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『こいつと共鳴してる、っていうのか?』
[兄の方からの問いかけに、少女は首を振る。眉根を寄せた]
わからない。多分違うと思う。
けど、さっきのは何か、勝手に発動したような感覚だった。
少なくとも、私の方からは。
[考え込む様子の老人二人。視線を交わし、どちらから口火を切るか躊躇っていた。少しして、一方が小さく声を上げた時――機体ブースへの接続音がその言葉を遮った]
/*
ちなみに>>45を見た時は本気で
「ナンテコッタイ/(^O^)\」
だったナカノヒト。
自分で差し入れ作戦とか書いておいてこのザマだよ!
よし以後気をつけよう。
*/
――はい。『アンギャルド』の、機体ブース、ですが。
……え。メインメカニック、ですか?
[インカムを取って接続に答えた少女は、怪訝そうにしながら老メカニックを振り返る。手を伸ばしたウェイン兄へと手渡した]
……大会本部から、だって。パイロット――私に、じゃなく。
…アンギャルドは、お前らのドラゴンよりは厚いが、そこまでじゃない。
あの盾みたいなものは邪魔だけれどな。
[それをどうにかすれば、攻略できるとでも言うように]
拾い物、ドロップでずいぶんいいものが出たものだ。
[男は苦く笑う]
嫌いではないな。…好きでもないが。
お前たちは赤い光を放つ機体をターゲットにしているみたいだな。
そちらの味方はしないが、赤い光を放つ機体の味方もしない。
等しく同じ倒すべき敵だ。
それだけは言っておく。
[それを言うと、男は背を向けて出て行く]
[長いピットイン時間で、一端乗せた装甲を何とか外せないかと画策し、ロボット達に相談したが、結果は駄目だった、との事]
そうか……。
[自らの行動を悔やむ。あの時は、何故だかその装備に惹かれて装備を乗せてしまったが、良く良く考えてあんな怪しい物を乗せなければ良かったのだ]
普通に考えたら怪しいよな……。
『これでも鱗は結構固いんだから。
まあ、生きてるからしょうがないわね』
[マリアは振り返って私を見る。
私は、ふんと鼻息荒げて見せた]
『……この大会が終わったら、きっとドロップフェアでも行われるだろうから値崩れするわ。きっとね』
[そうして、マリアは去ろうとする相手の背を視線で追った]
『そっか。残念。
――向こうの味方でも、してくれるんなら良かったのに』
[マリアは声を低めてささやいた。
「向こうの味方」の部分だけ、幽かにアクセントを置く。
遠まわしな連係プレーの提案をしてきた彼。
今度は、こちらからとても遠まわしな願い。
まだ脳を持つほどにいたっていないナノマシンのロジックには捉えられないくらいの、遠回り]
[遠回り過ぎて伝わらなくても、この声が届かなくても、
それはしかたないと私は覚悟している]
『じゃ、ね。ばいばい。また空で』
[マリアもくるりと踵を返す]
…じゃあな。
[男はMiddanEdenのピットから出て、戻ろうと歩き出す。
しかし、途中でナサニエルのピットの様子が目に入った。
何を話しているかは、男には聞こえなかった。
しかし、その青い焔のような視線はナサニエルを捕えていた]
『そんな所で見てたって、どうにもならないだろ、シュウ。それよりこっち来て、作業手伝え。こりゃ……ちょっとやそっとじゃ直しきれんぞ?』
[弟の方に言われ、脚立をよじ登った。フライトディスクで空中に浮かんだ老メカニックはゴーグルを外し、損傷箇所の検分を終えたところのようだった]
『んんん……内部の破断が思った以上に来てやがる。知っての通り、お前のコクピットは腹部だからな。頭部センサからの情報、両腕への攻撃指示、そういったのの信号は一度この変を通ってく形になる。だがこれだと――』
うーん、と。
攻撃された時に、内側で壊れて、どうにかなっちゃう?
『そういうことだ。内部装甲自体が、逆にアダになっちまうってとこだな。とはいえ、換えが無い以上、外す訳にもいかねぇ。それこそ一撃でアウト、だからな』
……うん。
『どれか一系統だけ、重点的にカバーするか? それとも満遍なく――代わりにどれも均等に薄く――覆っておくか? 現状で可能な対処は、そのどっちかだ。どうする、シュウ』
―― ピット ――
『elen sila lumenn' omentielvo』
(elen sila lumenn' omentielvo)
[呪文を唱えて、私たちは1つに「戻る」。
私はマリアを動かして、前のマリアとの違いを探る]
[何も変わらない。何も。
私が入れ替わったら、マリアはどう感じるのだろう。
同じく何も変わらない私だろうか。それとも]
(……馬鹿か私は。ナノマシンは何も考えない)
[単なるデータや物質の運び手。そう、そのはずだ]
『Herio!』
[マリアの喉が大きく震えて、開始の合図。
私は大きく大地を蹴ると、両の翼を広げて高く舞い上がった]
じゃあ……それじゃあ、右腕を。
何があっても、『自在剣(ヴィヴロブレード)』だけは使えるようにして。見えなくなっても、『禍珠』が使えなくなっても、いいから。
[しばらく悩んで、少女はそう答えた。
問い返しもせず、老人は確りと頷く]
『わかった。なら、どんな攻撃が来たって、ソイツだけは耐えるようにしてみせるさ。俺達の腕の見せ所だな。おい、兄貴!
……兄貴? どこいった?』
――え。
[脚立から下を見下ろす。ウェイン兄の姿は見当たらない。
その代わりに。
一枚のメモ用紙だけがそこには残されていた]
[男は声をかけるか悩んで、重たい口を開けた]
…ナサニエル。
あんな風にセンパイを堕として、満足か。
[男は、推測をぶつけていた。
あの場に居たのは、アンギャルドと、ズィルバーンと、白川弐拾参式=改。
ズィルバーンは何故堕ちなかったのか。
ならば…赤い光を放ったのはズィルバーンか、それかズィルバーンに赤い光を防ぐ手段があった事になる]
[クローズド通信に、発信の合図を乗せた]
シャノン、お先に
[私はそんな声を漏らす。
私の声と同時に、私の感情も漏れる]
[強い強い恐怖と、ささやかな覚悟。
歯を食いしばらなくては飛んでいられないくらいささやかな]
……嫌だ。飛びたくない。
でも飛ばなければ私は私でなくなってしまう。
早く、早く、誰か――
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