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――各機ピット――
『ん……まあ、行ってこい。今降りてきた、白川ンとこのブースだろ? 但し、さっきみたいな失礼の無いようにな』
[そう言って、ウェイン兄弟は少女が駆けて行くのを見送った。
後ろ姿が見えなくなったところで、兄弟の一方が口を開いた]
『まだ、言わないのか。兄貴。
あんなに乗りこなしてるんだ。いずれ気づくぞ。もしかすると』
『ああ。思い出しちまうかも、知れねえな……けど、よ。
この真っ最中に伝える訳にもいくまい。混乱させるだけだ』
[レーダーから光点フリップが一つ消失する、チャンピオンの被撃墜。
それを視界に捉える事は無く飛び去ると、警告類も形を潜めた。]
――っぷはぁ!
な、何あれ。
[赤い光かレーザー光の事か。無我夢中で呟いた言葉は誰にも届かない。
兎も角、これて一つの山場を越えた訳で、...にとってはある意味今からが本番とも言える。
俗に言われる『第二波』、それを切り抜けなければ其れまでなのだから。]
……さて、気を引き締めないと。
[操縦桿を握る手、ペダルを踏み込む足にも力が入る。]
『それはそうだが……』
『俺達に出来るのは、シュウがもし思い出した時、受けいれてやる事。それとメンテナンス、それしかねぇ。後はあいつ次第だから、な』
[老兄弟の会話をよそに、少女は白川重機のピットエリアへと移動した]
……お忙しいところ、すみませーん。
マシマさん、さっきの、大丈夫……でした?
ロジャーくん、ロジャーくん…!
すみません、大丈夫ですか!?
[大型の為速度は大した事は無いが、重みはある。アルトキュムラスにダメージが入っていないか…それだけが気に掛かり、慌ててロジャーへと呼びかけた。
何事もなければ、リトルアースを追うメテログラフトを追いたそうにしながらも、一時離れて立て直しながら赤い機体について何かを話しているかも知れない。**]
記憶喪失 シュウは、シルバーコレクター ナサニエル・ウエクサ を投票先に選びました。
/*
さーて…ねんねこ前に整頓。
ところで、2dからBGMを熱くこれ
http://www.nicovideo.jp/watch/...
にしようとしていたのに、アルトネリコ2のラスボス曲で通してしまっているのでとても…穏やかデス。
クロノさんを追いかけるフラグが立ちました。
シャーリーは結局何をどうしたら良いのかサッパリわかっていませんが、クロノさんを止めようとする動きになって行くと思います。
チキュウ人の根性見せたれシャーリー!
――えーっと、其方もブザー鳴ってた様ですが、大丈夫ですか?
[自機の警告が収まる頃には向こうからも聞こえなくなっていた気がするけれど。
何にせよ、警告音は聞いて気持ちの良い物ではない、自分の機体だろうが、通信の向こうだろうが。
どこか向こうを心配してても、不思議じゃないね。]
夢幻の竜騎士 マリアは、シルバーコレクター ナサニエル・ウエクサ を投票先に選びました。
―― ピット ――
[私はピットに転がるように舞い降りる。
途端、待機していた小人たちがわらわらと私に寄ってきて、被弾した箇所に新しい鱗や再生ジェルを追加していく。私は彼らに差し出されたジェリー・ビーンズのような甘い補給材を喉の奥に転がり落とした]
[私の身体によじ登り、マリアに"酒"に象らせた経口の活性薬を補給していた小人を、マリアの焦点を結び始めた瞳がとらえる]
『……ねえ。コアが破壊されたら、どうなるの?』
「だいじょぶだよだいじょぶだよ。
しみゅれーしょんの結果じゃ、外部からのしょーげきじゃ総攻撃くらっても体当たりくらっても壊れないよ」
『それでも、壊れたら?』
「知ってるはずだよマリア=カリラ。
だいじょぶだいじょぶ、最初に戻るだけで死にゃしない」
[私たちが見せる不安と恐怖は、他のバイオノイドに通じない。翼の根元をジェルで補強されると、私たちはすぐに空域に送り返された。時間にして4〜5分のこと]
―― 北西高空 ――
(死にはしない、か)
『簡単に言ってくれる。全ての感覚と身体を奪われれば、たとえ脳は生きていても魂は死んでしまうのに。
ううん。脳が生きているから魂は死んでしまうのに』
[マリアはきっと姿勢を伸ばして、第二派に身構えた。
生き残った機体を1つ1つねめつける]
『ニーナ、聞こえる?
気をつけて。キングの落ち際、何か変』
[コマドリ―― 赤い狼殺したの、だれだろか。
私は大きく羽ばたいて、舞い上がった。
友人に警告の通信を送ろうとして、その機体が不審な軌道をしていることに気が付く]
『……ニーナ? 平気?』
[まっすぐ、逃げるようにどこかへ。
その軌道が自分の恐怖と重なる気がして、私は思わず彼女の地球を思わせる機体を追いかけた**]
[通信相手の、私を心配してくれるような声を拾ったのはピットの途中]
キミも聞こえたのか……シャノン
[先ほど告げられた機体ネーム。
検索して、最低限の情報と照らし合わせていた]
私の身体は別に大したことはない。
負傷はしたが、想定の範囲内ではあるから。
……ただ、内容は気になるな。
誰かがゴードンのコアを壊した、と言われたようだ
[意図せず、恐れるような感情が私の語尾を振るわせる]
……悪質なジョークであって欲しいが
― 観客席 ―
[ダグラスは、買い込んだ食料をテーブルに広げてくつろいでいた。
一般席と大差があるわけでもないが、ゲスト席はそこそこの広さが確保されている。]
何やってるんだ! ケツにつかれちまってるぞ!
……ああ! また1機やられた!
まったく、最近のパイロット共はドッグファイトってモンを知らねえ。
弾幕に頼りきった戦術じゃ"第二波"は切り抜けられないぞ。
[すっかりうるさい老軍曹と化しています。]
それにしても早めに焼きそば買っときゃよかったぜ。
格納庫に充満してたあの香り!
見にいったときにゃもう、店じまいしてやがったもんなぁ。
[そのとき、上空に動きがあった。]
「見ろ! ゴードンが堕ちるぞ!!」
[騒ぐ観客に釣られ、フィールド最中央の紅い機体に目を向ける。]
[それは光の白刃が消える瞬間だったろうか。]
[一瞬の沈黙の後、思い出したように注ぎ込まれる追撃の嵐。]
[狼王の体躯は、為す術もなく堕ちていった。]
流石にああも攻撃を集中されちゃ、英雄とてひとたまりもないわな。
だが――
[ゴードンは、機体ど真ん中に攻撃を受けていた。]
あれほどの高出力、ゴードンが捉えられないはずがない。
あいつ、何かヘマやらかしたのか?
(それとも――)
☆設定メモ
Q.名前の由来は?
A.かつて存在した航空機メーカー
米マクドネル・ダグラス社より。
軍用機の開発も行う大手メーカーだったが、1997年ボーイング社に吸収合併された。
……キャラ名がダグラスで本当に助かった。
/*
おうふ。思いつかないので予定だけ埋めておこう。
――上空/観客席(南西エリア西より・中層)――
1.ゴードン機墜落を見届ける面々
[戦闘空域にいた者の何名かが見た、ゴードン機を包みコアへと収束した赤い光は、彼女達には見えていない]
2.しばらくして興奮がおさまったところで、謎の戦艦について訊ねる
「戦艦引き連れて来る奴なんて……エントリーしてる奴らの中じゃラントしかいないじゃん♪」
「じゃん♪」って言われても……ラントが何者かも知らないんですけど。
3.かくしてクロノの抱えている事情を知る
こんなところ。ただ問題はダイアナがどう思うかなんだよなぁ……
PL感情そのまんまだったらあまりのことの大きさに「自分には関係ない」と目を背けようとするけど、この暢気なお手伝いさんは地味にヒーロー思考持ててるからなぁ……
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