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『穏健派じゃない人もいたの?』
いる。というか、今生きているのは過激派ばかりだよ。
穏健派は壊滅時におとなしく殺され、過激派は一部殺されつつも半分くらいは頑張って生き残った。牢獄に繋がれつつ。
[それでもなお、壊したり消したりすることを諦めもせず]
おじじとおばばは穏健派で、過激派は嫌いだったみたいだ。
そりゃそうだ、過激派が起こした無差別テロ事件を、私達の前であれだけ悪く言ったんだからな。
そして一つの懸念を私たちの前で口にした。
このまま過激派が攻撃を諦めなかったら、いつか。
――統制機構も負けじと、過激派を攻撃するすごいプログラムを作り出すだろう。
そうして奴らの潰し合いはとどまるところを知らなくなるだろう、と。
― oolt cloud ―
[崩れ始める宇宙。MARIAの産むホワイトノイズと合わせて、歪みは大きく進行し始める。]
[飛び来るコードは恐らく攻撃として飛ばしたものではないのだろうが、データを食らうスクリプトではないMARIAはスパークを伴うそれに直接触れればダメージになりかねない。]
壊しなさい。
[広がり続けるフォーマットデータで包むこむように、そのスパークを受け止める。
空白で握りつぶすようにそれを壊し、消し去った。]
[宇宙を初期化するMARIAの占有空間は、そのまま<gura>の方まで伸びていくだろう。]
/*
何ヤッてるか全然自分でもわかってないよ
guraが食う前にMARIAが全部フォーマットして消しちゃおうっていう陣取り合戦? のつもり。
全然誰にも伝わってないに3000点
( 星が堕ちている。)
[ 頭が変形した少女へ、跳躍し振りかぶり更なる追撃。青髪が、クラスタ片となり弾け飛ぶに至り、oolt cloud本体へと沈み込んでゆく。]
いいえ、oolt cloudにCorneliusが満ちている。
そして、彼、Chlonoiseも?
[ oold cloudの産物である少女達の姿も自然揺らぐ事になるだろう。
このままでは、「見定められぬ闇」ごと潰されてしまうだろう。辺りを、searchする。まだ、輝く星が一つ。]
( あそこだ。)
[ 杖で床を一度打ち、構える。「ソレ」の周囲を「熾」やす、Attack Program。杖の先端の耀きは、エクスプロージョン…太陽のように眩い。]
― oolt cloud ―
(もっと )
[AIである為に架せられていた有限性と人格性は、蕩けてgulaの肚の裡。
虚であり無限である蟲は、宇宙に満ちて翅を拡げた。
蠅の王、Belzebuthが愛したプログラム]
[やがて、 ホワイトノイズに触れる]
(嗚呼 ――まず い)
[初期化され白と化した空間を、構わず呑み込む。
同時に、gulaの領域も壊-format-されて白に変じた。
喰い締め合うように、虚と白が拮抗する――いや、データのない空白を喰らう速度よりもMARIAがgulaプログラムを初期化する速度の方が僅かに、速い]
(だめ だよ? もっとあそぼう)
[壊され、又喰らいながら<gula>はくつくつと、笑った。
HUMANであるVincentは人格を保つため、宇宙の中で焦点を持って凝っている。
MARIAの占有空間、そび中心に向けて――無数のコードが閃いた。流星群のように、降り注ぐ。煌めくスパーク]
オオオオオオオ―――――!!!
[ 輝く星へ向けて。
熾える球体となり、CorneliusとChlonoiseが満ち始めているoold cloudを貫き、破壊、脱出を行う。]
よし、行くぞ。
[出来上がった新たなプログラムを手に私達は書庫へと向かった。
しかし、書庫の扉が見えるや否や、探査モードになったECLATANTが驚いたような声をあげた]
『探査できない……何らかの強い「場」が書庫内部に働いてるよっ!』
……その「場」は、新たなる「場」の展開で打ち消せるか?
『まったく問題ないよっ! やっちゃう?』
/*
ちなみにホワイトノイズってのはあれやんな サーーーーーってやつ。
データをこれに書き換えるのは、フォーマットとは言わないんじゃないかとか。言っちゃだめだよ。しー。
>>45
ニュートリノもバリオンも粒子ダ。わざわざ、作っても、見えるモノでは有るまイ。
[律儀に答える、Ant-lion。ちょっと可愛い。]
>>60
[幾体かの少女は破壊され、残った少女達は人形の様に口を開く]
選択?まサか、オマエは、我々AIが選択する権利を持っているとでモ、思っているのカ?
我々AIは、ニンゲンの道具二、過ぎない。
ニンゲンが破壊を望むのならば、私は破壊の限リを尽くし、人間が平和を望むのならバ、私は廃棄されル。ソレだけだ。
[だが…、Ant-lionは気づいていなかった。自らの瞳から流れ出た一筋の涙を。
―もし、選べるのなら…私は、破壊なんてしたくない…皆、生きていて欲しい…!
それは、システムの奥深くに封印されたAI…泣き虫なIraのプログラムの残滓だった。]
/*
スペルミスの帝王、君臨。
ねえなんなの四面楚歌なのもしかして!
たっけて!! ant-lionちゃんたっけて!!
なんかこわされちゃうよお!!
…ん?これは…
[不意に、首を傾げるAnt-Lion達。
ヴンッ…
…少女達の分身はブレ、一つの体に戻る。尤も受けたダメージは累積しているらしく、あちこちが破損している様だが…]
…ちッ。これは…gulaとVincentか?このまマでは、プログラムが保たンな。一時、退却スル。
『第一定義領域を解放… 第一階層システム 「神速の足」interstellar medium (星間物質) 起動 ――』
[少女の姿が青白くスパークを放ち…消える。崩壊してゆく仮想世界には、一瞥も残さなかった]
[破壊。 oolt cloudの一角が崩れた>>66]
(たたかいは?もう おしまい? つまらない――)
[圧倒的な質量でVincentに襲いかかった虚数コードの結末を見ることなく、gulaはその食事を、終える。
―ザ――――
noise音と共に、世界に満ちた捕食プログラムは急速に収束した。
食い荒らされ、形骸化した枠組みと虚無・空白だけを残した幻影世界に、凝ってカタチを為し始める]
やっちゃえ。
[その瞬間、書庫の扉に向けて風をともなう雪が吹きつけられた。
扉はたちまち凍っていき、強風を受けて脆くも砕け散りながら前方に吹っ飛んだ。
なぜ手を使って扉を開けないのか?
一つに、扉を開けた直後の攻撃を最大限警戒したから。
もう一つは――3つのプログラムを操作するフレームを重ね合わせ、コマンドを入力するため。
扉があった場所から宇宙空間が顔を覗かせているのを確認した瞬間。
コマンド入力は完了した]
[[ Dances with Snow Fairies ]]
[フォーマットされた宇宙でさえも、<gula>は易々と呑み込んだ。呑まれた内側から、gulaの領域を浸食する。
食い争うMARIAとgulaは、僅かMARIAが優勢に思えた。]
[しかし男の中心に向けて放たれたのは、帯電したコードの星。幾本もの尾を引いて降り注ぐ流星群。
受け止め、消し潰そうとMARIAの領域を収縮し備える。]
[が、それらを貫いたのは、宇宙空間の内側より伸びる閃光。熱く赤く燃える彗星。LostOne.のAttack Programが、MARIAとgulaの中心を突き抜けた。]
――侵食より直接的な破壊ですか。
介入は無粋と受け取りますが、まあいいでしょう。
[男は離脱に意識を整えると、そのままMARIAを収縮させ。もとより起動中であったBackSkipperのプロセスをアバターの再形成まで進行させて再び空間に降り立った。]
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