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そうなんだ。勝手にじろじろ見て、ごめんなさい。
知ってた機体に、似た感じだったから。
[黒詰め襟の男に肯定されて素直に謝ったものの、揶揄するような言葉に頬を膨らませた]
キッズなんて失礼ね。
これでもあたし、もう――ちゃんとした参加者よ。
[一瞬口をついて出そうになった台詞。何歳だ、と言おうとしたのだろう? 内心に尋ねてみても少女の中に答えは無かった]
……ええっと、ともかく。
あたしは、シュウ。
あそこの機体――『アンギャルド』のパイロット、よ。
[指差した先はやや離れた上方、5〜6mほどの高さ。膝立ちの姿勢で低くなってはいるが、黒色の頭部はここからも見える]
どれくらいの時間になるか分からないけど、同じ空域で戦うんだし、いちおう、挨拶だけでもしておくわ。
見るのまでは、構わない。
見るのまでは、な。
[相手がキッズなんかではないと少し機嫌を損ねた様子を見る。
その辺は子供だろうと、不敵に笑った]
おや、童顔の熟女だったか?
見た目だけで年が損なわないものも、見た目とは違ってお年の方もいるからな。
失礼。今まで見た参加者は反応も子供だったからな。
[男は、謝ったように見えないが、一部だけ謝っていた。
だが、男は目的のため、パイロットには精神的負担や負の感情を与えようとしていた。
これがいったい何を意味するのかまでは、男はわかっていなかった。
だが、おそらく関係するのは、あのブラックボックスだろう]
/*
とても…他の人との接触を避けているかのようです。
決してそうではないのですが、人見知りーがこう。
うむむ、失敗しちゃったな。
[男は、少女、いやこのシュウの切り替えしに少し感心した。
この少女は今までのキッズとは違って、本当に妖女かもしれない。
そう思った]
G-4771、ユージーン・ゴア・シラカイ、白海だ。
これはクヴォルフィリア。
お前は少し特異だな。
建前だけ一応言っておくか。
赤い爪に競り負けるなよ。
[男はシュウの機体、アンギャルドの見た目や武装から、近接攻撃もする事を見抜いた。
だから、ゴードンとも近接で戦うこともあるだろうと思った。
そこから出てきた素直な一言だった]
《参加者の偵察ではないのだな。
それを先に言え。
戦艦内にはどうせ入れんし透視も出来ん。
放っておけ。ラントをアピールする機会だ。
が、潜り込もうとする仕草が見られた場合は、
他の連中にも伝わるよう、破壊しろ。
無駄だという事を知らせろ。》
[グレンやナサニエルからも、クロノが話している内容は聞こえるだろう。ラント戦艦は巨大であり、その全体像はクロノのラント製BigFire「メテログラフト」のような真鍮色をしている箇所が多く見られる。
戦艦の横には、チキュウ名「ClockWorks.rant」のロゴ…とも言えるものも見えるだろう。]
部品転がしたままって危ないじゃないですか!
人が多い所じゃなくても部品や工具はすぐ拾うのが鉄則でs――あ、いきなりごめんなさー……
[その人が、パーツの持ち主らしい。
何処かは判らないが制服を身に着けている為、何処かの会社で参加しているのかとも思うがそれはさて置き。
自分が良く言われているからか、反射的に注意が入ってしまう、それと一緒に我に返りつつ謝罪。最終的にしどろもどろになってしまった。]
……えふん、あ、参加者の方ですか?
メカニックで?それともパイロットで……?
[仕切り直しとばかりにそんな事を聞く、まだ少々恥ずかしいのか、ピンバッチは目に入っていない様だ。]
そんなの知らないわよ!
歳のことをレディに言わせようとするなんて、失礼でしょ!?
卑怯だわ!
[半分以上は言いがかりになっていると自覚しながら、勢いのまま言い放つ。知ってはいるのだ。停滞フィールドの影響下に置かれていれば、内部の時間進行は外部の約十万分の一。少女が生まれてから実際には何年経ったのか、判らないままなのだ。目の前の男からぷいと顔をそむけ、小さな声で呟く]
……あたしだって、知らないんだもん。
《参加者の偵察ではないのだな。
それを先に言え。
戦艦内にはどうせ入れんし透視も出来ん。
放っておけ。ラントをアピールする機会だ。
が、潜り込もうとする仕草が見られた場合は、
他の連中にも伝わるよう、破壊しろ。
無駄だという事を知らせろ。》
[グレンやナサニエルからも、クロノが話している内容は聞こえるだろう。ラント戦艦は巨大であり、その全体像はクロノのラント製BigFire「メテログラフト」に何処か似ている。同じ、チキュウ名「ClockWorks.rant」が造ったものだからだろうか。
戦艦の面持ちはしているが、実際の戦闘力がどれ程のものであるのかは、外側から伺う事は難しいだろう。]
……ユージーン。白海さん、ね。
[ユージーンの言葉は激励のようにも聞こえ、少しの間をおいて少女は可笑しそうな顔になった]
うん。負けないよ。
……ふふっ、でもなんか、変。
だって白海さん、なんだかいつも意地悪言ってそうな感じなんだもん。会って初めてなのに言うのも、失礼かもしれないけど。
わ…か
[男は素直に言いそうになって、留まった。
ここで謝るのは任務に反する]
わからないか、そういう事もあるのか。
じゃあキッズで十分だろう。
自分の身の程を知らないようなやつはな。
[さて、言い直したが、これで大丈夫かと男は一応思った。
そういう事にしておこう]
さて、俺はそろそろGRAVEの研究員たちと合流する。
この辺のブロックに他の運搬用機体が到着するだろう。
潰れないうちに、さっさとどっかいけ。
[そして男は、端末からクヴォルフィリアに誘導ビーコンを出して、研究員たちを待った**]
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