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>>189
あ…!
(進んできたタオの指が後孔に触れ、思わず息を呑み体を強張らせる。
暫し固まりつつ侵入を懸念していたが、それ以上の動きはなく、代わりに耳打ちされた言葉に再びびくりとした)
――ああ、突っ込まれるとこまでヤった事なんてねぇよ。
だから、……うまく出来るかはわからねぇぜ?
(優しげな囁きと触れられる感触を心地よく感じつつ、少年にあっさりと見抜かれた事を歯がゆく思いながらぶっきらぼうに告げる。
自分の返事がこれからの行為を肯定している事に気づき、顔に血がのぼりふいと顔を背けた)
(尻尾を掴まれて、ビクリとなる。寝てはいるのだが、もそもそとせわしなく小刻みに身体を動かし、握っている手から逃げようと、しぱたんしぱたん上下左右に激しく動かしている。)う・・ん。
ゎっ
(ぱたぱた暴れだす尾に驚いて、一旦手を離す。が、妙に興奮してしまい、ぱっと再びとらえると、今度はぎゅっと強く握った。)
あ、うん。わかった…
(大きな音に、ヤブラスが口内から指を引きぬく。
逃げるなら今だけ――ヤブラスの言い聞かせるような声に心は早鐘を打っていた。
扉まであと三歩、
二歩、
一歩…
扉を前に一度瞑目し――開けた)
こんな格好でゴメン…って、オズマ?
大丈夫かい?中に入る?
ヤブラス、なんかオズマの様子が……とりあえずソファに…
(すっかり座り込んだオズマを抱えソファに座らせようとしてから、そこの惨状に顔を真っ赤に染め)
い、いや、違う!ベットの方につれていくね。ヤブラス、ベットはどこだい?
ん。んぅ・・・。!!(急に尻尾をギュっと掴まれた事にびっくりして飛び起きた。)
・・・。尻尾で遊んだのか?(と、少し声を低くして唸る様に悪戯狼に問いかけた。)
オズマだったのか、スレシュかと思ったよ。
どれだけタオのものは大きかったんだとね…。
ベットは奥だけど、いいのかい?
オズマは僕が運んでもいいんだよ。
(その言い方はどこか冷たく。オレオに連れてこられるオズマの全身を見回して)
オズマ、意識はあるかい?
(と、声をかけた)
あ、オレ…オ…
(目に入った姿に絶句する。見ただけで、大体の状況を把握してしまった。さっと目を伏せて、唇を噛む。1秒で気持ちを落ち着かせ、何事もない表情を作る。)
あ…いいよ…すぐ、帰るから…
(気遣う相手に微笑して見せて、やんわり断る。長居はできなかった。)
ッ…
(焔が飛び起きると、びくっとして手を離す。そして怒った様子の相手に耳をぺたりと垂れた。)
ご、ごめんなさ…つい…
(しゅんとして謝る。尻尾までしゅんと垂れていた。)
いいよ、ヤブラスは医療道具があるでしょ?
(ただ、オズマを心配する気持ちだけで、特に深いことは考えていないようで)
あんなに大きな音を出しておいて何が大丈夫なのさ。あー…えっと(オズマが自分の格好を見て一瞬目を丸くしたのに気づいて)まあ色々とね、でも君は気にしないでいいの
(ヤブラスに聞こえるように)ボクが奥に連れていく。いいね。
(ヤブラスの問いかけに、小さく頷いて答える。)
すみません、突然お邪魔して。
(わりあいしっかりした声で話す。)
ちょっと、分けてほしい薬があったから…
あまり尻尾は無闇に触らない事。バランスをとる上でも重要になる。強い刺激を与えると一時的に眩暈が起こる場合もある。覚えておきなさい。
(と、声には凄みがあったが、表情はさほど怒っておらず、これも独り生きてきた狼故の行動と割り切って考えているようだ。)
オレオ、タイミングとチャンスは見計らうべきですよ
ベットの上に俯せで寝かせておいて。
(苦笑しながら、オズマを奥に運ぶ姿を見やり。あとに続いて向かう。彼から聞こえた言葉に)
何の薬が欲しいかはわからないけど
まず、君の治療ね。話はそれからだよ。
(鞄の中から軟膏やら、錠剤やらをてきぱき取り出して)
(オレオの声に機嫌を良くし、自然と顔が綻んだ。が、自分は動こうとせずにただ場を傍観するだけだった。)
・・・ん?オズマ大丈夫か?
様子が・・・ちょっと変だけど。一応医者も居るから安心してればいいかな?
あ、本当にいいの…!
(慌てて制止の声を出す。)
黙って出てきちゃったからすぐ戻らないと…だし、それに…
(一瞬言葉を切る。)
すぐ…だと思うから…意味、無いし。
(ぼかし気味に言うと苦笑する。)
だから…粘膜大丈夫の傷薬軟膏、あったらちょうだい。
できれば、痛み止が多いの。痺れ薬でもいいや。
後は、自分でやるから。
(少し微笑するようにして言う。)
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