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[数分後、4Fのマッピングを軽く終えた私は壁際の一角で一息ついていた。
途中、なぜかびしょぬれの男とすれ違った時、ECLATANTがあまりいい表情をしなかった。向こうが気付いていようといまいと、私は移り気な妖精の動きは特に気にせず、ただ歩いた]
『雨か……まったく面白くないもんだね』
確かに。でも、今のうちに見ておいても損はないかもね。
ゲームが始まったら、外のことなんて気にしている暇など、ないんだから。
『ははっ! 確かにそうだよね! みーんなアタシに釘付けになるんだから!』
[くるりと一回転するECLATANT。その背で羽が、輝きを放つのを見ながら、私はふと、去り際のシャーロットの言葉(>>207)を思い出して、]
喜べ。
見せてあげるよ、青白く照らされた雪を。
[小さく笑った。
その時私は、雪を降らせるプログラムを、初めて彼らにお披露目する前の気持ちを、思い出していた――]
名無しのプログラム は肩書きと名前を ira に変更しました。
今ならもれなく踊る妖精付きだ。
[[Dances with Snow Fairies]]
踊るのは私か、それとも倒すべき相手か。
…
[avaritiaの注意喚起に従って、旧式のCPUを齧りかけていた手を止める。
泣き声]
?
[素足で床を踏み、しゃくり上げる音に近づく。
ゴミの山に隠れるように、体を丸めて目を擦る少女の姿を、avaritiaが捉えた]
………
[かける言葉を選択しないまま、すぐ傍らに、しゃがみ込んだ。覗き込むように、虚ろの瞳を少女の顔に向ける]
ここで なにしてるの?
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