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[今まで、それこそ50年以上もBFを生き甲斐にしてきた者が、いきなりそれが無くなればどうすれば良いかに戸惑ってしまう]
あんな事をしてこのままBFに乗り続けるのも裏切りではあるし、これで降りても何か言われるのは想像に難くはない。
あの事への報いとしては……これで十分だろうな。
――大会本部・治療室前(>>+70のつづき)――
[考えてもしかたがないことだ。
コアの停止を引き起こしたものが何であれ、その存在はいずれは葬られると考えられる。表に上がるかどうかまでは分からないが。
つまり、自らの機体がコア停止にさらされることなんて、この先きっとない。はずだ。
だから少女が、自らの機体に「少女を見守る何か」が在るのかないのか、確かめることもできない。はずだ。というかそもそもそんなことどうやって確かめればいいんだ。
――しかし、一つの考えが消えるそばから新たな考えが浮かぶ。
それはまだ、少女の中で形を成さないけれど]
そうか……大切なもの、なんですね。
[不思議そうに少女を見つめているロジャーからかごを受け取った後、シャーロットの言葉(>>+71)にうなずく。
何を言っているのかは正確には聞き取れなかったけれど、大切なものであることは伝わったので、聞き返すことはしなかった]
何が空を飛ぼうと笑いはしませんよ、私は。
飛ぼうとする気持ちさえあれば飛べるんですから。
――飛ぼうとする気持ちだけでは高みには至れないけれど。私はそれを、この場所で知った。
/*
プロで出したかったセリフが! 出せた!
/*
!!!
>>3:92「かつて教えられた」
な、なんだってー!!
危うくもう一つの名前までダイアナが命名したように動くつもりだったよやっばい!
自分で書いておいてこのザマか情けなひ……
というかナカノヒト(PL)視点で知ってる情報とダイアナ(PC)視点で知ってる情報をごっちゃにしないようにするのって! 大変ですね!
でも頑張るー
*/
[その後女性が伝える情報と、これからの予定(>>+73)を聞いて]
私はここでクロノさんを探し続けることにします。
なんというか……訊きたいことが増えたので。
[どうしてクロノがアンギャルドのことを知っていたのかも気になるが、真に訊きたいことは別にあった]
コアが元に戻る手がかり……掴めるといいですね。
[それからロジャーともいくつか言葉を交わしたかもしれない。
格納庫へと向かう二人を見送ると、少女は再び元気よく歩き出した――]
[黒い光の翼は風に乗り、中央空域の上層まで辿り着く。
烏羽の残った片翼は、サンダーエースに切り裂かれたものを補修していて
強度が落ちている。持って攻撃一回だろう]
あの光は…
[男の目は、下方からくる大いなる赤い一筋を…**]
/*
訊きたいことはコアに関してです。
ヒーロー思考を持っていたら間違いなく
「コアを停める存在のことを知っていたのに何故特に何もしなかったうんぬんかんぬん」
って真っ先に訊いただろう。よってダイアナはヒーロー思考を持っていない。終!
そういえばクロノ狂人視は3日目の状況確認後寝て起きたら復活しました。
理由:人狼役があの局面で派手に撃墜フラグ立てるわけないじゃんおおげさだなあ
結果:当たってた!
*/
―― 格納庫 MiddanEden ブース ――
【ウィルアトゥワの脳 クローニング80%を記録しました。
外部記憶の注入を開始します】
[マリア=カリラのたゆたうブース。
柔らかな女性の音声が流れた。
マリア=カリラは唄をやめ、瞳を閉じる]
[ウィリアムの脳はいざという時に備えて、
この大会の直前の状態までクローニングは済んでいる。
どの部位からどの部位へのシナプスが伸びているのか。
どの箇所の反応が簡略化されているのか]
[ピットインで交換されたマリア=カリラに仕込まれた、新しいナノマシン。それは、前回のバックアップ以降の脳の状態を記録するものも含まれていた]
『ウィリー』
[水晶の娘は、相棒の名をそっと紡ぐ。
バックアップ用のナノマシンと、戦闘用の記録マシンがマリア=カリアの内部で情報を交歓していく]
―― 0次元へ ――
[ウィリアム=ナイトレイは、この世に生まれ落ちる前からその姿・形・性格・能力の全てを創りあげられていた造形品だった。
白金の癖のない髪。透き通ったブルーの目。
特定されている全ての病気因子を持たず、
脳髄は発達していて、良質な筋肉や体形を持つ]
[人工的なギフテッド。
金銭に一切糸目をかけずに設計されたフルカスタムド。
IDと市民権を付与された天然のバイオノイド]
[けれど、人類にはバイオテクノロジーにおいて未だ限界が存在していた。カスタムされた部分が多ければ多いほど、とある病気の発言率が高かった]
[脳と肉体の不協和音。
脳から発せられる命令が、肉体に届かなくなる。
ウィリアム=ナイトレイが産声を上げた直後に発覚し、ウィリアム=ナイトレイの成長に伴って遺伝子に刻み込まれたギフトが発現するたびに体が動かなくなった]
[ウィリアム=ナイトレイは3次元に生まれた。
けれど、3次元から徐々に追い出されていく。
3次元の世界でウィリアム=ナイトレイが一番目にしたのは、抜けるような空の深い深い蒼]
[やがて呼吸器につながれたウィリアム=ナイトレイは、その活動領域をブレインインターフェイスを介した2次元に移行した。
未だエレメンタリーを卒業するかしないかのウィリアムは、電子の世界でMiddanEdenのオンラインゲームと電子スクールを往復するだけの生活になる。
3次元を基盤としていた学校には、通う意義を見出せなかった]
[やがて、病気は脳の内部まで進行する。
脳は思考や命令のための電気信号も発せられなくなっていく。
2次元の中でもウィリアム=ナイトレイは徐々に徐々に締め出されていき、0と1の2つしかない1次元、それすらもない虚無の0次元へと旅をした]
[MiddanEdenのホスピスプログラムによって、ウィリアム=ナイトレイが再び3次元への切符を手に入れたのは、ウィリアム=ナイトレイの脳が機能を停止しきるかしないか、その刹那のこと]
―― 界渡り ――
[マリア=カリラは硝子ケースの中で丸まっている。
ナノマシンが保存していたそんな記憶を、ウィルアトゥワの新しい脳にインストールしていくために**]
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