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サーシャは、夢も今はみることはない――。 ( B48 )
……。
[食堂で、とぎれとぎれに話を聞きながら]
人狼を見つけるもの、か。
[椅子の上で膝を抱えながら、ぽつりとこぼす]
物であれ、人であれ。
一番最初に人狼に狙われそうです、ね。
[私が人狼なら、そうするし、と。
指先で唇を撫でながら]
自分の死ではない、別の何かを恐れているのか…
それとも…
[二十数年、この村で共に生きてきた相手でもこのザマだ。
他の者や人外、人の心を持たぬような存在などの事などわかりようがない]
それとも、俺がただの木偶が過ぎているだけなのか…
[自分自身ですら、わかっていないのだから*]
友人の心すら判らず、
心底からの呼びかけにすら応じなかった俺だ…
[育ちで持たされなかったのか、元々持って生まれてこなかったのか]
それでも…
俺は、後悔しているのだろうな。きっと。
(あの時、迷ってすらいなかったと思っている。
それなのに今でもずっと引き摺ったまま、か)
[永い月日をかけて与えられ続け、隅々まで廻った毒は、今も尚湿った心を腐らせる*]
― 食堂 ―
[イヴァンに話した事。
それは、誰かからの受け売りとも言えるもの]
自分自身が何かわかってる訳でも
何か出来る訳でも無いのって
こういう時には、どうしようもないわね。
もっとも、そうとも言ってられないのだけど……。
[頬杖をつきながら、冷めた紅茶を見ていれば。
サーシャを支えるようにして、イヴァンが食堂へと戻ってくる]
……アレクサンドラ?
[大丈夫とばかりに視線を送ってくる二人。
ソファでまどろむサーシャに、近くにあったブランケットをかけて]
人狼も怖いけど……
息詰まる、この状況もきついわね。
[ナタリーの方を軽く見て、彼女が先ほど呟いていた事を反芻する]
一番最初に、狙われる……か。
[ふむ、と顎に手を当てて考える]
―食堂―
[食堂に戻った青年は、辺りを見渡してみる。オリガの姿がない。
何処へ行ったのかと尋ねれば、自室にこもっているのだと告げられた。彼女の使用人部屋へちらりと向いた視線は、やがて虚しく窓へと落ちて。
まだ人狼の手がかりを何も掴めていない。それなのに、夜が。また、夜がやって来る]
………………。
[ただ、笑っていて欲しいと願うだけなのに。どうしてこんなにも難しいのだろう。
村を覆う霧は、深く、深く、まるで、「あの日」のようだった]
―追想―
[>>1:92 両親が亡くなったあの日、悲しみと共に深い森の中へと彷徨いこんだ「少年」は崖から足を踏み外し、
―――――…そして、「死んだ」のだ]
(あーあ、死んでるよ、この子)
(まだ小さいのに、何だか可哀想だね)
[少年の亡骸を最初に見つけたのは、一匹の妖魔。
本当の形はない。実態もどこにもない。強いて言うなら、それは森の意志そのもの。森という大きな命が膨らんで、分裂して、そうして出来た一個の存在]
(くすくす)(くすくす)
[可哀想だと言う割に、妖魔は楽しげに笑っていた。
何故なら「彼」にとって「人」というのは全く違う次元の存在であり、例えばぱらぱらと摘み読みした物語の主人公だとか、それくらい遠いものだったから。
森を愛し、村を愛し、生命の存在そのものを愛でていたけれど、此処の命に向けられる感情は時に軽薄で残酷だった。そして、それが「妖魔」として、「森」としての正しい姿でもあった]
(あ、誰か来る)
[崖の上に、人の気配を感じた。少年を探しに来た大人のようだった]
(ちょっと悪戯しちゃおう)
[それはあまりに無邪気で愚かな気まぐれだった。
「妖魔」は「少年」の亡骸へと潜り込み――――…、そして「イヴァン」としてその大人の前に姿を現した]
ちょっと足を滑らせちゃったみたい。でも、もう大丈夫。
[おずおずとそう告げたのと同時、抱きしめられた。
その大人は、随分と長い間森を探しまわってくれていたのだろう。頬は氷みたいに冷たかった]
………………っ。
[妖魔のイヴァンは、困ったように顔を歪める。悪戯は楽しいことだと思っていたけど。何だか、思っていたのと違う。
申し訳なくなってきて、「偽物です」なんて言いだせなくなって。仕方なくその大人に連れられて村へ帰って行った]
[村に戻って来たら、何だかやたら無愛想なお兄さんがこっちをじっと見てた。気まずくなって目をそらしていると、手を引かれてお兄さんの家に連れて行かれた]
……………?
[温かい部屋の中、ソファに座らされて暫く待っていると、テーブルの上に小さなカップがとん、と置かれた。初めて見る飲み物だった。そっと口をつけてみると、火傷しそうなほど熱くて、ふうふう吹きながら飲んだ。
…甘くて美味しかった。どうやらココア、というらしかった。その日から、イヴァンの好物はココアになった]
[ココアに満足した妖魔のイヴァンは、そろそろ森に帰ろうかと思った。
森に帰ったら、他の皆にもあの飲み物のことを教えてあげよう。そんな風にわくわくしながら]
『――――――イヴァン』
[急ぎ足で駆けていると、細い声で呼びとめられる。振り返ると、其処には可愛らしい女の子がいた。
…泣いていた]
え、ど、どーしたの!?
[慌てて彼女の元へと寄り、慰めようとしてみるけれど。どうしてその子が泣いているのか、妖魔のイヴァンには分からない。
その子はイヴァンの頭に巻かれた包帯にぺたぺた触りながら、『心配したんだから』と言っていた]
ぼ、僕の所為で泣いてるの?
あぁ、えっと、…どうしよう。どうしよう。
[よく分からないけど、このままではいけない気がした。うろたえながら辺りを見渡していると、足を滑らせて素っ転んだ]
――――…痛た…。
[雪に埋もれながら、頭をかく。女の子を慰めなくちゃいけないのに、こんなことしてる場合じゃない!
恐る恐る、顔を上げれば]
『もう、イヴァンってば、…なにやってるの。 ふふ』
[何故かその子は、泣きながら笑っていた。
元々可愛かったけど、ふわりと笑う姿は、さっきよりもずっと可愛らしかった]
……………………。
[だから、もっと、笑ってくれると良いなと思った]
……………。
[それが、妖魔の初恋]
[「彼」が「イヴァン」の姿を借りて、村に留まることになった*理由*]
― 食堂 ―
(まだ皆いたのか)
[階段を降り、夜も遅いこの時間になっても、食堂に残っている面々を見れば最初に浮かんだのはその感想だった]
[もし昼の提案などに対して改めて聞かれれば「皆で決めてくれ」という姿勢は崩さず]
どういう事になろうとも責任は取る。
[その為に自分がここにいるのだと言わんばかりに]
ここで起きた事全てに於いて、
生存者が表に出すのに不都合な事全ては、
後で俺の命令だったと証言してくれてもいい。
だから村人である皆が、ここにいる皆で対処を決めてくれ。
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