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ごめんごめん。
[優しく、その髪を撫でて]
……そ、だね。
父さんはきっと忘れてる。
でも、ボクが父さんに教わったことは消えてないし、琳音もボクのこと覚えてくれてる。きっと薫子さんも。
大丈夫だよ。一緒に帰ろう。もし帰れなくても、ボクは琳音と一緒にいる。ずっと。
[何年も、こんな気持ちだっただろう大切なひとのことを思えば胸が痛むけれど。
それを見せないよう、笑って。]
そのあたりからかなあ。
おなかすかなくても、琳音の手料理たべたいな、ボク。
[ぎゅうっと手を握って、歩き出した。]
うん… 少なくともオカ研の皆は覚えてくれてるはずだよね。
多分、皆が何とかしてくれると思うから…。
帰れるはずだよ。
薫子先輩とも約束したんだもん。ずっと幸せに一緒に居るって。
[心の底からそれは信じてるのでしょう。何の憂いもなく笑顔を見せます。]
じゃあ、何か見つけられたら作るよぉ。
とりあえず先輩達とも合流しておきたいね。無事かどうか確認したいし…。
[そのまま後について歩きだします。]
[亜空間に飛ばされた人達が気がつけば、その者達の脳に直接語りかける声があるだろう]
「いらっしゃい」
「来ちゃったね、こっちに」
「ゆっくりしておいで。ずっとでもいいんだよ、えへへへへ」
「お腹も減らないしね」
「そもそも食べ物なんて食べられないだし…」
「残りの子たちも一緒に連れて来ちゃうからねぇ」
[気持ちの悪い複数の声が響いた*]
/*
【業務連絡】
亜空間では、お腹は空きません。が、何も食べることはできません。実世界の人達の動きや話は聞こえますが、干渉はできません。ただ見てるだけです。
あと、質問事項があれば、メモにてお願いします。
うん。約束、絶対に守りたいし、守るから。
ボク、琳音といたいもの。
[その言葉に、心からの笑顔をみせて]
部長たち、いればいいけど。
あー、でもチェスター先輩は……
[ほんのちょっとだけ、眉間にしわを寄せて。
けれど、手を握られれば、にへりと笑みを浮かべるのでした]
[ヴィーの呼ぶ声に目を開け、状況を把握して庇うように抱き寄せた。]
浚われたみたいだな。チェスター先輩たちもいるかな。
探しに行こうか。
[離れるなんて考えられず、手をつないで移動するつもり**]
―合宿・図書室→技術室―
[トランシーバーは繋がるが、出る人はいない。
神崎からそう教えられただろうか。
今すぐにでも技術室へ飛び出したいのを堪え、
向かいの部室へと駆けてキンパッチとサトコに状況を伝える]
……っ、技術室、行きましょう!
[先生や神崎に止められても聞かず、
他の皆への連絡を任せると、技術室へと駆け出していく。
上がる息、早鐘を打つ心臓、冷や汗が背をつたう]
先輩いますか!? ライト先輩、ロベル……タせんぱい、
[扉を開け放つ。どうか、いますように。
しかし誰もいないそこには、トランシーバーが転がっているだけで。拾い上げ、しばらくの間呆然としていただろう]
[頭の中に響いた気味の悪い声にフェイへと抱きついて。]
いまのが・・・ 霊の声・・・?
ごめんね、ご飯作れないみたいだよ。
[努めて明るい声で軽口を叩いてはみせますが、体が僅かに震えているのがフェイにはわかったでしょう。]
残りの子もってことは・・・ やっぱり先輩達も此処にいるんだね・・・。
チェスター先輩がどうかした・・・?
[しがみつくような姿勢のまま、顔を見上げて尋ねてみました。]
/*
予定は水泳とピアノ。
普通に受け入れて桃ログでやれという話だった?
そしてデフォがメルティ抹殺、という。
[脳裏に響いた、声。
その声と、抱きついてきた琳音の、柔らかな感触に、足をとめて]
……そうみたいだね。
琳音の料理が食べられないのは嫌だな。帰らないといけない理由が増えちゃった。
[わざとおどけた、笑顔。けれど、目までは笑えなくて。
微かに震える琳音の肩を、しっかりと抱いて。]
へいき。ボクが、ついてる。
……頼りないかも、だけど。
あ、いや。お祭りのとき、チェスター先輩と、ちょっと、ね。
[心の中で、ひそかにため息。]
―合宿・技術室―
これも、部長達と同じ……?
[隣にいる神崎を見上げ、震える声で問う。
もうキンパッチから皆への連絡は行き届いているだろうか。
拾ったトランシーバーで、まず科学室のワラビ達に]
先輩も、モッチさんも無事ですか?
そう……なんです。ロベルタ先輩、そちらに来ていませんよね?
一度、部室に集まった方がいいかもしれません。
[ワラビとシロガネの無事に、ほっと息をつく。
神崎に家庭科室への連絡を任せると、次は放送室のふたりへ]
もしもし、図書室の水上です。
葛城さんにガラナ先輩、無事ですか? 異常、ありませんか?
[焦りの滲む、心配そうな声音で問いかけた]
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