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…
(じっとうつむき、身を固くしたまま撫でられる。義父の言葉を思い出していた。
…頭を撫でさせるとは、すなわち相手がその気になれば即座に自分を殺せる間合いに入ると言うこと。本当に信頼する者以外に許してはならない…
だから、今まで、義父以外に撫でられたことはなかった。けれど。)
…〜ッ…!
(ぽたり、と、膝の上で握りしめた手の甲に、雫が落ちた。心が、震える。
…暖かい。温もりが、心地よい。
もっと、この温もりが欲しくなった。もう、我慢できなかった。
ぱっと顔を上げると、立ち上がる勢いで、目の前の姿に抱きつく。強く、強く、抱き締めた。)
(自分より下にあった筈の彼の頭が急に持ち上がったと思うと、次の瞬間抱き締められているのに気が付いた。突然の事に驚いて、すっかり紅い色の抜けた眼をあけて優しく見つめる。抱き締め返すのを忘れたままで。)
……もう泣くな。煩くてかなわぬ。(困った様に微笑みながら言う。その言葉には刺は無く、幼子を宥めあやすかの様であった。)
>>7
…何だよ、…俺の事がそんなに気になんの?
(再び問われて、わざと煩わしそうな声を出して返す。
横になってから瞼を上げ、スレシュの顔を見上げる)
もう一回ヤリたいとか?
俺、まだ体力復活してねーし、…もうちょっと待ってよ。
(相手の嫌がりそうなことを言った後で、ほんの少しだけ後悔したような顔をする。
触れてくる手先を見つめ、手のひらを返し相手の手首を捉える)
…シャワー、まだ行かないなら…寝ていけよ…。
(強めに手首を引きながら、ふて腐れたように告げる。
もう少しだけ、傍らに温もりを感じていたかった)
(ぼーっと様子を見ていた。
呼吸は楽になっていたが、まだ体は旨く動かない気がする。まだティラエルの心が開いてるとも思えないし…と。もう少し時間が必要だろうと思った)
〜ッ…!
(言葉もなく強く抱きつく。言葉の優しさが、胸に痛い。いけないと思っても、期待してしまう。また、突き放されたら、どうしよう。もう、正気のまま、手放せそうにない。)
ごめ…なさい…
(言葉が無意識に溢れ出す。
役立たずでごめんなさい、目障りでごめんなさい。
煩くてごめんなさい、付きまとってごめんなさい。
…好きになって、ごめんなさい。
でも…)
好き、なんです…
どうしたらいいか…わからないくらい…
殺されてもいい…って思うほど…好き、なんです…
(理由なんて、最早どうでもいい。気づくまいと、押し隠してきた想いが、溢れ出す。)
(のそりとベットから起き上がると、まだ覚束ない足取りでふらふらと洋服を探す。薬は効きやすいが、薬によって麻痺してしまったものの感覚が戻るには、まだ少々の時間がかかるだろう、と、自分ながらにそう診断して。
依れたYシャツと白衣を手にし、戸惑うティラエルと、訴えてるオズマを横目に扉に向かって)
あ…ベットは貸してあげるから…。
必要なら二人で使えばいいよ。
(と、そう言葉を残して部屋を出て行った)
>>14
――っ! お前な、またそんな事言いだすか…。
(そう受け取るんじゃねぇよ、と言いたげに苦々しげに返す。ただいつもならその後に大抵続く嘲笑じみた笑いがなく、自分もそれにつられて言葉を切った。触れていた手を掴まれ、予想していなかった動きに少し驚く)
ふぅん。じゃ、まぁ隣に行くぜ?
(自分に対して煩わしそうな態度を取っていた彼からの言葉に虚をつかれたような表情が浮かぶ。手首を引く力に、にっと笑い、タオのすぐ隣に体を横たえなおす)
――少し眠るか?
(掴まれた手首はそのままに、彼に訊く。さっきから様子を伺ってばかりだなぁ、と思いながら。
そして頬と唇にそっと軽いキスを落とした)
(オズマの真っ直ぐな言葉が胸を貫く。受け容れるかと思いきや、より一層愛おしそうに頭を撫でながら意外な言葉を返す。)
……気持ちはありがたく頂くが、傍に居る事は出来ない。我には叶えてやれぬ。
…………その理由を知りたくば、後で森に行け。正直、我の身体も限界が近い。意識を一度無くせばお前が誰か解らずに殺めるやも知らん。だから、遠くで見守る位が丁度良いのだ。(と、きつく抱き締めてくるオズマの手を解こうとする。)
【もー:イタチに似た白いもふもふした生き物。レイン騙りだった。フェイ騙りのむー(色違い)はどっかいきました】【共鳴者CO】
(心配なのだろうか、何かを伺っているのだろうか。
扉から出たところ直ぐ横の壁に背をつけてうずくまっていた。)
気持ちわる………
(もう少し様子を見ておくべきか、僕の行く場所なんて…。ふと、寂しそうな笑みを零した)
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