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[更なる問い>>+10]
………どう、でしょう。
あの人には、嫌われているみたいです、し…。
[俯いたまま、両手でパイロットスーツのスカートを握り締めて涙が溢れそうになるのを必死で堪えていた]
/*
ちなみに兵装のロックが厳重なうえにロック解除コードが過剰にシークレットなのは「想像した通りに弾が飛ぶ」という兵装の特質上しゃーない、という感じ。
戦闘の素人でもそこそこの弾を飛ばせるという、脅威。
そしてロック解除コードが「もう一つの名前」という表現になったのは解除コード名に使用した曲への、愛ゆえに。
*/
/*
あー
なるほど。グレンさんが言ってるのは説明サイトの『進行』ページのことなんだね。
うん。ごめんなさい。
正直ざらっとは読んだけど『ピットインについて』と同じことが書いてあるかと思って読み飛ばしてました。
ただまぁ、いずれにしても、船頭多くして船山に〜、な事態が起こりやすいから、そこんとこはきぱっとした指示がほしいと思うことに変わりはないのであった。…ってのは私のわがままか。読み飛ばしてたの私だもんな。
うん、おk把握。
今後は気をつける。
/*
う お お
そして今更襲ってくる大後悔時代。
なんかすごい拗ねたやなやつじゃないか私!?
ごめんなさいごめんなさい。グレンさん始めご迷惑と不快感を与えてしまったすべての人にごめんなさい。
くそう、腹切って詫びたいけどソイツはエピまでとっとくぜ。
エピに入ったら思うさま私のハラぁ掻っ捌いてくれたらいい!
[中継放送は強制的にCMに切り替わった為、画面の向こうで固唾を呑んでいた息子は墜落していく父親の姿を見ずに済んだだろう。
地上の救護施設が急に慌しくなる。
大破した機体から救出されたパイロットは、速やかに集中治療室へ運ばれて行った。]
足手纏い、か……。
俺も昔は……ああ、実は俺も航空士やってたんだが、あまり腕のいいパイロットじゃなくてな。
しょっちゅう敵の的になっていたんだ。
それでも仲間達は最後まで生き残った俺を僚機として認めてくれた。
[過去の空戦の思い出。]
お前さんもまだこうしてここに立っている。
生きてりゃ何かできることもあるだろうさ。
/*
マシマさんの墜落の状況を見ると、どんだけでんでんむしの落ち方が不可思議な事になっているのかが良く分かる…
と、とはいえ、戦闘機型とでんでんむしだから…ち、違いますよねタブン…。
彼のことは知らんから、何とも言えん。
だが、お前さんは彼をどう思ってるのか――
[言いかけて止める。]
ふう、柄じゃねえ。
年寄は説教くさくていかんね。
そういうことを聞くつもりじゃなかったんだが。
ま、ただの昔話だと思ってくれ。
相談相手はもっと信頼できる奴の方が安心だろうしな。
[ぐ、と顎を引いて涙を堪えて顔を上げた]
はい…
[ダグラスの思い出に静かに頷き、純粋な尊敬の眼差しをじっと向けて]
いえ、様々なお話を聞かせて頂けるのは、嬉しいんです。
クロノさんには…また落ち着いたら謝りに行きたいと思っていますが、今は私も墜落の後なので…色々、落ち着かないんです。
[そう話し、遠目に見えるマリンブルー・スネイルへと視線を移す。墜落した時の姿のまま置かれているのに胸が痛む]
[ばきばきと機体の壊れる音、衝突に伴う酷い振動。
それがどちらの機体の物かは判らない、実の所両方なのだろうが。
機体が停止した所でそろりと目を開ければおどろおどろしい形をした主砲の目前。
黒い光と橙色が拮抗するような形でサンダーエースが止められていた。]
……うぅ…。
[けれど、砲撃は無い。
ふと計器を見れば、折り返しであるロングピット。
アナウンスが跳ねるような心音を上書きして、耳に届く。]
[スラスターを逆噴射させ、クヴォルフィリアから機体を外す、全て終わってみれば――冷や汗で手の平がぐっしょりと湿っていた、今落されていないのは唯の幸運だと。判る。]
[震えが、抜けない。
回りも、見えていなかった。
がつりと横殴りに風防を、叩く。
自分が、不甲斐無さ過ぎる。
そのままアナウンスに従い、軋んだ機体をピットに投げ込むまで、一言も喋りはしなかった**]
おう、いい顔だ。
[バイザーで目元までは確認できなかったかもしれないが、意思を持った表情は見て取れた。]
[まさか被撃墜王が尊敬されているとは思いもよらなかったけれども。]
ま、いろいろ思うところもあるだろうが、地上にいるうちに悩んでおけ。
[無責任にわはは、と笑った。]
「あのう、肝心の"彼"なんですが」
[空気と化していた研究員が割って入る。]
「怪我をしたということは、治療室に行けばクロノさんとは会えそうですね。
運がよければゴードンさんとも会えるかもしれません。」
[コア停止について何か知っている可能性。]
[新米パイロットよりは得るものがあるだろう。]
……でもこっちも放っておけない雰囲気なんだよな。
[シャーロットの表情を見て]
「きょくちょ……! あまり長居したらバレますって
!」
そんときはそんときだ。せめてお家までは送っていこうぜ。
お嬢さんさえよろしければ、な?
[そう言って、BFスペースまでのエスコートを申し出た。]
―格納庫―
[ほんの少し浮いた涙を拭おうと手をやると、当然ながらバイザーが邪魔をする。
目の表情を隠したまま2人と話をしていた事に、...はまた酷く落ち込んだ]
あ…!?あの、す、すみません…その、泣いているのを誤魔化すのにずっとこれを…すみません…。
[小さくなりながらも話を聞いていると、どう見ても彼は「部門外」の人物には見えなくなっていたのだが、中にはそういう人も居るのだろうなと思う事にして]
はい…色々なお話、ありがとうございました。
今はとにかく…コアの事と今空に居る皆さんが無事かどうか…気にかかります。
私の後に誰も落ちていないと、良いのですが…。
[ひとまずコアを、とマリンブルー・スネイルの元へ2人を案内し、一通りの説明をした後に彼らが移動するようならそのまま一度見送るだろう**]
―時間軸少し前・北側空域最上層―
―――いた。
[戦闘空域をほぼ縦断し、ようやく見つけた。黒い騎士だ。他二機の戦闘機型BFと戦闘を行っている。
次は、あとを追ってくるはずの二人に座標を知らせ、必要であれば機先を制する。
…それだけだ。恐れることなんかない、怖いことなんて何もないと自分に言い聞かせた。それでも鳴り出しそうな歯の根はぎゅっとかみ締めて、体と、機体と、戦意を、そこに留めておくことに専念する]
…っ…ぁ…ぅ…
[その、視線の、先で。黒騎士と共闘しているように見えた白鋼の機体が、赤い光に、包まれる。
優勢に見えたのに、なぜ?と、理性が疑問を投げかけるが、それどころじゃない。こわい。こわい。こわい。
それでも。何のために、その空域までやってきたのか、何のために、共闘する二人を危険の中に置き去りにしてまで、ここまできたのか、その一念で、その場に踏みとどまった。一部始終を、その目で見届ける。そのことに、集中した。体の芯からあふれ出してくる震えは、パイロットスーツごと、ぎゅぅっと抱きしめて押さえ込む。そのからだが不意にほぅっと暖かくなったのを感じて、不思議に思う。
フヅキだった。フヅキが、パイロットの体温管理機能を作動させて、暖めてくれている。
それを支えに、じっと体をその場に押し留めて。そして、白鋼の機体が落ちていくのを見届けて、改めて、ウィリーとシャノンに繋がる通信回線を開こうとする。
大会本部からのアナウンスを受信したのは、そのときだった]
…フヅキ。
全弾幕兵装を停止、以降、施錠ならびに報告処理をお任せします。
機体制御をすべてマニュアルに。
…戻りましょう、フヅキ。
[眼下では、一足先にコマンドロックを終えたと思しき黒騎士が、ピットへと降下していくのが見える。その背を見送り、心底ほっとする。
誤魔化す必要がなくなったのだから、もうガマンすることはないだろう。全身の力が弛緩した。だって、怖いものは怖いのだ]
…けれど、いずれは墜さねばならん相手であります…。
[いつまでも震えているわけには行かない、と、背を伸ばした。ウィリーのコアを止めさせるわけにはいかないのだし…と決意を新たにしたところで、また別の不安が鎌首をもたげた。
二人は、無事だろうか]
無事だと、いいのですけど…
[小さく呟き、機体をピットにふわりと着陸させる。
そこからは、一人の仕事だ。もとより整備スタッフなどいないし、各所に何十年も昔に廃れた技術が平気で組み込まれたリトルアースは、仮に人手があってもなかなか手伝ってもらうわけにはいかない。
それに、フヅキの中枢には、誰にも手を触れてほしくなかった。
と、なれば、否が応にも自分ですべての整備を終えなければいけない。
それに加えて、この機体損傷だ。
ピットインタイムが長く設けられているとはいえ、果たしてすべての補修を終えることができるだろうか。幸い、資材面ではきわめて…それはもう、機体自体を組み上げたときと比べてさえ遥かに…潤沢ではあるのが救いだった]
フヅキ、特に損傷の深刻な部分、作業を後回しにしやすい部分を優先的に各部部品の強度を再計算。
組み替えられるところは組み替え、省けるところは省いていきましょう。
それと―――アンリミテッドコードの使用を前提とした再設計ならびに改修も、可能であればそのように。
[告げながら、パイロットスーツのバイザーを被り、そこに映し出される情報を頼りに作業を進めていく。
あわよくば、二人の安否確認や、例の黒騎士のパイロットにも、直接面会することが出来るだけの時間が残ると、いいのだけど…**]
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