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いつか、サーシャは謂ってたよね。
自分は呪われた子だって……
ふふふ……
私の方が余程、呪われた子、だわ。
[自嘲の言葉とは裏腹に、その表情は笑みを浮かべたまま。]
[子供は、抵抗したのかしていないのか。
抵抗があったとしても、獣の腕は子供を容易くねじ伏せ、組み敷くのだろう。]
大人しく、していてね。
良い子。
良い子……
[その声は、子供以外の誰かにも呼びかけるかのように。]
気を、つけて。
…おやすみ。
[そう挨拶すると、アジンの塔へ向かう幼なじみの姿を見送った。
夜目の利く眸は、暗くともその背中ははっきりとわかる。
自分のような人外でもないと、直に狙われればまず防げない狼の攻撃。
どう気をつけるんだ、と頭の中では冷めた突っ込みが入ったか]
― 三塔四階 ―
[ そらを、ながめていた。
まどのそと。
くらい、くらい、ムラーチヌィ。
――昨夜と、おなじ。 ]
[ うすぞら色の、寝巻き。
その腕に、ぬいぐるみ。
ねえさまが、もってきてくれた。 ]
[塔の自室の扉を開けた時、そういや食器が放置されたままだったなと思い出した。
既に食べ終わった皿に、未だ手付かずの皿。
しかし今夜はもう、あそこに戻る気にはなれなかった。
後で食堂を訪れた者が片付けてくれるだろうか。
それか、早朝に確かめに行くか。
もし放置されていれば、また皿洗いコースだ。いい加減バイト代が欲しい。
そしてナタリーがあんな調子では、料理当番もどうなることやら。
自分は雑用はできても料理などからっきしだから。
ドラガノフ一人だけで無理なら、女性陣やシュテファンが入るのが妥当か。
――ああ。
なんだか、我ながら人が(正確には人狼だが)死んだすぐ後とは思えない思考になってきた。]
[娘が捕食対象に子供を選んだのは、母を求める子の想いを感じ取ったから、かもしれない。
娘もまた。“仔”の栄養を求めて狩りを行う、“母”だから――]
[子供が抵抗しなければ、そのまま。
抵抗するなら、四肢を動けぬようにする程度に傷つけて。]
[子供の頭を、腕に抱く。]
Спи, младенец мой прекрасный,
(おやすみ、私のかわいい赤ちゃん。)
Баюшки-баю.
(ねんねん、おころりよ。)
Тихо смотрит месяц ясный
(輝くお月様が、静かに。)
В колыбель твою.
(あなたの揺りかごを覗いているわ。)
[娘は静かに謳い始める。腕の中の子供へ捧げる子守唄を。]
Стану сказывать я сказки,
(お話をしましょう。)
Песенку спою;
(お歌を歌いましょう。)
Ты ж дремли, закрывши глазки,
(目を閉じてお眠り。)
Баюшки-баю.
(ねんねん、おころりよ。)
[そして、娘の手は。
子供の頭から頬へ
頬から首筋へ
首筋から胸元へ
伸ばされて。]
Спокойной ночи.
(おやすみなさい。)
[胸元を撫ぜる手を、月白色のけものへと変じさせ。
――深く、爪を立てた。]
あなたの心臓。
とても、やわらかくて、おいしそう。
[血塗られた月白の手には、子供の心臓。
それを、うっとりと眺めて。
愛しげに食む。]
おいしい?ロラン。
[いまはもう、現の世界に存在しない、最愛のひとの名を。
血濡れた唇で、紡ぐ。]
おいしい?――……
[そして、二度目の問いかけは、おなかの仔に対して。]
[戻ると言われたなら、小さく頷いて歩き出す。]
……それじゃ、廊下までは。
[ロランと親しげだった彼の胸中は如何ばかりだろう。
人の心を推量ることなど出来はしないのだけれど、
ふと見上げた瞳に翳りを認めたならば、常磐緑もまた揺れて。
食堂から塔と塔を繋ぐ廊下まで、短い距離を無言で歩く。]
ええ。
[注意を促す言葉には、鍵をしっかり閉めておきますと返した。
獣の腕ならば、扉など容易く破ってしまうかもしれないのに。
それもまた、人狼という存在を初めて見た娘には知り得ぬこと。]
………お休みなさい。
[そう言って、見送ろうと立ち止まって。
見送られていることに気づけば、軽く手を振って踵を返した。]
あなたも、です。
[向けた背中、呟くのは。
聖なる夜と同じ言葉。**]
[組み敷く異形の腕。
それをヘイゼルは無感動に見詰める。
ずっとずっと。
産まれたときより待ち焦がれていた瞬間。]
…………。
[もっと満ち足りた気分になるものだと思っていた]
――――……。
[最期の瞬間、子供が口にした名前は誰のものだったのか。
その声は誰にも届く事がない侭、
ヘイゼルはゆっくりと閉じられて。
子供の意識は闇へと*溶けた*]
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