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何もできなくて、何もしてあげられなくて、ごめんなさい。
君は幸せにならなくちゃ、いけなかったんだ。
なのに。それなのに、どうして――――…。
[ぐしゃぐしゃになるまで、泣いた。泣いてもどうにもならないって分かっていたのに、涙は止まらなかった。一秒一秒がオリガの命を奪い取っていっているようで、時計の針の音が憎かった]
サーシャは、死の影を招き寄せることになるのだろう――。 ( B52 )
[できあがっていくスープは良い香りだ。
そう感じる自分は、まだ人を騙していける、そう思う]
それにしても。
[ちらりとロランを盗み見る。
責任をとる。というのは。
一体どうやってするのだろう。と。
人狼が人を食うのは。人が牛を食うのと同じことだ。
また人が人狼を撃つのは。人狼が狼を追い払うのと同じことだ]
[そこに責任があるとすれば。
生きていくもの個人が、自然と、とるものではないかと、思う]
誰かの分を肩代わり出来るものじゃあ……ない。
[そんな風に考えるのは。自分が人狼だからだろうか。
そこまで考えて、ふと、違うな、と思う。
この考えは多分、ロランには当てはまらないだろう、と。幽かに、首を振った**]
[泣き腫らしたまま、気づけばうつらうつらと、椅子の上で居眠りをしていた。
オリガの手はしっかりと握ったまま。感じられる体温は―――まだ、あっただろうか。分からない。
分からない、振りをした]
―――――――…ぅ、うぅ。
[酷い頭痛と、全身を引っ掻きまわされるような苦痛を感じて目を覚ます]
……?? ?
[何が起こっているのか、直ぐには理解できない。
だって、占われるのも、消えてしまうのも、初めてだから。知識では分かっていても、これが「そう」なのだと直ぐにはピンとこない]
い、 たい…。 痛い、痛い痛い痛い …ッ
[冷や汗がだらだらと出てきた。吐き気もした。其処で漸く、今が「異常事態」だと認識するに至る。
痛みを堪えようとしても、声が喉の底から零れだしてくる。必死に口元を手で押さえつつ、ふらふらと立ち上がった。
……こんな所を、彼女に見られたくは、ないから]
たっ ッ、 …た、す、け、て―――…
[壁伝いに廊下を歩く。
悲鳴をあげているのは、身体だけではなくて。…というよりも、身体の痛みの方は、次第に楽になっていって。
次に削られていくのは心。「イヴァン」が、「想い」が、「思い出」が、ざらざらと音を立てながら、崩れ落ちて行く]
に。 兄さん、 ミハ、 …… 。 ………?
[歩いて、歩いて、漸く辿り着いたのは誰の所だっただろう。
顔はまだ分かる。とても大好きだった人だということも分かる。けれど、名前が思い出せない。それでも助けを求めるように、腕を伸ばした]
ごめんなさい。ごめんなさい。
ぼくは ぼくが、 イヴァンで でも、其れは嘘で
ちがう 本当に ぼくは、 ただ、…
[支離滅裂な言葉を吐きながら、子供のようにがくがくと震える。
その様子に彼はどう対応しただろうか。いずれにせよ、もう、妖魔の眼には何も認識できていない]
消えてしまう 占われた ぼくは
ぼくが いなくなる 妖魔は 占い師に 殺される
でも人狼を みつけ ないと だから だけど
………… …こわ い 。
[そうして遂に、相手のことも完全に分からなくなった。
急に彼を見上げたかと思うとびくりと肩を竦め、逃げるように走り去って行った]
だから、もう、「イヴァン」でいる必要は無いんだ。
「イヴァン」はお終い。
[最後に彼女の瞳に映った青年の顔は、一見無感情で
――けれど、やはり何処か寂しげな眼差しだった]
それじゃあね。さようなら。
[でも、それも一瞬のこと]
[さよならを合図に、さらさらと、彼の身体は砂になって崩れ落ちて行く。身体と一緒に、「イヴァン」が「想い」が「思い出」が、全て消え去っていく]
[涙は何時しか枯れて。女はよろり立ち上がる]
……ごめん。
今は付いて行けない。
悲しみが大きすぎて、頭が何も受けつけちゃくれないんだ。
悪いけれど……先に休ませて貰うよ。
[そう謂って食堂を出たのはいつのころだったか。
気分悪そうに口元を覆い、泣き腫らした紅い眸のまま、
女は自室に戻り、鍵を掛けた]
[ゆらり。]
[紫煙が揺らめく。]
―宿の一室―
[背にコートを掛けた椅子。]
[それに腰掛け。]
[なにもしない。]
[食事を摂る、という行為も、あまり好きではなかった。]
[大人数であれば、なおさら。]
………っ。
く、……ふふ……っ。
[錠を下ろした部屋の中、漏れ出る声は嗚咽とも嘲笑とも区別がつかぬ。
ただその唇は弧を描き、端正な顔は愉悦に歪んで]
[人の理屈など、女にはどうでもよかった。
ただこの飢えを満たせるか、否か。
胎の子の為にも、食事を欠かすことはできない。
ロランや皆の話を聞き流しながら、
<<サーシャ>>の味はどんなものだろうかと想像し、唇を舐めた]
――――
[煙草を灰皿に置いて。立ち上がる。]
[声が、聞こえた。]
[確かに。]
[聞き間違えようのない、声。]
[扉を開ければ、そこには。]
……イヴァン。
[頼りなく、伸ばされた手を。]
[掴む。]
お前。どうし……
[目の前の彼は。]
[言葉を並べ続ける。]
[それは。]
[かたちのないものに、よく似て。]
[全身を、怖気が走った。]
――っ、イヴァ……!
[掴んだ手を振り解き、彼は走り去る。]
[追おうとしたが。]
[足が、動かない。]
[あいつは、死ぬ。]
[それだけは、ひどく冷静に。]
[理解できた。]
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