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―アンクルおじさんの酒店の前―
[そのまま戻るのも気が引けたのか、手近な店を覗いてみようと勇気を振り絞り、おずおずと入り口から中を見てみたが]
なんだか可愛いけれど怖そうなウサギと、会社に居そうな男の人が居るわ……。
うぅ、どうしよう…どうして珈琲豆をそのまま食べているのかしら。理解出来ない、怖い…。
[1歩、また1歩と後退り、今は良いか!と諦めて元来た道を戻って行った]
き、貴様… ええい、ゲホッ 触るな!
[さすりさすりしていた手を振り払う。
地面に蹲っていたが、さっと立ち上がるとプッと豆の欠片を吐き出して、]
貴様……人質をとって、
ヲレを辞退させようとする事に飽き足らず、
毒を盛ったな!?
[言い終えて、またゲフゲフと咳き込む。]
―大会本部―
こんにちはーーーーーっ
[大きな声で本部に入ると挨拶。
挨拶は大事だって爺ちゃんが言ってた。
ぺこり、とお辞儀をすると、大会スタッフが不思議そうに首を傾げた。]
[迷子?おとうさんは?などと話しかけてくるスタッフ。
ロジャーは両手をぶんぶんクロスさせて、首を振った。]
ちがうよーーーー
迷子じゃないよ、ちゃんと、エントリーしてるんだ。
あっ なんだようはなせようーーーー
[普段から、背が低いせいか、年よりもさらに幼く見られがちである。
スタッフに掴まれ、外に出されそうになるのを、
慌ててじたばたもがいて逃れようとした。]
は…ハッ、誠心誠意がんばる所存であります!
[暖かい応援の言葉>>93に、涙目を拭って旧い軍隊式の敬礼で以って答え。直後に、ナニカが間違っていることに気づいて落胆した]
…いえ、そもそも小官はこのような場所で給仕や雑務に身をおいている身ではないのでありまして…
[もごもごと口ごもりながら、本来ならば制服の身分を示す徽章が張られる部分に挿された金枝のピンバッジをいじる。けれど、クロウサギからあらぬ嫌疑をかけられれば>>95すぐに身を起こし]
…それは…ちょっとアリかもしれないでありますが…、ですが店主殿の監督下でそのような行為はしないであります!
あまり小官を見くびらないでいただきたいでありますな!
もしなんとなれば今すぐにでもフヅキでー…
[言いかけて。言いかけたところで、背後からひやりとした視線を感じて。]
…と思ったけど、フヅキは現在別任務の遂行中につき忙しいのであります!無論小官も忙しいので、これにて失礼するであります!それでは!!
…おーぼーえーてーろー!
[去り際捨て台詞をしっかり吐きつつ。
スーツの青年にはぺこりと軽く一礼して、遂行中の任務に戻ることにした。つまり、皿洗いに。]
――大会会場/本部建物近く・屋台>>80――
確かにその頃は宇宙海賊の勢力は強かった。
宇宙連邦と宇宙を二分する程の争いに発展した事もあった。
[グレンの目が一瞬遠くを見つめる。]
略奪に侵略、表立ってではなく巧妙に犯罪を起こし、口にするのも躊躇われる事を起こした奴らもいた。
今は残党が散り散りになっているだけだが…
[紅蓮は、ダイアナににっこりと笑いかける。]
その《HYMN TO THE INFINITE SKY》が、
きみの”ヒーロー”なんだね。
―大会本部前―
[自分のBFの登録内容を覗き込みながら、とぼとぼと歩いている]
うぅ…やっぱり私じゃ…。
でも、スネイルネンと一緒だし…。
=登録内容=
Entry Name:紫陽花の花 シャーロット
青や紫色の衣装を好んで身に付ける事から、社員からそう呼ばれている。今大会初参加。
Maker:TweeHeart Company製。
昔は玩具メーカーだったが、昨今のBFブームに乗って新しい方向性を見出そうと新規参入して来た。
基本、パッと見可愛らしいBFを開発する傾向にある。
BigFire Name:『Marineblue Snail』マリンブルー・スネイル
全体を青で統一した、名前通りカタツムリを模したBF。所々に紫も混ざっているのは搭乗者の二つ名を掛けているとも言われている。
一般的なBFと比べ、巻貝部分のパーツのせいで若干大きい方に分類され、イメージ通り移動速度は遅いが装甲はかなり厚めに設計されている。
何故か搭乗者には「スネイルネン」と呼ばれている。
搭乗者専用のヘッドセットを着用の上、仰向けに寝るように操縦席に着く設計になっている。
その搭乗形式のせいか、時折テストをした際に終了後もそのまま眠る事があるらしい。
BigFire Arm
・Rainy day:『強い雨の日』
レーザータイプの拡散弾幕。
夕立を思わせる、強く短い雨のように上方へと打ち出し、下方へと落下させる。それは自機周辺に影響有。
・Hydrangea blossoms:『紫陽花の花吹雪』
小さな無数のミサイルを前方へと打ち出す。
当たるとそこから更に炸裂して多段ダメージを与える事が可能。青や紫を基調とした色彩の為、こう名付けられた。
・Iris footprint:『虹色の足跡』
機体下方部から帯状のビームを放出して直接相手にダメージを与える近接用兵装。リーチは中程度。
Data
・TweeHeart Companyの一社員の娘。内向的な性格のせいか人と話すのが苦手。
その辺りのキャラ性とBFの組み合わせのギャップ差で客層を広げられればという社の意向と、本人がM・スネイルから離れない為搭乗者に選ばれた。
おい貴様!
ってか、貴様も大会参加者だと…!?
[マシマの勘違いに突っ込みを入れようとして、クロノはマシマ自身も参加者である事に気づいた。]
貴様の目は節穴か!?
こいつも大会参加者だ!!!
[ビシィッ。
クロノが指差した瞬間、店主の視線でそそくさと去るニーナ。]
フン… 逃げたか。
おい、検診用キットを貸せ。
[近くで控えていた部下より、奇妙な形をした小さな装置を受け取り、手に当てる。丸い光が、装置の表面すぐ下に灯る。]
まあいい。
勝負は空でつけてやろう。
[暫くして体に異常がない事が分かったのか、部下に装置を返す。]
おい貴様!
ってか、貴様も大会参加者だと…!?
[マシマの勘違いに突っ込みを入れようとして、クロノはマシマ自身も参加者である事に気づいた。]
貴様の目は節穴か!?
こいつも大会参加者だ!!!
[ビシィッ。
クロノが指差した瞬間、店主の視線でそそくさと去るニーナ。]
フン… 逃げたか。
おい、検診用キットを貸せ。
[近くで控えていた部下より、奇妙な形をした小さな装置を受け取り、手に当てる。丸い光が、装置の表面すぐ下に灯る。]
まあいい。
勝負は空でつけてやろう。
[暫くして体に異常がない事が分かったのか、部下に装置を返す。]
[端末を切り、登録内容を仕舞う]
…はあ。
もう一度本部に戻りましょう、あちらならそんなに人でごった返していない…かな、そうだと良いわね…。
[この大会で一番人の出入りのある場所へと向かっているのに気付くのは、遥か後の話]
/*
参加が遅れまして申し訳ありません!
もっと普通に暗い子のはずだったのが、ネタ方面に走りそうな女の子になりました、シャーロットさんです。
メカ好きでありながら設定が凄く甘いような気がしない事もないのですが、なんとか形に出来ました。
しばらくの間どうぞよろしくお願いしますー!
さてさて、どうしましょ。
…で、そこのチキュウ人らしき奴。
貴様は一体ヲレに何の用だ?
[クロノは、腰に両手をあて、マシマを品定めするように*見つめた。*]
風向西南西風速6m/s気圧1014湿度約36%気温約24℃!
気象士のロジャー・ブルー、まちがいなく、「出 場 者」!
[かっとなって、一気に叫ぶと、スタッフは驚いて手を離した。
そのひょうしにロジャーは地面に落とされ尻餅をついた。]
あいたっ
んもーーーひでーーーーなーーーー
だから、最初から言ってるだろーーーーーー
[エントリーデータを確認して、漸くバッジを手渡された。
ロジャーはぱっとそれを受け取ると、しっかりとシャツの左襟に留めた。]
[男は、所属しているGRAVEの第三方面BF開発局から飛び立った。
”結果”ただそれだけを求められたセレクションがGRAVEである。
その名が表すように、日々多数の成功のための犠牲が起きていた。
数々の失敗。
だが、それが起こって尚、多数の研究で多大な成果を上げていた。
それが、多数の犠牲者を生み続け、職員・研究者やテストパイロットの入れ替わりは激しい。
そのGRAVEがBF大会に参加するのは、スポンサーへの成果発表や、新機体のお披露目、さまざまな理由がある。
しかし、今回の任務にはキナくさい臭いがするものも含まれていた]
何であれ、任務をこなすだけだ。
[男はそう呟くとオートパイロットで会場を目指した]
[そのBigFireはたった一機で宇宙海賊の船をバンバン撃墜し、
タワーのエレベーターが壊されて使えないと聞くや、何のためらいもなく人質を乗せてくれた。
おまけに写真まで撮らせてくれたようで。少女はその写真――大型の蒼を基調としたBigFireをバックに微笑む自分と家族が写っている――を今も大切にしている]
……”ヒーロー”?
[帽子の男の言葉に首をかしげた後]
……そう、ですね。
[静かに頷いた。
《HYMN TO THE INFINITE SKY》は海賊からタワーを守り、絶望から少女を救ってくれたから。
そして、守るための戦いをする者、絶望から人々を救う者を、”ヒーロー”と呼ぶのだから――]
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