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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
1人目、自警団長 アーヴァイン がやってきました。
自警団長 アーヴァインは、村人 を希望しました。
※電脳バトルRP村です。
※開始は12/5(前後する可能性有)を予定しています。
※上限はダ込み15名、開始は11名からですが、
12/5までに集まらない場合は11人以下の人数で開始します。
天声から、wikiより一部の文章を張りますが、詳しくは、
http://melon-cirrus.sakura.ne....
を参照下さい。
(飛び入り参加者歓迎。
分からない事などあれば、wikiもしくは村メモでお尋ね下さい。)
Story
―――――
時代は近未来。月と火星は植民地化されている。
だが、人類の宇宙進出はまだまだ遠く、ディストピアな世界だ。
安寧と享楽、それらを求めて電脳世界は発達し、比例して電脳犯罪も闇を濃くした。
XXXX年。
政府は、多発する一方の電脳犯罪者の拘置所として、
収容施設「サイバージェイル」を建造。
収容施設の階層は数えきれぬ程。
1つのフロアには電脳犯罪者収容ポッドがずらりと並ぶ。
電脳犯罪者達は、ここでコールドスリープ処置を施され収容ポッドに詰められ、意識のみが電脳空間の独房に繋がれている。
これにより何百年単位での刑期執行が可能となった。
刑期が終わるまで彼らが解放される事はない――筈であった。
Game
―――――
電脳世界での動画配信チャンネル「Channel:nHk」内で配信される、ある番組がある。
その名は「Babylon」
電脳世界の鼻つまみもの、電脳犯罪者達が自分の刑期を減刑する為に、特設された電脳閉鎖空間でバトルをするというゲーム番組だ。
永年囚人であろうが、短期間の刑期待ちであろうが、収容施設「サイバージェイル」に収容された電脳犯罪者である限り、参加条件の制限はない。
敗者は、刑期はそのままで牢獄に戻され、
1人勝ち残った勝者は、一定の書類手続の後、解放とされている。
ただし、勝者のその後を知る視聴者はいなければ、敗者のその後を知る電脳犯罪者も居ない。そして、電脳犯罪者達の間ではこんな噂が広がっている。
参加者は、誰も帰ってきちゃ居ない、と―――。
それでも、君達は牢獄から出る事を望み、参加を決意した。
なお、動画配信による収益は政府に還元される。
舞台(電脳世界)
―――――
電脳閉鎖空間「Babylon」内が、村の主な舞台となる。
電脳閉鎖空間「Babylon」は、地上4層と地下1層からなる塔である。
他の電脳世界とは切り離され、孤立しており、
人気番組「Babylon」の為にだけ設けられた場。
かつては、MMO施設の一部だったものを、
電脳舞台「Babylon」とし再利用している。
塔内部には、動画配信用の「センサーアイ」が無数に浮かび、様々な角度から君達の姿を追う。(センサーアイの悪用は不可能。)
なお、塔の周囲は、雨が降っており、
真っ暗で、床に整然としたグリッド(格子模様)が見えるだけだ。
雨は微弱性の攻撃プログラムで、人間PC、AIPCが通常持つ(或いは組み込まれている)普遍的な防壁プログラムで防ぐ事が出来る。
ただし、塔から離れれば離れる程攻撃プログラムの力は強くなり、塔から50M離れた時点でほぼ動けなくなり、100Mの時点でポッドの生命維持機能が切られる。
塔外観は、ゴシックテイストであると良い。
◆【4階】
細長い柱で支えられた、連結した9つのドームのある美しい空間。
各ドーム天井は、単眼天窓となっている。この階層のみ壁がない。周囲の雨が見える。
◆【3階】
樹木や低木、緑のフロア。果実もなっているが、腹が満たされるか毒があるかは不明。
◆【2階】
基本となる幅広い円通路と、複雑な通路と部屋で出来たフロア。どんな部屋があるのか設定は自由に作って良い。
◆【1階】
雑然とした資材置き場を思わせる。
PC端末のような使えるのか分からないものが置かれている。
◆【B1F】
地下への階段はなく、入り口は不明。
納骨堂を思わせる教会のおもむき。だが、十字架などの意匠も偶像もない。
各フロアへの移動は、各階フロアごとにワープポイントがあるとしてもらっても構いませんし、それ以外の移動方法を設けても構いません。
【B1F】へ行く手段は作られていませんが、
それも、参加者が行く方法を考え出してもらって構いません。
以下は、特殊状況に陥った時のみ発生する隠し部屋です。(PLへのみの情報)
ただし、舞台の場所が多すぎると思えた場合は、無理に使おうとしなくて構いません。
◆【Blue room】
・そのフロアにいる対象者以外の全員のバックアップが、0もしくは1状態であり、
対象者のみバックアップが2である時、現れる青い部屋。
・強制的にバックアップが1つ減らされる。
・もし逃れたい場合は、sub programかMain programを1つ消去すれば逃れられる。
◆【Red room】
(進行中、PL操る参加キャラクター達への 発動’総合’上限回数は2回まで。
多くても3回までとする。ただし、PLの希望があればその限りではない。)
・周辺に他の者が居らず、1対1の戦闘状態に陥り、
互いのバックアップが0である時に対象者2名は赤い部屋に包まれる。
・赤い部屋から外へは出られない。
・対象者2名は外の様子が見れないが、周囲からは赤いグリッド(枠)で囲まれた
赤い半透明の部屋として様子が見えるため、外から自由に攻撃出来る。
・部屋が解除されるのは”赤いグリッドに第三者が足を踏み入れた時”か、”どちらか一方がゲームから脱落するまで”である。
◆【Black room】
・”両者に戦闘の意志なし””対話場所が必要である”とされた時のみ、対象者は真っ黒い部屋に包まれる。
・”戦闘の意志がない素振り”を行う場合は、絶対に部屋は現れない。
(PLの良心と認識に因るものですが、ルール厳守お願いします)
・包まれた瞬間から、
周囲からはその部屋が完全に見えなくなり、対象者は戦闘から一時離脱する。
・ここで交わされる会話は、
センサーアイもつかず、【Babylon側からのモニターも不可能】である。
・部屋の解除は、
両者に”敵対の意志が発生した時”、もしくは”両者の合意”でのみ解除される。
この村の参加者は以下の二種類のキャラクターをRPする事が出来ます。
【1.人間PC 】
・君達に共通している事は全員が電脳犯罪者であるという事だ。
・君達はゲーム中に死亡すると、カプセルポットに繋がれた現実の身体も死ぬ。
・生身の人間、義体化、サイボーグ化、遺伝子操作、クローン人間。
サイバネティック・テクノロジーの粋を極めても、悲惨な運命を背負っても、何でもありだ。
・君達は、村進行中にプログラムを新たに組む事が出来る。
簡単なものは早く、複雑で大きな威力なものは長い時間がかかり、
またキャラクターのプログラムを組むスキルに応じて、出来映えも作成速度も変わるだろう。
【2.AIPC】
・君達に共通している事は、人間の製作者(電脳犯罪者)に作られたプログラムであり、製作者の代わりに参戦しているという事だ。
・君達には、疑似バイタル信号が噛ませられており、君達が完全破壊された時点でカプセルポッドに繋がれた製作者(電脳犯罪者)も死ぬ。
・君達は、電脳犯罪に対する目的をもって作られた、もしくは、このゲームの為だけに作られたプログラムである。
・人間PCと違い、村進行中にプログラムを組む事は出来ない。
【自己紹介メモに貼る最低限のもの】
・Entry Name
(人間PCは電脳犯罪に使用していたハンドル、AIPCは通称名とする。)
・True Name
(PL情報。人間PC用。記載必須ではない。現実世界における本名の事。)
・Main Program
(人間PCがメインで使うプログラム。)
(AIPCは、これが自分自身に当たる。AIPCは、PL情報として本来のプログラム名を記載する。)
・Sub Program 1
・Sub Program 2
・Sub Program 3(人間PCは、Sub3は使えないものとする。)
・Backup(入れるなら、2回まで可能とする(ゲーム中の復活が可能)。使用は魅力的にRP出来る場合のみ。ただし、Backup保有=吊り襲撃回避ではない。)
・Record(犯罪歴、刑期、PCの経歴などを書く。AIPCの場合は、製作者の経歴も合わせて記載出来るなら記載。)
【ダミーキャラクター】についての設定は、wikiを参照下さい。
ダミーキャラクターは、村開始時の人数が、
10人以下の場合には、「Babylon」側設定に。
11人以上の場合には、一般電脳犯罪者となります。
(希望があれば、これらの人数による設定は変更しますので言って下さい。)
・吊り襲撃基準は、PL視点票。
・委任投票は非推奨。
・表ログ・赤ログ・墓ログでの中の人発言は禁止です。
・また、ランダム行為は禁止です。
どんな物語にしたいか、自分の意志をもって選択・行動して下さい。
(ないと思われますが、狼COしたから即吊り、確定白だから吊り襲撃、という選択基準ではありません。また反対に、狼COしたから吊られないという訳でもありません。)
それと。確実に、今日エピローグになる!という日は、
エピローグ時間を長くとる為に最終日を延長しますので、
生存者は、48h進行の場合は、48時間経過後、
24h進行の場合は、24時間経過後(残り時間23時間30か23時間の時点)にコミットして下さい。
この村は……こういう面もあります(元村指針の方の言葉)。
人狼システムでバトル村を行う時、村vs狼の対立構造があるのなら、村同士はバトル以外に共闘の選択肢もあるのに、少なくとも今まで参加してきたバトル村では、基本個人戦で、3人以上の共闘姿勢はないように思う。なので、次に村をするならば、そんな事がしてみたい、……という考えから作りました。
「話し合い共同戦線」、人狼システムの根幹である、説得や会話などを重視し、進めて下さい。
共闘といっても、自然な流れでなるのであれば、くらいで考えて下さい。無理矢理する必要はありません。
それでは、長々と失礼いたしました。
これより開始にしたいと思います。
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Babylon Heterotopia.
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脚本 All members.
音楽 Your Love Music.
THANX 瓜科国, Player / Character, and Read Only Member.
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村の設定が変更されました。
2人目、LostOne. Charlotte がやってきました。
LostOne. Charlotteは、占い師 を希望しました。
3人目、LittleDancer Carole がやってきました。
LittleDancer Caroleは、狩人 を希望しました。
外の季節は――今どうなっている?
[一人でいるのにはやや広すぎる牢獄の中から外へ、私は声をかけた。
外にいるのは看守がただ一人。仕事慣れしているのか物怖じせずに、]
「数日前に近くの街で、初雪が観測されました」
[そう、答えた]
そう……。
初雪が観測されたということは、私の誕生日も近いのかな?
[看守が囚人の誕生日などいちいち記憶しているわけないから、先の言葉は無論――独り言だ]
[もっとも――私がこの世に生を受けた日がいつだったか、既に忘れてしまった。
私にとっての「誕生日」とは。
親に捨てられたとも知らず、スラム街の片隅で迎えが来るのを待っていた私を、おじじとおばばが拾ってくれた日。
〈Redfeathersの子供達〉としての、始まりの日]
そうか……
[私は深くため息をついた。これから看守に連れて行かれる場所のことを思って]
私はここを出て……あの街に帰るんだ。
そして、本物の雪の下で――……
[やがて足枷が外され、私は立ち上がった。
それから看守の後をついて粛々と歩く間、私はずっと、故郷と呼べる場所の雪景色を、脳裏に思い浮かべようとしていた]
/*
やあ、我が名はAkatsuki-sm。人呼んで(以下未定)のあかつきさんだよ。
かなり前からこの村楽しみにしてました。その割に参加COが遅かったのは……チキンのなせるわざです、はい。
目標はたくさん名乗ることとー、大技をぶっ放すこと!
― Babylon 4F ―
[ 髪はメタリカルブルー。光の反射で硬質のあおい耀きが撥ねる。病的なまでに白い手を、細身の鋳鉄柱に添えて雨を見ている。
[ 傍らに付き添うのは、守護型の補佐AI−seraph。その身は白く硬質で、筋肉の筋(肩や胸板や腹部の割れ目など)に添い、赤いラインが引かれていた。背面には、胸椎・腰椎の棘突起の位置に赤い●、●同士を繋ぐ垂直の赤いライン。垂直ラインの両側、肩甲骨から肋骨背面部には羽を思わせるラインが引かれていた。
顔は、赤い髪に赤いゴーグル、顎を硬質な赤い部品が覆う。それ以外は、口も鼻もなく、身体と同じく白い硬質な貌。無機質な戦士の姿。
[ 更に傍らに付き添うのは、同じく補佐AI−pierrot。小男。名前通りの姿ではなく、黒い服を着込み人間的な装いを見せ、その顔、風貌も人間的だった。]
ねえ、ここが彼を救う場なの?
[ 塔の最上階から見える周囲の景色は、黒。
そして仄かな光を放つグリッドが正方形の格子模様を描く。]
― Babylon 4F ―
[ 雨。
雨が降る。
昏く止まない雨。
冷たい焔が燃えている。
塔そのものが燃えているよう。
それは、解放を巡り求める電脳犯罪者達の冷たい焔。凍った情熱。 ]
【――。】
[ seraphは無言の肯定。男に代わり話したのは道化師。]
『俺達の製作者を救うには、
ここにいるゲームの参加者を全員ぶち殺せばいい。
へっ、簡単な話だろう。』
本当に簡単なのかしら。
私は、私の事をよくまだ知らない。
彼の思考の補佐をしていた事しか、記憶がないもの。
『電脳内に常駐する思考アプリか何かだってか?
はん、んな事がありえないのは俺は知っているが、お前さんに必要になるものの為に尋ねておいてやろう。
何事も順序が大切だ。』
……思考アプリ?
いいえ、私はもっと……もっと広い海の中に居たような気もする。
でも、覚えてはいないわ。
[そっと右手を持ち上げ、眼前に翳す。
人差し指、中指、薬指、小指とゆるゆると掌を広げてゆく。
不思議そうに。透けるような白さ。病的な白さの一歩手前。]
海。
青い海。
コバルトブルー?
いいえ違う、それは……もっと輝く、青白い、海。
それに、黄金の海、そして……邂逅……そして…………私は、彼でもあった。
[ 言葉を呟く。pierrotは、傍らで何事か呟きながらも決して遮る事はない。]
『アンタが断片なのは知っている。
だが美しいアンタを見初めた製作者は、アンタを拾い上げた。
煌くクリスタル、水晶のようなプログラムの殻の中に閉じ込めちまいやがった。
アンタがここに居る理由、ついでに製作者の望みと願いをアンタに伝えるのが俺の役目でもあるんだが、今はその時じゃねえ。』
私は、……誰?
私は、シャーロット。
私は、……けれども、誰なのかしら。
[ 無言のまま傍らに立つseraphは、一度だけ彼女を一瞥した。不思議そうな振る舞いをしたままで、seraphの一瞥には気づかない。]
【私は貴方を護るだけだ。】
『おうおうアンタ、やたら真剣で真面目だねぇ。』
【――。】
[ 補佐AI達の掛け合いを耳にしながら、塔の外に降る雨を見ている。*]
村の設定が変更されました。
[ Entry Name:Charlotte ――― ]
( 彼は教えてはくれなかった。
電脳犯罪者達の解放を巡るゲーム、
「Babylon」のために、新たにこの体と名前をくれた以外は―――。)
[ Main Program:Lost One. ――― g.h.o.s.t模倣Type
その性質は、人の魂を感じさせ、人の受け答えを思わせる。
持たされた目的・目標事項は、『生き残り牢獄を出る事』 ]
( 私は、彼−盲目の時計職人 LOGICの電脳内で、状況判断の為の補佐としてシステム的な利用をされていたわ。今まで、彼がどんな形であっても私を表に出した事はなかった。)
[ 製作者の電脳内で思考内対話として扱われていた。それを切り離して、電脳世界の体を与えられた。]
[ Sub Program 1:pierrot=lucida ―――
Sub Program 2:seraph=obscura ――― and Sub 3 Unknown
どちらも「Charlotte=Lost One.」を護る為に、
LOGICが「サイバージェイル」の独房の中で組み上げたもの。
pierrot−小男の姿をしてまるで人間のように喋る。
seraph−熾天使の名前をつけられた攻撃性守護型AI。 ]
( pierrotは、私の知らない事を知り、そして私の知らない私自身を知っているように思えるわ。
seraph……よくは分からない。それでも精緻に作られたProgramの感覚と、風貌から、Attack系だとは分かるけれど。)
[ 補佐AIふたり。最終的な形質をLOGICは組んでいたが、その事をまだ知る事はなかった。 ]
LOGIC……私はあなたを救いたい。
[ Record:
火星出身のクローン人間が作り出したAI。その正体は、その火星人が見つけ出した>>7人格プログラムと思わしき存在。それを製作者の電脳犯罪者が自らの電脳内に取り込み、状況判断の為の補佐としてシステム的な利用をしていたものを切り離し>>9体などを与えAI化したもの。
その為、今まで、Lost One.が犯罪行為を直接何かしたという事はなく、更には製作者が今まで作ったプログラムやAIのタイプではない種類のもの。
製作者:LOGIC(Handle Name) 別名「盲目の時計職人」
盲目のハッカー(両目と両腕がない)。火星出身のクローン人間。
機械と見紛う程の冷酷な仕事ぶりを行っていた電脳犯罪者。
[ 地球・火星を問わずに反政府組織に違法のアタックプログラムを流し続け、ありとあらゆる電脳犯罪を行った。(大きなものでは政府管轄サーバーをダウンさせた)
彼の怒りと憎しみは、クローン売買業者と火星政府、そして火星政府の元締めである地球政府にあり、現実世界の彼の両腕と眼球はクローン人間の定めとして奪われている。
生身の脳を電脳化し、電脳世界にダイブする事で仮想視覚を得て、電脳世界上でプログラムを組んでいた。
刑期は長く数百年が科せられている。* ]
4人目、HurtfulHeart Tobey がやってきました。
HurtfulHeart Tobeyは、おまかせ を希望しました。
― Babylon 1F ―
[光の粒――pixelが凝集する。
形作るは、緑髪の幼い少年。
まるで、童話の中からでも抜け出して来たような、あどけない顔で周囲を見回す]
ここは――?
[首を傾げる]
ぼくが住んでいた場所とは、なんだか、違うみたい。
[雑多に配置されたobjectを、手に取ってはじっと眺める。
与えられたmemoryでは、名称を特定出来ないものが多い]
[観察にも飽きたのか、手にしていたobjectをぽいと放る。
そして、胸の前に浮かぶ物体をぎゅうと抱き締めた]
[可愛らしいピンク色に、滑らかな曲面で囲まれたフォルム。
少年の頭程もあるそれは、ファンシーなハート形をしていた。
一見すると、クッションを抱いているようにも見える。しかし]
[――どくん]
[脈打つ音が響くと同時――少年の周囲で、描画の輪郭が、揺らいだ**]
―― Babylon 1F ――
[眼前に展開したフレーム内に、私はペンで線を描く。
薄い緑に塗られた正方形のマスの集まりを、ぐるりと線で囲っていけば]
これで一階の地図は完成だな。
[フレーム上部中央には〈prism〉の文字。さりげなくこのプログラムの名前を示している。
電脳世界の地図を描き、記録するプログラム。
自動的にマッピングしてくれるのは私が歩いた部分だけだが、地図の手書きには慣れているからこれくらいなんてことない]
まったく……だだっ広い部屋が一つだけとは地図の作り甲斐もない。
さっさと次に行くぞ、ECLATANT。
[フレームを閉じると私は補佐AIに声をかけた。
数メートル離れたところで、手に持ったオブジェクトを興味深げに眺めていた彼女は、]
「んなー!? もう次行くのかよっ!」
[叫び声をあげながら、ひらりと。
背中の羽を羽ばたかせて私との距離を数十センチにまで詰めた。
腰まで届く長さの青い髪は三つ編みにして一つにまとめてある。
服装はフリルをふんだんにあしらった白色基調のドレス。
まるで子供が大好きな色んなおとぎ話(Fairy Tales)に出てくる妖精のような――否、妖精そのものの姿]
― Babylon 1F ―
[ピンク色のハートを抱えたまま、少年はその場に座り込む。
その体の周囲が、円形に光った。
そしてその円上から等間隔に、黒い筋が上方へ伸びあがる。
それらは少年の上で一点に結集すると、鳥籠のような檻へと変化した]
[defence mechanisms――少年の不安により発動した、防御プログラム]
[だが、無論ただの妖精ではない。
〈prism〉と並行起動させれば周囲の探査をこなし、戦闘時には私を補佐してくれるのだ。
このAIを入れるために、電脳世界のある一点ともう一点を繋ぐ、ワープポータルを作成するプログラムを削らざるを得なかったのだが、必要あらばここで組めばいいと、私は考えていた]
それはどこで拾ってきた?
『拾ったんじゃないよ。近くにいた緑色の髪の男の子がぽいって投げてきたのを空中で受け取ったんだ』
[見た目は何の変哲もないプラスチック製のパイプであるオブジェクト。それを指先でくるくると回すECLATANT。
その仕草に、ふいにかつての仲間のことを思い返して――]
おそらく私には必要のないものだから、捨てておいて。
[くるりと彼女に背を向けると、一つ深呼吸をした**]
妖精……。
いまの、妖精だよね。
[ついさっき、視界を横切っていったもの。
それは、元居た"世界"では、有り触れた存在――『だった』]
全部捕まえて、標本にしちゃったはずなのに……。
[首を傾げる。
妖精の姿は、既に見えなくなっていた]
やっぱり、違う世界にいるのかな?
[呟いて、再びハートをぎゅっと抱く。
今はまだ、檻の外に出る意志はなかった**]
塔内部には、多数の球体型をしたセンサーアイが漂っている。
各フロアの中央中空には、
フロアの何処の位置からでも見えるホログラムが浮かんでいた。
とても簡単な塔の表示(線だけ描かれたようなシンプルな表示)と、
各フロアに現在何人の参加者が居るのかが数字で示され、
さらに大体の位置が光点で表示されており、
光点によって端に居るのか中央付近にいるのかが分かるようになっていた。
(LittleDancerが持つような地図はないようだ。もっとも、動画配信チャンネル「Channel:nHk」が放送する番組「Babylon」をもし見た事のある人物やAIがいれば、最初から、多少空間の把握はしているかもしれない。)
ゲームが始まれば、この中央中空のホログラムには、
脱落者と非脱落者のエントリーネームが表示されていく。
この電脳閉鎖空間「Bybylon」に踏み入る前に、
参加者のエントリーネームと対応する顔を知る機会がなかった場合は、
参加者を見る事によって、対応するエントリーネームが自動的に表示されエントリーネームを知る事が出来るだろう。
[檻の中から周囲を見回していると、中央付近に浮かぶホログラムが見えた。
ごく単純な塔の形に、疎らな光点。
1Fの端に表示された一つだけ色の違う光点は、恐らく現在地を示しているのだろう――と、推測する]
塔?
人、が、たくさん。
――こわしたら、どうなるかな。
[この場所で何が催されるか、少年のAIは知らない。
ただ、製作者により与えられた感情が、彼の目的を果たさせる。
即ち、破壊――そして、殺戮衝動]
[少年は立ち上がった。
先程の妖精の正体は、まだ、わからない。
エントリーネームが表示されないのは、参加者本体を目にしていないせいだろうか**]
/*
んーなるほど、ホログラム見た方が〈prism〉見るより便利な時もあるよー、って感じか。まー使えるものは有効に使うまでよ。ふふふ。
それにしてもトビーはいい感じに怖いなあフルボッコにされたいなあ。
/*
んー、それにしても飄々とした性格になりそうなのよこの踊り子さん。
裏側に抱えているどうしようもない孤独とかを見せないようにするためなのは言わずもがな。
……うん。飄々とやろう。
暢気なお手伝いさんとの最大の違いは、相手の発言の裏を最低限考えることだが大丈夫か?
― Babylon 4F ―
『よぉく聞きな、ロッテ。
アンタにとって必要な事はだ。
俺達の使い方を知る事だ。』
[ 雨を見つめたまま随分と長い時間が経った頃、pierrotは話し始めた。言い聞かすように、言い含めるように、人差し指を前後ろに振っている。]
『大体の奴は、持っているプログラムの事を分かっている。
プログラムを組んだ人間は当たり前。アンタと同じようなAIの参加者の事だ。
あそこにいる刀を持ったAIを見ろ。あいつは獲物(刀)のアタックプログラムの使い方を知っている。向こうのAIを見ろ。何も武器は持っているように見えないが、AI自体がアタックプログラムの塊だ。きっとな。こちらさんみたいに危ないぞ。』
[ pierrotは、人差し指の前後運動の反動を使い親指でくいっとseraphを示した。pierrotの動作に、seraphは無言で不動だった。]
『だがアンタは一つも分かっちゃいない。
俺達の製作者はアンタに教えなかった。』
― Babylon 4F ―
何故?
彼なら私に最初から教える事も出来た筈よね。
『アンタが……、』
[ pierrotは、まるで人間のようにわざとらしく間をとる。]
『そいつぁ、アンタが、LOGICの対話をしていたからだ。』
どういう事?
『アンタへ最初から使い方をロードする事は簡単だった。それ以上は今は教えられねぇ。時が来るまで、教える時が来るまで、アンタ自身で考えな。時が来なけりゃあ……、どちらにしろゲームに勝たねぇとどうしようも出来ねぇ。』
[ pierrotは、最後はぶつぶつと呟いた。]
『アンタは大事にされてんだよ。』
今は聞かないわ。
[ そう言って、細身の柱から手を離しフロアの端から中央へと向かい歩いてゆく。硬質な床が足音を硬質なものに変えた。]
[ 歩みが止まる。]
何か用かしら?
[ 見上げる先には、親しげに笑みを浮かべる男がいた。]
…Irvine。
[ 形の良い唇が、電脳犯罪者のエントリーネームを紡ぐ。]
[ その手を掴んで止めたのは、seraphだった。
しかも、掴んだだけではなく、圧力をかけ手首を折ろうとしている。]
待って。今はまだゲーム開始じゃないわ。
[ 若干驚きながら、seraphを制止しようとする。だがseraphは止まらなかった。男の方も笑みを消して、元から笑っていなかった目がそれより鋭くなる。]
ま…
[ 再び制止する言葉は出なかった。言葉に先んじてseraphがIrvineを殴った。ずざぁと男は滑らかな床を滑り、痛みに呻きを漏らしている。他の電脳犯罪者やAIの視線が注目するのを感じた。]
行くわよ。
[ 補佐AI達を促し足早に4Fを離れた。seraphは、暫くの間、BlackDahlia Irvineを殴ったままの臨戦態勢だったが、間も無く移動した。]
― Babylon 1F ―
[ 選んだ先は1Fだった。]
どういう事?
どうして私の制止を聞かなかったの。
[ 着いた先、ワープゾーンから出て少し歩いた位置で、後ろへ反転するとseraphへ問いかけた。]
【相手の位置は貴方にとって危険な範囲であり、相手は危険な快楽殺人者だ。開始前のペナルティを恐れたのか手札を見せたくなかったのか反撃して来ず貴方に一切の危害がなかったのは幸いだった。】
……。
『言っただろ。
俺達の使い方を先ず知らなきゃならねえって。
しかしま、これで俺達はちょっとした厄介を抱え込んだな。』
[ pierrotは意地悪く笑いながら肩をすくめた。]
『…おいアンタ。俺達の製作者も罪の一つに殺人があんだろうが!』
だからって。
[ pierrotが、切った言葉の後を引き継ぐ。]
『開始前に喧嘩騒ぎや脱落させようとする馬鹿はいないってか?
やる奴の一人や二体、居ないとは言い切れんよ。
それにゲームってのはハプニングがある方が盛り上がるって言うじゃないか。あぁやだやだ。人間様の考える事も政府の考える事も恐ろしいねえ!』
[ く、と少し強く口を結ぶと反転。
補佐AI達に背を向けまた歩き出した。]
『俺はそうそう強い力はないが、やっこさんに任せていれば大丈夫だって。』
[ pierrotが小走りで横に追いつき小声で話しかけてくる。]
『…そうなっちまうと、ちぃと具合は良くないが…』
[ ぎりぎり聞こえるかどうかのpierrotの声。
その呟きの大きさもpierrotに持たされた最終目標へ到達させるが為に、演算して出された結果上での行動。]
分かってる。
[ pierrotが、seraphに任せていれば良いと言った事へ返答した。
疑問は生じていたけれども。]
― Babylon 1F ―
[歩き出そうとしたその時、眼前に人影が現れた。
思わず後退し、背面側の檻に背を付ける]
おねえちゃん……誰?
[口に出して問い掛けたのとほぼ同時に、塔中央のホログラムに新たな名前が表示される]
Charlotte――それがおねえちゃんの名前?
[少女の姿をしたものを、じっと見詰める。
どこか金属的な光沢を持った、青色の髪。
傍らには黒服の男と――何だろう。
語彙の中で近い物を探すとすれば、ゴーレムといった所だろうか。動く土人形]
なんだか、怖いな。
[怯えた表情をして、無機質な戦士を見詰めた。
胸に抱えたピンクのハートが、きゅっと縮こまる]
5人目、NONAME (名前を入力してください) がやってきました。
NONAME (名前を入力してください)は、狩人 を希望しました。
//////////////////////////////
sub system check....
[OK]
main system run ....
/name ... [no name file]
/etc/AI/will ... reject
/etc/AI/think ... reject
/etc/AI/feel ... reject
main system fail
<entry name>(名前を入力してください)
//////////////////////////////
[少女は眠る。
未だ自らの生きる世界を知らず。
未だ自らの仕えるべき主人を知らず。
未だ自らの生きる意味を知らず…**]
―― Babylon 1F/ワープゾーン付近(>>26の少し前) ――
[空間のある場所と場所を繋ぐ。
電脳世界においては、やり方さえ分かっていれば実に容易いことだ。
そして――やり方をよく知っていた私は、犯罪者達や困っている人達の頼みに答えて、様々な場所を繋いできた。まるで、隙間と隙間を縫うかのごとく。
ただし、向こうが金を払ってくれた場合に限り、だが]
これのシステムを乗っ取れたら……偽者のワープゾーンをあちこちに作って、場に混沌を……
『いや、その前に偽物のワープゾーンをどうやって作るんだよ? そのためのプログラム持って来てないんだろ?』
[ECLATANTの声は〈prism〉を表示しているフレームから聞こえている。
現在探査モード中だ]
そういえばそうだが、ゲーム開始後にプログラムを組めば問題はないさ。
[さらっと答えた私に、ECLATANTが返してきたのは、しかし]
『どうしてだ?』
[もしも、この少女を気に掛ける「人間」が居れば、「彼女」は無機質な音声で、こう発するだろう]
「私に
名前を、
与えてください」**
[ 檻の中の少年は小さく、か弱そうに見えた。愛の象徴のハートを抱きしめて。白い指を伸ばそうとし、躊躇うように止まった後、身体の傍らに戻した。]
シャーロット。そうよ、それが私のエントリーネーム。
[ メタリカルブルーの髪をさらりと揺らして、目を閉じる。
そして何より印象的なのは、]
Lost One.とも呼ばれているわ。
あなたは……tobey、トビーね。
[ 両目を開き、儚く微笑む。
その両目は、Clock-eye。瞳孔はあるもののローマ数字の時計盤だった。]
『――どうしてアタシを送り出さずに、アンタがわざわざここに来たんだ?
アタシをエントリーさせていれば、ワープゾーンを作るプログラムも持たせることができたはずなのに』
…………。
そういえば、その辺りを「知識」としてインプットしていなかったな。
よし、話をしよう。
あれは今から十年と――
[その時ワープゾーンが光を放った。
同時に三つの人影が私の眼前に姿を現した。慌てて右方向に飛びのくと彼女達に道を開ける]
/*
つまりNONAMEさんを起動できるのが現状踊り子さんしかいない件
踊り子さんはやめとけ。残念なことにナカノヒトのネーミングセンスだと迷わず音ゲー関連から名前がつくことになるぞ。
んー……Pillarとかどうよ?
シャーロット……Lost One.
[確認するように口に出す]
うん。ぼくはトビー。
別の名前は……あるみたいだけど、呼ばれた事はないな。
[データを確認する時には、視線をちらと上向ける。
Babylonでは不必要なはずの、人間的な動作をさせるプログラム。
それらがかつてのまま残されているのは、製作者の何らかの意図なのか。
そして視線を戻した時、シャーロットの瞳と目があって]
わっ……それ。すごいね……。
[興味を惹かれたように、シャーロットへ近付く。
少年を囲う檻は薄れてゆき、やがて消えた]
[青い髪の女性よりも長身のAIを注視して、呟く]
なんだ……あのごつい人型AIは。
あまり、敵に回したくはないが。
『確かに。ああいう肉弾戦タイプと思しき奴とはもろ相性悪いもんなー。でもちっさい方のAIは話が通じそうだね。……で、話の続きは?』
ああ……十年と少し前、私はある組織に身を置いていた。
電脳世界の裏側を生き抜く術を、そうとはあまり知らずに教わりながら。
私を教えていたのは、私を拾ってくれた老夫婦と、私のように老夫婦に拾われた3人の少年少女達だった。無論、私より年上の、な。
組織に拾われた孤児達は〈Redfeathersの子供達〉と呼ばれていたのだが……あの3人は〈Redfeathersの子供達〉の中でも、飛び抜けて高い電脳力を持っていて、そして――……
『ふぅん、連動したタイプの防御壁かね?製作者ならぱっと解析出来るだろうが。』
[ pierrotはぼそぼそと呟き、僅かに下がった。
seraphは傍らに居るまま不動。]
そう?
私の身体を作ってくれた人が作ってくれたの。
[ 小柄の体だから、その視線に合わせるように背を屈め、首を傾げた。白いうなじがあらわになる。]
あなたの別の名前を聞いても良いかしら。
[シャーロットが、こちらと視線を合わせるように屈む。
露わになる、病的なほど白いうなじ]
HurtfulHeart。
[memoryにあった単語をそのまま音声に乗せて、問いに答える]
ねえ、おねえちゃん――
[ぽん、と、軽く放るようにしてハートを離す。
それはふわりと、風船のように浮かんだ]
それ、欲しいな?
[手を伸ばす。
時計盤を模した瞳に向けて――]
/*
どうもこんばんは。
貴方の村の企画人kkrです。
人どれくらい集まるかなーとドキドキしながら居ます。
今回のRPについては今は多くは語りません。
分かる人には分かるし、分からない人には分からない。
私の過去の失点と激情に基づくキャラです(何てこったい)
村が終われば語る可能性もありますけれども。
今回は、メモで中の人騙りしたり、文章リミッターを外してみたり、気遣いを払い除けてRPしていたりします。
けれど多分バレてる気がします…。
そして大体他の中身も分かっちゃった訳で。皆、RPの癖というか、固有の感覚がありますよね。
ニーナは、最初しろんさんのBFキャラの過去(別世界版)なのかと思ってしまった!(BF=一つ前の自企画の弾幕シューティングゆるSF世界観バトルRP村のこと)それかまた別の美味しいPLなのかと(
/*
人が集まる事を願いながら、この村、皆さん宜しくお願いいたしますね。入って頂いた方、応援して下さっている方、感謝します。
[かすかな呟きはECLATANTには届かない]
……とにかく。組織は壊滅したが、あの3人が捕まったという話は今のところ聞いていない。生きているという話も聞いたことはないが。
だから、こうして「私そのもの」の姿で出場することで、「私はここにいる」ことを示し……あわよくば会いに来てほしいと、そう、考えている。
『ゲームに勝って、この牢獄を出られた時に?』
ああ。なんといっても、私も彼らに会いたいから、ね。
――以上、話は終わりだ。
[そう言われればECLATANTは黙る。移り気だが根は素直。そういう性格設定がなされているから。
だがたとえ補佐AIが素直ではなくとも――このゲームに伝わる噂のことは何一つ教えてはいないから、私のAIは、私の不安を煽ることは言わない。
そう。
参加者は、誰も帰ってきちゃいない、なんて――**]
/*
追加:>>41
私の不安を煽ることは言わない→私の不安を煽ることは何一つ言わない
残念な踊り子さんの中身が「NONAMEさんの名前はSnow Goose(jubeatの曲名)がいい!」とか考え出したよ!
誰か人間PC来て! メイドさんの姿をしていたらなおいいよ!
HurthulHeart。
キュートな格好に合わない名前。
[ 手を伸ばしてくるのを見て、
不思議そうにこちらからも、その指先に手を伸ばそうとした。]
『ああこいつも話が通じないタイプか?AIってのはどうしてこう…』
[ pierrotが後ろでぶつぶつ呟いている内容はあまりに小さすぎて聞こえない。意味のない行動をわざとらしく行う。]
駄目よ。
これは、彼が作ったものだから。
[ 首を振ろうとした。]
そうかな?
[似合わない、の言葉を聞いて、首を傾げる仕草。
黒服の補佐AIの言葉は、無論こちらに届く事はなく]
えー。駄目なんだ。
珍しいから欲しいのに。
[伸ばした指先に、相手の細い指が触れ合う。
その時、ドクン――と鼓動の音が鳴り響いて。
ピンク色のハートが紅に染まり、その表面に、生々しく描画された血管が浮かび上がった。
周囲の半径10mほどの空間が、同調するように、一瞬だけ赤黒く変色する]
[ 一瞬で変貌を成すハート。それは、禍々しくにも見えて。
ひたりとつけた指先、その相手の無邪気そうな声とはアンバランス。]
撤回はまだ間に合うかしら?
[ pierrotは天井を仰ぎ十字まで切っている。]
けど…
まだ、トビーの方が似合うと思うわ。
[ 指先を絡め、微笑んだ。]
好きにしたらいいよ。
どっちもぼくの本当の姿だから。
[シャーロットに向けてにっこりと微笑む。
ハートの禍々しさに相手が抱いた感情など、気にもしていない風だ。
傍らの小男が十字を切るのには、見慣れぬサインだったか面白そうに眺めている]
……シャーロットって、変わった人だね。
ヒトじゃないのかもしれないけれど。
[Attack Programを起動しかけたにも関わらず、指先を絡め微笑んでくる。
小さく肩を竦めると、周囲に生じさせた歪みを解除した]
[ 内心では、何時攻撃がされるのかと緊張をしていたけれど。それでも何故か、指先を絡めていた。]
…私は、AI。
そうね、変わってる…そうなのかもしれない。
[ 指をそっと解き、]
私は、電脳世界を憶えていないから。
それに、あなた達のように電脳犯罪に自分の手を染めた事もないから。
だからでしょうね。
[ 遠い何かに想いを向けるような目をして。]
[ 内心では、何時攻撃がされるのかと緊張をしていたけれど。それでも何故か、指先を絡めていた。]
…私は、AI。
そうね、変わってる…そうなのかもしれない。
[ 指をそっと解き、]
私は、電脳世界を憶えていないから。
それに、記憶にある中では、ここにいるあなた達のように電脳犯罪に自分の手を染めた事もないから。
だからでしょうね。
[ 遠い何かに、失われた何かへ想いを向けるような目をして。]
憶えていない……?
[指を解かれて。
無傷なままのそれ――触れていた、という感触は微かに残っていた――を不思議そうに眺める]
そうか。ここにいるのは――ぼく、みたいな人たち、なんだ。
でも、それなら尚更、どうしてシャーロットみたいな子が?
そっちに……強そうなのは、いるけど。
[seraphの方を見遣る]
[シャーロットに問われて、瞬く]
うーん。今はいいや。
だってよくわからないんだもん。
シャーロットがどうしてぼくを怖がらないのか。
怖い目に遭うのはぼくの方かもしれないしね。
/*
あー、うん、ミスった。
よく考えたらプロローグからバトルするなとも書かれてないし、無抵抗に見えたってここでやられるはずないもんねえ。
私を電脳世界で製作者が拾ってくれたらしいの。
拾われてからは製作者の脳内の思考システムの一つに組み込まれたから。
拾われる前の事を、私は…、殆ど憶えていない。
私のこの身体は、ゲームへのエントリーの為に新たにくみ上げられたもの。
[ 目を伏せ、毀れた器から水が染み落ちるように話す。自分の身体が、製作者によって拾われた当時の姿を(両目以外は)出来るだけ再現した身体である事は知らずに。]
そうね。私もそれが不思議。
私をエントリーするのじゃなくて、彼を…セラフをエントリーすれば、私より効率良く勝ち抜ける筈。
あなたの指摘通り。
それをさっきから気になっていたのだけれど。
彼らは私の補佐AIの筈なのに、私に何かを隠しているわ。
私には、製作者の考えが分からない。
[ 静かに頭を振る。けれども返答を聞けば、]
トビーも不思議ね。
セラフみたいに融通が利かないAIが多いのかしらと思っていたのに。
[ 微笑した。]
電脳世界で?
じゃあ、きみも元々は別の世界の人だったんだね。
ぼくも違う世界から連れて来られたんだ。
新しい力を与えられてね。
[経緯にはかなり差はあるが、ともかくシャーロットも、別の世界の住人として生きていた事があったようだ、と理解する]
そうだね。普通は一番強いAIをメインにするよね?
戦って勝たないといけないなら。
ぼくにも人間の考える事はよくわからないよ。
これでも、人間みたいな心を持つように作られたらしいけど。
[その人間性も酷く偏っているのだが、それを教えてくれる者などいない]
融通が利くっていうのは、だから、そのせいかもね。
ぼくもこの世界のこと、よく知らないっていうのもあるけど。
別の世界…そうね、
( トビーは、どうしてここに居るか分かっているのかな。分かっている筈よね。だって「戦って勝たないといけないなら」って言っている。)
トビー。ここは、「Babylon」と呼ばれる場所よ。
[ 囁くようなvoice。目の秒針が]Uを指す。]
電脳犯罪者と電脳犯罪者の代理のAI達が、戦い合う場所。
あそこにセンサーアイが見えるよね?
あれで、バトルの様子を流すの。
[ 空中を横切っていくセンサーアイを指し示した。]
Babylon?
[シャーロットに言われて、瞬く。
知らない単語。元の世界にはなかったもの――あるいは、固有名詞か]
センサーアイ……へえ、あれで。見られてるんだ、ぼくらのこと。
[ふうん。と、頷く]
犯罪者とか、その代理とか、よくわかんないけど。
とにかく、壊しちゃえばいいんだね?
[ハートを抱いて、シャーロットをじっと見る。
そして、にこりと笑った]
ありがとう、教えてくれて。
やっぱりその瞳は、後回しにするね。
[言うが早いか、踵を返した。
軽い足音が、どこかへと駆けていった**]
センサーアイで撮影した動画を、「Channel:nHk」が配信するらしいわ。
……私達は、「サイバージェイル」に繋がれた製作者を解放する為に戦い合う。最後にただ一人の勝利者になるまで。
[ 救いたい。目標設定はされているけれど、それ以上に。
LOGICと共に過ごした今までの出来事から、強く思っていた。]
トビー。
あなたもそうなのでしょう?
[ そして最後に、まだゲーム開始まで時間がある事を伝えた。*]
ようするに、他の参加者を壊して生き残れって事でしょ?
なら、そう、だよ。
[シャーロットに、最後にそう答えた**]
/*
色々出てきた単語。
電脳力:まだ定義不明。>>38
Redfeathers:同アンカ 反政府らしいので要チェック。縁故縁故!
― Babylon 1F/ワープゾーン ―
階層の移動は、これ?
[しばし1Fを彷徨った後、淡い光を放つ円形の空間を見付けた。
しばらく観察していると、その空間が一際明るい光を放つと同時に、人が消えたり出現したりしているのがわかる]
じゃあ、ぼくも……えいっ
[軽く跳躍して、両足で飛び込む。
2F3F4Fとホログラムの数字が浮かび、真ん中の3Fに触れた。
途端、目映い光に包まれて――]
― Babylon 3F ―
着いたっ。
[3Fに出現する。
中央のホログラムを見れば、色の違う光点が3Fに移動していた]
へえ、ここは……ぼくがいた世界と、似ているね。
[鮮やかな緑の樹木に、カラフルな果実。
見た目だけならば平和な世界]
やっぱり、こういう世界で遊んだ方が楽しいよね!
[少年の周囲で、緑が毒々しい紅に反転する。
果実の真ん中が避けて化物染みた口になり、ゲタゲタと笑った]
「Babylon」1F ゴミ置き場
[…相変わらず少女は眠る…いや、AIは眠りはしない。
唯、起動の時を待つだけ。
少女の内部では何度もブート(起動)コマンドと、起動キーである名前が無いが故の、エラーが交錯する。]
/*
んー、コンチェ発動どーしよっかなー。
1Fで踊り子さんと因縁のあるNPCに絡まれて騒ぎを起こすルートか、
2Fで因縁フラグ立てて3Fでトビーに絡みに行くルートか。
というかなんでこんなに人が来ないの?
[Caroleはふしぎなおどりをおどろうかまよっている!]
[未だ命の灯らない少女の膨大なスクリプトの中。誰にも読まれない、コメントが残されている。]
<< '#COMMENT_OUT'
「このメッセージを見た人へ。」
私はナンシー。13歳の学生です。
私は、宇宙放射線を受けて病を得ました。後、数か月の命と宣告されています。恐らくこれを誰かが呼んでいる時、既に私の命は無いでしょう。
唯一つ、心残りは…私のお父さんが無実の罪で投獄されたサイバージェイル、そこで「Babylon」という残酷な公開処刑をされてしまった事。そして、この手でその仇を討てない事です。
私は「Babylon」のネットワークに侵入し、この子を残します。
願わくは、この子が、私の父の様に罪の無い人の助けになりますように。そして、出来るならその人が、私の代わりに「Babylon」に対して仇を討って貰えますように。
〜偉大なるプログラマ、ゼロフォードの娘。ナンシーより。
お父さん、私も直ぐ、そっちに行くね…。
#COMMENT_OUT
/*
やはりRecordについての予感は当たっていた、かしらね?
でも悪い方の予感ではなかったので良かった。
(悪い方の予感:ニーナが電脳犯罪者を設定せずに、人間PCを電脳犯罪者にする可能性。<失礼だよ中の人。けど中の人は、不安症なのですよね…。)
設定からすると物凄く。
ニーナは人狼設定に見えてしまったりするわね。(ふふ)
/*
あ、コンチェ=Concertino in Blueね。
ふむ、NONAMEさんはそう来たか。
NONAMEさんに人狼が当たりませんように。
そして村が無事に始まりますように。
[Caroleはふしぎな(?)おどりをおどった!]
[少女の中では無数のブートコマンドとエラー処理が繰り返される。
傍目には…少女は穏やかに眠っているように見える。
いつか目覚める、その時に備えて**]
/*
いや違う。残り刑期とを思えば、
「公開処刑」と思い込んだ可能性はある。
「バトルが行われる」「残り刑期が終わっても解放されなかったor事故死扱い」→死んだとしか思えない?=公開処刑だ。
バトルでの勝敗結果がイコール死ではない(表向きは牢獄に返される筈)に関わらず、「死」を齎された事、「殺された事」が問題。(ここ重要)
/*
数百年の刑→永年囚人へ変更となった(一日目以降にRP)
(普通はそうだよね。政府に敵対しているなら、それくらいの刑期で良い。反対に即処刑でなかったのがおかしいくらい。)
他は…どうしようかしら。抜けはないわよね?
……。
私のメモ連投でニーナPLが萎縮してくれなければ良いのだけれど。
/*
村建て人です。NONAMEさんへ返事をします。
◆村建人としては、【「NONAME」の製作者は外部で構わないが、現在収容中の電脳犯罪者を絡めて欲しい】と思います。
内部犯の手で「Babylon」内部に来た事自体は全然OKだと思います。それを電脳犯罪者用(ナンシーの父のような無実の人物)に「こっそり」あてがっても良いし、危険な電脳犯罪者にあてがっても良い。
メッセージは、ナンシーのままでも良いし、更には(同じように内部へ入れたのは同じだけど)「ナンシー」という人物は内部犯がでっちあげて混ぜたメッセージでも良い。
(勿論これまでの話を一旦クリアにし、内部犯関与なくにしてもらっても構いません。)
真実か嘘か罠か。それは「NONAME」さんにお任せします。
◆以降は、全員が問題なしと考えればその設定は可能とします。という事で、ゆっくり話し合っていってね☆
wikiに書いている以上の事は、好きに参加者が作って良いし、お互いに設定に切り込んでもらっても良い。現実世界がどうであるかや、電脳世界がどうであるかなどは全て。もしも、自PCにとって都合の悪い設定は、レスの中でやんわり断る描写をしつつ。
/*
こちらから提示したのは初期設定です。なので、村進行中の展開は、面白かったり、熱かったりという部分を大切にして欲しく思います。
その為に、メモで相談してもらって構いません。(何が起こるか分からないドキドキ感の為には相談をしない手もありますが、PL同士の悶々した感情に発展しないように気をつけましょう!)
◆charlotteからの、製作者の名前が流れるのか?という疑問ですが、
その点についても「全員が問題なし」であれば、中央中空ホログラムに表示されて大丈夫です。
(思ったのですが、会話が進み易いように、村開始と同時に、全員の顔とエントリーネーム(AI PCの場合は製作者の電脳犯罪者の名前も)が、一度ホログラム表示される事にしたいと思います。
都合が悪い方や、いや会話は名前挨拶から派は、言って下さい。
或いは、何かしら表示されないんだ!みたいな事にして下さいまし。)
それでは、天声の返事を失礼しました。
プロ中のみという事でお許し下さい。
/*
後二点。
・イレギュラーがそう多くなっても良くないので、
(内部犯の手で「Babylon」に来る場合は)「NONAME」さんのみとします。
先程と少し話は反するかもしれませんが、全員に確認しなくとも、
世界観をデストロイしない限りは、
・先ずはログで書いてみる精神で行きましょう。
YOU、やっちゃいなYO精神です。
それでは。
―― Babylon 1F ――
噂の力を侮ってはならないが……
噂を信じて不安ばかりを膨らませるのも、良くないな。
[敗者はルール通りに、刑期はそのままで牢獄に戻されるだけなのか。
それとも、噂通りに「戻っては来られない」のか。
そんなことで悩むくらいならば、勝利のために悩む方がよっぽどマシだ。
私は上の階の地図をつくるべくワープゾーンへと一歩を踏み出そうとした――が、何者かに腕をつかまれてその場に引き止められた]
……誰?
[振り返った私はその目に一人の男を映す。が、見覚えがない。
次に中空のホログラムで男の名前を確認する。が、記憶の隅にこれっぽっちも引っかかりはしない]
「久しぶりだなLittleDancer……まさかお前もこのゲームに参加していたとは。あの時は俺が一本取られることになった形だが今回は」
そうはいかない、といったところか。
私の記憶にない顔と名前のうえにそんなセリフを吐くとは、さては小物だな?
[セリフの先を取られた形になってたじろぐ男を一切無視して、掴まれていない方の腕でフレームを展開した。
上部中央には〈Concertino in Blue〉の文字。【Main Program】たる、戦闘用プログラムの名前。
それは、何らかの武器の形ではなく――降り注ぐ雪の形をしている。
私が電脳世界に関する知識を身につけてから最初に作成した、電脳世界に雪を降らせるプログラムを、戦闘用にアレンジしたからだ。
私と男の周囲5メートルほどに、白い白い雪が降る。
積もることも溶けることもない、やがて消えていくだけの雪が]
そんな小物風情が……
――私に気安く触れるな。
[降り注ぐ雪のひとかけらが、私の腕を掴む男の腕に触れた。
その瞬間、男の腕を氷が覆う。
雪が触れたところを起点に、男の腕が凍りついていく。
私や、雪の降るエリア内にいるかもしれない他の参加者達に触れた雪は凍りついたりはしない。なぜなら――男だけを狙った攻撃だから。
慌てて私から腕を放し後ずさる男。雪の降る範囲外まで逃れたところで、叫ぶ]
「……! てめぇ! まだゲームは始まる前だぞ!?」
ああ、分かっている。これ以上危害を加える意思はないよ。
その氷も放っておけばいずれは消える。せいぜい血気盛んな参加者に、凍った腕を破壊されないように気をつけるんだな。えーっと……the shadowとかいうやつ。
[ホログラムで見たエントリーネームを口にして、笑う。
そして、今度こそワープゾーンの中に足を踏み入れる]
「おいどこに行く! 逃げる気か!?」
まさか。あいにく小物の相手をしているほど暇じゃないんだ、今は。
ゲームが始まる頃にまた来るといい。その時にはそっちのこと、思い出しているかもしれないから。……じゃ。
[次の瞬間、私は光に包まれ1Fから立ち去った。
雪は、数秒後には止んでいることだろう――**]
―― →2Fへ ――
/*
NPCの名前……最初はKAGENUIにするつもりだったけどやられ役なのにこの名前は贅沢すぎるだろってことで影からの連想でthe shadowに。
― Babylon 1F ―
[ 少年を見送る。>>54]
……。
[ 補佐AI達を見た。さっきまで鼻歌を歌っていたpierrotはもう歌っておらず、素知らぬ顔。seraphは変わらず不動のまま。]
いきましょう。
[ 雑多な資材置き場としか見えないフロア。空のダンボール箱や意味のない紙類が散乱していたり、廃棄処分間近といった感じのパソコンモニタが▲に山積みされていたり、壁状に箱を積み上げていたりと様々で、物陰に隠れながら攻撃を仕掛ける事も出来そうだった。
一応歩く場所は確保されている。資材と資材の間を、更に歩む。ゆっくりと、確かに。]
[ どれ程歩いただろう。ゴミ置き場を模したポイントに差し掛かった。そこにひっそりと少女が眠っていた。名前は、]
NO NAME ?
[ ゴミの中に咲いた花のように可憐な少女。周囲を見回すが、人影はなかった。まるで誰かが、人が居ない場所にこっそりと置いたかのように。横たわる少女に近づく為、使い物にならない板を踏む。]
『おいおい注意しな。
無闇に近づくと、さっきみたいに危ない目の一歩前に陥るぜ。』
[ pierrotからの忠告。]
分かってる。
でも…
[ 横たわる少女が気になった。]
( エントリーネームが表示されない?)
[ 姿を確認しているのに名前が表示されない(NO NAME)事に疑問は感じたけれど、それよりも少女の顔立ちに意識が向いていた。]
( 私は、この子を……ううん、知らない。
だけど、この子に似てる誰かを知っている気がする。)
[ 近づいても少女は動かないようだ。細っそりした指先を、正体不明の少女へと伸ばす。seraphは傍らから離れようとはしなかったけれど、触れるのを止めようとはしなかった。]
眠っているの?
[ 右手の指先で少女の前髪に触れ、少女の頬にあてた。少女の青い髪が薄い影を作っている。少女の傍らに腰を下ろし足を不揃いに伸ばす。]
あなたは、―――――
[ この少女は誰と似ているというのだろう。]
… … 0 1 …
[ 呟きがこぼれおちる。意図した呟きではなかった。
01。電脳世界をあらわすバイナリ(0と1)を指すようでもあり、誰か、何かの番号にも思える。]
あなたは、だぁれ?
[ 頭を傾けて問いかけてみても返事はなく。]
動かないみたいね。
開始までこのままでいるのかも。
[ 少女は、動く事も話す事もなく、まるで花開く前の蕾のように凝っとしていた。
一度目を瞬き、そぉっと立ち上がる。目の秒針がWを示す。pierrotが、少女に近づいてから立ち上がるまでの様子を、注意深く眺めている事に*気付かずに。*]
/*
順序間違い。
[ 少女は、動く事も話す事もなく、まるで花開く前の蕾のように凝っとしていた。
目の秒針がWを示す。一度目を瞬き、そぉっと立ち上がる。pierrotが、少女に近づいてから立ち上がるまでの様子を、注意深く眺めている事に*気付かずに。*]
― Babylon 3F ―
あー、楽しかった!
[しばらく後、上機嫌で笑顔を見せる少年の姿がそこにあった。
紅に染まった空間――その端では、別の紅色が空間を跨いで広がっていた。
果物の形をした化物が、その中心に転がった塊に群がっている]
バックアップはあるのかな?
[独り言ちながら、塊の傍らにしゃがみ込む。
しばしそうして食餌風景を観察していたが、飽きたのか立ち上がった。
赤黒い空間が収縮して、元の緑色が戻って来る]
そろそろ他に行こう。
まだ行ってないのは、2Fと4Fと……
[呟きながら、ワープゾーンに入る。
選択したのは、2F]
/*
>>51後、没act
「HurtfulHeart Tobeyと話が続くようなら、pierrotからひょんな提案が持ちかけれるかもしれない。*」
/*
&>>51後没原稿
『ちぃといいかい。』
[ そこへ割って入ったのは、さっきまで鼻歌を歌っていたpierrotだった。]
『HurtfulHeartさんよ。ロッテの目玉はくれてやっても良いぜ。』
…な、
[ 補佐AIの裏切りとも言える言葉に、固まる。]
『ただし条件がある。
1つ目は、お前さんの協力だ。
そして2つ目は、参加者の総数が20人以下になった時に、お前さんに目玉を渡す。どうだい?』
[ 暗に、勝敗を一歩譲るような言葉だった。]
―― Babylon 2F ――
遠い昔の物語、捕らわれのお姫様は塔の上――
[複雑な通路を何回か右に曲がって少し直進した先に、現在私がいる部屋はあった。
今は廃れて久しい「紙の本」がぎっしりとおさめられている棚が並んでいる部屋――書庫だ]
ずいぶん手の込んだ作り方をしている――どうせ読む者などそんなにはいないだろうに。
[御伽噺の記された「本」を書棚に戻すと、次に隣の棚にある分厚い「本」――百科事典を手にとった]
――まさか武器に使えとでも?
[角で殴ったら相当なダメージを相手に与えることができそうだが]
……誰がこんな重い物をすきこのんで装備するか。
/*
トビー戦勝手考察
ECLATANT‐化け物、踊り子さん‐トビーで分断される構造になると相性が悪そうだ。
さっさと化け物を氷結するに限る、か。
― Babylon 2F ―
ここは、迷路の階層かな?
[2Fへ辿り着くなりそんな感想を漏らした。
複雑に組み合わさった通路に、そのような印象を受けたのだ。
少年らしく反応するように設計されたAIは、ちょっとした探険気分で通路を辿っては、部屋の中を覗き込み始めた。
マッピングなど意識していないので、その道順はでたらめだ]
この部屋は――あ、先客がいた!
[ばたん、と扉を開けると、本がたくさん並ぶ部屋に辿り着いた。
そこには金色の髪の、初めて見る人物がいた]
/*
ぬっちゃけECLATANT‐トビー、踊り子さん‐化け物ならまだ相性良さそうだが、前に出たがりだからなあ妖精さん。
さて席を外してた隙にトビーがこっち来たぞー!
[百科事典も書棚に戻すと一息をついた]
いずれにせよ、あまり戦場にはしたくない場所ではある、な。
[そして、呟いた通りのことを地図の片隅にメモした。
きっとさっき読んだ御伽噺の内容が、失われて久しい子供時代を思い出させたから。
そう。私の中ではまだ、子供時代は終わっていない。失われただけで。
その時扉を開ける音がした]
『ああっと! さっきの男の子だ!』
[扉を開けた人影を見て、ECLATANTが〈prism〉を表示中のフレームから文字通り抜け出してきた]
『こーんーにーちーはっ』
[そしてその場でくるりと一回転してみせた]
あっ……きみは。
[フレームから飛び出して来た妖精を見て、驚きを示すように瞬く]
ちょっと前に見掛けた妖精、だよね。
[くるりと一回転する姿に、無邪気そうな微笑みを見せる]
その人が、きみの……ええと、ご主人?
[メインのプレイヤーを指す適当な言葉が思い付かず、そんな訊ね方をする]
……ご主人、か。そう言われれば確かにそうだな。
[ECLATANTに代わって私は答えた]
だが私はECLATANTに私のことを「ご主人様」などと呼ばせる気は毛頭ない。なぜなら私は彼女の製作者にして主人である以前に、一個の名前を持つ人間だからな。
……もっとも電脳世界の裏側では、もう一つの名前の方が通ってしまっているのが現状だが。
[顔を知っていたせいか、思わず妖精に向かって話し掛けていたが、答えたのはメインプレイヤーの方だった]
そこの妖精は、ECLATANTというんだね。
それで、あなたの事はなんと呼べばいいのかな?
世界の裏側では有名人みたいだけど、表の名前も裏の名前も、ぼくは知らないんだ。
[興味を引かれている事を示すようなきらきらとした瞳で、女を見詰める。
この部屋には壁と天井が設定されているので、中央のホログラムは見えない]
/*
そしてエントリーネームは、最初はポップアップ方式だったの。(>>#14後半)MMO系でよく見るタイプの。あとで描写すれば良いわよねと、細かく書かなかった村建人のミスね。
有名人、か。
[きらきらとした瞳は軽く受け流すことにする。
相手が子供だろうと、その表情に裏がないとは言い切れない。――AIならば、裏はないのかもしれないが、私はまだ目の前の子供がAIだとは知らなかった]
表の名前はCarole Redfeathersで、裏の名前は――LittleDancer of Redfeathers。あまりにも長すぎるために普段はLittleDancerと縮めて表記しているがな。
そんな風に呼んでくれればいい。
[逃亡生活を始めたばかりの頃はいくつか偽名も使っていたのだが、結局捨て去ったっけか]
私の方からも質問させてもらうが、
――雪は好きか?
[偽名は捨てたが、相手に最初にこう訊く流儀は、捨てられずに今も私と共にある]
Carole Redfeathers――LittleDancer of Redfeathers。
そう、キャロル、だね。
[二つの名を口に出して復誦し、ファーストネームと思しき部分で読んだ。
人を二つ名で呼ぶ習慣は、少年にはない]
雪……うん、好きだよ。
[質問されて、余り間を置かずに答える]
と言っても、本物の雪は見た事ないけどね。
雪で人が死ぬ事もあるって本当?
[自らを人間だと言ったキャロルに、無邪気に問うた]
― 1F ―
Nymphaea…―――。
[ ゴミ置き場の下まで降りきった後、何かを持つように両手を胸前に。仄かな光が漂い集まる。]
……。
[ X、Y、Z…目の秒針は動いてゆく。Zを指し示した時、仄かな光は両掌の中に花をうみだした。睡蓮の、花。]
私はこのプログラムの使い方も分からないのね。
[ Clock-eyeを細めた。螺旋を描くように、手の中の花とは別に、睡蓮の葉と花が現れ身体の周囲の空間を彩る。Clock-eyeを閉じて。そして、プログラムの起動を終われば、光も幻想的な睡蓮も消えて。後に残るのは背後のゴミ置き場。]
LostOne. Charlotteは、NONAME (名前を入力してください)を一度振り返った後、別の場所へとゆっくり歩いていった。傍らには補佐AI達が控えて。*
『本物の雪を見たことない? 何でだ?』
[ECLATANTがさらっとそう問う傍らで私は考える。
雪が降らない地域の者か、雪が見られない環境の者――たとえば電脳世界の住人たるAIとか?
だが少年が何者か、それは今のところ私にとってはどうでもいい]
そうか、雪が好きか。それはいいことだ。
[雪で人が死ぬこともあるとは本当か、という問いには]
ああ……雪崩に巻き込まれたら死ぬだろうな。
[質問の意図が分からなくてそれだけを答える。
この子供は「私は雪で敵を殺すことができる人だ」とでも思っているのだろうか]
見ただけじゃわからないかな?
[自分に問い掛けた妖精の方へ視線を向け、首を傾げる]
ぼくはAIだよ。だから電脳空間の雪しかしらないんだ。
それに、ぼくがいた区画では、雪は安全な量しか降らなかったしね。
[キャロルの短い答えに頷いて]
そう、そこでは、雪崩で人が死ぬっていう設定はないんだ。
やっぱり、外の世界の雪とは違うよ。
『あーAIかー。……やっぱり探査モードじゃないと人間とAIを見分けられないのは不便じゃないかー?』
私はそうは思わないが?
[一瞬だけECLATANTに向き直ってそう答えると、私は再び子供の方を向いた]
ああ、違う。ここでは雪の降る量も時間も、自由に設定できる。
なかなか悪くない。いや、むしろ「凄くいい」と、初めて雪を降らせるプログラムを作った時に思ったものだ。
私は電脳世界の一区画に雪景色を作り上げた。そして、これだけは壊されたくないと願い続けた。
しかし――ある時、侵入してきた何者かによって、雪景色は壊されていた。
白い白い風景が、赤黒く塗り替わっていた。
[その時の気持ちを思い出して私は軽くうつむいた]
だから私は決めたんだ。
二度とあんな思いを味合わないように、電脳世界に雪は降らせても雪景色は作らないことと、
あんなことをしたやつはきっと雪が嫌いなんだろうから、雪が嫌いと言うやつはまとめてぶちのめしてやろう、と。
[かといって、ゲームが始まったなら、雪が好きだと言ったこの子供にも、手加減する気はない]
/*
無理矢理トビーの製作者と因縁フラグを立ててみた。
ただこれ分かりにくそうだなー分からなくてもいいかなー
へえ……雪を降らせるプログラム。
あなたが作ったの?
[自分の区画に降っていた雪と、彼女の作ったそれが同一かどうかはわからなかった。
首を傾げる少年の前で、キャロルは過去を語り、そして俯く。
赤黒く――と聞いた時に何かに気付きかけたが、表面には表れない]
ふうん。雪景色を壊されるのは嫌いなんだね。
一度壊されただけで、雪景色そのものを作らなくなってしまうなんて。
[少年はにっこりと、無邪気に見える顔で笑う。
雪が好きだという言葉に嘘はない。
けれど少年に埋め込まれた破壊衝動は、美しい景色さえも容易に壊してしまう――それだけのこと]
ニンゲンの言う事は面白いや。
じゃあ、またねキャロル。
……あ、ぼくの名前はトビーだよ。
[少年はキャロルに手を振ると、書庫から駆け出していった**]
[最後にトビー、と名乗った子供を見送ると、私は再びうつむいた。
その表情はたぶん、叱られてしゅんとなっている子供そのもの]
だって、その一度のせいで、おばばにはこっぴどく叱られるし、みんなは慰めてはくれたけど、……結局誰もあの景色を褒めてくれなかった。
誰かに見せる前に壊されたから。
私に、力がなかったから。
『へえ……キャロルは褒めてもらいたいのか? 〈Redfeathersの子供達〉に』
[私は半ば無理矢理笑って頷いた]
……正確には、認めてもらいたい、かな。
[誰が雪景色を壊したのか。
組織内で独自調査は行われたが、結局誰がやったのかは分からずじまいだった。
分かったことは、
そいつはあの雪景色に侵入して、あの雪景色の中フルートを吹いているだけだった男の子のAIに「破壊をさせるプログラム」を送り込んで、自らの手を汚さずに雪景色を壊した――それだけのこと**]
[誰が雪景色を壊したのか。
組織内で独自調査は行われたが、結局誰がやったのかは分からずじまいだった――**]
― 回想/電脳世界の独房 ―
「……。」
LOGIC
[ 電脳世界の独房の中、ベッドに腰掛けた電脳犯罪者――盲目の時計職人と呼ばれし、LOGIC――の膝に頭を乗せ、目を閉じる。両手はそっと顔の近くに添えて。]
これがあなたの電脳世界でのからだ
[ 無言。蒼い髪に置いた手の感触。静謐。厳密には言葉は不要。]
……。
[ 何百年でも待てた。数千年でも待てた。刑期の終わり。彼が望む限り。彼が解放されるその時まで。けれども、彼は「私」の体を作った。]
[ 言葉は不要だった。全ては語られていた。語られなかったのは、これからの事。持たされたプログラムの事。
やがて時は来たりて、独房の扉=塔へのゲートが開かれる。]
行ってくるわ。
[ この独房に「体」が作られてから、ずっと彼の膝元に居た。永遠分の邂逅にも似ていた。膝に置いた手に力をこめ、立ち上がる。]
〔charlotteが立ち上がると、LOGICは黒く覆われた両手を両側に掲げる。二つの水晶◇◆、精緻な気配、解放される専用兼補佐の二体のプログラム。「塔のゲート」の光に影が伸びた。少女の歩みと共に、小男と熾天使という不似合いで吊り合いのとれない二体は歩む。輝ける「塔のゲート」の光に、三つの影が呑まれた。残るは、LOGIC一人。〕
「……。」
〔やはり、独房に在るのは沈黙だけだった〕
/*
DATA:〈子供達〉三人のこと
最年長の男の子がWから始まる名前でー、色々未定。
お姉さん的存在の女の子がステラって名前でー、二つ名はSoundDesigner of Redfeathers。
キャロルと最も歳の近い男の子がLから始まる名前でー、時計職人さんに憧れて〈Timepiece〉シリーズを作ってた。
つまりステラで入ればもれなく踊り子さんと因縁フラグが立つよ!
― 現在/1F ―
「the shadow」…、
あなたと同じように誰かと交戦したのかしら?
[ 傍らの熾天使を見上げて、その男を、凍りついた腕を見つめる。それが気に障ったのだろう。その男は、苛立ちながら話しかけてきた。]
「てめぇ、何じろじろ見てる。くっくく、知ってる。知ってるぜ。お前、「盲目の時計職人」に作られたAIらしいな。」
[ どこかで情報を手に入れたのだろう。けれども、周囲に居た他の者の注意は惹いたかもしれない。]
「落ちぶれたもんだよなあ。こんな、なよなよした外見のAIを組むたぁ。こっちのでかい奴の方が、エントリーに相応しいんじゃねぇか?なあ?」
[ 腕から、その男の顔を見つめた。男は周囲に同意を求めるように嘲笑っていた。特に特徴のない顔をしており、LOGICと彼が出遭った事もない。]
― 4F ―
[ワープゾーンに戻り、階層を移動する。
辿り着いたのは、最上階と思しき場所]
――外だ。
[その階層に壁がない事に気付くなり、呟いた。
外、と言ってもその空間は真っ暗で、遠くが見渡せる訳ではない。
手近な縁に近付くにつれ、noiseのようなものが次第に大きくなる。
――なんの事はない、それは雨音だった]
……雨。
[腕を伸ばし、掌に雨を受ける。
微弱ではあるが、それは攻撃プログラムのようだった。
塔の外に出る事は、余り歓迎されてはいないらしい――そう判断すると、手を屋根の下に引っ込めた]
HurtfulHeart Tobeyは、村人 に希望を変更しました。
― 1F ―
[ 嘲笑う男へ、微笑みながら告げた。]
LOGICは間違えないわ。
[ 男は、邪気も悪意も感じられない笑顔に、顔を顰めるようにし、]
「良いとこ、セクサロイド用の顔ってt―――」
[ the shadowは最後まで言い切れない。顔面に、seraph−熾天使の拳がめり込み、床へ一番短い距離で叩き込まれた。]
【侮辱と相当】
『ああ。口は災いの元って奴だな。吼える犬は何とやら。ロッテ、こんな奴と話すだけ無駄だ無駄だ。相手の実力くらい、確認しとくんだな坊主よ。』
[ pierrotが、お手上げだとばかりに両手をあげる。]
― 1F ―
「痛ぇ、痛ぇじゃねぇか、このXXXX。」
もう良いわ。
[ 頭を左右に振って、その場を過ぎようとした。だが、]
「腕がよぉ、折れちまったじゃねぇか!どうしてくれんだ、こら。」
[ どうやら凍りついた腕が砕けてしまったらしい。]
『お前さん。最後の忠告だ。止めておきな。お前さんの腕がどれだけあるか分からんが、「盲目の時計職人」のAIと知り、今の攻撃を回避も出来ないなら、お前さんの負けは決まったも同じだ。
そもそも、ゲームに勝ち残る事すら出来んよ。』
[ 哀れむように真摯に。その実、相手の激情を煽るような抑揚で、pierrotは悲しい声音でthe shadowへ話しかけた。]
「うるせぇ!!!」
[ これくらいの煽りで逆上するのなら、そもそも話しかけもしなかったのだろう。the shadowは、既に待機状態に入っていたプログラムを起動し、攻撃を仕掛けてきた。]
― 1F ―
[ 僅かな硬直。pierrotが手を引く。]
『ロッテ、こっちだ。』
[ 二人と、the shadowの間には、seraph。
the shadowが仕掛けてきたのは、名前通りの「影」。
長く伸びながら相手を補足しようと床を奔る「影」を、熾天使の足が、床を砕きながら踏みつけ縫い付ける。]
【――】
[ 赤いゴーグル>>4は周囲全ての光景を反射している。「影」が怯んだように撓んだ瞬間、熾天使の躯は宙を駆け、一足の元にthe shadowの元へ辿りついていた。]
「ひっ、」
[ 次なるプログラムを起動。上下から、巨大な鉄の円柱が突如現れ、熾天使を押しつぶそうとする。熾天使は両手で、上下の柱を押し留め、横方向に一回転しながら蹴りを放つ。]
[ その勢いのまま柱を抜け、よろめいたthe shadowへ追撃。破壊に特化された拳が、相手の頭を捉える。]
「ぐっ、」
[ the shdadowが間一髪避け、頭を掠ったに留まった。]
「お、おい…。おい、お前ら。俺達、同盟を組んでただろ?
な、助け合おうぜ。な、なあ!」
[ the shadowは慌てふためきながら、後退しつつ、周囲の参加者へと話しかける。渋い顔をしながら、幾人が嫌そうに首を振る。]
「くそっ、お、おいお前。あいつらも俺の仲間だ。
俺をやるなら、あいつらからにしろ。な?」
[ 挙句の果てに、the shadowは、仲間達を先にseraphに襲わせようという言葉をseraphへ向かって告げ始めた。the shadowは仲間達を巻き込もうというように、更に後退する。]
【――】 セラフ、
[ pierrotに手を引かれながら、補佐AI−seraphへ呼びかける。]
[ seraphの破壊に特化された拳が相手の鎖骨を打ち砕く。]
ま…待って。
[ 補佐AIが、自分の言う事を聞いてくれるのではないかという期待や希望は呆気ない程、今、seraphが砕いたthe shadowの鎖骨と同じように、砕け散った。それから先の戦いは、随分と一方的な戦いだった。ゲーム開始前に脱落したthe shadowの目論見通り、確かに仲間は戦いに引き込まれはした。]
− target lose −
− target lose −
− target lose −
[ 同じ言葉が続けて周囲に流れる。エントリーされた参加者は、破壊が確定した瞬間、黒い影に変化し、逆回しインターレースのように走査線が走り、最後には消えてしまった。]
待ってったら!
[ pierrotの手を振り払いseraphの元へ走り寄ると、片腕を抱きかかえる。けれども、seraphは重さを感じていないように軽々と移動する。]
もういいから。まだ開始じゃない。開始じゃないのよ?
[ 戦いに参加しなかった周囲の参加者の視線が殺気と敵意(幾人かは興味)を帯びたものに変わっている。このままでは、ゲームが開始したとしても集中攻撃を受けてしまいそうではないか。]
…ッ、やめて!!!
[ 必死でseraphに呼びかける。
白と赤を基調とした熾天使は止まらない。]
お願い。やめて。やめてよ。やめてったら…。
[ 声が悲痛さを帯びた。seraphは、冷徹に一切の慈悲なく周囲を粉砕するべく攻撃を繰り返す。]
− target lose −
[ seraphは、最後の交戦者の頭を床に叩きつけて破壊していたが、その言葉が流れると、ようやく止まった。seraphの片腕を抱えていたが、ずるり、と体が滑り落ちる。痛い程の沈黙。刺さる視線。]
LOGIC―――、私に何を求めているの?
[ 唇が蒼ざめる――人間のように表現するように作られた一つ――。]
(どうして従わない補佐AIを作ったの?)
[ 製作者に間違いはないと知っている。けれども、意図が掴めなかった。]
―― Babylon 2F/廊下 ――
[――認めてもらう。
思えば逃亡生活中に、金に少なからぬ執着を見せていたのは、認めてもらいたいがためだったと思う。
あの3人と同じになれば、認めてもらえると思っていた]
ウォルター、ステラ、レオナルド。
それが彼らの名前だ。
[廊下を歩きながら、私はECLATANTに過去の一片を話していた]
あの3人は〈Redfeathersの子供達〉の中でも、飛び抜けて高い電脳力を持っていて、
そして全員が12歳を超えていた。
――私のいた組織では、12歳になると、脳を電脳化するか否かを選べたんだ。
そしてあの3人は、電脳化する方を選んだ。
『脳を電脳化? そしたらどうなるのさ?』
結果、〈子供達〉は全員持っている、メガネの形をした端末を使わなくとも電脳世界にアクセスできるようになった。
彼らは姿かたちは子供だったが、機能的には大人だったんだ。
『さあさ、見世物はこれくらいだ。
俺達はそう心は狭くない。
頭の良い奴なら何を言ってるか分かるな?』
[ 何時の間にか、pierrotは周囲に向かって、二度パンパンと手を打ち鳴らし、演説を始めている。敵対するのが賢いか、それとも……と聞こえていたが、今は関心がなかった。現状の場を収める為の道化師の話とも、今は察し切れなかった。おどければおどける程、張り詰めた空気を温ませるのに非常に良いとも。
一段落ついた頃、seraphの腕に縋りつくように立っていた姿勢を戻す。]
【貴方の身が安全で何よりだ】
……。
[ seraphが一言そう言えば、僅かに困惑めいた表情を浮かべ、補佐AI達とワープゾーンへ入り移動した。]
[しばらく雨を眺めていると、どことなく憂鬱な気分になった。
心なしか、ピンクのハートも青色を帯びる]
どうして雨を見ると沈んだ気分になるんだろう。
ニンゲンの子供はみんなそうかなのかな?
[時折『人間らしい』感情の動きに、理解がおいつかない事がある。
大抵それは、自分のいた電脳世界では体感出来なかった現実によるもの]
現実世界の雨は、攻撃プログラムなんかじゃないのに。
それとも、現実でもやっぱり当たると痛いのかな?
[つい現実世界へ思考を持っていったのは、先程ニンゲンと話したせい*なのだろうか*]
[そう。12歳を超えていた彼らは、組織の内情を知っていたはずだ。
しかし私を初めとしたまだ12歳に満たない〈子供達〉の前では、普通の子供のように振舞っていた。
今思うに――彼らは、私達の相手をしているよりは、組織の仕事に協力したいと思っていたのかもしれない。
大人になりたくてもなれない、そんな子供達]
彼らは戯れに、あるいは自分達の力を見せ付けるために、町にやってきたばかりの〈子供達〉を試した。
[町――組織の本拠地があったところ。
私が連れていかれたのは9歳か10歳の時]
たいがいの〈子供達〉は、彼らの試しを打ち破れず、彼らの力に屈した。
だが私は打ち破ることができた。結果、彼らから降りかかる火の粉を更に強めることになってしまった。
数日後、果たし状が届けられてね。
私は一人で彼ら3人を相手にする羽目になった。
/*
ああ……数字と漢数字がごっちゃに。なんてこったい。
そして小物にしちゃったせいでかっこ悪く倒されることに……まじでごめんおわびにHYPER譜面やってくる
/*
列車村第二弾やらないかなー……
メモ・〈prism〉の第二機能:フィールドの「バックアップ前」の状態をなんとなく再現できる
/*
伝書鳩からさらにメモメモ。
踊り子さんにとって力とは誇示するもの。
力を誇示するためには相手を倒してはならない。
うまくまとまらないけど、暢気なお手伝いさん的性格なら一発殴っておとなしくさせていた。しかしそれをしなかった。なぜなら暢気なお手伝いさんとは力に対する考え方の違いが……と、こうなる。
HYPER譜面はクリアできなかったー。
NONAME (名前を入力してください)は、人狼 に希望を変更しました。
6人目、Chlonoise Vincent がやってきました。
Chlonoise Vincentは、人狼 を希望しました。
―1F―
[男は、部屋の壁際に座り込んでいた。
広い部屋ゆえ降る雪は此処までは届かなかったが、the shadowなるハンドルの男の腕が凍りつき、そして砕けるのを囃すでも野次るでもなくただ静かに見ていた。]
[傍らには女がしずと従えている。
否、正確には女性型AIか。焦茶の長いワンピースにエプロンドレス、亜麻色の髪を編み頭の高いところで纏めて白いフリル付きのヘアバンドで押さえた女中の容貌に造られている。]
[男女は目の前の交戦に対して是も非も唱えず、the shadowが助けを求めても応じず、敗北するthe shadowへCharlotteが叫ぼうとも敵意は向けず(僅かな興味はあったが、すぐに打ち消えた)pierrotの口上にも動きは見せず。ただ無関心にそこに居た。]
[時が過ぎ、gameが始まるのを待ち続けている――**]
/*
遠征の新幹線の中からおはようございまzzz
ロリショタが猛威を振るう中メイドロボを連れて胡散臭い眼鏡がやってきたよ。
リアル事情で序盤寡黙りますがくろのいず頑張ります。
反則じゃなく反則するのが難しいなあ。
共闘はするかしないかわかりますん。
/*
度々失礼します。
ようこそ、ヴィンセントさん。「Babylon Heterotopia.」へ―――。
質問です。明日開始予定日ですが、
1.少人数(48h進行)ですが、当初の予定通り開始しますか?
2.それとも、もう少し人が集まる事を期待して暫く待ちましょうか?
現在編成は標準編成。変更はしないつもりです。
(編成はこちら参考。現人数は霊狩なし。http://melon-cirrus.sakura.ne....)
1−もし、このまま開始する場合は【5日夜に自動更新(23:00)で開始します。】
2−待つ場合は、二日間(12/7)〜廃村日(12/9)の間で待ちかなあと思っています。
ご意見をお寄せ下さい。
もう一点。
更新時間は、現在23:00ですが大丈夫でしょうか?
参加者の状況によって、少しズラす事も考えているので希望があれば言って下さい。
7人目、Kenneth "thenoise" がやってきました。
Kenneth "thenoise"は、おまかせ を希望しました。
−1F−
−Timetable >>65 - >>89 −
(ザザッ)。
いーいザマだなぁ、おい。
えぇ?いいザマじゃァねぇか、おい。なぁ、兄弟?
[野次馬の中からふらりと歩み出た男が、女に絡んだ挙句、片腕を凍りつかせる羽目に陥ったthe shadowに、なれなれしく声をかけた]
いーいオンナだったもんなァ。(ザザザ)。
諦めろ。お前ェにゃァもったいなすぎるいいオンナだ。ありゃァ。(ザッ)。
[男が笑うたび、その口からは笑い声ではなくノイズ音が漏れる]
『…てめぇ。ケンカ売ってんのか?ああ?ノイズヤローが』
(ザザッ)バカお前。
ばっか野郎手前ェ。
手前ェごときド三流のへぼアバターなんざブッ壊したところでオレッチ様ァこれっぽっちも満足できねーよ。
やるんなら、そーだなァ。あのオンナ。あのオンナくらいの上玉にお相手願いたいね。(ザザザザザ)
[下卑た笑みを浮かべて眺める視界にthe shadowの姿はなく、去っていった女の後姿を追う]
まァ、もっとも?
手前ェがどーしてもっつうんなら相手してやってもいいが?
そん時ァお前ェどーなるか…分かんだろォ?なぁ、おい。分かっちゃってんだろうな兄弟?
ちょっとの間とは言え、一緒に仕事した仲だもンなぁ?(ザザザザザ)
[笑い声とともに、男の姿が歪み、ノイズが走る。the shadow の表情が明らかに狼狽したものに変わった。それは、男のMain Program の起動を示していた]
(ザザッ)。
そーそー。それでいーんだ。手前ェは。
まァ、仲良くやろうぜ。(ザッ)なァ兄弟。
(ザザザザザッ)
[なお腹に据えかねた様子の the shadow の背中をばしばしと叩く。
それで興味を失ったかのように、出てきたときと同じくふらりと野次馬―あるいは徒党―の群れの中へと戻っていった。
the shadow の怒りと苛立ちが、なお一層煽られたことなどお構いなしに]
−Timetable >>94 - >>96−
[目の前で、the shadowがいいように破壊されていく。その様を、男は実に楽しそうに、ニヤニヤと、眺めていた]
(ザザッ)ンだァ。威勢いいじゃねーか犬っころ。
[犬っころ。人に使われる走狗と揶揄して、男はAIをそう呼ぶ習慣だった]
(ザザザザザ)。
手前ェ。こらバカ野郎、手前ェ。
あんまり、そうやって(ザザッ)楽しそうなことやってんじゃァねぇぞ犬っころ。(ザッ)。
オレッチ様がせっかくこーやってわざわざお行儀よくガマンしてんだっつーのに手前ェ様ときたらまったく。
(ザザザ…)
(ザッ)
[the shadowの仲間と判断されたか(まぁ、それも間違っちゃいなかったが)、あるいは嘲るような笑いが敵意に映ったのだろうか。屈強な姿をしたAIは、容赦なく男に拳を振るう。男の上体がいともあっさりと弾けとび、ノイズに変わった]
− target lose −
/*
メイドさんキター!!
に、しても、人少ないよなあ。
個人的には人来なかったらこのままお流れでもいいとかなんとか。
人集まらないの、複雑そうだから?
ナカノヒトは設定スキーだからこれくらいなんてことないけど、プログラム何個も設定するのって「普通」めんどいのかな?
― 4F ―
[雨を眺めるのにも飽きたのか、再び移動を開始する。
このワープゾーンから行ける所は一通り回った。
実際には地下にもう一階層あるのだが、それはこのAIには預かり知らぬ事である。
別にマッピングをしている訳ではなく、思考回路の赴くまま巡っているだけなので、躍起になって隠し扉を探すような事もない]
[そして選んだ行き先は、最初に少年のAIが起動した場所であった]
― 1Fへ ―
−Timetable >>98 - now−
(ザザッ)
[破壊を行っていたAIが制止され、ほとぼりが冷めたころになって、辺りを漂っていたノイズがふたたび男の姿を形作った。 その口元には、依然ニヤニヤと笑みが浮かんでいる]
(ザザザッ)。
くだらねー。くだらねー茶番だなァ。
(ザザッ)どーせケンカ売ったんだからなァ。
全部まとめてブッ壊しちまやよかったのになァ。
(ザザザ)。
まぁ、そしたらオレッチ様がブッ壊す分がなくなっちまうから、こっちの方がありがてぇか。
[黒服のAIの口上を聞くともなしに聞きながら、男は先ほど制止をかけた少女の姿のAIへと目を映す]
あいつァぜひともこの手でぶっ壊してやりたいなァ。
(ザザッザザザザッ)
― 1F ―
[再び戻って来たその階層は、出て行く前よりもどことなくざわついているようだった。
どうも、少し前に参加者同士の衝突があり、幾人かが敗北により消えてしまったらしい。
当事者の姿は既になく、それが少し前に言葉を交わした少女――正確には、その補佐AIであった事には気付かない]
盲目の時計職人?
[その名は頻繁に話題に上ったが、現実世界に疎い少年は、特に興味を持つ事はなかった]
−1F−
あー……飽きたな。
[黒服の口上も終わり、ユカイな厄介ごとを振り撒いてくれていたthe shadowも破壊済み。いかんともしがたく、退屈だった]
あーあ、さっさとおっ始めてくださらねェもんかねぇ。
そうしたらよゥ。ブッ壊しまくり天国だってのになァ。(ザザッ)まぁ、楽しみにしとくかね。
[ぼんやりと呟きながら、酔っ払いのようにふらふらと、ワープゾーンへと足を向けた。少なくとも、ここにじっとしているよりは暇も潰れるだろうと期待して]
時計……?
[そういえばその単語には引っ掛かるものがあった。
確か、さっき――]
うわっ
[memoryを探る事に集中していたため、ふらつきながらこちらへ近付いてくる男とぶつかりそうになった]
……酔っ払い?
[ある種の飲み物には"alcohol"というプログラムが組み込まれていて、体内でそれが起動すると、あのような歩き方になるのだ――という知識を、memoryから引っ張りだす]
どこかにお酒でもあったのかなあ?
[首を傾げ男を見る。砂嵐のような音が、聞こえた気がした]
あぁん?ンだァ。ガキ、手前ェも犬っころか。
[ワープゾーンへの道すがらに、そこから出てきたらしき少年の姿のAIに出くわした]
なンだなンだ犬っころはお前ェみてぇなのとオンナばっかりか?
どれどれ…
[少年AIの意思などお構いなしに、しげしげと眺め回す。もとより相手の心情など慮る性質ではないし、相手が"道具"であるならなおさらだった]
……合格。
おぅ、手前ェ、ガキ、簡単に壊されんじゃねーぞ。
そンでゲームが始まったらオレッチ様にブッ壊されろ。
(ザザザザザザッ)
いいな?分かったな?そんじゃァな。
[上機嫌に高らかな笑い声を上げると、少年AIの頭を強引になでるようにして、それからふらりとワープゾーンへと、ふたたび足を進めた]
犬?
[擦れ違いざま、酔っ払いのような男にそう言われた]
ぼくのどこが犬なの?
[揶揄だとは気付かず、純粋に疑問を持ったという風な調子で訊ねる。
その問いは聞こえたのか否か、男はこちらを眺め回して来た。
その間は、理解不能を示すような表情で突っ立っていた]
え、やだよ。壊されるより壊す方がいいもん。
[男の勝手な要求に抗議するが、男の方はと言えば、笑いながら頭を撫でて来る]
わけわかんないや。あれもニンゲン?
[理解出来ないもの=ニンゲン。少年の中の図式に当て嵌めた]
―1F checkpoint.>>103―
[ざらざらとnoiseの笑声を漏らす男が進み出る。
ふらり泥酔じみた足取りには嫌悪を交えて眉を少しだけ動かしたが、やはりそれについて自らがどうこうしようといった動きは見せない。
有象無象のアバターやAIの中に紛れ、動向だけを目で追った。]
―1F JUST NOW―
[ワープゾーンが小さな電子スパークと共に少年の姿を形成する。
ハートを浮かべたそのAIは何かをmemoryから探ってでもいたのか、そちらに歩み向かった男とぶつかった。
視線だけを向けて様子を見れば、一言二言言葉を交わしている。
だが、内容にまで聞き耳を立てるほど二者に興味はなかった。]
理解に苦しみますね。
[ワープゾーンに消える酔っ払いを見送ってぽつりと呟く。隣の女中AIも頷きを返した。
男が電脳空間の通路に消えれば、また何事もなかったように1Fの隅に座りこんだまま。**]
― 3F ―
[ ――― 光 ―――
ワープゾーンに満ちていた光が消える。塔の3Fは、新緑に満ちたフロアだった。樹木が繁り、明るさを感じた。ゆっくりと歩みを進める。視界の中では、遮蔽物は植物以外ないように思えた。]
……。沢山の言葉と意志が渦巻いているわ。
[ Clock-eye。時計盤は時を刻んでいる。注意を喚起したままで、離れた事に不安を感じる。まるで人間のように、感情が揺れる。]
( the noise。)
[ 思い起こす。1F/ワープゾーンの前で、何故か注意を引いた顔。the noiseというエントリーネームの参加者。]
何故かしら……。
( さっきの少女もだけど、彼も。
似たような顔の人物を知っているような気がする。)
[ 製作者の脳内で知った訳ではなく。何時か、何処かで。]
私は、だぁれ
[ 目映い新緑の空間に、暫し目を閉じた。
少女に話しかけた時と同じような声音で呟く。]
ここの光は私には強いみたい。
[ 記憶におぼろげに残る*静かな光*が欲しかった。]
―― Babylon 3F(>>116の少し前) ――
[翠緑の空間。
今までに訪れたフロアとは趣の異なる風景が目の前に広がっていた]
『……眩しいな。アタシには合わない場所だ』
[そう言って顔の前に手をかざすECLATANT。
それはそうだ。私はECLATANTを「明るい森」の妖精として設定した覚えはない。
うっそうと生い茂る木々が太陽の光を覆い隠す「暗い森」の方が雰囲気的に合っているだろうが――かといってそこに住まう設定でもない]
『ここじゃあアタシの輝きが消えちゃうよ。……消えたところでアタシの力には何の影響もないとはいえ』
それはそうだ。テーマパークの夜間パレードの列に混ざって気ままに飛んでいる方がお似合いな妖精にしようと思っていたからね。
[名前の由来は「輝き」を形容する言葉。
幻想世界の闇夜を照らすような]
[ワープゾーンを離れて、マッピングしつつ歩き、正方形の広場のような場所に出たところで立ち止まった。
翠緑の風景の中央中空に、他のフロアでも見かけたホログラム]
『やかんぱれーどってなんだよー? 知識にない言葉を使うなー! さっきの話に出てきたはたしじょうって言葉も分かんなかったし!』
なんでも、「果し合い」を要求するために送る手紙(Mail)らしい。
『はたしあいって何さー?』
…………。ああもう!
果たし状のせいで私はあの3人と戦う羽目になったってことは分かってるだろう? なら問題ない。余計なことは訊くな!
『そりゃそうだけど……まったくややこしいもんだね、手紙(Mail)にもいろんな種類があるってのは……ああっと!』
今度は何?
『1Fから光点がいくつか消えたよ!』
……は?
それは……他のフロアに行ったということじゃないのか?
[呆けたような表情で私はホログラムを見上げた。
そこには私の推測が外れだということが示されていた。
ホログラムの、塔を表示する箇所の横に、「脱落者」の名前が表示されていた。その中には先ほど私に食ってかかったthe shadowとやらの名前もあった]
……本当に塔から「消えた」ということか?
『おそらく。なんというかあほみたいだ! ゲームが始まる前に脱落するなんて!』
[愉快そうに笑うECLATANT。だけど私は笑えなかった。
奴らは間抜けにも脱落させた者の怒りを招いてやられたのか。
それとも脱落させた者は無差別に奴らを襲ったのか。
そのどちらであるかを探るべきか、それともマッピングを優先させるべきか。
私は迷って、しばしその場に立ち尽くしていた――**]
/*
>>120
『なんというかあほみたいだ!』
その言葉、そっくりそのままナカノヒトに返ってくるーーー
曲はいかすからね! 珍しいジャンルだけど!
/*
ようこそ、ケネスさん。「Babylon Heterotopia.」へ―――。
貴方のような人を待っていました。
ご意見を拝聴しました。キャロルさんの仰るように、11人居て欲しい気持ちがありますので、もし皆さんが大丈夫なら、
(A)廃村日開始ルートで行きます。
ただし、もう少し早い方が良いなら、(B)7日開始ルートを考えています。
((A)が厳しい方や嫌な方がいれば、(B)ルートになると考えて下さい。)
更新時間については、
【皆さんが良ければ24:00更新】
【体力・時間が辛いという方がいれば、23:30更新で決定とします】
気遣いせずに自分の状態は言って下さいね!
ヴィンセントさんやNONAMEさんも、時間的なあれこれがあればどうぞ。
/*
正しくは、>>#19「キャロルとヴィンセント」だったわね。
ケネスの中の人は、どこか知ってる人の感覚がするわ。
leehaさんや先日出遭ったばかりのtの方って可能性もあるけれど。前者は、休養モードだから違うかしら。
― 1F ―
[ワープゾーンに入る酔っ払い男を見送った後。
ふと、部屋の隅に座り込む男>>115に気が付いた]
おじさん。何やってるの?
[男に近付いていき彼の正面に立つと、無警戒な様子でひょいとしゃがみこむ。
尻を付けなくても、既に男の方が目線は高い]
そこのお手伝いさんは、おじさんの仲間なの?
[傍らの女中を指差し訊ねる。
男の傍を離れぬ所を見ると、対等の仲間ではなく補佐AIなのだろう]
― 3F ―
[ 静かな光。青白く〵空白〵――]
……。
[ 白い指先を、繁みの先端の葉に触れさせながら、中央へ向かい歩む。どこか、落ち着ける場所を探すつもりだった。]
[男から返事はあっただろうか――周囲に無関心そうな表情からすると、望みは薄いかもしれない]
おじさん、詰まらないの?
[最後にそんな問いを発すると、少年は立ち上がり駆け出した]
村の設定が変更されました。
[少年AIが目の前にしゃがみ込む。低い姿勢に合わせるように目線だけを下げた。]
――何かをしているように見えるのなら、奇妙な思考プログラムをしていますね。
[game開始を待つのみだった男は皮肉って微かな笑みを返す。]
彼女を仲間と呼ぶのは適切ではありません。パートナー、とでも言えば良いでしょうか。
[傍らの女中AIは少年の言葉にも男の言葉にも動かない。ひたすらにそこにあるだけ。]
[簡素なうえ明確な答えは返さない男の返答は少年の気には召さなかったかもしれない。
詰まらないのか、と問われた。]
いえ、別に退屈なわけでは。
[ゆるく首を振ってそう返すが先か、少年が駆け出すが先か。
少年と別れ再び一人に戻った男は、小さく息をついて目を伏せた。**]
−1F−
−ゴミ置き場−
[ふらり、ふらりとゴミ置き場を歩く。酔っ払いのような足取りは周囲の光景と合わせて、浮浪者のようにも見えた]
(ザザッザザザザッ)。
あァいーねぇ。
この感じ。ゴミくずどもが寄り集まってるこの感じ。
いぃじゃねェの。どうにもたまらなく落ち着くじゃねェの。
(ザザ…)
[ばさりと無造作に、ゴミの山へと身を預ける]
……あァン?
ンだァ?
[その目がふと、横たわる青い何かに止まる。身を起こし、けだるげに近づいた]
ンだよまぁた犬っころか? いや、こんなとこに捨てられてんならやァっぱごみくずかァ?あァ?
おぅ、手前ェ。どうなんだっつぅんだ、手前ェ、おい。
(ザザッ)
[言葉とは裏腹に、ニヤニヤと笑みを浮かべたまま、横たわる少女のようなAIアバターの襟元を掴み、引き寄せる。
ごく間近から、その顔を検分した]
はァん?なぁるほどなァ。いいぜ。
オレッチ様が手前ェ様を起こしてやらァ。
(ザザッ)。
そンで手前ェ。おぅ。手前ェはオレッチ様に面白おかしくブッ壊されろ。なァ?(ザザッザザザッ)
[うわごとのように語りかけながら、男の手指がノイズへと変わっていく。
その手指が、眠る少女の側頭へと、ぞぶり、突き入れられた]
んン…おゥ?ほゥ。ははァん?
(ザッ!ザザッ!ザザザザザ!!)
[突き入れられた指をごそごそと動かしていた男の顔が、喜悦に歪む。ひときわ大きく笑い声を上げながら、その手指が引き抜かれた。
眠る少女の姿を模したソレに、ぴくりと表情が浮かぶ]
(ザザッ ザザザザッ…)
そーかそーか面白ェ。いやぁ、思った以上に面白ェ。
(ザッ)
あーァ楽しみだ。お前ェをブッ壊すのはひどく楽しみだ。野良犬。
(ザザ ザザザッ)
[独り言めいた言葉を残して、ふらり、立ち上がる。
男がしたのは、起動を邪魔していたエラーコードにノイズをかませ、エラーにエラーを起こすこと。
邪魔するものの消えたブートコマンドは、そのうち勝手にAIを起動させるだろう]
『オレに壊されるまで壊されるなよ? from−――−―』
[命令(コマンド)の体をなしてさえいない、ただのメッセージだけをそこに残し、男はゴミ置き場を立ち去った。
AIの起動が予想より早く、立ち去る以前に目を覚ましてついてきたとしても、そんなことは気にも留めずに**]
村の設定が変更されました。
/*
ケネス戦勝手考察
フレームって壊せるの?
ナカノヒト的には「フレームそのものは壊せない」「フレームに表示されてる画面が砂嵐にうわあああ」に持っていきたい。
ノイズ攻撃なんてバナー攻撃のパワーアップverにすぎないけど対処中コンチェ操作できないねー困ったねー
―― 3F ――
[結局マッピングを優先させることにして、私はECLATANTを連れて広場の奥にある道を歩み進んだ。
そして今は。行き止まりを前に立ちすくんでいる]
これで3Fのマッピングは終了だ。静かだし、そろそろやっておくか。
……誰だか知らないが力を堂々と誇示するとは何というか贅沢な。私など、しかたなくこうして誰もいないところで試し撃ちをすることにしたというのに。
[そっと、左手で目の前の樹木に触れる。その手元でフレームが二枚展開する。
一枚目の中央上部には〈Concertino in Blue〉の文字。もう一枚の中央上部には〈FANFARE ECLATANT〉の文字。
右手前には地図を映す〈prism〉のフレームが展開しているから、これで計三枚のフレームが私の前にあることになる]
一つのプログラムでは扱えきれない力も、いくつかのプログラムを束ねれば扱えるようになる。――そう教えてくれたのは他でもない、彼らだよ。
[雪が、先程よりも荒々しく吹き荒れる。
このまま三枚のフレームを重ね合わせ、コマンドを入力すれば、雪は辺り一帯を破壊しつくし、傍らの妖精も、もう一つの姿に変化することになる。
それこそが、一つのプログラムでは扱いきれない力]
まずは雪だけで――
[右手でも樹木に触れ、その動きで三枚のフレームを一つに重ね合わせた。
フレーム内にコマンド入力画面が表示されているのを確認して、上手くいったと笑う。
そのままコマンドを入力しようとして――]
…………!?
[ふいに何かの気配を感じて、私は樹木から両手を話して勢いよく振り返った。
吹き荒れていた雪は、瞬間的に跡形もなく消えた]
[しかし、視線の先にはただ翠緑の風景が広がるばかり。
センサーアイの姿すら見えない]
……気のせい、か? それとも――
[誰かが覗いていた? 私が試し撃ちをしようとしているところを、こっそりと?]
……隠れてないで出てきな!
[あまり大きくはない声で叫んでみるが、返事は、ない。
なんとなくだが、背筋が寒い]
『全力で手分けして探そうかー? ここの道、二つにしか分かれてないし、広場に続かない方の道は行き止まりだし』
…………。いや、いい。戻るぞ。
[それだけをECLATANTに告げると、私は急ぎ足でその場を後にした――]
/*
FANFARE ECLATANT:高らかに響くファンファーレ
誰か覗き要素拾って入ってくれればいいのに
そして長文傾向はもうどうにも止まらない気がしてきた。そのせいで入りにくいかもしれないのに……ぬーん。
/*
そういえば初心者COは禁止で、
初心者騙りはOKという表示を見かけた事があったけど、
どこだったかしら。
― 3F/正方形の広場近く ―
[ 手を庇にして顔に影を作る。
正方形の広場の上部にホログラムが浮かんでいた。]
密林と遺跡のフロア……という訳でもないようだけれど。
[ >>120脱落者のエントリーネームの一つにthe shadowがあるのを眺めながら呟く。そうやっていると、奥の方から女性の参加者が広場へ現れた。
1Fに降りた時に擦れ違ったプレイヤー(参加者)。]
私を追ってきたのかしら。
『いや、俺達が1Fを去った時にはワープゾーン前に既にいなかった。偶然だろう。』
[ 呟きに、pierrotが応える。
補佐AI達を傍らに、Little Dancerを眺めるともなく眺めていた。]
/*
http://melon-cirrus.sakura.ne....
http://melon-cirrus.sakura.ne....
ガチ村の方ね。
8人目、gula -nameless- がやってきました。
gula -nameless-は、おまかせ を希望しました。
― 外 ―
[雨の中。
グリッドの美しい等配列を乱す、極めて有機的な『塊』]
「――っひ、ぎ」
[断末魔、というには小さなそれは情報として発せられ、喰われる。
振動というエネルギー。『塊』に喰らわれ溶け消えた]
[雨に濡れながら宙を漂う、小球体―補助AI『avaritia』が情報を蓄積、解析して『塊』に届ける。
ぬらり。
一人のゲーム参加者、電脳犯罪者を喰らい消化しながら、『塊』は送られてきた情報をそのまま再現した。
ほんの数分前に聞き取った言葉を、意味も認識しないまま繰り返す]
ナンだ こレェ? すラい っゲ
ヤメ この ヲちる――
[音。声を発生する。
グリッドの床に当たり反響した声は、攻撃性プログラムたる雨に吸われて減衰した。
ほど近くに聳えるゴシックの塔へすら、届かずに情報は消失するだろう]
[やがて、ゲームに参加する前に脱落することになったその、『誰とも知れない誰か』を完全に消化すると、『塊』は緩慢に姿を変じさせた。
無形から有形へ。
喰らった『誰か』のアバター情報を模して、人のカタチを為す]
……。
[ホログラムにひっそりと追加された脱落者のエントリーネームを己自身の通称名として、ソレは降りしきる雨の中。
虚ろを満たす情報を欲して、仰のき顎を開いた**]
gula -nameless- は肩書きと名前を gula Cornelius に変更しました。
― 少し前 1F/ワープゲート付近 ―
そうかな。ぼくって変なのかな?
[男>>124の皮肉は解さなかったか、小さく首を傾げるのみ]
パートナー? そうなんだ。
ぼくのこれと同じかな?
[ふわふわと浮かぶハートを指し示す。
それ自体が何らかの意志を持っているようには見えないだろうが、補助プログラムという意味では女中AIと同等である]
退屈じゃないの? それなのにずっと座ってるんだ。
じゃあ、おじさんの方がずっと変だよ。
[男>>125に向かって朗らかに笑い掛けると、踵を返す。
gameが開始しているかどうかなど、少年にとっては些細な問題であった]
― 3F/正方形の広場近く ―
Cornelius……コーネリアス。
[ 唐突な呟きにpierrotが訝しげな顔を向ける。]
あそこ。
光点が消えて、脱落者の名前が新たに現れたわ。
[ 白い指で上空のホログラムを指し示す。]
塔の外。誰かと交戦したみたい。
[ 塔の外に今は一つだけ示されている光点。]
―1F―
[少年の言葉は聞いてはいたが、返事は返さない。先に去っていってしまったし、この男にとっては此処にただいることも意味ある行為だったからだ。]
[ふむ、と顎に手を添えて、独りごちる]
おじさん、という歳になりましたかね。
これだから外は嫌いだ。
[時の過ぎる外で生きていた期間より過ぎないサイバージェイルに囚われている時間のほうが何倍も長い人生だ。年齢の感覚など薄れてしまう。
外見を取り繕うのも面倒でアバターの設定など何もしていないため、"外"の姿そのままを映しているが、何度も少年AIにおじさんと呼ばれれば、そんな斜め上に逸れた感想を述べた。]
この空間自体、他の電脳空間と切り離されているのに、
どうして外で交戦なんてしたのかしら。
『さあな。外は微弱性攻撃プログラムで覆われていたがー、待機時間を持て余して出たんじゃないのか。』
……。そうね。
[ 暗闇の中に振り続ける雨。4Fから眺めた時の様子を思い起こし、それ以上考える事は止めた。>>22代わりに別の事を考え始める。]
( 私がLOGICに大事にされていた?
私は、あの扱われ方が普通だと思っていたわ。)
[ 製作者の思考内対話システムとして扱われていた事。]
( 大事って、どういう事なの?
それが何故、私に彼らを扱う方法を先にロードしない事に繋がるの?)
[ 対話していた頃には何かを自分にロードする必要性はなかった。その延長なのだろうか。しかし何の為の?]
――動いても、構わないのですが。
[ここに居ることに意味はあれど、動かないことに意味はない。矛盾しているようだが、この男の中ではそうでない。]
目的もありませんしね。
[傍らのMARIAを見やる。彼女は黙として語らなかった。]
/*
多くの人と接触するために、多くの人が行き交うだろう1Fにずっといるので、移動しない理由はない(他に会いに行くために別の階に行くのも問題はない)のだけれど、追いたいような相手もいない(目的もない)ので、不特定多数を相手できるここにいるのです。
で、ゲーム開始したら、此処に戻ってきて、MARIAを正式にスリープモードから起動させて、何人か潰すつもり。
―― 3F/正方形の広場 ――
[ああいう得体の知れないやつは深追いしないに限る。
そうは言ったものの、ECLATANTは気配の正体を探しに行ってしまった]
見つけられるとは思えないがな……目測でも探査モードでも。
まあ、「気まぐれだからしかたがない」か。
……戻ってきたら話の続きでもしてやるか。
[ホログラムに背を向け遺跡を眺めていると、ふいに声が聞こえた。何かの、名前を呼ぶような。(>>137)
一瞬ECLATANTが戻ってきたと思ったが、よく考えたら彼女はそんなおしとやかな声ではない。
辺りを見回すと、]
あれは、ごついAIを連れていた――
[広場の近くに1Fですれ違った青い髪の女性がいた。ごつい人型AIと小男型のAIも傍らにいる]
で、あの女性はいったいどっちなんだ、ECLATANT……?
/*
と突っ込ませたくなったが、踊り子さん人間とかAIとかそんなに気にしてないっぽいから!
あと>>38で「ごつい人型AI」って言っちゃったのは……間近にいたから探査に引っかかったんだろうね。
またログ読み返してうわあああってなりそうだな。まあいちばんうわあああなのはNPCの件(斬
…………。
[私は青い髪の女性がこちらの様子をうかがっているのに気付き、即座に〈FANFARE ECLATANT〉のフレームを展開した。
AIの動きは基本的には自律だが、動きをこちらで制御できるショートカットコマンドも念のためにいくつか用意してある。
とりあえず私の身に何かがありそうな時に、すぐにECLATANTを呼び戻せる用意をしておいてから、]
…………。
[私は一歩だけ女性達に近付いた]
― 1F/エントランス ―
[雑然とした階層を、少年のAIは駆けてゆく。
小柄な体付きと外見通りの重量を設定されたアバターは、人や物の合間を擦り抜けるのには不自由しなかった。
やがて――ホログラムの脱落者欄に、一つの名前が追加された頃(>>135)]
雨の音がする……
[アーチ形に切り取られた、外の風景。
其処は、塔の出入り口であった。
重量感のある扉は、今は大きく開かれている]
ここから、外に出られるんだ。
[飛行能力でもあれば、壁のない4Fからも外に出られるのかもしれないが――ともかく、少年は開け放たれた扉まで近付くと、出入り可能かどうか確かめるように手を外へ伸ばした]
邪魔してるのは……この雨、だけか。
[微弱な攻撃性を持つ雨が、掌を濡らしてゆく。
床には、延々と続くグリッドが、微かに滲んで見えた]
― 3F/正方形の広場近く ―
[ 様子を窺うとあちらは警戒の態勢に入ったようだった。]
攻撃を仕掛けてくるのかしら。
『は、俺達次第じゃないかねぇ。
おーい、お嬢ちゃん。何か用かね?』
[ pierrotが、片手をメガホンのように口にあて、もう片手をLittle Dancerに振って話しかける。]
セラフ、攻撃を仕掛けるのは止めて。
[ 聞いてくれるかは分からなかったけれど、それでもseraphへ一言。]
【――】
[ 傍らに居るseraphの精緻に組み上げられたProgramの感覚。
それ自体は心地良く感じながら、腰掛けたままLittle Dancerへ向き直った。]
― 外 ―
[降りしきる雨の性質を確認した後、気の赴くまま――とでもいうような軽さで、少年は塔の外へ足を踏み出した]
うわ……あんまり気持ちよくないなあ。
[雨の攻撃力は次第に強さを増す。
防御プログラムであるdefence mechanismsが起動して、石突にハートの飾りがついた、黄色い雨傘を出現させた。
リソースを防御に回した所で、数十mも歩けば動く事もままならなくなりそうだ]
やっぱり、塔から離れちゃだめってことなんだ。
[得た情報を整理するために、独り言ちて踵を返そうとするが――ふと、その視界が、人影のような物を捉える。
それは人のカタチを模しながら、獣のように顎を開いていた――(>>135)]
……特に用は……いや。
ここに、誰かが来なかったか?
[小男型のAIがこちらに手を降りつつ話しかけてきた。対して、ごついAIは――不動のように見える。
またおしとやかな声が聞こえた。今度は「やめて」と言ったようだが――何をやめてほしかったのか、までは聞き取れなかった]
先ほどあの道の奥で何者かの気配を感じたのだが、姿をとらえられなくてな。
[右手の親指を後方に向けながら、そう訊いた]
― 3F/正方形の広場近く ―
ここには誰も来ていないわ。
[ pierrotの後ろ斜めの位置から話しかける。何者かと聞き、ホログラムを見上げる。確かにその辺りには光点があり、誰かが潜んでいるようだったが、詳細な場所は勿論分からない。]
あなたは、Little Dancerね。
[ 小首を傾げ、自然に微笑みが浮かぶまま話しかける。]
いえ… あなた何処かで。
[ おぼろげな記憶の中ではなく、LOGICの記憶として。似た面影の人物を見た事があるような気がした。Clock-eyeがLittle Dancerを見つめる。]
― 外 ―
[攻撃性プログラムを口中に溜める。飲み干す。また口を開く。
児戯にも満たない行為を延々、繰り返す。
人のカタチを模した身体は既に濡れそぼち、薄い灰色の髪は水を吸って重い鈍色に変色していた。
ぎこちなく、独自発語のための回路を繋ぐ]
……ぎ
いたい あめ これ
/*
ふらぅさんに見えたり、
屍3のミッキーに見えたり、
気になるコーネリアスだね。[そっと微笑む]
[私の問いに答えたのは女性だった。]
そう、か……。ならば、まだ隠れているのか、それとも……
[その時、女性が私のエントリーネームを口にした]
ああ、私は確かにLittle Dancerだ。そっちは……
[自然な微笑み。こういうのを「花がほころぶように」というのだろうか。私にはとても真似できない。何よりその目元に浮かぶ笑みが……]
……Timepiece
[両目が、時計盤を模しているのに気付いた時、思わずつぶやいていたのは、
古いふるい英語で「時計」を意味する言葉。
私にとってClockよりもそちらの方が馴染みがあるのは、〈子供達〉の一人・レオナルドが、よくその名を冠した攻撃プログラムを作っていたからだった。
曰く、「時計職人と呼ばれるプログラマーに尊敬の意をこめて」]
あめ が
[ふと、補助AIの動きが変わる。
僅か位置移動をしては雨の攻撃力の変化を記録するという意義薄い行為に没頭していた球体が、くるりと――前面などというものは存在しないが――回転し、塔の方へ走査の意識を向けた]
…
[開け放たれた扉。
黄色い傘に護られた少年>>145を認知すると、avaritiaからソレへ判断が送られる――何か来た。情報が来た]
… だれ
[ぬる、と滑る床に腕をつく。
関節をスムーズに、それらしく動かすための基礎プログラムを模倣しながら、ぎくしゃくとソレは立ち上がった]
[私の前では彼は普通の子供だったから。
間違ってもそのプログラマーが「犯罪者」だと口にするわけにはいかなかっただろう。
だから、私が『時計職人』の正体を知ったのは、組織が壊滅してからずっとずっと後のこと]
しかし、両目が時計盤を模しているからといって、彼女達を『時計職人』――いや、『盲目の時計職人』と結びつけてしまっていいのか……?
[ぼそりとそう言う。
果たして彼女達には聞こえていただろうか?]
/*
まあシリーズっていうくらいだから。
PhaseIIの他にマーク2とかバージョン2とかオリジナルエクステンディッドとかセルフリミックスとかあったんだろう。
そして超アットホームな犯罪組織の予感しかしないんだぜ……!
[灰色の髪をしたそれをじっと見詰める。
攻撃プログラムである雨を、口中に溜めては飲み込むその行為は、gameにおいて有利になるとは到底思えなかった]
痛いのに口に入れて飲み込むの?
……変なの。
[人の形をしたAIへ近付いていく。
観察、というより、面白がる表情で見詰めながら]
……ぼくはトビーだよ。
[人の形をしたものは、ぎこちなく立ち上がる。
gameに送り込まれたAIにしては、その様子は酷く未完成と見えた]
きみ、は、だれ? 何者?
[外見上は若い男だが――生まれたばかりのようなそれを、『おにいちゃん』などと呼んでいいのかわからず、そう声を掛けた]
[ The Blind Watchmaker――盲目の時計職人。
皮肉がこもった名前だとLOGICが零した事がある。
盲目である事を知った誰かが言い始めた二つ名は、やがて単純な意味とは別の意味も帯び始めた。]
私は、シャーロット。
[ 時計盤は緑から琥珀色へ、そして紅と紫を経て元の色に戻る。秒数はきっかりV秒。]
Lost One.
[ 目を閉じ、名を告げる。]
Timepiece?
零れ落ちた時間の話?
……ああ、この目の事ね。
[ 再び時計盤が現れる。合点がいったように微笑む。]
へんなの
[近づかれたと判断するのは補助AIの方。
ソレは定まらない視点をふらふらと傘とトビーの頭部付近に揺らしながら、声をそのまま繰り返す]
ぼくは とびーだよ
[少年の緑の髪は雨には濡れていない。
avaritiaはその様を観察したが、ソレに雨から身を護るための模倣を提案はしなかった]
きみ は だれ? なに――
[掛けられた声を無為に打ち返そうとして、ふいに。
カチリとはまったように言葉に意味が宿る]
ぼくは 『コーネリアス』だよ
[ pierrotへ片手を差し出し、そしてseraphを見上げ。]
彼はpierrot、こちらはseraph。
どちらも私の補佐をしているわ。
[ 挨拶を行なう。不必要ではあるのかもしれなかった。]
『へへっ、よろしくな。』
[ pierrotのみが笑いかける。]
あなたは、彼を。
盲目の時計職人を知っているの?
Redfeathers―――…
[ 囁くように、LOGICの記憶にある名で呼びかける。]
トビーは『ぼく』、だよ。
[質問に自分の名前で答えられて、憤慨したような表情を見せるが、すぐに相手が単に自分の言葉を繰り返しただけだと気付く]
……言葉を知らないの?
[本当に生まれたばかりだとでもいうのだろうか。
首を傾げじっと見詰めると、不意に意味のある返答が為された]
コーネリアス……それがきみの名前?
なんだ、ちゃんと言えるんじゃない。
[それが、つい先程『脱落者』として表示された名前だとは、少年のmemoryには記録されていなかった]
[補助AIは少年のころころと変わる表情――まるきり人間らしい――を詳細に観察していた。
パターン解析を行ったavaritiaのロジックが、表出のためのもう一つのAI、invidiaに送られる]
ことばを しるよ
ちゃんといえる トビー
[ソレのアバターは顔を構成する基礎プログラムを動作させ、緩慢に憤慨のような表情を模倣し、次いでどこか不思議そうな形を作った]
きみはだれ?
ここでなに するの?
[灰色の髪の先から水滴がしたたる]
……うーん……
[たどたどしい言葉に、こちらを模倣しているかのような表情。
どう扱っていいのか計りかねたように瞬き]
だから、ぼくはトビーだってば。
これから、みんなでここで戦うの。
きみも、そのために誰かに送り込まれたAIなんでしょ、コーネリアス?
[自分もここに来た経緯を知らない事は棚に上げ、拙い言葉を並べるコーネリアスに問い掛ける。
彼は既に酷く濡れそぼり、髪から水滴が滴っていた]
ほら、ここにいるとだんだん体が弱っちゃうよ。
あの建物に行かないと。
[振り返り、聳え立つBabylonを指差した**]
[彼女達が自己紹介をしている間にECLATANTが戻ってきた]
『アンタ達さっきの……って、なんでキャロルのファミリーネームを知ってるのさ!
アタシ知ってるんだよ! 参加者に知らされるのはエントリーネームだけだって!』
[私の横で、女性がRedfeathersと口にしたのを耳にして、思いっきり驚き騒ぐECLATANTの横で、私はそっと驚きを引っこめると、言った]
やはり、そう、か。
……彼には私が拾われた組織の者が世話になった。
[驚きが、別のものとして胸の奥に広がっていく。
本拠地だった都市の名前にして組織の名前、そして、都市へと流れ着いた身元不明の者につけられるファミリーネームでもある――Redfeathers
それが、誰かに覚えられていたことが、今はただ]
貴女達は、彼に作られたAI、だね。
[嬉しいのだろうかと、そう思った]
>>158
たたかう
[送り込まれた、そう聞いて瞬く。
肯定とも困惑ともつかない色で表情は止まり、灰色の瞳をようよう、少年の顔へ向けた]
そう
[曖昧に。
少年の指差す動作の意図をavaritiaが図りかね、同じ動作を真似る。振り返り、babylonの塔へ腕を上げ]
いかないと?
もどらないと?
[歩き出した少年には続かず、顎を開いた。
一筋、唇の端を流れる雨を舐める。奇妙に有機的な動きで舌は微弱な攻撃プログラムに触れ、刺激を喰らって痺れた]
トビー さようなら
[動かないソレに、少年が一人で塔へ戻っていくなら、
雨に吸われて減衰する小さな声を]
――ごちそうさま
つぎは いただきます?
/*
まさか口調緩和フラグまで立つとわっ
んー、でもthe shadow(not曲名)の一件を知ったら「もったいないことを」とは思う、かな。
利用する相手には誇示する。それでも奥の手は明かさない。
倒す相手には一瞬しか見せない。
基本的にセーブする傾向にある。
それが踊り子さんの力の使い方。
……大技暴走させてみたいなんてそんな
[ 盲目の時計職人。
曰く、何処へ辿りつく事も出来ず、絶望的な展望を持っている。
曰く、人間である筈がない。無駄なく削ぎ落とし、目的の為に特化させたProgramの精緻さは、作り手の狂気を思わせる。まるで機械や、複合進化型の自動生成プログラムで製作したかの複雑さと精密さ。
曰く、どんなに高度に人間らしいAIを作り上げても、それは全て目的の為。効率良く欺き、裏切る瞬間まで気付かせない。信用は出来ても信頼は出来ない。
曰く、破壊破壊破壊。この世界の破壊。憎悪の限りのままに、火星政府と地球政府、クローン売買業者へ執拗に攻撃を仕掛け続ける電脳犯罪者。反政府組織に、自ら組み上げたAttack Programを流し、政府管轄サーバーへ新種Virusをばら撒き、要人の殺害未遂と殺害を行う。Black Hat Hacker(ブラックハットハッカー)。
火星生まれのクローン人間。髪の一片まで自分の物ではない。
それ故に――――――
奪われたものは人権。奪われたものは仲間。奪われたものは眼球。奪われたものは両腕。奪われたものは――]
[ そんな盲目の時計職人を知る事はなかった。
先程、the shadowに>>89盲目の時計職人が作ったとは思えないといった事を言われてもピンとは来ていなかった。]
可愛い子だね。
[ 妖精の姿をした補佐AIにくすりと微笑む。
Little Dancerの確認の言葉に、こくんと頷く。]
この二人はそう。
私は、彼に体を作ってもらったの。
[ そうして、Tobeyに話したような事(>>50前半)を話した。]
彼と関係がある人が居て、嬉しいわ。
[ 今から戦うとしても。
LOGICとRedfeathersの詳細は計り知れなかったけれど、幾らかの記憶はあった。]
宜しくね、エクラタン。
[ 透き通るような笑みを浮かべる。
その傍らで、pierrotが己に事前に与えられた情報の一つ「噂話」を想定しその場合起こり得るであろう結果をシミュレーションしているとも*知らずに。*]
― 外 ―
[少年から得た情報を咀嚼するように暫し、そのまま独り雨に曝されて。
やがてソレはゴシック様式特有の装いに飾られた塔へ近づき、触れた。
ぬるり
装飾の一片を掴む。握る。
塔のエクステリアオブジェクトは設定された耐用荷重を超えると、ぐずりと奇妙な音を立てて壊れた]
もどらないと?
[記憶と呼べるほどの記録は残っていない。
ただ、塔の4階から落下したと。数刻前の座標移動をavantiaが読み出したから。あそこに戻ろうと判断する。
手の中の壊れたオブジェクトを、口に入れた]
[喰らう。
塔の外観を構成する要素の一つは、噛み砕かれると硬いようで奇妙に湿った音を立てた。
静止体オブジェクトの備える情報は、多くはない。内包するエネルギーを食し、構成情報を細分化して消化する]
… ごちそうさま
[元の『Cornelius』から搾取した言語データベースは、大幅に劣化した状態で残滓を残すだけではあったが、ソレにとっては未だ豊富すぎるほど。
食事の後に適する単語を、喉を震わせて発生させた]
なかに もどる
[すぐ傍に開け放たれた扉があったが。
ソレは単純に、落ちたところへ戻ろうと意志を発動させる]
うえに
[補助AIが異を唱えなかった故に、非効率的な計画は実行に移された。
ふわりと浮いて塔の外壁を検証するavantiaの指示に従い――登る。
ヒトを模したカタチを半ば崩し、『塊』は雨に濡れた外壁オブジェクトと親和して滑るように。
床面に設定された重力を無視して凹凸に富んだBabylonのオモテを、――4階へ]
[塔のホログラムは脱落者の名を断続的に映し続ける。いくらかペナルティのある行為だったろうに、開始前から血気盛んなことだと思う。潰しあってくれるのは手間が減る分歓迎なので、非を唱えるつもりもないのだが。]
[脱落者欄に或る一つの名前が、点灯し、後に消えた。しかし脱落者が復帰するはずもない。ならば誤審か、エラーか。移動の予定はなかったが、どことなくその反応に興味を惹かれて、男は立ち上がる。目指すは先ほど脱落者が出たという4F**]
/*
昨日寝落ち寸前の脳で書いたから不安なんだけど
・脱落者は脱落しただいたいの位置とともに名前が表示される
ので間違ってないよな……
/*
違うな、表示はされるが、されるべきポイントが外か。
頭飛んでたな全くこれだから欲望のままに動く中身は困る
いやでも参加者の位置がだいたい示されるってごとになってた気がするんだ!
きっといまのCorneliusを追ったんだそうに違いないそうしといて
― 4階 ―
[投げ棄てられた人形のようにだらしなく四肢を弛緩させて、ソレは虚ろの瞳を頭上の優美なアーチへ向ける。
カタチは既に、塔の外壁を登るためのものから、ヒト――Corneliusの姿態を模したものに変じていた]
[ずぶ濡れの姿を奇異に思い、あるいはソレが壁を這い登って来たことに気付いた者の視線が、何度かその灰色の髪の男のアバターの上を通り過ぎる。
声を掛けてくる参加者がいなかったのは、ソレにとっては幸運であり不幸だった]
はら がへる
なんで?
[本体のつたない思考ルーチンがエラー情報を掬い取り、ぽつり。呟く。
止まない雨に濡れた自らの髪の一房を掬い取り、灰色のファイバーの先端で球を描く水滴を口に含んだ]
…みず
[微弱な攻撃性プログラム。
その属性如何に関わらず、ソレにとって電脳世界にあるあらゆる存在は餌として処理できるはずだった。
理由も意志も必要なく、ただそうあるべしと本質が告げていたから]
たべれない? あめ
[降りしきる雨が、身体を傷つけこそすれ、殖やしてはくれなかった事は。ソレの運命にとっては重大な事態であったが]
なんで かな
[言葉を交した少年が見せたように首を傾げ、ソレは考えている仕草を模した。
カタチだけの思案に耽る。
ゲームに参加するAIである己は、受けた攻撃をそのまま糧にして肥大化可能なプログラムとは違うと――未だ識らず]
/*
>>168
えっ しまった。そんなエラーが発生しちゃうのか
←脱落者とおんなしなまえだお あははー みたいなのを想像してた人
/*
ごあいさつが遅れました。
ちらちらちらちら見ながら「この村には初回吊り要員が足りない!」と思ったので、なんとなく、こうなんとなくなんとないかんじで飛び入ってしまった人です。
マズッタ、という気持ちで一杯だけどなんとかします。
/*
ところで…自分の名前の綴りも間違えそうだし、さぶぷろぐらむにいたっては、エピまでに覚えられる気がしません。
カタカナとアルファベットに弱すぎる。
なんで「A」,「B」にしなかったし。
―4F―
[ワープゾーンがスパークを生じる。電気信号がアバターを形成し直せば、視界が開けた。
そこにいたのはずぶ濡れの男性AI。確かに間違い無く雨は降っていて、濡れることは不可能ではないが、攻撃性プログラムであるそれを防がないのはいくら微弱であれど愚策に思えた。]
[4Fのホログラムは彼の名をCorneliusと表示する。彼が件の"消えて現れた参加者"であることを確認すれば、興味深げに彼を観察しはじめた。
雨は、降り続いている。天窓を打ち、耳障りなノイズを奏でる。だらりと横たわるその男性型AIは、それを見上げながら髪先の水滴すら口に含もうとし、何に疑問を持つのか彼が首を傾げた。
言葉を発することすらなく、男は眼鏡の奥の瞳で彼の動向を見つめている――]
[時間の流れに刻むように、手記≪comment≫が残されている]
=begin
今≪Verdandi≫ではない。
過去≪Urdr≫でもない。
未来≪Skuld≫は苦手だ。
=end
[餓え、を示すパラメータが欲求の発露を発火した。
空の器が疼く]
はらが へった
[上体を起こす。
球状の補助AIがふわりとソレの肩口付近に降りた。
この短い時間でも、人影の絶えない4階で収拾したデータは膨大であったらしい。参加者同士の会話や、その挙動、いくつかのプログラムの表出を解析し、avantiaは当面ソレのために使えそうなアブストラクトを送信していた]
食べる
[塔の構造を意識内に展開する。表示されているホログラムとさして変わらない簡略化された図の、どこに向かおうかと]
― 3F ―
『―――ロッテ。』
[ pierrotに呼びかけにECLATANTからpierrotへ顔を向けた。]
『あれを見な。さっきまで表示されていた脱落者の表示が』
[ 見れば明滅を繰り返し>>168、脱落者「Cornelius」の名前が目の前で消えてしまった。しかし、>>137先程消えてしまった光点は復帰しない。]
どういう事?
脱落したのに、名前が消えてしまうなんて。
脱落者の名前は、ゲームの最後まで表示されるのではなかったの?
[ 小首を傾げ、どう取り扱えば良いのか分からないという表情が浮かんだ。]
―― 3F(>>163 - >>164と同じ頃) ――
『ありがと、……Lost One.』
[可愛い、と言われたことに対して素直に礼を言うECLATANT。
さっきまでの嬉しさに似た感情はとうに消えて。
思わず二人に対して、「ここをどこだと思っているんだ」と叫びたくなった。
ここは馴れ合いの場ではないのに。
そもそも、組織が――Redfeathersが襲われて独りになった時から、誰かと馴れ合うことなど、とうに捨ててしまったというのに]
(『盲目の時計職人』が、なぜこんなAIを――)
[だが、女性は作られたわけではなく、拾われ、新たに体を作ってもらったらしい]
……まるで、真逆だね。
[零れる、私の雑感]
自分のことはよく知っている私と、自分のことをよく知らないあなたと。
世界の中心が自分自身である私と、世界の中心が他者――『盲目の時計職人』であるあなたと。
NONAME (名前を入力してください) は肩書きと名前を 制御用AI 「ant‐lion」 に変更しました。
[「NO NEME」プログラム内部]
[「彼女」は、獲物が餌が食いつく瞬間を、辛抱強く待ち続けていた。
そう。「彼女」は眠って等いなかった。「彼女」の名は「ant‐lion」と命名された人工AI。
起動できないフリをしていたのは…罠だった。
ブートコマンドの失敗>>59はカムフラージュ。
本物の彼女の思考プログラムは、眠り等ついておらず、簡単にはアクセスできない深い、ディレクトリで雌伏の時を過ごしていた。
[>>60のコメントは、他の参加者を油断させるための罠。
もし、このコメントを読んで信用し、彼女を仲間にしようとする者が居たならば、元より、背後から刺す積りだった。
あの青い髪の時計を模した目の少女は、惜しかった。
ゲーム開始後であれば、彼女が背を向けた瞬間に、絶好の攻撃プログラムの的に出来ていただろう。]
[そう言えば彼女は妙な事を言っていた。>>69
0 1 … ?
あり得ない事と思うが、もし、本当の「このプログラム」の製作者との何らかの関わりがあるとすれば…それは厄介な事になる。
「ant‐lion」には「いらつき」等と言う高等な感情は、用意されていなかった。
故に、淡々と「時計の目の少女」の抹殺をゲーム開始後のタスクとしてスケジューリングをした。]
[二人目にやって来たのは人間の男だった。>>127
時折ノイズ音を発するその男は、中々、肝が据わっており殺意、能力共に高そうに見えた。
― ゲーム開始後で有れバ、攻撃のチャンスだっタのだガな…
「彼女」は、そう思考したが、今は未だゲームの開始前。手だしはしない事にした。
しかし、運命の戯れだろうか?
男が埋め込んだ「ノイズ」>>128は「ant‐lion」にとって、あまりに致命的な誤算を生んだ。]
[
…どくん
0と1の羅列に過ぎないプログラムに、血の脈動等ありはしない。
……どくん
だが「ant‐lion」のエラーでなければ、確かに「彼女」はその鼓動を捉えた。
― ナに…?何ダ?このノイズは…?ワタシのプログラムに対する最高権限を全て奪われタ…だト?
― …まサか…「お前」が起動しようとしているノか?いヤ、「お前」は、完全にデリートされた筈ダ…!!]
[「ant‐lion」に「驚愕」等という高度な感情表現は設定されていない。
故に、「彼女」はこのあまりに予想外の事態に対処すべき方法を見失い、
思考をループさせたまま…プログラム全体の管理権限を奪われ、深いディレクトリの底へと放逐された。]
[そして、唯のカムフラージュで「fail」しか出ない筈のブートコマンドに変化が起きた]
//////////////////////////////
sub system check....
[OK]
main system run ....
/name ... [no name file]
/etc/AI/will ... OK
/etc/AI/think ... OK
/etc/AI/feel ... OK
main system ALL CLEAR
……
//////////////////////////////
/*
お?おお?
二日ブリーで顔出そうかと思ってたが面白いとこに出くわしたなァ。
よし、おk。正座待機だ。
//////////////////////////////
!!!system boot success!!!!
//////////////////////////////
制御用AI 「ant‐lion」 は肩書きと名前を 見習い看護婦 名無しのプログラム に変更しました。
見習い看護婦 名無しのプログラム は肩書きと名前を 名無しのプログラム に変更しました。
…まって。貴方はだれ…?ここは…どこ…?そして…
[慣れない音声プロトコルで男を呼びとめようとする。だが、音量の調整をミスしたのか、聞き取れるほど大きな声は出なかった。何より…]
私は…誰?
[自己の存在に対する疑問。それは感情すら持たない「ant‐lion」とは比較にもならない高度な思考だ。
だが、今はそれが、少女の動きを鈍らせた。
立ち去ろうとする男を呼びとめようとした…が、目覚めたばかりの少女は、まだ自身の体の扱いに慣れていなかった。
呼びとめようとするうちに男は立ち去ってしまう。
ふと、男のものだろうメッセージが、自分のファイルの中に残されているのに気づいた。
『オレに壊されるまで壊されるなよ? from−――−―』
(壊される…?私はあの人に何かをしたの…?だから「壊される」の…?)
[あまりに断片過ぎて理解出来ないメッセージ]
うっ……えぐ…っ…ぐすっ…
…これは…私を作った人からのコメント…?
私は…
[…それは「ant‐lion」が罠として使った偽物のコメント。だが、それを知らない少女は、思った]
(私の製作者…ナンシーさん。ナンシーさんは…お父さんの仇を討つために…私を作ったんだ。
ナンシーさん、有難う。私に生まれてきた意味を与えてくれて…!私…頑張るよ…!)
[そして泣き虫な少女は、コメントが格納されている自分自身の体を抱きしめながら、今度は感謝の涙を*流し始めた*]
― 3F/正方形の広場近く ―
他者?
( LOGICにとって、私は他者だったのかしら?)
そうね。
私は、彼の事が好き。
彼との対話が私の世界。
[ 睦言を思い出すかのように、眼差しと声音は優しくなる。]
あなたは、自分の道を自分で決めているのね。
それが人間なのかしら。
盲目の時計職人、LOGICも、自分の道は自分で決めていたわ。
[ 彼が進む道の補佐。出来る事はそれだけだったと思う。]
〈Redfeathersの子供達〉……
LOGICは、enfant terribleとも呼んでいたわ。
彼はあなた達を見た事があった。
[ だから、知っていた。]
−1F−
−Timetable after >>185−
[背後から聞こえてきた物音に、つと足を止め、見るともなしに振り返る。
少女が、泣いていた]
(ザザッ)
なるほどなァ。
そーなったか。
(ザザザッ)
[手指を突っ込んで得られた情報。残してきたノイズ。どう作用するかはさほど気にもしていなかったが、少なくとも面白くなりそうな結果には繋がったようだ。男の笑みが喜悦によって深くなる]
オレッチ様ァ正真正銘骨の髄から犯罪者様だからよゥ。
ゲームが始まったら壊しに来い。そしたらお前ェ、オレッチ様がブッ壊してやっから(ザッ!ザザザッ!ザザザザッ!!)
[涙を流す少女の姿をなしたAIが聞いているかもお構いなしに、独り言めいた言葉をかける。ひときわ大きなノイズ音は、高らかな笑い声だった。
そうして男は、その場を立ち去った]
−3F or 4F−
−Timetable now−
おゥ手前ェ。おい。
ここにゲロカスのクソみてぇなクソAIが来ただろう?
なぁ、オイ、来てねェわけがねェンだ。
そいつがどこに行ったか、ちぃっとだけオレッチ様に教えちゃぁくんねェか? な?
[ワープゾーンから出るなり、手近にいた人間(もしくはAI)を捕まえ、襟首を掴み寄せて聞く。張り上げるでもなく、かといって抑えるでもない詰問の声は、雨音の響く回想に響き渡っただろう]
オレッチ様だってべっつに手前ェなんざブッ壊したとこでこれっぽっちも楽しかねェンだからよゥ。
な?
お前ェもな。さっさと話しちまえ。オラ。
なァ?
なんつうんだ? お互い様ってやつ?だろ?な?
[体裁こそ詰問だが、男の体は既にそこかしこにノイズを走らせている。困惑した様子の相手が返答に言葉を選ぶ間さえ待たずに、ノイズを纏った右の掌がゆっくりと近づけられ――]
(バヂィッ!)
[電撃に阻まれたように、止まった。男のProgramがゲーム開始までに暴発しないよう、特別に組まれた強固な時限式プロテクトだ]
(ヂッ!!ヂヂッヂヂヂ…)
あーあそーだった。そーだったよなァ…。
(ザッ―――)
[その顔が苛立ちに歪み、腹立たしげなノイズ音が響いたのもつかの間。それらはすぐに、嘲るようなニヤニヤとした笑いに置き換わる]
(ザッザザッ)
いやぁ、悪ィ悪ィ。ついド三品相手にオトナ気ねェことしちまったなァ。
ンで、どーだ。なんか思い出したか。あ?
[幾分柔らかくなった態度で問い直すも、収穫はなし]
ンで、そっちァどーだ?心当たりは?
[男が4Fに横たわる一塊のAIに気づくのは、もう少し先のことになりそうだった]
−2F−
−Timetable >>190 − >>191−
(ヂッ…ヂヂッ…ザッ―――――)
[鼻歌代わりにノイズ音を漏らしながら、図書室となった一角で本のページを繰る。1Fに少女を残し、向かった先で見つけたのが、この部屋だった]
あァ。クソ。暇だ。退屈だ。クソ。
[呟き、愚痴りながら、本のページを繰る。その目は文字を追ってはいない。
男がめくっていったページは全て、その文面が意味を持たない点と線に置き換わっていた。
文章データのノイズ化。男にとって見れば、梱包材の気泡を一つ一つ潰すようなものだ。それなりに暇は潰せるが、特別楽しいものでもない]
……あァん?
[その目が、つと、窓の外に向けられた。―――その窓の外を、上階へと向かい、『塊』が通り過ぎていく]
オイ。おいおいおいおいおいおい。
なんだァ、こりゃァ。おい。何の冗談だ。クソッ。
なんであのクソが紛れ込んでやがンだ、あァ?
[苛立ちをそのまま言葉にしたところで、答えるものはいない。
データを食い荒らし、食い尽くす、破壊のプログラム。男の苛立ちは憎悪であり、同属嫌悪だった]
……ブチ壊す。
[その目的を果たすため、男は上階へと向かった]
/*
おーおーおー、ケネスにナカノヒト経由で因縁フラグが立ったぞー>>191で。
あと踊り子さんの隠れ家がー! おとぎばなしがー! うわー!
/*
4Fが中身のパラダイスになる まで読んだ
(中身はケネスアイコンが好きで コーネリアスのRPがツボ)
― 少し前・外 ―
[攻撃プログラムの雨に打たれながら、生まれたばかりのようなAI>>160を塔の中へ促そうとする。
しかしコーネリアスは、こちらの言葉を聞いているのかいないのか。
その場を動かずに、雨を舐め取ったりしている]
もう。本当に知らないからね!
[別にこのAIを助ける義務がある訳でもない。
くるりと踵を返して、塔に向かいずんずんと歩いていく。
小さな呟き>>161は、雨に掻き消され届かなかった]
enfant terrible……
そんな呼ばれ方があったとは、知らなかった。
というか、……そんなに恐ろしくは、なかったぞ?
まあ……あの三人が束になってかかってきた時は確かに怖かったが……いや、こっちの話だ。
『それって果たし状の件? 束になってかかられて、負けたの?』
まあそんなところだ。
[確かに彼らは多くの子供達からは恐れられていた。
私だって、好きかと訊かれたら「嫌いではない」と答えることしかできないだろう。
だけど。彼らと過ごした日々は私にとって悪くはなかった。
その悪くはなかった日々を、もう一度やり直すことなどできないなら、
私にできるのはせめて、彼らの背を変わることなく追い続けること]
ああ、私は自分の道を自分で決めているよ。
だが……自分の道を自分で決められるからといって、人間はAIと違って「プログラムされていない」と完全に言い切れるものだろうか?
― 1F/エントランス ―
[塔の内部へ戻り、雨の脅威に晒されなくなった所で、defence mechanismsを解き黄色い傘を消した。
リソースは再び、全てのプログラムの核であるピンクのハートに集中し、攻撃にも防御にも自在に回せるようになった]
[背後では塔の壁を伝い、先程雨の中に残して来たAI>>167が這い上って行く所であったが、少年AIがそれに気付くことはなかった**]
― 3F/正方形の広場近く ―
[ そう呼んでいた事の詳細な話は止しておいた。代わりに、]
それはどういう意味かしら、Little。
プログラムされていないのが人間ではないの?
[ おっとりと問いかける。]
― 4階 ―
[立ち上がりはしたものの次の行動指針を選択できずに、ぼんやりと辺りを見回していた。
本体の備える眼よりも、avaritiaのもたらす情報の方がソレにとっては理解しやすく、把握に富む。故に虚ろの瞳は定まらず無為に彷徨した]
いく
[ワープゾーンを介しての人の出入りとホログラフ上の光点の移動を何度か認識して、avaritiaがそちらを示す]
おりる たべる
[ぺとぺとと濡れた音を立てて、素足を進ませる。
ワープゾーンの方へ。
進路上を遮るものがいたならば、単純な回避行動を取るという判断を下せないままその足は訥々と*止まってしまう*]
上手く説明できる自身はないが、こういうことだ。
何か「大いなるもの」によって、私達の生命はプログラムされているのではないか。
自分の道を自分で選んでいると人は思い込んでいるが、それぞれの人の辿る道筋は既に決められていて、私達は決められたとおりの道を歩かされているのではないか。
……とまあ、そういうことを考えてしまうのが人間というものだと、私は言いたかったんだ。
[そしてこのプログラム説は、世界にもまた当てはまる。
Babylon。プログラムされた世界(Programmed World)。電脳空間の一区画。
このちっぽけな世界の外側にある現実世界もまた、「大いなる何か」によってプログラムされた世界なのではないか]
神という言葉を知っているか?
/*
>>200の一行目に入れようとしたが、さすがにこれは時計職人さんの「ぶち殺すぞ貴様フラグ」を立ててしまいそうでやめた。
そもそもこの世界、神はいるのか
/*
>>200の後半がくどい!!
そして順調にPSY-TRANCEに染まっていくナカノヒトとキャロルの思考!!
あと村建てさんいるのは分かってたけどいまだにロッテである確証がもてない!!
「大いなるもの」
[ 目を閉じ暫しした後、薄く限りなく白い色の文字盤が現れた。]
それは神の存在かしら。
万物を作り、目に見えない運命を遍く全てに与える。
[ そっと立ち上がり、目映いそら(上)を見上げる。]
それとも、宇宙?
煌く輝き。電脳世界の珠玉のClosed Spaceを遠くから眺めるように、星雲と銀河が群れを成す―――。
[ ゆるりと持ち上げた指に、蝶々や蜻蛉など、何が止まれば絵画のように様になった事だろう。]
―4F―
[灰髪のAIはゆらりと立ち上がり、何事かを解析するような視線の動きを見せた後ワープゾーンに歩を進める。
付近にいたためつい身を引き、道を開けた。]
[彼が誰にも止められないなら、ワープゾーンのスパークに消え行くのを見送り。誰かに止められるなら、そちらにつと視線だけを送り。
どちらにせよ男はそっと目を伏せ、1Fでそうしていたようにそこに佇んでいる**]
「大いなるもの」
[ 目を閉じ暫しした後、薄く限りなく白い色の文字盤が現れた。]
それは神の存在かしら。
万物を作り、目に見えない運命を遍く全てに与える。
[ そっと立ち上がり、目映いそら(上)を見上げる。]
それとも、宇宙?
煌く輝き。電脳世界の珠玉のClosed Spaceを遠くから眺めるように、星雲と銀河が群れを成す―――。
[ ゆるりと持ち上げた指に、蝶々や蜻蛉など、何かが止まれば絵画のように様になった事だろう。]
大いなるものが宇宙なら、
巨大な演算機器の中に私達は居る事になるのね。
もしプログラムされているのだとすれば。
全てはこの世界は決まっているのかしら。
選び取った運命もまた、決められているのかしら。
[ ――は、Little Dancerに儚く微笑みかけた。]
面白い事を言うのね。だったら、今の道を歩いていないあなたじゃないあなたもいる事になるの?
/*
Corneliusのメモの「ヴィンくん」にときめきをかくせない(落ち着いて中身)
おにゃのこにも触れに行きたいなー。3Fに今行く用事が……ない……
/*
おかしい。これは「Babylon Heterotopia.」的な発想としての発言ではないわ。(宇宙話はPCに係ってはいるけれど。)
――さあね。
[全ての問いにたった一言でけりをつけた。
所詮答えの永遠に出ない問いだ]
それにしても。ずいぶんときちんとした考えが出るとは。
まるでプログラマーの――いや、人間の性を分かっているみたいだ。
『盲目の時計職人』との対話の成果、とかいうやつか……?
[騒ぎ声が聞こえた気がして、ワープゾーンのある方をちらと見やった後]
少なくとも。
今の道を歩いていない、私とはまた別の私がいるなどとは考えたくもないな。
[目を閉じる。
暗闇に降りしきる雪が、雪に向かって手を伸ばす小さな手が、浮かぶ]
あの雪の中、誰にも拾ってもらえずにのたれ死んでいる私がいる、なんて。
[それだけを言うと、ワープゾーンに向けて歩き出した。
数歩歩いたところで振り向いて]
ああ、そういえば――雪は好きか?
[そして女性――シャーロットの答えがどんなものであれ、]
――そうか。
[花がほころぶようでも、儚げでもない、平坦な微笑を浮かべると、今度こそ彼女達の前から立ち去るのだった――**]
/*
2〜3%くらいで村建てさん≠ロッテを考えているナカノヒトがここに。
んーどうなんだろうなー
死…。
mori…?
[ 可能性。その分岐。]
人ではないプログラムは、いいえ、喩え人であっても、
コピーによって他の生を歩む事が出来るのでしょうね。
[ 僅かに笑みが濃くなったが、目を閉じる事によって終わる。]
その生を、他のもの(コピー)は知らないまま。
[ 呟きは消える。]
今は現実で初雪が降っているらしいわね。
[ 少し考えた後、こう言った。]
青白く照らされた雪なら、好きだよ。
[ その時ばかりは儚さのない笑顔だった。]
LOGICは、私の事を。
人の魂が宿っているかのようだと言っていたわ。
[ >>204最初の問いへの返事らしきものをして、Little Dancerと*別れた。*]
― 4階 ―
[人の流れに溶け込むのは難しい。
対面からやって来る女との衝突回避のために歩を止めたソレは、突然立ち止まったことで、斜め後ろへと横切ろうとしていた男と肩がぶつかってしまう]
…ぁ?
[至極あっさりと、バランスを崩して尻餅をつく。
avaritiaが微かな駆動音を発して、外力とCorneliusの重心変化の記録を解析にかける。転倒回避のための反射運動をinvidiaに学習させるべく計算を始めた]
[舌打ちをする男を見上げて、ソレは表情を模す。相手と同じもの――苛立ちから、すぐに軽い驚きの色へと変わる]
コーネリアス? そうだよ
[アバターの名を呼ぶ――BlackDahila Irvineが、先ほど喰らった本来のCorneliusと顔見知りであったことは、ソレには知るべくもないことであったが。
腕を引き起こされて立ち上がると、不審の表情には曖昧に首を振った]
だいじょうぶ
[尚言葉を続けようとするIrvineに軽く片手を上げ、ワープゾーンの方へと視線を流す。一瞬、女中姿のAIを従えた男>>201の眼鏡の奥に、虚ろの瞳がぶつかった]
[こちらの様子がおかしいとしても気遣うつもりはないのだろう、Irvineは肩を竦めて歩き去る]
ごちそうさま?
[状況にそぐわない声をかけて。avaritiaが紳士の後姿から走査の意識を外すと、ソレはまたワープゾーンへと向かう。プログラムの修正を繰り返すinvidiaの効果で、足取りは些かスムーズなものに変わっていた。
ノイズを纏う男がワープゾーンを出てきたとしても、今度はぶつかっても軽くたたらを踏むほどで済むだろう]
/*
からんだひと:あーばいん、とびー、びんせんと(?
からんでないひと:しあるろって、きあろる、けねす、うどん(仮
― 3F ―
[ Little Dancerが立ち去った暫し後、]
エントリーネームの表示されない参加者に、脱落者のエントリーネームも消えてしまう。何かが、おかしいように感じるわ。
[ 呟く。]
『ロッテ。お前さん、他の電脳空間を自分で見た事があったのかい?』
[ pierrotが、呟きには反応せず問いを向けた。
気付かなかったが、先程からずっと様子を見られていたようだ。]
……え?
[ 問われて問い返す。]
……。
どうなのかしら。
[ pierrotへ視線を彷徨わせ、]
少なくとも、LOGICに拾われてからはないわ。
[ pierrotは、軽い動作で二度頷いた。]
『いやなに、アンタのさっきの口調が「まるで自分で見たかのような」話し振りだったんでな。』
……。
[ pierrotの指摘に黙り込む。
確かに胸の内から出てきたような言葉だった。]
[ その空気を破ったのは、周囲を漂っていたセンサーアイだった。3機のセンサーアイが、正三角形を描くように取り囲む。]
何?
【――】
[ 周囲を取り囲むセンサーアイに、seraphが右腕を前に出し迎撃の構えを取る。だけど、]
−Entry Name Charlotte.
開始前に一定数以上の参加者を脱落させた行為により、
開始後一定時間までのペナルティを与える。−
セラフ!!!
[ センサーアイの「目」にあたる部分が光ったかと思うと、直径5cm程の長い長い杭がseraphの躯を一挙に貫いた。けれど、攻撃性はないのか、傷ついたような気配は感じられない。
「Babylon」による拘束用Program。3本の杭は、余った部分をベルトのようにしならせ、互い違いの回り方でseraphの拘束を行なう。それが終われば、センサーアイは所定の巡回や位置へ戻っていった。]
……大丈夫?
[ seraphへ問いかける。seraphは、肩から腹部辺りまで黒い厚い帯で巻かれているような状態だった。帯には、所々に、接合の為の金具を思わせる継ぎ目がある。]
【移動は可能。しかし、能動的攻撃行為全般が封じられている。】
……。
[ ごめんなさい。小さく唇が動く。]
【何故貴方が謝る。私はすべき事を行なっただけだ。】
いいえ。
私があなたの扱い方を知っていれば、分かる努力をすれば、こんな事は避けられたかもしれないもの。
[ 拘束が行なわれたseraph。白く無機質な貌の頬へ、手を伸ばす。どういう扱い方かは分からない。けれど、seraphが護ろうとしているなら、それに鍵はあったのかもしれないとも、思った。]
ごめんなさい。
[ seraphの赤い髪が、白い指に暖色の影を落とす。
seraphの赤いゴーグルに反射しているのは、自分の顔。]
確か、Little Dancerが奥の方へ警戒を行なっていたわ。
向こう側か目立たない場所へ行きましょう。
[ といっても、何処へ行けば良いというのだろう。]
……ワープゾーンは、この先以外にもあったわね。
他のプレイヤーの様子を伺いながら、1Fのゴミ捨て場へ行きましょう。
『ふん。この様子を見られたら、厄介な事はこの上ないな。
……このペナルティは、ペナルティではなく番組としての盛り上がりの演出かもしれん。』
[ pierrotの示唆に、唇を強く結ぶ。]
行きましょう。
[ 再度告げ、その場を*後にした。*]
LittleDancer Caroleは、おまかせ に希望を変更しました。
/*
暫定的におまかせ
雪使いが霊能者ってのもどことなくおいしいけど……ぬーん。
現在の天気:雪
― 1階 ―
[やがて、スパークと共に灰色の髪の男の姿が一階に現れる]
…
[回廊を進み、資材置き場のような…あるいは、ゴミ溜めと言ってもいいのかもしれないが、雑多なオブジェクトの山積する様を眺めた]
食べるもの
[ソレにとって、食物のカタチをしていようがしていまいが、関係はなかったが。
物色するような仕草でゴミ置き場を歩く]
/*
個人的意見では(殺し合いの意味では)世界観デストロイ系だけど。まあ様子見ね。(電脳世界で言えば、そういうふざけたEntry Nameがあるのは決して有り得ない話ではない事から。)
/*
シャルロッテが行きそうだったから放置して3階行こうかと思ったけど、とりあえずご飯ご飯。
うどん(仮 ちゃんいるのかしら。
今日開始だよね…?
―― 4F ――
言い得て妙だった、のか……?
[ワープゾーンが発する光の中で私は独り呟く]
コピーによって他の生を歩む……
最初は何のことか分からなかったが、何てことはない。今の状況こそまさしく――
[この塔の中で死んでも、ポッドにつながれた私の身体は死なないのだから]
まさしく”コピーされた生”であると、そういうことなのか……?
[それとも、他の深遠なる意味をまとっているのか。
そんな呟きと共にやって来た4Fは、地図に書き込むべき遮蔽物はおろか壁までない、だだっ広い部屋だった。
しばし、黙ってドーム型の天井を見上げていた]
― 1F ―
[塔の内部に戻ると、先程までとは参加者たちの雰囲気が違っているような――人間の感情に当て嵌めるなら、緊張感が高まっているような気がした。
ホログラムの上部でカウントダウンしている数字は、随分と小さくなっている。
スタートの時刻が近いのだろう]
ゲームが始まったら……どうなるんだろう。
[以前の世界ならば、イベントの際は常にも増して可愛らしい格好をした少女AIが、ルールや概要を説明してくれたものだった]
――あの子には、"心"があったのかなぁ?
[串刺しにされて壊れた少女のデータを思い出す。
友人という設定を与えられた少年の変貌に、少女が見せた感情は何であったか――]
[手近なオブジェクトを掴む。
棒状の物体。ソレでなかったとしても、用途を推定するのは困難だっただろう]
いただきます
[天井を仰いで、口を開く。スナックでも流し込むような気軽さで棒を喉に差し入れた]
ん…
[噛み砕く手間を省いた結果。
ずぶずぶと抵抗なく1mあまりの棒を体の中に収めてしまうとまた顔を戻し、首を傾げる]
すかすか
だめだ
[特殊な機能のないオブジェクトは、情報が疎でソレに不満足の感情を発火させる。
別のものを探して、また歩き出した]
[―1F ゴミ置き場]
[自らを抱いて涙を流していた少女は、ふと他者の気配を感じて、視線を上げた。いや、「他者」という言い方は正しくないかもしれない。それは、少女と同じプログラムなのだから]
えぐ…ぐすっ…
[だが、少女にとっては、生まれて初めて身近に感じる、自分とは異なる存在だった。
何かしないと…。思考プロセスではそう考えるのだが、具体的に何をすればいいのか?
彼女の演算プログラムは出来の悪い空転を続ける。
結局、少女はただ、えずき、両手で目を擦りながら涙を流し続けた。現状をどう対処して良いのか分からない幼子の様に]
村の設定が変更されました。
[数分後、4Fのマッピングを軽く終えた私は壁際の一角で一息ついていた。
途中、なぜかびしょぬれの男とすれ違った時、ECLATANTがあまりいい表情をしなかった。向こうが気付いていようといまいと、私は移り気な妖精の動きは特に気にせず、ただ歩いた]
『雨か……まったく面白くないもんだね』
確かに。でも、今のうちに見ておいても損はないかもね。
ゲームが始まったら、外のことなんて気にしている暇など、ないんだから。
『ははっ! 確かにそうだよね! みーんなアタシに釘付けになるんだから!』
[くるりと一回転するECLATANT。その背で羽が、輝きを放つのを見ながら、私はふと、去り際のシャーロットの言葉(>>207)を思い出して、]
喜べ。
見せてあげるよ、青白く照らされた雪を。
[小さく笑った。
その時私は、雪を降らせるプログラムを、初めて彼らにお披露目する前の気持ちを、思い出していた――]
名無しのプログラム は肩書きと名前を ira に変更しました。
今ならもれなく踊る妖精付きだ。
[[Dances with Snow Fairies]]
踊るのは私か、それとも倒すべき相手か。
…
[avaritiaの注意喚起に従って、旧式のCPUを齧りかけていた手を止める。
泣き声]
?
[素足で床を踏み、しゃくり上げる音に近づく。
ゴミの山に隠れるように、体を丸めて目を擦る少女の姿を、avaritiaが捉えた]
………
[かける言葉を選択しないまま、すぐ傍らに、しゃがみ込んだ。覗き込むように、虚ろの瞳を少女の顔に向ける]
ここで なにしてるの?
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