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いいや。お前は気にしなくて良いよ。
──ねえ、ヘンリエッタ。
「不殺」を願うのは、私たちには許されないことだろうか。
私はつくづく思い知った。
お前が消えるかと思ったときに。
私はどうやら──ヒトが、この村の者が、
……好きなようだ。
「殺す」が我らの為すべきことだと言うのに。
誰一人にも、死んで欲しくないと思ってしまった。
この村は、暖かすぎる。
まるで私の罪さえも融かしてしまいそうな。
――村の何処か――
[細身の杖を突きつつその場を離れ、左右を見回して鼻をひくつかせた]
……雨の匂いじゃな。
……暫くすれば降り始めよう。葬送の篝火は消える程にはなるまいが。
[大樹の幹に寄り添い、身を凭れさせて深く息を*吐いた*]
[ヘンリエッタの言葉に大丈夫と小さく頷き]
[駆ける先、小さな小屋は既にあらかた焼け落ちて]
[かすかに漂うは、もろとも肉を焦がすものか]
──助かるまいよ。
既に、もう。
[何の感情も持ち合わせない声音が呟いた]
ファーカ…
私は留まり続ける事が必ずしも良いとは思わないの。
此処で安らげる人達を送るのは忍びないと、
貴女はそう想うのかも知れないけれど。
仮令其れを厭おうとも私達には役目があるのだわ。
そして大切な人達をこそ留まらせずに導く為にも、
私達は殺すべきなのではないかしら。
だからこそ、私達は此処に居るのだと、
腐り始めた私はそう思うのよ。
[紅い人形は彼女に寄り添い石榴石の*瞳を伏せた*]
…、……っぐ
――これは…何、…誰の……っ…
〔焼け焦げて黒ずんだ胸を…押えて蹲る。〕
〔死せる幻術師を襲いだすのは――*現世の痛み*。〕
[シャーロットの呟きにのろのろと頷く]
…気が、消えておる。
…柳か…。
[中に残っているであろう主の名を呟き、赤を映し込む瞳が揺れる]
……ふ…
[嗚咽は飲み込み、ウルズの服の布地を強く握ったままその場に顔を伏せた]
[ぽつり]
[ぽつり]
[ささやかな雨粒が肌に落ちる]
[紅く焦げた空を見上げ]
──死者を送る雨か。
類焼の心配は無さそうだが、何れにせよ消し止めねばならないな……。
それとも放って置けば、そのうち鎮火するか。
[すてら、ウルズ、そして燃えさかる小屋と順繰りに見て]
[空を見上げて煙の中振り落ちる雨粒を顔に受け]
…涙じゃ…
[空が流す、涙にも思えて目の前の小屋を見つめ、痛々しく眉を歪め]
……
[小さく呟くのは中に居る主への弔いの言葉、ゆっくりと目を閉じて深呼吸をするとその呼吸に合わせて小屋が軋み炎が球のように縮まり、掻き消える。]
…小屋近辺に空間調律を施した…
此処に居ては解放した時に熱風で火傷をするやもしれぬ。
あまり時間が持たぬ、一度屋敷へと戻ろう…。
[ウルズを抱き起こすと小屋へ背を向けて屋敷へと向かい、シャーロット達も目で促す]
[ひとつ、ふたつ。地面に落ちるしずく。
それはいつしか雨へと変わり…
雨は、木々にも、家並みにも、
燃え盛る小屋にも、それを見る人々にも、
平等にただ静かに降り注ぐ。]
…彼が。
[袂を掴んだ白い手が、震えるのが伝わってきた。
ステラの様子と言葉から察して、炎の中に消えた人を思う。
誰かが火をつけたとも、彼自身がそうしたのかも判らぬが、あの中に居ては…とは容易に想像がついた。
懐へと仕舞った、枝にそっと触れる。]
あぁ、済まない…
[抱え起こされ、肩を借りて屋敷へと帰る。
濡れた布地越しに、その体温を感じた。]
[山鳩をナサニエルに渡すべく館内をうろついていたが遂に会えなかった。
そしてそれ故異変に気づくのが遅れてしまった。気付いた時には燃える小屋は既に焼け落ちようとしていた。]
火事なんだな。誰かいるのか、なんだな。
[そういって出ようとしたところでシャーロット、すてらを鉢合わせになる]
[小屋から充分に距離を取ったことを確認すると大きく息を吐く。遠くからまた軋んだ音が聞こえたような気がしたが振り返らず]
…なさにえる、先程言っていた話…
何時でも良い、気が向いたら話しておくれ。
[荒く息を吐いて呟き、歩みを進める度に顔に小さな掠り切り傷のようなものが増えていくが雨粒がきっと隠してくれるだろう。]
…みっきいか。
……この先には何もない。
まずは、屋敷に皆戻ろう…?
無事を確認したい。
[合流したミッキーを伴い、邸へと戻り]
すてら、悪いが私はこの子を寝かせてくる。
[小声で伝え、二階の空き部屋へと上がっていった]
小屋の中に人が居たようだが…もう、駄目らしい。
[それだけをミッキーに告げて、雨の中を歩む。
濡れそぼった銀の髪は、その表情を半ば隠して。
肩が僅かに震えたのは、冷たい雨に冷えただけではなかったかも知れぬ。]
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