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――少し後――
[微睡みからさめてベッドを抜け出す。恋人たちが何をしているかは知らないけれど、邪魔をしないようそーっとそーっと。
みんなのところに戻ってみれば人が増えていて。]
……ぇ!?
[ユーリーにお疲れ様を言おうとしたら、いきなり抱きしめられて硬直した。]
……!!!
[たっぷり10秒後。手よりも先に足が出たか。**]
[「良かったな」と此方に送った本人に言われるのは、中々に複雑な物だな、と胸中で呟きを落とす。
言葉通りに良い事だと思っているのか、厭味か皮肉のつもりなのか、はたまた単なる社交辞令なのか。
彼の様子からは判別が付きかねぬ]
………………。
[そもそも此方も、彼を息子と取り違えて非常にみっともない所を見せた自覚は大いにある。
正気に戻ってみれば(死んでいるけれど)、39個くらい穴を掘って埋まっても足りない程の羞恥を抱えてもいる]
[そんな感情がないまぜになった表情を、傍目にはそれと分からない程度に動かして]
――――……ん。
[否とも応とも返せず、曖昧な相槌を一つ打つ]
[生者の間では、今も剣呑な空気が立ち込めたまま]
[エーテルを踏み付けにしたカチューシャの小さな足には、彼女から流された紅が散っている。
幼げな容姿と裏腹に、大人びた口調に低い響きな声]
……シャノアール。
[ベルナルトから、そう呼ばれていた幼子。
では此方で生者を見詰め続けているシャノアールはシャノアール自身では無く、彼処に居る少女が彼女なのだろう。
其れがどういった原理に因るものかは、己に与えられた死の刻限が合わず知らぬまま、想像もつなかなったけれど]
[それでも彼女の『中身』に厭な物を感じるのは、己の能力故か、死者故か]
[観劇者が語り出す。
舞台に上がった役者達の振る舞いを、観劇者の立場から]
[全てを見通し見下し、嘲り、批評するかのような声音]
…………悪趣味なことだ。
[嫌悪を露に、息を吐く]
人も――獣、も。
……そんなに単純なものでは、ないよ。
[つい先刻口にした己の言葉はさて置いて。
ロランとシュテファンの言葉それぞれに、同意を籠めて頷いた]
/*
そういえばユーリー人狼とゆー事は、赤の顔はアレなのか。
ユーリーの赤ログ顔好きだ喰われたい。喰われたい。
カチューシャの赤ログ顔は怖いよね、てゆか女性陣だいたい怖いよね。
ベルナルトもベクトルの違う壊さだった気がする。
そして今更だけどエーテル狩人&ユーリー人狼びっくりした。
[...が縛られていたスカーフがはらりと腕から落ちた。縛られている振りはもう必要なさそうだ。
体がガチガチだ。椅子からゆっくり立ち上がると、ナタリーが淹れてくれた茶に手をつける。やはり緊張しているのだろう、熱さがさっぱりわからない]
[そして様子が変わったカチューシャに驚いた]
・・・・・・・あんた、あんたもなのかい。
ツーペア、か。
[少女が選んだ5枚のカードには役が出来ている、
並んだそれに何かしら意味はあるのだろうか。]
しかし、優しさに触れ愛に目覚めるとは……、
彼女はよほど、君と私を陳腐なメロドラマの主役にしたいらしい。
……いささか目が曇りすぎではないだろうか。
[なんとなくミハイルに同室を迫っていた、
あの時の女の姿を思い出してみれば]
……君は、身に覚えはないか?
[ちらり、問いかけてみたりして]
[解き放たれたサンドラは緊張した面持ちだ、
一晩の列車に乗り合わせた、それだけのことで、
さしてゆかりがあるわけでもない。
けれど生きてほしいと思う。
そして、――どうにかあれを止めてほしい、とも]
もはや何も為せぬ身だというのに、
死人とは身勝手なものだな。
[呟けば目を閉じて、ぽふり寝台に横たわる]
>>8
何が、「も」なのかは知らないが……。
私やナタリーは、別にお前を取って喰おうとは思って無いぞ?
[その様子を、面白そうに。愉しそうに。]
[これからどうするのかと問うナタリー>>8:26の声を聞きながら]
………ん。
サンドラは語り手、として。
[シャノアールは彼女をどうするのだろうか。護衛というわけでもあるまい。
ふと浮かんだ疑問を口にすることはなく、曇った窓の水滴を右手で拭き落とした。
現状の生存者4人と、死者が4人――窓硝子に描き出される異様な光景が、雪景色と重なった。]
[サンドラが椅子から立ち上がる。
解いたのか解けたのかは分からないが、開放された彼女に二人が何も言わないところを見ると、構わないのだろう。
驚きの声を上げるサンドラに告げる。]
心配しなくていーぜ。
喰わないってことに関しては、コイツの言ってるのは本当だ。多分だけど、な。
到着したら………
………、
到着して「お前の事情を手伝ったら」、
無事に残ったモンは開放してやる、ってことで良いんだろ? 契約はよ。
[シャノアールを見る。
ナタリーがどうするかは分からないが、生き残るのは、サンドラと、そして、カチューシャと。
カチューシャの身体が致死毒に冒されていることを、男は知らない。]
>>11
ちゃんとお前が、汚れ仕事をしてくれたらな?
汚れた王子様と、血塗られたお姫様。
それはとても愉しそうで―――ゾクゾクするね。
[ベルナルトは気付いているだろうか。本来なら少女の躰は、声も出せない程に傷ついていた事を。腕も足も、癒えない酷い傷跡が在った事を。きっと、文字通り―――その躰だけは、綺麗に帰って来るのだろう。しかしその忌まわしい記憶に、果たして本来の少女が耐えられるかどうか。]
医者の娘 ナタリーは、沈黙の カチューシャ を投票先に選びました。
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