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[二人のやり取りをじっと眺めている。
ライダーは多少Sっ気があるのだろうか。いや違う。
戦いに積極的に関わっている彼女は楽しそうだ。
彼女の英雄論を思い返せば、目指すものは戦闘の中にあるのかもしれない。
腕を組んだ。少女のマスターを観察してみる。
彼女の理屈からすると、相当優秀なマスターなのだろう。才能があるなら、そもそも「何か」する必要などない。正面から敵を撃破すれば良いのだ。
自分の場合はそれが無いから、色々と講じるわけで。
きっと手ごわい相手なのだろう。そう思った。
それに、あの目隠しのサーヴァント。
ここから見るだけで、その魔力の高さは見て取れる。
きっと自分の空間砲では、彼には届かないだろう。
ライダーをサポートするにしても、あれに直接ぶつけなければ途中で破られてしまうに違いない。
ボスクラスの相手だ。そう結論した。]
[落ちる手を掴もうとするも、するりと滑るようにしてすり抜ける。]
………………ッ
[その表情にどれだけの感情が現れたのだろう。言葉もなく、ジュリアを抱えたままに立ち上がった。]
/*
>相当優秀なマスター
>ボスクラス
wwwwwwwwwwwwwwwwwwそうでもないwww
途中で自爆する小物クラスですwwwwwwwwwwwwwwwwww
*/
ひぁっ――
[肩を借りるだけのつもりだったのに、足先が宙に浮いて変な声が出た。
移動速度と、傷に障らぬ運搬方法と、手荷物のように小脇に抱えられる屈辱やらを考慮して、抗議の言葉は飲み込むことにした。
吐き気がするほどの濃い血臭からは解放されたものの、未だ鉄錆のそれは二人の身から離れず]
あれもまた、生前と死後で随分と解釈に隔たりのある人物じゃ。
後世の伝承では、すっかり生き血を啜る化物じゃよ。
[校舎の四角いシルエットに切り取られた先では、未だ校庭の一部に空間の歪みがある。
朦朧とする意識と、薄れゆく戦闘酩酊。
黄金の色彩を散らし失ってゆくアーチャーの髪を、ぼんやりと見詰めていた]
−忍神町・無頼邸前−
力を集めなければ。
[明確に魔力を増やし、彼らに対抗する為に、誰にも悟られないように行動を起こさねばならない。
既に、仲間と為った”モノ”も動き始めている。
頼り切るわけにはいかない。戦闘は避けるとしても、やれるだけの事をせねばならない]
・・・・・・ならば、アサシン。頼むぞ。
[結界範囲内の場所で、サーヴァントの力を呼び覚ます]
・・・・・・
[無頼の体を借りて、闇は降り立った]
理解した、無頼の勝利の為に力を貸そう。
その為に、ひとつやりたい事がある。
[そう言うと、隠密行動のスキルを発動させる。
闇の衣に身を隠し、マスターはおろか同じサーヴァントにすら気配を悟られぬように世界に溶け込んでいく。
目指すは、自らの娘・・・・・・”ハサン・サッバーハ”の元へ]
――なにかあると思った、か。
ふふ……勇敢で、正義感があって。良い娘。
[それが、魔術師として良いかどうかは、知らないが。
人として、得難い資質であるのは、間違いないだろう]
それで――……ルナ、でいいわね?
なにもなかったけど、大人しく帰ってくれるのかしら。
[まあ。ルナに心配はなかろうが――……。
気になるのは、目隠しのサーヴァント。
あれが、アサシンならば良いが。
バーサーカーであれば、話は違う。
正気と引き換えに、強大な力を得るクラス。
如何に、有能そうとはいえ――年若いマスターが、抑えられるのかどうか。
実際問題として、あの、夜の公園でも。剣呑な視線を浴びせられた記憶があった]
―南ブロック―
[教会に向かっているはずだったが、
気づけばなんだかまったく知らないところを彷徨っていた]
ここ、どこ……?
[場所はわからないが、一つだけわかる事があった。
道に迷ったという事だった……]
−西ブロックへ移動−
[川辺。この近くに自分の血を引く暗殺者がいるはず。
闇から闇へと移り、血縁者のサーヴァントへと近づいていく]
―東ブロック→移動―
――…無礼であるとは分かっている。
叱咤は後で、幾らでも。
[物言いたげな視線を感じたか、
ばつが悪そうにそう告げた。
纏わりつく死臭。血の臭い。
それは“世間一般”とはかけ離れたもの。]
…生き血を啜る…だと?
それは、また。面妖な。
[キリスト教の概念がカルナにはない。
だから、分からないのだ。“光”に対する“闇”であることしか。]
――痛むのならば速度を落とすが…
[ぼんやりと眺めてくる視線に気づいたが、意味を図りかねそう問いかけた。]
― 西ブロック・樹那川 ―
[月が嗤う。星が瞬く。
空を見上げる瞳には、何が映るか。
夜の静謐が落ちている。
―――今は、戦争の時間]
―西ブロック・樹那川−
[姿を補足し、影の陽炎のようにアサシンの傍に出現する。
隠密行動を解かないよう、ささやくように]
ハサン・・・・・・ハサン・サッバーハ。
私だ。
/*
>令呪を剥がれる
なん、だt…!?
うわああそれってサーヴァント取られちゃうって事じゃないの、か…?
…あれ?余ったマスターはどうするのぜ…?
*/
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