人狼物語(瓜科国)


59 落人の村


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調律師 すてら

[その場に力無く座り込み、井戸を見つめ続ける]

―――……。

[先程モーガンに言われた言葉が胸を刺すようで、両手で胸元を押さえたまま地面へと目を伏せた]

( 12 ) 2007/08/13(月) 23:36:24

隠者 モーガン

[いつしか老爺はしゃがみこんでいた。自らの心裡に囚われたかと見える少女に言葉を紡ぐ]

さあ、な。ヘンリエッタよ。そなたがひとりであるか、否か。
それはそなたが決めることじゃ。儂は、知らぬ。
ひとりだと思えばひとり。さにあらずと思うならさにあらず。
何れを求め、如何に動く?

[細身の杖を地面に突いて立ち上がった]

( 13 ) 2007/08/13(月) 23:37:39

【墓】 幻術師 ヒューバート

〔柳の集まる望みを追って…幻術師は、ひとつの望みが潰えたのを知った。輪廻のあとさき――夢幻の狭間で、幻術師は一度モーガンの前に跪く。一度礼を取って、友たる父を見詰め――〕

…叱ってくれて有難う…モーガン。
そう、…ボクはまだ自分の魔法に囚われたまま。

純粋な教えをくれる貴方が…必要だったんだよ。
そして皆にも、貴方が必要だ…どうか死なないでほしい…

( +2 ) 2007/08/13(月) 23:38:06

迷子 ヘンリエッタ

モーガン、闇は此処に在るのだわ。

[濡れた石榴石の瞳は井戸の闇を見詰める]
   [貌の半面は見る間にも腐り赤黒くなるか]

闇を見詰めても、判らなかったのだわ。
この先に何かあると信じるのなら、
貴方も此処へ身を投げると良いのよ。

[闇を見据えた侭に濡れた睫毛が震える]
   [井戸の淵を握る赤黒い指は感覚がない]

どれだけ想っても…いいえ。
想うからこそ届かないのだわ。
私はもう、醜いのだから。

( 14 ) 2007/08/13(月) 23:42:03

放浪者 ウルズ

[皆は井戸へ行ったのではないかと言われ、窓の外を見る。

小屋の一つから、煙が上がっているのが見えた。]

…火事!?

[粗末な小屋は見る間に炎に包まれて。
思わず飛び出す。
思うように動かぬ足が歯がゆい。]

( 15 ) 2007/08/13(月) 23:42:14

【墓】 幻術師 ヒューバート

〔隠者と自分は、互いに夢を見た。望みを。
まだ――大いなるその高みには届かない。〕

……貴方は、妥協のない方だから…御老。

この血と体温の枯れた身体で対峙させて戴くには
余興にすらあまりに無礼が過ぎる…と思ったんだ…。

〔…輪廻を待つ此処で、何ができるだろう。――幻術師は、この空間の性質と価値とを本能的に探り始めていた。〕

( +3 ) 2007/08/13(月) 23:45:19

【赤】 迷子 ヘンリエッタ

ごめんなさい、
ファーカ、ごめんなさい。
今の私は醜いのだわ、
お父様に棄てられた程に。
心が震えると、
私は腐ってしまうのだわ。

貴方は私を嗤わないで呉れる?
只の人形が心を震わせるなんて可笑しいと、
そうして腐れ朽ちていくのは滑稽だと、
嗤わずに居てくれるかしら?

( *3 ) 2007/08/13(月) 23:46:12

【独】 忍者 ナサニエル

/*>>1:188「多分参考にならない」の理由。
背後がB○SI○0持ってないから(ぇ

( -4 ) 2007/08/13(月) 23:46:49

【赤】 暗殺者 シャーロット

ヘンリエッタ!
誰がお前を嗤おうか。
お前はいつだって小さく綺麗で可愛く、そして強くて──。
ただの人形ならば心を震わせることすらしはしない!

腐れ朽ちて……私を置いて逝ってしまうのか?
お願いだ……お前が嘆くと同じように
私だって、「一人は厭だ」「寂しいんだ」!!

( *4 ) 2007/08/13(月) 23:49:53

放浪者 ウルズ、せめて誰かに知らせようと、燃え上がる小屋へ向かいながら叫ぶ。

( A2 ) 2007/08/13(月) 23:50:40

隠者 モーガン

夜を越えれば朝が来よう。
闇の先には、無があろう。

それは一切が空となり一切が色となる世界。

[少女の傍らへ歩み寄る。同じように井戸の縁を掴んだ]

想う必要など無い。美醜など気にする謂われは尚更あるまい。

( 16 ) 2007/08/13(月) 23:51:59

隠者 モーガン

ヘンリエッタ。
そなたは、そなたが観るべきものを観よ。

[かつり、細杖を地に突いて井戸へと背を向けた]

( 17 ) 2007/08/13(月) 23:53:16

【赤】 迷子 ヘンリエッタ

私をつくった者は、嗤ったもの。
「人形如きが心を持ち人を想うとは」
そう云って腐れ逝く私を嗤ったのよ。
そしてお父様は私を棄てたのだわ。

酷いわね、酷いわ、酷いのよ。
カーファ、貴女は一人で無を望むのに、
私が朽ちるのを厭うと云うの?
私は未だ此処に居て、
貴女を愛しく想っていると云うのに。

( *5 ) 2007/08/13(月) 23:55:01

迷子 ヘンリエッタ

モーガン。

私は――…人形なのよ。

完璧を求められるの。
美しく在るのが当然なの。
私が其れを失う事は、
人が其れを失うのとは意味が違うのよ。

心を震わせ腐れたからこそ、
私は全てを失ったのだから。

[老人の言葉に薔薇色の唇が白く成る程に噛みしめ]

其れでも…愛しいと想ってしまったのだわ。

( 18 ) 2007/08/13(月) 23:58:12

【墓】 幻術師 ヒューバート

〔焼け焦げた外套を…身体から剥がす。〕

……。…よく燃えたもんだ、ね…

…ック…

〔服下から覗く黒い身体を隠すように、猫背を更に丸める。まだ燻る煙をその身から立ち昇らせる侭に、目を瞑り…枯井戸を落ち来るものの気配へと耳を*澄ませていた*〕

( +4 ) 2007/08/13(月) 23:59:44

迷子 ヘンリエッタ

そうね、モーガン。
心を震わせ腐りながら、
私は私の観るべきものを観るのだわ。

[背を向ける老人へと視線は投げず]
   [石榴石の瞳は濡れた睫毛が伏せる]

( 19 ) 2007/08/14(火) 00:02:28

【赤】 暗殺者 シャーロット

私を脅かさず、私も脅かさずに済むのはお前だけだから。

[静かな非難に、"私"は語るべき言葉を失くし]

( *6 ) 2007/08/14(火) 00:07:12

【独】 暗殺者 シャーロット

私は何を言えば良い。
彼女になんと言えば良い。

私が望むは"無"へ還ることで。
けれど今一人になるは恐ろしくて。

これは我侭だ。
彼女の言うとおりだ。酷い、酷い。

私は──。

( -5 ) 2007/08/14(火) 00:10:32

【赤】 迷子 ヘンリエッタ

腐る前に貴女を抱き締めれば良かった。

一度だけ、お父様がそうして下さったのよ。
歌が上手だと、褒めて頂いた時に。
とても温かかったの。

今なら判る。
私は、嬉しかったのだわ。

ファーカ、私は貴女が嗤って呉れても、

――きっと嬉しいのだわ。

( *7 ) 2007/08/14(火) 00:11:02

【独】 迷子 ヘンリエッタ

― 回想 ―

[溶液に蕩揺たい聴こえる音色に耳を傾ける]
   [研究の合間に誰かが流している音楽だろう]
[耳に心地良くて何時の間にか覚えてしまった]


[日溜りの中で聴き覚えた歌を口ずさむ]
   [大きな手が頭を撫で抱き閉められる]

「オマエは歌が巧いのだな」

[其の人の貌を覗くととても苦しそうで]
   [腕の中は温かくて不思議な気分になり]
[其の言葉も知らず判らないのに判って]
   [其の人の瞳には溢れる寂しさが滲んで]
[戸惑いとは別に良く判らない気分になる]

( -6 ) 2007/08/14(火) 00:14:02


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