランダム を投票先に選びました。
忍者 ナサニエルは、放浪者 ウルズ を投票先に選びました。
忍者 ナサニエルは、ランダム を投票先に選びました。
[そっと触れた頬は温かかっただろう]
[微笑みに眩しそうに目を細める]
本当の事を云っただけよ。
[彼の瞳に映る何処までを人形が読み取れたのか]
ナサニエルは、怖がりなのね。
けれど其れを悪い事だとは思わないわ。
怖くなくなる方が良いのかも判らない。
只、貴方が貴方を傷つけないと良いとは思うのよ。
[そうして井戸へ向かう者達と共に屋敷を出る]
…ダメじゃ。
…選べぬ。
[泣きそうな、声を漏らして。誰も井戸へと近付かないことを只願う。近付かなければ誰も落ちることもない、居なくなることもない。]
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