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そうそう、おじさんがユーリーを避けているのは必然なのだよね。
元々息子に似ていて避けていた青年→息子と取り違えて錯乱した→殺された相手な訳だから。
オマケに種としての敵(=人狼)だから友好的には出来ない。
そういう経緯があって。
あのユーリーの提案は、ユーリーからすれば好意なのかもしれないけれど、おじさんからすると拷問でしか無いんだよ。
伝えたい言葉なんて、直ぐに浮かぶ程に心の整理がついている訳でも器用でも無いしね。
ミハイルは元々絡みが薄いし、寄って来られない限りは関わりたく無いと思っている。
そして寄って来られたらそそくさと逃げる。
墓下落ちて気は緩んでいる(=本来の性格出てる)けれども、他の死者ほどには割り切れないにゃー。
いや、中の猫も出ているからゆるゆるしては居るけど。
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そういえば息子が狂った経緯をあまり考えていなかった。
何か性に奔放な母親持ったせいで、ダニールの子供じゃないんじゃないか的な事を子供の頃から陰で表で言われ続けていて。
ダニールもダニールで、息子が何か悩んでいるのは察しても原因は全く思い当たらずに見当違いの心配を繰り返して。
例によって内面だけで考え込んでいるから息子には伝わっていなくて、愛されてないんじゃないかなーと息子は思って。
お前ら絶対血縁だろうと思える年齢に成長した頃には、表面上の親子仲は良好でも表層下での溝が埋めようもなくなっていたとか。
それで、何で人狼に味方するんだと言う所ではあるのだけど。(いい加減)
霊能者の家系の子なのに霊視能力を持っていなかったから、それがコンプレックスだったとかそんなん。
占い師は端から居ない村でした。
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ダニールに息子の霊魂が視えなかった理由は追い追い考えようと候補↓だけ用意していたけど。
・ダニールが見ないフリした
・息子が見られたくなかった
息子が狂ったのが家族間の溝が原因であれば、成仏したからかな。
父親に殺される瞬間に、愛されている事を知ったから。
それでもまぁ狂ったままだけれども。
あ、視えなきゃ判定が分からないだろうと言う部分は。
肉体から離れる瞬間に魂の色は視ていた、でご都合どん。
声がどうのと言っているのは、全てダニールさんの思い込みです。のいろーぜ。
……。
[人狼を冷たい目で見ないことが嬉しいと。そう言ったユーリーの言葉を反芻する。
人狼の悲しみを考えたことがあるのかという、ロランの言葉を思い出す。]
……あの人は。人狼を、楽しんでたけど。
[自分に祝福の爪痕を与えた狼を思い出す。村を滅ぼすのが愉しいと言った彼の言葉しか、その表面の部分しか、そういえば自分は知らなかった。
狼が嫌われるものであることは知っている。周りの会話で、事件の記録で。
けれど自分にとっては救い主で……でもロランが狼に食べられたとしたらどうだろう? 信仰を保ったのだろうか?]
……わかんない。
[なんだか難しかったし、ロランたちの様子は見えないけど受信する電波がなんだかおもしろくないし、とりあえず毛繕いに集中してみた。]
ごめんなさい。
ジャックを撃った時、落としてたの、
すっかり忘れてたわ。
でも、確かもう弾は…。
[なかった、はず…。]
[しばらく立ちすくんでいたが、ゆっくりと、サンドラに近づいていった。
途中ベルナルトから制止されようと構わずに。
そして、サンドラの肩に手をおいた。
拘束するほどの力はいれず。]
ねぇ、また黙って見てるだけなの?
[耳元で囁きかける。
それはサンドラにしか聞こえないほどの小さな声。]
生き残るためには、それが一番賢明かも。
でも、ベルナルトさんの持っている銃、
もう弾が入ってないのよ。
このままだと、彼、死ぬかもね。
…どうする?*
…まぁ、自分が喰われると分かっちゃ、嫌がらねぇ奴はいないよな。
抵抗した奴、観念した奴は居たが……自ら身を捧げる奴は………まぁ、正確には身を捧げてまで止めようとした奴は、お前が初めてだったんだよ。
エーテル。
血を見せたら駄目だ。
傷口から淡いピンク色の肉を見せたら駄目だ。
益々、獣の俺が出て来てしまう。
……だが、まぁ、それでもと思っちまったのは何故だろうな
[ナタリーの小さな悲鳴に反応して耳をぴくり]
………もぅ弾入ってねーだろ。
ベルナルトも、気付かねぇ程てんぱってるのか?
ありゃもう立派な『鈍器』だよ…
…祈りみたいなもんだ。
お前みたいに頭が良くねえ、色んなモンを割り切れるほど長く生きてもねえ。
言葉にするとしないでは、大違いなんだよ。
それに地獄に行ってからじゃ、何考えてたか伝える術がないだろ。
[シャノアールの言葉は何一つ否定せず、肩を竦めた。
しかし、意味を与えてやらなくもないと言わんばかりの言葉にだけは眉が跳ねる。]
何だそりゃ、憐れみか?
俺は人から施しを受けるのは、何より嫌いなんだ。
[ほら、もう一つシャノアールを殺す理由が出来ただろう。
言い聞かせるよう、胸の漣に溶かし込んで行く。
殺せるはずだ、迷わず殺せと。]
[羊の中から出てきた鋏に、ほんの少しの困惑が浮かぶ。
少女と鋏、それに羊が、命の掛かった場には余りに不釣合いで、更なる迷いを生む。
が、工作用と言えど、命を奪うつもりで使えば十分凶器になるだろう。見誤るな、あれはシャノアールだ。]
………殺して良いのかと。
他に方法はねえのかって。
お前の事は見て見ぬフリしてでも、残りの生を取り戻せればって、
ああ、迷ってる。迷ってるさ!
[じりじりと間合いが詰まる。
余り近づかれると、リーチの長さが逆に不利。
喉の奥が引き絞られ、小さく鳴った。]
でもな。
聞いてりゃ、お前はお遊びが過ぎるぜ。
人の人生を弄ぶしか愉しみがねえんなら、そろそろ隠居のし時だ――!!
[指に力が籠る。
照準ぎりぎりで、銃爪を弾く。]
[―――銃身は、光を放たない。*]
[ふぁあ、と背伸び]
………というか。
上手いよな……
躾られた?
ははっ、他ん所もしてくんね?
[返事は待たず、狼の姿になる。ミハイルの黒狼よりもやや小さかった。寝そべり、サーシャに背を向けた**]
ほら、こうすりゃ俺の顔なんて……気にせずに済むだろ?
ダニール。
まぁ、あんたは嫌がってたし、俺も古傷をぐりぐりえぐってた気もするが。
つかの間の「親子」ってのも、悪くはなかったぜ?
俺に親なんて…父親なんて居なかったし。
…母親と一緒に喰っちまったからな…
……やれやれ。
[特に何かを云う訳でも無く。引き金を引くのと同時に飛び掛かり、その胸へとハサミを振り下ろした。明確な殺意と経験に裏打ちされたそれは、何者の邪魔も無ければ躰へと突き立てられるだろう。少女に迷いは無い。そんなモノが在っては―――此処まで来られなかったからだ。]
[...は困惑と混乱の極みにいた。目の前のことをどのように理解していいのか分からなかったのだ。
自分に少女を託した男は、明確な殺意をもって少女に対峙をしている。
男を見る、少女の冷ややかな視線を見て、男が本当に守りたかったものをようやく察した。]
あたしは…どうすればいい…?
[心のままに動くこと、それこそ生きる証かもしれない。
それなら、彼を止めるのはお門違いだろう。
迷いながら、ただ、呆けたように見守っていたら、肩を誰かに触れられ、我ながら大きくびくりと震えた。]
[ナタリーが告げる事実を、頭の中で咀嚼する暇など事態は与えてはくれない。
ただ、目の前で、鋏の銀色の光を見た瞬間に、...は走り出していた。]
やめてっ!!
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