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ああ、皆が集まっていた方が良い…というなら、そうするわ。でも、もし、人狼が私たちの中に居るとしたら、かえって悪い結果にならないとも、限らないけれど…。
[そう言うと、ベルナルトに先んじて機関室の方に*歩き始めた*]
食べられたら、死んでしまう。
[寂しげな呟きには、小さく首を振って眉根を寄せた。
判りきっていることだろう、と感じながら、言葉にするのは酷く虚しいことだと思う]
………。
[人死にを語り笑みを浮かべるサーシャを
黒い瞳はただ静謐さを湛えたまま見つめていたけれど。
問われた言葉には小さく頷いて、口を開いた]
大したことではないのだけれど、
……一度、雪の上を歩いてみたいんだ。
[手の届かぬ四角い天窓の先、ちらちらと降る白いもの。
ただ見上げていたそれは、とても綺麗だった、それだけのことで。]
……やはり、おかしいだろうか。
[ほんの僅か羞恥の色を滲ませて、立ち上がる。
茶を淹れて来る、とひとついいわけめいた言葉を残して**]
狼、出たよ。
[ミハイルに話しかけられればうなずく。]
案内人の子、綺麗に食べられてた。
[青年の言う"綺麗"が、遺体の損傷具合を示すものではないことに男は気づいたやら。]
そうだ、飲み物。
[ロランに渡されたミントティーを持ったままだったことに気づき、口に運ぶ。ぬるくなった温度が丁度良い。
ミントの爽やかな香りは、青年の狂気を冷ますに至らず、逆に研ぎ澄ませていくよう。]
死んじゃうけど、食べてもらえる。
[ロランの言葉を、言い換えて笑む。]
ゆき……
[ロランの語った望みが、どんなにささやかなものか──今までの境遇を示すものかは青年にも知れて。]
おかしくない、よ。
明日には、きっと、歩けるから。
[ほんとうに珍しく、励ましのような言葉を紡いだ。]
狼、出たよ。
[ミハイルに話しかけられればうなずく。]
案内人の子、綺麗に食べられてた。
[青年の言う"綺麗"が、遺体の損傷具合を示すものではないことに男は気づいたやら。]
そうだ、飲み物。
[ロランに渡されたミントティーを持ったままだったことに気づき、口に運ぶ。ぬるくなった温度が丁度良い。
ミントの爽やかな香りは、優しく、けれど青年の狂気を冷ますには至らず。]
>>113
昼も夜もねぇよ。
逃げられなかったら死ぬだけみたいな感じさ。
単独でも、複数でも…。
そのとき、目撃者がいない状態にさせられたら、
かわんねぇよな。
[じろりと、周りを見回し…。]
もし、人狼がその案内人をやったってんなら…。
人狼らしき奴は先手必勝するべきかもな。
[酒は飲む気はしないが、ポッケから出した煙草を口に咥える。
そして、一緒に出したマッチを擦った。]
>>115
綺麗に、食った……か。
このサーシャって奴、
やっぱり人狼に魅せられたって奴?
使えるかもな?
[そう、自分が食った中にも、そんな奴はいたから]
[サーシャの狂気を孕んだかのような口調にも、薄ら寒さを覚えずには居られない。
家族を亡くして以来、口にする事のなかったウォトカを呷ると、ふーっと、長く息を噴き出した。]
……集まっていたら、一気にカタをつけられるかもしれないじゃない。
誰が人狼か分からないのに。
人狼じゃないかもしれないけれど、何だか気味が悪い人も居るし。
わたしは、ゆっくり眠りたいの。
こんな所で一晩過ごすなんて真っ平。
人狼は、複数居るわ。
だって、シャノアールさんは、シュテファンさんと一緒にいて、犯行が不可能だった訳でしょう?
つまり、他の人狼がこの中には居る。
[自分が占い師であり、シャノアールが人狼であると告発している事になっているとは思ってもみなかった。
とにかく、人狼からも、<<処刑>>を言い出すかもしれない人間からも、逃げたかった。]
― 三等車両寄りの二等個室 ―
[天井を見詰め続けるうち、瞼が落ちていたようだ。
ふと意識を戻せば、見えるものは薄暗い天井]
……ああ、消灯時間。
しまったな、せめて水差しくらい貰っておくんだった。
[額に落ち掛かる前髪を押さえ、ゆるく頭を振り上体を起こす]
――悲鳴?
…………誰の。
[ちょっと物を壊してしまった、うっかり荷物を外に落してしまった。
――そんな悲鳴では、決して無い色の声]
[確信めいた嫌な予感に、月明りの中で寝台から降りようと脚を床へ付ける。
その時、小さな案内人の幼い顔が扉から覗いた]
………………きみ。
[車内で何か良からぬ事が起こり、案内人の彼が乗客へ事情を伝えに来ている。
そんな風に思えれば良かったのだけれど、自分には、彼がもう生を持たない者だと分かってしまっていた]
[顔だけ覗いた彼の半面は血に汚れ、彼が死者である事は容易に知れる。
もし彼の姿が見える者が他に居たとして、室内に頭部と僅かな四肢の残骸のみで浮かぶ彼が生きているとは思えないだろう]
ここには君の身体は無いよ。
……だからもう、お行き。
[引き千切られた魂に、静かに告げる。
肉体に相当のダメージを負った魂は、肉体同様――もしくはそれ以上に、深い傷を負う。
だから、彼は何らかの身体的ダメージを負って死亡した事になる]
[彼は何も訴えはしない。彼の声は聴こえない。
一見して『犠牲者』と分かる者の声は、聴く必要が無いとでも言うのだろうか。聴こえる声は、いつも無い]
[ふらりと律儀に扉から姿を消す案内人の気配が消えたと同時に、詰めていた息を吐く]
…………ここにも、居るのか?
人狼が。
[先程、食堂車では口にしなかった問い。
それを呟いて、頭を抱える]
…………。
とにかく、様子を。
[このまま鍵を掛けて閉じこもって居た方が安全なのではないか。
そんな風に考え掛けるも、人狼にそんなものが通用しない事も既に知ってしまっている。
出来るだけ多く人が集まる所へ、それも早く向かうべきだと判断をし、降り掛けていた寝台から離れた]
>>117
[アナスタシアの名前を知らないので、訊き、自分も名乗っただろう。]
ああ、あんたの言うのもありだな。
集まってたらあっというまにやられるかもしれん。
隠れて見つからなければ、命は助かるかもしれないしな。
[そして、狼が複数いる、と確信する様子には片眉をあげたが。]
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