情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[37]
[38]
[39]
[40]
[41]
[42]
[43]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
数年に一度開かれる「Big Fire」の大会、「The Golden Bough」。
会場は熱気に賑わい、様々な人々で混み合っていた。
まだ受付を済ませていない者、飛び込み参加者へのアナウンスが流れる。
だが既に殆どの参加者は受付を済ませ、「大会」開始までの間、賑やかな会場内を探索し楽しんでいる。
勿論、最終チェックの為に機体格納庫に居るものもいるだろう。
青空。雲一つない良い日だ。
1人目、前回の王者 ゴードン がやってきました。
前回の王者 ゴードンは、村人 を希望しました。
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜The Golden Bough゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
The Big Fire.
企画 The Golden Bough Project.
脚本 All members.
音楽 Your Love Music.
THANX 瓜科国, Player / Character, and Read Only Member.
2人目、兎人 クロノ がやってきました。
兎人 クロノは、おまかせ を希望しました。
――「大会」会場上空/ラント軍戦艦――
フン
[耳を風にそよがせ、眼下を見ているのは黒い人型兎。
否、ラント、もしくは兎人(とじん)と呼ばれる異星人だった。
ラント軍の上官制服を着ているが、足に靴は履いていない。
胸元には、時計の短針長針とハートを組み合わせたような飾りが首から下げられている。]
Entry Name
――――――
宇宙(ウミ)を跳(ト)ぶもの クロノ
BigFire Name
――――――
狂気のアーミラリースフィア メテログラフト
真鍮色をした、天球儀に似たBigFire。
しかし、地球のそれとは違い、奇怪さを感じる天球儀。
天球儀の中央に、惑星―ラントの母星―が幾らか簡略化して鎮座している。
母星を示す、球体型のBF本体の周囲8つの天体軌道環はバリア。
地球の太陽系によく似ているが、二つ違う所がある。
母星以外の惑星軌道環が6つであり、ラントの月と太陽の軌道環2つが、母星を示す球体型のBF本体を回るという、地動説ではなく”天動説”の構造である事。
「メテログラフト」はラント語。
機体自体は、鈍足だが、5M程の距離を跳躍(リープ)する事が出来るBF機体。他の機能は未定。
搭乗者は、BF機体に触れる事で、とぷん、とまるで水に潜るように中に入れ、パイロットスペースに収まる事が出来る。
BigFireとラントの科学力を結合させた機体。
わざわざ「大会」規格に合わせている。
BigFire Arm
―――――
★8つの環(バリア)
BFメテログラフトの周囲を回る8つの環。
8つの環が各自回転する事で弾幕を弾き返す。内2つは逆回り。
各環が交差する部分を狙われると弱い。全部の環が破壊されれば、バリアは消失する。完全消失しなくても、環の隙間を潜り抜ければ被弾する。
★ラガリアの刺塵(BF外部弾幕兵装)
不定形の刺塵型弾幕兵装。ただし、弾幕を放つ時は固化し、固化した状態であれば砕く事が出来る。
★カ・エディーリの歯車(BF内弾幕機構)
BFの装甲内側がそうである。
BFの機体破壊が進めば、一時、弾幕放出も出来なくなるかもしれない。
★見よ、ワレらがメテログラフト(BF内弾幕機構・弾幕開放)
BFの最深部手前に展開されている。
この機構が発動すると、いわゆる発狂弾幕が放たれる(生温い弾幕ではなく過激な弾幕攻撃と見るが良し)
見せてやろう、ワレワレの科学力を!
Manufacturer
―――
ラントの科学技術省が仕切る全宇宙向け製品を提供している企業、地球名で言えば「ClockWorks.rant」製。
日用品から軍用品まで、あらゆる科学技術製品を取り扱う、ラント唯一の企業。
メーカーロゴは、メトログラフトそのもの、ラント母星を象っている。
備考:全てがラント製であり、かつ複雑である為、長いピットイン時間での修理を中心とするかもしれない。
「ラガリアの刺塵」はその特性上、完全破壊されると機能しない(修理出来ない)弾幕兵装とする。
(備考の制限を緩める可能性があるかもしれません)
経歴
――
ラント。兎人(とじん)とも言う。
地球からは物凄く遠い銀河の異星人で、宇宙の中でも知能が跳びぬけている種族である。
現実に思想を合わせるのではなく、思想に現実を合わせるという行動の癖があり、自分達の母星が太陽の周囲を回るのではなく、母星の周囲を太陽が回るようにした。
かといって過激な性質かといえば、そうではなく、どちらかといえば全体的に性格は温厚な種族である。
ただ、ラントの軍閥はそうではなく温厚派と過激派があり、勿論というか、クロノは過激派である。
だが、現在彼らの母星は滅んでいる。
数週間前、平和を保っていた筈の母星で急に戦争が発生。戦争の末、その星に居たものは全て死に絶え、母星の生命兆候の一切が消えた。
クロノ一同は戦艦を率いて母星を離れていた為、無事だった。しかし、彼らがどんなに願っても母星に調査の為に降りる事はある理由により出来ない。
その事実が分かるまでに3名の部下をクロノは喪っている。
現在、母星の調査は宇宙連邦の手で行われているようだ。
自分達の手で調査も出来ず、遅々として動く事が出来ないそんな中、クロノは独断で地球に殴り込みに行く事を決定。
自棄や逆切れも甚だしい限りの勢いで、クロノは戦艦を率いたまま地球の「大会」に殴りこみに来ました。
「大会」で勝てば地球はラントのものだ、などと勝手な事も言っているようですが―――。
(余談だが、クロノ自身はBFの大会には前々から出たがっていた模様だが、素直にそうは言わず、複雑な心境をいだいてたりする)
補足
――
ラントは、躊躇う事なく自分達を遺伝子操作し寿命を無くしている。ただし、身体能力は鍛えなければ普通レベルである。
クロノは200才程度。部下にはクロノ隊長と呼ばれているかもしれない。
一言(PLより)
――――――
廃村した瓜483村のエピローグで登場したキャラです。
設定も継続します。
一部前村を読まないと分からない部分は、おいおいログで書いていけれればと思います。
おい、副官。
またああいう奴に捕まったら、躊躇わずギチャールを使え。
[護身程度から殺傷まで可能な、携帯用武器の使用を促す。
クロノが言っているのは、先程、大会参加者の一人に副官が捕まった事だ。誤解ではあるが、「大会」を辞退させる為に、人質をとったと今は思い込んでいる。
騒動が起ころうとしたその瞬間、大会スタッフ達によって被害は未然に防がれたのだった。]
[上空から見る大会会場は、賑わい、とても楽しげな空気に満ちていた。クロノの部下の一部も、今は祭と化している会場のどこかに居るかもしれない。]
……。
[クロノには、過激派のクロノとは違い、温厚な性格を持つ副官が、殺傷まで出来ないのは分かっている。戦争でもないのだ。]
「何をお考えですか?」
フン。
チキュウの空気は悪くない。
良い青空だと考えていた。
[考えている事と違う事を副官に告げる。
クロノは、口吻を強く結んだ。]
ここが、第二のワレワレの母星となれば、宇宙に散ったラントの同胞達の心の安らぎとなる。
カ・エディーリも絶える事はないだろう。
「本気ですか?」
……。
「ワレワレの心を何にでも良いから前に進ませる為には、多少強引な手をとるのも仕方ありません。
けれどもこれでは、チキュウ人達に……」
……それ以上は言うな。
ヲレは、格納庫へ行く。
それまでに、あのふざけたクソガキを含めた参加者データを集め、「メトログラフト」の中枢に転送しておけ。
部下達には引き続き、半数は祭に繰り出させていろ。
分かったな。
[副官の傍らを通り、クロノは艦橋から下がる。
小型の浮遊機――下部に、組み合わせた幾つもの歯車が見える――に乗り、クロノは賑やかな地上に降りた。**]
ヲレが2番乗りカ。wiki通りだな。
どうするか少し悩んだ。
ヲレ、一応継続キャラだし、先にサンプルはあった方がいいダロ?
そう思って登場ダ!
く……だけどヲレ一人じゃ間が持たねェ!!!
早く……早くあのチキュウ人でもいい。あの星帽子でいいから入って来るんだ!
てか、大会会場の賑やかな空気ぶち壊しキャラだな、ヲレ。
こんなキャラじゃなかったよな。いや、一人凶悪系だった気もする。
一先ず今日は寝る!寝て修正だ!修正だ!
3人目、夢幻の竜騎士 マリア がやってきました。
夢幻の竜騎士 マリアは、共鳴者 を希望しました。
―― 降下場 ――
[微量のナノマシンが行き来する抜けるような青空。
そこをゆっくりゆっくり降下してくる飛行船]
[飛行船は明るい、そして聞きなれた音楽を纏う。
その腹には幻想的なモンスターやドラゴン、古来からのファンタジーを想起させる絵柄が所狭しとかかれていた]
[中央に大きく描かれたロゴは――『MiddanEden』]
[予め告げられていた時刻通りに降りて来る飛行船。
降下場のフェンスの脇で待機していた小さな群集はどよめいた。思い思いに鎧や、獣耳や、そうしたファンタジーなアイテムを身につけているヒューマノイド男性が多い]
[彼らが息を呑んで見つめることしばし。
やがて飛行船の音楽が『竜騎士マリアのテーマ』に変化して――]
[―― マリアはタラップへと一歩踏み出した]
[緑がかった軽い金髪。
抜けるような青空を閉じ込めたような瞳。
くすんだ透明感のある水晶銀のアーマーは、身体にぴっちりと合ったボディースーツのよう]
[マリアは地球の風に乱れた髪をそっと耳にかけて整えると、「おおきいおともだち」でいっぱいの群集を見つけるとコケティッシュに微笑んだ]
[何度も何度も様々な角度から検証した動き。
指先1つ、髪の一本一本の動き、細かな表情筋。
全てが彼らの理想どおりであるように]
[大会の規定に沿って、マリアは今はファンの所へは行かない。
けれど]
『あ り が と』
[そんな形に口は動いて、マリアはファンに投げキッスを1つ贈った。そうして、颯爽と格納庫の方へと歩いていく。マリアの魂の相棒と合流するために**]
―― ネットの検索結果 ――
[群集の中にいる誰かが、
ネットワーク上の自由編集辞典からマリアの情報を引き出した]
☆夢幻の竜騎士 マリア=カリラ
天の川銀河最大の滞在型リゾート惑星の1つである、MiddanEdenより初エントリー。いつものお騒がせマリアが今日も空回り!? 今度は武者修行のためマリアがBFの黄金のトロフィーを狙う!!
☆BF:界渡りのウィルアトゥワ
マリアの相棒はと言えば、はるばる次元界の果てからやってきた水晶竜のウィルアトゥワだ! 高性能ロボットとも、MiddanEdenお得意のバイオノイドとも、いやいや本当に次元竜だとも言われているウィルアトゥワ。いつもは制限されている真の姿がtBFで解放される……。
[そこには、ウィルアトゥワのホロ画像が載っている。
体長5mほどの『西洋風ドラゴン』。
長い尾、水晶緑の鱗、金色の瞳に真紅の鬣。
特筆すべきは、胸にうめられている巨大なコアと、
青みがかった大きな皮膜に覆われた翼]
☆兵装
【魔導砲 倶利伽羅不動ガン】
マリアが左肩に装備する巨大なランチャー。
引き金を引くと、周囲に巨大なルーン文字(エネルギー体)が曼荼羅状に広がった後、無数のホーミング弾幕として周囲に散布される。
【宇宙一刀流 ビーム居合い】
マリアが右腰に装備する、鞘に入った刀。
鞘から居合い抜きのように振られれば、長い三日月状のビームが直線状に飛ぶ。
【ドラゴンブレス】
ウィルアトゥワが大きく口を開け、息継ぎをした直後のみ使用可能。巨大な炎がドラゴンの口から吐き出され、目の前に現れた弾幕を炎のかかったところのみ無効化する。体内に充填された熱量を使い切ったらピットインまで補充不可能。
☆MiddanEden
天の川銀河の星系を1つ丸ごと買い取って、滞在型リゾート施設を作り上げた企業。特徴は、指輪物語などの古典的なファンタジー世界を思い起こさせる人工的世界観。観光客は、妖精溢れる雄大な自然の中で羽根を伸ばすもよし、人造モンスターを狩るスリル溢れる冒険に出るもよし、日常を忘れる夢の国で過ごすことが出来る。MiddanEden社はバイオテクノロジーに通じており、夢の国の片隅には医療施設や孤児院、ホスピスなども充実している。
今回、MiddanEdenの宣伝も兼ねてはじめてBFに選手を送り出した。ちなみに、竜騎士マリアは珍妙なアイテムを拾ってきてはMiddanEden世界にトンデモな騒動を引き起こす人気運営側キャラクター。
―地上/本部建物近く―
「ええ、ですから……ラントの戦艦の許可は出されているのですよ。」
[大会スタッフが、何事か観客に尋ねられ答えている。どうやら、あんなものが勝手に地球に来ている事に心配げな誰かを宥めているようだった。]
「はい。ええ、こちらに次元転移バイパスでワープする前にちゃんと申請が……ですから、違法ではなく正規です。」
[大会スタッフが、そう言葉を終えた直後に、クロノが乗ったラント製小型浮遊機が地上に降り立った。]
『プシュー』
[蒸気めいたものを、両脇から吐き出し、少し浮いた状態で停止。
クロノがひらりと飛び降りると、自動的に小型浮遊機は折り畳まれ、見る見るうちに手の平に収まるサイズの小さな歯車になってしまった。
どうやら、このラント製浮遊機の動力はBigFireに使われているコアではなかったようだ。
クロノが地上に降り立つと、ざわりと周囲から群集が下がる。
当たり前だ。次元転移バイパスを通り、大会会場上空にバイパスを繋げて戦艦で現れ、その際に、大会運営側の補助ロボを一つ躊躇いなく破壊したのだ。]
機体じゃなくって生身だったら微妙なラインだぜ。
紅蓮!早く来るんだ!!!
多分、
>あまりにもファンタジーすぎる機体をRPしたい場合は、地球外のBF機体として下さい。
からだよな。
ヲレ企画キャラじゃないから、言わねーけどなー。
―― 降下場 ⇒ 格納庫 ――
[マリアは足を歩む速度を落とした。
マリアの耳が、降下場の反対側で起きた騒ぎの音を拾ったからだ。そちらへとマリアが目をやろうとすれば、陽光がマリアの邪魔をする]
『……ざーんねん。
やっぱり、そんなに目立たないじゃない』
[マリアの触覚は周囲からの視線を感じ取る。
かすかでも集めている衆目がゆえに、陽光には表情をしかめず手を翳す]
[手の影の下、大きな戦艦がマリアの目に映る。
マリアはことんと首を傾けた]
4人目、黒詰 ユージーン がやってきました。
黒詰 ユージーンは、おまかせ を希望しました。
5人目、課長代理 マシマ がやってきました。
課長代理 マシマは、霊能者 を希望しました。
─ 本部付近 ─
えぇ、はい…申し込みは完了しました。
それで…
[隅っこの邪魔にならないあたりで、ケータイ端末で通話しながらペコペコと頭を下げる姿。
どうやら、上司と連絡を取っているようだ。]
■ENTRYNAME
"kami-kaze" 真嶋 ススム
■MAKER 白川重機株式会社
この時代においても「ある意味変態的」技術大国である東の島国の有名メーカー。
旧き伝統文化と漢の浪漫を共存させることに関してはこの会社の右に出るものは居ない。
■BigFire Name 白川弐拾参式=改
オーソドックスな単翼戦闘機形。
白鳥を思わせる優美なラインの機体は、抜き身の刃物のような白鋼色。
一般的なBFよりは若干小さく、機動性を重視した作り。
軽くて丈夫な匠の技光る鏡面加工の装甲はビーム兵器には強いが、その重量の軽さ故に爆風や乱気流には翻弄されがちか。
■BigFire Arm
☆範囲型撹乱グレネード【細雪】
いわゆるチャフグレネードシステム。
細かな薄膜金属の紙吹雪を散らし、一定時間(5発言分ほどを目安)レーダーシステムの撹乱及びエネルギー兵器の拡散を行う。
☆攻勢エネルギーフィールド【双月】
両の主翼に設置された高出力ビーム刃。一見バリアのように見えるが、防御効果は無い。
これを纏って特攻する姿から付いた二つ名が"kami-kaze"。
☆広域弾幕兵装【枝垂桜】
二門の射出口は機体後部に後ろ向きに設置。
花弁状の高エネルギー体は一度後方に打ち出された後、扇状に広がるような軌跡を描く。
■Data(自己紹介・経歴など)
白川重機株式会社の開発部可動試験課所属のサラリーマンパイロット。
参加は三度目。
東洋人特有の童顔からは想像もつかないが、これでも二児の父である。
6人目、少年 ロジャー がやってきました。
少年 ロジャーは、狩人 を希望しました。
[青空。雲ひとつない、広がる一面の青。
そこに、ぽかんと浮かぶ、絵の具を落としたみたいなアイボリー。
徐々に下降してくると、それは丸みを帯びた不規則な形の小型のBFであることがわかる。機体は風に乗ってゆっくりと旋回しながら、少しずつ高度を下げ、ふわりと格納庫の前に着陸した。
altocumulus’アルトキュムラス’――ひつじ雲と名づけられたそのBFから
背の低い少年がひとり、元気よくぴょん、と飛び出した。]
すっげーーー、いい天気!
[少年は、気持ちよさそうに両手を上に伸ばして空を見上げた。
その目も髪も空の色を映したような、青。]
[少年は格納庫に向かい、自機を決められたスペースに入れた後
外へ出て周りをきょろきょろと珍しそうに見回すと、目を輝かせた。
チキュウ人だけでなく、いろんな姿をした者がいて賑やかだ。]
やっと、出られるんだ。
アネキ、おれ絶対トロフィー持って帰っから。
すっげー人だなあ。へへ、たのしみだーーー。
[少年は腕につけた端末からエントリーデータを呼び出して、
嬉しそうに自分の名前を見つめた。
間違いなく、「出場者」とエントリーされている。
99回も確認しては口元が緩む。]
■Entry Name:
【天気読み’weathermaster’ロジャー】
大会最年少を噂される今大会が初出場のルーキー。
代々気象士の家系に生まれ、気流を操り風に乗ることに長ける。
■Maker:
baloon社製。シリーズnature-100-cloudのカスタマイズ機。
微細な動きに定評があり、操縦の腕次第でかなり性能に差異が出る。操縦者が外部情報を察知しやすいよう内壁構造はやや薄く防御性能はそんなに高くはない。シリーズでは自然を模した形状デザインのものが多く作られている。
■BigFire Name:
【altocumulus’アルトキュムラス’】
ひつじ雲を思わせる不規則な膨らみを持つアイボリーの機体。
小型だがスピードはもともとはそんなに速くはない。気流に乗ることで機体性能を上げている。縦横斜前後方向自在にランダムな動きができるのが特徴。
■BigFire Arm:
【天気雨’sun shower’】
閃光弾を巻き込んで発射される放射状弾幕。
敵の目を眩ます効果付随。威力は中程度。
【霧雨’drizzle’】
広範囲拡散弾幕。下方向に向かって広範囲に巻かれる。威力は低め。
【暴風雨’rainstorm’】
円形弾幕の一種。ランダムに渦を巻いて敵艦に襲いかかる。
兵装の中で一番攻撃力が高いが命中率は低め。
―― 格納庫 ――
[エントリー手続きの終わった機体が次々と納入される格納庫]
[マリアは爪先で軽やかに足を進めた。
機械のオイルや金属の匂いを、マリアの鼻は捉える。
マリアの目指すのは、中でも特異な匂いを纏う場所。
―― 不快を与えすぎないよう絶妙にコントロールして作られた獣臭]
[マリアは瞳を幾度か瞬かせて、小山のような相棒の姿を捉えた]
『ただいま、ウィリー』
(……おかえり、マリア)
[マリアの目の前で私の金色がゆっくりと持ち上がる。
マリアと私は、敢えて声に出して挨拶を交わしあう]
[マリアは計算されつくした笑顔でふぅとため息をつき、
私の鼻面を撫でる]
[……マリアの瞳で私を見、マリアの手で私に触れる。
そのことに奇妙なパラドックスを感じた]
(……なかなか慣れそうにないか)
[マリアの瞳は、私の瞳の中に心配そうな色を見る。
このままでは大会が不安だと言いたいのだろう]
[BF用に新規に生成されたこのマリアという端末は、未だ私が体内感覚を自由に操れるまでには至らない]
『ウィリー、心配なんかいらないの。
私を誰だと思っているの。
私はマリア=カリラよ』
[少しでもナノマシンの経験値を積むために、私は私とまだリンクせず、しばらくマリアのままでいることにした]
[マリアは腰を落として私の鼻面にそっとキスを落とす。
それからマリアは手を伸ばして、私の真紅の鬣をそっと弄んだ]
[マリアがふと視界を前にずらせば、そこには白い不規則なBF]
『……あら。
他にもメルヘン仲間がいるとはね』
[マリアの水晶の瞳でまたたいた]
戦士ババルウ イター が見物しにやってきました。
戦士ババルウ イターは、見物人 を希望しました。
[その時。ステーションに降り立った宇宙人]
俺は来たぞ。俺は来たぞ。
チキュー!
最強の戦士ゴードン、イターと勝負するノダ!
■Data
ババルウ星の戦士。名前は「イター」。
いつか宇宙一の最強戦士になるために、星星を渡り歩いている。
この日、イターはBFの「前回の王者 ゴードン」と戦うためにやってきた。
しかし、イターはBFを持っていないので観客席でゴードンを見物するつもりだ。
そして再び王者になったゴードンが地上に降りた瞬間を狙って戦いを挑もうと考えている!
「なんというカンペキ無双なけーかく!」byイター
大会スタッフ グレン が見物しにやってきました。
大会スタッフ グレンは、見物人 を希望しました。
――大会会場/本部建物近く・屋台――
[ *・゜゚・*:.。..。.:*・゜The Golden Bough゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
誰かが、BFのデモストレーションでえがいた文字が、まだ青空に残っている。文字を装飾する星々は、地上へ向けてこぼれおち―――、弾幕による被害が出ないように、中空に設けられた特殊フィールドバリアに当たる。
星々は、軽く弾き返されながら小さくなり、やがて完全に吸収された。金色の網目模様として光って浮かび上がっている部分が、特殊フィールドバリアに弾幕があたった箇所だ。
徐々に薄れ行く文字を見ながら、紅蓮は息を吐き出した。]
[屋台では、様々な果物が棒に突き刺されて売られていた。
地球産のものがメインだ。紅蓮は、棒に刺して売られているものではなく、丸のままの果物を購入して、食べ易い形に自分で切っている。
そのメロンを、傍らから棒で突き刺して、もぎゅもぎゅ食べる影が一つ。]
「甘くて瑞々しくておいしい。」
[紅蓮の傍らに居るのは、リアルな兎顔をした、チョッキを着た白い兎だった。]
もう一つもらえるか。
[店の店主に声をかける。店主の前掛けは藍染で染め抜いたような色。「瓜」と文字が白く抜かれている。]
[ぷすりと刺してメロンをゲットする白兎。
白兎の瞳は濡れた紅玉。ひくひくと鼻が動き、ひげがつられて揺れている。]
「今回の大会、紅蓮は誰が勝つと思う?」
[殆ど顔が動かず喋っているが、パートナーである紅蓮にとっては、この白兎―名前は黒隗(こっかい)―の気持ちは、何の表情が見えなくても手に取るように分かる。]
[もぐもぐ]
[紅蓮は、口の中のメロンを先ずは全部食べる事にした。
食べ終わるまでの間、思考を巡らす。微かに、計11個の星の模様のある帽子が、動きに合わせて揺れている。]
★Name:
グレン。極親しいものは紅蓮と呼ぶ。
宇宙連邦で働いていたが、ここ数年は地球の環境系技官の仕事をしていた。「大会」には、知人の頼みで手伝いとして来た。BFの腕は相当。
★Data:
地球出身の人間男性。30代前。
計11個の星のある帽子がトレードマーク。左腕に「大会」スタッフの腕章をつけている。携帯食料から修理具、物騒なものまで色々持っているかもしれない。
「大会」スタッフとして、雑用から喧嘩の調停。迷子探しからBFの調整まで、必要なら何でもこなす。
自分の専用BF機は一応持っているらしいが……?
★黒隗:
容姿は、チョッキを着たリアル兎姿。二足歩行。
宇宙連邦における紅蓮のパートナー。実は生物ではない。
★一言・前回の廃村ログについて(PLより)
継続キャラです。
基本、他PC(ダミー含む)と絡んでいないログについてはリセットします。他PCに振ったネタ等については、都合が悪ければ全部スルーして下さい。
新規にログを綴れればと考えています〜。
【霧雲’stratus’】(リフレクトバリア)
機体を覆うベールのように見えるが実際は霧状になっていて相手のエネルギー弾を包み込みエネルギーを吸収した後、敵機に向かって放出される。放出後も拡散したままとなるため、復帰にはピットインが必要。直接攻撃に対してはリフレクト効果はなく損傷の軽減のみ。
---------------------------------------------------------
[そこまで確認すると、少年――エントリーネーム「ロジャー」は、
端末をぱたりと閉じて、頭を掻いた。]
やべ、バリアの整備、すっかり忘れてた!
もっぺんチェックだけしてくっかなーーー
[賑やかな降機場や、楽しげな屋台の並ぶあたりを
ちらっと見て、名残惜しそうに口を尖らせ呟いた。]
ちぇっ、あっち行きたいなあ。早いとこ終わらせよ。
[決めたらすぐだ。
ロジャーはくるりと向きを変えるとたたたと駆け出した。]
――本部建物近く→格納庫へ移動中――
[本部建物近くに降り立ったクロノは、側近を数名引き連れた状態で会場内を歩く。]
退けッ
[周囲の人込みは勢い良く歩いているクロノを見かけると道をあける。しかし、気づかずに動かない場合には一喝し、一時も止まる事なく歩む。]
―格納庫―
それにしても、すっげーーーーなーーーーーー
いろんなBFがあんだもんなーーーー
すっげーーーーーーー
うわ、水晶竜!
すげーーーーーー
あいつもBFかあ。
[きょろきょろと辺りを見上げては、ぽかんと口を開ける。
どこから見ても、格納庫に間違って辿りついた迷子の子供であった。
大きな声でわあわあ言いながら、自分の機体へと向かう。]
屋台のお手伝い ダイアナ が見物しにやってきました。
屋台のお手伝い ダイアナは、見物人 を希望しました。
――大会会場/本部建物近く・屋台――
[少女はもくもくとわき上がる煙をものともせず、黙々と焼きそばを焼いていた。
その間にも視線は、数秒間隔で隣の屋台に移っている。
さっきからあっちに座っているチョッキを着た二足歩行の兎が気になってしょうがない。誰かどうにかしてください。
しかし今は仕事中。そんな気持ちはおくびにも出さず、焼きあがった焼きそばをパックにつめると客に差し出しにっこりスマイル]
毎度ありー。
7人目、記憶喪失 シュウ がやってきました。
記憶喪失 シュウは、智狼 を希望しました。
――格納庫・操縦席――
[360度を投影する、球体コクピットの内部。幾つも展開された表示スクリーンへと、少女は忙しなく目を走らせる]
オールコマンド、グリーン。
全兵装、使用可能。
各部にも異常なし、っと。
――うん、これで出撃準備は整ったね。あとは本部の周りでも見てこよっかな。
[機体の最終チェックを終え、モニターを“外部”へ切り替える。ずらりと並んだBF機体の他に、数名の参加者や関係者の姿が映った]
やっぱり、戦闘機タイプが多いのかな? どこまでやれるか、不安だけど。――でも、勝たなきゃ。お爺さん達に黙って出て来ちゃったんだから。
■Entry Name:"Lost Memory"シュウ
記憶喪失の少女。外見年齢は15歳前後。左手首に卵大の銀色の球体を埋め込まれており、リストバンドで隠している。
■BigFire Name:NBX-004+ 『アンギャルド(EnGarde)』
次世代型BigFireとして開発された『想駆共鳴型試作機』。
二足二腕の人型をしており、全体的な印象は甲冑を纏った漆黒の騎士。
機体各部に増設された異常なまでの数のスラスターにより、急加速・急停止が可能。操縦席は腹部コアユニットの直上に位置し、ボディセンサーを用いて操縦する。
古代遺跡から発掘された、オーパーツとおぼしき部品を搭載しており、機体性能の全容は未知数である。
■Maker:ウェイン兄弟
かつて天才技術者と呼ばれ、銀河連邦軍から招聘を受けて実験惑星『ダレイオスIII』において次世代型BigFireの開発に携った老兄弟。軍の開発方針と折り合いが合わず、研究中の機体およびデータを破棄して逃亡した。
現在は辺境星系の小惑星帯に身を隠し、廃品回収業を営んでいる。
☆実験惑星『ダレイオスIII』
GalacticAssembly社所有の研究開発惑星。実際には銀河連邦軍の兵器工廠であり、次世代型BigFireの実験を行なっていた。だが、今から約二十年前に起きた“事故”のため、すでに廃棄された無人の惑星となっている。
※これらに関して、BigFire関係の情報に詳しい者ならばそれなりに知っているだろう。
■BigFire Arm:
☆近接兵装【自在剣(ヴィヴロブレード)】
操縦者の意志によって小刀からドリルまで形状を変化させる白兵武器。通常は片手剣形態で使用する。構成フィールドの密度を薄め、自機前面に展開することで遮蔽シールドとしても利用可能。
☆弾幕兵装【響洞膜(レゾナンスシュラウド)】
背面装甲の代替として設置された、外套型エネルギースクリーン。両肩に支持パーツがあり、そこからコウモリの皮翼のように各々三本のフレームが伸びている。自在剣同様、操縦者の意志に従って展開・収納ができ、先端から各種レーザーを発射する。
☆弾幕兵装【禍珠(フォルスコア)】
機体の左手首に埋め込まれた銀色の球体。弾幕戦闘時に用いるエネルギー弾は主にこの球体を介して生成され、その挙動をコントロールする機能も担う。開発に携ったウェイン兄弟およびGalacticAssembly社にとっても未解明な部分が多い、オーパーツである。
■Data:
機体内部の停滞フィールドに納められた状態で漂流していたところをウェイン兄弟に発見された。年齢に見合わないレベルでBFパイロットの訓練を受けており、また本来は安定している“核(コア)”の出力を増減させる感応能力を持つ。
失った記憶を取り戻す鍵が優勝杯“Golden Bough”にあると信じ、参戦した。
なお、彼女の記憶は漂流以前のものが全て失われており、現時点での認識としては“漂流していたところをウェイン兄弟に助けられた”という程度のもの。
[水晶竜と向き合う人影がこちらへ顔を向けた。
空色の水晶がぱちりと瞬いて、アルトキュムラスへ向けられる。]
竜騎士マリア!
すっげーーー本物だ!
[MiddanEdenに行ったことはないが、その「キャラクター」は知っている。
毎回騒動を起こす竜騎士マリアは、子供たちの間でも人気が高い。
嬉しそうにぶんぶん手を振って挨拶すると、すぐにロジャーは雲形のBFに滑るように乗り込んだ。コクピットの中央、核《コア》は燃えているように赤い。
ロジャーはそれに小さな手をかざすと、真剣な表情でバリアのチェックを始める。**]
[あ、兎がメロンを食べている。
焼きそばも食べるんだろうか]
「焼きそば二パックください」
[父子連れっぽい二人組の父親らしき男性が声をかけてきたため、少女の意識はただちにこっち側に引き戻された。
代金を受け取りポケットにしまい、麺と野菜を鉄板にどばどばとあけながら、少女は客に世間話の要領で話しかける]
私、この大会見に行くの初めてなんですよね。有名な大会だから、てっきり私がもう一度会いたいと思っているBigFireに会えると思ってたんですけど、エントリーしていなかったんです。残念!
それで今は、そのBigFireと同じくらい強い機体に会えるといいなーって、期待をふくらませているところなんです。
[まあ、そのBigFireより強い機体なんていないに決まっているけど。
そう、心の中だけで続けた。]
[思い浮かべるは記憶の断片。
大型のBigFireが放つ蒼色の弾幕、BigFireの甲板から見た大空、水平線に沈む夕日。
そしてもう一度会いたいと思っているBigFireの名前――
《HYMN TO THE INFINITE SKY》
果たしてあの光景を超える綺麗なシーンは見られるのだろうか。
心を躍らせながら、少女は焼きそばを焼く仕事に戻った――]
店主、もう五つ。
[紅蓮は更にメロンを5個頼んだ。
手早く切り分け、ナイフについた端部分をぱくっと食べると布巾を借り、ナイフを綺麗に拭う。
食べ収めとばかりの量だ。仮に他の誰かが来ても分けられる分量でもある。]
まだ当日飛び込み参加者が居るかもしれないから分からないさ。
それより、私よりきみの方が答えに詳しくないか?
[紅蓮はからかうような口調。
それから、紅蓮もメロンを棒で突き刺し、食べ始める。
片手では、ホログラムペーパーを呼び出す。]
[ペーパー上に、今回の大会参加者達の姿やBigFireの姿が立体ホログラムで浮かび上がった。
「大会」の公式サイトからのデータで、「大会」会場内の画像や動画、壁紙等もダウンロード出来るようになっている。
会場内の要所要所で、動画等が配信されている光景も見る事が出来るだろう。
空中戦を、空の観覧席まで行き間近で見る事も出来るが、地上に居ても今どんな空中戦が行われているのか知る事が出来るのだ。]
――格納庫・操縦席→外部――
[眼下では、斜め向かいに鎮座した機体へと少年が乗り込んでいくところだった。羊雲を模したようなその機体へ拡大ウィンドウを開き、彼の横顔を眺める]
あたしと変わらないくらい、かな。もうちょっと、年下かも。なら、たぶん大丈夫、きっとやれる。あたしと、こいつなら、きっと。
……いいよ、『アンギャルド』。降ろして。
[全てのウィンドウを閉じ、仮設AIへと呼びかける。四肢を拘束するストラップが解除され、地面が近づいていった]
――格納庫→大会本部周辺――
[降下タラップから離れ、『アンギャルド』へと二回、手を振る。動作指揮コマンドを感知し、タラップは収納されていった]
さって、と。あの辺、屋台とか出てたよね。
行ってみようっと。
[黒いフェルトの帽子を被り直し、弾むような足取りで格納庫を後にした]
■Name:ダイアナ
二つ名:「迷い猫」もしくは「ストレイ・キャット」
といっても住んでいる町の住人しか使わない程度の二つ名。
■Data
二年前、とある町の近くに一台のBigFireが漂着した。乗っていた少女は機体から降りた後、町を一日ほどさ迷い歩いた末に保護された。
どうやら(少女が町に来る)数ヶ月前に「滅びた」と情報が入った星域の住人らしいが、記憶に色々と空白があるため、彼女が実のところ何者なのか、どうして彼女のBigFireは地球に漂着するに至ったのか、不明。
しかし流れ者の集まる町だったため特に問題もなく受け入れられ現在に至る。
町ではレストランの看板娘をつとめる。お菓子以外の料理はわりとできる。屋台の店主はレストラン店主の弟。
《HYMN TO THE INFINITE SKY》は彼女の出身星域では超有名なBigFireである。らしい。
■BigFire Name:《Indigo Bird》
漂着した時乗っていたやつ。
戦闘機型。複数人乗り。全長4〜5メートルくらい。側面に青い鳥のペイント。兵装は積んであるが厳重なロックがかかっていて使用不可能。
地球へはこの機体に乗ってやって来た。
[黒隗はちらっと、隣の焼きそば屋台を訪れた二人連れの客を見た。もきゅもきゅ。]
へえ!初めてなのかい。
私の相棒もそうなんだ。
そのBigFireに興味があるな。
何時頃出遭ったんだい?
[グレンの紫色の瞳に楽しそうな光が宿っている。]
[黒隗はちらっと、隣の焼きそば屋台を訪れた二人連れの客を見た。もきゅもきゅ。]
へえ!初めてなのかい。
私の相棒もそうなんだ。
そのBigFireに興味があるな。
何時頃出遭ったんだい?
[グレンの紫色の瞳に楽しそうな光が宿っている。]
/*
というわけでどうも飛び入り見物人さんです。しばらくの間よろしくお願いします・∀・
そんなに気合いを入れたわけでもないのにキャラ設定広がるわ広がるわ。おそるべしSF。
*/
─ 格納庫 ─
あー…ご苦労様っす!
[整備スタッフ達は最終調整に忙しい様子。
ペコリとお辞儀をして、白鋼色の機体を見上げた。
ベースの機体は最新型ではないが、次のモデルチェンジの時に標準搭載予定の機能の実験機でもある。
サラリーマンパイロットである真嶋にとっての大会は、ある意味自社製品のデモンストレーションの絶好の機会。
上位に食い込むのはモチロンのこと、如何に全宇宙にこの小さな島国の技術の粋を魅せつけるか…それが彼の社員としての使命だった。]
[チームは完全分業制。
テイクオフ前のシンクロドライヴ調整までは自分の出番は殆ど無い。
ぼんやりつったって居るのも邪魔だろうからと、少しそこらへ散歩に出る。
陽気なBGMに乗ったざわめきと、香ばしいソースや甘いものの混じったような祭り特有の匂い。]
あ、ゴードンさん!ご無沙汰してます。
[格納庫から出たところで、タバコをふかしていたたくましい背中に声をかけた。
がっちりと交わした握手は相変わらず痛いくらい力強い。
大会常連の彼とは、一昨年・昨年と攻戦しあった仲。
昨年は確か、花火のようにスパークする光球の群れをチャフグレネードで拡散させて懐に入るも、両の爪から放たれた鎌鼬の如きレーザー刃をもろに喰らって爆散。
皮肉にも、新型コアの緊急防護装置の性能の素晴らしさを全宇宙にアピールする結果になった訳だけれど…]
あぁ、今年は連れてきてないんスよ。
先月、二人目が産まれたもんで。
[妻子はどうしたと問われて、照れくさそうに頬を掻いた。
今年四つになる息子は、生中継を楽しみにしているらしい。]
私も子供欲しいぞ…!嫁も欲しい!とか中の人交じりの独り言では思うけれど、
中の人:紅蓮にも子供居たら良いよなあ。
紅蓮:ははっ、こういうのは(色んな意味で)出逢いだよ。
こんな風なのですよね、実際には。
やっとPCの感覚が戻って来た感じか。
マシマ、格好良いなー。凄く機体も格好良いなー。
ゴードンさんも、これくらい格好良くしたかったなー。
村進行中は、見るのをwktkしていよう。
―― 格納庫 ――
[マリアの瞳が通常より長い時間捉えていた白いもこもこのBF。マリアはその傍らにいた少年の歓声を耳にした]
『こんにちは、キミ』
[ぶんぶんと勢いよく振られる手。にこりと表情筋を動かして、マリアは大きく手を振りかえした。マリアがふと気がつけば、マリアの隣で私も金色の瞳を開けて、サービスとばかりにちろちろ炎を躍らせていた。熱量のない、飾りの機能]
『―― へぇ。あんな小さい子も選手なんだ』
[彼が白いもこもこのBFに乗り込むのを見かけて、マリアは小さく呟いた。その隣で私が鼻を鳴らす]
『子どもに勝ったら、まずいかな?』
(マリア=カリラはおとなげないから平気だろう。
【妖精と時計ワニ】のクエストでは子ども達のレースに乱入して優勝している。勝った後、フォローに入れば問題ないね。レース中、余裕があれば1度くらいアシストに入るくらいはしておいた方が宣伝効率は良さそうだけど)
『……やっぱり、マリアよりウィリーの方がライブラリ検索早いのは間違ってる気がするわ』
(ナノマシン量の差だ、諦めると好いよ、私)
[マリアが拗ねたように唇を尖らせ、水晶の瞳で私を睨む]
『……その涼しい顔って、外から見るとすごくむかつくわ。
勝ったら、報奨金で私の鼻をデザインしなおさないと』
[マリアはつんと顎を跳ね上げて、私から離れた]
(それはいい。ああ、マリア。
ここを出るならついでに装備調整班の様子を見てきてほしい。
私はここから動けないから)
[ちらりと格納庫の方を振り向いて、少年の歓声に苦笑い。
どう見ても見学の児童ではなさそうだ。]
(参ったね、やり辛い相手だ。
びーびー泣かれちまったりしたら困るなぁ…)
[参加するからにはそう言う覚悟は出来ているはずだろうけれど、
それでもあまりいい気がしないのは自分の息子とついついダブるからか。]
――大会会場の売店――
[ホログラフポスターだのゴードン饅頭だの売り場にあふれるゴードングッズに驚愕の声をあげる]
うあおう。ゴードンがいっぱいだあ。
すげえやつだぜゴードン。
俺の相手に不足はない!
ん?
何だあの叫んでいるのは。
[クロノの目がイターをとらえる。]
「ババルウという星の者のようです。」
[クロノの疑問に、データ探索をした側近が答える。]
あのチキュウ人を倒そうというのは見上げた心がけ。
だが残念だったな。
あのチキュウ人を倒すのはヲレだ!
[ふはははは、と高笑いをするクロノ。]
/*
絡もうと思ったらこれだよ!
ん?
何だあの叫んでいるのは。
[クロノの目がイターをとらえる。]
「ババルウという星の者のようです。」
[クロノの疑問に、姿からデータ探索をした側近が答える。]
あのチキュウ人を倒そうというのは見上げた心がけ。
だが残念だったな。
あのチキュウ人を倒すのはヲレだ!
[ふはははは、と高笑いをするクロノ。]
8人目、シルバーコレクター ナサニエル・ウエクサ がやってきました。
シルバーコレクター ナサニエル・ウエクサは、おまかせ を希望しました。
−地上・B.F.Fブース−
[B.F.F。BigFireFans、すなわちBigFireのファンマガジンである。定期的に刊行され、各参加者のBigFireの解説や紹介、パイロットの素顔やファンの声などを乗せた物である。
公式の動画配信等も行っている、大会関係者の間ではよく知られた存在となっている。
もちろんこのB.F.Fも大会にブースを出し、バックナンバーの販売等も行われている]
やぁ。
……このB.F.Fで連載を持っているんだ、挨拶に来るの位は当然だろう?
[突然の来訪者にブースにいたB.F.F関係者は半ば驚いた様子ではあるが、さも当たり前のことであるかのように振舞う。
B.F.Fブースに立ち寄っていた他の参加者からは、「ほら、あのシルバーコレクターよ」「今回もどんなシルバーっぷりを見せてくれるのか期待してるぞ」「いや逆に今回こそ陥落するんじゃないのか?」等と小声で噂話がされている。
ファン達の戯言は耳に入ってはいるが気にしないことにして、ブースの「記者」の腕章を付けている者やブースにいる社員と話し込む。
時折、握手やサインを求めるファンがいればそれに答えながら。]
[持っている連載、それはBigFireに関しての事とは全く毛色の異なる人生相談。最初は、もう少しまともな事をさせてくれと嫌々ながらもやっていたが、何だかんだで続けている。]
お疲れ様。
……編集長がここに現れるとは珍しい。
前回は忙しいとか言ってブースにも顔を見せなかった編集長がどうしてここに。
[編集長に挨拶をする。すると編集長はにこやかに笑いつつ、このブースで来た相談だよ、と言ってペーパーを手渡す]
どれどれ。
……まぁ、どれもこれもよくある相談だな。
わかった、これを締め切りまでにこなせば良いのだろう?
[よくある相談だな、の言葉の後に編集長の目の色が変わったような気がしたが、ナサニエルは気が付いた様子も無く話を続ける。]
それにしてもだ、どうしてこう私のこれを載せてくれというものを載せないで、これだけはやめてくれという物ばかりを載せるのかね。
色々と世話になった縁もあるし、何よりもこうして相談を寄せてくれる者もいるからそちらから打ち切って欲しいと言われない限りは続けるつもりではいるが。
まぁ、シルバーコレクターなんて言っている奴らを黙らせるような見出しを、次のB.F.Fに載せるからせいぜい見るがいいさ。
それじゃあ、そろそろ格納庫に行かせて……。
[格納庫に向かおうとするナサニエルを再び編集長が呼び止める。せっかくここに来たのだから少しの間でも生の人生相談をやってもらおう、という事で無理やり椅子に座らせられた]
……私はこの大会の参加者なんだが。
[と、ぼやいていると早速相談者が現れ時間まで相談に乗る。
その時間がナサニエルにとってとてもながく感じられたのは言うまでもない。]
9人目、赤貧宇宙人 ニーナ がやってきました。
赤貧宇宙人 ニーナは、おまかせ を希望しました。
―大会本部出てすぐ・アンクルおじさんの酒店―
ううう…小官は…小官はBF戦闘のためにこの惑星へと降り立ったはずでありますのに…
[えぐえぐと涙を流しながらも、手元の皿を洗う手は止めない。だってノルマを消化するまで現状は解決されないのだ]
なんで…なんでこんなところで皿洗いをする羽目にぃーッ!!
[涙まじりの悲痛な叫びは、祭りの喧騒に飲まれて青空に消えていった]
The Golden Bough大会運営本部データアーカイブ
→エントリー登録情報
→ニーナ
登録名称:遊星の落とし子 ニーナ
搭乗機体:リトルアース
青と白を基調にした直径2〜3m程度の球体型。BFのコアにそのまま外殻をかぶせたような形状で、戦闘時には専用のパイロットスーツを座り込むような形で固定する。機体に搭乗した姿を遠目に眺めたら、人が球体の上にちょんっと座ってるように見えるとか(非戦闘時はパイロットスーツを格納したまま、上に座って移動できます)
弾幕兵装は右手、左手、機体下部にそれぞれ浮遊する三つのリング型。非戦闘時はすべてまとめて機体下部に収納。機体形状の特性上、小回りは利くが、直線移動速度はきわめて低い。
『フヅキ』と呼ばれるAIが機体制御の補佐に当たり、弾幕の切り替えそのほかの制御は音声認識で行う。
搭載兵装甲:スターダスト:右手装備弾幕。星型の形状と高いばら撒き性能以外はいたって普通の散弾型弾幕。
搭載兵装乙:フルムーン:左手装備光球発生兵装。敵弾幕を相殺可能な光球を発生させる。光球の威力、巨大さ、ともに弾幕兵装としては破格ではあるものの、チャージに多少の時間を要するため連発できず、更に、飛ばない。
出力を絞ればある程度の連続使用はできるようになるものの、威力は落ちるし相殺能力も弱まるし、やっぱり飛ばない。
搭載兵装丙:コメット:機体下部装備レーザー兵装。高威力の極太レーザーを発射するが、機体に対しあまりに不釣合いな出力のため、反動で機体がふっ飛ぶ。というか、半ば機体を吹っ飛ばして急加速するための加速装置。極太レーザーは発射後しばらくその場に残滓が残る。
制限機動・リミテッドコード:複数の弾幕兵装を平行運用する特殊機動。出力、兵装、ともに負荷が大きいため数回の使用ごとに帰投、整備が必要となる。負荷が大きい上位コードなら1〜3回、負荷の小さい下位コードであれば5回くらいの使用が可能。弾幕兵装の組み合わせでいろいろできるから種類はいろいろ。
アンリミテッドコード“DD”:ちょうすごいひっさつわざであります(データ改竄の痕跡あり)
見る人が見れば分かるけど、弾幕兵装はすべて旧式軍用BFの改造、流用品。(スターダストは旧式戦闘艇BFの主兵装、フルムーンは戦艦用リアクティブアーマーの試作廃棄品、コメットは旧式戦艦級BFの副砲)
経歴:十台半ば〜後半に見える人間型ながら明確な身元は不明。地球人ではない可能性あり。
骨董品級に古めかしいデザインのコロニー公社制服を着ているけど、扱いが丁寧だったのか制服自体はぴかぴかに綺麗。
頭に載せてるのは看護帽じゃないよ制帽だよ。
第七号コロニー公社管理のスペースコロニー=宙間建造物に生活する宇宙居住者=スペースノイド=宇宙人。
所属:第七号コロニー公社:宇宙に数多漂うスペースコロニーを運営する連邦公社の中の一つ。
…であるが、『第七号コロニー公社』は数百年〜数十年前の宇宙海賊の横行、襲撃、それに伴う討伐作戦の作戦行動域に含まれており、居住者はすべて退去した上でコロニーは放棄、公社も解体されていたりすrrrrrrr…ような気がしたが別にそんなことはなかったぜ!(データ改竄の痕跡あり)
[最終調整まではまだ時間がある。
ざわめく会場の中を片手にヘッドセットを提げたままうろうろ。]
…あれ土産に持って帰ったら、ハヤテ喜ぶかなぁ…。
…いやいやいや、ぬいぐるみじゃ無いし。
[ババルウの誇り高き戦士とは知らず、ぽそり。]
[そんな宇宙人 ニーナは、現在せっせと皿洗いに精を出しておりました。その理由は…]
『店先に小型とはいえBF突っ込ませるオマエさんが悪い。
ほれ、追加だ』
[声とともにがしゃしゃんっと追加される皿の山。一時は騒然となって客が離れたものの、好立地のおかげかはたまた店主の人徳か、酒店は大いに繁盛しているようだ。実に呪わしいことに。]
…でも、あれは…そのぅー…
[ぶつくさと文句を言いかけるものの、結局言葉にはせずに。実際自分の過失について切々と説教を垂れられたあとなので、あまり言い返せないことも悟っていた。
…というか、実のところを言えばBFを使った乱闘騒ぎでエントリー取り消しも十分にありえたのだが。
店主自ら罰則を与えることで乱闘騒ぎについては不問扱いになったという裏事情もあったりするのだが、当のニーナ自身はまったく気づいていなかった]
…せめてフヅキと担当部署の交換を申請いたしたい所存であります…
『オマエさんそんなこと言って皿持たせたとたんにすっ転んだじゃねぇか』
うぐぐ…しかしこの扱いは!腑に落ちないであります!!
[そんなやり取りをよそに、フヅキの制御する弾幕兵装…三つの浮遊リングが、今も忙しく飛び回ってはできたばかりの皿を載せて注文の客の下へと届けていく。
…大会参加選手のBFが接客を行う店、ということで、酒店の売り上げに大いに貢献していたりもするのだが、それはまた、別のお話]
あのふざけたクソガキの声が聞こえた気がしたが……
おい!お前ら、ヲレについてこい!
[そう言って向かうのは、乱闘騒ぎのあった店。]
あ、すいませーん。
[そこらにあった酒店の出店を覗き込んで、少女らしき店員?に声をかけた。]
ホットコーヒー、レッドで下さいー。
――大会会場/本部建物近く・屋台――
[目の前の客からではなく、隣の屋台の客からさっきの話への反応があったことに驚く少女。
11個の星の模様のある帽子の男は楽しそうな目でこっちを見ている。彼の相棒である二足歩行の兎は相変わらずメロンを食べている]
十年以上も前の話です。
私の6歳の誕生日を祝って、家族で星域が見渡せるタワー内のレストランで食事をしていたら宇宙海賊が攻めてきて……
[その頃はまだ宇宙海賊は各地でのさばっており、小さな惑星を壊滅させるだけの力を持つ奴らも少なくなかったと少女が知ったのはその事件より数年後のこと]
宇宙海賊はタワーにいた者達を人質にとりました。
タワーは何台もの彼らの船に囲まれていて、ここから出られないかもしれないと漠然と思ったのをなんとなく覚えています。
そんな状況下のタワーへ危険も顧みずに向かって、宇宙海賊を打ち倒したBigFireこそ、私がもう一度会いたいと思っている――《HYMN TO THE INFINITE SKY》です。
10人目、青の娘 シャーロット がやってきました。
青の娘 シャーロットは、おまかせ を希望しました。
―格納庫―
……。
[既にBFを降下させてから長い時間が経っているにも関わらず、全く動こうとしない少女が1人佇んでいる]
人が沢山居るわ…
スネイルネン、私…怖い…。
[そう声を掛けた先に在ったのは、彼女が乗っていたBFだった]
……うん、行って来ます。
[会話のようなものは無い、彼女の思い込みによるものだろうがようやくこの場から動く事にしたようだ]
―大会本部出てすぐ・アンクルおじさんの酒店―
アァン?
[視線を感じて、マシマを見上げる。
人型の黒い兎のような人物(マシマより遥かに小柄)が、何見てんだコラという目で見ている。
靴をつけていない後脚の先端で立ち、コートの左胸元にはラントの徽章。その(マシマから見て)やや右上部に、大会参加者の証のピンバッチを付けていた。]
はーい、ただいま持っていくでありまーす。
『あっ、テメこら職場放棄か!?』
[注文の声が自分にかかった>>79のをいいことに、皿洗いの職場を放棄してさっさとコーヒーメイカーに向かう。
アンクルおじさんはほかの料理にかかりっきりだから安心だ]
…れっど?
ふぅむ。赤いと言う意味でありますな。
…ぽちっとな。
[注文から類推して、適当なボタンをぽちりと押す。しかし哀しいかな、そのボタンは珈琲豆の選択ボタンだった。
待ち構えていたカップに、どざーっと焙煎された珈琲豆が山盛りされて]
お待たせいたしました!
要請された物資はこちらであります!
[いろいろな意味で残念なことに、そのままのカップがスーツ姿の青年の元へと運ばれることになった。
…幸いと言うべきか、そのすぐ傍に佇むくろいもふもふ生物>>82には、今のところ気がついていない]
あぁ、どうも。
[ちらりと見えたピンバッチに瞬いて、ポケットから名刺を取り出して黒兎に差し出す。]
白川重機の真嶋です。よろしくお願いします。
[ビジネスマンのお約束通り、ペコリとおじぎした。]
―大会本部付近―
[人の多さの為なのか、大慌てで登録を済ませる。
大会参加者の証であるピンバッジを受け取り、襟元に付けて…]
……うぅ。
早くスネイルネンの所に、戻りたい…。
[早くも格納庫に戻りたがっていた]
フ…ハハハ、ハハハハハハ!
これは傑作だ!
何だ、その有様は!
[ひょいっと、ジャンプするとマシマに差し出されたカップに入った珈琲豆を数個、掴み取った。
その拍子に、ペコリとお辞儀をしていたマシマの頭に軽く体が触れ、マシマへはたいた感触を与える。名刺を自分に差し出された事が分かっていないようだ。]
…おっと。
[ペし、というよりは…ぽふっというふわふわ感触。
おとなしければ娘のベッドに置くのもいいのになぁと相変わらず思いながら、二人?の様子にうろたえるわけで。]
えぇと、知り合い?
それとソレは…おつまみ??
[コーヒー豆をそのまま食べる兎に、おろおろ。]
人質をとる姑息な奴かと思っていたら、こんなtk… !?
[口の中に広がる苦さ…]
ぐっ… げh ゲホッゲホゲホ!!!
[香りからは思いもしなかった味に噎せ返る。]
だ、大丈夫かい??
[おろおろしながらうさたんの背中をさすりさすり。
どさくさにまぎれて触り心地を堪能したりなんてしてないよ、ほんとだよ。]
!?
ぬなっ…
[突然足元の方から聞こえた笑い声に、すざっと後じさりすれば、その拍子に飛び上がって珈琲豆を数粒かっさらっていく黒い影>>87]
オ、オマエーっ!
[なにごとか、恨み言のようなものを叫びかかって]
[ごつんっ]
へぅっ
[背後からの拳骨に止められた。 本来警戒行動もプログラムに組み込まれているはずのフヅキに、殴られたことへの抗議の(あるいは八つ当たりの)視線を送っても、フヅキは黙して何も語らず。
一方で、店主のアンクルおじさんが、湯気を立てるホットコーヒーを差し出していた]
『監督不行き届きでスマンね、お客さん。コーヒーの御代は結構なんで、ゆっくりしていってくれな』
[告げて]
…?
ふ、ふふーん。
人を呪わばブラックホールとはこのことでありますな。
ざまーみろー、であります!
…へぶっ
[ごつんっ]
[なぜくろうさぎが苦しんでいるのかも分からず、子どもっぽい悪口を垂れていたニーナに再度拳骨を振り下ろし、アンクルおじさんは渋く立ち去っていった]
あ、ありがとうございますー。
[ホットコーヒーを受け取って、厳しくしつけられてる様子のウェイトレスさんに苦笑い。]
新人さん、かな?頑張ってね。
―アンクルおじさんの酒店の前―
[そのまま戻るのも気が引けたのか、手近な店を覗いてみようと勇気を振り絞り、おずおずと入り口から中を見てみたが]
なんだか可愛いけれど怖そうなウサギと、会社に居そうな男の人が居るわ……。
うぅ、どうしよう…どうして珈琲豆をそのまま食べているのかしら。理解出来ない、怖い…。
[1歩、また1歩と後退り、今は良いか!と諦めて元来た道を戻って行った]
き、貴様… ええい、ゲホッ 触るな!
[さすりさすりしていた手を振り払う。
地面に蹲っていたが、さっと立ち上がるとプッと豆の欠片を吐き出して、]
貴様……人質をとって、
ヲレを辞退させようとする事に飽き足らず、
毒を盛ったな!?
[言い終えて、またゲフゲフと咳き込む。]
―大会本部―
こんにちはーーーーーっ
[大きな声で本部に入ると挨拶。
挨拶は大事だって爺ちゃんが言ってた。
ぺこり、とお辞儀をすると、大会スタッフが不思議そうに首を傾げた。]
[迷子?おとうさんは?などと話しかけてくるスタッフ。
ロジャーは両手をぶんぶんクロスさせて、首を振った。]
ちがうよーーーー
迷子じゃないよ、ちゃんと、エントリーしてるんだ。
あっ なんだようはなせようーーーー
[普段から、背が低いせいか、年よりもさらに幼く見られがちである。
スタッフに掴まれ、外に出されそうになるのを、
慌ててじたばたもがいて逃れようとした。]
は…ハッ、誠心誠意がんばる所存であります!
[暖かい応援の言葉>>93に、涙目を拭って旧い軍隊式の敬礼で以って答え。直後に、ナニカが間違っていることに気づいて落胆した]
…いえ、そもそも小官はこのような場所で給仕や雑務に身をおいている身ではないのでありまして…
[もごもごと口ごもりながら、本来ならば制服の身分を示す徽章が張られる部分に挿された金枝のピンバッジをいじる。けれど、クロウサギからあらぬ嫌疑をかけられれば>>95すぐに身を起こし]
…それは…ちょっとアリかもしれないでありますが…、ですが店主殿の監督下でそのような行為はしないであります!
あまり小官を見くびらないでいただきたいでありますな!
もしなんとなれば今すぐにでもフヅキでー…
[言いかけて。言いかけたところで、背後からひやりとした視線を感じて。]
…と思ったけど、フヅキは現在別任務の遂行中につき忙しいのであります!無論小官も忙しいので、これにて失礼するであります!それでは!!
…おーぼーえーてーろー!
[去り際捨て台詞をしっかり吐きつつ。
スーツの青年にはぺこりと軽く一礼して、遂行中の任務に戻ることにした。つまり、皿洗いに。]
――大会会場/本部建物近く・屋台>>80――
確かにその頃は宇宙海賊の勢力は強かった。
宇宙連邦と宇宙を二分する程の争いに発展した事もあった。
[グレンの目が一瞬遠くを見つめる。]
略奪に侵略、表立ってではなく巧妙に犯罪を起こし、口にするのも躊躇われる事を起こした奴らもいた。
今は残党が散り散りになっているだけだが…
[紅蓮は、ダイアナににっこりと笑いかける。]
その《HYMN TO THE INFINITE SKY》が、
きみの”ヒーロー”なんだね。
―大会本部前―
[自分のBFの登録内容を覗き込みながら、とぼとぼと歩いている]
うぅ…やっぱり私じゃ…。
でも、スネイルネンと一緒だし…。
=登録内容=
Entry Name:紫陽花の花 シャーロット
青や紫色の衣装を好んで身に付ける事から、社員からそう呼ばれている。今大会初参加。
Maker:TweeHeart Company製。
昔は玩具メーカーだったが、昨今のBFブームに乗って新しい方向性を見出そうと新規参入して来た。
基本、パッと見可愛らしいBFを開発する傾向にある。
BigFire Name:『Marineblue Snail』マリンブルー・スネイル
全体を青で統一した、名前通りカタツムリを模したBF。所々に紫も混ざっているのは搭乗者の二つ名を掛けているとも言われている。
一般的なBFと比べ、巻貝部分のパーツのせいで若干大きい方に分類され、イメージ通り移動速度は遅いが装甲はかなり厚めに設計されている。
何故か搭乗者には「スネイルネン」と呼ばれている。
搭乗者専用のヘッドセットを着用の上、仰向けに寝るように操縦席に着く設計になっている。
その搭乗形式のせいか、時折テストをした際に終了後もそのまま眠る事があるらしい。
BigFire Arm
・Rainy day:『強い雨の日』
レーザータイプの拡散弾幕。
夕立を思わせる、強く短い雨のように上方へと打ち出し、下方へと落下させる。それは自機周辺に影響有。
・Hydrangea blossoms:『紫陽花の花吹雪』
小さな無数のミサイルを前方へと打ち出す。
当たるとそこから更に炸裂して多段ダメージを与える事が可能。青や紫を基調とした色彩の為、こう名付けられた。
・Iris footprint:『虹色の足跡』
機体下方部から帯状のビームを放出して直接相手にダメージを与える近接用兵装。リーチは中程度。
Data
・TweeHeart Companyの一社員の娘。内向的な性格のせいか人と話すのが苦手。
その辺りのキャラ性とBFの組み合わせのギャップ差で客層を広げられればという社の意向と、本人がM・スネイルから離れない為搭乗者に選ばれた。
おい貴様!
ってか、貴様も大会参加者だと…!?
[マシマの勘違いに突っ込みを入れようとして、クロノはマシマ自身も参加者である事に気づいた。]
貴様の目は節穴か!?
こいつも大会参加者だ!!!
[ビシィッ。
クロノが指差した瞬間、店主の視線でそそくさと去るニーナ。]
フン… 逃げたか。
おい、検診用キットを貸せ。
[近くで控えていた部下より、奇妙な形をした小さな装置を受け取り、手に当てる。丸い光が、装置の表面すぐ下に灯る。]
まあいい。
勝負は空でつけてやろう。
[暫くして体に異常がない事が分かったのか、部下に装置を返す。]
おい貴様!
ってか、貴様も大会参加者だと…!?
[マシマの勘違いに突っ込みを入れようとして、クロノはマシマ自身も参加者である事に気づいた。]
貴様の目は節穴か!?
こいつも大会参加者だ!!!
[ビシィッ。
クロノが指差した瞬間、店主の視線でそそくさと去るニーナ。]
フン… 逃げたか。
おい、検診用キットを貸せ。
[近くで控えていた部下より、奇妙な形をした小さな装置を受け取り、手に当てる。丸い光が、装置の表面すぐ下に灯る。]
まあいい。
勝負は空でつけてやろう。
[暫くして体に異常がない事が分かったのか、部下に装置を返す。]
[端末を切り、登録内容を仕舞う]
…はあ。
もう一度本部に戻りましょう、あちらならそんなに人でごった返していない…かな、そうだと良いわね…。
[この大会で一番人の出入りのある場所へと向かっているのに気付くのは、遥か後の話]
/*
参加が遅れまして申し訳ありません!
もっと普通に暗い子のはずだったのが、ネタ方面に走りそうな女の子になりました、シャーロットさんです。
メカ好きでありながら設定が凄く甘いような気がしない事もないのですが、なんとか形に出来ました。
しばらくの間どうぞよろしくお願いしますー!
さてさて、どうしましょ。
…で、そこのチキュウ人らしき奴。
貴様は一体ヲレに何の用だ?
[クロノは、腰に両手をあて、マシマを品定めするように*見つめた。*]
風向西南西風速6m/s気圧1014湿度約36%気温約24℃!
気象士のロジャー・ブルー、まちがいなく、「出 場 者」!
[かっとなって、一気に叫ぶと、スタッフは驚いて手を離した。
そのひょうしにロジャーは地面に落とされ尻餅をついた。]
あいたっ
んもーーーひでーーーーなーーーー
だから、最初から言ってるだろーーーーーー
[エントリーデータを確認して、漸くバッジを手渡された。
ロジャーはぱっとそれを受け取ると、しっかりとシャツの左襟に留めた。]
[男は、所属しているGRAVEの第三方面BF開発局から飛び立った。
”結果”ただそれだけを求められたセレクションがGRAVEである。
その名が表すように、日々多数の成功のための犠牲が起きていた。
数々の失敗。
だが、それが起こって尚、多数の研究で多大な成果を上げていた。
それが、多数の犠牲者を生み続け、職員・研究者やテストパイロットの入れ替わりは激しい。
そのGRAVEがBF大会に参加するのは、スポンサーへの成果発表や、新機体のお披露目、さまざまな理由がある。
しかし、今回の任務にはキナくさい臭いがするものも含まれていた]
何であれ、任務をこなすだけだ。
[男はそう呟くとオートパイロットで会場を目指した]
[そのBigFireはたった一機で宇宙海賊の船をバンバン撃墜し、
タワーのエレベーターが壊されて使えないと聞くや、何のためらいもなく人質を乗せてくれた。
おまけに写真まで撮らせてくれたようで。少女はその写真――大型の蒼を基調としたBigFireをバックに微笑む自分と家族が写っている――を今も大切にしている]
……”ヒーロー”?
[帽子の男の言葉に首をかしげた後]
……そう、ですね。
[静かに頷いた。
《HYMN TO THE INFINITE SKY》は海賊からタワーを守り、絶望から少女を救ってくれたから。
そして、守るための戦いをする者、絶望から人々を救う者を、”ヒーロー”と呼ぶのだから――]
あぁ、あの子もエントリーしてるんですか。
てっきり出店のアルバイトさんかと。
[のほほんと平和ボケした笑みを浮かべて、黒うさぎさんを撫でようとする。]
いえ、別にこれと言って用は…
あ、Photo撮らせてもらってイイです?
うちの子が喜ぶもんで。
[あくまでもファンシーキャラ扱いだった。]
/*
グレンさん……か……かっこええええええ
とりあえず大空は「ヒーローものの中の存在」にしようという向きもあったのですが無事(?)本物のヒーローとなりました。
名前の由来が「はてしなき大空への讃歌」という曲の英題ゆえ通称は大空です。ちなみにこの曲は吹奏楽曲です。
ナカノヒトにかかるとネーミング系は、
8割以上が音ゲーの曲から、1割が吹奏楽曲から、残りがその他
となるのですよー。
*/
[なにやら自分の方へとブイサインを掲げる少年が見える]
…えっ、えっと…
ど、どうしよう。私じゃなかったら恥かしい…。
[少年…ロジャーに対し、“わたし?”とジェスチャーで示して見せた。]
[大会スタッフはこれだから子供は、という呆れ顔でやれやれ、と呟いた。
ロジャーはお構いなしに、スタッフをぐるりと見上げてにっと笑った。]
へへ、サンキューおじさん!
おれ、優勝するんだ、ぜったい!
あーーーー、早く飛びたいなーーーー
[とぼとぼと歩いてきた少女はこちらに気づいたろうか?
ロジャー自身は、ふと少女もバッジをつけていることに気づく。]
おねーさんも、選手?
[ブイサインをやめて、興味深そうにきらきらと目を輝かせた。
それから、わくわくすることだらけだ、と思いながら、深く息を吸い込んだ**]
おねーさんだよ、おねーさん!
そのバッジ!選手なんだろ?
おれも。
[ほら、とばかりにシャーロットにもブイサインを強要した。
してくれなくても気にせず、たたた、と近くに駆け寄って
(近づいてみたらやっぱり、自分の方が背が低かった)]
けっこー、女の人多いんだーーーー
さっき、竜騎士マリアも見たんだぜ。すっげーーなーーー
おねーさんのBFどんなの?どんなの?
はやい?おおきい?強い?
[格納庫で、また別の少女も自分のBFを見ていたことは知らないままだ。]
[やはり少年がブイサインをしていたのは自分にだったようだ。彼は頷き、声を掛けて来る]
えっ、えっと…ええ、私は選手よ。
あの…もしかして、あなたも…なの?
[彼の目線と同じ所までしゃがみ、問う。
彼がまた頷けばBF乗りの幅の広さにショックを受けたり、彼の態度の明るさに少々の羨ましさを覚える事だろう**]
[やはり少年がブイサインをしていたのは自分にだったようだ。彼は頷き、声を掛けて来る]
え、えぇと…
[おずおずと形にならないブイサインを返すが、それは彼にとってどう見えただろう?そればかりが気に掛かる]
う、うん、私も選手…
「おれも」って、あなたもそうなの…?
[示されたバッジを見ると、自分と全く同じもの。
こんな小さな子が…と、BF乗りの幅の広さにショックを受けた]
私のBF…スネイルネンの事ね…えっと、とっても遅いわ。その代わり硬く造られているからちょっとやそっとでは装甲を破るのは難しいと思うわ。
大きさは、そうね…標準のBFの型よりは大きい方になると思うわ。
[BFの話になると、突然口数が増えた。スネイルネンと呼ぶ自機に対する思いがかなり大きいものだからか]
[やはり少年がブイサインをしていたのは自分にだったようだ。彼は頷き、声を掛けて来る]
え、えぇと…
[おずおずと形にならないブイサインを返すが、それは彼にとってどう見えただろう?そればかりが気に掛かる]
う、うん、私も選手…
「おれも」って、あなたもそうなの…?
[示されたバッジを見ると、自分と全く同じもの。
こんな小さな子が…と、BF乗りの幅の広さにショックを受けた]
私のBF…スネイルネンの事ね…えっと、とっても遅いわ。その代わり硬く造られているからちょっとやそっとでは装甲を破るのは難しいと思うわ。
大きさは、そうね…標準のBFの型よりは大きい方になると思うわ。
[BFの話になると、突然口数が増えた。スネイルネンと呼ぶ自機に対する思いがかなり大きいものだからか]
/*
速度が遅いか速いかを間違えてるんじゃないかと思って削除したらちゃんと合ってた…
pt勿体無い事しちゃいました、とほほ…。
あっ…ご、ごめんなさい、私ったら…
あ、あの、私シャーロット。シャーロット・ブルーメン。
あなたは…?
[ひとしきり自分のBFについて語った後、慌てて深く頭を下げる。
そして、少年の名を問うた**]
―格納庫―
[時間にして一刻。会場である空域に漆黒の翼が姿を現した。
GRAVEが開発したBigFireであるソレは、レトロなステルス爆撃機のように、全翼機の影を落としていた。
烏羽色と藍鉄のラインが折り成す組み合わせ。おおよそ20mはある翼。そこにゴテゴテと付くパーツ。
武骨な様は、GRAVEが見た目よりも実を取った事がよく伝わる見た目であった。
――その機体名は、クヴォルフィリア。
ここまでの重武装の機体は降り立つと、よくも悪くも目立った。
宣伝効果。そこまで考えて造られたかというと否であろう。
結果で全てを語る。それがGRAVEだ。
格納庫に機体を搬入すると、男は端末を起動させてエントリーデータの照合に入った]
概ね、間違いはないな。
いや、これは
クッッ、やられた。
[男はエントリーデータの中の一つに気に喰わないものを見つけた]
[そこには、こう表示されていた。
■二つ名 ENTRYNAME
黒詰 G-4771 ユージーン・ゴア・シラカイ
■MAKER GRAVE
■BigFire Name クヴォルフィリア
■BigFire Arm
☆ヴォルレイ
☆フィリアブラスター
☆カノン
■自己紹介
いつも黒い服をピチっと詰めて着ている無愛想
■経歴など
亡国軍大卒業後、GRAVE専属テストパイロットに
■その他
GRAVEホームページはこちら
容姿についての自己紹介文に悪意が見られた。
自分が提出したものとは違った表示を忌まわしげに見る]
[それにしても、目の前の少女がBFに乗るようには見えなかったけれど。
それは、きっと自分も似たようなものだろう。
髪や纏う青の色と相まって、どこか親しみを覚えながら、名前を聞いた。]
へーーーー名前もきれーだなっ。
おれ、おれはええと、ロジャー・ブルーっていうんだ。
あ、ちょっとなまえ似てんね?
ずーーーーーっと、この大会に出たくて、やっと出れたんだーーー
へへっ、がんばろーーーーなーーーー
[握手しようと小さい手をぐっと差し出した**]
/*
火曜は暇人の度合いが高いナカノヒトです。
よし少年! 屋台の方に来るんだ!
来なかったらダイアナは料理を届けるという名目で本部近くに向かう所存ですよ!
*/
気安く触るな!!!
ヲレを何だと思っている!?
ワレワレはラントだぞ!!!
[ぺし、ぺし、と撫でようとしてくるマシマの手を悉くあしらう。何というか、ちょっとした不毛な攻防戦だ。]
くそっ……これだからチキュウ人は……。
ワレワレラントの事など最初から眼中にないという事か?
[クロノの胸中に言語化出来ない苛立ちが沸き起こる。
平和ボケし祭の空気そのものを思わせるような、マシマのゆる〜い雰囲気。
ラントの母星は、数週間前に滅んだというのに。
今も、当時母星を離れていた者、他の星系や他の銀河に移住した者達と連絡を取り合おうと動いてはいるが、完了までには長い時間がかかると予想は立っている。]
[現在戦艦で生存している者達――クロノ部下のラント軍人及び「ClockWorls.rant」の技師団――への、責任。
悲嘆に暮れ、帰る所をなくし、目の前が見えないまま…――何故母星で生命兆候一切が消えるような戦争が起こったのかわからぬまま――、宇宙の難民となる事への恐怖を抱える兎人(とじん)達を叱咤激励し、前へ進ませる為に、どんな手でも使おうとする。
その、重圧。
自分の全てを奮い立たせ行動しようとするクロノの心を、抑え込んでいた絶望が一瞬占める。]
「隊長、撮りましょうよ。」
[そんなクロノの後ろから、部下が声をかけてきた。]
何?
「私達が誰かの笑顔になるなら、撮りましょう。」
…………。
[クロノが振り返ると、そこには、心中の痛みを抑えている事による沈んだ表情ではあるが、弱々しい微笑を浮かべている部下達の姿があった。丁度背丈は、チキュウ人の成人程の背丈で、声をかけてきた部下は薄茶色の毛色をしている。]
「隊長、撮りましょうよ。」
[そんなクロノの後ろから、部下が声をかけてきた。]
何?
「私達が誰かの笑顔になるなら、撮りましょう。」
…………。
[クロノが振り返ると、そこには、心中の痛みを抑えている事による沈んだ表情ではあるが、弱々しい微笑みを浮かべている部下の姿があった。背丈は、チキュウ人の成人程で、声をかけてきた部下は薄茶色の毛色をしている。]
―格納庫―
[男は機体の最終調整に入っていた。
核からサブエンジンのブラックボックスにエネルギーが流れる様を確認する。
サブエンジンとのみ説明された黒い箱の中身は聞いていない。
その黒い箱に直結した武器。カノン。
何か忌まわしきものがあったのか、その砲の表示は前半部分が消されていた]
おいおい、暴発はカンベンしてくれよな。
[最初に過ったものは、暴発による爆発。
GRAVE製なら無理もない。
だが、起動実験は難なく終った。
しかし、なんだか背筋が寒い。このゾクりとした感覚は何なのだろうか。
この黒い箱が起動する時の音が何かの唸り声に似ているのが原因だろうか。
あれは、どこで聞いたのだろうか。]
[続いて男は通常兵装のチェックに入った。
クヴォルフィリアの前方に付けられたヴォルレイを起動させる。
光が収束され生み出されるのを確認する。
生まれた光弾は、発射口のわずか先で消え去る。
次のテストは、連射。次々に生まれる光弾。
何も問題はないようだ。核からのリンクもバッチリだった。
チャージ弾のテストは格納庫では出来ないので、充填される事のみチェックした。
続いて翼後方に装着されたフィリアブラスターを起動させる。
サブ兵装であり、核にリンクしているため、特に問題は見られない。
ハードポイントに付けられた兵装であり、パージして他の兵装に変更する事も可能である。
現在はレーザーを発射し、凝縮した爆発を引き起こすブラスタータイプのみを装着している]
[男は全ての確認を済ますと、機体に持たれて辺りのBFを眺めた。
既に揃っている面子を見ると異質なものから、人型タイプまで様々である。
まるでGRAVEの実験機を一同に揃えたようなものだと感じた。
そこに一機の単翼戦闘機が目に入った]
あれは、センパイの機体か。
チッ、あのオヒトヨシは今回も参加しているとはな。
てっきり去年の敗退で別のやつが出てくるかと思いきや。
面倒くせえ。
[気だるそうに息を吐いて、外へ出て行った]
何だろう…このユージーンと話してみたい。
いやこう、元ユージーン使いとしてですね(ゲフンゴフン
ジーンで格好良いとか怖さのあるRPって、自分がやっていると分かりませんが、gkbr来ますね…ワクワクしてきた!
―屋台通り―
[男はいつも、黒のキュッと締まる体型に合わせたズボンを身に着けていた。
これは、男の出自がどこぞの工場の生まれであるのも合わせて
機械に服の裾を巻き込まれないための、その場所ならでの常識だった。
だがGRAVEに配属されて、担当研究員長が一言呟いた。
その言葉が原因で、”黒詰”そう不本意な渾名がつけられた。
その後も、長く居るが男の渾名はそれ以外に移らなかった。
男は、シャツに規約だからしょうがなく金色の葉っぱ型のピンバッチを付けて屋台の辺りを巡っていた。
任務の中に、食事は外、出来れば屋台という指令が入っていた。
男の目には、GRAVEや機体にリンクして情報を伝えるナノマシンシステムが組み込まれていた。
つまり、あの担当研究員長が自分で食べたい屋台の食べ物を事前にリサーチしろって事なのだ。
一つの店の前で、立ち止まる]
おい、一つくれ。
[低い重低音の声が、ダイアナにかけられた]
−会場内−
ふぅ……やっと解放された。
こんな事なら編集長のいない時を見計らって挨拶に行くべきだった。
[少し疲れたような顔をしながら、格納庫へと向かおうとしている。
その表情を見て「ナサニエルの野郎が何か悪い物を食ったらしい」「いや王者になる前祝とか言って食べ過ぎたんじゃないか」と事情を知らない道行く人々は噂をしていた]
――大会会場/本部建物近く・屋台――
[ダイアナの視線に気づき、時間を確認する。休憩時間終了まであと少し。]
「紅蓮。ボク、大会の焼きそば食べてみたい。」
[鼻をひくひくさせ、つぶらな瞳が、紅蓮を見上げる。]
そうだな。では、一つ頼む。
[ダイアナに注文を一つ。]
/*没原稿。丁度書き込むところだったんだぜ。
――大会会場/本部建物近く・屋台――
[ダイアナの視線に気づき、時間を確認する。休憩時間終了まであと少し。]
「紅蓮。ボク、大会の焼きそば食べてみたい。」
[鼻をひくひくさせ、白兎のつぶらな瞳が、紅蓮を見上げる。]
「おい、一つくれ。」
[相棒の白兎が食べたそうにしたので注文しようとダイアナに声をかけようとした瞬間、傍らから低い声が割って入った。]
大会スタッフ グレンは、屋台のお手伝い ダイアナに、続いて1つ注文する。出来れば、パンか何かに挟み、持ち歩けるように出来るかと付け加えて。
そういえば……。
[朝に軽くブロック型の栄養補給ビスケットのような物を食べてから何も食べていない事に気が付き、屋台に目をやる]
まぁ、せっかくここに来たんだ。たまにはこういう庶民的な食べ物も悪くは無い。
[匂いにつられてやってきたのは、ダイアナの屋台。]
まさかここで食べる訳にも行かない。万一外で焼きそばをほおばっている姿が見つかってしまえば、「シルバーコレクター」の小物ぶりが面白おかしく見つかってしまうだろう。
手早く行かないと……。
[ダイアナの屋台に向かい、急いで事を済ませようと焼きそばを注文する]
焼きそば一つ。
[自分声が少し後になるくらいのタイミングで聞こえてきた低い声。その主はいかにも無愛想そうな男だ。
よく見ると男のシャツには、大会参加者を示すピンバッジがついている事に気が付いた]
あいつもこの大会に参加する奴、すなわちライバルって事か。
[グレンと黒隗は、フルーツ屋台の方の席に座っている。
焼きそばを注文する二人を見つつ、メロンを食べながら小声で話し合っている。]
(「紅蓮、この二人…」)
(片方は、ナサニエル。もう片方はユージーンだ。
ナサニエルは別名、無冠の王者《シルバーコレクター》とも呼ばれている。)
(「シルバーコレクター。」)
(毎回、大会で2位に留まり続けているのが理由だ。
それだけでも素晴らしい腕前だが――… 彼は、1位を諦めることなく、参戦している。)
む、やはりあいつも参加者か……。
一体どこの誰なんだ。
[やはり自分のライバルとなる可能性のある者は気になっている。受付の前にホログラムペーパーをちらちらと読んだが、先ほどの男のような者は記憶に無かった。]
後でまたもう一度読み直して見るか。
[するとそこに、また別の男がやってくる。
この男は見覚えがあった。]
ここだけむさい空間。いや、ダイアナアイドル化ですね。
(ここらへん)
ダイアナ フルーツ屋台
屋台―――――― ――――――――
ナサ ジーン 紅蓮 黒隗
かな。フルーツ屋台の向こう側の(ここらへん)に、座る場所があっても良い気がするので、立ち上がってダイアナ屋台に行っても良いか。お金も支払わないとだしな。
[地球の東の島国の男たちは、かつては「サムライ」と呼ばれる優れた精鋭兵団だったらしい。
けれども、戦争に敗れて牙を抜かれ、すっかりぬるま湯漬けにされたいまでは、その頃の面影は表面上は全く残っていないだろう。
清浄な空気もおいしい水も、ゆっくり眠れる平和すらも、そこにタダであって当然のものだと、まだこの時は信じきっていた。]
あ、じゃぁソッチの茶色さんもいっしょに、おねがいしますねー。
[ニコニコと楽しげに携帯端末のカメラを構えて、ピロリン☆]
少人数開始OKと言いながら、実はもうとっくに少人数は過ぎてる気がする企画人は、何時もどんなに人が来ない経験をしているのか分かっちゃいますね。
私にとっての少人数は、6名とか7名なのです;w;
今回の村は嬉しい!賑やか嬉しいです!
こんにちは。久しぶりだな。
[グレン。かつてBFの大会に参加していた事もあり、ナサニエル自らが打ち落とすことの出来なかったゴードンを撃ち落した男。
何回かやりあった事もあるが、彼の腕前には衝撃を受けた。なんでもそつなくこなせていた自分が「こいつには勝てない」と思った数少ない相手の一人。
そのグレンが、近年の大会に参加していない事は彼にとっては残念だった]
あのゴードンを撃ち落せる力のあるお前が、今回の大会にいないのは実に勿体無い。そろそろまたお前とやりあってみたい、と思っていた所なんだが。
この…
[何かしら叫ぼうと息を吸い込んだ。が、ゆる〜い空気に流されてしまった。]
お、おい!貴様ら…!
[クロノを中央に、ラント軍の制服を来た側近達が傍らに立つ。少し慌てたクロノだが、しかしカメラを構えられると、両腕を組み、凛々しい顔立ちをした。
コートが浮かび上がった瞬間を、ピロリン☆
後ろに控えるのは、キリリッ、とラント軍の正式な立ち方をした側近3名。]
この――…軟弱者共がぁッ!!!
撮りたいなら、お前らだけで撮れ!!!
[撮り終わった瞬間、一喝。
そして、ぷいっと明後日の方向を向く。]
これ以上は許さんぞ。
どうしても写したければ、ヲレに空で勝つ事だな。
[横目でマシマを見て告げる。]
この…
[何かしら叫ぼうと息を吸い込んだ。が、ゆる〜い空気に流されてしまった。]
お、おい!お前ラ…!
[クロノを中央に、ラント軍の制服を来た側近達が傍らに立つ。少し慌てたクロノだが、しかしカメラを構えられると、両腕を組み、凛々しい顔立ちをした。
コートが浮かび上がった瞬間を、ピロリン☆
後ろに控えるのは、キリリッ、とラント軍の正式な立ち方をした側近3名。]
この――…軟弱者共がぁッ!!!
撮りたいなら、お前らだけで撮れ!!!
[撮り終わった瞬間、一喝。
そして、ぷいっと明後日の方向を向く。]
これ以上は許さんぞ。
どうしても写したければ、ヲレに空で勝つ事だな。
[横目でマシマを見て告げる。]
――大会会場/本部建物近く・屋台――
[帽子の男が口を開こうとしたとした瞬間、別の方向から低い声がかけられた。
反射的にそちらを見ると、そこには黒い服をピチッと詰めた格好の男の姿が。
だが少女はそのピチッとした格好よりも、シャツにつけられた金色の葉っぱの形をしたバッジを見て]
The Golden Boughの……参加者。
[緊張する。実に緊張する。
参加者が屋台に来るのを見るのは初めてのことだ。粗相がないようにしなければならない。
そういえば参加者からは代金をとることになっていたっけなんて考えながらまずは一人分を作る準備にかかる。
続けて帽子の男の注文を聞きもう一人分を準備しながら]
だ、だだ、大丈夫です。できます。
や、焼きそばパン、いいですよねー。
[クロノが凄む様子も、そのナリでは微笑ましくしか見えないわけで。]
えぇ、よろしくお願いします。
いい戦い、しましょうね。
[握手、とばかりにすっと片手を差し出した。]
久しぶりだ。ナサニエル。
[焼きそばを注文しに立ち上がったグレンは、ナサニエルに利き手を差し出した。グローブを脱いだその手は、日に焼け、無骨だった。]
きみは昔から本当に変わらないな。
[容姿が殆ど変わらないナサニエル。
グレンは10代の後半まで地球に居た。その時の自分から見たナサニエルは紛れもなく強敵の一人だった。ナサニエルを見る眼差しには、懐かしさと幼い頃にグレンが憧憬した一人だった頃の名残が見える。]
私もきみと戦えなくて残念だ。
あれから、腕を磨いたのに。
[悔しそうな口ぶりをして笑う。ナサニエルからすれば、人間である自分は、昔も今もそれほど変わらず見えるかもしれない。]
ナサニエルの活躍は聞いているよ。
今回もゴードンとやり合うのだろう?
[パンに屋台の陰から出したナイフで切れ目を入れて一息ついたところで、もう一人男がいることに気付いた。
彼も参加者の証たる金色の葉っぱのバッジをつけていて――どこかで見たことがある顔だった。
ここにいるということは焼きそばを求めに来たのだろうと勝手に判断して更にもう一人分用意。
焼きそばを焼きながらもう一人の男の人の顔をどこで見たのか思い出そうとする少女]
(町のBigFire修理工場にあったB.F.Fをぱら読みしてたら、こんな顔の男が人生相談をやっているページがあったようななかったような)
[その間に当の男は帽子の男に話しかけた。
会話がわずかながら耳に入る]
ゴードンを撃ち落せる力がある? あの人が?
そもそもゴードンって誰だっけ?
――あっ。
[確か屋台の店主がこう言っていなかったっけか。
「前回大会を制した。現時点で最強のBigFire乗りに違いない男」だと――]
何だその変な顔は……
[横目で見る目を半眼に伏せる。]
どうしてもと言うなら、ヲレの部下とでも握手しろ!
[ふっと跳び上がり、先に写真を撮りましょうと言った側近の背へ回し蹴りをして、マシマの胸元に飛び込ませる。]
[男は参加者であろうものを観察していた。
何やらもう一人の男と話しているようだが、参加者なら空で会うだろう。
そんな事を考えていたら端末にデータが送られてきて、おおまかな事がわかる。
そのあとは興味が失せたと屋台の中のほうに視線を戻した]
[出来た焼きそばを受け取ると無言で代金を置き、屋台巡りに行った**]
わわっ!
[大きいうささん思わず抱きとめた。]
…かわいいなぁ、ほんと…ふっかふか。
テレビとかに出るようになったら人気出そう……
[しみじみつぶやきながら、ふかふか加減を堪能してますよ…**]
チッ
[マシマの言葉にしっくり来ないものを感じ、舌打ちをする。]
――― じゃあな、チキュウ人。
お前ラは適当に帰って来い。
[ひらひらと手を振り、その場を去っていく。
側近達は、マシマが話しかければその場で暫くマシマと話している事だろう。クロノの口元には薄っすらと笑みが*浮かんでいた。*]
チッ
[マシマの言葉にしっくり来ないものを感じ、舌打ちをする。]
――― じゃあな、チキュウ人。
お前ラは適当に帰って来い。
[ひらひらと手を振り、その場を去っていく。
側近達は、困惑した面持ちをしていたが、マシマが話しかければその場で暫くマシマと話している事だろう。雑踏を歩むクロノの口元には、薄っすらと笑みが*浮かんでいた。*]
[目の前の少年は、くるくると表情を変えて自分の話を聞いている。スネイルネンと自らが呼ぶBFに対してもいたく興味を持ったようで…>>117]
あ、ありがとう…スネイルネンも、綺麗って言ってもらえてきっと喜んでいるわ。
機会があれば、乗ってみて欲しい…ちょっと癖のある操縦席だけど、あなたはなんでもこなせそうだから…きっと、大丈夫。
[目の前の素直そうな少年を見ての感想だった。
BFが喜ぶ、などとは聞いた事がないだろう。単に...が勝手にそう思い込んでいるだけなのだ]
[自分の名乗りに対し、少年も同じように返す。その名を聞いてほんの少し驚いた表情になった]
ロジャー・ブルー…本当、私とそっくり…。
[そこでロジャーと同じ目線までしゃがみ、彼の眼と髪の色をじっと見つめた。自分の深い青とどこか似た、空色の少年を]
あっ、うん…お互いに、頑張りましょう。
[ぐっと差し出されたその小さな手を、自分なりにしっかりと握り返したその時]
『ぐううううっ』
……あ。ご飯…まだなのね?
わ、私…この前にあるお店を覗いたんだけど、人がいっぱいで怖くて戻って来たの…だ、だから私は此処に居るわ。もしも行くのなら、気を付けてね…?
[ロジャーにそう問い掛け、彼が食事に出かけると言うのであれば怖いのでこのまま居ると告げた]
[別れ際に、カバンに入れていたビスケット(2枚入り)を1つ、ロジャーの手を取って持たせた]
あ、あの…また、お話出来たら嬉しい、です。
あなたのBFの事も、教えてね…。
[そう告げて、恥かしそうに俯いて本部の隅の方へと駆けて行った]
フリーライター アーネスト が見物しにやってきました。
フリーライター アーネストは、見物人 を希望しました。
―大会会場・本部に向かって―
ああ、はい、はいはいはい、わかってますって!
きっちりかっちりばっちりええの押さえて送りますから!
[出店の並ぶ通りを、大声で話しながら歩く男がいた。
会話の相手はここにはおらず、回線の向こう。
しかめっ面をしている上司の顔を目の前に思い描いて軽くパンチをしながら、
男はひょいひょいと人波を交わして歩く。]
まーまーまーまー、結果を見とってくださいよ。
[ほな、また。と短く告げて一方的に通信を切る。]
―アンクルおじさんの酒店・バックヤード―
…それでは、小官はこれにて!
『おう、もう戻ってくんなよ。客としてなら大歓迎だけどな』
はいっ、短い間でしたがお世話になりました!
[無事刑期を終了し、アンクルおじさんに敬礼を捧げる。
その手にぐい、と、それなりの容量を持った簡易バスケットが手渡される]
…店主殿、これは?
『まかない飯だよ。いちおう働いたことに違いはねぇからな』
…また、こちらに働きに来ても?
『だからもう来んなって…いや、きっちり働くんなら考えてやらんでもないが…』
ハッ!了解であります! では、また!
[再度敬礼を送り、皿洗いの疲れもどこへやら。うきうきとリトルアースの機体へとよじ登って]
フヅキ、コード・ダスクにて所定の帰投ポイントへ。
速度はゆっくりとでかまわんであります。
せっかくいただいたご飯を落とさないよう、慎重に。
[いくらかの指示を与えられ、丸いちいさな機体はふわりふわりと格納庫へ向かう]
はーほんまかなわんわ。
なんであないぎょーさん注文つけるんやろか。
こーんな取材はな、この場の空気をどんだけ切り取れるかにかかっとんねん。
やんやいわれたら、撮れるもんも撮れへんわ!
[気を抜けば露骨な方言が口をついて出る。
お祭り気分で浮かれそうになったけれど、肩にかけた機材の重さに仕事だと言い聞かせた。
見上げた蒼穹に、色とりどりの風船が浮かぶのを収めようとカメラを構え、
ああ、と残念そうな声を上げて肩をすくめた。]
あかんあかん。
プレス登録してからやないと怒られるな。
[構えたカメラを下ろし、大会本部はどこだろう、と辺りを見回した。**]
―格納庫―
ふぅむ。
最初に入ったときに比べて、格段に増えている様子でありますな。
…あまり負ける気はしないでありますが。
[さらりと吐いた言葉は、自信の表れかはたまた負け惜しみの強がりか。聞くものもいないと高をくくって一つ一つの機体を順繰りに眺めながら、規定された格納スペースへとゆっくり向かう。
もこもことした白い機体、殻を背負ったような青い機体、黒い全翼の機体、白銀の単翼の機体、中にはドラゴンとしか言いようのない機体もあった。
けれど]
ッ?
[機体の一つを前にして、ぴくりとその表情が歪む。漆黒の人型機体。その左手首に埋まった銀球をその目に映し、表情を引き締めた]
…フヅキ、今の機体の走査、ならびに調査を念入りに。
なにか、こう…
…いえ、なんでもないであります。
[言いかかった言葉が、自分自身で分からない。そう言いたげな顔で首をかしげながらも、搭乗した機体はなにごともなく指定の格納スペースへと収まった]
―― 大会本部 ――
[マリアは歩きながら、手鏡を模した携帯端末で装備班と連絡を取った。手鏡の液晶モニタに、ネズミ型のバイオノイドが映る]
【ちょ〜うせいは、万全だっちゅー。
安心していいちゅーよ!!】
[大げさに飛んだり跳ねたりする二足歩行の鼠。
遺伝子から人工的にデザインされた「生きたボディ」には、自然な魂を乗せない。生体の脳味噌を乗せず、人工知能とナノマシンによるリモートコントロールで動くそれは、MiddanEdenのお家芸だ]
『了解したわ。ではそれを、私にも伝えておいて』
[マリアは自分の手で装備の調整に加わる様子を見せない。
ふらっとそのまま足を大会本部に運んだ。
どうせ後でナノマシンを共有させるし、マリアはいきあたりばったりな性格設定がなされているからだ]
――大会会場/本部建物近く・屋台>>139――
ゴードンは、「大会」現王者(チャンピオン)だよ。
今回の大会を勝ち抜けば、二連覇を成し遂げられる。
チャンピオンの防衛戦自体は難しく、今までの大会で三連覇を成し遂げたBF乗りは稀で、片手で数えるほどしかいないんだ。
[グレンはダイアナに軽く説明する。
大会スタッフだから――、ではないだろうが、グレンの語りは滑らかだ。ダイアナから、グレンの左腕につけられたスタッフ腕章が見える事だろう。]
今回、現チャンプ・ゴードンは全てのBFを撃ち落とさなければ、再度勝利者には輝けない。
参加者はチャンプを撃ち落とさなければ勝利者にはなれない。
だから何時の頃からか、「前の大会の王者」を撃ち落とそうとするところから、「大会」は始まるようになっているんだ。
いわゆる伝統行事みたいなものだね。
[自然、大会を見に来た観客や子供達に対して様々な事を説明する時の口調になっている。]
はむっ…はふはふっ…はふっ…
[落ち着いたら、何はなくとも腹ごしらえだ。食事は既に済ませていたが、とある事情で胃袋の内容量はスッカスカなので、まかないの少し見栄えは悪いが味は格別な料理がどんどん入っていく]
んぐっ…今時手料理や皿洗いまで手動と言うのは非効率の極みかと思いましたが…はぐっ…このまかない料理も非効率の産物であるなら…はむはむ…非効率もなかなか侮れんであります…
[行儀悪く呟きながら。更に行儀悪く、食べながらパイロットスーツのバイザー部分を頭部に装着する。
流れるように表示されたのは、大会規定のピットに関する部分だった。
咀嚼しながらもその情報に目を通し…]
…ふむ。
一部消耗品に類するパーツは大会運営側からの支給が…ふむふむ…
支給可能な物資の一覧は…おー…エネルギーバイパスチューブにプラグまで…太っ腹なことでありますな。
して、スペックはー…?
…!?
[何の気なしにバイザーに流れる情報を操作していて。その、目に映ったスペックに思わずすべての動作が止まる。
バイザーを外して。目をこすって。再度バイザーをかぶって。やっぱり見間違いではないことを確認して]
な、なんという…!
大会運営本部の資本は一体どうなっているのでありますかっ…!!
[そこに表示されていたのは、いたって標準的な各種パーツ類だったのだが。
…比較対照が、下手をすれば博物館に展示されかねない旧型のものだったため、あまりにも圧倒的なそのスペック差に、軽い眩暈のような感覚を覚える]
なっ、何はなくとも、利用できるものはさせていただかなくてはっ…フヅキ、至急大会本部へ連絡を!!
[数分後。届けられたパーツを受け取り、リトルアースのあちらこちらを解体しては、次々とパーツを交換していく姿があったそうな。
おかげで、機体のエネルギー効率や疲労強度が格段に向上した…かもしれない]
/*
…!!
格納庫の方に、まだご対面してない人が集まってるのかなーっと思ってやってきたら、確認してみればほとんど全員が大会本部周辺に移動していたでござるでありますの巻。
大失敗の予感…!!
…まぁ、やりたいこともあったので、その点で結果オーライとするであります。
必殺技の使用回数が増えるよ!やったねフヅキちゃん!
―― 大会本部 ――
[大会本部の隅から、マリアはぐるっとまわる。
マリアのナノマシンが、好奇心と名前をつけられたものにマリアの表情を調整する。瞳をきょろきょろと動かして、頬には少しの赤み]
『――きゃ』
[マリアの方へと、早足で駆けてくる人影>>148。
マリアは敢えて外部感覚を鈍感にしていたため、ぶつかりそうになる。小さく声を発した]
『悪いわね、大丈夫?』
[マリアは心配そうな、申し訳なさそうな声を出した]
―大会本部―
[俯いて走っていた為、隅の方に移動するまでに多くの人とぶつかりかけては避け、また俯きを繰り返していた。
それだから、また人とぶつかりかけている事に気付かずに居た>>158]
『――きゃ』
…!!!?
あっ、あの…!あの、す、すみません…!
こちらこそ、不注意で…その…
[相手が申し訳無さそうに声を掛けて来るのに、こちらは言葉が上手く繋がらない。
ただ只管に何度も頭を下げて「すみません」を繰り返している]
/*
ちょっと受身過ぎるなぁ。
というのも、ptが発言ミスなどなどでThe 無駄遣い状態だったので控えめ〜にしているのでございます…。
24時半に回復、と。それまでじわじわ行こう。
そこからは自分から動いて行かなきゃー!
――大会会場/本部建物近く・屋台――
だから防衛戦には、より全方位に対しての備えが行われる。
[そして、僅かに独り言に近くなり、]
ゴードンのBFは、恐らく前回の機体と主旨が違う。
見た限り、一度の攻撃で数百単位の弾が放出可能で集中的なダメージを与えられる兵装を備えていた。
今までの「Red WOLF」の兵装から考えるに、あれに当たれば、機体破壊とまでは行かないまでも部位破壊は容易い。
その兵装も、全方位展開可能だろう。
[ゴードンの機体は、BFの標準の大きさよりやや小さく、赤色にカラーリングをされた人型系の機体。相手の機体形質にもよるが、接近すれば、場合によっては優位に事を運べる可能性もあるだろう。]
弾幕の空をすり抜ける熟練としての自信から、バリアではなく近接兵装をとったんだな。
[今までのゴードンの大会出場の歴史。その重み。経験に裏打ちされた自信。当たり前の判断。]
何か適当にゴードン設定ぶちあげているが大丈夫なのか。
紅蓮「大丈夫だ。問題ない。」
エルシャダイかよ!
一人で二役なツッコミです……。
―― 大会本部 ――
『ううん、私が不注意だったから』
[何度も謝る彼女に、マリアは瞬いた]
『でも、このままじゃ謝り合戦になりそう。
ここで勝ち負けを競ってもいいけど、競争は1つで充分かもね』
[頬を緩ませ、マリアは人差し指を立てて提案。
よく記憶されているポーズ]
『手打ち、にしましょ。
―― あなた、選手? メカニック? 付き添い?』
[マリアはここにいる可能性のある人物を次々あげる。
あけすけな口調で、指折り数えた]
/*
そういえば。
なんでカタツムリなの。
→部屋を掃除していたら、ミクロマンのカタツムリの玩具が出て来て「巻貝部分に兵装突っ込んだら割と良くね?」と思ったらごっついカタツムリメカが出来ました。
なんで青の娘。
→本当は群青の予定でした。青の青。
ブルーメンは、部屋をぐるんと見回したらARMSの本が眼に飛び込んで来たのでそれに登場する組織名「ブルーメン」から取りました。
スネイルネンってなんぞ。
→ビックリマンに出て来たキャラで「スネイル念」というのがおりました。繋がりは全くありませんが、響きがなんだかメカっぽいなという事で…。
[何度も謝る...に、目の前の女性は人差し指を立てて提案した>>161その表情は微笑んでいるように見える]
『手打ち、にしましょ』
[そう提案する目の前の女性は、自分に次々と何であるかを問うて来る。...はその内の1つが提示された所で顔を上げ、勢い良く声を上げた]
…は、はい!私は選手で…す!
……。
あ、あ、あの、急に大声ですみません…。
はい、選手で登録を済ませたばかりです…。
[それから、恥かしそうにすぐに小さくなってしまった]
『選手か。それじゃあ、私とおそろいだ』
[口角を挙げ、マリアは両手をパンと叩いた。
作りこまれたマリア=カリラの人格を司るナノマシンがマリアのボディの主導権を握っている]
[顔を上げた相手の瞳へとマリアは視界の焦点を結ぶ。
すぐに小さくなる彼女に、右手を差し出した]
『あなたの大声で破れるような柔な鼓膜はしてないつもり。
気にしなくて平気じゃない?
私は、マリア=カリラ。あなたの敵ね。
どうぞお手柔らかに』
―格納庫―
…んー…後はここを…あ、あれっ?
[機体のあちこちをかちゃかちゃといじりながら、開いたハッチの内部にパーツを組み込もうとして…嵌まらない]
んん…規格が違っていたのでありましょうか?
フヅキ、確認を。
[ボード上端末を機体から取り出し、スキャン結果を待って…やはり、支給されたパーツでは規格が合わないらしいことを確認して。同時に、似通ったパーツが多く、取り違えやすいことが報告される]
つまり、自分で確認して取りに行くべき…ということでありますな。
まぁ、今なら時間にも余裕がありますし…
フヅキ、マップの用意は可能でありますか?
[質問に即座に応じて表示された、大会運営側が管理する施設マップを確認しつつ。ぱんぱんっと埃を払って歩き出した]
→大会運営本部・資材倉庫を求めて。
[そういえば、この女性はどこかで見た事があるような気がする。そんな事を考えながら相手の言葉を待っていたが]
えっ…敵…?
そ、そうでした、ね…。
[それは大会という場に於いては当然の語句であるはずだが、...には今ひとつ慣れないものだった]
あっ…あの、私、シャーロット・ブルーメンです。
こ、こちらこそよろしくお願いします…。
[大声の事はどうやら気にしていない様子、それにはホッと息を吐いてどうにかこうにか名乗り、マリアが差し出した右手をおずおずと握り返した]
そうしたら恋人縁故も……いや、何を言っているんだ。
でも嫁や恋人の縁故が欲しい。次の続編では、そういう縁故があると信じる…ん、だ。
そういえば、>>160は、戦闘機型のBFの上に、ガコォン、と降り立つような映像が思い浮かんだのです。
決して、戦闘機型より強い機体であるとしたい訳ではないですよ。翼を、ギチギチギチと引き裂いたり出来たら、うおお!と熱くなりますけれど。
[マリアの掌に、シャーロットの掌が重なる。
握りつぶさない程度にぎゅっと力をこめてマリアは握った]
『よろしく、シャーロット。
あなたってば随分ひっこみじあんね。かーわい。
操縦桿握ったら人格変わるタイプ?』
[マリアは手をはなすとくすくす笑い声を喉に絡ませながら言った]
『……なんてね?
じゃあ、またね。
お互い、ゴードンの最初の試練を抜けてまた会いましょ』
[マリアは別段答えを待つ風でもなくあっさりそう言って踵を返した。空回りと勘違い、自己完結はマリアの得意技だと検索できる。
ネットワークにアクセスすれば自分の身分も自分の機体も分かる。シャーロットが選手だと言うならば、選手全員には大会の間のみの回線をオープンにしているから連絡も取れるだろう。だから、マリアはそれ以上何も言わない]
[背中を向けて、ひらひら手を振って。
そうして人ごみの中へ**]
昔から変わらないか……。
そうだな、私はあの日からずっとこの大会で優勝する事だけを考えて戦い続けている。
[グレンの眼差しは、初めてグレンと戦った時の面影を残している。自分の憧れている者との対決を目の前にしての胸の高鳴りを秘めたもの。]
腕を磨いた、か。
もしも君が参戦するのであれば、私もこうゴードンだけがライバルだと言っていられない状況になるな。
もしも気が変わって大会に参戦する事があったら、よろしくな。その時は私も全身全霊を尽くして出迎えるよ。
[グレンからゴードンの話が出てくる。自分がこうしてBFの大会に参加し続けるきっかけとなったもう一人の男。]
……ああ、勿論。
自分に手に入らない物がある、と教えてくれたあいつを今度こそは倒さなければ。
そのためにここに来ているのだから。
[決意をこめた瞳で話す。他の参加者との戦いも楽しみではあったが、何よりも楽しみにしていたのはゴードンとの戦いであるのには変わりは無い。
その後もグレンと言葉を交わし、どこかで食べるための焼きそばを片手にグレンと別れ再び会場内を歩くので*あった*]
[マリアから可愛いと言われたり、操縦桿を握ったら人格が変わるタイプかと問われ、慌てている間に彼女は挨拶を残して人ごみの中へと消えて行った]
あ……マリアさ…
行っちゃった…また何も言えなかったわ…。
[再び俯いて]
あの人も選手…一度他の方のBFを見てみたいなぁ…。
何か食べるもの…と思ったけど、今日はビスケットで我慢しましょう…。
それから一度スネイルネンの所に、戻りましょう。
[人ごみに消えてしまったマリアの方へと深く頭を下げると、大会本部を出て一路格納庫へと向かって足早に駆けて行った]
――大会会場/本部建物近く・屋台――
[ナサニエルと話し終えたグレンは、深く息をついた。
蒼穹。
雲一つない青空。
眩しげに見上げる。
翳した手の向こう。大会を彩る風船やBFの曲芸飛行が見える。]
「紅蓮。」
[相棒の声。]
「本当に出ないの?」
ああ。出ない。
[過去。あの時も、雲一つない青空。
その時の自分のBigFireは黒い機体。要所に炎をあしらった機体。
高く高く一直線に空を駆け上がり、そこで見たのは――見渡す限りの、―――忘れられない光景―――。]
――大会会場/本部建物近く・屋台――
[胸中に在る熱い想いに暫し浸った後、瞳を開いた。]
きみが居れば、大会出場は出来る。
だけど今回は、大会スタッフとして手伝いに来ているんだ。
「けど、」
大会運営側から、既に受付したBFのパイロットが急に居なくなったから、臨時パイロットとして乗って欲しい……とでも言われなければ、参加はない。
[相棒の白兎、黒隗の頭を撫でる。ふわふわと柔らかく暖かい感触。この相棒が生物ではないと、誰が思うだろうか?]
「ちぇ、ボクも紅蓮が参加したっていう「大会」に参加してみたかったな。」
[紅蓮は宥めるように黒隗に笑いかけた。]
宇宙連邦から地球に戻ったら、次こそは参加しよう。
「うん。絶対だよ。」
ああ。約束だ。
[お互いの拳を軽くあて、約束の誓いを交わす。]
休憩時間もそろそろ終わりだ。
残りは食べながら行こう。
[ダイアナに代金を支払い、焼きそばパンを受け取ると黒隗に手渡した。白兎は両手で包み込むように受け取ると、端からもくもくと食べ始める。
紅蓮は、切り分けたメロンの残りを袋に入れ(棒も勿論ついている)、屋台から離れようとした。]
そういえば、この屋台は出前もしているかい?
スタッフの中には、店にも大会本部食堂にも行かずに働いている頑固者も居るから、巡ってくれるなら彼らも喜ぶよ。
[一言、ダイアナにそう言い残した。
紅蓮が初めてBigFireに乗った時には、既にもう身につけていたトレードマークの帽子が、雑踏に消えてゆく。]
[たたた、と元気よく駆け出した。
襟元のバッジが眩しい太陽を反射してチカッと光る。
気持ちよさそうに上を見上げながら。]
あっちのほーかなーーーーー
なんかいーーにおい、してら。
[香ばしいやら、甘いやら、ふわりと鼻を擽るおいしそうな匂いに、
再びおなかがぐううと鳴った。
ロジャーは屋台を物色することにしてきょろきょろしながら歩いた。]
わーーーー
なに食べよーーーかなーーーーー
あああ。
紅蓮が初めてBigFireに乗った時には、既にもう身につけていたトレードマークの帽子が、雑踏に消えてゆく。
→
既にもうトレードマークだった帽子が、
ではあるけれど、まあ…いいか。w;;;;
[この人ごみだ。きょろきょろしていたら、誰かにぶつかった。
鼻を強かにぶつけて、ロジャーはあいたたたと顔を両手で押さえた。]
[視界に入ったのは、白い兎と、白い変な☆のついた帽子]
ふわ、ご、ごめんなさーーー
[よそみしていたのはこちらだから、慌ててぶんと頭を下げた。]
おっと。大丈夫か。
きみは――…
[片手で相手を受け止めるようにして。
すぐに見留めるのは、大会参加者のピンバッチ。
対するグレンは、左腕に大会スタッフの腕章をつけている。]
大会前に祭を見に来たくちだね?
[にっと笑う。
その傍らで、チョッキを着た白兎はもくもく焼きそばパンを食べている。]
―屋台通り―
[大会本部を探すつもりであたりを見回していたが、つい蒼穹を見上げてしまう。
その蒼色へと抱く、憧れと期待が故だろう。]
俺も、来年はじっさまに認めてもらわないとあかんわ。
乗りとうてうずうずしてきた…!
[おいしそうな焼きそばの匂いに鼻をひくひくさせながら、ぐと拳を握る。
こうしている間にも開始へと時間は傾いてゆく。]
ああ、あかんあかん。早いとこ受付にいかな。
[すたすたと足早に人の波を縫って歩き出した。]
今のところ
多分風城さんがマシマ、khaldunさんがマリアの気がする。
設定の作り方的に、マリアは、微細なニュアンスを分かって作っている感じがする。(「マリア」の設定が。生身での参戦ではない、微妙なラインをクリアして作ってる。)
そして前回と同様、流れ的に毎年「大会」があるものになっているw
うん、まあ、もうそれで良い事にしよう。
数年に一度、だと規則性がない感じで……しかも、ゴードンさん負けっぱなしだという気がしないでもないけれど。
そうなると、紅蓮は、地球に居る数年の間に黒隗と一緒に大会出てやれよ、全くもうwだな。
色々機会が巡って来なかったか、技官・保護官の方で休みなかった(別にそれは紅蓮にとって大した事ではなく、黒隗も関わる事がなければ…)といった感じだろうかな。
そしてだ。
見物人の大会非参加BFが可能という事が、多分周知しきれてない。すみません、皆さん…!
―大会本部―
どうも。"FlightTechWorkshop"のオネゲルです。
[大会本部に着いて、参加者とは別の受付で名を告げる。
"FlightTechWorkshop"は今回の派遣元の出版社名だ。
持っているIDを提示し、取材クルー用の大会用IDの入ったセットを受け取る。
そこには撮影可能ポイントの記された地図や、腕章なんかも入っていた。]
格納庫付近は火気厳禁…と。
それから、公共性を損なう取材活動の禁止…か。
[受付から少し離れたところで受け取ったものを確認しながら、一服。
取材クルー用の会場案内図からあるものを見て取ったなら、ふ、と笑んだ。]
取材用BF発着地点…参加者と同じ視線から撮るのも、悪うない。
格納庫の様子撮りつつ後で話つけにいこか。
[とまれ今は、大会前の独特の空気を味わいたい。
プレスの人間であることを示す腕章をズボンのポケットに引っ掛けてカメラを構える。
調子を確かめながら風船で彩られた蒼穹や、賑わう人の波を何枚か切り取った。]
ふん。ええやん。
…おもろくなってきたわ。
[煙草をくわえたままの口元が、楽しげにきゅっと上がった。**]
失礼致します。bibi3937です。
見物人として熱いRP村を楽しもう、と思っていたのですが私事情により参加やログを読むのが厳しくなりましたので退出いたします。村建て様には連絡済です。
みなさまのご武運、お祈りいたします。あとでログ拝見します。
――ホテル――
[早朝、イターは突然母星から入った連絡を受けていた]
ナニー!? ババラバ星と戦争!?
あと20年はへーわだって約束じゃなかったカ?
[通信機を置いて、途方にくれる]
アア・・・なんということだ!
せっかくゴードンに挑戦できるとおもっていたのに!他のババルウ星人ならともかく、俺はあの星の守護戦士だ!
ライバルのババラバ レンジャーと、ピコの実酒を飲み比べられるのは俺しかいない。他のやつらではだめなのだ!
[ババルウ星とババラバ星の戦争は、酒の飲み比べで行われるのだ!]
さ、酒が呑みたいわけじゃないぞ。これは星と種族の意地をかけた大戦争なのだ!
・・・しょうがない。
ゴードン、勝負はまた今度だ!
[イターは帰り支度をするとステーションに向かった]
――宇宙船――
[ステーションから宇宙船に乗り込んだイターは、土産でいっぱいふくらんだ荷物のそばで離れ行く地球を見ながら]
ああ……さらば地球よ!私はいつかかえってくる!
こ、これは涙ではないぞ。汗なのだ!
[ゴードン戦の無念を思いながらそうつぶやいたのだった**]
イ、イター!
めちゃくちゃ好きだったのに!
くぅ…バトルしたかったぜ…イター可愛かったのに。イター!
ババルウの誇り高き戦士、イター!;w;
―屋台通り―
[屋台を巡りながら、またいくつか目星を付ける。
お好み焼き、ケバブとポピュラーな代物を買った後、異様な通りに出た]
荒れ地星モグラのステーキ串、ゼルトララン星のレモンパイ
大王星のフリーTHE焼きか
不思議なものも、あるもんだ。
これはババルウ焼きとかか?
[何かちまいものがうろちょろとしていたが、関わらずに進もうとした。
即座に端末に連絡が来る。
おいおい、毒味までさせる気か?そう心の中で悪態をつく。
指定されたものを買い終わると、足早に格納庫に引き上げた]
――大会会場/本部建物近く・屋台――
[軽く説明を始めた(>>155>>160)帽子の男。マニアだろうか、と思っていたら、ちらりと左腕につけた腕章が見えた。前言撤回。]
なるほど。つまりチャンピオンを撃ち落とすために、あらゆる機体がチャンピオンを狙ってくるのですね。
[一対多数の戦い。全方位から襲い繰る弾幕。
それを、ゴードンは凌ぎ切るのではなくすり抜ける自信があるという。
弾幕の乱舞する空をすり抜ける光景などまったく想像がつかない。ゴードンのBigFireがどんな形状か知らないことも相まって]
私がもし空にいたら――
[全方位への警戒。ゴードンの兵装のみ警戒していたら、他参加者の弾幕にうっかり当たってしまうかもしれない]
最大の武器である「速度」をもって、どれくらい抗えるのでしょうか――
[少女には自分のBIgFireがある。
いつからそれを操っていたのかはっきりとは覚えていない。《HYMN TO THE INFINITE SKY》と出会った6歳の誕生日より後なのは間違いないが。
厳重なロックのせいで兵装は使えないが、速度だけはめっぽう速く、町のBigFireレースではすっかりその名を轟かせている。]
―格納庫―
[格納庫に着くや否や、屋台で買った品物を一口ずつ食べながら
自分と戦うBFを観察していた]
屑が混じっていたが、BFさえあれば参加出来るのも考えものだな。
[そう呟いて、ステーキ串を歩きながらかじる。
これはいけるな、そう思った時、目の前には蝸牛型のBF。
なんだか無性に食欲が落ちた]
チッッ
[気に食わなかったので、そのBFに、まだステーキ肉が着いたままの串を引っかける。
そして何食わぬ顔でまた歩きながらBF観察に戻った。
全て観察し終わると、空きスペースに一口だけ食べた屋台の食べ物を放置し
自分の機体の操縦席に戻って仮眠を始めた**]
[ふと、
両翼に光をまとい、
高速で突っ込む《Indigo Bird》の姿が、
見えた気がした]
……ああ、速度を武器に弾幕から機体までなんでもぶった切るんですね。
[やがて客達は去り、少女は一息ついた。
自分用の焼きそばを作りつつ帽子の男の去り際の言葉(>>174)を反芻する]
店にも食堂にも行かずに働いている……どこで何をしているのでしょうか……
[脳裏に浮かぶ一つの施設]
格納庫ですねっ! BigFireの整備とかよからぬものの侵入を防ぐための警備とか!
ということは……出前の名目で格納庫に行けますねっ!
[目を輝かせる少女。
自分がよからぬものに間違われる可能性なんてちっとも考えていない。
基本的に、自分が思い込んだものしか見えなくなる性質なのだ]
「おいどうした?」
[急に聞こえた大声に、後ろでひと休みしていた屋台の店主が反応した。
少女は店主に振り向くと、格納庫に出前をすれば喜ぶ人がいることをうきうきと話したのだった――**]
ユージーンは、どうやら最初にwikiの都合で調整してきているっぽいな…。否、待て。(昔書いていたが)wikiには書いてないぞ…意外にウッカリさんだ!
んー…とすると、仮に多人数開始の場合、実は少人数時より長くなる事もあるので(ジーンは基本少人数開始希望ではあるが)、12人より以上の場合、最初、48h進行でも何とかいけそうかな。16人時だと、前半と分けた方が良さそうではあるが……全員分が集まるのを待とう。
−会場内・ダイアナの店付近−
[グレンが小さな子供とぶつかるその様子は、ナサニエルの目にも入っていた]
おい、グレンもそっちの少年も大丈夫か?
会場はごったがえしているから、気を付けて歩かないとな……。
[ふと、少年が参加者用のピンバッヂを付けている事に気が付く]
グレン、この少年は−
[と、言いかけグレンの考えを何と無く察したのか言い直す]
いや、何でもない。
この辺りは人も多い。屋台の買い物の帰りに人にぶつかって食べ物を落としてしまった悲しい事故もよく見聞きされるから、気を付けてあまり急ぎすぎないで歩いた方がいいぞ。
飛行士 ? が見物しにやってきました。
飛行士 ?は、見物人 を希望しました。
― 突然ですが、戦場です ―
[青い海にぽつんと浮かぶ小さな島。]
[雲一つない、青い空。]
[バカンスに持ってこいのロケーションで、しかし今は大量の戦闘機が、弾幕が、その空を埋め尽くしていた。]
[しかし、弾幕にエネルギー兵器は一切なく、飛び交うのは全て実弾の機関銃・ミサイルである。]
[見れば戦闘機も全て、博物館に展示されているようなジェット機ばかり。]
[さてそんなレトロな空戦風景の中、1機の戦闘機が絶体絶命のピンチに陥っていた。]
<<注意。レーダー照射を受けている。>>
[管制から警告の無線。]
[だが、後方にがっつりと付かれてしまったにもかかわらず、パイロットは至って平然と操縦桿から手を離す。]
<<6時の方向に敵機、はやくかわせ。>>
<<警告! ミサイル! ブレイク、ブレイク!>>
[無線とアラートがひっきりなしに鳴り響くも、一向に機体は回避行動を見せない。]
[最早着弾は確実、そのようなタイミングでパイロットはようやく動きを見せた。]
[ただ一言、声を上げて――]
<<EJEEEEEEEEEECT!!>>
飛行士 ? が村を出て行きました。
[傍らの白い兎。ひょこっとそちらを覗くとなにやらおいしそうな匂いがする。
ひくひくと鼻を動かすと、それに反応してまたおなかが鳴った。]
わーーー、おじさんのうさぎ?
かっわいーーなーーーーーーーー
やきそばパン食べてるーーーーすげーーーーー
おれも、それ食べようかなっ
おじさん、これどこで買えんのーーー?
[おじさん、と白い帽子の男に3回も繰り返して。
ロジャーは、屋台の方へと頭を巡らした**]
伝説 オメガ が見物しにやってきました。
伝説 オメガは、見物人 を希望しました。
― GR社・シミュレータ室 ―
ふぅ……乱戦の中のイジェクトは一味違うな。
[コックピットを模したシミュレータの内部。]
H M D
[ヘッドマウントディスプレイを外すと、深く皺の刻まれた顔が出てくる。]
[かなりの高齢を思わせるが、しかし精悍な顔付きが正確なところを曖昧にしていた。]
<<一味違うな、じゃないですよ! なに無茶してるんですか!>>
[スピーカーの怒鳴り声に顔をしかめ、シミュレータのハッチを開ける。]
イジェクションシート
「脱出装置の試験でガチ空戦やる人がいますか!?
いくらシミュレーションと言ってもトシを考えてください!」
[そこには若い研究者が、青筋を立てて仁王立ちしていた。]
ところで少年よ。
今回の大会には少年と同じ年頃の参加者がいると聞いている。
素晴らしい話だとは思わないか?小さな頃から複雑なBFを操れるなんてさ。
今回の成績はどうなるかはわからないが、将来有望なパイロット予備軍になりそうだ。
……少年もそんな話を聞いて、飛びたくはならないか?
[少年の顔を見ながら話を*している。*]
[肩を竦めて弁解を試みる。]
まあまあ、しかしだな。
現代の弾幕戦に耐えうるイジェクトにはこれくらいの戦闘じゃないと……
「そりゃ局長が大昔のミッションを選択するからでしょう……。なんだってこんなシミュレーションデータが」
[研究者はうんざりといった様子で溜め息をついた。]
なあ、ジョンソン君。俺はとうの昔に軍人をやめた。そもそも技術者でも研究者でもない。
なのに、未だにその「伝説」を買われて雇われ局長をやらされているんだ。
そう、文字通り「買われて」、な。
どうせお飾りの役職なんだ。趣味に走るくらい許してもらえんか?
「何その理屈。大体、そんな伝説ここに配属されるまで聞いたこともありませんでしたよ。
まあ……それで、あの機体ですか?」
[「あの機体」……それはオメガが局長として就任する際に、どこからか持ち込まれたBF。
元々BFですらない、時代遅れどころか化石級の戦闘機を改修したものだった。]
それで、テストはどうだ? わざわざ回避せずに被弾したんだ、それなりの結果は得られているだろう。
「ああ、それですが……」
[研究者の声に何か厭世感みたいなものが混じった気がした。]
「ベイルアウト後の被弾、衝突ほか、損害・準損害ゼロ。データは収集できていません。」
は?
「準損害ゼロ。つまり緊急保護フィールドは発動せず。なんであの状況で無傷で降りられるんですかあなたは。」
…………………………………………伝説、だからかな。
『ぷち』
[何か細いものが切れる音。確かにそんな音が聞こえたが、気のせいだろうか。]
「ああもう、邪魔ですから大会見物にでも行っててください! 私だってこのシミュレーション試験が終わってれば見に行きたかったのに、この局長は、この局長は……!」
い、EJEEEEEEECT!!
全盛期のオメガ11伝説
・1作戦2脱出は当たり前、1作戦5脱出も
・離陸直後ベイルアウトを頻発
・オメガ11にとっての作戦成功はベイルアウト成功のやりそこない
・戦闘機が100機差、メビウス1生存の状況から1人でベイルアウト
・巡航中も余裕でベイルアウト
・一回のベイルアウトでオメガ11が3人に見える
・戦場スカイダイビングが特技
・戦場に出ただけで乗機が勝手に帰艦、座席射出を起こす機体も
・作戦成功でも納得いかなければベイルアウトして帰ってきてた
・敵エースが一睨みしただけでオメガ11が射出されていく
・戦闘の無い休日でも2ベイルアウト
うん…はいっ、気をつけるよ!
…おれと同じくらいの?
それって…
[ピン、と来てロジャーはナサニエルを見てへへへと笑った。]
それ、きっとおれのことだ!
気象士ロジャー・ブルー。天気読みロジャーって呼ばれてる。
一緒に飛べるなんて、すげーーーゆめみたいだーーー
でもおれっ、ええと!負けねーーーから!
あんたよりうまく、きっと乗ってみせっから!
飛ぶことは―――いちばん、だいすきなんだ。
それはだれにも、負けねーーーんだ!
[そして、よく見えるようにうんと背伸びをして、ピンバッジを指さした**]
― 大会会場・屋台村 ―
まったく……研究者ってヤツは神経質でいかん。
[そこにはぶつぶつと愚痴をこぼしながら、屋台を物色して回る老人の姿があった。]
こんな大会、大昔の飛行士が見たところで何も分からんだろう。
ヤツが来た方がよほどマシってもんだ。
[憎まれ口なのか気をつかってるのかなんなのか、不機嫌そうな口調でひとりごちる。]
あ、兄ちゃん、そいつ一本くれ。
[……が、なんだかんだで*楽しんでいた*]
伝説 オメガ は肩書きと名前を オメガ ダグラス に変更しました。
――大会会場/ダイアナの店付近>>190〜――
ははっ、確かにこの辺りの匂いはたまらない。
[キラキラと全てに目を輝かせる少年に笑いかけ、少年の憧れを受け止める。紅蓮はグローブの脱がれた手を差し出し、がっしりと握手しようとした。]
私は大会スタッフのグレンだ。
こちらは、紹介しなくても大丈夫なようだね。
[ナサニエルに話しかけるのを見て、紅蓮は言葉を控える。
焼きそばパンを半ば食べ終えている白兎は、ピンと立てた両耳を周りの音を拾うように半回転させ戻した後、紅蓮の服を引っ張る。容易く意図を理解した紅蓮が白兎の近くに手を降ろすと、器用に肩までよじ登って座り、ダイアナの店の方向へ前脚を指して示した。]
「そこ。」
[それから、紅蓮が袋に入れて持ち歩いていた棒付メロンを引き抜くと、ロジャーに差し出す。]
「地球産メロンだよ。食べる?」
違うか。
元ネタ…マクドネル・ダグラスに、イジェクトはトランスフォーマーかと最初に思った残念脳の持ち主。それが企画人です。
[グレンは、ちらっと楽しげにナサニエルを見た後、]
きみも、ナサニエルと同じBigFireのパイロットなんだね。
ロジャー。きみのような子が、BigFireに乗ってくれるのはとても嬉しい。
[だけど、とグレンは続ける。]
空では、子供も大人もない。
その覚悟は出来ているかい?
[少年を見つめる目は、優しいが厳しい。]
/*
さて、暫定的に選択肢だけは設定しておこう。
グー:格納庫直通ルート
チョキ:格納庫へ向かう途中で何かが起こるルート
パー:なぜか迷って資材倉庫に来てしまったルート
ニーナさんしだいでパーは変わるやもしれぬが。
*/
――大会会場/スピードレース用BigFire格納庫――
[空で弾幕バトルを行うというメインイベントの前座として、先程まで、BigFireのスピードレースも行われていた。ここは、メインイベント用BF格納庫とは、また離れた格納庫。]
「ふー…っ。」
[「速度」を追い求めた流線型の小型BigFire。流線型ではあるがBFのコアが一部露出している。
そのBFに腰をかけ、煙草に火をつける人物が一人。男か女かは分からない。ただ、腰掛けている傍に尻尾が見える。]
「メインはバトルだからって言ってもさ。まだ、足りない。」
[光を最低限に落とした格納庫。明り取り用の窓から差し込む光が、空中の塵に反射してきらきらと光る。その光る塵のカーテンに向けて、紫煙が吐き出された。]
「ったく…。
まだ足りない。誰かと競争したい。
そいつにBigFireがなくても、ここに有るのを使えばいい。レース用にカスタマイズだって出来るし戻す事も出来る。
空が使えなくても、地上の低空レースフィールドはあるんだから。」
[誰なのか分からない人影は、格納庫の天井を見上げ呟く。呟きは反響し、やがて*消えた。*]
―大会運営本部前・ホログラムBBS―
ふむふむ。
スピードレースに射撃大会、BFパフォーマンスと…
運営側もいろいろと考えるものでありますな、フヅキ。
[そのうちのいくらかは、既に終了しているようだけど。
腕に抱えた端末に話しかける声は、感心が半分と、呆れが半分といったところ]
…ゴードン殿も同じようなことは言っていましたが…
やはり戦闘前に手の内を明かすというのは…
[けれど、前座とはいえ数々のBF競技会の中には、単独で賞金がかかっているものも少なくない様子。
その事実と、本命である戦闘前に機体性能を晒すことに対する危惧との板ばさみで、BBS前で一人、頭を抱えて悩む姿があったそうな。
…そもそもそこを通りがかった目的である、『資材倉庫探し』は、急ぐ用事でもなしと棚に上げて。]
いっそもう、宇宙連邦の軍の兵器工廠で良いのじゃないかなー。
一部署とかせず、統一しちゃいなよ、YOU!という囁きが聞こえる…。どちらにしても、色んなセクターには分かれてそうだけれど。
―― 大会本部 ――
[マリアの胸についている宝石形ネット端末がきらりと光を増した]
『……あ。テスト飛行の許可、おりたんだ』
[賑やかでファンタジーな音と小さな光の競演。
……その端末が「胸元」なのは設計者の趣味だ。
予め設定しておいた明滅パターンなので、
すぐにその意がマリアに伝わる]
『……さぼっちゃえ。
ウィリーなら1人でも平気でしょ』
[マリアは大会会場が写されたホロスクリーンにちらりと視線を流して、両手を合わせながらいかにも「いい事を思いついた」風な声音を出した]
[もちろん、脚本どおりに]
『ウィリー、がんば♪』
[MiddanEden以外にも試走に申し込んだ人がいるのだろうか。レースとレースの合間の時間にのそのそとモニターの中に姿を見せる水晶竜や、その他BFにマリアは軽やかに投げキッスをして会場とは逆方向に足を向けた]
[マリアがいかなくても、私が飛べばその経験は共有されるのだから]
[声をかけた少年−もっとも特別な者であるのはわかっていたが、わざわざ手をズボンでぬぐい手を差し出すのを見て微笑む。]
私の名前を知っているとは光栄な事だ。
……握手でよければ、いくらでも構わないよ。
[少年の目の前に手を差し出す。
少年の表情を見ていると、例え周りからシルバーコレクターだの揶揄されていたとしても、純粋な憧れで見ている者もいる、という事を思い出させてくれる]
君ならば、中々優秀なBFの乗り手になれる。
……何、少し話してその上で握手をすればわかるものだよ。その人間の器量、というものがね。
[そして少年自らが最年少の大会参加者であるという事を話すとなるほど、と目線で答えつつ話をする]
―― 大会会場 空域 ――
[各種BFイベントの合間を縫った、僅かな時間。
水晶の次元竜が大空を舞う]
[風を切って流れる、長い緋色の鬣。
エメラルドグリーンにきらきら光る鱗の数々。
ばさり、ばさりと時折力強く翼はためかせた]
[舞台の広さを感じるように、上に、下に、色々な角度から空を集会する。華やかなショービジネスでナノマシンに蓄積された経験をフルに生かした優雅な動きの流れで]
―― 屋台村 ――
[一方その頃。
マリアは軽やかに運ばれる足で、屋台村の中でも怪しげな土産物を売っている一角へと向かっていた]
[極彩色のアイスクリームを舐めながら]
―運営本部前―
んんっ…
[不意に頭上が翳った気がして、顔を上げる。そこにはBFと言うにはあまりに有機的に見えるドラゴンが、悠然と宙を待っていた。
先ほど格納庫でも見かけた、大会参加者のBFだ。
逆光を翳した手で遮りながら、その姿をしばし眺める]
ふぅむ…見たところショーパフォーマンスを前提とした機体でありましょうか…?
形状からしてその技術力は侮りがたしといったところでありますが…
[その形状は、空中機動という面にはいささか不向きであるように思える。と。その言葉を飲み込み、一瞬の思索に耽る]
…ふむ。フヅキ、大会本部へ弾幕の使用許可申請を。
スターダストの出力を最低に抑えればダメージにはならないはずでありますし…
[星型ばら撒き弾をかいくぐるドラゴンの空中機動はデモンストレーションにもうってつけだろうことを告げれば、許可申請は通りやすくなるはず。
リトルアースが整備中とはいえ、機体を動かすことなく弾幕兵装の一つを地上から撃ち上げるだけならば問題にもなるまいと判断して、許可が下りるのを待つことにした。
もっとも、相手BF側への意思確認も必要であろうから、時間がかかるのはもとより覚悟の上ではあったけれど]
――大会本部周辺・屋台近辺――
[大勢の人々がごった返す屋台村の一角。呼び込みを続ける声に少女は立ち止まった。右手にはイカ焼きの串。口の周りにはべたべたとソースが付いていた。空いた手で拭い行儀悪く舐めとる]
エキシビジョンイベント……何だろ?
行ってみようかな?
っと、その前に。手とか、洗ってきた方がいいか。
[食べ終えて残った串をダストボットへと投げてよこす。小柄なロボットの頭がぱかんと開いて、ゴミを回収していった]
―― 空域 ――
[ドラゴンは空中を旋回する。
空中に散布されたナノマシンの援護が得られないこの地球では、空を飛ぶ感覚もとても新鮮で]
[私の耳元で、装備班からの連絡が入った。
弾幕の同時発射許可が来たらしい]
(私は構わないが。
どうせ、全力では来ないだろうし)
[話を聞いて、そんなことを言った直後。
その許可はとうに会社から出ていたことを私は告げられる]
(なんとまあ。
それならば、こちらに聞くこともないだろうに。
こちらは、どうせ生命をかたに取られた奴隷の身なのだから)
[皮肉気な声は、ナノマシンの調整によって万全だ。
私は喉の奥でくくと声をたて、風切り音を高く鳴らした。
連絡された、発射するというBFを見つけてそのすれすれを通ってみた。諾意を示すように]
―― 格納庫 ――
[クロノは仁王立ちで、自機「メテログラフト」の前に居た。
周囲を固めるのは、ラント軍でも過激派である側近達、自らの忠実な部下。そして「ClockWorks.rant」の技師数人だった。]
「クロノ隊長。最終チェックが完了。
チキュウ環境へのシステム同期が出来ました。」
良くやった。
流石、カ・エディーリだ。
[技師を褒めて下がらせる。
クロノの眼前には、床から浮いて静止したラント製BigFire――精緻で荘厳な芸術品の域に達する、ものだった。]
ワレらが…メテログラフト。
[双眸を細める。
天球儀に近しい全貌。母星を象るBF本体。
そしてその周囲を計8つの環が取り囲んでいる。]
[弾幕使用認可]
ん…意外と早かったでありますな?
[それは、相手方の『BF操縦者』を飛び越えて、会社側から出された許可であったために手続きが手早く済んだ、という事実までは知らず]
まぁ、なんにせよこれであの機体の実性能が多少なりとも見られるはず…
…被弾なんてしたら『かっこ悪い』でありますからな。
[ショーパフォーマンスを重視するのならば、そのことをこそ気にするはず。そして散弾をばら撒くスターダストは単純に回避性能だけを見分するには都合がいい…と。コチラにとっても、弾幕兵装の選択は都合のいいものだったわけで]
フヅキ。予定通りリトルアースをコード・サテライトにて遠隔起動。
起動後機体は現座標のまま固定、スターダストの砲門を射出し最小出力にて弾幕を“散布”するであります。
散布の終了タイミングと機体の停止処理はフヅキに委任。
準備はよろしいでありますか?
[一つ一つの指示がクリアされていく様子が、手にした端末に羅列される。
すべての処理の終了を待って…]
…スターダスト、発射であります!
[号令一下。地上からの星型散弾が、宙を舞うドラゴンへ向けて発射された]
―大会本部→格納庫―
[上空にて何かしらのパフォーマンスが行われているのか、竜が空を舞っていた>>208]
……綺麗。
それに、とても細やかな動きを魅せてくれるのね…あの子。
[あの子、とはBFの事を指しているようだ]
それにしても…忘れていたけどそういう催しものもあるんだったわね。私は…無理、かな…。
あの子なら元気に飛んでいるかしら…?
[そう独り呟いて、空色の少年を思い出して格納庫へと早足で歩いて行く]
―― 空域 ――
[低空、相手の青い球体BFの側を通り抜けた私は、
上昇気流に乗って高度を急速に上げた]
(……弾幕ショーだと言うのに、大気成分の調整を同時に出来ないのはきついね。レーザー光が生えるには、少しばかり今は上空の湿度が高い)
[やれやれと、私は首を振る。
弾幕発射許可完了まで数秒。私はぐるぐるとその近くを旋回して、そのときを待った]
[私の手の内を見ようとする動きであっても構わない。
どうせ、優勝することなど期待もされていない身の上だ。
「優勝するのは、マリアには似合わない」のだから]
[そうだ。副官があのふざけたクソガキに人質(ラント質)になる前、ここで過去の出来事に思考をリープさせていた。]
ギリースァ
モメアルコ
テテン・トラ
ガイ
ビリアス
ミギリア
ヴァチコ
そして、
フレゥジ
[呟き。あの時行っていた思考の続き。
宇宙連邦の調査隊と共に母星に降り立った部下の一人、その結果。不可解な――]
――観戦スタンド――
[広大な戦闘空域を見渡せるスタンド席は、すでに大半の席が埋まっていた。少女は最上段の立ち見エリアから、階段状に並んだ観客席を眺めおろす]
すごい人の数……まだここから、もっと増えるんだよね。
なんか、想像できないよ。
初めて見た。こんな人だかり。
[と、何かアナウンスが流れた。内容を聞き漏らし、誰かに尋ねようとするものの、手元の端末と空域を見比べる人々の様子におじけづいてしまった]
[青いBFが煌いて、いっせいに星型の散弾が襲い来る]
(分かっているね。このセンスは好きだ)
[私は呟いて、身を翻した。
散弾をひきつけるように大きく大きく空域を移動。
ある程度迫ってきたら、鬣を翻してくるくると時折腹を上向きにして回避する]
[けれど、そのうちのいくつかは、自分の動きだけで回避しきるのは難しい。慣れない大きさのフィールドは、厄介だ]
[風渦巻く人工の谷の上。いくつかの星に、囲まれた。
本戦ならば、何とか駆動だけで切り抜けることを考える位置。けれど、今、傷を負うのは良くない。痛覚はこれでも生きているのだ]
[私は、散弾にわざと追い込まれながら大きく息を吸った]
[そうして、巨大な炎の渦を吐いた。
コストパフォーマンスから見れば、派手に、無駄に]
―格納庫―
[男は機体から、あのへんてこりんなBF、メテログラフトの調整を見ていた。
俺にはさっぱりだが、担当研究員長ならわかるんだろうな]
しかし、あのへんてこりん
屑とぶつかって星屑になったら面白いだろうな。
[オープンチャンネルで機体に乗り込んでいるものなら聞こえるように挑発する]
―格納庫―
スネイルネン、ただいま…!
…あら?
[格納庫に駆け込むと、一目散に自分のBFへと向かった。
ところが、普段見かけないものがマリンブルー・スネイルに追加されている>>188]
スネイルネン、これ…何?
どうして、こんな酷い事…。
[追加されていた物体は、ステーキ肉が付いたままの串。
...は震える手でそれを取り、カバンから携帯用の袋を出してそこに放り込み、口を閉じた]
噂は耳にしているよ。私の記憶している限りでは、大会の参加者は若くても高等教育を出たかその途中、位ではあるが、君はそれよりも若い。
その年齢でBFを操ることが出来、それだけではなく大会に出る事を選んだ、というのは珍しい事だから印象に残っていたんだ。
[ロジャーのへへ、と笑った顔は、昔にあのグレンが見せていたような表情よりはさすがにわかかったが、憧れのパイロットを目の前にした時の目の輝きはそれに近い物であった]
ロジャー・ブルー。いい名前だ。覚えておくよ。
私も君のような可能性を秘めた者と手合わせを出来ると思うと嬉しいよ。
私に敬意を持つのはありがたいが、私も子供だからと言って手加減はしないさ。空に一旦上がれば、そこは年齢も性別もどの位BFに乗っていたかも関係は無い、戦いの世界だ。
私も勝つつもりでこの戦いに、そして君に挑ませていただくよ。
次に会う時は空になるのか。君の戦い方が楽しみだよ。
ロジャー・ブルー。
[ロジャーの見せた参加者用のピンバッジに敬意を示し、ロジャーと別れる]
――観戦スタンド――
[客席のざわめきが、ひときわ大きなどよめきへと変わる。
空中を指差す観客達。
はっと見上げた方向には宙を舞う水晶竜の姿と、地上付近から撃ち出された星型のエネルギー弾の群れ]
あんなのも、出るんだ。
……綺麗、だな。
[それはどちらに向けられたものか。角度の広いコーン型にばら撒かれた弾幕はきらきらと七色に輝きながら、飛翔する竜へと迫る]
おい。
まだ「大会」は始まらないのか。
[後ろを振り返らずに。]
「定刻通りの開始。大会本部の決定はそうなっています。」
フン
悠長な事だ。
―――
[シュッ。
クロノの眸だけを残像として残し、格納庫内を振り返る。]
BF乗りに憧れる子供は決して少なくは無いが、あの年齢でそれを叶える子供はそうそういない……。
面白そうなBF乗りに出会えて光栄だよ。
ロジャー・ブルー。
[大空の色と同じ言葉を名前に持つ少年の方を見ながら呟いていると、空では既に軽い弾幕ショーが始まっている。
観客のざわめきと音に気が付き、空を見上げると二機のBFがいる]
[何か退屈しのぎはないかと、格納庫内を見ていると
あの蝸牛型のBFの前に操縦者らしき女がわなわな震えているのが見えた。
端末を作動させ、データを調べる]
あの女が、気持ち悪いBFの操縦者か。
お前はその蝸牛と共に地を這うほうがお似合いさ。
[いやみのようにひらひらと手を挙げる。
ただ操縦席の中は、外からは見えないつくりなので、女がBFに乗ってから見ることになるだろう]
―格納庫―
[...は頭をぶんぶんと振り、串が置かれていた箇所の汚れをハンカチで拭き取った]
…こんなに人が多い所だもの、よく、ある事だわ。
ごめんね、スネイルネン。
[曲線を描く機体に触れ、声を掛けても返事は無い。それでも...は延々と語り続ける]
――観戦スタンド――
[回避を繰り返しつつも数発の被弾をこうむったドラゴン。
とはいえ“殺意”のある弾幕ではない、いわば模擬戦のための一方的な射撃なのだろうか。そう少女が考えたとき――]
『――おっ! 出るぞ!』
『ウィルアトゥワのブレスか! 撮らなきゃな!』
[周りの男性数人が期待に満ちた歓声を上げた。あるいはハンディカムを構え、あるいは多目的バイザーの操作ダイアルへと手をやっている]
……ブレス?
[全開にされた水晶竜の口から、轟、と大きな火炎の渦が巻き起こった]
―― 空域 ――
(それは、本戦まで取っておくことにするよ)
[オープンチャンネルで入ってきた声。
おそらく、参加者なのだろう。
低い、低い声でくつくつ笑いながら返した。
もっとも、その直後から余裕などなくなってぶつんと切れたのだが]
―― 屋台村 外れ ――
『何、あれ。ウィリーってば、馬鹿なの?』
[溶けかけのアイスクリームを片手に、
マリアはぽかんと口を開けて空を見上げた]
『テスト飛行は弾幕使わないって言ってたのに』
[マリアは首を傾げる。
どうせ、会社の決定なのだろうと分かるけれど。
こうした不測の事態でもマリアが動けるように私がマリアなのだから]
[マリアが手にする、商談中の極彩色な謎の機械が揺れる]
へぇ…あのサイズであの挙動か…
[星屑の群れを避け、炎を吐いて蹴散らす竜を見上げて呟く。]
なるほど、羽ばたき運動の切り替わる瞬間と、ブレス前のタメのタイミング…か。
―― 格納庫 ――
こそこそと呟く卑怯者か。
[かっちん こっち かっち こっちん
騒がしい筈の格納庫内であるのに、時計の歯車のような音が聞こえる。だが、規則正しいというよりは、何処か、狂ったような数種類の歯車の音だ。]
まあいい。
[すぅ、とその音は消える。
クロノの呟きは、BF内部からでは集音されてなければ聞こえない小さな呟きではあったろうが―――]
あと暫くの辛抱だ。
チキュウが有能だと?
有能であるのは、ワレワレラントだ。
忘れさせるか。忘れさせてたまるものか。
[クロノはメテログラフトを斜めに振り返った。]
ふぅん?
ふむふむ…
[星屑の散弾を交わしていくドラゴンの身のこなしは予想していたよりも軽快で、けれど想定の枠を大きく外れるほどでもなく。
追い詰められていながらどこか余裕を感じさせる挙動に、これは何かあるな、と思った、その瞬間]
…おおー…
[ドラゴンの口吻から放たれた、轟炎。渦を巻くそれは迫っていた星屑を焼き尽くして、消えた]
なるほど。
回避できずとも防御の手段はある、と…。
けれど、それをこうもあっさり手の内をさらすということは…
[見たところ、轟炎の威力と効果はすばらしいものがありそうだが、範囲や射程を考えれば迂闊には使えない代物であるように思う。まだまだ奥の手があるのか、それともあるいは勝とうというつもりが元々ないのか。
パフォーマンスを好んだ外観からして、後者の可能性は十分高いように思うけど…などと。
空中での“ショー”に沸いた一般客が盛り上がる周囲をよそに、フヅキが宿った端末とにらめっこをしながらそんな風に分析して]
…ありがとうございました!
[拍手喝采を送るファン達とは対照的に、直立不動の敬礼を送る。
無論相手からは見えないかもしれないことは分かっていたが、同時にフヅキが感謝文を相手側所属チームに送信していたので、いずれ気持ちは伝わるだろう。
願わくば、予想が当たっていて、あのドラゴンが本戦で優勝を目指す際の“敵”にならなければいいな、なんて思いつつ]
さて。フヅキ、行くであります。
[思いがけないイベントはあったものの。区切りとしてちょうどよかったことでもあって、その喧騒にくるりと背を向けると、運営本部に向かって、ふたたび足を進めた]
― 屋台村・なぞの店 ―
おい旦那、こいつをどこで手に入れたんだ?
[大会見物客の中でもコアな層……いわゆるミリオタ向けの出店で、折れたレバーのようなものを手に取っていた。]
「やあお客さん、それに目をつけるとは変わってるねえ。
そいつは当時最強とも言われた伝説の戦闘機のイジェクションレバーだ。
アンタもコレ系のものには散財を惜しまない強者かい?」
[店主の目がキラーンと光る。]
[男は機体の中で、出番はまだかと退屈そうにしている]
どうせ戦いは
本戦じゃないとやれないんだ。
[兎人が何か喋ったみたいだが、注意も逸れていて気付いてもいない。
何か面白いことは、と思っていたら、端末に速報ニュースが来たようだ。
内容は、もちろんウィルアトゥワのエキシビジョン。
映像も添付されていたが、添付映像なので、だいたいのものしかわからない]
無駄な労力を使うやつもいるんだな。
こいつはこれが仕事か、なら仕方ない。
[そのBFのデータを端末で調べると、そう呟いていた**]
[男は機体の中で、出番はまだかと退屈そうにしている]
どうせ戦いは
本戦じゃないとやれないんだ。
[兎人が何か喋ったみたいだが、注意も逸れていて気付いてもいない。
何か面白いことは、と思っていたら、端末に速報ニュースが来たようだ。
内容は、もちろんウィルアトゥワのエキシビジョン。
映像も添付されていたが、添付映像なので、だいたいのものしかわからない]
無駄な労力を使うやつもいるんだな。
こいつはこれが仕事か、なら仕方ない。
[そのBFのデータを端末で調べると、そう呟いていた]
/*
よし振るぞ。
グー:格納庫ルート
チョキ:観戦スタンドで焼きそばを配るルート
パー:迷ってニーナと遭遇するルート
+グー+
/*
ユージーンさんの串の件で、シャーリーとしてどう動いたものかとちょびっと悩んでたとかなんとか。
怒る…よねやっぱり。あんだけスネイルネンスネイルネン言って、ロジャーくんにも熱く語っているくらいなのにぺそっと串乗っけられてて怒らないはずが。
と、そこまで考えて…怒るを通り越して悲しいかな?という結論に。
ここで直接ユージーンさんとご対面する機会がもしもあったなら、ビンタの一発も飛んでいたかも知れません…怖い子!
これは俺が……いや。
俺が勤めてるのは脱出装置の開発局でな。
まあそれで気になっただけだ。
[ふっかけられてはたまらないと、慌てて話を逸らす。]
[レバーを買う気がないと悟った店主はあからさまに肩を落とした。]
ま、イジェクションシートだけの模型が売れる世界だ。
そのうち買い手がつくかもしれんぞ。
[彼なりの励ましを残して、店を離れる。]
[空を見上げると、竜のような影が光と戯れていた。]
……なるほど、弾幕ショーって事か。面白い。
私も機体の整備中でもなければ参加してみたかったのだが。
確か、あれは……。
[自らの持っているデータを振り返ってみる。
片方はどこかのスペースコロニー運営公社の物と記憶している。コロニー公社は会社によってはかなり経営のきつい所もあり、ここで賞金を稼いで運営費に充てるつもりなのだろうか。]
こんな賭けみたいな事をしなくても、もっと着実な方法も取れるとは思うんだけどな。
とは言え、大会は多くの人の憧れでもある。賞金も莫大なものだし、何よりもこの大会に出れば名前が知れ渡る。そうなれば、資金提供を申し出てくれる所だってあるだろうから、悪くないといえば悪くない手ではあるな。
[戦ってみて面白そうだったら、こっそり匿名で公社に募金を送るのも悪くないか、とニーナの戦いぶりを見ながら思う]
11人目、改造好き シャノン がやってきました。
改造好き シャノンは、共鳴者 を希望しました。
―格納庫―
ねー、おっちゃーん。調子どうー?
手伝う事あるー?
『あぁ。もうちぃとだ、別に心配しなくても構いやしねーから適当に見物でもして来いよ。』
[格納庫、数々のBFが並ぶ一角でそんな遣り取りをする一組。
最終調整中か何か、機体側からは作業音が聞こえる。]
はーいはい、判りましたよーっと。
飛ばす段になったら呼んでね!
[と、自身の機体に踵を返して。
おっちゃんが、片手をひらりとして了承との意を返したのがちらと見えた。]
―― 空域 ――
[私がブレスを吐けば、散弾は消滅していく]
(まあ、本番はこうも行くまいがね)
[オープンチャンネルに乗るか、乗らぬか。
自嘲のような、挑発のような、そんな低い声音が私の喉から漏れる。思いきり自嘲したい気分ではあったが、ナノマシンによって自動的に声の調子が変えられた結果だ]
[最後にもう一度だけ旋回すると、テスト飛行だったものに華を与えてくれた相手BFの上空で通信チャンネルを開いた]
(素敵なダンスを感謝するよ)
[弾幕のおかげで、普段と違う環境で動くコツもどうやらつかめた。知らず知らずのうちに、被弾していたらしい2、3の場所から白いナノマシン交じりの血がつつっと垂れた]
(ああ、厄介だねえ)
[私―バイオノイドの最大の弱点。
被弾すればするほど動きが鈍くなるのだから]
―格納庫―
[自分以外の気配があるように思え、少し格納庫を見渡していると少し前に本部前の店で見た黒い兎が視界に入った]
あ……
[そして、目が合った。
何かを言うべきだろうか、悩み言葉を詰まらせた]
――大会会場・屋台通り――
[休憩を終えた少女は手早く焼きそばを用いたいくつかの料理をつくると、それをカゴに入れて通りへと繰り出した。
「休憩時間は自由に使え」と店主のお達しは既に出ている。
通りを歩いていると、「さっきのドラゴンすげー」とか「次のイベントは何だ」とか、様々な声が祭の様子を伝えてくるが、これといって関心を示さず、会場の地図を頼りに真っ直ぐ格納庫を目指す。]
[応援してくれたファンに、サービスとして私は一度オンと高らかに喉を鳴らす。そうして、すぐに切り上げ、格納庫に戻ることにした]
[シナリオによれば、そろそろマリアも戻ってくる頃だ**]
――観戦スタンド――
[星型の散弾を業火に巻き込んでかき消し、水晶緑のドラゴンは悠然と飛翔していった。興奮した面持ちで、先ほどの男性客たちが口々に話している]
『おい、どうだよ。お前のキャラ、今の見て攻略できそう?』
『マジ無理。遅くて避けきれねー』
『俺の場合は引っ掻かれたらアウトだしな』
『てかマリアの攻撃で手一杯になるし』
『じゃーまだあのクエスト攻略は厳しいってことか』
[どうやら、仮想世界でMiddanEdenを体験できるゲームがあるらしい――のだが、少女にはそれを知る由も無い。おずおずと彼らに向かって口を開く]
……えっと……あの、お兄さん達もこの大会、参加するの?
あの機体、知ってるみたいだったけど。
[斜めに傾いていたクロノの姿勢が、一瞬で元に戻る。]
あれは
「TweeHeart Company製作のBF、マリンブルー・スネイル。
その搭乗者シャーロットです。」
[淀みなく答える、側近の声。
その答えを聞いた時には、クロノの後脚は格納庫の床を蹴っていた。]
/*
格納庫だヨ! 全員集合〜!!
と、思わず言ってしまった大集合フラグ。
それにしてもこの子、今日のお昼まで入っていたキャラと正反対だから使い難いなぁ。
BFに乗ったらいきなりテンション高くなるからいいけどけど。
[ザシュッ。
チキュウ人の女性ごときに視認は出来まい。
シャーロットの直ぐ横に何時の間にか立っていた。
それから、シャーロットを見上げる。]
おい、貴様。
ヲレを見ていたな。
何の用だ、チキュウ人。
[因みに、クロノはシャーロットよりかなり小柄である。大会本部の受付の机にも届かない程なのだ。因みに側近達は、十分届く背丈である。]
[格納庫の様子を見ていると、屋台で見た女がやってきていた。
男は、機体から降りて、その女、ダイアナの前に立つ]
悪くはなかった。
もう一つ、くれ。
[素直に美味しいと言えばいいのだが、そんな愛想は男は持っていなかった]
次に喰えたのは、気持ち悪いBFのせいで喰う気もなくなったから
そのBFに喰わせてやったけれどな。
[その声が、女、シャーロットのところに届くが届かななくても気にせずに男は言い放った]
もう一つは、MiddanEden……最近有名なリゾート施設の会社のか。
[この宇宙の世界とはある意味で正反対とも言える古い御伽噺の世界をモチーフとしたBFはナサニエルの印象を惹きつけるには十分なものだった。]
ふむ、古い御伽噺からのキャラクターにしては最近の技術に全く引けを取っていない。……良い物を見せてもらったな。
MiddanEdenの宣伝にしては十分だろうな。
[そういえば最近どこかに遊びに行くようなことはしていないな、と頭に浮かんだ。BFの研究をしたり、あるいはB.F.Fに出す原稿を出したりと忙しかったのだ
そんな事を呟きながら格納庫へと向かう]
――観戦スタンド――
[問いかけられた男性らの内、一人が少女を振り返る]
『え。いや、知らね? 竜騎士マリアと相棒のウィルアトゥワ』
『てかMiddanEdenって聞いたことない?』
[頷いた少女に意外そうな声が返り、逆に質問が飛ぶ]
『へー、知らない子なんているんだ。どこから来たのさ?』
『名前何ていうの? 歳、いくつ?』
『誰かとはぐれた? もしかして一人?』
――ぇ、や、あ、あの。
―本部前 → 資材倉庫 → 屋台を横切って → 格納庫へ―
行ってみれば拍子抜けでありますなー。
[資材倉庫でフヅキが照合し、あっさり見つかった目的のプラグボルトを予備も含めてごっそり抱え、とたとたと会場内を走り抜ける。
屋台からいいニオイが立ち上ってたって、すれ違う人々が幸せそうに美味しそうなあれやこれやをほおばってたって、屋台に掲げられた売り文句の一つ一つが素敵に食欲を刺激したって、かまわず走る。
…だって、お金がないのだ。嗚呼、恨むことが許されるなら通貨制度を生み出し今日まで連綿と受け継いできた地球人類の文化性を恨みたい]
…ほしがりません。かつまでは。で、あります…
[フヅキから以前に聞いた、旧い旧いおまじないの言葉を口にして。道中なにごともなければ、格納庫まで真っ直ぐ走り抜けた。そこには、自動制御で戻ってきていたリトルアースが待っているはずだろうから]
…?
[走りながら。腕に抱えた端末から、低い低い通信の声が聞こえた気がして、首をかしげる。それは、挑発しているようで、でも自嘲の響きを含んでいて…]
…いえ。小官は勝つためにできることをするだけでありますので!
[半ば自分に言い聞かせる独り言のように…けれど通信回線は開いたままで。そう声を張り上げた]
空戦ってのは随分変わっちまったなぁ。
[ドラゴンのダンスを見上げながら、しみじみと呟いた。]
あんなファンタジーな機体、俺ならビビっちまって撃つこともできんだろうな。
[一体誰に語りかけているのか、冗談めかした口調で。]
(あのレバー、間違いなく俺がぶっ壊した機体の奴だ。)
[遠い昔の戦闘に思いを馳せる。]
こんなことを思い出すなんて、俺もトシだわなぁ。
[やれやれと溜め息をつきながら、そろそろ行くか、と会場を目指した。]
[黒い兎が動いた、そう認識した次の瞬間には]
あ、えっ…え…?
[自分の間横に、立っていた。
何の用かと問われた>>250が、何も用は無くただ目が合っただけなので大いに狼狽した]
い、いえ…その、誰かが居るのかなと思って…その、キョロキョロしていたんです、あの、その…用事は別になくて…す、すみません…!
[見下ろすのが落ち着かないのか、膝を付いて頭を下げた。]
―― 格納庫 ――
フン
そうか。
[意外にもクロノの反応はあっさりしていた。]
これが貴様のBigFireか。
[一方的に謝るシャーロットを無視する。]
−格納庫付近−
[格納庫に到着すると、丁度同じくらいのタイミングで10代後半くらいの少女と言っても良い女性の姿があった。
服装は少し古めかしい物であった。]
あれはもしかしてコロニー公社の……。
[しかし、彼がその少女が先ほどのコロニー公社の者であると見切った決め手は別にあり、空腹を我慢しているように映りつつ参加者用のバッヂを付けていた為である]
ちょっと、そこのお嬢さん。
[先ほどの焼きそばを手に持ったまま、少女に声をかけようとする]
―格納庫前―
ふぉぁっ!
[走る背中に不意に声がかかり、思わず変な声が口をつく。慌てて止まり、振り返ってみればそこには見知らぬ男が立っていて…その姿に参加者の印であるピンバッジを認めて、少しの警戒の色を示した]
…なんでありましょうか?
――観戦スタンド――
[困惑と共に、少女の中で自らに対する不安が湧き起こる。
今尋ねられたどれも――もしかしたら名前さえも――が、自分の過去として確信を持って答えられはしないのだ]
『……おいおい、黙っちゃったよ?』
『あんまり怖がらせんなよ。そのバイザー取ってから話せって』『そうそう、別に俺ら参加者じゃねーけど? ここ観客席だし』
『ま、せっかくだし一緒に観戦してりゃいいじゃん?』
[周りを囲んで口々に言う彼らから、逃れるように後じさった]
え……違、あたし、……
[マリンブルー・スネイルを見上げる黒い兎の問いに、弱々しく頷いた。
その兎とはまた別の方向から、先程の串を置いた本人らしい男の声>>251が届いたが…スカートを握り締めて今は、俯いて堪える]
は、はい、私のマリンブルー・スネイル、です。
地球の…青…?
どうでしょう…深い海の色をイメージしたものだという事は…聞いているのですが、地球の色かどうかは…。
[再び、黒い兎へと視線を戻し曖昧な答えを返した]
/*
な、何故スネイルネンだけフルボッコ!ww
でも、ちょっと色見本見たら結構きちゃない色してますよね、マリンブルー。ターコイズブルーにしておけば良かったかな?まぁ渋い色も悪くはないかな?
後、誰がどう見ても空飛ぶカタツムリは不気味ですね!
しくったなー。
――観戦スタンド――
[掛けられた声と差し出された手。そちらを見遣って、小さく声を上げた。少女が付けているのと同じピンバッジ――出場証]
……う、ごめん、なさい。
[男性客らの囲みから逃げ出て、彼らとマシマとを何度か見て]
ぁ、あたし。出場者、なんです。もう、行かなきゃ。
……時間、だよね?
ふん?
[ぽんぽん、とマリンブルー・スネイルの機体側面を叩く(と言ってもぽふぽふな感じだ)]
チキュウは青いからな。
チキュウの青かと聞いた。
[ちらっと遠くの側近を見、それから周囲のBigFire達を目だけで見渡した。]
おい、中を見せろ。
[参加者同士である事を忘れたような、強引な言葉。]
突然ですまない。
君は先程の弾幕ショーを行っていたパイロットだね。
私はこの大会の参加者の一人のナサニエル・ウエクサだ。
先程の弾幕ショー、なかなか良い物を見させていただいたよ。
そのお礼と言っては何だが、これを差し上げよう。
[そう言って、手に持っていた焼きそばをニーナへと手渡そうとする]
先程走ってきている君の様子を見ていると、どうも疲れているというか、何も食べていないのではないかというような気がしてね。
先程の弾幕ショーでも体力を消耗しただろう。それでこの状況では、本戦で万一の事があったら君自身も大変だろう。
遠慮せずこの焼きそばを食べていいよ。もちろん、売店で買ってから手はつけていないしずっと手元を離してはいないから心配もしないでいい。
――格納庫――
[格納庫の中には様々なBigFireがあった。
が、大半の機体が整備を終えているのか人の姿はまばらだった。
おまけによからぬものの進入を防がんとする警備の姿もない。
拍子抜けしつつ一歩足を踏み入れる]
街の工場の格納庫より数段デカいですね……
と、それはさておき、何かイメージの手がかりになるようなものを……
[あたりを見回すとこちらに近付くさっきの黒い服の男が視界に入った。
「悪くはなかった(>>251)」というセリフに思わず笑みがこぼれた]
焼きそばもう一つですね。
[だが次のセリフに笑みが凍りつく]
BFに喰わせてやった……
それはつまりBFに食べ物をぶっかけるか何かして……
食べ物を粗末にしたのみならず……
[素直に手を取る様子にニコッと人懐っこい笑み。]
すいませんね、ちょっと飲み物買ってたらはぐれちゃったもんで。
あっちで見学する?それとも一旦倉庫戻ろうか?
[保護者ですよーって顔で少女を確保し、周りの大人達にペコリと頭を下げた。]
[正確にはぶっかけられる形状をした食材ではないため、引っかけたという表現が正しいのだがそんなこと少女が知る由もない]
誇れるものを……粗末に扱ったんですね……
[果たしてその小さな呟きは聞こえたのか]
うん、そろそろ時間かな?
行こっか。
[少女の手を引いて、格納庫へ向かう。
こんな小さな手の持ち主が操縦桿を握るのかと思うと、やはり人の親だけに思うところは無くはなかった。]
シルバーコレクター ナサニエル・ウエクサは、霊能者 に希望を変更しました。
……?
[『これを、』の言葉とともに差し出されたパックを思い切り警戒の目でじぃっと見つめ、男の姿と見比べて観察する。
鼻を突く香ばしいかおりから察するに、焼きそばと呼ばれるそれはどうやら食品であるらしい。そういえば、酒店で働いていたときも先ほど屋台の中を走り抜けたときも、その名前はちらちらと目に入っていた気がする。
それは、とてもとてもすばらしい誘惑に満ちていた。いたが、しかし…]
い、いえ、見知らぬ方からの施しは受けてはいけないと聞かされておりますので、え、えええええええ…え、え、遠慮いたします!!
[その言葉に思い切り躊躇をにじませながら、それでもきっぱりと断る。誘惑を振り切るように、焼きそばから必死で目をそむけ。香ばしいかおりからじりじりと後ずさりをして。
…我慢ができなくなる前にと、格納庫の中へと逃げ出した。
もっとも、格納庫はすぐそこなので、追おうとすればすぐにも追いつかれるだろうけど]
(この黒い兎さんは、地球に興味があるのかしら…)
は、はい、中…ですか?
ちょっと待って下さいね…。
[青、そこに注目していた黒い兎の言葉に従い、慌てて立ち上がってBFの側面へと移動した]
スネイルネン、お客様を中へ。
[そう呼びかけながら、触覚のようなものへ手をかざすと頭部にあたる部分が弾けるように左右に開き、操縦席が現れた。
大人が1人収まる程度の座席、側にはヘッドセットが掛けられている]
――観戦スタンド――
[ごく自然な様子でその場から連れ出してくれた青年に感謝しつつも、少女の視線は落ち着かなくあちこちを見回す]
え……ええっ、と……どこか、落ち着いた場所、の方が。
[少女が意識を取り戻してから、地球時間でおよそ一年ほど。地球に到着してからどれもこれも初めての経験ばかりで、考えてみればちゃんと休息を取ってすらいなかった]
……休憩所とかって、ある、かな?
――観戦スタンド――
[ごく自然な様子でその場から連れ出してくれた青年に感謝しつつも、少女の視線は落ち着かなくあちこちを見回す]
あ……ええっ、と……どこか、静かな場所、の方が。
[少女が意識を取り戻してから、地球時間でおよそ一年ほど。地球に到着してからどれもこれも初めての経験ばかりで、考えてみればちゃんと休息を取ってすらいなかった]
……大会本部、休憩所とかって。ある、かな?
クロノやユージーンが最初に考えていたナサニエルの方向と近い事をやっていたので微妙に方向転換。
しかしどこ行った欲しいものは手に入れないとという性格。
あ、そろそろBFの設定考えないと……。
―大会本部―
[蒼穹へ向けたレンズを下ろし、カメラを肩にかける。
携帯端末に受付で受け取った袋から小さなチップを取り出して、
端末に読み込ませる。
やがて、ヴン、と音がしてホログラムで文字列が投影された。
それを見ながら足は格納庫の方へ。]
要綱とか堅苦しいことは後回しにして…
[指で端末を操作し、投影内容を切り替える。
立体的なBFのミニチュアと、パイロットの情報が表示されたところで手を止めた。]
参加BFとパイロットの一覧か。
どれどれっと、へえー、常連組み錚々たる面子…ん?
がきんちょに、ひゅう、あのマリアちゃんもいるぜ。
[煙草をくわえたまま器用ににまりと笑いながらデータを繰って情報を読み込んでいる。
もっとも、携帯端末を連動させれば被写体の情報をすぐに表示してくれるのだが。]
あ、…黒詰……。
[アイツも来ているのか、と分かりやすい黒ずくめの姿にポツリと呟く。
BFのパイロットには主に2種類の人種が居る。
愛機を大切な相棒として特別な想いを込める者と、ただの道具として乗る者。
彼はおそらくは後者、そして自分も後者なのだろう。
メーカーのテストパイロットという仕事は、様々な開発中の機体を乗り換え、時に乗り潰す。
それゆえにひとつの機体に思い入れを持つのは、寧ろ仕事の妨げになるというのは自分の経験から。
特別な名前で呼んだのは、自分が初めて乗った機体だけ。
それはもうすでに空の塵として消え、残ったのは自分の息子に引き継いだその名前だけだ。]
[ずんずんと男から遠ざかろうとするとさらに注文を告げる声がかかったため、とりあえず立ち止まる]
あああ、あんたのような人にやる焼きそばは……!
[しかし少女の中の冷静な部分が告げる。
ここで参加者とトラブルを起こしたら、最悪会場を追い出されるかもしれない、と]
…………。
[少女は無言で焼きそば1パックを男に差し出すと]
おーぼーえーてーろー!
[脱兎のごとく外へ向かって走り出した]
―― 格納庫 ――
案ずるな。
敵情調査だ。
[シュ、と言葉を後ろへ滑らせて。
再度少しだけちらりと周囲を見ると、]
入るぞ。
[ぴょん。一跳びで、座席にお尻から跳び込む。
コート――菫色をした――が丁度下敷きとなる。
が――]
ちょっと角度が低すぎだぞ。
[操縦席は、普通のものとは違い、まるで寝転ぶような態勢を推奨するかのようだった。]
うん、休憩所は隣のテントだよ。
冷たいジュースでも出してもらおうか。
[格納庫脇の白いテントへ少女を案内して、係員に飲み物をお願いしたり。]
チッッ、よくわからんやつめ。
[店のほうに行けば買えるだろうが
そこまでするほどではなかったので、そのまま機体へと帰ろうとする。
そこに女、ニーナと、男、ナサニエルが何やら話していて、ニーナが奥へと走っていくのを見る。
そのまま走ると、空きスペースに置いた屋台の食事に躓くと思いながら
そのまま機体へと戻った**]
――移動中――
[先に立って青年の歩む方角は格納庫のようで、納得しつつも少し困ったような表情になった。とりあえず、口を開く]
えと、あの……お兄さんも、この大会、出場するんですか?
シルバーコレクターじゃないか。
こんなところでナンパでもしているのか、奴は。
[どう見ても誘拐現場にしか見えなかったのだが、声をかけられた少女は無事に逃げ出したようなので好意的に解釈しておくことにした。]
――移動中――
[青年の歩む方角は格納庫のようで、納得しつつも少し困ったような表情になった。とりあえず、口を開く]
えと、あの……お兄さんも、この大会に出場する、の?
あたしもなんだけど、何か、ちょっと自信、なくなっちゃった。
[人込みはがやがやと、少女の内心に関係なく賑やかな様子が続いていた。掻き分けながら先に立つマシマの耳に、問いが届いたかどうか、定かではない]
[...は、この黒い兎は敵情調査と言ってはいるが、見た目のせいか少しずつ警戒を解きつつあった]
あ…この子は仰向けに寝て動かすんです…。
私自身が、この子の一部になる…そんな、感じで。
[言葉を添えても良かったのか、と迷いながら一応外から説明を加えてみた]
――格納庫近辺・休憩スペース――
[案内された休憩スペースで飲み物を頼んだ。出場者には自由に供給されているとのことで、少ししてよく冷えたレモネードが少女の前に置かれた]
ん――冷たくて、美味し……あっ、……と。
[一息に飲み、何か気づいたようにストローから唇を離した]
すみません、まだちゃんとお礼も言ってなくって。
あの、あたし、シュウって言います。
一応、あたしも、参加者、で。
―― 格納庫 ――
[ピ、ピ、とやはり耳は動いている。
シャーロットからなら見えるかもしれない。]
こうか。
[ごろん。だが、このBigFireが操縦桿タイプだとしたら、場所次第では、クロノの手では届かないかもしれない。
ピ、]
おい、動かしてみろ。
[クロノは、操縦席から動こうともせずにシャーロットに言った。]
/*
大空のBF乗りも町のBF乗りも自らのBFを誇っていたのですよ。
BFは財産! BFは俺の嫁!
両親の知り合いはBF工場の者が多くあんまりBF俺の嫁思考がなかったため、ダイアナは好きじゃなかった。
で、両親はどうだったんだろ。
*/
うん、BFに乗るのは僕のお仕事だからね。
[当然だと言わんばかりの、迷いの無い声で答える。
不安そうな少女の様子に、思わず息子にするように頭を撫でた。]
折角来たんだし、頑張ろう?
本大会に出れるチャンスなんてなかなか無いんだしね。
っ!!
とーうっ!
[ワレ 前方ニ 障害物ヲ発見セリ
その障害物があれほど切望しながら振り切ってきた食料品とあれば、まさか無益に踏み潰したりぶつかったりなどすることができるはずもなく。
いささか間の抜けた掛け声を一つ、大きく跳躍して飛び越えようと試みて。飛び越えること自体には成功して。けれど着地には失敗して。
地面との再会は、なかなかに熱烈なものとなった。
抱えたパーツはその場にぶちまけてしまったけれど、フヅキが宿るボード上の端末は決して放すことなく抱きしめてかばい、結果、顔から思いっきりすっ転んだ。とても、痛い。痛いけど]
…ワレ 任務ヲ遂行ス 繰リ返ス ワレ 任務ヲ遂行ス…
[フヅキの端末と、足元の食料品と。二つの最優先保護要件の無事を確認し、体は痛んだけれど、心は達成感でイッパイだった]
[名刺を受け取って物珍しそうに裏、表と眺めた]
マシマ、さん。
会社勤めしてる人なの……?
うん、よろしくね。
[と、にこりと微笑む。先程までの緊張はいくらか解れてきたようだった]
そ、BFを作る会社でね。
テストパイロットをやってるんだ。
この大会も、ウチの会社の機体のPRにね。
[少女が表情を和らげる様子に、少し安心した。]
エントリー登録情報
ENTRY NAME:OLD Replica シャノン
MAKER:地球産、spring river社製。
小型のバイク型から競技用までの様々なBFを長年送り出している大衆メーカー。
素体が良いのか、特に競技用などは中古でも『そういう趣味』の若者の改造ベースとして根強い人気である。
過去は良くThe Golden Bough等の競技に会社で参加していたのだが、近年は下火で不参加も多い。
BigFire Name:SRF0050後期型-改 サンダーエース。
縦横6m強、後端近くから前進翼が延びているタイプの戦闘機型。
過去(20年前後)にSR社がThe Golden Boughで優勝した機体を同型機で模して作られているので、外見は瓜二つでオレンジ/黒のド派手カラーリング。
現在では型落ちの市販中古品を近代改修を含む改造を「おっちゃん」が施した機体だが、市販されていない胡散臭い部品が積んであったりする。
ちょっとBFに詳しい人が見れば分かるかもしれない、操縦方法はペダルと操縦桿といい感じにレトロ。
BigFire Arm
■汎用機銃『ガトラル』:シンプルな機銃。だが半球状に対応可能な旋回式。両翼装備。
■後方弾幕展開装置『ミストラル』:両翼前端に展開されて航跡の様に残る速度の遅い火花のような弾幕。機速より遅いので自機の後ろに気流でランダムにバラ撒かれる。
いざとなれば展開したまま体当たりも出来るとか。、両翼前端装備。
■分裂式広域制圧光弾『アストラル』:クラスター式なエネルギー弾。親から孫まで分裂はするが、孫になると威力は低いし、チャージに時間は掛かるが範囲は十二分に広い。機首に装備。
Data(自己紹介・経歴など)
元々自分でBFを所有、改造して『若さゆえのやんちゃ』で無軌道に飛び回っていたりしたのだが、ひょんな事から「おっちゃん」と知り合ってちゃんとした競技に数多く参加するようになった。
「おっちゃん」
今はとある町のBF修理工。昔は色々やっていたようです。
テストパイロット。じゃあ、新型機とか、乗ってたりするの?
[少女は興味深そうに瞬く。
自分の機体がある種“特注品”であることは、整備に携った老兄弟から聞かされていた。同じような機体だろうか、と考え、]
あたしのも、似たようなものだ、ってお爺さん達が言ってたの。
黒騎士の形をした機体が、あたしの。
もう少し休んだら、マシマさんの機を見に行ってもいい?
…ウサ、ギ?
[pi、と表示したデータに兎人のデータを見ると、一瞬手を止め…
首を傾げて次のBFのデータを表示させた。
見なかったことにしたらしい。]
いや、いやいや。参加者だ、参加者。
ウサギだろうと、宇宙人だろうと…かまやしないんねんな。
[そう呟いて一つ前のデータを表示させる。
くわえた何本目かの煙草に火をつけずにいるのは格納庫が近いせいだ。]
ま、ゴードンのじっさまの勇姿で始まるなんてなあ。
[格納庫の扉が近づけば、ふ、と笑みを零した。]
―格納庫―
えっ…動かす、んですか…?
[黒い兎は確かにそう言った。>>286その言葉に...は躊躇い、考え込んだ。しかしどれだけ考えても時間が過ぎるばかり、下手をすれば黒い兎の機嫌を損ねてしまうかも知れず]
…あ、あの、失礼します!
[そう一声掛けて、...も操縦席へと乗り込んで行った。
そして黒い兎を自分の腹の上へと乗せて代わりに自分が寝転び、ヘッドセットを身に付ける。小さな音を立ててバイザーが展開され、...の目の表情は見えなくなった。]
スネイルネン、少しだけ起きて。
[そう呼びかけ、両手を座席の両脇に設置されていたパネルの上に乗せて指を動かした]
――――ピ、ピ
[核《コア》から機体全体へ、エネルギーが走る]
…核は私の丁度後ろに、あるんです。
[今必要なのか如何か解らない説明を呟き、更に指を動かした。
突然操縦席が揺れる、外から見ている者はマリンブルー・スネイルの頭が持ち上がったのが見えるだろう]
うん、新型とか…旧式のに新機能載せた実験機とかね。
[少女の乗るものだという機体を思い出して、ちょっとだけ驚いた。]
へぇ…、アレに乗るのか。
[黒騎士タイプの機体は、似たようなものは見かけたことはあったけれど、あそこまでしっかりした作りのものはめったに無い。
寧ろ、かつて活躍した特定機種に似せて黒騎士型が流行ったのだとすれば、まるであれはそれのオリジナルのような風格が…]
あぁ、ウチのかい?見に来るといいよ。
白鋼色の単翼のがウチのだから。
―― 格納庫 ――
見かけによらず強引だな
[ぼそっと呟いた声は聞こえたかどうか。
チキュウ人の腹の上、小柄といってもチキュウの動物の兎よりは勿論大きい。ちょっとした子供くらいの大きさ(しかしロジャーよりひょっとすると小さいかもしれない)くらいはある。]
「…核は私の丁度後ろに、あるんです。」
[クロノに、シャーロットが喋った事による体の振動が伝わる。ピ、ピ、ピ、ピ、と耳を動かしているが、クロノは結構大人しくチキュウのBigFireが起動しているのを体感しているようだ。]
うん。あの機体――『アンギャルド』が、そう。
[答えて、マシマからの返事に表情をほころばせた]
よかった、ありがと!
こういうの、お願いしたりしていいのかどうか、分からなかったから。本戦が始まったら、敵同士だもんね。
でも、それまで、どうぞよろしくね?
[空へも行った方が良いのかとも思案したが、バイザーが映し出す前方の光景を確認すると、すぐ側に人が居るようだ。しかも、倒れている>>288]
あ…あの、えっと…すみません、人が…倒れているようです。一度降りてそちらに行っても、良いでしょうかって
撃つ!?
あ、あの、その、今は人も周囲にいらっしゃるようですし…巻き込んでしまうと危険だと思うんで、す…。
[機嫌を損ねてしまうかも、と頭の何処かで思いながらもやんわりと断る事を試みた]
…………。
[ピ、ピ、ピ、…ピ。………ピ。]
チッ
[マリンブルー・スネイルのコックピット内で、クロノの舌打ちが小さくする。]
分かった。
ならいい。
[それきり、黙ってしまった。
もし、シャーロットがBFから降りるなら止めはしないし、自分も出るだろう。]
[小さな舌打ち、そして沈黙。...は目を閉じて、黒い兎を怒らせてしまったと感じていた]
…すみません。
一旦停止します、ね。
[倒れていた人の事も気になるので、上げさせていたマリンブルー・スネイルの頭部を地上に下ろし、停止させた]
……ま、また機会が出来たら、撃てるようにしま、す…。
[BFから降りて、黒い兎も一緒に降りたのを確認すると再び頭部を閉じた**]
[本戦が始まったら敵同士。
わかっては居る。
仲良くなれば撃ちにくいということも、
彼女の機体は只者じゃないってことも。
それでも、今は笑って彼女の小さな手をとった。*]
[シャーロットに続き降りたクロノは、真っ直ぐに格納庫床に寝そべっているニーナに近づくと、一蹴りを(フヅキが邪魔をしなければだが) 酒点での騒動の時のように、本気で相手をどうこうするような力は入っていないようだ。]
フン
なかなか悪くなかったぞ、チキュウ人。
だがまぁ、―――ワレワレラントの科学力には敵わんな。
[ひらりとコートを翻して、シャーロットを指差す。
先程のような耳の動きは、マリンブルー・スネイルの外に降りてからは、一つとも見せない。]
おい、お前ラ。
ヲレは暫し外に出てくる。
「メテログラフト」にチキュウ人共は近寄らせるな。
手荒な手を使う事は躊躇うな。
[忠実な側近達に言い残すと、クロノは外へと*出ていった。*]
おい、お前ラ。
ヲレは暫し外に出てくる。
「メテログラフト」にチキュウ人共は近寄らせるな。
[ラント軍の過激派である忠実な側近達に言い残すと、クロノは外へと*出ていった。*]
[急いで逃げようとするニーナを追おうとする。
格納庫は近くなのでほどなくして追い付く]
……ここにいたか。
君の言う事もわからなくはないけど、我慢は良くないしこの大会は長丁場になる事もある。
もし無理して倒れたりしたら、仲間達や君の背負っている人達にも迷惑がかかる事にもなる。
それに、せっかく会場に来たのだから楽しんで欲しいのもある。
―格納庫前―
[つい、昔のことを思い出してしまっていた。
とはいえ、敢えて述べるまでもない、小さなことではあるけれど。
BFを前にするとどうも想いが先にたってしまうのが悪い癖だ。]
ようやっと到着、っと…あら。
[風になびく長い耳に、ぴたと視線を止めた。
まっすぐに空を見上げる姿と青空が、大会前の雰囲気に合っているなと感じ、
おもむろにカメラを構えて兎人の後ろ姿へと向け、シャッターを切った。
軽いシャッター音が連続で数回。]
おお、かっこええやん。
[録った画(え)を確認して、満足そうに口元を緩めた。**]
―― 格納庫前 ――
[マリアは少し速いペースで格納庫へ向かう。
マリアの腕には何に使うのかさっぱり分からない奇妙なアイテムが沢山抱えられている。その多くは、見た目が非常に刺激的なものばかりだ]
『……うさぎ?』
[格納庫前で、マリアの目が黒い兎人を捉えた。
一瞬、マリアの足が止まる。
見覚えのない兎。同胞かと思ったが、すぐに違うと分かる]
『天然か』
[マリアがひとりごちたその呟きは、相手に聞こえるか聞こえないか。とてもささやかな音量]
[そんな兎をファインダーに入れている記者を、マリアは邪魔にならないようすっと避けて格納庫に入る。
マリアに組まれたマリアとしてのナノマシンがより活性化する。マリアの姿勢がしゃんと伸びた]
《………》
[ニーナがクロウサギに一蹴りを食らうころ>>307。その後方数十mの位置から、弾幕兵装の光輪が静かにその背へ照準を向けていたりもしたのだが。
一蹴りが大した力も込められていないものであると認識されると、機体を制御するAIはふたたび警戒を解いて、弾幕兵装をその機体内部に格納した…なんて一幕は、当の本人達からは見えないところの話]
んん…
[一瞬意識をトバしていたおかげで、自分が蹴られたなんて気づくこともなく、痛む顔やら背中やらをさすって、もそもそと身を起こす。
そこに、先ほど逃げ出してきた男が追いついてきて>>309]
仲間?
[その言葉に、心底意外そうな、意表を突かれたようなきょとんとした目を向ける。まるで、仲間という言葉をたった今聞くまで考えてもいなかったように。
…まぁ、それはそれとして]
…フヅキ?
[相談するように、腕の中に抱え、たった今身を挺してでも守りきったボード状端末を覗き込む。
いくらかの時間を置いて]
…貴殿の言葉、ひとまず信用させていただくであります。
[まだ警戒の色を残したまま、じりじりと近づき、差し出された焼きそばを奪い取るような勢いで受け取る。雰囲気を何かにたとえるなら、全力で背中の毛を逆立てた犬か猫かといったところ]
しかし、このことで小官が買収されたり、本戦で手心を加えたりといったことは断じていたしませんので、ゆめゆめお忘れなきよう!
[捨て台詞めいたものを口にしながら、じりじりと後じさりして]
それでは、小官は機体の整備をせねばなりませんので!
[告げて、逃げた。
逃げて、そして]
…補給物資をいただいた貴殿の志に感謝いたします!
[立ち止まって、振り返って、直立不動の姿勢をとって。
焼きそばをくれた男に敬礼を送り、ふたたび走り去っていった**]
―― 格納庫 ――
[マリアはまっすぐに私のもとへとやってきた。
私の被弾した箇所は青白く光るゼリー状の修復材で覆われている]
『ただいま。1人で楽しそうなことやってたわね』
(マリア=カリラが事前テストをサボったからな)
『だって、面倒じゃない。
ウィリーが飛ぶのだからウィリーが調整すればいい。
―― 本戦前に怪我して、平気?』
(想定の範囲内だ。失った血液ももう補充した)
[マリアと私は、台本どおりのやり取りはナノマシンの操縦に完全に委任している。誤差がない方が、演じていて楽だ]
[小山のように従順に座り込む私の背をマリアの手が撫でる。マリアは私の鬣を指に絡めて、弄ぶ。それから、マリアは私の胸のコアの外殻から伸びる一本の触腕を引っ張り出して、マリアの首の裏にある挿入口に差し込んだ]
『……ン――ぅ ぁ……』
[マリアは瞼を閉じて、鼻から抜けるような吐息を吐いた。
マリアの頬が少し紅潮して、体温が少し上がるよう調整されたマリアの体からほんの少し力が抜ける。
……毎回思うのだが、この動作をデザインしたプログラマはかなり頭がおかしい]
[そうして私とマリアは本来あるべき1つに戻り、
先ほどの情報を持ったナノマシンを交歓した**]
―― 大会会場・屋台通り→格納庫 ――
[ロジャー・ブルーとどれくらい話した事だろうか。]
まだゴードンに会っていないなら、彼は格納庫の「Red WOLF」専用スペースに居るけれど、会ってみるかい?
[もしロジャーが頷けば、彼が格納庫に再び帰ってきた時にゴードンを紹介をする事だろうか。その時ゴードンが何を話すのかは彼次第ではあるが、ロジャーのBigFire「アルトキュムラス」を確り記憶しており、がっちりと握手も交わした事だろう。]
―格納庫前―
[シャッターを切る前。
ファインダー見ていないほうの目で見える視界の端を、
緑がかった金色が掠めていった。
一瞬そちらに気を取られてファインダーから目を外し、小さく口笛を吹いた。
格納庫へと消えた彼女にはそれが聞こえたかどうかは定かではない。]
噂の兔人に会えるとは思ってもいなかったよ。
差し支えなかったら、大会への意気込みなんてのを伺っても?
[カメラを下ろして首を傾げた。]
―― 大会会場・別格納庫 ――
[メインイベントであるBigFire達が収まっている格納庫。
ユージーンが言ったように、確かにBFさえあれば誰でも「大会」に参加する事は可能だ。その中では、威力面で劣る機体があるのも事実だ。しかし――]
「よっし!皆気合入れていこー!」
「「おー!!!」」
[学生で組んだようなチームが格納庫の自機スペースで声をあげる。誰もが目を輝かせ、頬は上気している。期待に胸膨らませながら、腕を振り上げる。]
「ゴードンを墜とすぞー!」
「「おー!!!」」
「誰にも負けないぞー!!!あたし達のチームは…」
「「「一番だー!!!」」」
[人によっては笑うかもしれない。
けれど… 「大会」に参加する理由は、一つだけでは、ない。]
/*
あ、独り言を全然使っていませんでした。
匿名Cでございます。
結局次村の予定を鑑みて見物人参加させていただくことにしました。
村の雰囲気作りのお力になれるよう、がんばります。
[―――シャ。
幾度か音が響き、クロノは後ろを振り向いた。
値踏みするようにクロノの瞳が光る。]
何だ貴様。
[暫くして思い至ったのか、一つ頷く。]
ハハァン、チキュウの広報か。
意気込みだと?
良かろう。聞かせてやろう。
[ダン!!!
クロノは、アーネストの近くに置かれていた使用されていないBF部品らしきものの上に片後脚を置き、アーネストを見た。]
―格納庫―
[BFから降りた後、倒れている人物>>288が気がかりで黒い兎の後を付いて行く。
ところが、声を掛けるのかと思っていたら突然の一蹴りが入った>>307]
――!!
[...はビクリと身を竦め、かと言って駆け寄る事も出来ず黒い兎を注意深く見つめていたが、本気の蹴りではない事に気付けば少しばかり肩の力が抜けた。
黒い兎はそれ以上何かをする事もなく、身を翻して出口へと向かう。]
ラント…地球外の、技術…。
確かに、地球の技術はあなた方からすればまだまだなのかも、知れません…
でも…
[格納庫の出口から見える黒い兎の後姿と、その向こうに昼がる空の色を...は眩しそうに見つめる。行き場を失った言葉は続かない]
―屋台通り―
[男は、代金を律儀に届けようと女、ダイアナを探して外に出たが、別格納庫のほうに行ったとは思わず
屋台のほうへと歩いていった。
そしてダイアナの働いていた屋台まで来たのだが]
チッッ
いないのか。
おい、あのよくわからないやつに言っておけ。
代金はきちんと貰えとな。
[仕方なく店主に代金を渡すと、帰ろうと格納庫のほうに足を向けた。
その途中、急に横から駆けて来る女を避けようとして、少年の背中に肘が軽くぶつかった]
邪魔だ、このガキ。
[その少年も参加者だとは、ユージーンは知らず]
―― 格納庫・入り口近辺 ――
ワレワレラントは、―――勝つ!!!
[厳しく轟然と言い放つ。
胸元の、時計の長身短針、そしてハート型を合わせたような飾りが揺れた。]
何と言っても、ワレワレの科学力は優れているからな。
チキュウよりも早く文明が発達し、宇宙連邦にも先に加盟していたくらいだ。
――貴様ラの言う所の「ClockWorks.rant」は、宇宙でもトップクラスの技術力を誇る技師達による全宇宙向けの製品をつくっている。
そのラント唯一の企業による、ラント製BigFire「メテログラフト」は貴様ラ如きでは手に負えん!
[得意そうな口調だ。]
チキュウは、宇宙で有能だと喧伝されている。
だが、「大会」で後塵を拝するのは貴様ラだ。
貴様ラ程度の科学力では相手にならん。
ワレワレは勝つ。
そして勝った暁には、このチキュウをもらう!!!
[ある種、堂々とした侵略宣言である。]
んー、広報っつーか…まあいいか。
[間違ってはいないし、意気込みを語ろうとするのに水を差すのも…と
小さく肩を竦め、傍に置かれた部品にかかった足を見た。]
(…動く、ぬいぐるみ。)
[ぼそっと思ったが、口にはせずにカメラを構えなおして
今度は動画モードで撮影を始めた。
収録の最初に映ったのが、我々は勝つとのたまう兔人の自信たっぷりの姿。]
ラントの技術は、地球の技術者も一目は置いていますが…
簡単には落とせないと思いますよ?
…ってのは、地球人である俺の願望ですけど。
ところでその、「メトログラフト」…
他のBFとどう違うか教えてもらえませんか?
[カメラは兔人の得意面をしっかりとおさえながら。]
んー、広報っつーか…まあいいか。
[間違ってはいないし、意気込みを語ろうとするのに水を差すのも…と
小さく肩を竦め、傍に置かれた部品にかかった足を見た。]
(…動く、ぬいぐるみ。)
[ぼそっと思ったが、口にはせずにカメラを構えなおして
今度は動画モードで撮影を始めた。
収録の最初に映ったのが、我々は勝つとのたまう兔人の自信たっぷりの姿。]
ラントの技術は、地球の技術者も一目は置いていますが…
おっと、そいつは穏やかじゃないですね。
この大会と侵略は別の話でしょう…。
もし、他のBFに落とされたりしたら目も当てられない。
[カメラは兔人の得意面の高笑いをしっかりとおさえながら。]
フン
それは初耳だ。
ワレワレラントの母星がある銀河はここより遥かに遠いからな。時空転移バイパスを使っても、時間がかかる。
ラントの事など、殆どが知らないだろう。
ワレワレの方は、極当然に宇宙の情報を知っていたというのにな。
平和な、種族だ。
[それから、口調を切り替える。]
ほほう、
ヲレの機体を撃ち落とせる奴が居るというのか?
[アーネストに問いかける。それはアーネストにとっての大会優勝候補を尋ねるのと同じ事だろうか。]
―格納庫―
[黒い兎を見送った後、少し離れた所で倒れていた人物が起き上がり、後から遅れて来た来た男性と何か話をしている。>>309>>313
その会話の様子から大した事態では無かった様に見え、...は少しずつその場を離れて自分のBFのスペースに戻ろうとする]
な、なんともなかったみたい……。
良かった…。
[男性と、倒れていた人物…目まぐるしく動く女性はしばらくの後に別れた。
いや、別れたというよりは女性の方が逃げたように見える>>314]
不思議な、兎さん…でも、悪い人では…なさそう。
[そうして、残った男性と視線が合って先方が何らかの反応を示したなら、...は慌てて頭を下げる]
あら、それじゃ違うところの話を聞き違えたかな。
[記憶の隅っこあった話だからどこか違う星だか社名だったかもしれない。
初耳と言われてもさらりと受け流す図太さは、ライターになってから身についたもの。]
他のパイロットもまさかウサギ………、が、
地球侵略を口にするとは思わないだろうけど…。
いえ、それはどうかわかりませんけどね。
なんせ其方の技術力がどうなのかは見たことないですからね。
もしかしたら、其方の想像の上を行く機体があるかもしれないですし。
何があるかわからないのが、この大会の面白いところでもある…
と、俺は思ってますけど?
[ファインダーに隠れていない方の目が、すうと笑みの形を描いた。]
―― 格納庫近辺 ――
[グレンは観客用BigFire整備格納庫へ向かう前に、ゴードンの機体を見た。
赤いカラーリングをされた、標準より小柄な機体。両肩にメーカーログがあしらわれている。
人型系をした機体の頭部は、人狼達が多く勤めている「RedWOLF」という企業に相応しく、やや狼耳を思わせるピンとした部位が目立ち、手足は鋭い。全身に走るラインは溝状で他より濃く見え、機体部位の構造や、装甲の層などが分かり易く視認できる。
その傍らにある近接武器。巨塊と言うに相応しい重量、機体破壊を目指し設けられた三つの鋭い爪――見ようによっては鎌ではあるが、爪と言う方が相応しい反り返りと鋭さ。
機体後方に装備された頑強な弾幕兵装、折り畳まれたそれは、展開する事によりちょっとした細長い長方形(台形にも近い)に近しい形に幾数幾十にも分かたれ、翼型や扇形になる。兵装はスライドオープンし、「嵐」と呼ぶに相応しい数の弾幕を周囲に撒き散らす。
そして、最後に。中心部がない円型の弾幕兵装―――まるで、後光のように背負うそれは、機体本体とは連結せずに浮遊している状態だ。]
[チキュウの技術者達が知っていてもおかしくはないだろう。それに、だとすれば悪い話ではない。だがそれでも、遠き銀河の事に深く接しようと思うものは、この星にどれ程居るのだろう。
まして、この星でラント母星が滅んだ事を知る者達など――]
――フン
どんな機体が来ても、ヲレは勝つ。
憶えておけ。
ヲレはクロノ。この大会で勝つもの、
宇宙を跳ぶものクロノだ!!!
[気迫。この小柄な体の何処にと思わせる声。
宇宙(ウミ)を跳(ト)ぶもの クロノ―――。
戦艦に立ち会場を見下ろしながら名乗った時のように、腕組みをしてクロノは告げた。]
[どこか堅苦しい雰囲気もあるニーナの言葉遣い。コロニー公社の人間は皆こうなのだろうか。しかし、言葉遣いを引いてもやはり警戒されているのは感じ取れた。
それはそうだ。自分だっていきなり誰かから食べ物を渡されたら不審に思うし、ましてや大会の前だ。よからぬ事を考える参加者がいてもおかしくは無い
この子は意思も堅そうだし、もしかしたら固辞されるかなと思っていたが意外にも受け取らないわけではなさそうな反応だった]
手心を加えてもらおう、か。……そんなつもりは一切無い。手加減してもらった相手に勝ったって嬉しくもなんともない。本気の相手に勝ってこそ本当の勝利になるのだから。
空でのいい勝負を期待しているよ。
[相手の警戒している様子には気が付いてはいるが、それには気が付かないふりをして勤めて余裕を見せる。それが相手にどう映っていたかは知らないが。
一方のニーナは、急いで駆けていった。]
既に大会の時間も近づいているし、機体の整備でもあるんだろうな。
こうしてはいられないな。
私も機体に向かわなければ。
[走り去るニーナの行き先を見つつ、自らの機体の元へと歩みを進める]
――……。
[気迫に満ちた言葉を聞きながら、笑みはさらに深く刻まれる。]
(今回の大会は、おもしれえぞ)
[会場を見下ろす姿を仰ぐようにファインダーに捉えながら、
参加出来ず弾幕を向け合うことができないことと悔やんだ。]
や、すばらしい気合だ。
期待してますよ!クロノさん…でしたっけ?
ま、地球の連中も、簡単にはやられないでしょうけどね。
[ファインダーから目を離し、取材用ののらりくらりとした笑みを向けて]
お話、ありがとうございました!いい画が撮れましたよ!
[どうも、と軽く手をあげてカメラを下ろした。]
―― 格納庫 ――
[マリアと私は、向かい合って目を閉じていた。
マリアと私をつなぐ触腕の中を、せわしなく無数のナノマシンが行き来する]
[きゅぽん]
[やがて、私たちは2人に戻る。
マリアは引き抜いた触腕を放ると、マリアの髪を梳いた]
[そうしてマリアは水晶の瞳で格納庫の中をゆっくり見回した]
―格納庫―
[その後何事も無ければ、再び自分のBFの元へと戻ろうと足早に移動する。
その途中、視界になんとなくこちらの方を見ているような人影>>333を確認すると一瞬足を止めて、自分を見ているのかそうでないのかを確かめる為に忙しなく周囲を見回す]
……私、ではないわね。
きっと、さっきのウサギさんか…お話していた人ね。
[既に見えなくなった姿を思い出しながら、ふと足元に視線を落とすと、ほとんど手の付けられていない食べ物が置かれているのを見つけた>>188]
…きっと、あの人はこれを踏まないようにして、転んだの、ね…でも、これ…捨てられているのかしら、それともまた戻って来るつもりで、置いてあるのかしら…。
[それはすっかり冷えていた為捨て置かれていたのだと判断したが、万が一誰かが取りに来たら問題だと...はその食べ物を携帯していたビニール袋で包んで…そのまま置くべきかどうか迷い始めた]
――格納庫近辺――
[とぼとぼと歩きながら、ここに来るために乗ってきたBigFireに思いを馳せる少女。
《Indigo Bird》の弾幕兵装のトリガーは心の中で引くものだと、両親から聞いていた。
すなわち、機体が弾幕を放つ光景を強く想像することで、実際に想像通りの弾幕が飛ぶのだ、と。
空白交じりの記憶によるとこれは両親が勤める工場で作られた試作機のようだが、では少女はテストパイロットだったのかというと――今日も元気に思い出せていない。]
…………。
[経緯(いきさつ)不明の出会いを果たした少女と青い鳥のペイントが特徴的なBigFire。
それでもその機体は、少女の誇れるものとなれるのだろうか――]
/*
なんかこれ、最初思い切りささーっと捨てる描写にしていたんですが、なんらかのトラブルフラグが立ちそうな気がしたので、書き直してみました。
というか…多分、そういうつもりで居なくてもこの子は捨てるべきか置いておくべきかで延々悩んでそうですけれどね。
/*
負縁故はちょっと怖いけど、全く無いというのもまたありえんてぃーだと思うのでシャーリーなりに受け止めて行けたらなーと思いまするよよ。
とりあえず泣かない、これだけはシャーリーとわたしのお約束。
泣けばなんでも許されるヒロインとちゃうんじゃー、というわけでひとつ。
―格納庫―
[頷いた兎人の表情には余裕も見て取れた気がした。
苦笑の滲んだ笑みで軽く頭を下げて、それから格納庫の方へ。]
ぬいぐるみに優勝されて、挙句乗っ取られちゃまずいっしょ、地球の皆さん…。
[ぼそっと呟きながら格納庫の扉を開ける。
大会直前の独特の空気が満ちていて、楽しそうに目を細めた。]
ああ、どうも。フライトテックの記者ですけど…
[そこにいた大会の関係者に、上を指差しながら挨拶をする。
それは格納庫の全景を撮るために、一番上の通路へ上がってもいいか?という問い。
今日このときまでにいくつものクルーが同じことを聞いたのだろう、係の人は気前よく頷いてくれた。]
まいど、どーも。
[軽く礼を言って階段に足をかけた。
何回か折り返してたどり着いた場所は、格納庫を見渡せる絶好のポイントだった。]
―― 格納庫近辺 ――
[紅蓮はチョッキを着た白兎、黒隗を肩に乗せたまま移動中。黒隗は、きょろきょろと物珍しそうにメインイベントBFの格納庫内を見回している。観客用BF格納庫へはこの道の方が早いし、何より紅蓮自身スタッフであるが機体を見たいし見せたかった。]
「紅蓮。」
[小さな前脚(手)を紅蓮の首筋にあて、呟く声。透った声をしている。資材と残り僅かとなったメロン袋を抱えたたまま、紅蓮は傍らを見上げる。黒隗から伝わる情報。それが思考を促す。]
今は行こう。
[その後姿は、星帽子と大会スタッフ腕章で誰かに覚えられているかもしれない。
そのまま歩み続けると、ダイアナを見かけた。]
やあ!
[笑顔で呼びかける。]
―― 格納庫近辺 ――
[紅蓮はチョッキを着た白兎、黒隗を肩に乗せたまま移動中。黒隗は、きょろきょろと物珍しそうにメインイベントBFの格納庫内を見回している。観客用BF格納庫へはこの道の方が早いし、何より紅蓮自身スタッフであるが機体を見たいし見せたかった。]
「紅蓮。」
[小さな前脚(手)を紅蓮の首筋にあて、呟く声。透った声をしている。資材と残り僅かとなったメロン袋を抱えたたまま、紅蓮は傍らの機体達を見上げる。]
今は行こう。
[その後姿は、沢山星のついた帽子と大会スタッフ腕章で誰かに覚えられているかもしれない。
そのまま歩み続けると、ダイアナを見かけた。]
やあ!
[笑顔で呼びかける。]
正直、共鳴がほしいなら人を誘ってください、と匿名メモで書きたいくらいです。
ちょっぴりむずがゆいw
あるいは見物人を説得ね。
[とにかく。《HYMN TO THE INFINITE SKY》に会えない以上、自らの機体の解けないロックの謎を解くとか、今までろくに考えもしなかった自らの機体の弾幕を想像するとかして帰りたい。せめて。
その前にこの切なさとか心細さをどうしたものか、とつらつら考えていたら、
挨拶された気がした。
振り返ると帽子の男の肩上にいるチョッキ姿の兎と目が合った]
こ……こんにちは。
―格納庫―
[天井に近いその場所から、さまざまなBFの機体を見るだけでも笑みが止まらない。
どういう装備を積んでいるのかとか、その仕様はどういう効果があるのかとか。
機体に施された特徴に気付けばつい考えてしまう。
こういうとき、自分は矢張り根っからの技術屋なのかもしれないと思う。
カメラを構え、動画モードで手前から奥へとゆっくりパンさせる。
BFの機体が写ると、装着した携帯端末に情報が表示される。]
人型、蝸牛、なんや雲っぽいの…今回もなかなかおもろいな。
汎用モデルをカスタマイズしたのも結構多いな…。
[GRAVEや白川重機などのメーカー参戦機を見れば、少しチェックが厳しくなるのは
自分もメーカーのテストライダーであるが故。
属しているメーカーからはもちろん首席テストライダーがエントリーしているわけだが。]
この、空気の匂いが…たまらんな。
[すん、と鼻を鳴らして息を吸う。
機械油と、喧騒と、焦燥と、沢山の期待に不安がちょっぴり。
眼下で装備の点検をしているメカニックの手元をファインダーに収めながら]
これはこれで、違う参加の仕方があるってもんた。
これも、嫌いじゃないねん。
[弾幕の向こうに見えるパイロットたちの表情にどこまで寄れるか。
飛び交う弾幕を、どれだけリアルに撮れるか。]
戦場カメラマンがクセになる…って気持ち、わからんでもないな。
[小さく満足げに笑って、しばらくはそこから見下ろしている。**]
こんにちは。
出前に来てくれたのか。ありがとう。
[グレンは、両手が塞がっているので口頭での挨拶。
白兎は、じ、と濡れた紅玉の瞳でダイアナを見つめている。
クロノのそれとは違って、リアル兎の顔立ちだ。]
「こんにちは。
焼きそばパン、美味しかったよ。
…―――…くるしいの?」
[ゆっくりした口調。]
―格納庫外―
うん、眩しー!
[目が眩むまでに透き通る蒼空が、頭上に拡がる。
もう間も無く、その空を思うが侭に飛べると思えば気持ちは昂ぶらざるを得ない。]
ま、ちょっと観光ついでに食べ物でも……いいよね。
[ちょっとした距離にある屋台村の方から漂ってくるソースの焦げる匂い。
流石に抵抗するのは身体に毒かと、ふらふらとそちらの方に誘われるように向かって行って。
暫くすれば両手に焼き物、ポケットにコーヒー缶を入れて戻ってくるだろうか。
途中入れ違いに黒尽くめを上から下までぴっちり着た人とも擦違ったりしただろうけれど、一先ず...は焼き物に夢中だったりする。]
/*
思った。
スネイルネン、見た目一応リアルでんでんむしな訳なんですが…ずらっと全員のBFを並べたらどうしてもタイムボカン的なノリの機体に見えるんじゃなかろか…。
なんででんでんむしにしたしwww
や、最初は人魚型にしようと思ったのですが…なんかGガンのマーメイドガンダムがダブってしまってボツ。
人型は想像力が足りなくてボツ。
ちょっと空を飛ぶ時の演出で気色悪くならないように頑張ろうか…普通に考えてでんでんむしが空を飛ぶって怖いって。
[宇宙は広いのだ。兎が喋ったところで今さら驚くまい。
――兎が胸中を見透かすようなことを喋ったらさすがに驚くが]
そうですね……、ぱーっと飛びたいと思う程度には。
[驚きつつもあっさり頷いた]
―格納庫―
[まだビニールで包んだ食べ物を持ってウロウロしていた]
……うぅ、いい加減にスネイルネンの調整をしなきゃ…。
会社の人も来ているかも知れないし…。
お、怒られてしまうけれど、捨てて後から騒ぎになるよりは、良いと思うわ。
[そうして、元あった場所に食べ物をそっと置いてBFの元へと駆け出した。
もしも、その際に誰かに見つかって咎められたなら事情は話すが素直に謝るだろう]
[格納庫の中で、自らの機体を目の前にしている]
ふむ、丁度調整も終わった頃のようだな。
礼をするぞ。
[ナサニエルはチームに整備員を雇ってはいない。それは、個人のチームであるからだ。その代わり、かつてナサニエルが気まぐれで作った優秀なロボットが整備員の代わりのようなことをしてくれている。
ロボットに命令を下せば、必然的にそのような事をやってくれる優れ物ではあるが、あくまでもロボットなのでそこに意思は無い]
■BigFire Name
「Silvern」(ズィルバーン)
かつて地球上で使われていた、古い戦闘機を復元(レストア)して作られたBF。
古い戦闘機を復元するのは彼の趣味の一つで、他にもいくつか戦闘機を復元した形のBFが存在している。
■BigFire Arm
☆弾幕兵装:銀の護符
相手の弾に当たりそうになった時に発動すると相手の玉を打ち消すと同時に、星型の弾が現れる。
カウンターとしての能力も十分に期待できるが、相手の弾をぎりぎりで避ければ避けるほど星型弾の数が多く美しくなり、それを狙ってあえて危険に飛び込む場面も見られた。
☆弾幕兵装:銀色の炎
敵の周りを炎が取り囲み、それが敵機を目掛けて飛んでくる。ただし、それは弾の間が広くすり抜けられる。
だが、この兵装の怖さはすり抜けたその先にある。そこに待っているのは一見すると残像のような炎。それがしばらくして弾になり無数に降って来る。
☆通常弾:銀色の矢
敵を追尾する形の、無数の矢をイメージしたレーザーっぽい物。
敵を追尾する性能には優れているが、反面で攻撃範囲は狭い。
[白兎の瞬き。ゆっくり、一度、二度。]
「今日の空、気持ち良さそう。」
戦闘空域近くは、ぱーっとはいかないが、別の場所なら飛べるよ。
[にこりとグレンはダイアナに笑う。]
[ぴるるぴるる、とケータイ端末に着信。]
あ、はい!真嶋です。
わかりました、すぐ戻ります。
ゴメン、最終調整しに戻らないと。
またね!
[片手で拝む様な仕草で詫びて、慌しく格納庫へ。]
[帽子の男に笑い返す少女]
ありがとうございます。ではお言葉に甘えて……といきたいところですけど、その前にこれを店に戻さないといけないのですよねー……
[これ=焼きそばを使った料理が入ったかご。
少女は曲芸風飛行ができる程度の腕前であるため、料理を乗せたまま飛ぶとえらいことになるのだ。主に操縦席が。]
――休憩スペース→格納庫――
[マシマとは一旦別れ、少女は格納庫へと向かう。出入りする人の数は先程よりもずいぶん増え、何人ものクルーや参加者、報道関係者らしき姿が行き交っていた]
だんだん、あわただしくなってきた、かな?
……といっても、あたしは他に話する相手とか、いないけど。
[出入り口の脇に寄って、人の流れを眺める。ふと、飛び出してきた辺境宙域のスクラップ屋を思い出した]
あそこだって、こんな忙しそうなことなんてなかったしなー。
お爺さん達、いまどうしてるだろ?
/*
曲芸飛行+弾幕
……ほむ。レベル2の名前は変えたほうがいいかもな。
あの曲名使いたかったんだけどなーーーーーー
*/
―屋台通り―
あいつも参加者か。
若いのばっかりそろっているんだな。
[参加者の一覧をチェックしていて、約一名年齢を追求していいのかどうかわからない夢物語の案内人がいたが
3人以外は若いやつらとウサギである]
これも時代の波かね。
[男は独身だが、一つ上のセンパイ、真嶋には子がいるようだ。
そんな事がデータにあったのを覚えている。
そして男は格納庫へと歩いていった**]
[白兎は、ふんふん、と匂いをかぐ仕草。]
黒隗、きみはちょっと食べすぎだ。
[グレンは紫色の瞳を瞬かせ笑い、]
良ければ、それは買い取ろう。
あっちはまだ食べてない奴達が多いからね。
この上に乗せてくれないか。持っていこう。
[白兎――黒隗が器用にグレンの体を伝い、代金を差し出そうとする。この上というのは、資材の上の事のようだ。]
―格納庫・リトルアース格納スペース―
………。
[リトルアースの脇に座り込み、先刻受け取った『やきそば』なる未知の食物をしげしげと観察する。フヅキの走査結果、害になるものは検出されなかったようだけど…]
…あ。おいしい。
[調べるのに手間をかけすぎた成果、すっかり冷えていたが、やきそばは美味しかった。
やっぱり警戒しすぎたのは悪かっただろうかなんて思いも少しよぎったけれど、いやいや意図は別のところにあったのかもしれないしと思い直す。
そうして、しばし、やきそばを食べることに没頭して]
『なか‐ま【仲間】:1 一緒に物事をする間柄。また、その人。「趣味を同じにする―に加わる」「飲み―」2 地位・職業などの同じ人々。「文士の―」3 同じ種類のもの。同類。「オオカミは犬の――――』
[食事を終えて、フヅキに頼んだ調べ物の結果がバイザーに表示される。そのどれもがピンとこないものだった。
大会に出るためのここまでの道のりも独りだったし、リトルアースの整備をするのも独りだったし、それに―――
…調べられる限りの情報を見るに、どうやら『仲間』とよばれる存在はよいものであるようだし、客観的に考えてもよいものなんだろうと思う。でも、どうしても『客観的にしか』考えることはできなかった。
自分に置き換えて考えてみようにも、実感が沸かない。
…あるいは、フヅキがそうなのだろうか。フヅキは『人』じゃないけど…]
…まぁ、さして重要な情報でもなさそうでありますな。
[最終的にそう結論付けて、バイザーを外した。気づけば、周囲の格納スペースも賑やかになり始めている]
[白川重機のピットブースの雰囲気は、かつて地球上で一世を風靡した周回自動車レースのピットのものによく似ている。
白地に細い青のストライプ、背中に筆文字の社名がプリントされた、揃いのツナギを着た整備士達は、最終チェックに余念が無い。
真嶋が袖を通すプロテクトスーツも同じデザイン。
整備士たちのものよりは幾分タイトな作りで、強化弾性樹脂の装甲が縫い込まれている。
襟元に付いた飾りネクタイは、かつて24時間戦っていた企業戦士たちの戦闘服をモチーフとしている、らしい。]
では、第一シンクロ調整、開始します。
[ヘッドセットを身につけると、オーソドックスな単座式のコックピットに身を滑り込ませた。]
さて。
それではリトルアースの整備をー…
…あ。
[整備を再開しようとして、肝心のパーツを先ほど転んだ際にぶちまけたままだったのを思い出す。
やきそばに気をとられすぎて忘れていた]
無事だとよいのでありますがー…
[予備はたくさん貰ってきたが、ぶつかった衝撃が衝撃だった。無事に使えるものが残っていればいいけど…と少し不安になりつつ、ふたたび格納庫の空きスペースに向かった]
[少女は帽子の男の太っ腹さに感激すら覚えた。
兎が差し出した代金を受け取り、多すぎる分の小銭とかごを帽子の男に渡す]
それで、別の場所とはどこですか?
あと……そういえばまだ、あなたの名前を聞いてなかったですよね?
――格納庫――
[つかの間、想起されたのは懐かしい――というには近すぎる記憶。少女が意識を取り戻した一年ばかり前の日常]
……あそこも、こんな風に幾つも機体が並んでて。でもどれもこれもボロボロで、ばらしたり組み替えたり付け足したり。
……けど、ここのはどれも、綺麗、だね?
『――お前ぇなぁ、見てくれが重要なんじゃぁ、ねぇんだよ』
『――大事なのはメカの腕前と、ココだ』
『――心? 違げぇよ、魂だ』
『――ま、シュウにはまだ分かんねぇだろうがな』
[そう言って、二人の老メカニックは笑うのだった]
――格納庫――
[漂流していた少女を助けてくれた老メカニックの兄弟は、自らの名をウェイン、と名乗った。経緯は分からないが、届いてきた救難信号を拾って発見したのだ、とも。それ以上のことは殆ど何も知らされなかった。大半の機能を停止していたAIから拾い上げたというパーソナルネーム――『シュウ』を除いては]
……でも、本当に、そうなのかな。
……いくら何でも、変だよ。あたしみたいな子がたった一人で、あいつに乗って漂流してたって。
[格納庫の奥を見やった。自分の機体、『アンギャルド』がそこには今もうずくまっている筈だ]
……それでも。きっと、あのトロフィーを手にすれば――
[黒隗は、器用に(少し落としそうになりつつ)小銭を受け取ると、何処かに仕舞い込んだ。貨幣はかさ張るが、そのやりとりも紅蓮と黒隗は楽しんでいるようだ。
焼きそば料理の入ったかごが資材の上に乗ると、]
先に名乗られてしまったな。
私は大会スタッフのグレン。
知人の手伝いで来た、臨時手伝いのスタッフさ。
[にこっと日に焼けた顔で、ダイアナに再び*笑いかけた。*]
―格納庫―
〜〜♪
[上機嫌で格納庫内に戻る、この慌しさの中ともすれば間違って入ってきた観戦客に間違われそうな雰囲気だが、ピンバッチは襟元にあるし多分大丈夫だろう。
食べ終わった焼き物の串や箸は、脇にある清掃ロボットに投げ込む。それはこぴこちかちかとコミカルな動きを見せて、少し頬が緩む。]
そろそろおっちゃんも終わる頃合いかなー。
[自信の携帯端末(腕輪型)を操作して時間の確認、そろそろ最終テストだろうかと、自身の機体が置いてあるほうに意気揚々と歩みを進めれば、何か踏んだ。転びそうにもなった]
…………なにこれ。
[いい感じにどばっとパーツが転がっている>>357。
踏んだのはプラグ、あっちに変換機、こっちに駆動タービンと、落ちているパーツで選り取り見取りである。
近くにBFも無いような空きスペース、誰か心無いメカニックが捨てたかとも思ったが思いっきり新品だった。]
うわ、勿体無。
[取り合えず誰かが踏むと悪いとも思って、一箇所に固めて置こうと拾い出す。その内に持ち主が拾いに来るかは判らない。]
……。
[空きスペースに向かう道すがら、ふと足を止める。視線の先は、黒い騎士。やっぱりどうしてか気になって、気がつけば目で追っていた]
ううん…?
なんなのでありましょう?
[なぜだかこう、どこか深いところがざわりとする感触。恐怖だろうか、高揚感だろうか。どこか遠い昔に対峙したことがあるような―――自分であって、自分ではないような、妙な記憶]
…いえ。今はそのことは置きましょう。
目下最優先すべきは大会での優勝、そして優勝賞金の獲得であります!
[と、目標を口にすることで気を取り直し、ついでにむんっと気合を入れた。
どんなに気にしたところで、互いに大会に参加する以上いずれはぶつかるかもしれない相手でもあることだし]
…ついでに敵情視察も行っておくであります。
フヅキ、適宜機体情報の照会を頼めるでありますか?
[そんなことを告げて、先ほど転んだ空きスペースまでの道のりを、寄り道に寄り道を重ねてゆっくり歩く。
フヅキによる戦力分析の結果がより危険度の高いものほど念入りに。
…もっとも、そういうところは整備スタッフも厳しくて、すぐに追い返されたりもしたけれど。
途中、空で見かけたドラゴンの姿を見つければ、改めて礼を言いに行きたいところだったが…
…会社やファンの壁は、果たして越えることができたかどうか**]
―格納庫―
[そっと端末の電源を入れ直し、様々な情報を確認しながら元の場所へと歩く。
周囲は人も増え、何処も慌しく整備する様子が伺える]
あっ…さっきのウサギさん、参加者だわ…。
きちんと、ご挨拶…出来なかった…。
[思い返せば、マリアにもまともな挨拶は出来ていないと深い溜息を付いた]
…また、逢えると良いのだけれど…。
[呟いて、ほんの少し目を閉じて人々の声や整備の音を聞く。その賑やかさに、「いよいよ、もう少しなんだ」という実感が湧いてくる]
[システムを起動。各部とのリンクを確認。
ベースとなった機体はあくまでも普及機。
出力インターフェースは神経直結ではなくヘッドセットの光学ディスプレイと音声ガイドでのナビゲーション。
ナビAIもカスタマイズされていないデフォルトの無個性なものだ。
誰でも乗れる、ワンランク上の上質なBF。
今大会でPRしたいのはその点だからこそ、エキスパート向けの特殊調整は行っていない。
入力インターフェースも、操縦桿とペダル。補助的に音声入力を使うだけ。
一つ一つの可動箇所と、動作指示における連動。それをじっくり確かめていく。]
マシマ見ていると何だか落ち着くなあ……。
これを見てると、RedWOLFは攻め気質の企業だな。
大人に見えて馬鹿度(褒め言葉だよ)
ゴードン、グレン、ユージーン、クロノ>ナサニエル、マシマ
ロジャーも将来の馬鹿候補だな。ナサニエルは隠れ馬鹿かもしれない。男は皆馬鹿か…。(にっ
ヤンチャ
ニーナ シャノン シャーロット・シュウ
シャーロットも結構ヤンチャ度ありそうな気がする。
マリアはまだ分からないな… 絡みたかったけれどなかなか絡めない。
ついグレンも入れてしまった。かといって、ダグラスやアーネストやイターを入れたっても、大体左側になる愛すべき馬鹿集団にしか見えませんし変わりませんよ…!?w
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
― 格納庫 ―
こんなものまで用意してくれるとは、役得役得。
[競技用格納庫に隣接した特設ハンガー。
一般向けの多くのBFとは違い、オメガの機体は垂直離着陸ができない。
そこで、滑走路が確保できる競技用格納庫の一角が割り当てられたのである。]
よっこらせっと。
こっからだと向こうの機体までよく見えるな。
[翼の上に登り、屋台で買った雑多な食べ物を広げる。
翼面積の広いデルタ翼はこういうときに便利だ、などとパイロットにあるまじきことを考えたりしながら、格納庫を見渡した。]
[選手や整備士達はめいめい機体の調整をしているようだ。]
精が出るねえ。
各機最高の戦いをしてくれや。
[急いで戻りたい気持ちはあるが、ホログラフでしか見られていなかった各機体を遠目からでも見ておきたい。
そう思い自機の元へと急ぐ足の方向を変えて作業の邪魔にならないよう、そもそも近付けない所へは無理に行かないようにしながら眺めていた]
みんな、色んなものを抱えて、空へ行く。
私達も、お父さんの居る会社の名前を背負って行くのよね。
…そんなの、考えないでスネイルネンと一緒にゴードンさんに挑みたい、けれど。
[一通り見られる所はなんとか見学して、既に調整に入っていて近付く事も出来なかった所は回避して。
端末に映るそれぞれの機体と操縦者の情報を改めて見つめ、最後に自分のBFの情報を呼び出して、微笑んだ。
時間を確認すると、そろそろ自分の所属する社のスタッフ達も整備に訪れている頃だろう、と急ぎ足で戻って行き整備の手伝いを行った**]
[様々なフォルムのBFに目移りしてしまいそうな光景だったが、老人の目を引いたのは自分と同じ航空機型のもの。]
コレクターの奴、相変わらず渋い機体を調達してきやがる。
[かつてオメガも撃墜されたことがある機体――もっとも、彼を撃墜したことのない機体など、当時存在しなかっただろうが――を懐かしそうに眺める。
機体の趣味、そう若くないであろう経歴、様々な点で自らと通じるところがあると思えたシルバーコレクターを、オメガは注目してきた。]
ま、一番買ってるのは堕ちても諦めずに向かっていく根性なんだがね。
それにしても毎度毎度、どこから機体を調達してきてやがるんだか。
[それすらお互い様だったりする。]
―― 格納庫 ――
[整備班を待つ間、マリアは格納庫の前で購入した土産をちらかしたままのんびりしていた。目を閉じて出走直前を楽しむ私の傍ら、マリアは周囲にライバルBFのホロを展開させている]
『………あ』
[マリアの瞳が向こうからやってくる人影を認めた。
マリアが小さく声を出して、私に注意を促す。
マリアの周囲のホロが、その人影の情報を大きく写す]
(おや。先ほどは、素敵な星々をどうも)
[遊星の落とし子 ニーナ。
私は人影の名前を口の中で転がして、ゆっくり首をもたげて挨拶をした]
―― 格納庫(視線は大会会場上空、戦闘空域へ) ――
[大会会場の空に浮かぶのは、ピット施設。
浮遊にはコアが使われており、非常時の別エネルギーによる浮遊機関も取り付けられている。
それよりも遥か外側。
戦闘空域(バトルフィールド)の外側には、
空に浮遊する観戦スペース――今も地上から、一人〜複数人を乗せて小型の席型BFが飛び立つ。席の両脇には、ポップな飾り翼が付き、指定された観戦スペースの席場所に辿りつくと閉じる。女性や子供に人気だ――。
地上や上空の観客達に危険がないよう、バトルフィールドとフィールド外の間には特殊フィールドバリアが張り巡らされている。
ピットは、バトルフィールド内にあるが、
空の観戦スペースとバトルフィールドの間にある、特殊フィールドバリアと似たようなバリアで包まれており、被弾は防がれるようになっている。]
―― 観客用BF格納庫 ――
[空での戦いが開始間近な為、観客用BF格納庫の人影は随分まばらだ。スタッフ控え室に、ダイアナから買った「焼きそばを使った料理」のかごを置くと、調子が悪くなったBFを修理しているスペースへと資材を持っていく。]
通信で言われた資材だ。
食事の間、代わろう。
[調子が悪いBFと格闘中のスタッフと交代。黒隗がメロンを一切れ差し出すと、汗を拭いながらを受け取り、控え室に去っていく。
紅蓮は、グローブを装着した上に、グローブの甲から腕を覆う機器を取り付け、修理の続きをし始めた。]
―― 観客用BF格納庫 ――
[やがてどれくらいの時間が経ったのか。]
ん。予定分はこれで最後だ。
[繋ぎ目のないBF後部は、パワーグローブを操作すると繋ぎ目が現れ、内部を曝け出した。バトル用のBFと比べれば、シンプルな構造。
中心部に備え付けられた赤いコアは、まるで息をするかのように、コア表面に光のパターンが等間隔のタイミングで浮かび上がる。周囲へエネルギーを供給するラインは、青白い光で満たされていた。
紅蓮は、必要なパーツを交換し出力パラメータ等のデータを確認する。一連の作業は構造が頭に入っているのか、手早い。開いた時と同じく、BF後部は音もなく閉じ、]
修理完了。
あとは在庫補充で終わりだ。
[在庫保管室へ向かい、幾つかの棚から資材をパワーグローブの重力制御機能で降ろした後、先程のスペースへ向かい補充を完了させた。]
[単なるグローブをパワーグローブ化させた機器を取り外した後、スタッフ控え室を覗いた。
先程のスタッフは焼きそば料理を口に入れたまま眠りこけている。かごの中身は他のスタッフも食べたのか綺麗になくなっていた。
紅蓮は口元を緩め肩をすくめると、格納庫の他スタッフに修理完了を伝達し、左腕の腕章に触れた。ホログラムの矩形ディスプレイが、紅蓮の手元に展開される。]
こちらグレン。
予備の観戦用BFの修理は完了した。
これより見回りに戻る。
[大会本部への連絡も完了。その直後、黒隗から声がかかる。]
「紅蓮。
大会出場者の格納庫に、もう一度行こう。」
―――、分かった。
[紅蓮も思う所があるのか、再度大会出場者達のBF格納庫へと、白兎を肩に乗せて*歩き出した。*]
―格納庫―
(おや。先ほどは、素敵な星々をどうも)
[叱り付けられるのではないかとびくつきながら(というのも、ここに到達するまでの間にも既にいくつかのチームからそのような扱いを受けていたので)近づいていったところ。通信回線で聞いた、低く響くような音声でそんなような言葉をかけられた。
どうやら少なくとも目線の先で小山のようにうずくまった“生物”…あるいは“機体”…は、邪険に扱ったりはしないでいてくれるらしい。
そのことに、まずはほっと胸をなでおろして足を止める]
いえ、こちらこそ、先ほどは急な申し出にお付き合いいただきましてありがとうございました!
[ぴしりと敬礼をして、改めて感謝の言葉を伝える。…とはいえ、見ればドラゴンは被弾したらしき箇所をゼリー状の何かで覆い、修復しているらしい。
空にいたとき遠目でははっきりしなかったけれど、やはりというか、目の前の“機体”はナノマシンを使った生態的なものであろう、などと、内心で分析しつつも。
…言葉だけの感謝では、少々不公平だろうかと少し考える。
あちらは手の内を明かしてくれたというのに、コチラはほとんど明かしていないも同然だし…かといって、自ら勝ちから遠ざかるような行為ができるほど、余裕のある身の上でもない。さて、どうしたものかと思案に暮れていると。
ふと、先刻検索していた言葉が頭をよぎった。曰く、『一緒に物事をする間柄、また、その人』]
…お礼と言うにはいささか不釣合いかもしれませんが、どうかこちらを!
ええと…
[手にしたフヅキの端末から、穴や凹凸の目立つ半透明のフィルムを出力させる。数百年前から普及している、様々な入力機器に対応した万能の名刺みたいなものだ。書かれているのは、フヅキとリトルアースに直接通信可能な固有アドレスと、その周波数帯。
それを、ドラゴンのすぐそばでこちらを見ていた女性へ(まさかその人が宇宙規模で有名な人物とは露とも知らずに)差し出した]
本戦の間、互いの利害が一致する範囲において救助協力要請に応じることをここに誓うであります。
無論、信用できない、ないし不要と判断された場合はお忘れくださって結構ですので!
[…と。思いついたことをそのまま言ってみたのは、覚えたての言葉を使いたがる子どものような心理のせいだったかもしれない。
でも、フヅキも否定的な反応を示していないことだし、おおむね間違った行動でもないはず、と予想して、相手の反応を待った]
/*
ううーん…
縁故偏りすぎちゃったかも。
ってゆか長文多すぎかも。
この辺は反省点だなー。
とはいえ、本戦が始まれば、少なくとも長文の法はもう少し改善されるっ!はずっ!
…と、信じたいでありますな
黒詰 ユージーンは、智狼 に希望を変更しました。
黒詰 ユージーンは、霊能者 に希望を変更しました。
/*
ようやっと落ち着きましたが、はてどうしよう。
というか格納庫から出てませんねこの子…座敷わらしか。
ちょっと、この大会に出場するにあたっての目的などなどが定まっていないので今固めている所です。
ちょいまとめ。
・シャーリーは社員?→社員の娘で会社とは特に関係はなし。
・なんでシャーリーが乗ることになったのさ?
・他にパイロットは居なかったの?→居たという事に。
何故シャーリーがこんなにでんでんむしにこだわってるのか、という部分と空に挑む理由が明確になってないー…。
やたらと友達扱いにしているから、廃棄寸前だったとかその辺から攻めるかしら。
マシマさんと逆の意識を持ってる感じ、かな。
何故空へ?でんでんむし>自分、の意識なのででんでんがBFとして生まれて来た以上、ゴードンに挑戦してみたいという意思はあるものと考えてみるる。会社そっちのけ。
垂れ流しだけど一旦これをそっと置き。
―― 格納庫・入り口近辺 ――
[青い―― 空 。
確かに、クロノはラント軍の中で過激派であり、他文明へ強引な手をとる事を推奨しようとする者の一派だ。
いや、一派「だった」。
だが、宇宙の端で行われる、華やかで苛烈で刺激的な大会。
――BigFire.――小型化した球体の、万能的なエネルギーとその制御システム。それを使った、機体。
ラントよりチキュウの事が取り上げられるのを聞き苛立ちを感じる事とは別に、「大会」に、「大会」の事を間接的に体感する度に、言い知れぬ興奮や期待を感じていた。
そう、元々は、何時か大会には出たかった。ラント製BigFireを作っていたのも、その為だ。それが――…]
―――!?
[クロノは、視界の隅に、誰かの肩に乗った見知らぬ同胞を見かけた気がして、ハッとした。]
―格納庫―
[整備や調整の為、TweeHeart Companyのスタッフらがマリンブルー・スネイルの点検を行っている。
...は大した作業こそ出来ないものの、少しでも手伝いをと忙しなく彼らの間を駆け回った]
「シャーリー、少し動作の確認をしよう」
[呼び掛ける声に慌てて駆け寄る、其処にはスタッフと同じ作業服を着た、...と同じ青い髪の壮年が眼鏡をずらしてBFの頭部を指していた。乗れ、と言っている]
お父さん。
私…
[壮年は答える素振りを見せず、首を横に振るだけ]
……。
スネイルネン、少しだけ確認しましょう。
[言葉を遮られ、少しばかり頬を膨れさせたが言われるままにBFへと乗り込んだ]
―― 格納庫・入り口近辺 ――
(チッ、兎人ではない。
あれは、ヲレが酒店でガキと争った時に割って入ったスタッフの一人と、その連れだ。)
[あれで、ニーナのBFリトルアースとクロノとの戦いは避けられたのだが、当のクロノは腹立ちが収まらない。]
おい、貴様。
先程はよくもヲレの邪魔をしてくれたな。
[近づくのを待って、そう切り出す。]
フン
「大会」前だ。
見逃してやる。行け。
[クロノは、まだ暫く青空鑑賞をするつもりのようだ。]
「ヘッドセットを身に付け、操縦席へと身を沈める。
開いたままだった頭部を手元のパネルで閉じれば視界は黒で覆われた」
「良いか、こいつは動きこそは鈍いが守りには長けている」
知っているわ。こうして身を守る事も出来る。
[素早く両の指先でパネルに何かを描く。黒の視界に横一線の光が走り、格納庫の光景が映し出された。
更に指を動かせば、たちまちの内に伸びていたBFの頭部が短くなる]
「そうだ。そしてその反応速度はお前の手の動きによって変わる、だから」
解っているわ。遅れるな、でしょう?
…大丈夫。
[再び指を走らせて縮めていた頭部を伸ばし、その他テストを行っていく]
――格納庫・入り口布巾――
[刺々とした声が耳に入る。
少女はその方角へ視線を向けた。だがそこに見えたのは困惑した様子に見える青年と、その肩に乗った――]
うさぎ?
[呟いて、下方へ眼差しを移す。そこに居たのもやはり同様に]
……に、くろうさぎ。
―― 格納庫・入り口近辺 ――
[グレンは、クロノに話しかけるつもりだったが、
先に切り出されたので、話し終えるを待ってから言葉をかけた。]
やあ、こんにちは。
[傍らに立ち、挨拶はしっかりと。]
私は大会スタッフのグレン。そして、コッカイ。
[と相棒共々自己紹介。]
きみは、ラントだな。
何故きみ達は、きみ達の星がある銀河からこんな遠くまで来ているんだ。
[黒隗は、紅蓮の首筋に手をあて、クロノをじっと見ている。]
[一通りのテストを終え、BFから降りた...の表情は途端に不安そうなものに変わる]
「後は、その人見知りさえどうにかなれば良いんだがなあ。こいつと一緒の時だけは何も心配ないが…」
[苦笑しながらBFを見上げる父に、...は何も言い返す事が出来なかった]
だ、だって…BFは触れただけ、関わっただけ必ず応えてくれるもの…。
[人と関わるのが怖い、と言いたいのだがそれ以上の言葉が続かず、俯いた。他のスタッフも苦笑してそれぞれの作業を続けている。どうやらいつもの光景らしい]
―― 格納庫・入り口近辺 ――
チキュウ人の名前など、どうでもいい。
[クロノは、目の前のスタッフを自然睨みつける視線。]
チッ
[キッと再度睨み直す。]
ワレワレラントが有能である事の証明!
そしてその技術力を見せつけ、チキュウを乗っ取る為だ!!!
おい貴様も、ヲレの宣戦布告を聞いてなかった口か!?
−格納庫−
[ロボット達の作業を見ている傍らで、再び参加者のデータを見る。
あの黒いのがどこの誰かが気になっていたためである。]
影が薄いから覚えてなかったんだろうか……。
[ロボット達の作業を目で追ったり、不審な人物がいないかどうかをチェックしながら参加者データに目をやる]
あの黒いの、また誰かとやりあっていたみたいだからな。
[ニーナと出会う少し前か少し後か、片割れでちらりと耳にした言葉。黒いのの、「BFに食べさせてやった」という言葉と、先ほどの売り子らしい女性の表情。
そこから、誰か、おそらくあの黒いのが他の人のBFに何かをしたのだろうと推測がつき、警戒を強めることにしたのだ]
今までのBFの大会でそういう話を見聞きしなかったのは、幸運だったって事か……。
それも物騒な世の中だ。
[このナサニエル・ウエウサ自身欲しい物は必ず手に入れる、という主義ではあったが一方で後ろ暗い事をするくらいならばそれ以上の力を持てばよい、という考えの持ち主でいたため、他者への嫌がらせという発想は無い]
おっと、見つかったか。
[そこに出てきたデータは、彼が「GRAVE」の物である事が記されていた」
……なるほど。やっぱり、か。
[GRAVEが何よりも結果を重視する団体である事は知っていた。その団体に所属する者であるのならば、あのような行動を取ってもおかしくは無いだろう、とナサニエルは思った]
……GRAVE、か。
[その他にも何かを考えたような顔つきになる。
ロボット達に整備と、そして不審者は追い払う事を命令させて、再び歩みを進める]
―― 格納庫・入り口近辺 ――
「嘘。」
[ぽつりと、リアル兎顔な黒隗が告げた。]
「ラントの母星は、数週間前に滅んでる。
宇宙連邦の調査隊が降りて、調査しにいってるよ。
なのに、キミ達はどうしてこんな所にいるの?」
[黒隗の言葉に悪意はない。純粋に尋ねているようだ。]
「キミ達からは、絶望と不安と恐怖の匂いがする。
それを必死に乗り越えようとする匂い、誰かを攻撃する事で紛らわせようとする匂い。沢山の匂い。」
[黒隗は、クロノから目を離そうとしない。]
「ボク達、キミ達に何か出来る?」
[周囲は、大会前の緊迫感と陽気さ。ざわついた祭の陽気さも伝わってきている。]
―― 格納庫・入り口近辺 ――
――ッ
貴様… …。
[言葉が続かない。]
…………!
[こちらを見ているシュウの姿に気がついた。]
チキュウ人の中にも情報に詳しい者が居たようだな。
その通りだ。
ワレワレ、ラントの母星、その星系はもはや使い物にはならん……。
……… だが、 それが、 どうした。
[呻くような声。何でも良いから言葉を搾り出す声だ。]
−格納庫・入り口付近−
なんだ、あっちにも黒いのがいる。
まぁこっちの黒いのはさっきのに比べればまだ可愛げもありそうな奴には見えるが。
[目の先に黒いウサギのような生き物の姿がある。
そのウサギのような生き物は宣戦布告、だとか口にしているようだ。
可愛げがありそうな割にはなかなか血の気の多そうなウサギである]
――大会会場・上空――
[屋台通りの上を滑るように飛ぶ戦闘機型のBigFireの姿があった。
普段憂さ晴らしで飛ぶときよりもだいぶ速度を抑えているので、側面に描かれた青い鳥のペイントの形状がはっきりと分かるはずだ。
空も、地上も、平和だ。
もしも少女が何かよからぬことを企んでいたらどうするつもりだったのか。
上空に浮かんでいる謎の戦艦(無論少女は兎人のことを知らない)ほどではないが、BigFireには戦う力があるのだ――無論この機体も例外ではない、と言いたいところだが。]
イメージは固まってきたんだけど、「私はできる!」って感じがまったくしねー! これじゃあ無理だー!
[果たしてこの機体が弾幕を放つのはいつになるのやら。
そしてこの少女、操縦桿を握ると口調が変わるようだ]
――格納庫・入り口付近――
[クロノとグレンらの会話の中から、ラントという単語が漏れ聴こえてくる。少女には耳慣れない単語だった]
……何か、難しそーな話、してるっぽい?
[ぱちくりと瞬いて、こちらに気づいたらしき人型の黒兎に小さく手を振った。だがそれ以上はせず、庫内へと足を向ける]
あの子も、出るのかな? どんな機体なんだろ。
―― 格納庫・入り口近辺 ――
それが、どうした。
[ラントの科学力があれば、星の復興は可能だ。
母星に、降り立てさえするのならば――――。]
宇宙連邦の異種族同胞達の協力は感謝する。
中には、様々な援助を申し出てくれている連邦のラントもいる。
だが、ワレワレは、調査の間中……
[何故こんな初めて会った、同種族でもない兎顔に言わなくてはならないのか。クロノは、動揺が収まるにつれて気づく。]
そこの黒いの。
もう一回その宣戦布告とやらを聞かせていただこうか。
ちょっと席を外れて聞きそびれてしまったのだよ。
[そのウサギのような生き物が何と言っていたのか、それに興味があって聞いてみる]
―格納庫―
[そうだ、と父親がこちらへと何かを手渡して来る。よくよく見ればそれはお金]
「シャーリー、そんなに時間は無いだろうが1つお使いを頼まれてくれないか?屋台で焼きそばと水分を人数分、だ」
え、えぇ…?
お父さん、でも、人が多い所は…
[明らかにうろたえて屋台へ行くのを拒む]
「急いで行けば気にする事もないだろう、頼んだぞ。
その間にこちらの整備は終わる」
えっ、あの、誰か…
[スタッフ達も「手が離せないから、ごめんね!」と声を掛けて来る。...はいよいよ覚悟を決めて自BFのスペースから駆け出した。走ればすぐに終わる、と決め込んで]
[すると、丁度良いタイミングでグレンの話が聞こえてきた]
…………。
[心の中ではその内容に驚きつつも、それを表には出さない。
ラントの存在は知っていて、彼らの住む星があるのも知っている。しかし、その星が滅んでしまったと。
その彼の境遇には同情するものの、勝負は全く別であるし何よりもこのラントはどこからどう見ても小憎らしい血の気の多いラントにしか見えない]
―― 格納庫・入り口近辺 ――
私達は協力し合える筈だよ。
だけど、きみ達――いや、きみが侵略を本当に考えているなら、私達も皆も、きみを止める。
[黒隗は、濡れた瞳でじっとクロノを見つめ続けている。]
ああ、ナサニエル。
[グレンはナサニエルに振り返った。位置的に気づかなかったらしい。]
―格納庫―
[男は屋台通りでいざこざがあったが気にせずに戻ってきた。
そこに1人の少女が自分の機体の前で立ち止まっているのに気付く]
おい、見るだけにしておけよ。
[後ろからは参加者には見えないので、その少女、シュウに対して忠告だけする]
ラントって言うのは大人しい生き物だと聞いていたが、人間にも色々あるようにラントも変わったのがいるんだな……。
[ラントには聞こえないように呟いた]
グレン、いよいよ大会が始まるな。
[近くにいたグレンに挨拶をする。
この男も大会のために力を尽くしてきた。
大会開幕を楽しみにしているだろう]
今回も随分と面白そうなライバル達がいて、素晴らしい大会になりそうだよ。
今度こそは、不名誉な名称を脱却するつもりで戦う。
[他の者が集まってくるにつれて、クロノは普段のペースを取り戻し始めていた。]
ハハッ、
聞きたければ自分で調べろ。
[事実、大会本部データベースに動画としてあるだろう。大会への宣戦布告と見えるが。
クロノは続けた。]
ワレワレが勝てば、このチキュウをもらう!!!
[腰に手をあて、ナサニエルに告げる。
因みに、大会本部受付のものも聞いているのだが、軽く「はいはい」とスルーされてしまっている。]
――格納庫内――
[そのブースは大型機用らしく、通常の二倍近い幅があった。
参加機の中でもおそらくは最大級のサイズだろう、黒い機体。
翼の端から端までじっと見つめ、口を開く]
……あれ? これ。
何か見覚え、あるような、――『黒の心臓(BlackHeart)』?
[若き日のウェイン兄弟が設計に関わったという機体の一つ。強大な戦闘力を持つ、当時としては最強の拠点防衛戦闘機だったというが――]
……うーん。どうなんだろ。“Gシリーズ”っぽくも見えるけど。
聞いてみないと、わかんないかな?
[一歩近づいて腕を伸ばし、手を開いて翼の角度を目測する]
とりあえず落ち着こうか……
[前方を見据えて一息。
帽子の男改めグレンによると、戦闘空域に入らないことと人に危害を加えないことさえ守ればあとは比較的自由に飛んでいいそうだ。]
自由にっていっても高速飛行と曲芸くらいしかできることないんだけどねー……
たとえばあの戦艦を調べてみるとか? 参加者の乗ってきたやつだよね?
[不敵、という言葉が似合うかもしれない顔で笑って。
少女は操縦桿の横のボタンを押した。
すると《Indigo Bird》側面の一部がスライドし、中から一辺20cmほどの立方体が姿を現した。
立方体は登場後人工衛星のような見た目に姿を変えていく。
町の技術屋が作ってくれた、機体とリンク可能な探査機械〈Satellite070207〉
タッチパネルを操作してあの戦艦に向かうよう命令を与えるとすぐに飛んで行った。
おそらくすぐに、衛星に積んであるカメラが映す光景が機体のモニターにも届くだろう――]
もしかしなくても、そうだ。
GRAVEの社員証でも見せたほうがいいか?
[烏羽色と藍鉄の色と、男の黒い服。連想するには十分だろう。
少女の左手首のリストバンドの下に何らかの反応があることを、目のナノマシンが告げている]
お前も、参加者か。
今回はキッズプロジェクトかなんかだったりするのかね。
[左手からは警戒の視線を緩めずに、少女を観察する。
あれとブラックボックスを引き合わせては何か危ない、そう男の感は告げていた]
―― 格納庫・入り口近辺 ――
[グレンは、ナサニエルに深く頷いた。
大会手伝いとして頼まれ、途中からの参加ではあったが、相棒の白兎と共に大会が滞りなく行われるように動いてきた。
自分が参加出来ないのは僅かに残念ではあるが、関われた事は、とても楽しい事だ。]
楽しみにしてるよ、ナサニエル。
グッドラック!
[にっこりと、グローブに覆われた手を差し出す。]
[長いスカートをもつれさせながら、格納庫内を駆ける。
途中で何らかの部品を拾っている人、BFを見ている人、入り口付近で会話をしている人、様々な人々を見かけた。
少し前に見た黒い兎…クロノの姿もあったが、こちらから声を掛ける間柄でもないと判断してそのまま脇を通って屋台のある方へと走って行った]
……そういえば、ロジャーくん…屋台って言っていたわね。まだ居るかな…。
[自分のBFを綺麗だと言った、小さな空色を思い出す。
同時に、マリアから言われた「敵」という言葉も]
…敵、か…。
気を、つけなきゃ。全力で行かなきゃ失礼よ。
[大きく息を吸い込んで、空を見上げ屋台を目指す]
そうなんだ。勝手にじろじろ見て、ごめんなさい。
知ってた機体に、似た感じだったから。
[黒詰め襟の男に肯定されて素直に謝ったものの、揶揄するような言葉に頬を膨らませた]
キッズなんて失礼ね。
これでもあたし、もう――ちゃんとした参加者よ。
[一瞬口をついて出そうになった台詞。何歳だ、と言おうとしたのだろう? 内心に尋ねてみても少女の中に答えは無かった]
……ええっと、ともかく。
あたしは、シュウ。
あそこの機体――『アンギャルド』のパイロット、よ。
[指差した先はやや離れた上方、5〜6mほどの高さ。膝立ちの姿勢で低くなってはいるが、黒色の頭部はここからも見える]
どれくらいの時間になるか分からないけど、同じ空域で戦うんだし、いちおう、挨拶だけでもしておくわ。
見るのまでは、構わない。
見るのまでは、な。
[相手がキッズなんかではないと少し機嫌を損ねた様子を見る。
その辺は子供だろうと、不敵に笑った]
おや、童顔の熟女だったか?
見た目だけで年が損なわないものも、見た目とは違ってお年の方もいるからな。
失礼。今まで見た参加者は反応も子供だったからな。
[男は、謝ったように見えないが、一部だけ謝っていた。
だが、男は目的のため、パイロットには精神的負担や負の感情を与えようとしていた。
これがいったい何を意味するのかまでは、男はわかっていなかった。
だが、おそらく関係するのは、あのブラックボックスだろう]
/*
とても…他の人との接触を避けているかのようです。
決してそうではないのですが、人見知りーがこう。
うむむ、失敗しちゃったな。
[男は、少女、いやこのシュウの切り替えしに少し感心した。
この少女は今までのキッズとは違って、本当に妖女かもしれない。
そう思った]
G-4771、ユージーン・ゴア・シラカイ、白海だ。
これはクヴォルフィリア。
お前は少し特異だな。
建前だけ一応言っておくか。
赤い爪に競り負けるなよ。
[男はシュウの機体、アンギャルドの見た目や武装から、近接攻撃もする事を見抜いた。
だから、ゴードンとも近接で戦うこともあるだろうと思った。
そこから出てきた素直な一言だった]
《参加者の偵察ではないのだな。
それを先に言え。
戦艦内にはどうせ入れんし透視も出来ん。
放っておけ。ラントをアピールする機会だ。
が、潜り込もうとする仕草が見られた場合は、
他の連中にも伝わるよう、破壊しろ。
無駄だという事を知らせろ。》
[グレンやナサニエルからも、クロノが話している内容は聞こえるだろう。ラント戦艦は巨大であり、その全体像はクロノのラント製BigFire「メテログラフト」のような真鍮色をしている箇所が多く見られる。
戦艦の横には、チキュウ名「ClockWorks.rant」のロゴ…とも言えるものも見えるだろう。]
部品転がしたままって危ないじゃないですか!
人が多い所じゃなくても部品や工具はすぐ拾うのが鉄則でs――あ、いきなりごめんなさー……
[その人が、パーツの持ち主らしい。
何処かは判らないが制服を身に着けている為、何処かの会社で参加しているのかとも思うがそれはさて置き。
自分が良く言われているからか、反射的に注意が入ってしまう、それと一緒に我に返りつつ謝罪。最終的にしどろもどろになってしまった。]
……えふん、あ、参加者の方ですか?
メカニックで?それともパイロットで……?
[仕切り直しとばかりにそんな事を聞く、まだ少々恥ずかしいのか、ピンバッチは目に入っていない様だ。]
そんなの知らないわよ!
歳のことをレディに言わせようとするなんて、失礼でしょ!?
卑怯だわ!
[半分以上は言いがかりになっていると自覚しながら、勢いのまま言い放つ。知ってはいるのだ。停滞フィールドの影響下に置かれていれば、内部の時間進行は外部の約十万分の一。少女が生まれてから実際には何年経ったのか、判らないままなのだ。目の前の男からぷいと顔をそむけ、小さな声で呟く]
……あたしだって、知らないんだもん。
《参加者の偵察ではないのだな。
それを先に言え。
戦艦内にはどうせ入れんし透視も出来ん。
放っておけ。ラントをアピールする機会だ。
が、潜り込もうとする仕草が見られた場合は、
他の連中にも伝わるよう、破壊しろ。
無駄だという事を知らせろ。》
[グレンやナサニエルからも、クロノが話している内容は聞こえるだろう。ラント戦艦は巨大であり、その全体像はクロノのラント製BigFire「メテログラフト」に何処か似ている。同じ、チキュウ名「ClockWorks.rant」が造ったものだからだろうか。
戦艦の面持ちはしているが、実際の戦闘力がどれ程のものであるのかは、外側から伺う事は難しいだろう。]
……ユージーン。白海さん、ね。
[ユージーンの言葉は激励のようにも聞こえ、少しの間をおいて少女は可笑しそうな顔になった]
うん。負けないよ。
……ふふっ、でもなんか、変。
だって白海さん、なんだかいつも意地悪言ってそうな感じなんだもん。会って初めてなのに言うのも、失礼かもしれないけど。
わ…か
[男は素直に言いそうになって、留まった。
ここで謝るのは任務に反する]
わからないか、そういう事もあるのか。
じゃあキッズで十分だろう。
自分の身の程を知らないようなやつはな。
[さて、言い直したが、これで大丈夫かと男は一応思った。
そういう事にしておこう]
さて、俺はそろそろGRAVEの研究員たちと合流する。
この辺のブロックに他の運搬用機体が到着するだろう。
潰れないうちに、さっさとどっかいけ。
[そして男は、端末からクヴォルフィリアに誘導ビーコンを出して、研究員たちを待った**]
《あとは――、
少し、遊んでやれ。》
[クロノは指示する。
戦艦の一部から、カチという小さな音がしたかと思うと、その部分だけ小さな穴が開き、無人機が複数飛び出した。外部因子を除去し穴は閉じられる。
無人機は、押しつぶされた球体を思わせ、
音もなく《Indigo Bird》>>405に滑って近づく。
何かをしようという訳でもなく、《Indigo Bird》の周囲を取り囲むが、逃げようとするとまた追いかけ、また周囲を取り囲む。
つまり、ちょっとした嫌がらせのようなものだ。
もし仮に、一定距離以上を開けられる事が出来れば、追跡はそこで止まるだろう。]
……ん。そうだね。自分の身の程は、知らなくっちゃ。
[最初の部分は聞き流して、小さく頷いた。去れ、という言葉に納得した表情になり、もう一度ユージーンの機体を見やる]
忙しいとこ、ごめんね。それじゃ、あたしは行くよ。
またね、白海さんに、クヴォルフィリア。
―屋台―
[あまりの人の多さに逃げ出したい気持ちが湧き出していたが、やはり印象の強く残っている小さな空色を無意識に探していたりもした]
…もう、行っちゃったかな。
私も急いで戻らなきゃ。
[大きな荷物を抱え、小走りで移動しようとする。
先程見上げた空をまた振り返れば、戦艦と一機のBF>>405が視界に映った]
…テスト飛行か、何かかしら。綺麗な子ね。
参加するのかな…どんな人が乗っているのかしら。
[人が苦手だという割には気にする方のようだ。
そうして見上げている間に、物騒な命令が出されている事>>419は全く知らず再び格納庫へと急いだ]
[大会スタッフの肩に乗った白兎は、まだじっとこちらを見ていた。]
……… チッ
[小さく舌打ち。少し息をつく。
何故か、言葉が出ず、漸くそれしか出来なかった。
クロノは無言で彼らに背を向けると、格納庫内に入り、自機のあるスペースへと歩いていった。]
――格納庫内――
もう少し、他の機とか、見ていこうかな?
マシマさんの所の最終調整も、まだ続いてるみたいだし。
[ユージーンの機体ブースから離れ、先ほどと同じようにきょろきょろと辺りを見回しながら歩く。遠目に、先刻の兎人が歩いているのが見えた]
あ。行ってみようかな?
村の設定が変更されました。
近くで見るとますますデカい……
そして出入り口が見当たらない……いったいどこから出入りしてるってんだ?
[謎の戦艦の周りをぐるっと一周させてから、少女は〈Satellite070207〉を退却させた。侵入はできないとの判断のうえだった]
ふー、撃ち落とそうと狙われなくてよかったー。
[一応弾幕が放てるようにはなっているが、衛星の小ささゆえ弾幕も小さく目くらましにもならない]
さて、ちょっかいはこれくらいにして場所を移すか。
[口笛を吹きつつ操縦桿を動かし、機首を格納庫の方に向ける少女。
それにしても、口調が変わりすぎである。**]
(何だ。あの見透かされる感じは。
まるでヲレの心が見えているような…)
[考え事をしながら、メテログラフトのあるスペースへ颯爽と歩いていく。前方にはクロノの側近達が姿が見える。]
―格納庫・入り口―
[先程走り抜けて来た時よりも若干人数が減っている。クロノの姿も無い。何処かへ行ってしまったようだ>>426]
(クロノさんの、お友達かしら)
[遠目から、じっと残った人を見てみたがその視線は男性の肩の上に居る白い兎へと固定される。じろじろと見ては失礼だと思いつつも、歩きながらその姿を見つめ続けた。
...は、まだ会話が続いているものと判断して、声を掛けず会釈だけしてその場を通り過ぎようとする]
―― 格納庫・入り口近辺 ――
[チョッキを着た白兎は、
グレンの肩の上で姿勢を変え、シャーロットを見つめ返した。]
「あの兎人の、力になってあげて。」
[そんな言葉が、通り過ぎようとするシャーロットの耳に聞こえたかもしれない。]
…第16フラップまでAllGreen、続いて、姿勢制御イオンスラスタのチェックに入ります。
[機体各部の小さなノズルに、それぞれ一瞬だけ蒼い火が灯る。
ひとつの不調も大事故につながるから、こういうチェックは念入りに…
ようやく一通りのチェックを終え、コックピットの風防を上げて伸びをした。]
――格納庫内――
んー。
……なんか、似たのがいっぱい居るけど……。
とりあえず、覗いてみようかな?
[数名の兎人が取り囲んだ機体に、あれだろうと目星を付けて背伸びしてみた。本体らしき球体の周りを、幾重もの環が取り巻いた形状。初めて見る形式に少女の目が丸くなる]
へぇー。
こんな機も、あるんだ……というか、可能なんだ。
―― 格納庫 ――
何だ。
大会参加者か?
こうも次から次へと。
おい、貴様。
さっさとそこを退け。
[進行方向に丁度居たので一声かける。一瞥時に、シュウの大体の容姿を見て、そのまま側近達の間に割り、メテログラフトの元へと着こうとした。
側近達は、同じ制服ではあるが、皆毛色は少しずつ違っているようだ。]
あぁ…休憩?
[そのままくたんとコックピットの端にもたれて、整備士たちに弁当が配られていくのを眺める。
今年の新入社員の若いOLが自分にも差し出すのを苦笑いして手で制した。]
ゴメン、俺…フライト前は固形物受け付けなくてさ。
あとで気持ち悪くなるもんで。
なんか飲み物か…プリンまでが限界。
――格納庫内――
[つけつけと言って、自分のらしき――おそらく彼(?)が乗るのだろう、機体へと近づいていく黒兎を見送った]
ふぅん。愛想悪いの。ん、と。サイズは――
[と、ユージーンの機体にしたのと同じように、左手を差し伸べて目測しようとする。その瞬間、ぴりっと電撃にも似た痺れが手首に走った]
……つぁっ!? 何、これ!?
―格納庫・入り口―
[どうやら男性達の会話は続いているようで、...はそろそろ白い兎から視線を外さなければ、とその場に居た男性達に頭を下げて通り過ぎようとした。
その白い兎はクロノと違い、どうにもリアルなつくりをしている。ジロジロと見つめてしまったからか、今度はその顔をこちらに向けて見つめ返して来る]
「あの兎人の、力になってあげて。」
[何か謝る身振りをしなければ、と考えていたそこへ...の耳に声が届いた>>431]
えっ…?
[通り過ぎたほんの少し先、まだ男性達が見える場所で。
ワンテンポ遅いタイミングで驚きの声を上げた]
ッ!?
[クロノにはよくは分からないが、シュウが急に体を引っ込める。]
近づけるなと言っただろうが!!!
[部下の行動の遅さを指摘し、
ヒュン、とシュウを*蹴り払おうとした。*]
「ボクは黒隗。なって、あげて。」
[白兎は、濡れた紅玉の瞳で、シャーロットをじっと見たままだ。黙って見つめている。
と、ナサニエルと話が済んだグレンが振り返る。
シャーロットを見止めると、穏やかな顔で一つ*頷いた。*]
[右手で左の手首を包み、二、三歩後ずさった。傍らに現れた兎人の足先が、直前まで少女の居た空間を薙ぎ払う]
……っ、たた。あれ? 治っ、た……?
[クロノの動作には気づかない様子のまま、埋め込まれた球体をリストバンドの上からそっと押さえる。痺れは一瞬だけのもので、特に感覚が失われた様子もない]
……なん、だろ。あの機体のせい……?
他所の星とか、関わってるのかな……これ。
[少女は呟いて、いつの間にか近くに居た人型の黒い兎をじっと*見つめた*]
[確かに、今。
白い兎は「あの兎人の力に」と自分に対して告げた]
あ…えぇっ…?
あの、その…黒隗さん、ですね…?
兎人とは、その、クロノさんの事、でしょうか…?
[話が終わったらしい男性がこちらを振り返り、穏やかな表情でひとつ頷く>>439
それに対し、改めて彼に頭を下げて挨拶をする]
な、何か、困った事があったのでしょう、か…?
私に、何か出来るなら…お手伝い、しますが…。
[落し物・人捜し・その他諸々…思いつく限りの何かを描いてみたが、彼に当てはまりそうなものは見付からなかった。
何にせよ自分に何か出来る事があるのならば、と思い2人に向き直った**]
へーーー、あそこで買えるの?やきそばパン?
おれも、買ってこよーーーー。すっげーーーーうまそーーーー
えっ
わーーーーーありがとーーーーーおれメロンだいすきさーーーーー
[差し出されたメロンを受け取って、ロジャーは嬉しそうに頬張った。]
>>208
[ナサニエルの言葉には、嬉しさを隠せず、顔が赤くなる。
へへ、と口元が緩む。]
あ。
わーーーーーーー、エキシビジョン始まったーーーー
ウィルアトゥワだ!!!!!!
[上昇気流に乗ってドラゴンが天を駆け上るのを、きらきらした目でじっと見つめた。敵である、という認識以前に、BFが空を飛ぶのを見るのが嬉しいらしい。]
あの機型は、気流に乗りやすそうだなーーーーー
わーーーーー
けど、どうだろーーーエキシビジョンやるには、これだとたぶん――
上空は湿度が高いよねーーーー?もったいないなーーーーー
[グレンやナサニエルのほうを見上げ、首を傾げて見せた。
それからは、暫くショーを眺めているだろう**]
[前に突き出した腕の端末から、目の前の男を検索する。
GRAVEのユージーン・ゴア・シラカイ――その二つ名までが、簡単に呼び出されるだろう。]
空の上では、子供も大人も、ないよ。
おれは、ロジャー・ブルー。
覚えてて。
[さっきふたりの大人たちと交わした言葉を繰り返して、
ロジャーは怖気ることなくユージーンへ向かって宣言した。
ユージーンの反応がどうであれ、その後はにっと笑ってみせる。]
けど…あのさ。かっきーーーーね!おじさんのBF!
ちょっと、重そうだけどさ。
[端末に呼び出したユージーンのBF―クヴォルフィリア、全翼の烏羽色と藍鉄色。
自分のBFとは対極にありそうな、重武装のごつごつした姿。]
飛ぶとこは、見てみてーーーーなーーーーーー
[目の前にいる男の表情など気にもかけないで、
ロジャーは空色の瞳を真上に向けた**]
すみませんっ!
…ぇーうーぁー…
[パーツを拾ってくれていた人に、叱られた>>417。言い分はもっともで、その状況の理由…たとえば過去にパーツを散らかしておいて困る環境になかったこととか、散らかしたときの状況的にすっかり忘れていたこととか…は、ただの言い訳にしかなっていないことに気づいて、口ごもる]
…スミマセンでした。
[幾分しょげつつ、言い訳しようとしたことも含めて、もう一度謝った。
けれど、謝った相手もなにやらあたふたとした様子で謝っているので、そのことに少し、きょとりと目を瞬いた。謝られるようなことを、何かされたのだろうか?]
…?
[そんな風に眺めていたら、質問が飛んできた。 幾分答えにくい質問だったが、この辺りは事前に打ち合わせをしたテンプレの範囲内だった。つまり―――]
ハッ!第七号コロニー公社所属のニーナと申します!
当コロニー公社はなにぶん深刻な人手不足でありますので、小官がメカニック兼任のパイロットを任じられております!
登録機体はリトルアース、登録名称は…遊星の落とし子…となっておりますので、詳細は運営本部のデータベースにてご確認ください!
[…と、いうことに『なっている』。…まぁ、メカニックやスペースコロニーなどに造詣が深い人物なら、多少の不信感が抱かれるであろうことは覚悟の上で『作り上げた』プロフィールとはいえ、それなりに『そんなこともあるか』と思える範疇には収まっているんじゃないだろうか、と、思う]
…このたびは、不始末でご迷惑をおかけしてスミマセンでした。
[もう一度謝罪を繰り返しながら、集めておいてくれたパーツを持ち上げる。常識的な人間の持てる積載重量を多少オーバーしているかもしれなかったので、それなりによろめいたりしつつ、目前の人物が『疑惑』を抱いたとして、そのことが言葉となって口をつく前に、手早く]
ええと、貴君の所属をお伺いしても?
[極力不自然にならないよう注意しつつ、質問を返すことで話題のすり替えを試みる。
それから、返答があれば二、三会話もしたかもしれないし、すぐにそそくさとその場を辞したかもしれない。いずれにしても、無事パーツを回収できたので、遅かれ早かれ整備には戻るつもりでいたけれど**]
――大会会場・上空――
[しかし。]
……ん?
[押しつぶされた球体のような何かが数機、こちらを取り囲む。――取り囲むだけで何もしない。
とりあえず気にしないことにして移動してみたら、何かはこちらと一定の距離を保ってついてくる。――ついてくるだけで何もしない。]
うーわー、気が散るよ……さっきの偵察のお返しか?
よーし、……せいぜい振り落とされないように気をつけるんだな!
[もはや口調のみならず人格も変わっているのではないかというツッコミはさておき。
少女はコックピット左側のレバーを一気に下げた。すると両翼下部がスライドし新たな噴射口が現れた。
同時に翼の形も少しだけ変化する。より風圧を受け流せるように]
――グッドラック!
[次の瞬間、《Indigo Bird》は急加速した。
両翼に雲をたなびかせて、格納庫上空を猛スピードで飛んでいく――]
―格納庫・入り口―
[...の疑問に、2人はクロノに関する深い事情は伏せたままに何かを答えたかも知れない。
ただ、人と会話する事がある種の覚悟を要する...には一息に理解出来たかどうかは定かでない]
あ…あの…
よく、分かりませんが…もしも、何かお手伝い出来る事があるのでしたら…言って、下さい。
お役に、立てるかどうか…自信は、ありませんが…。
[言葉の節々を詰まらせながら、伝えた。
短い時間ではあるが操縦席に座し、自分のBFを「悪くない」と言ったクロノに何かしらで応えたい気持ちは、あった]
[それから提げた荷物…スタッフ分の焼きそばの重みで腕が痺れ出した頃に、再び頭を下げてその場を離れた]
そ、それでは失礼します。これを、届けなくちゃ…。
また、後程…。
[何度も振り返り、頭を下げて格納庫へと入って行く。
そこでまた名乗り忘れていた事と、今言葉を交わした相手が(正確には相手を肩に乗せていた人物だが)大会スタッフの1人である事を思い出して、自分の挨拶の言葉の足りなさに大きな溜息を付いてトボトボと自BFのスペースへと向かって行った。**]
―格納庫―
[誘導ビーコンに従ってGRAVEの運搬用機体が3台ほど到着する。
カラーリングは黒で統一されており、GRAVEの文字が機体に刻まれている。
到着すると、研究員たちが降りてくるが、担当研究員長の姿がない]
おい、チーフはどこいった。
[話を聞くと、「お待たせあたしの屋台ちゃーん」とか言ってパラシュートつけて既に屋台へ繰り出して行ったとの事。
やれやれ、と思いながらも、他の研究員たちと打ち合わせを始める]
今のところのデータはこの程度だ。
推測通りとは言え、30%ほどしか出ていない。
やはり、こういうお祭りでは本領を発揮できないのかもしれない。
[男は研究員たちにレポートを報告している。
研究員たちは、計器を機体に繋げてそれを聞いている]
―― 格納庫・入り口近辺 ――
[白兎は瞳を閉じる。何かに意識を凝らすかのように。
ひくひくと鼻が動き、耳が辺りを伺うように動いた。]
「もしかしたら、キミが何かしなくても、解決するかもしれない。
けど、クロノからキミの匂いが少し、キミからクロノの匂いがした。
魂。相手を思う気持ち。」
[白兎は瞳を開いた。濡れた紅玉。]
「その気持ちを、大事にして。」
[シャーロットをじっと見つめる。]
[研究員たちは、男に提案する。
ゴードンを倒した後、本戦からは装備の変更も視野に入れておくようにと提案してくる]
他に、何を持ってきた。
確認する。
[運搬用の機体の一台は、システムチェック用のものらしい。
残りの一台が、装甲の換え。追加ブースター。
最後の一台が武装のようだ。兵装を確認していく。
電撃が突き抜ける事のみを追求し、攻撃力は微小だが広範囲に散布できるレイジングブラスト。
熱に反応して膨張する行動捕縛系のT誘導弾。
音波による相手の聴覚に対しての干渉を目的としたサウンドユニット]
いやらしいものばっかり持ってきたな。
普通の兵装は?
[男は研究員に聞いたが、首を振るだけ。
ゴードン以外にも近接用装備を持っている機体が見受けられたので、最近開発したと聞いていた念動コネクトのランスユニットがほしかったのだが]
[白兎に代わって切り出す。]
クロノについては、
この座標のニュースにアクセスすれば分かる。
[全宇宙の事柄を扱ったニュースデータバンク。膨大な量に渡る為、ニュースの種類、銀河や星系ごと等に分けられ、個別に扱われている。その一つを、グレンはシャーロットに教えた。
もっとも。どうするか最終的な判断をするのは、シャーロットだ。
黒隗がシャーロットに感じる事。
紅蓮は、自らの相棒を信じ、相棒が信じるシャーロットを信じ、言葉を紡いだ。
そして話題を変えるように、紅蓮はにっこりと笑った。]
今から飛ぶんだろ?
もっと笑って。
[大丈夫と言うかのように。]
大会スタッフ グレンは、青の娘 シャーロットが去っていく背に向けて、「私はグレンだ。」と名乗った。少女の溜息を吹き飛ばすように*歯切れよく。*
チーフを探してくる。
そして直接頼んだほうがいいな。
[今端末を通じて連絡を取っても居留守を使われるだろう。
男は登録を研究員たちに任せ、屋台通りに行く事を告げる。
だが、まだ不十分との事なので、いざこざをもう2件くらい起こしたほうがよさそうだ。
辺りを見て、自分が置いた空きスペースの辺りになにやら話している二人がいた]
そんなところに突っ立っているな。
邪魔だ。屑は端に避けておけ。
[ニーナとシャノンの横を通り過ぎようとする。
空きスペースに放置した屋台の食べ物は、いつの間にかビニール袋に入っていた。
それを踏み潰して外に出て行こうと足を早めた。
何か言われたら、「俺が捨てたものだ。どうしようが勝手だろう?」と話をそこそこに立ち去るだろう]
ヲレの中身だったら、もっと自PCvs他PCではなく、他PC同士が反目し合うように動かすかもしれないな。(出来るかどうかは別として)
そも、ユージーンがしようとしている(?)事を見なければ、そういう事も思い浮かばなかったが。
なかなか見ていて面白い事をしようとしているな。
ところで、ヲレ狼希望って思われてるんじゃないだろうか(ピ、ピ (耳が半回転、半回転で元の位置に。
シュウ占い師希望なのか!?と、ときときしちゃうぜ
―格納庫、入り口付近―
[出ようとしたところ、先ほど屋台で見かけた男、シルバーコレクターが居るのを見かけた。
なにやら警戒を持った視線を向けてくる。
これはやりやすい、そう思って話しかけた]
先ほどは挨拶もなく失礼した。
万年二位さんだったかな。今年も活躍を期待している。
こちらの事は、既に調べているようだな。
では、失礼する。
[とてもわかりやすい挑発をしていき
何をナサニエルから言われようと、屋台通りへ去っていった**]
[ジェリーフードのチューブを咥えたまま、ちらりと視線をやるGRAVEのブース。
あのメーカーの採用試験も受けた事はある。
筆記も実技も、成績では問題無かったけれど、適性試験で落とされた。
向いていないのはわかっている。
士官コースへも十分進めたのに、民間企業へ就職を決めたのもそのせいだ。
乗る事は嫌いでは無いけれど、何処か仕事だと言い訳しているところが無いとは言えない。
ケータイ端末に着信。
表示された発信元に表情を崩した。]
おう、ハヤテ。いい子にしてる?
―― 回想 格納庫 ――
[私が声をかけたなら、遊星の落とし子は足を止めた。
どこかほっとしたような相手の姿に、私とマリアは同時に同じ角度で首をかしげた。尤も、私に張り付いた修復剤が邪魔をしてそれは一瞬のことだったのだけれど]
『ううん、いいっていいって。
あんな面白そうな話って乗らなかったら勿体無いじゃない。
あれやるなら、テスト飛行サボるんじゃなかったなあ』
(真面目にやった方がいい時もあると学べてよかったじゃないか、マリア)
[私の代わりに掌ぱたぱた振ってニーナに答えたマリアは私の台詞に、片目を細めて私をみやる。つん、とマリアは直後、顔を私からそらした]
『………お礼?』
(私たちがするもののことではないのか?)
[ニーナが考え込んでいる間、マリアと漫才じみたやりとりをしていた私は、マリアに差し出されたものを見てマリアとニーナを交互に見た。
マリアはそれを受け取って、同じく私と彼女へ交互に視線を動かしている。マリアの手指は、そのフィルムを丁寧に破れやすいものの様に預かっている]
『それはこちらにとっても大歓迎。
……信用できないとか、要らないなんてないわ』
[マリアは胸元の宝石を外すと、手早くそのフィルムを端末に読み込ませていく。殴りあった相手と共闘とは、上層部にとても喜ばれそうな話だ]
『でも、ウィリーってばドラゴンの癖にずるい。
こんなにはやくナンパしちゃうなんて』
[石の煌きはニーナの情報の登録完了作業が終わったサイン。
マリアは教わったアドレスと周波数帯に、同様に自分のアドレスや周波数を送信する]
『じゃあ、私たちのも。
ウィリーへだけの回線はないの。ごめんね』
(望むなら、今から作ってもいいんだがね)
『友だちの独り占めはずるいのよ。
―― ああ、でもここで新しい友人が出来るとは思わなかった。なんだか嬉しい。そりゃ、お互いお互いの勝利が一番だけど、ライバルとしてもよろしくね』
[マリアはにっこり笑みを作ってニーナに片手を差し出した。私も、瞼と首をゆっくり動かし会釈をしてみる。この格納庫では満足に動けないのがいかんともしがたい]
―― 回想 格納庫 ――
『じゃあ、記念にお茶でも飲んでいく? ご馳走するわ』
[ニーナにはそんな風に誘いかけたが、乗ってもらえたかどうか。いずれにしろ、去っていった相手の背を並んで見送ると、マリアは私にことんと寄りかかって座り込んだ。私は鼻面をマリアにこすりつける]
『ねえ。ドラゴンは人間と友だちになれる?』
(大丈夫だろう。元は人間なのだから)
『今は?』
(さてね。生きてはいるのではないかな)
『コアが動いている限りはね』
[自問自答をしたいとき、2つに分かれていることは便利だ]
―― 回想終了 ――
―格納庫―
[ユージーンに背を向けて走り出した先は、もちろん格納庫だ。
ロジャーは息を切らせて駆け込んだ先に、星模様を見つけ手を振った。
もしかすると、まだシャーロットや、初めて見る兎人――
データはめずらしいのでよく覚えていた――
クロノもいたかもしれない、が。]
グレンさーーーん!
間に合ったーーー??
ゴ、ゴードン、と「Red WOLF」………
まだ、いるーーー?
[大きな声は、格納庫に反響して、
ワンワン鳴った。
そのあたりにいる者の耳には届いただろう。]
―― 回想・屋台村>>442 ――
[ロジャーが、一つだけ間違っているのは今もBF乗りではあるということ。そして日に焼けていたのは、地球の厳しく美しい自然の中を歩き回っていた所為もあるのだろう。
高い文明を誇り、比類する素晴らしい自然環境を持つ。青い、星。
地球の自然環境について補助管理を行う機械存在G.Mother。けれども、細かい手間暇は、蒼穹から見下ろせば小さくてちっぽけに見える存在達が手をかけてやらなければならない。それが生物であろうと生物以外であろうと。手を取り合って生きるこの星が、紅蓮は好きだ。
少年の決意>>444に嬉しくなる。青空と同じ瞳に紫の瞳が頷く。
丁度、「界渡りのウィルアトゥワ」――天の川銀河の星系を一つ買い取った「MiddanEden」によるもの――が、上空を横切る。
年は幼くても体が憶えた知識>>445。その声を聞きながら、空を仰ぎ見た。眩しそうに目を細め――]
―― 回想終了・格納庫 ――
[――そのウィルアトゥワが、今格納庫に居る。]
―― 格納庫 ――
[黒い大きな円形の耳をした人型鼠の一団が、パレード音楽を演奏しながら格納庫に兵装を届けに来たのは先ほどのこと]
『……わお』
[マリアは私の前に胡坐をかいて、ビーム居合い剣をチェックしていた]
[グレンが連れて行ってくれた、Red WOLFの格納スペース。
ロジャーは興奮を押さえきれず、震える手をぎゅっと握った。
目の前にいる「王者」を目を輝かせてじっと見つめた。
本物だ。]
………
…あの!………おれ
[声が少しだけ掠れ、途切れる。
普段のように話せず、困ったようにロジャーは頭を掻いた。]
―回想 格納庫・入り口―
[兎人はクロノであるか、その問い>>441に対する返答は2人のいずれからも無い。しかし、その事からクロノの事なのだと...は把握した]
は、はぃ…
無事に何事もなくなるので、あれば…それは良い事だと、思います。
でも…
(魂……不思議な事を言うウサギさん…)
[目の前の黒隗は人の心や感情に敏感なのだろうか。今しばらくの動作を見つめてそう捉え、また気持ちを大事に>>459と真っ直ぐに自分を見つめられた時には頬を朱に染めてうろたえた]
ぁ……は、はい…
[言葉が続かない、続けられない。
今、黒隗は自分の何かを見つめてくれた。その事に対する気持ちを表したいのに、出来ない自分を歯痒く思う]
―回想 格納庫・入り口―
[言葉に詰まっているその間に、今度は下の男性が口を開いた。彼が教えてくれたのはクロノに関わりのあるニュースがあるらしいデータバンク>>461
...は教わった座標を端末に記録する]
ニュース、データバンク…。
[それ以上は2人には問わなかった。全ては其処にある、クロノに関する出来事を確認してからでないと、手伝いも何もないと思ったからだ]
わかりました、一度…見てみます。
クロノさんの…困った事が、少しでも早く解決するようお手伝い出来る事を探してみます。
[じわじわと荷物を持つ腕が痺れ出す]
―― 格納庫 ――
「ナノマシン。」
[ウィルアトゥワ。その巨体。
ファンタジー世界から抜け出した西洋の竜(ドラゴン)。
燃えるような真紅の鬣は、マリアを映えさせるようにも思われる。
水晶緑の鱗で覆われた体とその長い尻尾。リボンをつけたら可愛く見えるかもしれない――ドラゴン本人はどう思うか分からないが――。]
「それに、とても賑やか。」
[耳だけを動かす白兎を肩に、離れた所からウィルアトゥワとマリアを眺めている。計算されて造られた美しさ。取り囲むパレード隊で、そのブースは一層楽しげだった。
記者、中継を行う取材クルー達が、アーネストも居る格納庫の上部通路>>337>>340や、ブース近くからその様子を撮影していた。]
―回想 格納庫・入り口―
[そろそろスタッフ達へ食べ物を届けなければ、待たせているし腕も持たないと、その場を離れる事を告げると男性から励ますように声を掛けられた>>461]
あっ…あ…
は、はいっ!あの空へ、行って来ます!!
[朱に染まった頬は更に紅へ。勢い良く顔を上げて、一礼してその場を後にした。
大きな溜息を付き、何度も振り返る間に彼が「グレン」と名乗ったのにはたと大会スタッフの名である事を思い出す]
…なんだろう、とても大きな、人ね。
[トボトボと歩を進めながらも、顔を真っ直ぐ上げている自分には気付いていなかった]
―回想終了―
―― 格納庫 ⇒ ??? ――
[次々と運ばれてくる兵装に、マリアはマリアの体を一つずつ丁寧にリンクさせていく。マリアのプログラムを乗せたナノマシンとの同期調整]
『……ウィリー、修復、終わった?』
(ああ、終わったよ、マリア)
『怖い? 落ちたらきっと、痛いわよ』
(負傷値が一定を越えたら痛覚を切ることを許可されている)
『私は怖いわよ』
(マリア=カリラは恐怖を感じない。
それに、今までだって似たようなことはしてきただろう。
今回は、事前のシナリオがないだけだ)
『そうだった』
[マリアはくすりと笑うと、肩を竦めた。
同期調整された装備の数々をマリアの体から引き抜いたマリアは、丁寧にそれらを私の前にならべて格納庫の出口へと向かって歩いていく]
―Red WOLF格納スペース―
[言葉に詰まっていたら、ふいにわしわしと頭を撫でられた。
大きな手だ。
目深に被った帽子の下にある
ゴードンの目とロジャーの空色がぶつかる。]
……っおれ、ロジャー・ブルーです!
王者ゴードン、を
ずっと、ずっと、見てたんだ。
あの、
…触ってもいい?
[歴戦を潜り抜けた王者にふさわしく
Red WOLFは堂々たる煌めきを放つ。
高鳴る胸を押さえて、ロジャーは手を伸ばした。]
…………すげぇ。
[ロジャーは暫くただ、触れる機体を感じ、
耳をすますように頬を近づけた。
どれくらいそうしていたかわからない。
最後に機体に向かい呟き、そっと離れる。]
……うん、早く一緒に飛びてーな。
[それから、漸くゴードンに、向き直り、背筋を伸ばした。
これから戦う相手として、対等であるために。
もう震えていない腕をぐっと伸ばし*握手を交わす*]
―現在 格納庫―
[自BFのスペースに戻り、屋台で購入した焼きそばをスタッフに配って回る。自分はなんだか先程の出来事>>476があったばかりでものを食べられる状態ではなく、カバンに入れてあったビスケットを小さくかじっていた]
お父さん、まだ後少し時間…あるわよね。
一応調整も終わっているし、少しだけ歩いて来ても良いかしら。
すぐに、戻ります。
[ビスケットを食べ終え、父とスタッフに少し出歩く事を告げて急ぎ足で自BFスペースを出た。
行き先に宛ては無いが、どうしても気になった事を見ておきたかった。]
ニュースデータベースに、一体何があると…。
[何処か人の居ない、空いている場所はないかと格納庫内を探し歩く]
―― 観客席 外れ ――
[マリアは本戦用の衣装に着替え、人ごみの中を歩く。
皮膚組織に隠された接続口の部分を露出しているため、
妙に露出が高い]
『……戦闘機、いいな』
[戦闘服でも変わらずマリアの胸の中央にある宝石型端末から、他の参加者のホロ映像なんかを取り出して、呟いた]
『バイオノイドじゃなくて、サイボーグってのも格好よかったかも』
[本戦会場が良く見える地上の一角に、立つ。
風がぴゅうと吹いて、マリアの髪を揺らした]
―屋台通り―
[担当研究員長を探すのは簡単だ。
店じまいしている屋台の辺りを探して向かっていけばいい。
暫く歩いていくと、店じまいしている店舗が軒並み現れた。
そしてその先を歩いていくと、とある屋台のわたあめを、作っては食べる、作っては食べるという事を繰り返している。
屋台のおじさんはそろそろ材料が切れそうであたふたしている]
チーフ、探しましたよ。
参加選手の機体に合わせた兵装を取り寄せたいのですが
[しかし、担当研究員長は聞いていなかった。
そして暫くして、わたあめの材料を全て食べ終わると、こちらに気付いた。
「なーんだ、黒ピチじゃなーい、あんたのチェックしたお店はなかなかだったわよ」と気楽に声をかけてきた。
このマッドサイエンティストは胃をいじっていて、自称食べるという感触をいつまでも味わい続けられるらしい]
チーフ、許可を頂きたい。
[男はなおも続ける。担当研究員長は、仕方なく頷き、進路を格納庫に取った。
が、「しーゆーあげいーん、あたしの屋台ちゃーん」と振り返って叫んでいた]
[男は歩きながら、担当研究員長に説明をしようとしたが、それを止められた。
「全部見ているわよ、どーせなら近接に近接ぶつけなくても、炎の竜巻を生み出して相手を足止めさせるやつはどーよ」と、提案してくる。]
それは、あまり趣味じゃありません。
[担当研究員長は言う。
「何よー、かっこいいじゃない。ヒーローだってちゃんと敵にトドメをさせるように足止めさせているじゃない。エネルギーキューブの中に閉じ込めるやつのほうがいいっていうのー?」
男は、根本的なところから違うとあっさりとあきらめた。
今はここで踏ん張るところではない]
チーフの好きにしてください。
意見を求めた俺が馬鹿でした。
[「そーねー、あたしって天才!あたしに任せておけばいいのよー」
高笑いしながら、歩く担当研究員長にしぶしぶと従って、格納庫に入っていく]
―格納庫―
[自BFスペースからあまり離れるのも良くない、と適当に隅の方へと身を寄せて端末から先程教わったデータベースへのアクセスを試みた]
それにしてもニュースだなんて…何か事件を起こしてしまったのかしら?
でも、そうだとしたら大会になんて出られるはずは…ないわ。それじゃあ、一体…あ、これね…?
[座標も教わっていたので、該当する事柄へと辿り着くにはそう時間は掛からなかった。
するすると読み進める内に、...の目は悲しげに細められ、唇は引き結ばれる]
……。
[黒隗とグレンが言っていた事の意味をようやく知った。
しかし、大きなものを失ったクロノに自分はどうすれば良いのか?何が出来る?今度はその悩みに当たり俯いた。
一番肝心な、黒隗から言われ顔を朱に染めたあの言葉は…仕舞いこんだままに。]
ああ、紅蓮と名乗っておけば恋愛フラグが立ったかm(立ちません
私はさくっと頑張って、開始前のリンクを作っておくか…。
/*
シャーリーが一般人過ぎて俯く中の人です。
開始まで後1時間半、それまでに空の世界で戦う事について話させておこうかすぃら。
お話が出来なかった方が多いのが心残り…ちょっと受身過ぎました、反省です。
―回想―
そう言っていただけると助かるでありますが…。
[女性(マリアというらしい)と、ドラゴン・ウィルアトゥワ(ウィリーと呼ばれているらしい)は、口々に先ほどの空での顛末について『気にしなくていい』といったようなことを告げる。
それでもなんだかいたたまれないような気持ちは残っていたが、お礼の段になって、意外そうに、こちらにとっても意外なことを言われて、なんだか腑に落ちた。
それはつまり目的意識の違いなんだろう。だからきっと、お互い戦うことになったとしても、“敵”にはならずに済むんじゃないか、と、そう思えた。だから]
…なんぱ? ともだち…
[よく分からない言葉や、言葉として知ってはいても、実感できなかった単語に少し戸惑いながらも、差し出されたマリアの手を、素直に気負いなく握り返すことができた。
同時にウィリーの会釈にも会釈を返し、フヅキの端末がアドレスの受信を伝えてくれた]
『じゃあ、記念にお茶でも飲んでいく? ご馳走するわ』
[マリアは、そんなことまで言ってくれたのだけど]
い、いえ、そこまでしていただくわけには!
…さきほど言っていただいたように、今は、お互いの勝利が一番ですので…
…本戦で勝つことを躊躇いたくはないので、今は。お断りさせていただきたく思います…。
[と。残念に思いながら。残念に思っている自分に少し驚きながら、申し出は、断った。断ったけれど]
ですから!
[なぜだか分からず、焦ったように言葉を続けた]
ですから、お茶は、本戦が終わってからにいたしましょう!
ええと、そう…
[友人。その言葉を知ったのは絵物語の中だったけれど。その記憶を大急ぎで掘り起こし、検索する。こういうとき、友人ならば…]
…勝ったほうのおごりで!
[…こういう風に言うものだったんじゃなかろうか、と。
言葉にしてから、ひどく狼狽した。
友人という言葉に、いまだ実感を持てていなかったために、どこか失敗したんじゃないだろうかと。きっと気を悪くしたんじゃないだろうかと、恐る恐る二人を、見て。言葉を、待って。それから]
ええと…
…共闘のまず手始めにご忠告を。
本戦が開始されたら、小官の初撃にご注意ください。
満天の星空は、誰の頭上にも星の光を降らせますので。
[言い切れない礼の代わりに、そんなようなことを告げて、二人のスペースから、離れることにした]
―回想・了―
[ケータイ映像通信の画面に映るのは、自分によく似た面差しのやんちゃそうな幼子と、その後ろで穏やかに笑う赤子を抱いた母親。
周りにからかわれながら、幸せそうに目を細める。
有名メーカーのエースパイロット。
その上私生活も充実しているとあっては、羨望の眼差しも自然と集まる。
何組か訪れたメディアの取材には、優等生らしいコメントを…]
―― 格納庫 ――
二人で一つかな。
「一人で二つかも。」
[ウィルアトゥワからマリアが歩いてゆく。
グレンは他の機体に視線を向けた。
殆どの機体は、既に空へ上がるだけになっている。
視線の先は、二足二腕の漆黒の騎士。
甲冑を纏った印象を与える、BigFire――アンギャルド――。]
「不思議。こめられた想いが読み取りにくい。」
[紅蓮は黒隗の話に耳を傾けている。]
「でも。大切に扱われた感じがする。」
[そして、黒隗は頭を振る。完全には言い切れず曖昧だったからだ。]
――大会会場/格納庫上空――
[謎の機体をまくべく空を突っ走った(>>454)少女の機体はしばらくして格納庫上空にまで戻ってきた。
ふと腕時計に目をやると]
そういえば大会の始まる時間はいつだっけ……?
[店主には「大会が始まる時間までには戻って来い」と言われている。
しかし、なんとなく去りがたく、また格納庫から様々なBigFireが出てくるのを見たいと思っていたのもあって、少女は機体を一回、宙返りさせてみた。これくらいお茶の子さいさいである]
―― 観客席外れ ――
[マリアは風の中に立って、瞳を閉じた。
視覚情報を遮断して、触覚情報を司るナノマシンを活性化させる]
『……大丈夫、やれる』
[マリアの頬をマリアの髪が撫でる。
マリアの嗅覚がくさいきれを捕らえる。
この世界は、この次元(現実)は私が望んだものだ]
[マリアはパチンと頬を掌で叩いた。
脳裏に先刻の約束が蘇る]
―― 回想 ――
『勝った方の奢り。何それすっごく素敵!
恨みっこ無しって本当だわ。大歓迎よ!!
ただ、周りが少し煩くなるかもしれないから、ごめんね』
[誘いをニーナに断られたとき、マリアは残念そうに肩を竦めた。けれど、次いで告げられた言葉にマリアは瞳にきらりと光を反射させ、手を打って喜んだ]
[その後もたらされた忠告には、私が神妙な顔で大きな感謝を述べたのだが]
―― 回想終了 ――
―格納庫…の隅―
[もう時間は無い、そろそろ戻って準備に入らなければならない。急いで端末をカバンに押し込…む前にもう一度ホログラフで全ての参加BFを映し出した]
…みんな素敵な子ばかり、どんな想いで空を目指すのかしら。
[そこでまた息を吐いて]
頑張らなきゃ…。
空向きではない姿であっても、頑張れるんだって…伝えたい。いいじゃない…カタツムリが空を飛んだって。
雨の恵みを待つばかりじゃダメ、空を憧れ、見上げているだけでもダメ。
[次々と流れるように映し出されるホログラフを前に、ずっと独りで呟いていた]
―― 格納庫 ――
[シュウが去っていくのを見届けると、クロノはBFメテログラフトの前に立ち、見上げた。そして半回転。
側近達、並び「ClockWorks.rant」の技師達を前に。]
よく聞け、お前ラ!
ヲレは今から、単機で行動する!!!
チキュウ人達に、ワレワレの力を知らしめる!
そして……勝った暁には、このチキュウをもらう。
[ラント軍過激派の側近達は敬礼したまま、沈黙を肯定とする。技師達は複数人居たが、内心色々な事が巡っているのか、表情は様々だ。]
格納庫で作業した技師達は、艦へ戻せ。ご苦労だった。
[ピット以外の、現時点で必要ではない技師達を戻す指示を行うと、再度身を翻した。コートが円弧をえがき、]
―格納庫―
[GRAVEのブロックにたどり着くと、担当研究員長が、的確に指示を飛ばしている。
「ちょっとー、あたしの聞いた話と違うじゃない。今40%の出力出しているわよー」
男は苦笑した。そして心の奥底で、あんたのせいです、チーフ。なんて思った。
そして男は機体へ乗り込む。
エアーチューブとソウルコネクトのためのチューブがついたヘルメットを被る。
両手を脇のコンソールにかざす。両手のナノマシンが紋様のように光って、それを合図に機体が稼動する]
いつでも出れますよ。
[空へ**]
[可愛らしい来訪者を整備士たちは和やかに歓迎する。
握手を求めるもの、撫でようとするもの、飴やチョコを渡そうとするものなどすっかり大人気だ。]
あーもー、そんなにしたらシュウちゃん困るだろ。
[苦笑いと共に同僚達を制しつつ、機体から降りた。]
約束通り来てくれたんだ?
…そう、こいつがね、今回乗る奴さ。
−格納庫入り口・回想−
[クロノから「勝ったら地球をいただく」という言葉を聞いても、それは大変だ!等と大げさな反応はしない。]
なんだ、もっと凄い事かと思ったら大した事じゃないな。そんな事を言う宇宙人の参加者は今迄だって何人もいたさ。
それこそ、勝ったら太陽系を我が手に入れるとかな。
もっともそいつは、大会が始まったと同時に10秒くらいで撃墜されたが。そこの黒いのも、そこそこは楽しませてくれよ?
[ラントは頭が良い宇宙人であると聞いている。まさか10秒で撃墜されるようなことは無いだろうが、念のために聞いてみた]
それじゃあ、こっちも用事があるのでまた空で会おうか。
その大口を叩くだけのウサギかどうかを、この目で確認させていただこう。
[そう言って、クロノの所を離れた]
―現在、もしくは少し前―
す、すみま…
…ふぉっ…!
[黒い男が、足を速めて横を通り過ぎていく。慌てて身を避けてそちらを向いたちょうどその瞬間。
男の足が、自分が盛大に転びながら交わした食料品を、何の躊躇もなく踏み潰していった。
思わず息が漏れて、変な声が出る。
声にならない悲鳴を上げたように固定されたへんてこな顔で硬直しているのが、男の気に触ったのだろうか。
男曰く「俺が捨てたものだ。どうしようが勝手だろう?」とのこと]
なんて酷いことを…
[そのあまりのもったいなさにがっくりと肩を落とし、失礼、といったん会話を切り上げて、踏み潰された食料品を拾い上げた。
もったいなくてたまらないが、もうそれは食料品としての役目は果たせないだろう。世の無常に落涙を禁じえなかったが、所有権を持つ相手が“そう”した以上、自分にできることはない。
ただ、かつて食料品だったものをダストシュートへと埋葬し、冥福を祈るだけだ]
なむなむー…
[かつて万物に神霊が宿ると信仰し、MOTTAINAIという偉大な言葉を生み出した島国の旧い風習に則り、手を合わせて呟いた。微妙に混ざって間違っている気がしないでもなかったが]
『他人におごりたくなるのって、久しぶり』
[マリアはゆっくり水晶の目を開いて、笑った。
マリアとしてプログラムされたのではない動きで]
『あのちびちゃんも、あのおどおどした可愛い子もいるんだわ。
怖いことなんて、何もない』
[ここに来てから見かけた、シャーロットやロジャーの姿も勝手に思い出す。マリアは一人頷くと、近くで手を振るファンにマリアに戻って笑いながら手を振りかえした。時間ギリギリまで**]
――格納庫・白川重機ブース――
[すみません、とクルー達に断りながら、マシマの方へ近づいていく。声援や野次のような声が飛んできて、少女は照れ臭そうな表情になった]
うん、もうあんまり時間なさそうだけど、一言だけでもって。
そっか……これがマシマさんの機、なんだ。
[と、やや小柄なサイズの白鋼色をした機体を見上げた]
やっぱり、自信、あるの?
−格納庫−
[BFの所に戻る前に、と格納庫を歩いていると、青い髪の少女がちょこんと隅にいるのが見えた]
あれは……多分初参加者だな。
ちょっと挨拶にでも行ってみるか。
緊張しがちな初参加者に、空への自信を付けるのも複数回参戦している乗り手の役目だ。
[青い髪の少女に声をかける]
こんにちは。機体の整備は順調かい?
―― 格納庫 ――
[――落ちる。
菫色のコートの前で両腕を交差させ、ぐっと二の腕辺りを掴んだ。…掴む力が緩む。]
勝利はワレら、ラントにあり。
メテログラフトに、敬礼!!!
[母星を象ったラント製BigFireに、ラント式敬礼をクロノ自身も行う。後ろに控えた側近も技師達も同様に。]
――――… ゆくぞ … 空へ 。
[跳躍。一跳びでクロノは、メテログラフトの頂に立つ。]
―格納庫…の隅―
[動かなければいけないのに、なかなかその場を動こうとしない。いざ空へ行くとなれば緊張が増していくもので。
だから…こちらに近付いて来る人影にも意識は向いていなかった>>504]
は、は、はい!
こ、こんにちは……。
[声を掛けて来た男性は、少し前に入り口でグレンと話をしていたような…と思考を巡らせつつ、彼が誰であるかもハッキリと思い出していた。余計に緊張が高まる]
あ、あの、あの。はい…後は、最後の確認をするだけで…
[目の前に居るのは何度も大会に参加している、...からすれば大ベテラン。どのように返事をしたものか、その部分で大いに悩み、うろたえた]
―― 格納庫 ――
ヲレが居ない間は、副官の指示を仰げ。
あれはあれでヲレより頭が切れる。
[言い残し、クロノは今度はひゅっと小さく跳躍。
―― とぷん ――
不可思議な音がした。クロノの姿はもはやメテログラフトの頂にはない。代わりに、母星を象ったメテログラフトの表面が、何かが飛び込んだように揺れていた――。]
[機体を見上げる少女の眼差しに、誇らしげに胸を張る。]
そりゃあね。
こいつを動かしてるのは僕だけじゃない。
ここにいる整備士の人たちや、技術開発の研究者たち、
沢山の工場の作業員達や、これが飛ぶのを楽しみにしてる人たち、
みんなの手と気持ちに支えられて飛んでるんだ、
僕が自信がないなんて言えないよ。
小振りだけど、大船に乗った気持ちって奴かもね。
[本当は、とても不安。
期待が集まれば集まるほど、自分の動き一つで台無しにしてしまいそうで怖い、
けれど、大人のプライドと世間体は、巧妙にそれを笑顔の仮面の下へしっかりと隠していた。]
そうだよね。……うん。サポートしてくれる人たち、か。
いいな、そういうのって。
[言いながら、ついさっきまでマシマが電話していた相手に興味が沸いた。人差し指を頬に当てて尋ねる]
そいえば、さっき話してた相手って、誰?
会社のお偉いさんとか?
んっ…そろそろ時間が…
すみません、小官はこれにて…
では、本戦でお会いしましょう!
[いくらかの会話の後に、そう告げて、会話を切り上げた。もうそろそろ、整備に戻らなくては]
思いがけず、勝ちたい理由も増えたことでありますし…
[それは、本当に思いがけないこと。負けられない、勝たなくてはならない、といった今までの理由とはまったく異なる理由。勝たなくては、ではなく、勝ちたい。
そう思えるからこそ、整備をする手にも力が篭って。
もとよりほとんど整備を終えていた機体は、ほどなく完全に元の姿を取り戻した]
/*
ひー!いよいよ始まりますね!
頑張らなきゃ…シャーリーともどもよろしくお願いします!
ぼつぼつ戻らせなきゃ。
今の間に搭乗の部分書いていこう。
ん、家族だよ。
奥さんと息子と、産まれたばっかしの娘。
[家族のことを話すときには、自然と眼差しも優しくなる。]
赤ちゃん小さいから、さすがに今回は応援に来れなかったけど、中継見て応援してくれるってさ。
写真、見る?
――格納庫・白川重機ブース――
家族……か。
……ん、ううん。なんでもないよ。見たいな。どんな子?
[そう答えた時。突然、幅の広い塩辛声が辺りに響いた。
少女には耳に馴染んだ声。飛行帽に風防ゴーグルをした二人の老メカニック――ウェイン兄弟が、腕組みをしてこちらを睨んでいた]
『居たぜ、兄貴。……おい、シュウ!』
『こんな所で油売ってやがったのか。こンの、家出娘が!』
――ぴゃっ!?
[すまねぇな、と言いつつ、老人達は少女とマシマの間に分け入ってくる。驚いた表情で少女は二人を見つめた]
……お、お爺さん達、なん、で。ここ、いるの……?
『オメェなぁ、開始まであと30分もねェだろうが!
自分の機体見てやらなくってどうすんだよ!』
『ほら、さっさと戻ってオールチェックかけるぞ。
もう一秒だって余裕無いんだから』
……ぇ、ぅ、でも、だって、どうして、ここが……!?
『あの、なぁ……ンなくらい、分からねェとでも思ってたのか?』
『話は後だ、行くぞ。
白川の皆さん、お騒がせして済まなかったね。
御健闘、祈ってますよ』
―― そして定刻へ ――
[マリアが出場ゲートに到着したのはぎりぎり。
随時会場内の情況を計算し、知らせてくれるオペレータからの指示通り]
[肌にぴったり吸い付くような水晶銀のビキニアーマー。
スケルトンのバイザー付きヘルメット。
そうした装備は、BFの外部にいながら戦場に出るものとは思えないほど薄い]
[マリアの左肩を食い尽くすように覆う倶利伽羅不動ガン】。マリアが空中寺院の中心部で拾った秘密兵器。右腰に装備されている長いごたごたした装飾の機械刀は宇宙一刀流の居合い刀。マリアが衛星tempestγを削りだすために作ったそれ]
[ケータイ端末の画面に家族と撮った写真を表示させようとしていたところに、二人のメカニック老人がご来訪。]
あ、お世話になってます。
お孫さん長々とお借りしてすいませんでした。
[ぺこりと、いつもの調子で頭を下げた。]
[修復が完全に終わった私にマリアはひらりとまたがった]
『elen sila lumenn' omentielvo』
(elen sila lumenn' omentielvo)
[マリアと私は古い人造言語を唱える。
これは私たちが完全に一つになる呪文。
私の胸にあるコアとマリアの胸にある宝石型端末が、同じ色の光を発して私たちを覆う。光が収まった時、マリアの首裏、背筋、足。露出されていた多くの部分に私のうろこが絡みついて、私とマリアは一つになった]
[アップでこの映像をゆっくり見た人は気がつくかもしれない。光が発せられる一瞬、私のコアに、コアと完全に同化しているかのような人の脳の影が映ったことを]
ふむ…
では、検査も込めて…フヅキ、リトルアースをコード・スターリィスカイにて通常起動。
出力が安定次第、リミテッドコード・プロトスターに移行。
各部パーツの許容強度を走査しつつ、安全値の150%まで出力を上げてください。
出力臨界を調査するであります。
[エネルギー出力を本来の安全値を超えて出力させる、下位の限定コードを指示しつつ。パイロットスーツを身に着け、バイザーを下ろす]
あ、予期せず出力が暴走した際は、余剰エネルギーをコメットに。
[告げて、左手の光輪を天に向ける。これで、万が一暴発しても機体爆散なんていう大惨事は免れるだろうと判断して、フヅキがエネルギー出力を上げていくのを待った。
バイザーに映るエネルギー出力は、期待通りにぐんぐんと上昇していき…軽々と以前の出力を上回り、その倍近い量を叩きだして、止まった。その止まった数値も、そして上昇量も、以前に比べてはるかに高いうえに、安定した数値が出ている]
…うん、これなら…
…フヅキ。起動コードをプロトスターに維持したままで、出力を100%に。
以降、大会本戦の開始時間に合わせて出力が180%になるよう調整しつつ、エネルギーをチャージするであります。
[そうフヅキに告げて、改めてリトルアースによじ登り、パイロットスーツを固定させて、大会の開始を待った。大会規定によれば、滑走路を必要とする機体を除き、格納スペースからそのまま飛び立てるよう、格納庫の屋根がそのまま開くのだと聞いている。
リトルアースが指示通り出力を上げていく音を聴きながら、静かにそのときを待った]
村の設定が変更されました。
―格納庫…の隅―
あ、あの…その…私、シャーロット・ブルーメンと、言います。こ、今回初めてですが、その、が、頑張ります!
よろしくお願いします…。
[しどろもどろになりながら、自己紹介をして大慌てで戻る旨を伝えてナサニエルに挨拶をして別れた]
も、もう…私の、馬鹿…!!
[上手く話せるようになりたい、と。
空への願いとは違う願いをまた思い描いて。]
―格納庫―
遅くなってごめんなさい…!
準備します!
[整備を終えて、...を待ち構えていたスタッフから大会用のスーツを手渡され、大急ぎで着替えを済ませて各所を点検する。
両肩には社名のロゴが入っている。
一見すると少々線が細いが普通の白いパイロットスーツ、更にその上から同じ白いロングスカート型の追加のスーツを着用し、肩からは青色の薄い付属のパーツを被せる。スカートにも同じ青色のパーツを追加する]
パイロットも、防御性重視だからかしら。
[やや重いスーツを着たその左胸には、紫陽花の青色と紫色の花が描かれている。
それに触れて、手を胸の前で握った]
皆さん、それでは…行って来ます。
スネイルネンと一緒に、空へ。
[乗り込む直前、父の顔を見て小さく微笑んだ]
じゃ、写真はまたあとでね。
[連れ戻されるシュウちゃんにひらひらっと手を振って、自分もコックピットへ戻る。
端末はフォトフレームモードで機内のホルダーへ。。
さほど大柄ではない身体は、シートベルトでがっちりと固定されていく。]
では、待機状態に入ります!
[操縦桿を握ると、両翼はまるで指先の延長のように思える。
ゆっくりと回りだすコア。
レッカートレイルに引かれて機体が外へと姿を現せば、頭上の抜けるような青空が眼に焼き付いた。]
…うん、これなら…
…フヅキ。起動コードをプロトスターに維持したままで、出力を100%に。
以降、大会本戦の開始時間に合わせて出力が180%になるよう調整しつつ、エネルギーをチャージするであります。
[そうフヅキに告げて、改めてリトルアースによじ登り、パイロットスーツを固定させて、BF機体の出場ゲートへと機体を移動させる。
リトルアースが指示通り出力を上げていく音を聴きながら、静かにそのときを待った]
いっけね。寝ちまった。
[翼の上で意識をベイルアウトさせていた老人は、くぁ、と欠伸を噛み殺し、時間を確認する。
幸い、開始には間に合ったようだ。]
折角だから、出撃まで見届けさせてもらうか。
スタンドから入場を見るよりわくわくするってもんだぜ。
[私の脳の命令を受けたナノマシンが、私の体を、マリアの体を、マリアの体に繋がった各武器を、駆け巡る]
[いつもの数千倍の量のナノマシンが私たちの中で飛び回っている。それら全てが正常値。マリアと私の体温や心拍数を測る。正常値]
―― 出撃準備、完了 ――
『行くよ、ウィリー』
(アイ・マム)
これだけ派手に引き離したんだ、あの謎の機体はもう追ってこれねーだろーし、焼きそばはいっぱい売れたし、天気はいいし……平和だなー。
[この星は、かつて少女がいた、星々が星域の覇権をかけて戦いに明け暮れていた、そんな場所とは異なり、血が流れることのない戦いが「大会」の名で開かれる、そんな場所。]
ここに来れて……良かった。
[胸中を去来するのは、ただ、ここにいることへの感謝と、
この平和がずっと続けばいいという、ささやかな祈り。]
−格納庫にて−
ご苦労だった。
[BFの機体を整備していたロボット達に声をかける。
他の機体の辺りからは、人間ないしそれに准ずる意思を持った整備担当及びチームの一員の声が聞こえてくる。
その様子をちらり、と伺うが再び向き戻る]
お前達はしっかりと仕事をしてくれた。
私が優勝した暁には、のんびりとさせてやるからな。
……最も、私は満足しないだろうからのんびりする機会も無いだろうが。
[元々は、人間の作業員は休憩も必要だったりするし、思う通りに整備を行ってくれなかったりという理由でチームの整備員は全て意思を持たないロボットにしたつもりであったが、それでも長い間付き合っていると愛着も出てくる]
……私らしくも無い。
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[37]
[38]
[39]
[40]
[41]
[42]
[43]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新