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― 食堂車 ―
[食堂車に入り先ず目に入ったのは、マフラーに包まり震えるユーリーの姿。
思わず息子の名を呼び駆け寄り、伸ばし掛けた指を、思い直したように退く]
[駄目だ、混乱している。彼は息子では無い]
……大丈夫かい?
[一度息を大きく吐いて呼吸を整えてから、彼に尋ねる。
そうしながら、彼の視線の先を追って……遺体となったイヴァンの姿を見る]
彼は、死んでいるんだね。
……どうして?
[その場に誰か居たなら、周囲と、そしてユーリへと問い掛けて。
やがてベルナルトからの情報>>12が何処かから齎されると、イヴァンを占うと言った彼女の代わりのように「彼は人間だよ」と、遺体となったイヴァンを*指し示した*]
/*
疑われて吊られるフラグも立てるべく微妙なCOをしてみる。
見た目にはシャノアールも襲撃死と分からない死に方してるけど、黒猫ちゃんの霊は観なくて良いよね。
霊能判定的には視えないものだから。
そして今日のデフォルト投票先はシュテファンでした。
― 最後尾・外 ―
[真っ暗な闇。
と人間の目は訴える。
実際は、視える。
空に厚い雲があることも、その列車が暗い森を駆けていることも、
いや、くっきりと、流れていく線路の一つ一つの軋む際に発する振動さえも。]
さぁてね……。
めんどくせぇな。
[響く、いわゆる仲良しこよしの声を耳の奥は感じつつ……。煙草の火をそのまま投げ捨てたあと……。]
ああ、怒られるな。
[呟いた。]
/*
朝になってから匿名メモに気づいた。
残念な村建て。
ってかジョーカーが貼ったってことでいいのよね?
できれば赤でもフォローほしかったけど。
元の体が死ねば移動できるってことかな?
ああ、あいつは、どこだっけ。
サーシャ?
[高い背を少し丸め、最後尾のドアから中にまた入る。
灯りはぽつりと点るが薄暗い廊下をゆっくり前に移動した。
まだ、イヴァンが謎の死をとげているとは知る由もない。]
もう明日は食えるかどうかもわからないんだからよ。
[ずうっとそんな刹那を生きている。
生まれた時からそうで、
間少し、人間になれたけど
結局は、最後、獣に戻った。
それだけだと。]
―後部車両―
[シャノアールが死んでいる。
イヴァンの死を伝えたところでベルナルトにそう聞かされて、
瞳を見開いて唖然とするのは己の番だった]
……食べられて、いた?
[反射的に聞けば、返ってきた答えは否定だっただろう。
状況について、いくつか言葉を交わすうちに。
“復讐”という言葉、とそして――
“死んだら食べてもらえる”交わされていた声音が甦った]
――……。
[薄闇の中を進む、慣れているとはいえ
人気のない車両は暗く、人の姿など容く見過ごしてしまうだろうか]
――……あ?誰だぁ?
[気配はすばやく感知する。
白い影に野太い声をあげた。
怒っているようにも聴こえたかもしれない。]
[少女は、流れゆく景色を見ていました。
けれども先ほどまで銀色にきらきら輝いていた月も、それに照らされた青ざめた景色も、厚い雲に隠れてしまい真っ暗闇。
風も強く、ぶるりと震えてしまいます。
だからそろそろ戻ろうかなあと考え振り返ると、誰かの足音がちかづいてきました。
少女は急に、なんだかとても怖くなってしまって、その身を物陰に隠します]
[最初は女の人がやってきました。
少女にはよくわからない、なにやら難しいことを喋っています。
この人が人狼さんなのかな?そんなことを思いながら小さな体をもっと小さくちぢこませて様子をうかがいます。
結局女の人は別におかしなことをするでもなく、その内どこかへいってしまいました。]
[そうしたら今度は男の人がやってきました。
男の人は、自分に優しくしてくれたミハイルおじさんの声でしゃべります。
けれどもその内容は、自分が知ってるミハイルおじさんとは似ても似つかないほど物騒で、恐ろしく、少女はぶるぶると震えてしまいます。これは、寒さだけの震えではありません。]
[人影はすぐに、ロランだとわかった。
首にマフラーがない。
剥きだしのそこに、やはり少し喉は鳴ったが、にやにや笑う。]
なんだ?こんな暗がりに一人でいると、
人狼に食われまうぞ?
[ポケットに手を突っ込み、その細い姿を見下ろす。
そのとき、また別の気配も感じた。>>29]
あ?ねずみかな?
[それが誰の匂いかはわかって言う。]
……私だ。
や、ロランだ。
[ぽつり、と点く灯りは見えただろうか。
勢いに少し気おされたけれど、知った声には違いなかった]
君は無事か。
[よかった、という安堵の感情はその声音に零れたのだけれど、にやにやとした笑みに揶揄するような言葉が返れば怪訝そうに押し黙る。]
[少女はただ、ぶるぶると震えていることしか出来ませんでした。震えを止めようと、びくりと跳ねてしまう体を止めようとしても握りしめても、手首に巻かれた包帯にうっすらと血が滲むだけです。
きっと人狼には、それは熱々に煮込まれた、とびきりおいしいシチューの匂いのように感じられたことでしょう。]
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