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―― Babylon 1F ――
[眼前に展開したフレーム内に、私はペンで線を描く。
薄い緑に塗られた正方形のマスの集まりを、ぐるりと線で囲っていけば]
これで一階の地図は完成だな。
[フレーム上部中央には〈prism〉の文字。さりげなくこのプログラムの名前を示している。
電脳世界の地図を描き、記録するプログラム。
自動的にマッピングしてくれるのは私が歩いた部分だけだが、地図の手書きには慣れているからこれくらいなんてことない]
まったく……だだっ広い部屋が一つだけとは地図の作り甲斐もない。
さっさと次に行くぞ、ECLATANT。
[フレームを閉じると私は補佐AIに声をかけた。
数メートル離れたところで、手に持ったオブジェクトを興味深げに眺めていた彼女は、]
「んなー!? もう次行くのかよっ!」
[叫び声をあげながら、ひらりと。
背中の羽を羽ばたかせて私との距離を数十センチにまで詰めた。
腰まで届く長さの青い髪は三つ編みにして一つにまとめてある。
服装はフリルをふんだんにあしらった白色基調のドレス。
まるで子供が大好きな色んなおとぎ話(Fairy Tales)に出てくる妖精のような――否、妖精そのものの姿]
― Babylon 1F ―
[ピンク色のハートを抱えたまま、少年はその場に座り込む。
その体の周囲が、円形に光った。
そしてその円上から等間隔に、黒い筋が上方へ伸びあがる。
それらは少年の上で一点に結集すると、鳥籠のような檻へと変化した]
[defence mechanisms――少年の不安により発動した、防御プログラム]
[だが、無論ただの妖精ではない。
〈prism〉と並行起動させれば周囲の探査をこなし、戦闘時には私を補佐してくれるのだ。
このAIを入れるために、電脳世界のある一点ともう一点を繋ぐ、ワープポータルを作成するプログラムを削らざるを得なかったのだが、必要あらばここで組めばいいと、私は考えていた]
それはどこで拾ってきた?
『拾ったんじゃないよ。近くにいた緑色の髪の男の子がぽいって投げてきたのを空中で受け取ったんだ』
[見た目は何の変哲もないプラスチック製のパイプであるオブジェクト。それを指先でくるくると回すECLATANT。
その仕草に、ふいにかつての仲間のことを思い返して――]
おそらく私には必要のないものだから、捨てておいて。
[くるりと彼女に背を向けると、一つ深呼吸をした**]
妖精……。
いまの、妖精だよね。
[ついさっき、視界を横切っていったもの。
それは、元居た"世界"では、有り触れた存在――『だった』]
全部捕まえて、標本にしちゃったはずなのに……。
[首を傾げる。
妖精の姿は、既に見えなくなっていた]
やっぱり、違う世界にいるのかな?
[呟いて、再びハートをぎゅっと抱く。
今はまだ、檻の外に出る意志はなかった**]
塔内部には、多数の球体型をしたセンサーアイが漂っている。
各フロアの中央中空には、
フロアの何処の位置からでも見えるホログラムが浮かんでいた。
とても簡単な塔の表示(線だけ描かれたようなシンプルな表示)と、
各フロアに現在何人の参加者が居るのかが数字で示され、
さらに大体の位置が光点で表示されており、
光点によって端に居るのか中央付近にいるのかが分かるようになっていた。
(LittleDancerが持つような地図はないようだ。もっとも、動画配信チャンネル「Channel:nHk」が放送する番組「Babylon」をもし見た事のある人物やAIがいれば、最初から、多少空間の把握はしているかもしれない。)
ゲームが始まれば、この中央中空のホログラムには、
脱落者と非脱落者のエントリーネームが表示されていく。
この電脳閉鎖空間「Bybylon」に踏み入る前に、
参加者のエントリーネームと対応する顔を知る機会がなかった場合は、
参加者を見る事によって、対応するエントリーネームが自動的に表示されエントリーネームを知る事が出来るだろう。
[檻の中から周囲を見回していると、中央付近に浮かぶホログラムが見えた。
ごく単純な塔の形に、疎らな光点。
1Fの端に表示された一つだけ色の違う光点は、恐らく現在地を示しているのだろう――と、推測する]
塔?
人、が、たくさん。
――こわしたら、どうなるかな。
[この場所で何が催されるか、少年のAIは知らない。
ただ、製作者により与えられた感情が、彼の目的を果たさせる。
即ち、破壊――そして、殺戮衝動]
[少年は立ち上がった。
先程の妖精の正体は、まだ、わからない。
エントリーネームが表示されないのは、参加者本体を目にしていないせいだろうか**]
/*
んーなるほど、ホログラム見た方が〈prism〉見るより便利な時もあるよー、って感じか。まー使えるものは有効に使うまでよ。ふふふ。
それにしてもトビーはいい感じに怖いなあフルボッコにされたいなあ。
/*
んー、それにしても飄々とした性格になりそうなのよこの踊り子さん。
裏側に抱えているどうしようもない孤独とかを見せないようにするためなのは言わずもがな。
……うん。飄々とやろう。
暢気なお手伝いさんとの最大の違いは、相手の発言の裏を最低限考えることだが大丈夫か?
― Babylon 4F ―
『よぉく聞きな、ロッテ。
アンタにとって必要な事はだ。
俺達の使い方を知る事だ。』
[ 雨を見つめたまま随分と長い時間が経った頃、pierrotは話し始めた。言い聞かすように、言い含めるように、人差し指を前後ろに振っている。]
『大体の奴は、持っているプログラムの事を分かっている。
プログラムを組んだ人間は当たり前。アンタと同じようなAIの参加者の事だ。
あそこにいる刀を持ったAIを見ろ。あいつは獲物(刀)のアタックプログラムの使い方を知っている。向こうのAIを見ろ。何も武器は持っているように見えないが、AI自体がアタックプログラムの塊だ。きっとな。こちらさんみたいに危ないぞ。』
[ pierrotは、人差し指の前後運動の反動を使い親指でくいっとseraphを示した。pierrotの動作に、seraphは無言で不動だった。]
『だがアンタは一つも分かっちゃいない。
俺達の製作者はアンタに教えなかった。』
― Babylon 4F ―
何故?
彼なら私に最初から教える事も出来た筈よね。
『アンタが……、』
[ pierrotは、まるで人間のようにわざとらしく間をとる。]
『そいつぁ、アンタが、LOGICの対話をしていたからだ。』
どういう事?
『アンタへ最初から使い方をロードする事は簡単だった。それ以上は今は教えられねぇ。時が来るまで、教える時が来るまで、アンタ自身で考えな。時が来なけりゃあ……、どちらにしろゲームに勝たねぇとどうしようも出来ねぇ。』
[ pierrotは、最後はぶつぶつと呟いた。]
『アンタは大事にされてんだよ。』
今は聞かないわ。
[ そう言って、細身の柱から手を離しフロアの端から中央へと向かい歩いてゆく。硬質な床が足音を硬質なものに変えた。]
[ 歩みが止まる。]
何か用かしら?
[ 見上げる先には、親しげに笑みを浮かべる男がいた。]
…Irvine。
[ 形の良い唇が、電脳犯罪者のエントリーネームを紡ぐ。]
[ その手を掴んで止めたのは、seraphだった。
しかも、掴んだだけではなく、圧力をかけ手首を折ろうとしている。]
待って。今はまだゲーム開始じゃないわ。
[ 若干驚きながら、seraphを制止しようとする。だがseraphは止まらなかった。男の方も笑みを消して、元から笑っていなかった目がそれより鋭くなる。]
ま…
[ 再び制止する言葉は出なかった。言葉に先んじてseraphがIrvineを殴った。ずざぁと男は滑らかな床を滑り、痛みに呻きを漏らしている。他の電脳犯罪者やAIの視線が注目するのを感じた。]
行くわよ。
[ 補佐AI達を促し足早に4Fを離れた。seraphは、暫くの間、BlackDahlia Irvineを殴ったままの臨戦態勢だったが、間も無く移動した。]
― Babylon 1F ―
[ 選んだ先は1Fだった。]
どういう事?
どうして私の制止を聞かなかったの。
[ 着いた先、ワープゾーンから出て少し歩いた位置で、後ろへ反転するとseraphへ問いかけた。]
【相手の位置は貴方にとって危険な範囲であり、相手は危険な快楽殺人者だ。開始前のペナルティを恐れたのか手札を見せたくなかったのか反撃して来ず貴方に一切の危害がなかったのは幸いだった。】
……。
『言っただろ。
俺達の使い方を先ず知らなきゃならねえって。
しかしま、これで俺達はちょっとした厄介を抱え込んだな。』
[ pierrotは意地悪く笑いながら肩をすくめた。]
『…おいアンタ。俺達の製作者も罪の一つに殺人があんだろうが!』
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