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[シュテファンは元より、食堂車の居る面々を見回す。
実際に見た者と事情を人伝に聞いた者の間に齟齬の無いよう説明も兼ねている。]
ただ、なあ…腑に落ちねーのがさ。
シャノアールの遺体の状況は、お前さんも見ただろ。
殺害に使われたのは"ナイフ"だった。引き裂かれてもない、噛み砕かれてもいない。あんな綺麗な状態で残っている「被害者」には、俺は初めてお目にかかった。大概バラバラかボロボロになったヤツばかりだ。
ついでに、占いに使うペンダントは粉々、バッグの中身が持ち去られてた。
シャノアールは、本当に「人狼に」殺されたのか?
イヴァンの死に方だって――死因は知らねーけど、やっぱり不自然だ。
[まるで、人狼以外の殺人者の存在を考えている、とでも言うように。
と、医学の知識があると言っていた娘がイヴァンに近づく。>>141 何か分かるかと、僅かな期待を篭めた視線を送り、言葉を切る。]
>>140
真の愛と裏切りの愛とは、表裏一体にして、全く非なるもの。
人を利用する為に愛を囁き身を委ねる者も居れば、心の底から愛しみの情を抱く者もいるわ…
それが、狼の村という人を裏切る環境にあればこそ、いっそ際立つ…
[詩の一節を詠むかのように…]
[ジャックがツー・ペアを羨ましがってぎりぎりしているのを感じて、
さっき呼ばれた時に行けば良かったかな、と思ったけれど、
それから続く会話や目の前の抱擁シーンをみて、]
変な気配りはする必要はないみたい?
[淡々と呟いた。]
ふふ…一晩しかたっていないのに、まるで何日も立ったような気がするわ。
…この列車にシャワールームはあったかしら?
少し、お湯を浴びたいのだけれど…**
―個室―
[暗がりの窓にぼんやり映る陰鬱そうな女の顔。
……寝ようにも、眠れなかった。
シャノアールにとって、人狼と占った自分は邪魔な筈だ。
何時、ドアを蹴破って、この喉笛を噛み千切りに来るか知れない。]
……水…………。
[緊張で唾液の分泌が上手くいかず、喉が乾く。
食堂車には、確か飲み物があった筈だと。]
[ユーリーを抱きしめた時、自らが清潔な姿であったかが気になったのだろうか…女は自らの体を気にするそぶりを見せた**]
[ユーリー>>135に何か言いかけて、お取り込み中になってしまったので、かぶりを振って後を向いた。
代わりにベルナルト>>149へと応える。]
…それは…、確かに、ですね。
しかし、殺人とは常に最も不利益を被る者が犯人と思われます。
シャノアールさんの場合、その相手は人狼でしょう。
僕は…その彼女は、吸血鬼に十字架、のようなですね、何か咬まれない細工でも自分に施していたんではないかと…。
ええ、彼女「賢者」だそうですから。
[自分で言いながらも、その言葉の響きから若干の疑念は拭い去れていないのに気づく。]
[実際に彼女の遺体を見たと言う者がどれだけ居るのか不明だけれど、実は未だ生きているのでは無いかという疑念も僅かにあって]
誰か、着いてきてくれないかい?
[そう周囲へと、唐突とも言える問いを切り出す]
彼女の遺体を確認したい……ああ、一人だけでいいよ。
二人以上だと、もし私が帰れないことがあっても、何があったか分からないだろうから。
[二人で向かった先から、一人しか戻らない事があれば。
その時は、残る一人が何事かに関わっている可能性が高い。そう言外に含ませての求め]
[乗る者が居れば、誰であろうと同行を頼む心算で]
[ダニール>>148にも異を唱えられたらしい事に気づき、ぎくりとそちらを向く。]
そう…、ですか。捕縛は…。
しかし僕は…、アナスタシアさんが家族を亡くされたという話は真実だと思うのですよ。
つまり、アナスタシアさんには心がある、と思うのです。
だから、話せば解るのではないかと…。
甘いでしょうか…。
[体がいいだろうか?
気まずそうに目を伏せた。
そんなタイミングで、この男が「霊能者」なのかとふと気づく。]
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