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新妻は。
彼が人狼と知り。
腹の子が半獣だと知り。
気が触れただけだった。
腹を殴り付け、流そうとしても、落ち着けと周りに抑えられる。
誰一人として、信じてくれる者はいなかった。
ならば何故自分は生きているのか、と。
同じ家に住み、無事でいられる訳がない、と。
[新妻は後ろ手に縛られ、牢の中に入れられる。
ここにいれば。
彼の元から離れていれば。
安心なのだとほっとした。
けれども。
数度の朝と夜を迎えた時。
頬を撫でる感触に目を覚ませば、笑顔を浮かべた彼が居た]
「おはよう、ジュリア」
優しい声。優しい笑顔。優しく撫でる手。
変わらない彼の姿に、思わず頬が緩む。
私は悪い夢を見ていたのではないかと、思い込みそうになった。
心の傷さえ、なかった事にして。
「ねぇ、ジュリア…」
彼は熱を帯びた瞳で顔を近付け、私の額にキスをした。
ただそれだけで。
私の頭は思考を止めた。
目の前に居るのは、私の夫。私の愛した人。
額から頬へ、口の端へと。
躊躇いがちな、けれども甘えてくるようなキスも好きだった。
彼から火薬の臭いがしても、鉄の臭いがしても。
……鉄?
唇が押し開かれ、彼を受け入れれば。
途端、口の中に鉄の味が広がった。
…金属の、いやこれは血の味…?
伏せた目を開ければ、彼と目が合う。
近くで見れば見る程、その瞳の奥は冥く。
ふとした瞬間に見せる、何処壊れそうな…内包的な危うさにも惹かれていたではないか。
…あぁ。やはり夢ではなかったのだ…。
自然と私の目から涙が溢れた。
ん、スリーは人でしょ?
単にこちら側、の。
でなければ、「狼?」なんて聞かないし。
人狼に見えるか?という質問なら、はてさて、人に随分近い人狼も居たからなぁと。
「ジュリア、何故泣くの?」
彼の声は変わらず優しくて。
「……貴方が、人狼だからよ」
力を入れてきっと睨めば、にこにこと笑顔が返ってくる。
「俺の事、嫌いになった…?」
「…愛しては、もぅくれない?」
真っ直ぐに見つめられ。
縛られたままのこの身では、何も抵抗出来ず。
最悪、私達を裏切る事も出来るだろうしね?
だからこそ、任せようじゃないか。
どちらにつくのかを。
……尤も。
黙っていても、奴等は私達を狩りたてて来るのだがね。
あんなにも憎いと思ったのに。
あんなにも殺してやりたいと思ったのに。
「…愛してるよ」
満足そうに頷く彼を見て、私は目を閉じた。
肌を舐められる感触。
柔らかく牙を立て、つぷりと皮膚が破れる鈍い痛み。
一際鋭い痛みが腹部を襲った。
じんじんと、痛みの波が襲う。
耐え切れずに悲鳴を上げた。
[自分の亡骸が見える。
ロランとは離されているようだ。
ナタリーがロランの傷を見て首を振っているのがみえた。]
ああ、気を悪くするなよスリー。
昔から、土壇場になって愛だの恋だの云いだし、裏切る仲間が多いと……それだけの話だ。
そういう中を生きて行くには、裏切らない者を見極めるか……裏切っても構わないよう手を打っておくか。とにかく慎重さが求められると、それだけの話なのだから。
私達は、お前をもエサにする事が出来る。
そんな存在が、無条件に協力しろと云って、心からの協力が得られるとは私は思ってないんだ。
だから少なくとも、私はお前をエサにしようとは思わないし、お前を陥れようともしない。
お前の危険を増やすような真似も慎もう。
だから後は……自分で決めるが良い。
ジャックがお前を、どう扱うかまでは知った事じゃあ無いがな。
―回想(特等室)
>>17
…おはようございます。…起こしてしまったかしら
[にこりと微笑む]
残念だけれど、まだ夜は明けていないわ。
まだ、昏い夜の時間…
[求められた口付けには、微笑み、応えて]
>>18
…ええ。私も行きましょう。
皆の様子を確認しないと…。
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