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[イヴァンの側から離れたいと。だが下半身が思ったように動かず。後ろにと捻った上半身だけが動き、どぅと床に倒れこんだ]
…くっ
[強かにぶつけた腕の痛み]
―機関室―
…人狼達の、今晩の前菜は、ラビットのハギスだったようですねぇ…。
[以前町では、凄惨な現場であればあるほど、警官達はその手のブラックジョークを言い合っていた物だったが]
………面白くありませんねぇ。
[少しも気は晴れなかった。
気分が悪くなった時のために、バケツを傍らに、閃光粉の残量を気にしながら、ポイントを絞って「現場写真」を撮影してゆく。]
こんな事なら、仕事用の極東製のカメラを手荷物に入れておけばよかったですねぇ…。
[ぶつぶつ言いながら、撮影を終えるとベルナルトに倣ってラビをシーツで覆い、次の現場へと赴く。]
―一等車両・シャノアールの部屋―
[シャノアールを前に、勢いで引き抜いてしまったナイフの重みに気づき、しまった、と思うものの後の祭りである。
いつぞや警官たちに指示された手順を思い出しながら、傷口を、仕方がないので一度ハンカチを開いて兇器のナイフの撮影をする。]
はて。
[ナイフを包みなおしながら、今さらながらにシャノアールが食い荒らされていない事に気づく。
が、それは「占い師」という特殊な立場と何か繋がりがあるのだろう、と無理に自分に理由づけて、もう一枚、二枚フラッシュを焚きつつ引いて撮影をしている。]
[イヴァンの側から離れたいと。だが下半身が思ったように動かず。後ろにと捻った上半身だけが動き、どぅと床に倒れこんだ]
…くっ
[強かにぶつけた腕の痛みに顔を顰める]
……あぁ、もう1人…居るのか?
[人狼が居るなら、被害者は…]
―→食堂車―
[手慣れた作業をこなしているうちに、だんだんと気持ちが落ち着いて行くのを感じる。
やがてベルナルトから掛けられた言葉>>20を、ぽん、と叩かれた肩の感触と共に思い出した。
それは元より向かうつもりの先だったので、否はない。
食堂車に着くと、イヴァンが死んでいる、と誰かに告げられ、再び撮影器材を取り出した。]
外傷はありませんねぇ。
[撮影しながら、誰にとはなく語りかけている。]
もっとも…、僕にできるのはこうして現場の様子を記録しておく事だけですから…。
いずれ夜が明けて、列車が駅に到着したら、その場でしかるべき機関の方々にお任せしましょう。
そうすれば、イヴァンさんの死因もはっきりする事でしょう。
ところで、どなたかアナスタシアさんかどこに居るか、ご存知ないでしょうか?
僕は彼女を捕縛しておこうと思うのです。
[カメラから目を下ろすと、ぐるり、と周囲を見渡した。]*
-機関室-
[僅か数刻前に食べた死体が、まだそこにあった。まだ足りない、とばかりに。首を持ち上げ、滴り落ちる血を舐め上げた]
俺、どんだけ空腹なの…
[肉や臓物に…と思ったが、既に何人にも見られている事を思い出した。元の位置に頭部を戻し、溜息]
・・・しまったなぁ、こっちに戻ってくるんじゃなかった。
ジョーカーの部屋、行きそびれた。
―食堂車―
[食堂車についたところで、イヴァンの亡骸がまだあることを漸く思い出した。少女の目に触れぬように、とすれどやはり気遣いは少し足りなかったか]
……子供がいる。
出来れば、彼を目に付かぬようにしてほしい。
[シュテファンが亡骸の様子を撮影しているのなら、
多少動かした問題はないだろう、と言外に口にすれど自分が触れる気には到底なれず]
[機関車=特等&一等=食堂車=一般車両=二等=三等…という配置を思い出した]
(どんな風に自分を殺害するのか、まぁ興味あるわな…。)
ジョーカーが良いっていうなら、最後の仕上げは手伝いますよって。
[ユーリーの傍らにはダニールの姿があっただろうか。
笑おうとして失敗したような引き攣るような表情が、目に入る。大してシュテファンは酷く冷静に見えた]
……捕縛?
アナスタシア、彼女が怪しいというのか?
おそらくは一人でいるだろう、と思うが。そこに至る理由はなんなのだ。
[言葉は事務的に零れる。
理屈をなぞるのは、感情を表現するよりずっと楽なことだった]
[このままへばっている場合じゃないのかもな、と思い…]
ダニール、すまんが、手ぇ貸してくんない?
1人じゃ無理っぽい。はは、みっともないな…。
[立たせてくれ、と手を差し出した]
ユーリー「水晶玉も破壊されたことだし、魂でも持っていかれたのかと予想。」
サーシャ「シャノの水晶や狼の能力に魂抜く力があるかわかんないから、勝手にそういう死因にするのはまずいと思うよ。」
うん、そうですね。ごめんなさい…。
また無茶な事したらセーブして下さい!
確定ロールにしないよう、頑張ります…っ
>>63
ああ、わかったよ。ロラン
[伸ばした手は空を切り、名は呼びなおす。
笑みは止めて、先にカチューシャを連れて歩く。
すると、そこに、あの狼に対して笑みを浮かべる青年…サーシャがいた。]
――……
[ロランが彼に話しかける。
その様子をそれまでと同じく興味深く見ていた。]
―廊下―
[ロランの手を、きゅぅと掴んだ。柔らかな手、真っ白な手……それが示すことに気づくことなく。]
……おおかみ、ほんとうにいるのかな。
[逃げたかもしれないだとか。誰かが言っていた気がする。
……まるで人間に殺されたかのような、シャノアールの死に方。]
賢者の人、狼だって言われたのに。
[逃げたのならまだいい。殺されてしまったんじゃないか……そう考えると不安で、悲しくて。
カチューシャやミハイルはその言葉の意味に気づいただろうか。取り繕う余裕は、ない。
払われなければその手を握ったまま、食堂車へついていく。]
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