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恨む?
[不思議そうに首を傾げて、彼の背を見る。>>82
答えなくていい、という言葉が続くと、さらに瞬きふたつ。
立ち止まったまま、沈黙を挟んだあと]
……くっ、はははははは!
[腹を抱えて笑い出した。おかしくてたまらない、と言った風に。
彼が立ち止まるか、ひとしきり哄笑した後か。
隣に立つと、にやりと笑んで、彼を見据えて]
[サンドラとの話を終え、男は再び蝶の姿へと変わり宙を舞った]
先生、それじゃあ
―――また。
[なんとなく、別れ難くて。
「また」と再会の願いを込めて蝶は姿を消した]
[魂だけの存在は、ひとつの思いに染まりやすいもの。
器という枷もたぬ、無防備さで。
幼い子供の魂は、ひとつの思いに囚われやすいもの。
善も悪も植え付けられる以前の、純粋な、それゆえの強さで]
[少女を染め上げるのはアナスタシアへの愛情。
少女が囚われるのはアナスタシアを生かすという意志。
アナスタシア以外はどうでもいい。
アナスタシア自身の意思さえ切り捨てて傲慢に。
ただ望む――]
[何故自分がそんな光景を知ってるのかとか、現状への理解だとか全て切り捨てて。
伝えるのは愚かしい村の混乱>>40]
逃げて。
[混乱に乗じて。
村など捨て去ってしまえばいい]
大事なのは貴女だけ。
[強く強く――。
アナスタシアの魂に焼き付けるように。
たとえ傷跡と残っても。
忘れないでと告げる――]
[死者の列に加わった女は、己の体に牙つきたてた獣と、弟の姿を不思議そうに交互に見上げる。
自分より幼いはずの弟の成長した姿に、けれどそれが弟だとは何故か解った。
でも、弟の耳のピアスが、自身があげた物とはわからない>>78
はるか昔、なんだかじっと見つめるような視線に、欲しいのかと思って譲ったのだったか?]
きれー。
いのちのいろね。
[思わずといった風に、幼い、幼い声でもらす。
ちいさな手でピアスに触れながら]
[ ふわり。
ふわり。 ]
[娘の粒子のひとつが、ふたりの傍を飛び廻る。
――この狂乱の砦の最期を見守ろうと。]
[砦で何があったかなんて過去に戻ってしまった少女にはわかりやしないの。
弟への不審も、獣への恐怖も敵意もありはしない。
もらっていくと告げる獣に>>83わずか考え込んで弟の姿伺う>>84と、少女の影に隠れているときよりずっと楽しそうだと思ったの]
よろしくねっ。
[嬉しそうに獣に抱きつく]
[弟と一緒にいるものだから、お願い事しようと思ったの。
もとより蹴散らすつもりとは少女は知らないから]
あのね、邪魔なの。
[にこにこと微笑んで、この砦を囲うものたちが邪魔なのだと告げる。
不測の事態>>40に村が混乱しているらしきことも。
たぶん、この砦に裂かれている人間も少しは減っている。
”生者”の減少も油断に繋がっているだろう。
意味なんて考えない。
大事なのはたった一つのことだけだから]
[もう二人に興味はないとばかりに、魂はかけるわ。
そばにいけるのが嬉しいとばかりに、幼いころの純粋で嬉しげなこころからの笑み浮かべて。
アナスタシアのところへ――。
アナスタシアにはもう、この声さえ届かなくても――。
たとえ向けられる想いが呪詛だとしても――**]
村長の娘 フィグネリアが「時間を進める」を選択しました
[アナスタシアのそばで丸くなって、狂って傷ついてしまった魂癒すわ。
眠くて、眠くて――。
その眠っている間に何があったかなんて、少女には預かり知らぬこと――**]
[ひらり]
…新しい魂の灯が。
また、1人…。
[蒼い羽は仄かに輝いて、光の粒を溢れさせた。
死の色のりん粉は砦の中を漂い始める]
……僕の成すべき事は、本当に何なんだろう。
人の死を感じて、見届けて。その先で何をすれば良いんだろう?
/*
めりーくりすます。
http://asakp2.orsp.net/jinro/j...
いや、別にクリスマスだから更新したとかじゃ全然ないけどwwww
俺はドミニカがどんな顔か知ってたから、「面影wwwwwwwwねえよwwwwwwww」ってずっと思ってたずっと思ってたwwwwwwww
―現在・食堂―
[己にとって意味を持つのは、これから先の自分の生。
そして、そこへ関わる生者たち。]
[フィグネリアがもう隣を歩めぬと
悟った時点で、彼女の存在を分類して除けてある。
――「アナスタシアをおいていったもの」に。]
[だが]
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