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賭博師 ユーリーは、放蕩息子 ベルナルト を能力(襲う)の対象に選びました。
(俺が女に入り込んだら…荒々しいのしか、出来上がらんな、ぅん)
あー、俺さ。
今、特等室に居るの。半分篭ってるっつーか…。篭っちゃったつーか。
少し寝てから食堂車に行くよ。
ちゃんと、逢おう?
…ぇと。シュテファン喰われた事と…アナスタシアが人だったことと…ぁ”〜、後何を知ってるんだっけかな。襤褸を出さないようにしないとな…。
-夢の中-
色が歪む。人の形に。獣の形に。
くるくる回る。大きな円に。小さな円に。
くるくるくるる。
その中心で、ユーリーは首だけの存在だった。
右に傾げれば、ころりと転がる。
左に傾げれば、ころりと転がる。
ころころころころころころころり。
-夢の中-
くるくるくるり。
自分が回っているのか、それとも世界が回っているのか。
くるくるくるくる くるくる くるる
[ダニールの同調を得られた事で、表情が少し和らぐ。]
錯乱してんのか嘘を言ってんのか、それとも騙されているのか。
どれが正しいのか分からんが、今のサーシャは危険だ。
ああなった以上、ただじゃ止まんねえ……
相手を殺すまでな。
けど…それでも、止めないと。
[「おおかみさま」…憧憬と崇拝の色を乗せたこの単語がサーシャの口から毀れるのを、己の耳は捉えていた。
それでいて表立って糾弾する気が起きなかったのは、彼の瞳に底知れぬ昏さを認めた気がしたからだ。
心の底に蓄積された黒い澱。垣間見える狂気。
その形もそこに至った背景も自分とサーシャでは全く違うのだろうけれど、己の内に存在していたものときっとよく似た形をしている。]
/*
念のため。
ユーリーはどっちを信じるでしょーーー!?
サーシャを52%信じる。
カチュを51%信じる。
どちらも88%信じない。
[最後に見たおたおたとした背中を、ちらと思う。]
……逃げ切れたかな、あいつ。
[小さく呟いて、サーシャの消えた暗がりを見詰める。
応急手当について確認をされれば、傍の男に小さく頷きを返した。]
ああ、今は……いい。
悪い。助かる。
血で服汚しちまったら済まね。
[差し出された腕は、短く礼を言い有難く借りることにして、ダニールの肩に支えられながら食堂の方へと歩き出した。**]
/*
気になってたんだけど、まだアナスタシアの死亡を知らないんだよな…
サンドラおば…いや、おねーさんを助けに行きたいとこなんだが、デッキ付近に居たんだっけか。と、遠い な…!
>エーテル
[自分の傍に居る彼女を見上げる。
泣き子をあやすように、抱きしめていてくれているだろうか。
首を伸ばし、その柔らかな唇に口付ける。
彼女が起きていて拒まれたなら、「じゃあまた今度」と笑みを見せるだろう]
…ん、やはりこのままここに居るのは…。
いや、死体のないここにずっといたいけど。
他の人も心配だから。
…無事を確認しよう。
[身を起こし、手洗い用の水で顔を洗う。
ふかふかのタオルを片手で抱えられるだけ持つ]
>エーテル
エーテルは……一緒に行くかい?
[勿論来ては欲しいけど。彼女にはこのまま、ここで閉じこもって貰うのも良いかも知れないと思ったから。
行くと言うのなら。手を差し延べる。
行かないと言うのなら。僅かに寂しそうな表情を浮かべた後、「うん、ここに居て。あ、鍵はかけるんだよ?何かあったら俺を呼んで」と言い残す。]
-特等室→一等車両-
ぅ…
[先程よりも濃い血の臭いと、冷え冷えとした空気に、思わず身を強張らせる。
止まる脚を叩き、早速タオルで鼻と口元を被った]
早く、食堂車の中に……
[足速に、通路を進む。
シュテの部屋も、シャノの部屋も、ロランの部屋も……。
中を覗き見る事はせず−否、出来なかったのだ−ただ前を向いて歩く]
ぁ…
[気付けば向こうに……<<放蕩息子 ベルナルト>>(*エーテルなら振り直し)の姿を見つけた]
俺はさ。
ジョーカーから、スリーが狼だと
そう教えても良いんじゃないかと思ったよ
[シュテにかけられた赤いシーツ。
シャノにかけられたシーツの赤い点。
壊れた扉の先に見えた、ミハイルの血に染まった背中。
赤いものを何故無視するのかと、喉が渇きを訴える。
……ロランを食べたら、怒り狂って生き返るかな?]
>ベルナルト&ダニール
……ぁ、確か……
ベルナルト!
[その背中に声をかけた。傍らに居るのは、ダニールか]
あぁ、無事……じゃないよね!?
[近寄るが、彼の怪我を認めると、ひぃとたじろいだ]
…ちょうど良いぜ、ここにタオルがあるから。
少しはタシになるだろうか。
それと、………一体、この数時間で何が…??**
−一等車両・個室−
[サーシャが部屋から出ていくのを黙って見送る。
彼がなんのために出ていったかおおよその見当はついたけれど、止めようとも後を追おうともしなかった。]
間に合わなくてごめんなさいね。
頼まれたのに。
[ロランの亡きがらに近づき、銃創を確認する。
腹部に一発。貫通はしてないようだ。
どちみち自分では簡単な応急処置しかできない。]
わからないな…。
[何故彼は彼女を襲わなかったのだろう?
何故彼は彼女を助けようとしたのだろう?]
皆殺しとか、俺の獲物だとか、
人間はただの餌だとか言ってたのにね?
[目の前で人が死ぬのが嫌なのは、
無力な自分を思い知らされるからで。
サーシャみたいに誰かのために
あれほど泣くことはもうできないだろう。]
[そもそも出会ってまもない相手に、
そこまで執着できること自体が理解できない。
ミハイルを一瞥する。
一応人の形を取っているが、
今着ている服には銃創がない。
それまで着ていた服は何処だろう?]
…。
ま、いいか。
[救急箱片手に、食堂車へ戻ることにした。
誰かいれば二人の死を伝えるだろう*]
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