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[揺れていた。
ただ、上も下も、右も左も、何もない世界で揺れていた。
ぬるま湯のように弱い温度で
葛湯のようにとろりとした柔らかさで
自分の総てが包まれていた。
揺らめいていた]
[声が聞こえた。
『信じなさい。愛しなさい。
嘘をつかず、決して怒りに任せず、罪あれば赦しを請いなさい。
いつも穏やかに、沢山のものを見るようにしなさい。
それはきっと、お前を助けてくれるでしょう』
小さい時に言われた言葉を、思い出す。
両親とは、それきり会っていない。
どんな顔だったかも、覚えていない。
ただ、その言葉を大切にしようと思った。
叔父の手に引かれて煉瓦の家を出たとき
自分は一度も振り返ることはなかった]
[そんな事を、なぜ今になって思い出したのだろう。
論議に激してアリウスを書で殴った時ですら思い出さなかったのに]
───── Petite et accipietis, pulsate et aperietur vobis.
[呟く。
空気の泡のようなものが一つ、零れた。
弾けて、消えて、それが座に戻るということなのだろう。
そう思った]
[けれど]
…。
[ああ、馴鹿の分が一つ足りないのだと気付いた。
求めているのだろう、自分は。
そして再び、男は世界の狭間で朱の瞳を伏せて微睡む**]
―― 南ブロック/望月邸 ――
[早朝と呼ぶにも早い時間。
離れの寝室へと、ふらつく足どりでなんとか辿り着いた。
拙い知識で布団を敷き、そこに胡蝶を寝かせ。]
………。
[意識はない。息はある。――まだ、間に合う。
小さく呪文を口にする。柔らかな光が右掌に生まれ、それを胡蝶へとあてがう。
二度、三度…四度。我が身の至る箇所より灰がこぼれ出る。
所詮は初歩の治療術で、魔力も僅かにしかない。
どれほどの効果かは判らない。だが、繰り返しかけるうちになんとか一命は取り留めたようだ。]
………………。
[珍しく、顔に安堵の色が浮かぶ。
目蓋に浮かんだのは――全てが間に合わなかったジュリアの姿だった。]
投票を委任します。
セイバーは、メイド セリア に投票を委任しました。
セイバーが「時間を進める」を選択しました。
[――曰く、空間には行き場を失った想いが眠るという。
酒瓶によって集められる力は、想いの力。
くくられた空間圧の重みは、想いの重み。
姫倉の魔術師とは、水泡に帰した想いを酔飽し
自らの力とする者なり。
故に、あらゆる想いに耐えるべく
姫倉の魔術師は、まず自己を確立しなければならない。
姫倉秘密巻物]
[姫倉彩香。享年26。
7つの頃、兄・達生の代わりとして魔道に入る。
兄に移植されていた刻印を回収。
彩香へ刻印の移植開始。
15の頃、父の死に影響され、「姫倉達生」と名乗る。
父の残りの刻印は協会により回収。
よってこれを以、刻印の移植完了とする。
17の頃。比田組との抗争で人生初めての殺人。
一晩泣き明かす。
20の頃。初の飲酒。
22の頃。魔術の使い方を誤り、骨折。
23の頃。初めてバナナの皮で滑る。
犯人は同組の山田八郎。]
[姫倉彩香、享年26。
人前では実はすこぶる緊張しており
ライダーを召喚した際も戦争中も常に緊張状態だった。
ぼうとした表情はそのため。
但し生来の気質もある。
また、知り合いが傍にいたならば
頑張って食べ、よく笑い、よく眠る。]
―少しだけ詳しいお話―
[ その昔、姫倉の家には二人の子供がいた。「姫倉達生」と「姫倉彩香」である。
とりわけどちらかに愛情が注がれないということも無かった。
ただ、二人の父である姫倉達政(たつまさ)は、達生を彩香よりもあらゆる場所へ連れて回った。行く先々で孫だと冗談を言ってみたり、いつか男二人で酒を飲み交わしたいと思っていたし、時期になれば、魔術師としてだけではない、父としての、姫倉家当主としての背中を学ばせたいとも思っていた。
彩香に愛情が注がれなかったわけではない。達政にとって二人は大事な子供であったし、いつか嫁に出すかもしれないとしても、ぞんざいに扱う理由はなかった。達生は達政にとっては、それこそ孫と呼んでも遜色がないような、遅くに出来た息子だったので、その分「してやりたいこと」「やりたいこと」が沢山あったのだ。
妻である香奈絵(かなえ)もその辺りの心情を理解していた。なので香奈絵は彩香をよくよく可愛がった。]
[ 歪が生じたのは彩香が7つの頃。達生が13歳の頃の話である。
ある夏の朝、遊びに行くと言って出かけた達生に、香奈絵と達政はいつものように護衛の黒服をつけた。魔術の修練ならばともかく、それ以外ならば家の職業を理由に危険が迫る可能性もある。しかし達生も保護者の自分達がついていくことを良しとしない年頃になっていたので、妥協案として黒服をつけていた。
それまでは何の問題もなく達生は帰ってきたし、その日もそうだと思っていたのだが――夕刻に香奈絵と達政が受けた報は、達生が崖から落ちて死去した、というものだった。
香奈絵も彩香も悲しんだが、達政はより深く悲しんだ。そんな彼を見て、娘の彩香はこう言った。
「私が達兄の代わりに――達兄みたいに、なるから」
彩香はまだ父が好きだったし、また塞ぎ込んだ彼の姿を見たくなかった。
達政は、そういえば自分が片目の視力を失明した時も、『なら私が父さんの目を拾ってくる!』などと言っていたなと思い出し、何とも言い表し難い心境で、笑いかけたのだった。]
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