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[微塵に粉砕された建物だったモノは、
灰のように少女の上に降り積もる。
けほけほと咳き込む間、聲は発せない。
それでも、青年の手に魔剣が握られている限り。
この身朽ち果てようとも。
裡を侵す闇を紡ぎ、注ぎ続ける。
執念深さくらいしか、取り得もないのだから。]
[シャスカの声が届く。
きっと、勝手に魔力供給を切ったからね。
うん、また帰ったら叱られちゃうね。
いつもいつも、ごめんね。勝手に動いて、勝手に騒いで。
迷惑ばっかりかけて、ごめんね]
行くわ。
[正面に向け、真っ直ぐに手のひらを向ける。
体を纏っていた雷撃も含めて、全ての魔力を掌の中央に集める]
撃ちぬけえええええっ!!!
[そして、掌の中央から真っ直ぐ、バーサーカーに向かって極大の雷撃が打ち出される]
[迫り来る雷撃。
それに対して、一瞬の躊躇もせずに飛び込んでいく。]
アアアアアアッ!
[思わず口から出るは、魂の咆哮。
それは己が身を剣と為して、雷の奔流を切り裂こうと――― ]
ぐっ!
[正面からバーサーカーを打ち抜く形になる。
それでもバーサーカーの歩みは止まらない。
力をこめる。全てを注ぎ込む。
体から、どんどん力が抜けていく。
それでも、ただ前に。前に。それしか出来ないから]
[暴風で乱された髪が、静電気でチリチリする。
地の底から身体震わすような神鳴りは、
少女の繊細な鼓膜によろしくない。]
は……やく、やっつけちゃって――!!
[頬を土埃で汚し、その身を惨めに地に這い蹲らせたまま、
祈りにもほど遠い、――絶叫。]
[その瞬間。
体全体に掛かっていた抵抗と衝撃が途切れる。
抑え付けられていた物が、一気に解き放たれる。
それは初速以上の速度となって、
最後の剣閃は狙いを寸分も違わず、キャスターの体へと。]
[意識のないまま、バーサーカーの一撃を無防備に受け入れる。
胸元が切り裂かれ、その衝撃で弾き飛ばされる。
もはや、紐が切れた操り人形のように、その体は宙を舞った。
そして、壁に激突してそのまま地面に落ちた]
平賀ーーーっ!
[名を呼ぶ。叫ぶ。
駆け寄りたいのに、疲労で足はガクガクで、一歩も前に動いてくれなくて。
マスターからの供給を切って、あの雷の魔術を使うのは無理がある。
そんなこと、分かり切っていたのに]
[体から上がる黒煙。
皮膚は所々焦げ、痛々しい傷痕を残している。
それでも狂戦士は変わらず剣を執り、
地へと落ちる敵を静かに見遣る。]
―――……。
[剣から伝わる手応えは確かに。
終わった戦場に我《魔剣》は必要無い。
手に現れた鞘に、静かに己自身を納め……、
澄んだ音が、戦場であった場所へと響く――― ]
[―――瞬間、膝をつく青年。
体は完全に満身創痍、
ダメージはとうに活動限界を超えている。
それでも、歯を食いしばり立ち上がれば、
よろめきながら、己のマスターの近くへと歩み寄る。]
[消えてしまう。相方が。サーヴァントが。
引きずるようにして、足を動かす。
壁に激突し、倒れた平賀の元へ]
…………なんで、魔力供給を切ったのですか。
[こういう時、本当は何を言うべきなのだろうか]
……やった、の?
[全身から力が抜けて、ごろりと地に仰向けになる。
音だけで脳を揺さ振るような激戦を潜り抜ければ、
兵どもが夢の跡。
鈴虫も息潜める静けさに残るものは、生者の鼓動と――、]
お疲れ様。
見事なまでに、くたくたのぼろぼろね。
[地面に寝たまま、動けない。
声は聞こえるけど、目が見えない。
多分、こっちのほうにいるんだろうな。顔を向ける]
だって。貴方が辛そうだったから。
……本当にね、笑えるぐらい……ボロボロだ。
[笑おうとして、激痛に顔を歪ませる。
正直、今にも倒れそうだ。
足元に広がる地面が、いやに心地良さそうに見える。]
離れよう。
……歩ける?
[シャスカの声はまだ聞こえるが、
マスターを追撃しろと命じようにも、状況が許さず。
あの魔剣を一振りする魔力だって、どこにも残っていないのだ。
増して、青年の損傷も無視できるレベルではない。]
…………っ、…………。
[星空を映し込む琥珀の際に、雫が一滴。
嗅覚に突き刺さるのは、皮膚が焼け爛れるそれ。
大丈夫なわけもなく、胸が詰まって言葉が出てこない。]
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